JPH1029315A - インクジェットヘッドのクリーニング装置 - Google Patents

インクジェットヘッドのクリーニング装置

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JPH1029315A
JPH1029315A JP18640396A JP18640396A JPH1029315A JP H1029315 A JPH1029315 A JP H1029315A JP 18640396 A JP18640396 A JP 18640396A JP 18640396 A JP18640396 A JP 18640396A JP H1029315 A JPH1029315 A JP H1029315A
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wiper blade
support member
ink jet
ink
jet head
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JP18640396A
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Motohito Muraki
基人 村木
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Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクジェットヘッドと紙のギャップ調整が
行われたような場合であっても、常に安定した拭き取り
性能を発揮することのできるインクジェットヘッドのク
リーニング装置を提供すること。 【解決手段】 ワイパーブレード19の先端部が噴射ノ
ズル11に対して弾性当接可能となるように、且つ、イ
ンク噴射ヘッド4の移動に伴うインク噴射ヘッド4とワ
イパーブレード19との当接により、前記先端部が前記
移動方向に屈曲するように、第1の支持部材21により
ワイパーブレード19を支持し、ワイパーブレード19
を屈曲させる力を減少させるように、第1の支持部材2
1を第2の支持部材23にワイパーブレード19の前記
屈曲方向に回動可能に支持し、更に第1の支持部材21
の前記回動力に抗してワイパーブレード19の屈曲を保
つように第1の支持部材21をバネ22により付勢す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインクジェット型プ
リンタ等に用いられるインクジェットヘッドのクリーニ
ング装置の技術分野に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のインクジェット型プリンタ等にお
いては、インクジェットヘッドの噴射ノズルの噴射ノズ
ル面を清掃して、その詰まりを防止あるいは解消した
り、またはインクカートリッジ交換時に噴射ノズルにイ
ンクを吸い出す装置として、噴射ノズル面を開閉自在に
覆うキャップ部材と当該キャップ部材の吸引凹部に連結
したポンプ装置とを備えた回復装置が備えられている。
【0003】しかしながら、このような回復装置により
吸引回復動作を行った場合でも、噴射ノズル面にインク
が付着していることがあり、このような状態で印刷停止
が所定時間継続した際には噴射ノズルの詰まりが発生す
る場合があった。
【0004】そこで、従来は、図6に示すように、イン
クジェットヘッドの噴射ノズル30に対して矢印N方向
に往復動作自在なワイパーブレード31を設け、当該ワ
イパーブレード31を噴射ノズル面に弾性当接させるこ
とにより、噴射ノズル面の拭き取りを行っていた。
【0005】図6に示す装置では、吸引キャップ32を
噴射ノズル30に密着させることにより吸引回復動作を
行うが、吸引回復動作が終了した後は図6(A)に示す
ように、吸引キャップ32を退避させ、次に図6(B)
に示すようにワイパーブレード31を噴射ノズル30側
に前進させる。この時、ワイパーブレード31の先端は
噴射ノズル30と重なる位置にあるため、図6(C)に
示すように噴射ノズルを記録位置へと移動させると、ワ
イパーブレード31は噴射ノズル30に弾性当接し、撓
んだ状態で噴射ノズル面に接触する。従って、噴射ノズ
ル30が図6(D)に示すようにさらに移動する過程に
おいて、ワイパーブレード31による噴射ノズル面の拭
き取りが行われ、図6(E)に示すようにワイパーブレ
ード31は噴射ノズル30と当接しない位置まで退避す
ることにより、拭き取り工程が終了する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来例では、ワイパーゴムの形状及び材質によって決定さ
