JPH10291358A - 孔版印刷方法及びその方法に使用する画像処理装置 - Google Patents

孔版印刷方法及びその方法に使用する画像処理装置

Info

Publication number
JPH10291358A
JPH10291358A JP10311997A JP10311997A JPH10291358A JP H10291358 A JPH10291358 A JP H10291358A JP 10311997 A JP10311997 A JP 10311997A JP 10311997 A JP10311997 A JP 10311997A JP H10291358 A JPH10291358 A JP H10291358A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
color
printing
printing plate
plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP10311997A
Other languages
English (en)
Inventor
Asako Nakatsugawa
麻子 中津川
Koichi Hashimoto
浩一 橋本
Masato Nakajima
真人 中島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Riso Kagaku Corp
Original Assignee
Riso Kagaku Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Riso Kagaku Corp filed Critical Riso Kagaku Corp
Priority to JP10311997A priority Critical patent/JPH10291358A/ja
Publication of JPH10291358A publication Critical patent/JPH10291358A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Printing Methods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 孔版型簡易印刷装置を使用してカラー写真を
原稿とする印刷を行う際に、原稿の細かい部分および写
真の風合いが十分に表現された印刷物を、フルカラー印
刷の場合のような手間をかけずに手軽に印刷できるよう
にする。 【解決手段】 カラー写真から作成された濃淡二値画像
と、そのカラー画像とほぼ同じ大きさのベタ画像とをそ
れぞれ製版することにより濃淡印刷版1およびベタ印刷
版2を作成し、カラー画像を複数の領域に分割して各領
域をカラー画像に基づいて分類された色分類にしたがっ
て色分けされた塗り分けマップ3を作成し、塗り分けマ
ップ3をベタ印刷版2の下に貼り付けて、貼り付けられ
た塗り分けマップ2に基づいてベタ印刷版2上に印刷用
カラーインクを載せて、台紙4に濃淡印刷版1による印
刷を行い、さらにその結果得られた濃淡印刷物5にベタ
印刷版2による印刷を行って、2版多色刷りの最終印刷
物6を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、孔版印刷方法およ
びその方法に使用する画像処理装置に関し、詳しくは、
家庭用の簡易孔版印刷装置により写真を原稿とする多色
印刷を行うための方法、および製版に使用される版下な
どの原稿となる画像を作成する画像処理装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば実公平4−11807号な
どに開示されているような家庭用簡易孔版印刷装置(商
品名、プリントゴッコ、理想科学工業(株)製)が知ら
れている。また、このような装置を使用して写真を原稿
としたカラー印刷を行う方法として、シアン(C)、マ
ゼンタ(M)、イエロー(Y)の3色の版によるフルカ
ラー印刷を行う方法が知られている。
【0003】ここで、CMY3版の版下原稿を作成する
方法としては、例えば市販のソフトウェア(商品名、ア
ドビフォトショップ、アドビシステム社製)を利用し
て、パーソナルコンピュータ上で写真をCMY3版に色
分解し、版下原稿を作成する方法がある。但しこの方法
は、画像を加工、分版するための専門の知識が要求され
るため、様々な写真に対してそれぞれ適切な色分解処理
を施すためには、操作に熟練していなければならない。
【0004】一方、ユーザがより手軽にフルカラー印刷
用の3版を得るための手段として、画像入力部と画像処
理部と製版部とが一体型となった家庭用デジタル製版印
刷装置(商品名、プリントゴッコデジタルCD−1、理
想科学工業(株)製)が提供されている。この装置は、
手持ちのカラー写真を入力すると、自動的にフルカラー
印刷用のCMY版を作成するものであり、より簡単に製
版を行うことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ここで、フルカラー印
刷では、使用する版の数が多いため印刷の際の印刷版の
取扱いが面倒であるという問題点がある。特に、3版の
印刷位置のずれが大きいと印刷の仕上がりが醜くなる
が、版が3枚もあると目測で位置合わせを行うことは難
しく、印刷版に対して印刷用紙の位置や傾きを調節でき
る位置合わせ機構を備えた特別な印刷装置が必要とな
る。またこのような装置を使用したとしても、3版の位
置を正確に合わせて印刷するためには、ユーザは印刷操
作に熟練してなければならない。
【0006】しかしながら、印刷の目的によっては、必
ずしもフルカラーでなくてもよいから、上記のような面
倒な操作を行わずに手軽に写真を印刷したいという場合
も多い。
【0007】本発明は、上記課題に鑑みて、手持ちの写
