JPH10290817A - 吸収性物品 - Google Patents

吸収性物品

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JPH10290817A
JPH10290817A JP9103620A JP10362097A JPH10290817A JP H10290817 A JPH10290817 A JP H10290817A JP 9103620 A JP9103620 A JP 9103620A JP 10362097 A JP10362097 A JP 10362097A JP H10290817 A JPH10290817 A JP H10290817A
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JP
Japan
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sheet
flap
elastic member
absorbent
dimensional gather
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JP9103620A
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English (en)
Inventor
Koji Ogiso
宏治 小木曽
Miyuki Saisaka
美雪 齋坂
Shigemi Iijima
茂美 飯島
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New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】立体ギャザーの倒れを防止し、漏れを防止した
吸収性物品および使いすておむつを提供する。 【解決手段】フラップと裏面シートの接着部分、サイド
シートと外装シートの分岐点、フラップとサイドシート
の分岐点によって立体ギャザーを形成し、立体ギャザー
の自由縁に伸縮性弾性部材を設け、サイドシートには外
装シートとの分岐点とフラップとの分岐点との間におい
て伸縮性弾性部材が配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は吸収性物品に関し、
さらに詳しくは漏れ防止及び立体ギャザーの倒れ防止に
効果のある吸収性物品に関する。
【0002】
【従来の技術】吸収性物品の代表例である使いすておむ
つは、液透過性の表面シートと液不透過性の裏面シート
の間に、親水性シート、綿状パルプ、高吸水性高分子物
質等からなる吸収体を配置した構成になっている。近
年、紙おむつの吸収体中に高吸水性高分子物質を使用す
るようになってから、尿等の漏れや逆戻り等に対して絶
大な効果を上げることになった。しかし、高吸水性高分
子物質は綿状パルプに比べて尿の吸収速度が極端に遅い
ため、一時的に尿や軟便等が排泄された場合漏れる可能
性がある。このため、多量の尿や軟便に対しても漏れな
いような対策が必要となっている。
【0003】これらの点を解決するために、吸収体の外
側に立体ギャザーを配置することが提案されてきた。す
なわち、特公平6−93901号公報には、伸縮性弾性
体を含有するサイドフラップを有し、かつ、防漏部とし
て機能する立体ギャザーは伸縮性弾性体を含み、おむつ
の内側に倒されて設置され、吸収体上の表面シートとの
間にポケット部を形成し、漏れ防止を計ったおむつが知
られている。しかし、立体ギャザーが単純に吸収体内側
に倒されただけでは、装着時に立体ギャザーが吸収体側
に起立せずに倒れているために、尿や軟便に対しての防
漏壁の役割が果たせない場合がある。また、運良く起立
していても、内側方向に倒れ気味に起立しているため、
ポケット部の容量が少なくなり、多量の尿が排泄された
時、一時的に尿を確保することができずに、おむつの外
側に漏らしてしまうこととなる。また、容量を大きくす
るために、立体ギャザー幅を広くすると、立体ギャザー
が吸収体を覆う面積が大きくなり、吸収領域が極端に狭
くなるという問題点があった。
【0004】また、特開平4−295356号公報に
は、実質的に内倒しのバリヤーカフスを有するおむつに
おいて、一つの近位端はサイドフラップ上で、もう一方
