JPH10292780A - 拡径推進体 - Google Patents

拡径推進体

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JPH10292780A
JPH10292780A JP10358097A JP10358097A JPH10292780A JP H10292780 A JPH10292780 A JP H10292780A JP 10358097 A JP10358097 A JP 10358097A JP 10358097 A JP10358097 A JP 10358097A JP H10292780 A JPH10292780 A JP H10292780A
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JP
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head
propulsion
pipe
diameter
distance
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JP10358097A
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English (en)
Inventor
Kenzo Koga
謙三 古賀
Akira Tanaka
明 田中
Yukio Tagaito
征生 田垣内
Masaharu Noguchi
正治 野口
Hideaki Matsuyoshi
英昭 松好
Shiro Sugiyama
司郎 杉山
Yoshiaki Miyahara
由明 宮原
Yuji Tsutsui
勇次 筒井
Hisaaki Otani
寿明 大谷
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 穿孔ヘッドで形成した孔より大径の埋設管を
埋設するために、拡径ヘッドで孔を拡径し、その引き戻
し湾曲移動を容易にできるようにする。 【解決手段】 所定間隔で屈曲部Aを有して直列状に連
結された複数本の推進管25の先端に、推進管25より
大径の拡径ヘッド部11aを有する拡径ヘッド11を連
結し、この拡径ヘッド部11a先端から推進管25にお
ける屈曲部間距離LA以下の位置に屈曲部を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、ガス管、
水道管等の管を土中に埋設するために、穿孔推進体で形
成した小口径孔を拡径する非開削式の拡径ヘッド及び拡
径推進体に関する。
【0002】
【従来の技術】非開削式の推進装置は、特開平9−43
74号公報に開示されているように、所定間隔で屈曲部
を有して直列状に連結された複数本の推進管の先端に推
進ヘッドを連結して推進体を形成し、発進ピット内に配
置される装置枠にクランプ機構を設け、このクランプ機
構で推進体を挟持すると共に、油圧シリンダでクランプ
機構を移動させて推進体を土中へ押動していくように構
成されている。
【0003】そして、この推進装置は、小径孔を穿孔し
た後に、地表に到達した推進体に埋設管連結具を連結
し、その連結具にポリエチレン管等の埋設管を連結し、
その状態でクランプ機構を逆移動させ、前記推進体を引
き戻して土中に埋設管を埋設するのに使用される。前記
推進体は、先端が傾斜受圧面を有して穿孔可能な形状に
形成された推進ヘッドに、所定間隔で屈曲部を有して直
列状に連結された複数本の推進管を連結していて、18
0°反転しながら土中に推進して略直線推進させ、前記
推進ヘッドの傾斜受圧面を下向きにした状態で反り返り
ながら湾曲上昇推進させるように形成されている。
【0004】前記穿孔用のヘッド自体には屈曲部が存在
しないので、穿孔ヘッドの先端から第1番目の推進管に
形成された屈曲部までの距離は、推進管に形成されてい
る屈曲部の間隔より大きくなっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術の推進体
での埋設管引き込み時に孔径を拡大するには、穿孔ヘッ
