JPH10293383A - レンズ付きフィルムユニット、及びその製造方法 - Google Patents

レンズ付きフィルムユニット、及びその製造方法

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JPH10293383A
JPH10293383A JP10021397A JP10021397A JPH10293383A JP H10293383 A JPH10293383 A JP H10293383A JP 10021397 A JP10021397 A JP 10021397A JP 10021397 A JP10021397 A JP 10021397A JP H10293383 A JPH10293383 A JP H10293383A
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light
shielding door
film
sprocket
cartridge
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JP10021397A
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English (en)
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Kiyohide Ito
清英 伊藤
Kiyoaki Hazama
清昭 硲
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Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィルム出入り口に遮光扉を有するカートリ
ッジを装填するレンズ付きフィルムユニットにおいて、
装填した後に遮光扉を開放する。 【解決手段】 スプールの端部と係合してフィルム巻き
上げを行うと共に、円筒状突部を有する巻上げノブと、
遮光扉の端部と係合する遮光扉開閉部材と、遮光扉開閉
部材と回転結合し、腕部にて巻上げノブの円筒状突部の
側壁と当接する遮光扉駆動部材とを備え、遮光扉で閉鎖
した状態のカートリッジを装填し、スプールの端部を巻
上げノブと係合させると共に、遮光扉を遮光扉開閉部材
と係合させ、遮光扉駆動部材を遮光扉開閉部材と回転係
合させたまま軸方向に移動させて、腕部の一方の側壁と
巻上げノブの円筒状突部の側壁との当接を解除し、所定
の回動を行って、腕部の他方の側壁と円筒状突部の側壁
とを当接させることにより遮光扉開閉部材を介してカー
トリッジの遮光扉を解放させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製造工程で予め未
露光のフィルムを装填するレンズ付きフィルムユニッ
ト、及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】レンズ付きフィルムユニットにおいては
製造工程で予め未露光のフィルムを装填するが、従来は
ユニット本体の外でパトローネからフィルムを引き出し
た後にパトローネとフィルムをユニット本体に装填して
いた。特に、APSと呼ばれるフィルムを用いたとき
は、カートリッジの出入り口にある遮光扉を開放してか
らフィルムを引き出す必要があり、この遮光扉を解放す
る動作もユニット本体の外部で行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の如く、ユニット
本体の外で遮光扉を解放してフィルムを引き出した後
に、カートリッジとフィルムをユニット本体に装填する
方法では、工程の設備が大きくなり、また、カートリッ
ジの装填ミスが多いといった問題があった。
【0004】このために、カートリッジをユニット本体
に装填した後に、フィルムを引き出すことが提案され、
このようにすると工程の設備も小さくなって卓上でもフ
ィルム装填ができるようになる。
【0005】しかしながら、前述のようにAPSフィル
ムを用いた場合にはカートリッジをユニット本体に装填
した状態で、遮光扉を解放する必要がある。本発明はか
かる問題に鑑みて、ユニット本体にカートリッジを装填