の近位端は吸収体の上に位置し、起立状態では2つの近
位端と1つの遠位端が不等辺三角形を形成し、その頂点
が中心より内方に位置したバリヤーカフスとなるおむつ
が開示されている。しかし、吸収体上から延出している
内側のバリヤーカフスが内側に起立しているために、容
量の大きなポケットを作ることができないばかりでな
く、バリヤーカフスが吸収体を覆う面積が大きくなり、
漏れが発生する。
【0005】また特公平3−57782号公報に記載の
失禁プロテクタ又はおむつなどは、排泄物の漏れ防止お
よび肌触りなどの使用感が完全ではなかった。またサイ
ドフラップは吸収体の外まで延在させたバックシートで
形成しているので、バックシートにプラスチックシート
を用いると、直接肌にプラスチックシートが触れるため
肌触りが良くなく、該プラスチックシートに肌触りを改
善するために不織布などのシートを複合した場合にも、
使用者の激しい動きにも耐えるシート強度が必要なた
め、プラスチックシートがごわごわして不快感を与え
る。また通気性、透湿性がないため蒸れ防止について何
もなされていない。
【0006】これに対して実開平7−21020号公報
ではバックシートとは別体で複合シートを添加すること
により不快感を改善しているが立体ギャザーの立ち上が
りが悪く、漏れは十分に改善されていない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、かかる
現状に鑑み、装着時に立体ギャザーを上方に立ちやすく
するために、前記立体ギャザーにおいて外装シートとサ
イドシートの分岐点からフラップとサイドシートの分岐
点までの間でサイドシートに伸縮性弾性部材を導入する
ことが、立体ギャザーの倒れ防止やしみだし及び漏れ防
止に効果があるとの結論に至った。すなわち立体ギャザ
ーをサイドシートの収縮によって外側に引っ張り、立ち
上がりやすくすることによって、吸収性本体上の吸収領
域を阻害せずに容量の大きいポケット構造を構成するこ
とが可能となり、漏れ防止に絶大な効果を上げることが
できる。本発明の目的は、立体ギャザーの倒れ防止や、
漏れ及びしみだし防止に効果のある吸収性物品およびそ
れを用いた使いすておむつを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、液透過性の表
面シートと、液不透過性の裏面シートと、これら両シー
ト間に配置された吸収体からなる吸収性本体と、吸収性
本体下部の長手方向両側縁から外側へ延出し、吸収性本
体上に折り返されたフラップと、吸収性本体下部の長手
方向両側縁から外側へ延出した外装シートと、フラップ
の吸収性本体上の側縁部から外装シートの延出した側縁
部にかけて配置され、両側縁部で接合されているサイド
シートを有してなり、前記フラップは、吸収性本体上の
側縁に伸縮弾性部材が配置され、その長手方向両端部が
吸収性本体上に接合固定されると共に中央領域が自由縁
になっており、前記サイドシートは、前記外装シートと
の分岐点と前記フラップとの分岐点との間において伸縮
性弾性部材が配置されていることを特徴とする吸収性物
品に存する。
【0009】また、本発明は、前記外装シートが吸収性
本体側縁部から外側へ延出する部分でサイドフラップが
形成されており、前記サイドフラップを形成する外装シ
ートとサイドシートの間に伸縮弾性部材を配置した使い
すておむつに存する。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の吸収性物品は、吸収性本
体と、吸収性本体の両側縁を覆うようにして吸収性本体
の下部から上部にかけて配置されたフラップと、吸収性
本体下部の両側縁から延出する外装シートと、外装シー
トの側縁から吸収性本体上のフラップの側縁にかけて配
置されたサイドシートから基本的に構成されており、フ
ラップは吸収性本体上に位置する方の側縁に伸縮弾性部
材が配置され、その長手方向両端部が吸収性本体に接合
されると共に中央領域が自由縁になっており、さらにサ
イドシートは、外装シートとの分岐点と前記フラップと
の分岐点との間において伸縮性弾性部材が配置されてい
る。
【0011】このような構成を有する本発明の吸収性物
品は、前記フラップが、その自由縁が吸収性本体から離
間し、吸収性本体下部の外装シートとの接合部分を起立
点として上方に起立する立体ギャザーを形成しており、
さらに、サイドシートによって立体ギャザーが外側に引