ドにそれより大径の拡径具を連結するか、又は穿孔ヘッ
ドの代わりに拡径ヘッドを装着すればよいのであるが、
小径孔に倣いながら移動しなければならないという特性
から、前者では、残存している穿孔ヘッドはその先端か
ら第1番目の屈曲部までの距離が推進管における屈曲部
間距離より長いため、また、後者でも、拡径ヘッド先端
から第1番目の屈曲部までの距離が推進管における屈曲
部間距離より長いため、拡径引き戻し時には湾曲推進が
やり難く、負荷が大きくなって推進動力のロスが発生す
る。
【0006】本発明の第1の目的は、拡径ヘッド部先端
から推進管における屈曲部間距離以下の位置に屈曲部を
有することにより、孔を拡径しながら、引き戻し湾曲移
動が容易にできるようにした拡径推進体を提供するにあ
る。本発明の第2の目的は、拡径ヘッド部先端から推進
管における屈曲部間距離以下の位置に、拡径ヘッド自体
に屈曲部を有することにより、屈曲が更に円滑になり、
引き戻し湾曲移動が容易にできるようにした拡径推進体
を提供するにある。
【0007】本発明の第3の目的は、ヘッド屈曲部から
推進管の屈曲部までの距離を推進管における屈曲部間距
離以下に設定することにより、引き戻し湾曲移動が更に
容易にできるようにした拡径推進体を提供するにある。
本発明の第4の目的は、拡径ヘッド部先端から最初の屈
曲部を推進管の屈曲部で形成することにより、拡径ヘッ
ドを簡単かつ安価に形成できるようにした拡径推進体を
提供するにある。
【0008】本発明の第5の目的は、拡径ヘッドの先端
に埋設管連結用連結部を有することにより、太い径の埋
設管を孔を拡径しながら埋設していくことができるよう
にした拡径推進体を提供するにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明における課題解決
のための第1の具体的手段は、所定間隔で屈曲部Aを有
して直列状に連結された複数本の推進管25の先端に、
推進管25より大径の拡径ヘッド部11aを有する拡径
ヘッド11を連結し、この拡径ヘッド部11a先端から
推進管25における屈曲部間距離LA以下の位置に屈曲
部を有することである。
【0010】これによって、推進体3を引き戻すと、拡
径ヘッド11は拡径ヘッド11で孔を拡径しながら、孔
が湾曲していてもそれに倣うように移動し、円滑に引き
戻される。本発明における課題解決のための第2の具体
的手段は、第1の具体的手段に加えて、前記屈曲部は、
拡径ヘッド部11a先端から推進管連結用連結部12ま
での間の拡径ヘッド11自体に設けてあることである。
【0011】これによって、拡径ヘッド11自体が屈曲
するため、拡径ヘッド部11a先端から第1の屈曲部ま
での距離が短くなり、拡径ヘッド11の湾曲移動が更に
円滑になる。本発明における課題解決のための第3の具
体的手段は、第2の具体的手段に加えて、前記拡径ヘッ
ド11のヘッド屈曲部Bから推進管25が有する屈曲部
Aまでの距離LBを、推進管25における屈曲部間距離
LA以下に設定していることである。
【0012】これによって、第1の屈曲部から第2の屈
曲部までの距離が推進管25における屈曲部間距離LA
と同一又は短くなり、拡径ヘッド11の湾曲移動がより
円滑になる。本発明における課題解決のための第4の具
体的手段は、第1の具体的手段に加えて、前記屈曲部
は、拡径ヘッド11に連結された推進管25が有する屈
曲部Aであることである。
【0013】これによって、拡径ヘッド11は短くかつ
簡単な構成に形成され、製作が容易になる。本発明にお
ける課題解決のための第5の具体的手段は、第1〜4の
いずれかの具体的手段に加えて、前記拡径ヘッド11は
先端に埋設管14を連結するための連結部13を有する
ことである。
【0014】これによって、穿孔した孔より太い径の埋
設管14を孔を拡径しながら埋設していく。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図4〜6において、推進装置1
は、地表解放状に形成した発進用ピット2内に配置し
て、ピット2の一方の壁から穿孔ヘッドを有する推進体
を押入れ、かつ地表到達後に推進体3のヘッドを拡径ヘ