れる弾性と、図6(B)に示す噴射ノズル30に対する
オーバーラップ量dによって拭き取り荷重が決定されて
いたため、インクジェットヘッドが紙厚変化に対応して
紙とのギャップを調整されると、オーバーラップ量にば
らつきを生じ、拭き取り荷重及び噴射ノズル面に対する
ワイパーブレード31の当接角度にばらつきを生じるこ
とがあった。
【0007】つまり、図7(B)に示すように紙と噴射
ノズル面のギャップが大きい場合に比べて図7(A)に
示すに紙と噴射ノズル面のギャップが小さい場合には、
ワイパーブレード31の噴射ノズル面に対する当接角度
は小さくなる。そして、このように当接角度が小さい
と、ワイパーブレード31は噴射ノズル面に対して面当
接状態となり、拭き取り性能が低下することがあった。
【0008】従って、インクジェットヘッドと紙とのギ
ャップ調整が行われる度に、拭き取り性能が変動し、安
定した噴射ノズル面のクリーニングが行えないという問
題があった。
【0009】そこで、本発明は、インクジェットヘッド
と紙のギャップ調整が行われたような場合であっても、
常に安定した拭き取り性能を発揮することのできるイン
クジェットヘッドのクリーニング装置を提供することを
課題としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のインク
ジェットヘッドのクリーニング装置は、前記課題を解決
するために、軸方向に往復移動するインクジェットヘッ
ドのインク噴射面を、弾性体で形成されたワイパーブレ
ードの当接により拭き取るクリーニング装置であって、
前記ワイパーブレードの先端部が前記インク噴射面に対
して弾性当接可能となるように、且つ、前記インクジェ
ットヘッドの移動に伴う前記インクジェットヘッドと前
記ワイパーブレードとの当接により、前記先端部が前記
移動方向に屈曲するように、前記ワイパーブレードを支
持する第1の支持部材と、前記ワイパーブレードを屈曲
させる力を減少させるように、前記第1の支持部材を前
記ワイパーブレードの前記屈曲方向に回動可能に支持す
る第2の支持部材と、前記第1の支持部材の前記回動力
に抗して前記ワイパーブレードの屈曲を保つように前記
第1の支持部材を付勢する付勢部材と、を備えることを
特徴とする。
【0011】請求項1に記載のインクジェットヘッドの
クリーニング装置によれば、第1の支持部材によりワイ
パーブレードが所定位置まで移動されると、ワイパーブ
レードの先端部は、インクジェットヘッドの移動に伴っ
てインクジェットヘッドに弾性当接し、且つ、当該先端
部は前記インクジェットヘッドの移動方向に屈曲してイ
ンクジェットヘッドのインク噴射面に所定の当接角度で
当接する。従って、インク噴射面とワイパーブレードと
の間隔が小さくなると、前記ワイパーブレードを屈曲さ
せる力は大きくなるが、前記第1の支持部材は第2の支
持部材に対して前記屈曲方向に回動可能に支持されてい
るため、当該第1の支持部材の回動により前記ワイパー
ブレードを屈曲させる力は減少される。しかし、前記第
1の支持部材は付勢部材により前記回動力に抗して付勢
されるので、前記ワイパーブレードの屈曲はある程度維
持される。その結果、インクジェットヘッドのインク噴
射面とワイパーブレードの間隔の大小によらず、ワイパ
ーブレードのインク噴射面に対する安定した拭き取り性
能が発揮される。
【0012】請求項2に記載のインクジェットヘッドの
クリーニング装置は、前記請求項1に記載のインクジェ
ットヘッドのクリーニング装置において、前記第2の支
持部材が、前記ワイパーブレードを前記インク噴射面に
対して当接位置と退避位置とに移動させるように移動自
在に設けられていることを特徴とする。
【0013】請求項2に記載のインクジェットヘッドの
クリーニング装置によれば、第2の支持部材によりワイ
パーブレードはインク噴射面に対して当接位置と退避位
置とに移動されるので、インク噴射面の拭き取り時には
上述のような安定した拭き取り動作を行うと共に、非拭
き取り時にはインク噴射面と非当接状態とするように、
所望の手順による拭き取り動作が行われる。
【0014】請求項3に記載のインクジェットヘッドの
クリーニング装置は、前記請求項2に記載のインクジェ
ットヘッドのクリーニング装置において、前記第2の支
持部材は、カム上に形成されたカム溝に誘導されること
により、前記カムの回動動作に連動して前記ワイパーブ
レードを前記当接位置と前記退避位置とに移動自在に設
けられていることを特徴とする。
【0015】請求項3に記載のインクジェットヘッドの
クリーニング装置によれば、前記第第2の支持部材はカ
ム上に形成されたカム溝に誘導され、カムの回動動作に
連動してワイパーブレードをインク噴射面に対しの当接