した後でも遮光蓋を解放することができ、しかも解放状
態を持続させることができるレンズ付きフィルムユニッ
ト及びその製造方法を提案することを第1の課題とす
る。
【0006】また、遮光蓋を解放させた後、フィルムを
送り出してフィルムロール室内でフィルムをロール状に
巻き取ることになるが、このときフィルムがスプロケッ
トの上を通過するので、スプロケットを回転自在にする
必要がある。そのためには、スプロケットと嵌合してい
る部材で、シャッタチャージ等を行うチャージ部材の嵌
合を解除してやればよく、チャージ部材の嵌合を解除す
るためには、チャージ部材を工具で挟んで軸方向に摺動
させればよい。通常の大きさのレンズ付きフィルムユニ
ットにおいては、1駒のフィルム巻上げでスプロケット
を1/3回転させる構成とすることが多い。従って、チ
ャージ部材の先端部は指数板と係合するため、三角形に
なっている。しかし、三角形の部分を工具で挟むことは
困難であり、その他の軸が円柱に形成されていても工具
で挟むのは不安定であり、確実に挟み難い。
【0007】本発明はかかる問題に鑑み、容易にチャー
ジ部材を挟んで移動させることができるレンズ付きフィ
ルムユニット、及びその製造方法を提案することを第2
の課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前述の第1の課題は、下
記の何れかの構成により達成される。
【0009】フィルム出入り口に遮光扉を有し、スプー
ルに未露光のフィルムを巻回したカートリッジを装填す
るレンズ付きフィルムユニットにおいて、下部の軸部に
て前記スプールの端部と係合してフィルム巻き上げを行
うと共に、円筒状突部を有する巻上げノブと、下部の軸
部にて前記遮光扉の端部と係合する遮光扉開閉部材と、
前記遮光扉開閉部材の上部の軸部と回転結合し、腕部に
て前記巻上げノブの円筒状突部の側壁と当接する遮光扉
駆動部材とを備え、フィルム出入り口を前記遮光扉で閉
鎖した状態のカートリッジをカートリッジ室に装填し、
前記スプールの端部を前記巻上げノブの下部の軸部と係
合させると共に、前記遮光扉の端部を前記遮光扉開閉部
材と係合させ、前記遮光扉駆動部材を前記遮光扉開閉部
材と回転係合させたまま軸方向に移動させて、前記腕部
の一方の側壁と前記巻上げノブの円筒状突部の側壁との
当接を解除し、所定の回動を行って、前記腕部の他方の
側壁と前記円筒状突部の側壁とを当接させることにより
前記遮光扉開閉部材を介して前記カートリッジの遮光扉
を解放させることにより解決される。
【0010】または、フィルム出入り口に遮光扉を有
し、スプールに未露光のフィルムを巻回したカートリッ
ジを装填するレンズ付きフィルムユニットの製造方法に
おいて、フィルム出入り口を閉鎖した状態の前記遮光扉
の端部に、前記遮光扉を開閉させるための遮光扉開閉部
材の下部の軸部を係合させる工程と、前記スプールの端
部をフィルムの巻き上げ操作を行う巻上げノブの下部の
軸部と係合させながら、前記カートリッジを前記遮光扉
開閉部材と共にカートリッジを収納するためのカートリ
ッジ室に装填する工程と、前記カートリッジのカートリ
ッジ室への装填と共に、前記巻上げノブに形成された円
筒状突部の側壁に腕部の一方の側壁を当接させた遮光扉
駆動部材に前記遮光扉開閉部材を回転結合させる工程
と、前記遮光扉駆動部材を前記遮光扉開閉部材と回転係
合させたまま軸方向に移動させて、前記腕部の一方の側
壁と前記巻上げノブに形成された円筒状突部の側壁との
当接を解除し、所定の回動を行うことにより前記遮光扉
開閉部材を介して前記カートリッジの遮光扉を解放させ
た後に、前記腕部の他方の側壁と前記巻上げノブに形成
された円筒状突部の側壁とを当接させる工程とを備えた
ことにより解決される。
【0011】前述の第2の課題は、下記の何れかの構成
により達成される。
【0012】複数の駒のフィルム給送に伴って1回転す
るスプロケットと、軸の一端を該スプロケットと嵌合さ
せて該スプロケットと一体的に回転することにより少な
くともシャッタチャージを行うチャージ部材とを有する
レンズ付きフィルムユニットにおいて、前記スプロケッ
トが所定の回転を行って停止したときに、前記チャージ
部材の軸の一部は常に外装部材の背面に対して略直交す
る平行な2面を有することにより解決される。