ッド11に代えて引き戻していく非開削形式のものを例
示している。
【0016】推進装置1は大別して、装置枠4と、この
装置枠4に固着された左右一対の油圧シリンダ(押動機
構)5と、両油圧シリンダ5のシリンダチューブ5Aに
装着されたクランプ機構6と、クランプ機構6の前側で
装置枠4に装着された土中ガイド固定用補助クランプ機
構7と、クランプ機構6の後側で推進体3の後部を受持
する受け機構8と、装置枠4をピット2内で固定するた
めの設置機構9とを備えている。
【0017】前記装置枠4は型鋼、鉄板等を溶着して平
面視矩形状の枠台に形成されており、その上面の左右各
側部に前後一対のブラケット15F、15Rを立設し、
この前後ブラケット15F、15Rに油圧シリンダ5の
ピストンロッド5Bを固定支持している。左右各油圧シ
リンダ5のシリンダチューブ5Aは、図外の外部油圧発
生装置からの圧油をホース及び制御弁を介して供給可能
になっており、圧油の供給により、ピストンロッド5B
に対して軸方向(前後方向)に移動可能である。
【0018】この左右シリンダチューブ5Aにわたって
クランプ機構6のクランプ本体17が架設されている。
このクランプ本体17は上下2つ割りになっていて、下
本体17Aは両端が左右シリンダチューブ5Aに固着さ
れ、上本体17Bは下本体17Aに載置されてボルト締
結されており、下本体17Aには固定挟持部材33が取
り付けられている。
【0019】上本体17Bの中央部は筒形状となってい
てシリンダチューブを形成し、その内部にピストン39
及びピストンロッド40が摺動自在に配置されていて油
圧シリンダを構成しており、この油圧シリンダが昇降手
段34となっている。この昇降手段34のピストンロッ
ド40の下端に前記可動挟持部材35が嵌合され、止め
ネジで抜け止めされている。
【0020】前記昇降手段34を作動して可動挟持部材
35を降下することにより、固定挟持部材33との間で
推進体3を挟持して、推進体3をクランプ本体17に対
して固定するようになっている。上本体17Bの上部に
は水準器50が設けられており、推進装置1全体の水平
を設定できるようになっている。
【0021】補助クランプ機構7は左右前ブラケット1
5F間に架設された固定受け20と、固定受け20に対
してピンを介して開閉可能に枢支されていて固定受け2
0と共に土中ガイド21を挟持固定する押さえ部材22
と、押さえ部材22の遊端部を固定受け20に連結固定
するロック部材と、押さえ部材22に設けられかつ押さ
え部材22が押さえた土中ガイド21をさらに押さえる
押しピン18を有する押さえ手段23とを有している。
【0022】前記押さえ手段23の押しピン18は小型
油圧シリンダ19のピストンロッドで形成され、先端に
小径部を有し、この小径部を土中ガイド21に形成した
孔に突入させて、大径部で土中ガイド21を押圧するよ
うになっている。前記油圧シリンダ19の代わりに押さ
え部材22に押しピン18を螺合させて手動回転させる
ようにしてもよい。
【0023】前記土中ガイド21は穿孔用推進体を土中
に侵入させる初期に、推進体と共にクランプ本体17に
よって土中に突入させて、推進体を推進する際の案内を
するものであり、拡径用推進体3を戻すときも案内をす
る。また、土中ガイド21は土中突入後は固定受け20
と押さえ部材22とで挟持固定され、また押さえ手段2
3で装置枠4に対する固定が確実に維持されるようにな
っている。
【0024】穿孔用推進体は図示していないが、前端の
穿孔用推進ヘッドの後端に推進管25を着脱自在に連結
しており、推進ヘッドは先端に傾斜受圧面が形成され、
推進管25は一定長さのものが多数本用意されていて、
土中に推進させるに従って同芯直列状に連結され、継ぎ
足されていく。これに対して、拡径用推進体3は、推進
管25の先端に穿孔用推進ヘッドの代わりに拡径ヘッド
11を連結したものであり、推進管25及び推進管25
と拡径ヘッド11の連結構造等は穿孔用推進体の場合と
同様である。
【0025】1本の推進管25は複数本の管部材を軸芯
と略直交するピン26で連結しており、このピン26は