位置と退避位置とに移動させるので、インク噴射面の拭
き取り時には上述のような安定した拭き取り動作を行う
と共に、非拭き取り時にはインク噴射面と非当接状態と
するように、カムの回動動作による所望の手順の拭き取
り動作が行われる。
【0016】請求項4に記載のインクジェットヘッドの
クリーニング装置は、前記請求項1乃至請求項3のいず
れか一項に記載のインクジェットヘッドのクリーニング
装置において、前記付勢部材は、前記第2の支持部材に
備えられていることを特徴とする。
【0017】請求項4に記載のインクジェットヘッドの
クリーニング装置によれば、前記第1の支持部材は前記
第2の支持部材に備えられた前記付勢部材により付勢さ
れるので、前記第1の支持部材は前記第2の支持部材に
対して回動可能且つ付勢されて支持され、ワイパーブレ
ードの屈曲量を安定させる。
【0018】請求項5に記載のインクジェットヘッドの
クリーニング装置は、前記請求項1乃至請求項4のいず
れか一項に記載のインクジェットヘッドのクリーニング
装置において、インクジェットヘッドと記録用紙とのギ
ャップを変更可能なギャップ調整機構を備えたインクジ
ェット型プリンタに用いられることを特徴とする。
【0019】請求項5に記載のインクジェットヘッドの
クリーニング装置によれば、ギャップ調整機構によりイ
ンクジェットヘッドと記録用紙とのギャップが変更され
る場合でも、安定したワイパーブレードの屈曲量が維持
され、安定した拭き取り動作が行われる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。図1は本実施形態におけるイ
ンクジェット型プリンタ1の概略構成を示す図である。
図1に示すように、本実施形態におけるインクジェット
型プリンタ1には、軸方向に延びた円筒状のプラテン2
が備えられており、当該プラテン2は図示しない軸を介
してフレーム3に矢印H方向に回転可能に取り付けられ
ている。
【0021】インク噴射ヘッド4はこのプラテン2に対
向するようにキャリッジ5上に載置されており、キャリ
ッジ5はプラテン2の軸に平行に設けられたガイドロッ
ド6に摺動可能に支持されると共に、一対のプーリ7,
8に巻き付けられたタイミングベルト9に係合されてい
る。従って、一方のプーリ7がキャリッジ駆動モータ1
0により回転され、タイミングベルト9が送られること
により、キャリッジ5はプラテン2に沿って矢印K方向
へ移動される。
【0022】このような機構により記録時に予め定めら
れた記録範囲内において往復動されるインク噴射ヘッド
4は、図示しない多数個のインク流路と、それらインク
流路に対応して設けられた多数個の噴射口をそれぞれ持
つ複数個の噴射ノズル11を備えている。そして、前記
インク流路には、フレーム3に固定され、あるいはキャ
リッジ5に載置された図示しないインク供給装置からイ
ンクが供給されるようになっており、前記インク流路の
壁を形成する振動板が図示しない制御装置の指令に基づ
いて図示しない駆動回路により変形されると、その変形
に起因する圧力変化によりインクが噴射ノズル11の噴
射口から噴射される。インクは、プラテン2とインク噴
射ヘッド4との間に供給される記録用紙12に、キャリ
ッジ5の移動に伴って噴射され、それにより1行分の画
像が形成される。1行分の画像形成が終了したならば、
プラテン2の回転により記録用紙12が1行分送られ、
再び1行分の画像の形成が行われる。この繰り返しによ
り、記録用紙12全体の画像形成が行われる。なお、記
録用紙12は、フレーム3の後方の図示しない用紙供給
口から矢印L方向へ供給され、プラテン2の回転によっ
て矢印M方向に送られ、図示しない用紙排出口から排出
される。
【0023】以上のような記録動作が終了すると、イン
ク噴射ヘッド4は非記録位置に退避させられるが、この
非記録位置におけるインク噴射ヘッド4に対向する位置
には、回復装置13が設けられている。回復装置13は
プラテン2の側方に設けられており、ゴム製のキャップ
部材14を有している。このキャップ部材14には、噴
射ノズル11と対応した矩形の凹部が形成されており、
印刷動作停止時に、キャリッジ5が回復装置13の位置
まで移動して来た場合には、カム15等を用いてキャッ
プ部材14を移動させ、インク噴射ヘッド4の噴射ノズ
ル11に液密状態に嵌合させる。
【0024】前記キャップ部材14の前記凹部は、図2
(A)に示すように前記カム15により動作するポンプ
16とチューブ17により連結されており、噴射ノズル
11の残留インクは前記のように嵌合状態にあるキャッ
プ部材14の前記凹部を介して吸引され、吸引されたイ
ンクは排出口16aから廃液フォーム18に排出される
ようになっている。
【0025】また、前記回復装置13に隣接して、EP