っ張られているため、着用時においても確実に起立した
状態を維持することができ、容量の大きいポケットを形
成し、漏れ防止に優れた構造となっている。
【0012】表面シ−トは、ポリエステル、ポリオレフ
ィン等からなる液透過性の不織布、織布、多孔性プラス
チックフィルム、多孔性フォーム、網状フォーム等が用
いられる。また、天然繊維(例えば木質繊維、綿状繊維
等)でも良く、合成繊維と天然繊維との組み合わせ等、
広い範囲の材料から製造することができる。いずれにし
ても、表面シートは、直接肌に接触する部分であるた
め、柔らかく、肌触りの良いものであれば良い。
【0013】裏面シ−トは、ポリエチレン等の液不透過
性フィルム、液不透過性のフィルムに不織布、織布等を
貼り合わせている素材、また、防漏性のある不織布、織
布等からなり、特に制限はなく、吸収体中の水分がおむ
つ外側にしみ出さないものであれば良い。また、布状外
観を与えるために模様状にエンボス処理されたり、さら
に艶消し仕上げされていても構わない。また、フィルム
を使用する場合は、不透過性でありながら、水蒸気だけ
を透過させる公知の通気性フィルムを使用しても構わ
ず、ムレを防止することからさらに好ましい。
【0014】吸収体は、表面シ−トと裏面シ−トの間に
挟まれ、主に綿状パルプ、高吸水性高分子物質等からな
っているが、特に制限されるものではなく、吸水性スポ
ンジ、吸水性シート等でも良く、吸水性の性質を持って
いれば良い。本発明における綿状パルプは、化学パル
プ、機械パルプあるいは化学機械パルプのシートを粉砕
機で綿状にしたものである。パルプ原料としては針葉樹
に限らず、広葉樹、わら、竹及びバガス等も適用され
る。また、綿状パルプとともに、合成繊維、熱融着成
分、接着剤等が入っていても構わない。
【0015】高吸水性高分子物質としては、デンプン重
合体、アクリル酸系重合体、セルロ−ス系等、自重の5
0倍以上の水を吸収するもので、ポリアクリル酸ナトリ
ウム等のポリアクリル酸系のものが吸収性能の点から最
も適当である。また、形状も、繊維状、粒状、シート状
等特に制限はない。前記吸収体は高吸水性高分子物質は
綿状パルプと混合されていても良く、また綿状パルプの
間に層状で散布されていても良く、その両方であっても
良い。
【0016】前記吸収体の形状は、砂時計型、矩型、T
字型等特に制限はなく、股下にフィットする形状であれ
ば良い。一般的に着用感を向上させるために、砂時計型
やT字型等股下部を狭くした形状であることが好まし
い。また、吸収体は親水性シートによってくるまれてい
ても良く、吸収体中に親水性シートが挟み込まれていて
も良い。親水性シートとしては、例えば吸水紙、親水性
不織布等、親水性のシ−トであれば良い。
【0017】フラップ5は不透水性、透水性のシート、
不織布等で構成される。これらのいずれか一種で構成さ
れていても良く、これらの複合品でも良い。また、裏面
シートと一体で形成されていても良い。ただし防漏壁と
いう機能上、不透水性で透湿性であるものが好ましい。
【0018】サイドシートは、ポリエステル、ポリオレ
フィン等からなる液透過性の不織布、織布、多孔性プラ
スチックフィルム、多孔性フォーム、網状フォーム等が
用いられる。また、天然繊維(例えば木質繊維、綿状繊
維等)でも良く、合成繊維と天然繊維との組み合わせ
等、広い範囲の材料から製造することができる。表面シ
ートと同素材であっても良く、異素材であっても構わな
い。しかし、吸収体3領域上に配置している表面シート
は尿が速やかに吸収体へ吸収されるように親水性である
ことが好ましいが、サイドシートは吸収体から尿などが
滲み出さないように撥水性であることがさらに好まし
い。
【0019】外装シートは、ポリエステル、ポリオレフ
ィン、ポリアミド、セルロース繊維、パルプ繊維および
それらの混合物を含むグループから選択された材料から
作られた繊維層を水流交絡して得られる。防漏性はあっ
てもなくても良いが、最外装となるため防漏性があり、
肌触りの良いものであることが好ましい。
【0020】
【実施例】以下、図面によって本発明をより詳細に説明
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。図
1は、本発明の吸収性物品を用いた使いすておむつの一
部切り欠き図を示し、図2は、本発明の吸収性物品の展