真から、厳密な位置合わせ作業を伴わない2版多色カラ
ー印刷を行う方法、およびそのための版下原稿を自動的
に作成する画像処理装置を提供することを目的とするも
のである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の孔版印刷方法
は、簡易孔版印刷装置を使用してカラー写真を原稿とす
る印刷を行う孔版印刷方法であって、前記カラー写真を
表すカラー画像をモノクロ化したモノクロ濃淡画像を二
値化して得られる濃淡二値画像と、前記カラー画像とほ
ぼ同じ大きさのベタ画像とからそれぞれ濃淡印刷版およ
びベタ印刷版を作成するとともに、前記カラー画像を複
数の領域に分割し、該領域を前記カラー画像に基づいて
決定された色分類にしたがって色分けすることにより塗
り分けマップを作成し、前記塗り分けマップをベタ印刷
版の下に重ね、重ねられた塗り分けマップを前記ベタ印
刷版上に印刷用カラーインクを載せる際のガイドとして
使用して、前記濃淡印刷版およびベタ印刷版による2版
多色刷り印刷を行うことを特徴とするものである。
【0009】孔版印刷は、印刷版上の孔があいた点はイ
ンクが通り、孔があいていない点はインクが通らないと
いう原理によるものであり、簡易孔版印刷装置は印刷版
の孔の部分からインクを押し出し、紙に画像を印刷する
装置である。
【0010】また、上記「濃淡二値画像」は、この原理
に基づいて作成される製版用の画像である。したがっ
て、望ましくはベタ画像についてもパソコンなどでデジ
タル画像データとして二値化してから製版するほうが、
ムラのない仕上がりが得られる。
【0011】「濃淡印刷版」は濃淡画像を印刷するため
の版であり、これに例えばグレーや紺のインクを載せて
印刷を行うことにより写真を1色で印刷した濃淡画像の
印刷物が得られる。
【0012】また「ベタ印刷版」は、上記濃淡画像の印
刷物に色づけを行うための版であり、透明度の高いカラ
ーインクを載せて上記濃淡画像の印刷物に重ねて印刷を
行えば、濃淡画像の比較的色の淡い部分に色づけを行う
ことができる。あるいは透明度の低いカラーインクの場
合には、先にベタ印刷版による印刷を行い、それに重ね
る形で濃淡画像を印刷することにより同様に色付けされ
た濃淡画像の印刷物を得ることができる。
【0013】ベタ印刷版による色づけは、例えば顔の部
分は肌色のカラーインク、背景の木々の部分は緑色のカ
ラーインクを載せるというように、原稿となった写真画
像に基づいて決められた色で色づけすることが望まし
い。この際、ベタ印刷版にインク載せのためのガイドと
して写真原稿を重ねて作業を行うと原稿をインクで汚し
てしまうことになる。このため本発明では、インク載せ
のためのガイドとして「塗り分けマップ」を使用する。
【0014】「塗り分けマップ」は例えば上記例の場合
であれば顔に相当する領域が肌色に塗りつぶされ、背景
領域は緑色に塗りつぶされたようなカラーの印刷物、あ
るいは肌色領域と緑色の領域が区別できるようにハッチ
ングを施された白黒の印刷物などであり、塗り分けマッ
プに含まれる各色(各ハッチングのパターン)はカラー
インクの色に対応している。
【0015】この際、写真画像に含まれる色が多種多様
であるのに対し、カラーインクの種類はある程度限定さ
れるため、色相範囲とカラーインクを対応づけなければ
ならない。これは予め固定の対応付けをしておくことも
できるが、写真では撮影条件によって色の見え方が多少
異なることがあるため、本発明では原稿となる写真を表
すカラー画像に基づいてどの色相範囲を何色のインクに
するかといった色分類を定め、それにしたがって塗り分
けマップを作成するものとする。
【0016】なお、写真を鑑賞する場合には通常顔の部
分に注目が集まるため、カラー印刷の際には肌色の処理
がその印刷物の質に大きく影響を与える。したがって、
上記色分類は、まず写真中の肌色値を検出し、それに基
づいて行うことが望ましい。
【0017】また、上記濃淡印刷版およびベタ印刷版
は、はじめに版下を作成し、それを製版することにより
作成してもよいし、パソコンなどにより作成した画像を
印刷版に直接製版出力することにより作成してもよい。
【0018】また、本発明の画像処理装置は、上記孔版
印刷方法に使用可能な装置であって、カラー画像を取り
込む画像入力手段と、該画像入力手段により取り込まれ
たカラー画像をモノクロ化してモノクロ濃淡画像を作成
するモノクロ濃淡画像作成手段と、該モノクロ濃淡画像
作成手段により作成されたモノクロ濃淡画像を二値化し
て濃淡二値画像を作成する二値化手段と、前記カラー画
像を複数の領域に分割し、該領域を前記カラー画像に基
づいて決定された色分類にしたがって色分けすることに
より塗り分けマップ画像を作成する塗り分けマップ画像
作成手段とを備えてなることを特徴とするものである。
【0019】「画像入力手段」は、例えば写真プリント
を読みとる反射型スキャナ、フィルムを読みとるフィル
ムスキャナなどのほか、デジタルカメラからの画像デー
タ転送手段、すなわちケーブル接続やカードリーダなど
によるデータ取込みのための手段も含むものとする。
【0020】また、ベタ印刷版は、例えば白い紙をクレ
ヨンの黒、濃いめの鉛筆、あるいは墨汁などで塗りつぶ
して版下を作成し、これを製版することにより作成して
もよいが、上記画像処理装置に前記カラー画像とほぼ同
じ大きさのベタ画像を作成するベタ画像作成手段をさら
に備えておけば、より手軽にベタ版下あるいはベタ印刷
版を作成することができる。
【0021】また、上記画像処理装置は、前記モノクロ
濃淡画像作成手段により作成されたモノクロ濃淡画像に
対してγ補正を施すγ補正手段を備え、前記二値化手段
が、前記γ補正手段による補正処理後のモノクロ濃淡画
像を二値化して前記濃淡二値画像を作成するようにする
ことが望ましい。
【0022】また、前記塗り分けマップ画像作成手段
は、前記カラー画像の中の肌色値を検出する肌色値検出
手段と、前記肌色値検出手段により検出された肌色値を