DMゴム、ポリウレタン、クラトン、テラタン等で形成
されたワイパーブレード19を備えるクリーニング装置
20が設けられており、カム15の回転に応じて、ワイ
パーブレード19を図1に示すN方向に前進または後退
させて前記のように吸引された後の噴射ノズル11の先
端面に残っているインクを拭き取る作用をなしている。
【0026】次に、本実施形態におけるクリーニング装
置20について詳しく説明する。図2(A)は図1の矢
印A方向から見た側面図、図2(B)は図2(A)のB
−B断面図、図2(C)は矢印A方向とは反対方向から
見た側面図である。
【0027】図2(B)、(C)に示すように、ワイパ
ーブレード19はキャップ部材14に隣接して設けられ
た第1の支持部材21に後端部を支持されており、当該
第1の支持部材21は付勢部材たるバネ22を介して第
2の支持部材23に回動中心軸24により矢印Q方向に
回動可能に支持されている。また、第2の支持部材23
はカムフォロワ23aによりカム15と係合しており、
カム15の回動動作に伴って矢印N方向に移動して、ワ
イパーブレード19を噴射ノズル11との当接位置と退
避位置とに移動させる。
【0028】以上のような構成において、キャップ部材
14を用いた吸引動作が終了した状態では、第2の支持
部材23は図3(A)に示す位置にあり、ワイパーブレ
ード19は噴射ノズル11と当接しない退避位置に置か
れている。しかし、吸引動作が終了してインク噴射ヘッ
ド4が記録位置へ移動する所定のタイミングにおいて
は、図3(B)に示すように、カム15の回動動作によ
り、第2の支持部材は噴射ノズル11側に前進し、ワイ
パーブレード19を噴射ノズル11と重なる位置へと移
動させる。従って、図3(C)に示すようにインク噴射
ヘッド4が移動する過程において、噴射ノズル11はワ
イパーブレード19と当接し、第1の支持部材21を矢
印Q方向へと回動させる。しかし、この時、第1の支持
部材21はバネ22により前記回動力と抗するように付
勢されているため、ワイパーブレード19は噴射ノズル
11の噴射ノズル面に屈曲して当接し、噴射ノズル面に
対して所定の当接角度を有するようになる。
【0029】そして、図4(A)から図4(B)に示す
ようなインク噴射ヘッド4の更なる移動の過程におい
て、ワイパーブレード19は噴射ノズル面を摺擦し、拭
き取り動作が行われ、図4(C)に示すようにカム15
の回転動作に伴って第2の支持部材23が移動すること
により、ワイパーブレード19を退避位置へと移動さ
せ、一連の拭き取り動作が終了する。
【0030】このように、本実施形態のクリーニング装
置20は、ワイパーブレード19を噴射ノズル面に屈曲
させて当接させると共に、第1の支持部材21を第2の
支持部材23に対して回動可能且つバネ22により付勢
して支持しているため、噴射ノズル面に対する拭き取り
荷重を当該バネ22により適切に設定可能である。更
に、図5(B)に示すインク噴射ヘッド4の位置から図
5(A)に示すインク噴射ヘッド4の位置へと、インク
噴射ヘッド4の紙に対するギャップ調整が行われると、
ワイパーブレード19の噴射ノズル11に対するオーバ
ーラップ量は大きくなり、ワイパーブレード19を屈曲
させる力が増大するが、第1の支持部材21の回動動作
によりにより当該増大分は吸収され、ワイパーブレード
19の屈曲量の変動は微少に抑えられ、ワイパーブレー
ド19が噴射ノズル面に対して面当接状態となることが
ない。
【0031】従って、本発明によれば、噴射ノズル11
に対するワイパーブレード19のオーバーラップ量が変
動する場合でも、噴射ノズル面に対するワイパーブレー
ド19の当接角度のばらつきを抑えることができ、安定
した拭き取り動作を行うことができる。
【0032】なお、上述した実施形態では、ワイパーブ
レードを噴射ノズルに対して当接位置と退避位置とに移
動自在に構成した例について説明したが、本発明はこれ
に限られるものではなく、常にワイパーブレードが噴射
ノズルと当接するように構成した場合にも適用可能であ
る。この場合には、第1の支持部材を両方向に回動可能
するように構成すれば良い。
【0033】また、上述した実施形態では、第2の支持
部材をカムにより移動させる例について説明したが、本
発明はこれに限定されるものではなく、モータ等を用い
た駆動手段によって移動させるようにしても良い。但
し、上述のように吸引回復装置のカムを用いることによ
り、吸引回復動作と拭き取り動作を所望のタイミングで
行わせることが容易になる。
【0034】また、付勢部材としてのバネは第2の支持
部材と第1の支持部材の間に設ける構成としたが、本発
明はこれに限定されるものではなく、第1の支持部材の
回動力に抗するように付勢可能であれば、他の構成でも