開斜視図を示している。図3は、図2におけるX−X’
線断面図、すなわち、吸収性物品の股下部分の断面図を
示しており、フラップで形成された立体ギャザーがサイ
ドシートで引き起こされて起立している実施例を示す。
図4は、図2におけるY−Y’線断面図、すなわち、吸
収性物品の縦対向端の断面図の実施例を示す。図5は、
図1におけるZ−Z’線断面図、すなわち本発明の吸収
性物品を用いた使いすておむつの股下部分の断面図を示
す。
【0021】また、符号1は液透過性の表面シート(以
下表面シートと呼ぶ場合もある)、2は液不透過性の裏
面シート(以下裏面シートと呼ぶ場合もある)、3は吸
収体、4はテープファスナー、5はフラップ、6はサイ
ドフラップ、7はサイドシート、8は外装シート、9は
伸縮性弾性部材、10は立体ギャザー、11は外装シー
トとサイドシートの分岐点、12はフラップとサイドシ
ートの分岐点、13はフラップの接合領域、14は自由
縁、15は縦方向両端部、16は立体ギャザー伸縮性弾
性部材、17は接着部分、18は吸収性本体、19はサ
イドシート伸縮性弾性部材を示している。
【0022】本発明の吸収性物品および使いすておむつ
は、図1に示すように、液透過性の表面シ−ト1と液不
透過性の裏面シ−ト2とその間に吸収体3を有し、外装
シート8およびサイドシート7を有する。背側の吸収性
本体18の横方向両側縁にはファスナーテープ4が取り
付けられ、着用時に使用するようになっており、サイド
フラップ6には伸縮性弾性部材9が配置され、サイドシ
ート7にも伸縮性弾性部材19が配置されている。
【0023】本発明の吸収性物品の構造は、図2及び図
3に示すように、表面シート1と裏面シート2と、その
間に配置された吸収体3からなる吸収性本体18と、吸
収性本体18の横方向両側縁から外側へ延出する外装シ
ート8と、外装シート8上の側縁から吸収性本体18の
側縁にかけて配置されたサイドシート7を有し、サイド
シート7上には伸縮性弾性部材19が配置されている。
図2及び図3では伸縮性弾性部材19はおむつ長手方向
と平行に1本直線配置されているが、おむつ長手方向と
直交方向あるいはおむつ長手方向と0°を越し、90°
未満の角度をもった方向に1本の線または相互に平行、
または平行でない数本の線が直線または曲線配置されて
いても良く、いずれにしても立体ギャザーが立ち上がる
ように配置されていればよい。素材は、エラストマーフ
ィルム、ポリウレタンフィルム、エラストマーフォー
ム、ポリウレタンフォーム、天然糸ゴム、ウレタン糸ゴ
ム、平ゴム、熱収縮性フィルム等が使用されているが、
伸縮性のある素材であれば特に限定されない。また、外
装シート8とサイドシート7の接合で吸収性本体18側
縁部から外側へ延出するサイドフラップ6を有してい
る。
【0024】また、図3に示すように本発明の吸収性物
品は、吸収体3の両側縁近傍に形成された立体ギャザー
10を有している。図3において、立体ギャザー10
は、サイドシート7がサイドフラップ6上から上方に分
岐したものと、フラップ5との貼合せによって形成され
ており、その長手方向に沿う側縁が立体ギャザー伸縮性
弾性部材16を包み込むようにして折り曲げられ、自由
縁14が形成されており、フラップ5が表面シート1上
に接合領域13で折り返され接合されている。この際、
サイドシート7とフラップ5との貼合せは分岐点12の
みでも分岐点12から自由縁14まででも良く、その接
合は部分的でも全面でも良い。また分岐点12は折り返
された立体ギャザー10の縦方向部分に設置されている
ことが好ましい。
【0025】フラップ5によって形成された立体ギャザ
ー10には、外装シートとサイドシートの分岐点11か
らフラップとサイドシートの分岐点12までの間に伸縮
性弾性部材19が配置されることにより、立体ギャザー
10を立ち上がりやすくし、漏れ防止効果を上げること
ができる。伸縮性弾性部材19が配置されたサイドシー
ト7の引張応力は30mN〜200mN、より好ましく
は60mN〜180mNの範囲である。引張応力が30
mN未満の場合には立体ギャザー10が立ち上がり難
く、股に隙間ができたり、立体ギャザー10が押し潰さ
れてしまい、尿便が漏れ出してしまう。200mNを越
えて大きくなると外側に引っ張る力が強すぎ、立体ギャ
ザー10が外側に倒れきって立ち上がり難くなるだけで
なく、装着しづらくなる。
【0026】フラップ5は、サイドシート7によって引