基準として前記色分類を決定する色分類手段と、前記各
領域を前記色分類手段により決定された色分類にしたが
って色分けする塗り分けマップ画像構成手段とを有する
ことが望ましい。
【0023】さらに、前記塗り分けマップ画像作成手段
は、前記カラー画像を複数のブロックに分割し、該各ブ
ロックを前記カラー画像に基づいて決定された色分類に
したがって色わけすることにより色分けされたモザイク
画像を作成するモザイク画像作成手段と、該モザイク画
像作成手段により作成されたモザイク画像において、ブ
ロック色が周囲のブロック色から孤立しているブロック
の色を、周囲のブロック色から孤立しないブロック色に
補正する孤立ブロック除去手段とを有することが望まし
い。
【0024】すなわち、上述のように塗り分けマップは
インクを載せるためのガイドであるため、インクを載せ
られないような細かすぎる領域の分割は好ましくなく、
画像処理時間の短縮という意味でも、例えばインクチュ
ーブの口の大きさ程度のブロックを単位として色分けを
行うのがよい。この際例えば緑の領域の中に1つだけ赤
いブロックが孤立しているような場合には、そのブロッ
クにインクを載せることは事実上困難であるため、周囲
の色と同じく緑色に置き換える。孤立しているか否かの
判定は、例えば近傍ブロックで多数決をとる方法、ある
いはメディアンフィルタを使用する方法など、通常画像
の補間処理などで行われているあらゆる方法を適用する
ことができる。
【0025】なお、上記画像処理装置には、前記濃淡二
値画像および/または前記ベタ画像を所定の記録媒体に
プリント出力して、前記濃淡印刷版を製版する際に使用
される濃淡版下および/または前記ベタ印刷版を製版す
る際に使用されるベタ版下を作成する画像出力手段、あ
るいは前記濃淡二値画像および/または前記ベタ画像を
所定の印刷版に直接製版出力することにより、前記濃淡
印刷版および/または前記ベタ印刷版を作成する画像出
力手段の少なくとも一方を備えることが望ましい。さら
には、前記塗り分けマップ画像を所定の記録媒体にプリ
ント出力して塗り分けマップを作成するカラー印刷可能
な画像出力手段も備えることが望ましい。なお、これら
の画像出力手段は必ずしも個別の装置である必要はな
く、例えば1台のカラープリンタのインクリボンを交換
することにより濃淡版下と塗り分けマップを印刷するよ
うにしてもよい。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の孔版印刷
方法は、カラー画像から濃度情報と色情報をそれぞれ抽
出し、それらに基づいて濃淡印刷版(濃淡版)、ベタ印
刷版(色版)、および印刷インクを載せるガイドとなる
塗りわけマップを作成し、これらを使用して2版多色刷
りを行うため、印刷版を3つ使用する従来のフルカラー
印刷に比べて印刷操作の手間が少なくなる。また、この
際、原稿のカラー画像を濃淡版と色版の2つの版に分
け、濃淡版で原稿の細かな部分を表現しているため、色
版ではインクを簡単に載せ分けて原稿の色を大まかに表
現しても、原稿の雰囲気を損ねることがない。さらに、
同様の理由により、濃淡版と色版の印刷位置が多少ずれ
ても、原稿の雰囲気を損ねることもないため、従来の方
法のように位置あわせのために特別な機構を要すること
がない。
【0027】また、本発明の画像処理装置は、上記孔版
印刷方法による印刷に使用される濃淡印刷版を作成する
際の原稿となる画像を作成するモノクロ濃淡画像作成手
段と二値化手段、およびインクを載せる際のガイドとな
る塗り分けマップを表す塗り分けマップ画像を作成する
塗り分けマップ画像作成手段とを備えるため、カラー画
像から簡単に版下、あるいは印刷版を作成することがで
きる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の孔版印刷方法およ
びそれに使用される画像処理装置の好ましい形態につい
て、図面を参照して説明する。
【0029】まず、本発明の方法および装置の説明に先
立ち、孔版型簡易印刷装置について簡単に説明する。図
17は商品名プリントゴッコとして広く知られている簡
易印刷装置の構造の概略を示す図である。この装置は基
台201と押圧板202とからなる本体200と、基台
201の中央に取り付けられる台座203とからなる。
この装置により印刷を行う場合には、まず本体200の
押圧板202の基台201に面する側に、カラーインク
が載せられた印刷版204をセットし、台紙を基台20
1に取り付けられた台座203にのせ、その台座203
に対して押圧板202を押しつける。これにより印刷版
204上に載せられたカラーインクが印刷版204の孔
のあいた部分(製版された部分)から押し出され、製版
された画像が台紙に印刷される。
【0030】この装置はまた、製版をも行うことができ
るものである。製版を行う場合には、印刷用原版(製版
されていない印刷版)を上記印刷の場合と同様に押圧板
202にセットし、台座203に版下原稿をのせ押圧板
202の基台201に面しない側にランプハウス205
をセットする。台座203に対してこの押圧板202を
押しつけて版下原稿と印刷用原版を密着させ、この状態
でランプハウス205から閃光を照射することにより印
刷用原版が感熱製版される。
【0031】なお、この孔版型簡易印刷装置について
は、上記実用新案公報などに詳しく記載されているた
め、ここでは詳細な説明は省略する。
【0032】本発明の孔版印刷方法はこのような孔版型
簡易印刷装置を使用してカラー写真を原稿とする印刷を
行うものである。まず、図1から図8により、本発明の
孔版印刷方法の概要を説明する。図1に示すように、本
発明の孔版印刷方法は濃淡印刷版1とベタ印刷版2によ
る2版刷りを行うものである。濃淡印刷版1は例えば図
2に示すような写真を原稿とする濃淡版下を、またベタ
版下は例えば図3に示すようなベタ版下を製版すること
により作成された印刷版である。
【0033】本発明の方法では、図1に示すように、ま