【0013】または、複数の駒のフィルム給送に伴って
1回転するスプロケットと、軸の一端を該スプロケット
と嵌合させて該スプロケットと一体的に回転することに
より少なくともシャッタチャージを行うチャージ部材と
を有するレンズ付きフィルムユニットの製造方法におい
て、前記スプロケットが所定の回転を行って停止したと
き常に外装部材の背面に対して略直交する平行な2面を
有する前記チャージ部材の軸の一部を、外装部材の背面
に設けた孔より工具を挿入して挟持する工程と、前記挟
持したチャージ部材を軸方向に摺動させ、前記チャージ
部材と前記スプロケットとの嵌合を解除して前記スプロ
ケットを回動自在にする工程と、未露光のフィルムをカ
ートリッジから引き出して前記スプロケットの上を通過
させ、フィルムロール室内でロール状に巻き取る工程と
を備えたことにより解決される。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明のレンズ付きフィルムユニ
ット、及びその製造方法の実施の形態について、図1乃
至図8を参照して詳細に説明する。
【0015】本実施の形態に用いるフィルムとしては、
APS(IX240)フィルムを用いる。図1にAPS
フィルム用カートリッジの斜視図を示す。APSフィル
ムは135フィルムと異なり、カメラやレンズ付きフィ
ルムユニットに装填されていないときは常にカートリッ
ジCの中に収納されている。そして、フィルムが露光さ
れないように、フィルム出入り口には遮光扉C1が設け
られていて、フィルム出入り口を遮光している。なお、
図1は遮光扉C1を開放させた図であり、遮光扉C1の
端部C2を時計方向に回動させることにより開放し、反
時計方向に回動させることにより閉鎖する。
【0016】レンズ付きフィルムユニットにおいては、
製造工程で予めフィルムを装填するものであり、APS
フィルムにおいても135フィルムと同様に製造工程に
てユニット本体のカートリッジ室にカートリッジCを装
填し、フィルムを撮影レンズにより被写体光を露光する
画枠を越えて送り出し、画枠を中心にカートリッジ室と
反対側に設けたスクロール室にて、フィルムをロール状
に巻き取る。
【0017】しかし、APSフィルムが135フィルム
と異なる点は、フィルムを送り出すために遮光扉C1を
開放させなければならない。特に、工程設備を簡素化す
るために、カートリッジ室内でカートリッジCを送り出
す様にするときには、ユニット本体に遮光扉を開放させ
る機構が必要である。
【0018】以下にこの遮光扉を開放する機構を図2乃
至図6を参照して説明する。
【0019】図2は遮光扉開閉部材の側面図であり、遮
光扉開閉部材11は、下部にカートリッジCの遮光扉C
1の端部C2と係合する係合部11aを有し、上部には
後述する遮光扉駆動部材と歯合する歯車11bを有し、
中央より下方に垂れ下がったフィルム検知部11cを有
している。
【0020】そして、遮光扉開閉部材11をカートリッ
ジCの端部C2に係合させた状態で図3に示すようにユ
ニット本体1のカートリッジ室1aに装填する。
【0021】図3はカートリッジを装填したユニット本
体を背面から見た図である。同図において、カートリッ
ジCをカートリッジ室1aに遮光扉開閉部材11と共に
装填し、遮光扉開閉部材11をユニット本体1に穿設さ
れた貫通孔より挿入するが、このときカートリッジCの
スプールの端部C3を巻上げノブ12の下部の軸部12
aと係合させる。また、遮光扉開閉部材11の歯車11
bを、遮光扉駆動部材13に設けた歯車13aと歯合さ
せる。
【0022】この状態を図4の平面図に示す。同図にお
いて、巻上げノブ12は周囲に山形の指かかり12bを
有し、フィルム巻上げのときは指かかり12bを親指の
腹で反時計方向に回転させる。なお、ユニット本体1に
逆転防止爪1bが一体的に形成されていて、巻上げノブ
12の指かかり12bと係合しているので、巻上げノブ
12の逆回転を防止している。
【0023】更に、巻上げノブ12の上部には円筒状に
形成されて突出した円筒状突部12cを有し、円筒状突
部12cは切り欠き12dを有している。
【0024】また、遮光扉駆動部材13はユニット本体
1に立設した支軸1cと回転自在に嵌合しているが、図