き起こされなくても吸収性本体18から自然にわずかに
離間しているが、サイドシート7で引き起こして離間さ
せることで、より容量の大きいポケット構造を構成し、
漏れ防止に効果を上げることができる。さらに、立体ギ
ャザー10が3つの分岐点によって支えられているため
に、立体ギャザー10の倒れ防止に効果がある。この場
合、立体ギャザー10の自由縁14はサイドシート7の
引き起こしによって吸収体縁部の内側であっても外側で
あっても良いが、内側の方が漏れ防止上より好ましい。
固定方法としては、ホットメルト接着剤による方法、ヒ
ートシール溶着法、超音波溶着法等の単独又は、これら
の組み合わせによる方法があるが、尿等で濡れても剥が
れないような方法であればいずれの方法でも良い。
【0027】また、股下部にあたる立体ギャザー10の
中央領域は、自由縁14に取り付けられた立体ギャザー
伸縮性弾性部材体16の収縮力によって起立する。この
時、立体ギャザー10は自由縁14でおむつの内側方向
に折り返されている一方で、立体ギャザー10の起立方
向は、内側方向に倒れながらも倒れきらずに上方に起立
する。すなわち、単純に立体ギャザー10を内側に倒す
よりも、容量の大きいポケット構造を形成することにな
り、漏れ防止に絶大な効果を上げることができる。
【0028】配置された外装シートとサイドシートの分
岐点11、フラップとサイドシートの分岐点12および
自由縁14を有する立体ギャザー10は、吸収性物品の
縦方向両端領域15において、図4に示すように取り付
けられる。すなわち、接着部分17から設置されたフラ
ップ5と、サイドフラップ6において外装シートとサイ
ドシートの分岐点11で分岐したサイドシート7がフラ
ップとサイドシートの分岐点12でフラップ5に接合さ
れ、その自由縁14は吸収性物品の内側方向に折り返さ
れており、立体ギャザー10が吸収性本体18の上面で
伏せられた状態で保たれている。縦方向両端領域15に
おいて、自由縁14と表面シート1が固定されている。
【0029】本発明の吸収性物品を用いた使いすておむ
つの構造は、図5に示すように、サイドフラップ6領域
上の縦方向において、サイドシート7と外装シート8の
間に伸縮性弾性部材9が配置されており、脚周りのギャ
ザーが形成されている。伸縮性弾性部材9としては、エ
ラストマーフィルム、ポリウレタンフィルム、エラスト
マーフォーム、ポリウレタンフォーム、天然糸ゴム、ウ
レタン糸ゴム、平ゴム、熱収縮性フィルム等が使用され
ているが、伸縮性のある素材であれば特に限定されな
い。伸縮性弾性部材9は、1本の線または相互に平行、
または平行でない数本の線からなり、あるいは直線また
は曲線とすることが考えられ、股部がフィットするよう
に配置してあれば良い。
【0030】図5において、立体ギャザー10の分岐点
11は、サイドフラップ6上に存在していれば良いが、
吸収性本体18縁部からサイドフラップ6上の伸縮性弾
性部材9の間に位置することが好ましい。外装シートと
サイドシートの分岐点11が吸収性本体18縁部より内
側の位置に存在すると吸収領域が狭くなり漏れが発生す
る。また、外装シートとサイドシートの分岐点11が伸
縮性弾性部材9より外側に位置すると、おむつを着用す
る際に立体ギャザー10が着用者の肌と伸縮性弾性部材
9の間に挟みこまれ、防漏壁の役割を果たさなくなる。
【0031】また、立体ギャザー10は、外装シートと
サイドシートの分岐点11、フラップとサイドシートの
分岐点12の他に、自由縁14を有する。自由縁14
は、フラップ5の側縁部を立体ギャザー伸縮性弾性部材
16を内側に包み込むように折り曲げることによって袋
状に形成されており、表面シート1とは離間した位置に
存在する。立体ギャザー伸縮性弾性部材16としては、
伸縮性のある素材であれば特に限定されないが、サイド
フラップ6内に配置されている伸縮性弾性部材9と同じ
素材でも異なる素材でも良い。また、1本でも数本配置
していても良く、少なくとも立体ギャザー10の袋状の
頭頂部に設置されていないことが好ましい。いずれにし
ても、立体ギャザー10がしっかり起立できるように立
体ギャザー伸縮性弾性部材16が配置されていれば良
い。
【0032】立体ギャザー10の自由縁14の縦方向の
長さは、吸収性本体18の側縁の少なくとも股下領域を
覆う長さ以上であれば良く、縦方向両端領域15の自由