総て平行に配置され、ピン連結部が屈曲部Aとなってい
て、管部材を一定角度屈曲可能になっている。なお、前
記推進管25同士を軸芯と略直交するピンで連結するこ
とも可能である。推進管25の後部は受け機構8で受持
可能であり、穿孔時には継ぎ足す推進管25が受持さ
れ、戻し時には引き出してきた推進管25が受持され
る。この受け機構8は、受け板27を弾性支持体28を
介して装置枠4に取り付けており、受け板27は推進管
25を載置するために樋形状で前側が前下向きに傾斜し
ている。弾性支持体28は前後2枚のゴム板を平行に配
置しており、ゴム板の弾性変形により、受け板27を前
後揺動と多少の上下動及び左右動とを可能に支持してい
る。
【0026】設置機構9は、左右前ブラケット15Fに
球継手を介して取り付けた前当接部材30Fと、左右後
ブラケット15Rに枢支された伸縮手段31に球継手を
介して取り付けた後当接部材30Rとを有し、伸縮手段
31は油圧シリンダで形成されていて、横軸状の枢支点
で屈曲して上方へ退避可能になっており、前当接部材3
0Fをピット2の前壁に当接した状態で、伸縮手段31
を伸長して後当接部材30Rをピット2の後壁に押し当
てることにより、装置枠4をピット2内で固定できる。
【0027】符号45、46は装置枠4に着脱自在に設
けた左右ステップで、左右油圧シリンダ5、制御弁及び
電源制御盤等の上方を覆っており、符号47は推進装置
1を吊り下げるための吊り具である。次に、図1、2に
基づいて第1の実施の形態の推進体3Aを説明する。前
記拡径ヘッド11は、拡径ヘッド部11aを有するヘッ
ド材11Aに雌ネジ材11Bを固着(溶着)し、雌ネジ
材11Bに球材11Cを螺合し、球材11Cに半球孔材
11Dを嵌合すると共に軸芯と直交方向のピン26で枢
支連結し、球材11Cに半球孔ネジ材11Eを当接する
と共に半球孔材11Dに螺合し、半球孔ネジ材11Eに
固着の連結材11Fに袋ナット11Gを嵌装して構成さ
れている。
【0028】ヘッド材11Aの先端には、埋設管連結用
連結部13を形成するアイボルトが螺合され、リング又
はチェーン、接続体等の接続具16を介して、例えば、
ポリエチレン管、コルゲート管等の可撓性のある合成樹
脂製の埋設管14が連結されている。拡径ヘッド11
は、連結材11F及び袋ナット11Gが推進管連結用連
結部12を形成しており、推進管25の管材25Aの端
部に固着の連結雌ネジ材25Bに連結材11Fを対向さ
せて、両者に設けた凹凸部を係合した後に、袋ナット1
1Gを連結雌ネジ材25Bに螺合することにより、推進
管25に直列状に連結されている。
【0029】前記ピン26は推進管25のピン26と平
行であり、屈曲部Aと同一構造のヘッド屈曲部Bを形成
しており、拡径ヘッド11はこのヘッド屈曲部Bによっ
てそれ自体で屈曲可能になり、その屈曲方向は推進管2
5と同一になっている。穿孔ヘッドは推進管25の径と
略同一であるのに対して、拡径ヘッド11の拡径ヘッド
部11aは推進管25よりも大径であり、その径は埋設
する埋設管14と略同一径になっており、埋設管14の
径が異なれば、それに対応した径の拡径ヘッド11が適
用される。
【0030】拡径ヘッド11のヘッド材11Aは、拡径
ヘッド部11aから推進管25側部分に先細りのテーパ
部11bを有しており、引き戻し移動中の土抵抗を減少
すると共に、土中ガイド21まで引き戻されたときの土
中ガイド21との間の土詰まりの発生を減少するように
形成されている。前記拡径ヘッド11はそれ自体に屈曲
部Bを有するので、拡径ヘッド部11a先端(引き戻し
方向後端)から屈曲部Bまでの距離LBが、推進管25
における屈曲部A間の距離LAより十分短く、少なくと
も同一に設定されており、また、屈曲部Bから拡径ヘッ
ド11に連結された推進管25の最初の屈曲部Aまでの
距離LCも、屈曲部間距離LA以下の長さに設定されて
いる。
【0031】従って、推進体3Aは屈曲部Bにおいて
も、拡径ヘッド11に近い屈曲部Aにおいても、推進管
25のその他の屈曲部Aと同様又はそれ以上に屈曲容易
になり、拡径ヘッド11が大径の拡径ヘッド部11aを
有していても、推進体3Aは湾曲して形成された孔を引