ず、第1の版である濃淡印刷版の画像が製版された部分
に、黒インクや濃いめのカラーインクのように濃淡が比
較的きれいに印刷できるインクを載せて、これを簡易印
刷装置に取り付け、台紙4に濃淡画像を印刷する。これ
により図4に示されるような濃淡印刷物5が得られる。
【0034】次に第2の版であるベタ印刷版2の製版部
分に合わせて図5あるいは図6のような塗り分けマップ
3を貼り付ける。ここで図5はカラープリンタにより作
成されたカラーの塗り分けマップであり文字通り色わけ
が各色によって示されている。一方図6はモノクロのプ
リンタにより作成された塗り分けマップであり、色分け
がパターンによって示されている。この塗り分けマップ
の色を参考にして、ベタ印刷版2上に透明度の高いカラ
ーインクを均一の厚さになるように隙間なく載せる。こ
こで、以下インクを載せ終わったものを多色印刷版と呼
ぶこととする。簡易印刷装置に多色印刷版2を取り付
け、先ほどの濃淡印刷物に重ねて印刷する。図7は多色
印刷版のみによる印刷の結果、図8は濃淡印刷版と多色
印刷版による2版刷りの印刷結果を示している。
【0035】以上のようにして印刷物を作成すると、濃
淡印刷版と多色印刷版の2版で、写真の雰囲気に忠実な
多色印刷ができあがる。これはフルカラー印刷と比べ
て、版の印刷位置のずれが画質にあまり影響しない印刷
方式であるため、位置合わせ機構を備えない簡易印刷装
置でも印刷を行うことができる。
【0036】以上本発明の方法について、その概要を述
べたが、次に上記印刷版などの作成方法およびそのため
の画像処理装置について説明する。
【0037】図9は、本発明の画像処理装置の構成の一
例を示す概略ブロック図である。図に示されるように、
この画像処理装置は画像を入力するためのカラーイメー
ジスキャナ11、入力画像に対して後述する画像処理を
施す画像処理部12、処理後の画像を出力するためのカ
ラーインクリポンが使用可能な熱転写プリンタ13を備
えている。
【0038】ここで熱転写プリンタ13は、熱によりイ
ンクリボンを融かして、紙にインクを転写する印刷装置
であるが、本発明の画像処理装置にこの熱転写プリンタ
を使用する場合には、印刷版を出力する際にはインクリ
ボンは使用せず、簡易印刷装置用の印刷版で熱転写プリ
ンタ専用の感熱性フィルムマスタに直接サーマルヘッド
を密着して熱をかけることにより、マスタに孔をあけて
製版する。また塗り分けマップを出力する際には、カラ
ーインクリボンを用いてカラー印刷を行う。
【0039】この画像処理装置において、ユーザは、入
力する写真などを白い台紙に貼り、カラーイメージスキ
ャナ11にセットする。読み込み開始のスタートボタン
を押すと、カラーイメージスキャナ11により写真が読
み取られ、原稿カラー画像として画像処理部12に入力
される。この原稿カラー画像は画像処理部12内部の画
像メモリに蓄えられる。
【0040】次に画像メモリから原稿カラー画像が読み
出され、画像処理部12内で濃淡二値画像が生成され、
カラー熱転写プリンタ13によって第一の版である濃淡
印刷版1が出力される。同様に画像メモリから原稿カラ
ー画像が読み出され、画像処理部12内でベタ二値画像
が生成され、カラー熱転写プリンタ13で第二の版であ
るベタ印刷版2が出力される。最後に画像メモリから原
稿カラー画像が読み出され、画像処理部12内で塗りわ
けマップ画像が生成され、カラー熱転写プリンタ13で
塗りわけマップ3が出力される。これらの2枚の印刷版
と塗りわけマップを使用して、後述するように家庭用簡
易印刷装置によって2版多色印刷物を作成することがで
きる。
【0041】また、図10は本発明の画像処理装置の構
成の他の例を示すブロック図である。図9の装置が直接
印刷版を製版出力するものであるのに対し、図10の装
置は、デジタルスチルカメラ111と、パーソナルコン
ピュータ(PC)112、レーザピームプリンタ(LB
P)113とにより濃淡画像とベタ画像の版下を作成す
るものである。
【0042】まずデジタルスチルカメラ111により記
録されたカラー画像はPC112に入力され、濃淡二値
画像とベタ二値画像が作成される。この2つの画像は後
述する画像処理によって作成される。そしてLBP11
3により、簡易印刷装置用の濃淡版下(図2)とベタ版
下(図3)が印刷される。これらのLBPで出力された
版下は、トナーの蓄熱性を利用した閃光製版装置により
製版され、濃淡印刷版、ベタ印刷版が得られる。
【0043】さらにPC112による画像処理で塗りわ
けマップ画像が生成され、塗りわけマップが出力され
る。なお、この例の場合は単色のLBPを出力装置とし
て使用することから、インク色データとしてインク番号
に対応させた濃淡パターンを予め設定しておき、上記図
6に示したように、インク色の違いを出力パターンの違
いで表現するものとする。
【0044】以上、本発明の画像処理装置の構成につい
て2つの例を示したが、以下これらの例において共通し
て行われる画像処理について詳細に説明する。図11は
図9の画像処理部12あるいは図10のPC112にお
いて行われる処理を、各処理手段を四角、各画像データ
楕円として示したブロック図である。
【0045】以下データの流れに従って処理内容を説明
する。カラーイメージスキャナ11あるいはデジタルカ
メラ111により取り込まれた画像はRGBそれぞれ8
ビットに量子化された画像データである。また、原稿か
らの反射光強度が最大の場合を255、最小の場合を0
とする。つまりRGBが全て255の場合は白、全て0
の場合は黒となる。この画像データは原稿カラー画像と
して画像メモリ29に格納される。
【0046】はじめに、この原稿カラー画像から濃淡版
用の濃淡二値画像を作成する濃淡版下画像作成処理につ
いて説明する。
【0047】まず濃淡画像作成手段21に原稿カラー画
像が入力され、モノクロ濃淡画像が出力される。このモ
ノクロ濃淡画像作成手段21は以下のような処理を行
う。