良い。但し、上述の実施形態にように構成することによ
り、拭き取り荷重の設定が容易となる。
【0035】また、上述した実施形態では、インク噴射
ヘッドと用紙とのギャップが、紙厚等に対応して調整さ
れるギャップ調整機構を備えたインクジェットプリンタ
に本発明を適用したが、本発明はこれに限定されるもの
ではない。ギャップ調整機構を備えていないインクジェ
ットプリンタに用いた場合でも、インク噴射ヘッドの組
み付け精度等により噴射ノズルとワイパーブレードのオ
ーバーラップ量は変動するので、本発明のクリーニング
装置を用いることにより、安定した拭き取り動作を行わ
せることができる。但し、前記ギャップ調整機構を備え
たインクジェットプリンタに本発明を用いて常に安定し
た拭き取り動作を可能にすると、紙厚に対応した良好な
印字動作が、上述のように良好にクリーニングされたイ
ンク噴射ヘッドによってより一層確実に行われることに
なる。
【0036】また、上述した実施形態では、単一の噴射
ノズルを備えた噴射ヘッドを持つモノカラー用のインク
ジェットヘッドのクリーニング装置に本発明を適用した
場合について説明したが、本発明はこれに限られるもの
ではなく、複数の噴射ノズルを備えたカラー用のインク
ジェットヘッドのクリーニング装置においても適用可能
である。この場合には、噴射ノズルの数だけ設けたキャ
ップ部材の側方にそれぞれクリーニング装置を備えても
良いし、クリーニング装置は一つにして各噴射ノズルの
移動時に連続的に拭き取りを行うようにしても良い。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
インクジェットヘッドのクリーニング装置によれば、ワ
イパーブレードの先端部がインク噴射面に対して弾性当
接可能となるように、且つ、インクジェットヘッドの移
動に伴うインクジェットヘッドと前記ワイパーブレード
との当接により、前記先端部が前記移動方向に屈曲する
ように、第1の支持部材により前記ワイパーブレードを
支持し、前記ワイパーブレードを屈曲させる力を減少さ
せるように、前記第1の支持部材を第2の支持部材に前
記ワイパーブレードの前記屈曲方向に回動可能に支持
し、更に前記第1の支持部材の前記回動力に抗して前記
ワイパーブレードの屈曲を保つように前記第1の支持部
材を付勢部材により付勢したので、インクジェットヘッ
ドのインク噴射面とワイパーブレードの間隔の大小によ
らず、ワイパーブレードのインク噴射面に対する当接角
度のばらつきを小さくすることができ、安定した拭き取
り性能を発揮させることができる。
【0038】請求項2に記載のインクジェットヘッドの
クリーニング装置によれば、第2の支持部材によりワイ
パーブレードをインク噴射面に対して当接位置と退避位
置とに移動させるので、インク噴射面の拭き取り時には
上述のような安定した拭き取り動作を行うと共に、非拭
き取り時にはインク噴射面と非当接状態とさせることが
でき、所望の手順による拭き取り動作を行うことができ
る。また、不必要なワイパーブレードとインク噴射面の
接触を防止し、インク噴射面を損傷等から防止すること
ができる。
【0039】請求項3に記載のインクジェットヘッドの
クリーニング装置によれば、前記第第2の支持部材を、
カム上に形成されたカム溝に誘導し、カムの回動動作に
連動してワイパーブレードをインク噴射面に対しの当接
位置と退避位置とに移動させるので、インク噴射面の拭
き取り時には上述のような安定した拭き取り動作を行う
と共に、非拭き取り時にはインク噴射面と非当接状態と
させることができ、カムの回動動作による所望の手順に
よる拭き取り動作を行うことができる。また、前記カム
を吸引回復動作のカムと兼用することにより、吸引回復
動作と拭き取り動作との連動を容易に実現することがで
きる。
【0040】請求項4に記載のインクジェットヘッドの
クリーニング装置によれば、前記第1の支持部材を、前
記第2の支持部材に備えられた前記付勢部材により付勢
させるので、前記第1の支持部材を前記第2の支持部材
に対して回動可能且つ付勢されて支持することができ、
インク噴射面に対するワイパーブレードの拭き取り荷重
の設定を容易にすることができる。
【0041】請求項5に記載のインクジェットヘッドの
クリーニング装置によれば、ギャップ調整機構を備えた
インクジェット型プリンタに前記クリーニング装置を用
いたので、インクジェットヘッドと記録用紙とのギャッ
プが変更される場合でも、安定したワイパーブレードの
屈曲量が維持され、安定した拭き取り動作が行われる。
【0042】従って、ギャップ調整による効果と相俟っ
て良好な印字動作を保証することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態におけるインクジェット型