き戻されるとき、その湾曲孔の形状に沿うように変形す
ることができ、円滑に倣い移動することができる。
【0032】図3は第2の実施の形態の拡径用推進体3
Bを示しており、この推進体3Bは前述の推進体3Aに
比して、拡径ヘッド11には屈曲部Bは形成されていな
く、ヘッド材11Aに連結材11Fを固着して長さを最
大限短く形成しており、推進管25の連結雌ネジ材25
Bに固着の管材25Aは短く形成されており、拡径ヘッ
ド部11a先端から推進管25の最初の屈曲部Aまでの
距離LBが、推進管25における屈曲部A同士間の距離
LAよりも短く、又は同一に設定されている。
【0033】この推進体3Bの場合でも、推進体3Bは
湾曲して形成された孔を引き戻されるとき、その湾曲孔
の形状に沿うように変形することができ、円滑に倣い移
動することができる。なお、穿孔用推進体は湾曲推進時
の曲率を設定しかつ推進安定性を得るために、穿孔ヘッ
ド先端から第1の屈曲部までの距離が屈曲部A同士間の
距離LAよりも長く設定されており、前記拡径用推進体
3Bのヘッド先端から第1の屈曲部までの距離はそれよ
りも十分短くなっている。
【0034】前記推進装置1による埋設管14の埋設作
業を次に説明する。先ず補助クランプ機構7内に土中ガ
イド21を配置し、穿孔用ヘッドに1本の推進管25を
連結したものを、受け機構8で受けながらクランプ本体
17及び土中ガイド21内に挿通し、クランプ機構6の
可動挟持部材35と固定挟持部材33とで挟持する。
【0035】油圧シリンダ5を作動してクランプ本体1
7を前進させ、穿孔用推進体と共に土中ガイド21を土
中に押入れ、クランプ機構6の推進管25挟持位置変更
及び推進管25の継ぎ足しを繰り返し、また、穿孔用推
進体を180°回転させながらジグザグ推進させ、略直
線の孔を穿孔し、その後に穿孔ヘッドの傾斜受圧面を下
向きにして、推進体を湾曲上昇させ、目的地点に到達さ
せ、地表に露出させる。
【0036】このようにして、地表に到達した推進体の
ヘッドを拡径ヘッド11に取り替え、かつ埋設管連結用
連結部13に埋設管14を連結し、クランプ機構6を後
進させ、また、後端から推進管25を分離させながら推
進体3を戻し移動させ、拡径ヘッド11をピット2まで
戻す。このとき、拡径ヘッド11は穿孔用ヘッドで形成
した地中の小口径の孔を拡大しながら推進され、埋設管
14をその孔に引き込んでいく。
【0037】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、種々変形することができる。例えば、
推進装置1は地上に配置しておいて、推進体3を地表か
ら土中に突き刺し、土中を推進した後に再び地表に出て
くる形式のものでもよい。拡径用推進体3は、埋設管1
4を連結せずに、小径孔を拡径するだけに使用してもよ
い。
【0038】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、拡径ヘッ
ド11を有する推進体3は、拡径ヘッド部11a先端か
ら推進管25における屈曲部間距離LA以下の位置に屈
曲部を有するので、穿孔後に推進管25を連結して推進
体3を引き戻すと、拡径ヘッド11は拡径ヘッド11で
孔を拡径しながら、孔が湾曲していてもそれに倣うよう
に移動でき、円滑に引き戻すことができ、負荷が小さく
なって推進動力のロスが低減できる。
【0039】前記屈曲部は、拡径ヘッド部11a先端か
ら推進管連結用連結部12までの間の拡径ヘッド11自
体に設けてあるので、拡径ヘッド11自体が屈曲でき、
拡径ヘッド部11a先端から第1の屈曲部までの距離が
短くなり、拡径ヘッド11の湾曲移動が更に円滑にでき
る。前記拡径ヘッド11のヘッド屈曲部Bから推進管2
5が有する屈曲部Aまでの距離LCを、推進管25にお
ける屈曲部間距離LA以下に設定しているので、第1の
屈曲部から第2の屈曲部までの距離が推進管25におけ
る屈曲部間距離LAと同一又は短くなり、拡径ヘッド1
1の湾曲移動がより円滑にできる。
【0040】前記屈曲部が、拡径ヘッド11に連結され
た推進管25が有する屈曲部Aであると、拡径ヘッド1
1を簡単かつ安価に構成できる。前記拡径ヘッド11は