4の状態では遮光扉駆動部材13に立設したピン13b
とユニット本体1に立設したバネ掛けピン1dとの間に
引っ張りバネ14が掛けられ反時計方向に回動するが、
巻上げノブ12の上方に延びた腕部13cの一方の側壁
が巻上げノブ12の円筒状突部12cと当接するので、
図4の状態で静止している。
【0025】なお、ユニット本体1を前カバー2及び後
カバー3からなる外装部材にて被覆している。
【0026】次に、カートリッジCの遮光蓋C1をカー
トリッジ室1a内で開放させる方法について説明する。
【0027】先ず、遮光扉駆動部材13を遮光扉開閉部
材11との歯合が外れない程度に上方に持ち上げて反時
計方向に回動させ、腕部13cを円筒状突部12cの上
方を通過させ、図5の如き状態にする。すると、遮光扉
駆動部材13の回動により歯車13aも反時計方向に回
動し、遮光扉開閉部材11の歯車11bは時計方向に回
動するので、係合部11aの回動によりカートリッジC
の遮光蓋C1を開放させる。
【0028】その後、遮光扉駆動部材13を押し込んで
手を離せば、遮光扉駆動部材13は引っ張りバネ14の
付勢力によって腕部13cの他方の側壁が巻上げノブ1
2の円筒状突部12cの側壁に当接する。従って、引っ
張りバネ14は遮光扉C1を閉鎖させる方向に付勢して
いるが、カートリッジCの遮光蓋C1は閉鎖することが
ない。
【0029】この後、治具にて逆転防止爪1bと巻上げ
ノブ12の指かかり12bとの係合を解除し、巻上げノ
ブ12を逆回転させる。すると、カートリッジCからフ
ィルムFが送り出されるので、図示していないスクロー
ル室内でロール状に巻き取る。
【0030】なお、フィルムFが送り出されると、フィ
ルムFによってフィルム検知部11cが押され、その結
果、遮光扉開閉部材11は時計方向に回動し、遮光扉駆
動部材13は反時計方向に回動して図5の状態になる。
【0031】レンズ付きフィルムユニットはフィルムF
がこの状態で外装されて出荷されるが、ユーザーが撮影
を終了すると、フィルムFがカートリッジCの中に収納
され、フィルムFと遮光扉開閉部材11のフィルム検知
部11cとが当接しなくなり、更に図6の如く巻上げノ
ブ12の回転により遮光扉駆動部材13の腕部13cの
先端が巻上げノブ12の切り欠き部12dに位置する
と、引っ張りバネ14の力で腕部13cの先端は切り欠
き部12dに飛び込み、遮光扉駆動部材13の時計方向
の回動により遮光扉開閉部材11が反時計方向に回動し
てカートリッジCの遮光蓋C1を自動的に閉鎖させる。
【0032】なお、以上の如く製造工程でフィルムをス
クロール室内に巻き取るとき、スプロケットが固定して
回転しないと巻き取りを阻害することになる。このた
め、スプロケットを回動自在にする必要があり、以下に
この構成を図7及び図8を参照して説明する。図7はス
プロケット等の分解斜視図であり、図8はレンズ付きフ
ィルムユニットの縦断面図である。
【0033】両図において、21はスプロケットであ
り、本実施の形態においては、1駒のフィルム巻上げで
スプロケット21が1/3回転し、1駒に対して2つの
パーフォレーションを有しているAPSフィルムを用い
るので、スプロケット21は6個の歯21aを有してい
る。そして、少なくともシャッタチャージ等を行うチャ
ージ部材22と一体的に係合し、フィルム給送に伴って
従動回転する。
【0034】チャージ部材22は、図示していないシャ
ッタチャージ機構を作動させるチャージカム22aと、
1/3回転を行った後、回転を停止させる停止カム22
bを各々120度の位相で3個ずつ有している。また、
先端には図示していないが駒数を表示する指数板23を
1歯ずつ回転させる指数板用歯22cを同様に3個有し
ている。
【0035】ここで、スプロケット21を回動自在にす
るには、後カバー3の後方に穿設した貫通孔3aから工
具25を挿入し、工具25にてチャージ部材22の六角
形の軸部22dを狭着してチャージ部材22を上方に摺
動させ、チャージ部材22の嵌合軸22eとスプロケッ
ト21の嵌合孔21bとの嵌合を解除する。
【0036】そして、スプロケット21が回動自在にな
った状態で、フィルムFの巻き取りを行う。なお、チャ
ージ部材22は指数板用歯22cの先端が前カバー2の
貫通孔2aと嵌合し、下部の嵌合軸22eにてユニット