【0048】一般にカラー画像からモノクロ画像を作成
する場合、Gの値で代用することが多い。しかし、G値
画像は、一部の色が本来の画像の明るさと違って見える
場合がある。図12は2種類の赤色のRGB値を模式的
に示したものである。この図12(a)は明るい赤色、
(b)は暗い赤色を示している。図12(a)の明るい
赤色の場合、R値は他の2色よりも大きい値をとってい
る。これに対して図12(b)の暗い赤色の場合でも、
R値はG、B値よりも大きい値を取っているが、R値は
図12(a)のR値より小さい値となっている。この二
色のG値を取り出すと、どちらの赤色も同じようにG値
が小さいので、元々は違う明るさの2色が同じ暗い色に
なってしまう。つまりG値で画像を作成すると、色によ
っては色本来の明るさ情報が失われてしまうことがあ
る。
【0049】これに対して赤色の持つ本来の明るさを表
現しているのは、RGBのうち最大の値を取るR値であ
る。そこで本実施の形態では、色本来の明るさを濃淡画
像に反映させるため、RGB値の最大値を以ってその画
素の明るさとする。以下の式(1)でmax{a,b,
c}は、整数a、b、cのうち、最も大きい値を示すも
のである。
【0050】 モノクロ濃淡画像データ=max{R,G,B} …(1) 式(1)により、各画素の持つ明るさ情報を取得し、モ
ノクロ濃淡画像を作成する。但し、本発明におけるモノ
クロ濃淡画像の作成方法は、これに限定されるものでは
なく、処理を単純化するために従来と同じくG値で代用
してもよいことはいうまでもない。
【0051】以上のようにして作成されたモノクロ濃淡
画像は次に、γ補正手段22に入力され、γ補正された
モノクロ濃淡画像が作成される。このγ補正手段22で
は、予め用意されたγ補正テーブル(図示せず)を参照
して濃度変換を行う。この補正テーブルは予め数種類用
意し、原稿によって明るさ補正の度合いを選択する方法
としてもよい。
【0052】次に、二値化手段23にγ補正されたモノ
クロ濃淡画像が入力され、濃淡二値画像が作成される。
この濃淡二値画像を熱転写プリンタで感熱性のフィルム
マスタに製版する。あるいはレーザプリンタにより版下
を出力して、上記閃光製版装置により製版してもよい。
これにより第一の版である濃淡印刷版が得られる。
【0053】次に、原稿カラー画像を入力とし、原稿の
写真と同じ大きさの均一濃度のベタ画像を出力するベタ
版下画像作成処理について説明する。このベタ画像の濃
度は、例えばベタ画像をカラー熱転写プリンタで感熱性
のマスタに製版し簡易印刷装置で印刷した時に、むらの
ないベタ印刷が得られるように予め設定された濃度とす
る。ここでは、この予め設定された濃度をベタ濃度と呼
ぶ。また原稿以外の部分は白になるように濃度を設定し
ておく。この原稿以外の部分に出力する濃度を白濃度と
呼ぶ。
【0054】上記濃淡画像作成手段21により出力され
たモノクロ濃淡画像は、ベタ画像作成手段24に入力さ
れる。ベタ画像作成手段24はモノクロ濃淡画像データ
を1画素ずつ読み込み、閾値と比較し、その結果閾値よ
りもモノクロ濃淡画像データの方が明るい場合は白濃
度、暗い場合はベタ濃度を出力する。なおこの閾値は、
使用する台紙の濃度から予め計算によって求められる。
【0055】次に二値化手段23にベタ画像が入力さ
れ、ベタ二値画像が出力される。上述の濃淡二値画像と
同様に、熱転写プリンタ13で感熱性マスタにベタ二値
画像を製版出力する(あるいは版下を印刷してから製版
してもよい)。これにより第二の版であるベタ印刷版が
得られる。
【0056】次に、原稿カラー画像から塗りわけマップ
画像を作成する塗り分けマップ画像作成処理について説
明する。塗りわけマップ画像は、原稿カラー画像を印刷
用インクの色数に減色したカラー画像のことである。本
実施の形態では、印刷用インクとして、赤、緑、青、黄
色、肌色、グレーの6色のインクを使用することから、
塗りわけマップもインクと同様に6色で表現されるもの
とする。但しインクの種類および色数はこれに限定され
るものではない。
【0057】ここで、一般に被写体が人物である写真を
原稿とした場合に、顔等の肌の部分に肌色以外のインク
が載せられて印刷されると不愉快に感じることから、本
発明では、原稿である写真中の肌色の部分を自動的に検
出することにより、塗りわけマップの顔の部分を必ず肌
色にすることを特徴とする以下のような処理を行う。
【0058】まずRGB/L* * * 変換手段25に
原稿カラー画像が入力され、HCカラー画像が出力され
る。RGB/L* * * 変換手段25により、カラー
イメージスキャナ11(あるいはデジタルスチルカメラ
111)から読み込まれた原稿カラー画像データである
RGB値は、均等色空間座標L* * * に変換され、
明度L* 、色相h* 、彩度c* を軸とした色空間座標が
得られる。そのうち色相h* 、彩度c* が各々の画素の
H(色相)C(彩度)カラー画像データとして出力され
る。
【0059】次に肌色値検出手段26にHCカラー画像
が入力され、色分類閾値が出力される。
【0060】肌色検出手段26では、まず図13のよう
な色相−彩度平面上において、色のヒストグラムを作成
し、予め決めておいた基準の肌色に近いピークを画像の
肌色値として検出する。図13において色41は予め定
められた基準肌色であり、色42〜44は肌色付近の色
のピークを示す。ここでは基準肌色に最も近いピークは
色43なので、色43をこの画像の肌色値とする。この
とき処理時間の短縮のために、図13に示したとおり、
色相−彩度平面を均一サイズのブロックに分割した上
で、ピーク検出を行ってもよい。
【0061】次にこの肌色値の色相h* から、肌色とし
て出力する色相範囲を決定する。図14は色相−彩度平
面での色分類のための色相の閾値を示した図である。色
51は図13の色相−彩度平面において決定した、画像
の肌色値である。また閾値52と閾値56は肌色インク
を割り当てる色相範囲を決める閾値であり、前記肌色値