先端に埋設管14を連結するための連結部13を有する
ので、穿孔した孔より太い径の埋設管を孔を拡径しなが
ら埋設していくことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の要部を示す側面図
である。
【図2】同断面側面図である。
【図3】第2の実施の形態を示す側面図である。
【図4】推進装置の拡径作業状態を示す側面図である。
【図5】推進装置の一部断面平面図である。
【図6】推進装置の一部断面側面図である。
【符号の説明】
1 推進装置 2 ピット 3 推進体 11 拡径ヘッド 11a 拡径ヘッド部 12 推進管連結用連結部 13 埋設管連結用連結部 14 埋設管 A 埋設管の屈曲部 B 拡径ヘッドの屈曲部 LA 距離 LB 距離 LC 距離
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野口 正治 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 松好 英昭 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 杉山 司郎 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 宮原 由明 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 筒井 勇次 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 大谷 寿明 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定間隔で屈曲部(A)を有して直列状
    に連結された複数本の推進管(25)の先端に、推進管
    (25)より大径の拡径ヘッド部(11a)を有する拡
    径ヘッド(11)を連結し、この拡径ヘッド部(11
    a)先端から推進管(25)における屈曲部間距離(L
    A)以下の位置に屈曲部を有することを特徴とする拡径
    推進体。
  2. 【請求項2】 前記屈曲部は、拡径ヘッド部(11a)
    先端から推進管連結用連結部(12)までの間の拡径ヘ
    ッド(11)自体に設けてあることを特徴とする請求項
    1に記載の拡径推進体。
  3. 【請求項3】 前記拡径ヘッド(11)のヘッド屈曲部
    (B)から推進管(25)が有する屈曲部(A)までの
    距離(LC)を、推進管(25)における屈曲部間距離
    (LA)以下に設定していることを特徴とする請求項2
    に記載の拡径推進体。
  4. 【請求項4】 前記屈曲部は、拡径ヘッド(11)に連
    結された推進管(25)が有する屈曲部(A)であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の拡径推進体。
  5. 【請求項5】 前記拡径ヘッド(11)は先端に埋設管
    (14)を連結するための連結部(13)を有すること
    を特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の拡径推進
    体。
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JP (1) JPH10292780A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2023126031A (ja) * 2022-02-28 2023-09-07 株式会社トーメック 地中推進体およびそれを用いた敷設方法。

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JP2023126031A (ja) * 2022-02-28 2023-09-07 株式会社トーメック 地中推進体およびそれを用いた敷設方法。

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