プリンタの概略構成を示す斜視図である。
【図2】図1のインクジェット型プリンタにおけるクリ
ーニング装置及び回復装置の側面図及び横断面図であ
る。
【図3】本発明の一実施形態におけるクリーニング装置
の動作状態を示す断面図である。
【図4】本発明の一実施形態におけるクリーニング装置
の動作状態を示す断面図である。
【図5】本発明の一実施形態において、インクジェット
ヘッドとクリーニング装置の間隔が変動した場合の当該
クリーニング装置の動作状態を示す断面図である。
【図6】従来のクリーニング装置の動作状態を示す断面
図である。
【図7】従来のインクジェットヘッドとクリーニング装
置の間隔が変動した場合の当該クリーニング装置の動作
状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1…インクジェット型プリンタ 2…プラテン 3…フレーム 4…インク噴射ヘッド 5…キャリッジ 6…ガイドロッド 7…プーリー 8…プーリー 9…タイミングベルト 10…駆動モータ 11…噴射ノズル 12…記録用紙 13…回復装置 14…キャップ部材 15…カム 16…ポンプ 17…チューブ 18…廃液フォーム 19…ワイパーブレード 20…クリーニング装置 21…第1の支持部材 22…バネ 23…第2の支持部材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸方向に往復移動するインクジェットヘ
    ッドのインク噴射面を、弾性体で形成されたワイパーブ
    レードの当接により拭き取るクリーニング装置であっ
    て、 前記ワイパーブレードの先端部が前記インク噴射面に対
    して弾性当接可能となるように、且つ、前記インクジェ
    ットヘッドの移動に伴う前記インクジェットヘッドと前
    記ワイパーブレードとの当接により、前記先端部が前記
    移動方向に屈曲するように、前記ワイパーブレードを支
    持する第1の支持部材と、 前記ワイパーブレードを屈曲させる力を減少させるよう
    に、前記第1の支持部材を前記ワイパーブレードの前記
    屈曲方向に回動可能に支持する第2の支持部材と、 前記第1の支持部材の前記回動力に抗して前記ワイパー
    ブレードの屈曲を保つように前記第1の支持部材を付勢
    する付勢部材と、を備えることを特徴とするインクジェ
    ットヘッドのクリーニング装置。
  2. 【請求項2】 前記第2の支持部材は、前記ワイパーブ
    レードを前記インク噴射面に対して当接位置と退避位置
    とに移動させるように移動自在に設けられていることを
    特徴とする請求項1に記載のインクジェットヘッドのク
    リーニング装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の支持部材は、カム上に形成さ
    れたカム溝に誘導されることにより、前記カムの回動動
    作に連動して前記ワイパーブレードを前記当接位置と前
    記退避位置とに移動自在に設けられていることを特徴と
    する請求項2に記載のインクジェットヘッドのクリーニ
    ング装置。
  4. 【請求項4】 前記付勢部材は、前記第2の支持部材に
    備えられていることを特徴とする請求項1乃至請求項3
    のいずれか一項に記載のインクジェットヘッドのクリー
    ニング装置。
  5. 【請求項5】 インクジェットヘッドと記録用紙とのギ
    ャップを変更可能なギャップ調整機構を備えたインクジ
    ェット型プリンタに用いられることを特徴とする請求項
    1乃至請求項4のいずれか一項に記載のインクジェット
    ヘッドのクリーニング装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1039255C (zh) * 1994-01-31 1998-07-22 株式会社基茨 填密环,生产填密环的方法以及使用了填密环的密封装置
US7549714B2 (en) 2002-09-30 2009-06-23 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image recording apparatus and carriage with adjustable recording head supporting points
CN108621581A (zh) * 2017-03-21 2018-10-09 富士施乐株式会社 擦拭装置及排出装置

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