本体1とも嵌合しているので、上下に摺動させても側方
に位置がずれることはない。
【0037】しかし、フィルムFの巻き取りが終了し
て、チャージ部材22とスプロケット21とを再び嵌合
させるときには工具25にてチャージ部材22を下方に
摺動させればよいが、回転方向で元の位置と同じ位置で
嵌合させることは困難である。このため、スプロケット
21における2枚ずつの3組の歯21aは120度の位
相で同一形状に形成され、チャージ部材22のチャージ
カム22a、停止カム22b、指数板用歯22cも12
0度の位相で同一形状に形成されている。そして、スプ
ロケット21の嵌合孔21bとチャージ部材22の嵌合
軸22eとは各々正三角形に形成されている。従って、
嵌合孔21bと嵌合軸22eとを120度位相がずれた
どの状態で嵌合させても問題ない。
【0038】なお、チャージ部材22が回転を停止した
ときに、六角形の軸部22dは工具25にて狭着し易い
ように、平行な2面が後カバー3に対して直交する状態
になっている。
【0039】また、1駒のフィルム巻上げでスプロケッ
ト21が1/2回転するようにしたときは、チャージ部
材22の嵌合軸22eを二方摺りにすると共に、スプロ
ケット21の嵌合孔21bを該二方摺りに対応した孔と
し、軸部22dに静止時に後カバー3と直交する平行な
二面を形成すればよい。
【0040】更に、1駒のフィルム巻上げでスプロケッ
ト21が1/4回転するようにしたときは、チャージ部
材22の嵌合軸22eとスプロケット21の嵌合孔21
bとを正四角形とすると共に、軸部22dを四角形と
し、静止時に平行な二面を後カバー3と直交するように
させればよい。
【0041】なお、製造工程でのフィルム給送において
は、スプロケット21とチャージ部材22との係合を簡
単に解除する必要があるが、出荷後に振動や衝撃によっ
てチャージ部材22が浮いてスプロケット21が回転自
在になると、フィルムが1駒毎に確実に停止せず問題に
なる。
【0042】このために、製造工程の最後に前カバー2
及び後カバー3を紙カバー4にて被覆すれば、前カバー
2の孔2aが被覆されて、振動や衝撃がかかってもチャ
ージ部材22の指数板用歯22cの先端が紙カバー4に
当接するので、スプロケット21とチャージ部材22と
の係合が解除されることがない。
【0043】また、紙カバー4により後カバー3の貫通
孔3aも被覆される。
【0044】なお、紙カバーに代えてシールや専用部品
としてのシートを貼着してもよいし、張り付けてもよ
い。
【0045】
【発明の効果】請求項1〜4のレンズ付きフィルムユニ
ット、請求項5〜8のレンズ付きフィルムユニットの製
造方法によれば、フィルム出入り口に遮光蓋を有するカ
ートリッジを用いたとき、ユニット本体のカートリッジ
室に装填した後に、遮光蓋を開放した状態を維持しなが
ら、フィルムを送り出すことができるので、工程設備が
小さくて済み、しかも従来の如きカートリッジの装填ミ
スも解消する。
【0046】請求項9〜11のレンズ付きフィルムユニ
ット、請求項13〜14のレンズ付きフィルムユニット
の製造方法によれば、チャージ部材を治具にて容易に狭
着できるので、チャージ部材に対してスプロケットを回
動自在にする作業を容易に行うことができる。
【0047】請求項12のレンズ付きフィルムユニッ
ト、請求項15のレンズ付きフィルムユニットの製造方
法によれば、出荷したレンズ付きフィルムユニットに振
動や衝撃が加わっても、スプロケットが回動自在になっ
てしまうことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】APSフィルム用カートリッジの斜視図であ
る。
【図2】遮光扉開閉部材の側面図である。
【図3】カートリッジを装填したユニット本体を背面か
ら見た図である。
【図4】遮光扉が閉鎖した状態の遮光扉駆動部材等の図
である。
【図5】遮光扉を開放させた状態の遮光扉駆動部材等の
図である。
【図6】撮影が終了して自動的に遮光蓋が閉鎖した状態
の遮光扉駆動部材等の図である。
【図7】スプロケット等の分解斜視図である。
【図8】レンズ付きフィルムユニットの縦断面図であ
る。
【符号の説明】