51の色相h* から算出される。この閾値52と閾値5
6を算出するために、予め一般的な写真の顔の肌色部分
が色相−彩度平面に投影した際に得られる分布範囲か
ら、肌色の存在する色相の幅を求めておくとよい。この
色相の幅に対して前記の肌色値51の色相h* が中心に
位置するように、肌色値51の色相h* に色相の幅の半
分を加算して閾値52を算出し、また肌色値51の色相
* から色相の幅の半分を減算して閾値56を算出す
る。また、これ以外の色分類閾値53、54、55は予
め決めておくか、肌色値51に応じて計算によって求め
てもよい。本実施の形態では閾値52と閾値53の間を
赤、閾値53と閾値54の間を青、閾値54と閾値55
の間を緑、閾値55と閾値56の間を黄のカラーインク
を割り当てている。また閾値57は有彩色と無彩色との
閾値であり、この値は予め決めておいてもよい。例えば
グレーと赤、緑、青などカラーインクとを一定の割合で
混ぜていき、その混色したインクに色みが感じられた時
の彩度c* を測定して、閾値を決定する。本実施の形態
では、この閾値57によって囲まれた無彩色の範囲にグ
レーインクを割り当てている。
【0062】ここで肌色値は入力する画像によって異な
るものであり、図15に示すように肌色値64に対して
得られる閾値が閾値65、66であるのに対し、肌色値
61に対して得られる閾値はそれぞれ閾値62、63と
なる。すなわち、肌色の範囲を決める閾値は、原稿を読
み込む度に新たに計算される。
【0063】ここで、再び図11に戻って説明する。イ
ンク割り当て手段27にHCカラー画像と色分類閾値が
入力され、インク番号画像が出力される。ここでインク
番号画像とは、色分類閾値によって各画素にインク番号
を割り当てた画像である。このインク番号とは、印刷に
使用するインクに予め割り当てた通し番号であり、後述
する塗りわけマップ画像構成手段28に入力されるイン
ク色データと対応させておく。
【0064】インク割り当て手段27では、画素ごとに
色相h* 及び彩度c* と色分類閾値と比較して、その画
素にどのインクを割り当てるのかを判定し、インク番号
を出力する処理を施す。例えばある画素の色座標が、図
14の色相−彩度平面上において色座標58の位置に存
在していた場合、この画素は閾値57よりも彩度c*
大きく、閾値54から閾値55の間の色相h* を持つた
め、緑のインク番号が割り当てられる。
【0065】さらに、図11の塗りわけマップ画像構成
手段28にインク番号画像とインク色データが入力さ
れ、塗りわけマップ画像が出力される。このインク色デ
ータは、インク番号に対応するRGB値であり、予め設
定され、インク色データメモリに格納されている。本実
施の形態では、カラー熱転写プリンタ13で出力される
塗りわけマップにおいて、視覚的に色の区別を容易にす
るため、使用するインクの色みを強調したRGB値をイ
ンク色データとして設定している。
【0066】塗りわけマップ画像構成手段28は、イン
ク番号画像の各画素について、インク番号をインク色デ
ータに変換し、塗りわけマップ画像として出力する。
【0067】そして塗りわけマップ画像はカラーインク
リボンをセットしたカラー熱転写プリンタ13に送ら
れ、プリンタ内で二値化処理を施されて、カラーの塗り
わけマップとして出力される(あるいはレーザプリンタ
により出力する場合は色別にパターン化された塗り分け
マップが出力される)。
【0068】以上本発明の画像処理について一例を示し
たが、本発明は上記例に限られるものではなく、例えば
図16に示すような処理であってもよい。
【0069】図16は、インクを載せやすくするため
に、モザイク状の塗りわけマップを作成する装置の、画
像処理部の構成を示すブロック図である。濃淡版、ベタ
版の作成手順は上記図11に示されるものと同様であ
る。以下にモザイク状の塗りわけマップを作成する処理
について説明する。
【0070】図16の塗り分けマップ作成処理におい
て、原稿カラー画像からインク番号画像を作成する部分
は、図11の場合と同様である。モザイク画像作成手段
141にインク番号画像が入力され、第1インク番号モ
ザイク画像が出力される。モザイク画像作成手段141
では、原稿は予め設定された一定サイズの矩形ブロック
に分割され、ブロックを構成する画素のインク番号か
ら、そのブロックを代表するインク番号が多数決によっ
て決定される。全てのブロックにおいてそのブロックを
代表するインク番号を決定することにより、第1インク
番号モザイク画像が得られる。
【0071】次に孤立ブロック除去手段142に第1イ
ンク番号モザイク画像が入力され、第2インク番号モザ
イク画像が出力される。ここで孤立ブロックとは、注目
ブロックのインク番号とその周辺8近傍のブロックのイ
ンク番号を比較し、注目ブロックのインク番号が周囲に
出現してない場合の注目ブロックを指す。
【0072】孤立ブロック除去手段142では、第1イ
ンク番号モザイク画像の中の孤立ブロックが、その孤立
ブロックの周囲8近傍で最も多く出現するインク番号に
置き換えられる。
【0073】このように孤立ブロックを除去することに
よって、印刷作業の時にユーザはこの塗りわけマップを
見ながら迷わすにインクを載せることが出来る。
【0074】また孤立ブロック除去によって、服のしわ
や顔の影の部分が周囲の色に統合される場合があるが、
画像の影の部分は濃淡版により再現されるため、原稿の
雰囲気を損ねることはない。
【0075】またブロックの大きさは、印刷用インクの
チューブの絞り出し口の直径程度の大きさにすると、イ
ンクを載せる作業がしやすい。ブロックが小さすぎる
と、インクチューブから直接インクを載せる作業が困難
になる。
【0076】次に塗りわけマップ画像構成手段28に第
2インク番号モザイク画像とインク色データが入力さ
れ、モザイク状の塗りわけマップ画像が出力される。イ
ンク色データは図11の場合と同様にインク番号に対応
するRGB値であり、予め設定され、インク色データメ