縁14には立体ギャザー伸縮性弾性部材16は配置され
ていない方が好ましい。縦方向両端領域15の自由縁1
4は、腹部及び背部が直接あたる部分であるため、立体
ギャザー10は起立していない方が好ましい。腹部及び
背部領域で立体ギャザー10が起立すると、着用感が極
端に劣ることとなる。自由縁14を形成しているフラッ
プ5の側縁部の折り返しの幅は、中に設置する立体ギャ
ザー伸縮性弾性部材16を包む幅以上あれば良い。
【0033】立体ギャザー10の高さ、すなわち、接着
部分17から自由縁14までの長さは、1cm〜7c
m、好ましくは3cm〜5cmである。立体ギャザー1
0の高さが1cm未満であると立体ギャザー10の起立
高さが低くなりすぎ、防漏性が損なわれる。逆に7cm
を越えると立体ギャザー10の起立高さが高くなりすぎ
て、おむつ着用時に着用者の肌と伸縮性弾性部材9の間
に挟みこまれやすくなり、結果的には、装着不良とな
り、少量の尿でも漏れることになる。
【0034】
【発明の効果】本発明の吸収性物品は、サイドシート上
と吸収性本体下とフラップ上に3つの接着部分を有する
立体ギャザーを有するものであり、サイドシートによる
フラップの引き起こしによって立体ギャザーが倒れたま
ま起立しないという問題点を解消することで、多量の尿
や軟便が一時に排泄されたとしても、立体ギャザーが、
高さがある防漏壁として機能し、漏れを防止する効果を
発揮するものである
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の使いすておむつの一部切り欠き平面図
を示す。
【図2】本発明の吸収性物品の展開斜視図を示す。
【図3】図2の吸収性物品のX−X’線における断面図
を示す。
【図4】図2の吸収性物品のY−Y’線における断面図
を示す。
【図5】図1の使いすておむつのZ−Z’線における断
面図を示す。
【符号の説明】
1.液透過性の表面シート 2.液不透過性の裏面シート 3.吸収体 4.テープファスナー 5.フラップ 6.サイドフラップ 7.サイドシート 8.外装シート 9.伸縮性弾性部材 10.立体ギャザー 11.外装シートとサイドシートの分岐点 12.フラップとサイドシートの分岐点 13.フラップの接合領域 14.自由縁 15.縦方向両端部 16.立体ギャザー伸縮性弾性部材 17.接着部分 18.吸収性本体 19.サイドシート伸縮性弾性部材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液透過性の表面シートと、液不透過性の裏
    面シートと、これら両シート間に配置された吸収体から
    なる吸収性本体と、吸収性本体下部の長手方向両側縁か
    ら外側へ延出し、吸収性本体上に折り返されたフラップ
    と、吸収性本体下部の長手方向両側縁から外側へ延出し
    た外装シートと、フラップの吸収性本体上の側縁部から
    外装シートの延出した側縁部にかけて配置され、両側縁
    部で接合されているサイドシートを有してなり、 前記フラップは、吸収性本体上の側縁に伸縮弾性部材が
    配置され、その長手方向両端部が吸収性本体上に接合固
    定されると共に中央領域が自由縁になっており、 前記サイドシートは、外装シートとの分岐点とフラップ
    との分岐点との間において伸縮性弾性部材が配置されて
    いることを特徴とする吸収性物品
  2. 【請求項2】前記外装シートが吸収性本体側縁から外側
    へ延出する部分でサイドフラップが形成されており、前
    記サイドフラップを形成する外装シートとサイドシート
    の間に伸縮弾性部材が配置されている請求項1記載の吸
    収性物品からなる使いすておむつ
JP9103620A 1997-04-21 1997-04-21 吸収性物品 Pending JPH10290817A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0925768A2 (en) * 1997-12-26 1999-06-30 Uni-Charm Corporation Disposable diaper
JP2001104372A (ja) * 1999-10-13 2001-04-17 Kao Corp 使い捨ておむつ

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