C カートリッジ C1 遮光扉 F フィルム 1 ユニット本体 2 前カバー 3 後カバー 11 遮光扉開閉部材 12 巻上げノブ 13 遮光扉駆動部材 21 スプロケット 22 チャージ部材
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G03B 17/04 G03B 17/04

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルム出入り口に遮光扉を有し、スプ
    ールに未露光のフィルムを巻回したカートリッジを装填
    するレンズ付きフィルムユニットにおいて、 下部の軸部にて前記スプールの端部と係合してフィルム
    巻き上げを行うと共に、円筒状突部を有する巻上げノブ
    と、 下部の軸部にて前記遮光扉の端部と係合する遮光扉開閉
    部材と、 前記遮光扉開閉部材の上部の軸部と回転結合し、腕部に
    て前記巻上げノブの円筒状突部の側壁と当接する遮光扉
    駆動部材とを備え、 フィルム出入り口を前記遮光扉で閉鎖した状態のカート
    リッジをカートリッジ室に装填し、前記スプールの端部
    を前記巻上げノブの下部の軸部と係合させると共に、前
    記遮光扉の端部を前記遮光扉開閉部材と係合させ、前記
    遮光扉駆動部材を前記遮光扉開閉部材と回転係合させた
    まま軸方向に移動させて、前記腕部の一方の側壁と前記
    巻上げノブの円筒状突部の側壁との当接を解除し、所定
    の回動を行って、前記腕部の他方の側壁と前記円筒状突
    部の側壁とを当接させることにより前記遮光扉開閉部材
    を介して前記カートリッジの遮光扉を解放させることを
    特徴とするレンズ付きフィルムユニット。
  2. 【請求項2】 前記遮光扉開閉部材と前記遮光扉駆動部
    材とは、歯車により係合していることを特徴とする請求
    項1に記載のレンズ付きフィルムユニット。
  3. 【請求項3】 前記遮光扉駆動部材の腕部における他方
    の側壁を前記巻上げノブに形成された円筒状突部の側壁
    に当接させる方向に前記遮光扉駆動部材を付勢したこと
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載のレンズ付き
    フィルムユニット。
  4. 【請求項4】 前記カートリッジの遮光扉を開放した
    後、前記巻上げノブの逆転を防止する逆転防止爪と前記
    巻上げノブとの係合を解除し、前記巻上げノブを逆転さ
    せることにより、前記カートリッジからフィルムを送り
    出すことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載
    のレンズ付きフィルムユニット。
  5. 【請求項5】 フィルム出入り口に遮光扉を有し、スプ
    ールに未露光のフィルムを巻回したカートリッジを装填
    するレンズ付きフィルムユニットの製造方法において、 フィルム出入り口を閉鎖した状態の前記遮光扉の端部
    に、前記遮光扉を開閉させるための遮光扉開閉部材の下
    部の軸部を係合させる工程と、 前記スプールの端部をフィルムの巻き上げ操作を行う巻
    上げノブの下部の軸部と係合させながら、前記カートリ
    ッジを前記遮光扉開閉部材と共にカートリッジを収納す
    るためのカートリッジ室に装填する工程と、 前記カートリッジのカートリッジ室への装填と共に、前
    記巻上げノブに形成された円筒状突部の側壁に腕部の一
    方の側壁を当接させた遮光扉駆動部材に前記遮光扉開閉
    部材を回転結合させる工程と、 前記遮光扉駆動部材を前記遮光扉開閉部材と回転係合さ
    せたまま軸方向に移動させて、前記腕部の一方の側壁と
    前記巻上げノブに形成された円筒状突部の側壁との当接
    を解除し、所定の回動を行うことにより前記遮光扉開閉
    部材を介して前記カートリッジの遮光扉を解放させた後
    に、前記腕部の他方の側壁と前記巻上げノブに形成され
    た円筒状突部の側壁とを当接させる工程とを備えたこと
    を特徴とするレンズ付きフィルムユニットの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記遮光扉開閉部材と前記遮光扉駆動部