モリに格納されている。第2インク番号モザイク画像
は、ブロック毎に各画素に同じインク番号か割り当てら
れている画像である。
【0077】塗りわけマップ画像構成手段28は、第2
インク番号モザイク画像の各画素について、インク番号
をインク色データに変換し、モザイク状の塗りわけマッ
プ画像として出力する。
【0078】以上説明したように、本発明の方法および
装置によれば、写真の持つ風合いは保ちつつ、かつあま
り手間をかけずに手軽に写真を原稿とする簡易印刷を行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の孔版印刷方法の概要を示す図
【図2】濃淡版下の一例を示す図
【図3】ベタ版下の一例を示す図
【図4】濃淡印刷版による印刷結果の一例を示す図
【図5】塗り分けマップの一例を示す図
【図6】塗り分けマップの他の例を示す図
【図7】ベタ印刷版(多色印刷版)による印刷結果の一
例を示す図
【図8】本発明の方法による2版多色刷りの印刷結果の
一例を示す図
【図9】本発明の画像処理装置の一例を示す図
【図10】本発明の画像処理装置の他の例を示す図
【図11】本発明における画像処理の一例を示すブロッ
ク図
【図12】2種類の赤色のRGB値を模式的に示した図
【図13】色相−彩度平面を表す図
【図14】色相−彩度平面における色分類のための色相
の閾値を示す図
【図15】肌色値の違いによる閾値の違いを説明するた
めの図
【図16】本発明における画像処理の他の例を示すブロ
ック図
【図17】孔版型簡易印刷装置の構造の概略を示す図
【符号の説明】
1 濃淡印刷版 2 ベタ印刷版(多色印刷版) 3 塗り分けマップ 4 台紙 5 濃淡印刷物 6 最終印刷物

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 簡易孔版印刷装置を使用してカラー写真
    を原稿とする印刷を行う孔版印刷方法において、 前記カラー写真を表すカラー画像をモノクロ化したモノ
    クロ濃淡画像を二値化して得られる濃淡二値画像と、前
    記カラー画像とほぼ同じ大きさのベタ画像とからそれぞ
    れ濃淡印刷版およびベタ印刷版を作成するとともに、前
    記カラー画像を複数の領域に分割し、該領域を前記カラ
    ー画像に基づいて決定された色分類にしたがって色分け
    することにより塗り分けマップを作成し、 前記塗り分けマップをベタ印刷版の下に重ね、重ねられ
    た塗り分けマップを前記ベタ印刷版上に印刷用カラーイ
    ンクを載せる際のガイドとして使用して、前記濃淡印刷
    版およびベタ印刷版による2版多色刷り印刷を行うこと
    を特徴とする孔版印刷方法。
  2. 【請求項2】 カラー画像を取り込む画像入力手段と、 該画像入力手段により取り込まれたカラー画像をモノク
    ロ化してモノクロ濃淡画像を作成するモノクロ濃淡画像
    作成手段と、 該モノクロ濃淡画像作成手段により作成されたモノクロ
    濃淡画像を二値化して濃淡二値画像を作成する二値化手
    段と、 前記カラー画像を複数の領域に分割し、該領域を前記カ
    ラー画像に基づいて決定された色分類にしたがって色分
    けすることにより塗り分けマップ画像を作成する塗り分
    けマップ画像作成手段とを備えてなることを特徴とする
    画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記カラー画像とほぼ同じ大きさのベタ
    画像を作成するベタ画像作成手段をさらに備えたことを
    特徴とする請求項2記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記モノクロ濃淡画像作成手段により作
    成されたモノクロ濃淡画像に対してγ補正を施すγ補正
    手段をさらに備え、 前記二値化手段が、前記γ補正手段による補正後のモノ
    クロ濃淡画像を二値化して前記濃淡二値画像を作成する
    ことを特徴とする請求項2または3記載の画像処理装
    置。
  5. 【請求項5】 前記塗り分けマップ画像作成手段が、前
    記カラー画像の中の肌色値を検出する肌色値検出手段
    と、 前記肌色値検出手段により検出された肌色値を基準とし
    て前記色分類を決定する色分類手段と、 前記各領域を前記色分類手段により決定された色分類に
    したがって色分けする塗り分けマップ画像構成手段とを
    有することを特徴とする請求項2から4のいずれか1項
    記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記塗り分けマップ画像作成手段が、前
    記カラー画像を複数のブロックに分割し、該各ブロック
    を前記カラー画像に基づいて決定された色分類にしたが
    って色わけすることにより色分けされたモザイク画像を
    作成するモザイク画像作成手段を有することを特徴とす
    る請求項2から5のいずれか1項記載の画像処理装置。
  7. 【請求項7】 前記塗り分けマップ画像作成手段が、前
    記モザイク画像作成手段により作成されたモザイク画像
    において、ブロック色が周囲のブロック色から孤立して
    いるブロックの色を、周囲のブロック色から孤立しない
    ブロック色に補正する孤立ブロック除去手段をさらに有
    することを特徴とする請求項6記載の画像処理装置。
  8. 【請求項8】 前記濃淡二値画像および/または前記ベ
    タ画像を所定の記録媒体にプリント出力して、前記濃淡
    印刷版を製版する際に使用される濃淡版下および/また
    は前記ベタ印刷版を製版する際に使用されるベタ版下を
    作成する第1の画像出力手段をさらに備えたことを特徴
    とする請求項2から7のいずれか1項記載の画像処理装
    置。
  9. 【請求項9】 前記濃淡二値画像および/または前記ベ