    材とは、歯車により係合していることを特徴とする請求
    項5に記載のレンズ付きフィルムユニットの製造方法。
  7. 【請求項7】 前記遮光扉駆動部材の腕部における他方
    の側壁を前記巻上げノブに形成された円筒状突部の側壁
    に当接させる方向に前記遮光扉駆動部材を付勢したこと
    を特徴とする請求項5又は請求項6に記載のレンズ付き
    フィルムユニットの製造方法。
  8. 【請求項8】 前記カートリッジの遮光扉を開放した
    後、前記巻上げノブの逆転を防止する逆転防止爪と前記
    巻上げノブとの係合を解除し、前記巻上げノブを逆転さ
    せることにより、前記カートリッジからフィルムを送り
    出すことを特徴とする請求項5〜7の何れか1項に記載
    のレンズ付きフィルムユニットの製造方法。
  9. 【請求項9】 複数の駒のフィルム給送に伴って1回転
    するスプロケットと、軸の一端を該スプロケットと嵌合
    させて該スプロケットと一体的に回転することにより少
    なくともシャッタチャージを行うチャージ部材とを有す
    るレンズ付きフィルムユニットにおいて、 前記スプロケットが所定の回転を行って停止したとき
    に、前記チャージ部材の軸の一部は常に外装部材の背面
    に対して略直交する平行な2面を有することを特徴とす
    るレンズ付きフィルムユニット。
  10. 【請求項10】 前記チャージ部材の軸の一部を外装部
    材の背面に設けた孔より挿入した工具にて挟持し、前記
    チャージ部材を軸方向に摺動させることにより前記チャ
    ージ部材と前記スプロケットとの嵌合を解除して前記ス
    プロケットを回動自在にすることを特徴とする請求項9
    に記載のレンズ付きフィルムユニット。
  11. 【請求項11】 1駒のフィルム給送に伴って前記スプ
    ロケットが1/3回転したとき、前記スプロケットと前
    記チャージ部材とは正三角形の孔と軸とにより嵌合して
    いることを特徴とする請求項9又は請求項10に記載の
    レンズ付きフィルムユニット。
  12. 【請求項12】 前記チャージ部材の軸の他端を外装部
    材に穿設した孔と嵌合させ、前記外装部材の孔をシート
    状の部材で被覆したことを特徴とする請求項9〜11の
    何れか1項に記載のレンズ付きフィルムユニット。
  13. 【請求項13】 複数の駒のフィルム給送に伴って1回
    転するスプロケットと、軸の一端を該スプロケットと嵌
    合させて該スプロケットと一体的に回転することにより
    少なくともシャッタチャージを行うチャージ部材とを有
    するレンズ付きフィルムユニットの製造方法において、 前記スプロケットが所定の回転を行って停止したとき常
    に外装部材の背面に対して略直交する平行な2面を有す
    る前記チャージ部材の軸の一部を、外装部材の背面に設
    けた孔より工具を挿入して挟持する工程と、 前記挟持したチャージ部材を軸方向に摺動させ、前記チ
    ャージ部材と前記スプロケットとの嵌合を解除して前記
    スプロケットを回動自在にする工程と、 未露光のフィルムをカートリッジから引き出して前記ス
    プロケットの上を通過させ、フィルムロール室内でロー
    ル状に巻き取る工程とを備えたことを特徴とするレンズ
    付きフィルムユニットの製造方法。
  14. 【請求項14】 1駒のフィルム給送に伴って前記スプ
    ロケットが1/3回転するとき、前記スプロケットと前
    記チャージ部材とは正三角形の孔と軸とにより嵌合して
    いることを特徴とする請求項13に記載のレンズ付きフ
    ィルムユニットの製造方法。
  15. 【請求項15】 前記チャージ部材の軸の先端を外装部
    材に穿設した孔と嵌合させ、前記フィルムロール室内で
    ロール状に巻き取った後、前記外装部材の孔をシート状
    の部材で被覆することを特徴とする請求項13〜14の
    何れか1項に記載のレンズ付きフィルムユニットの製造
    方法。
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