    タ画像を所定の印刷版に直接製版出力することにより、
    前記濃淡印刷版および/または前記ベタ印刷版を作成す
    る第2の画像出力手段をさらに備えたことを特徴とする
    請求項2から7のいずれか1項記載の画像処理装置。
  10. 【請求項10】 前記塗り分けマップ画像を所定の記録
    媒体にプリント出力して塗り分けマップを作成する第3
    の画像出力手段をさらに備えたことを特徴とする請求項
    2から9のいずれか1項記載の画像処理装置。
JP10311997A 1997-04-21 1997-04-21 孔版印刷方法及びその方法に使用する画像処理装置 Withdrawn JPH10291358A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10311997A JPH10291358A (ja) 1997-04-21 1997-04-21 孔版印刷方法及びその方法に使用する画像処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10311997A JPH10291358A (ja) 1997-04-21 1997-04-21 孔版印刷方法及びその方法に使用する画像処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10291358A true JPH10291358A (ja) 1998-11-04

Family

ID=14345707

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10311997A Withdrawn JPH10291358A (ja) 1997-04-21 1997-04-21 孔版印刷方法及びその方法に使用する画像処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10291358A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002200727A (ja) * 2000-12-28 2002-07-16 Tohoku Ricoh Co Ltd 印刷サンプル提供支援方法、印刷サンプル提供支援装置、印刷サンプル提供支援システム、及び記録媒体

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002200727A (ja) * 2000-12-28 2002-07-16 Tohoku Ricoh Co Ltd 印刷サンプル提供支援方法、印刷サンプル提供支援装置、印刷サンプル提供支援システム、及び記録媒体

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5452111A (en) Methods and associated apparatus for forming image data metrics which achieve media compatibility for subsequent imaging applications
US6504953B1 (en) Method for the automatic removal of image errors
US5164825A (en) Image processing method and apparatus for mosaic or similar processing therefor
JPH0262671A (ja) カラー編集処理装置
JP5014475B2 (ja) 画像処理装置および画像処理方法
JP3171146B2 (ja) 画像処理装置
US7433077B2 (en) Gamut mapping between multiple boundary regions
JPH04234261A (ja) カラーイメージを白黒イメージへ写像する方法及び装置
JP2005310068A (ja) 白目補正方法及びこの方法を実施する装置
JP2003324623A (ja) 色変換装置、該色変換装置のプログラム及びテーブル、テーブル作成装置、該テーブル作成装置のプログラム
JP5634154B2 (ja) 画像処理装置および画像処理方法
JPH11215391A (ja) カラー再生プロセスの色域を直接計算する方法、装置、及び製品
JP2006074162A (ja) カラー画像とモノクロ画像の画像処理
WO2005022442A2 (en) Color descriptor data structure
US7605945B2 (en) Color reproduction definition creating method and color conversion method
JPH06121159A (ja) カラー画像処理装置
US6473204B1 (en) Image processing apparatus capable of selecting a non-rectangular area
US7034966B1 (en) System and method for performing intermediate image processing
JP2003341186A (ja) 画像形成装置
JPH10291358A (ja) 孔版印刷方法及びその方法に使用する画像処理装置
JP3190050B2 (ja) カラー画像処理方法
US6091520A (en) Color image forming device
JPH0630272A (ja) 画像処理装置および画像処理方法
JP2006146646A (ja) 写真画像処理方法及びその装置
JP3824348B2 (ja) 魚拓システム

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20040706