JPH1029047A - 鋼ストリップ鋳造方法 - Google Patents

鋼ストリップ鋳造方法

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JPH1029047A
JPH1029047A JP9101777A JP10177797A JPH1029047A JP H1029047 A JPH1029047 A JP H1029047A JP 9101777 A JP9101777 A JP 9101777A JP 10177797 A JP10177797 A JP 10177797A JP H1029047 A JPH1029047 A JP H1029047A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 固形酸化物(脱酸生成物)の堆積により生じ
る表面欠陥を回避し得るようにする。 【解決手段】 冷却された鋳造表面100上で溶鋼が殻
として凝固するタイプの鋼ストリップ鋳造方法におい
て、鋳造表面100を、規則的なパターンの表面突起・
窪み101できめ付けすること、及び、溶鋼の化学的性
質を選択することにより、凝固殻形成で鋼が液相温度以
下に冷却される時に大部分液体状である5ミクロン厚以
下の層を鋳造表面に形成する、脱酸生成物を鋳造溜め内
に生じさせるようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は鋼ストリップの鋳造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】双ロール鋳造機で連続鋳造することによ
り金属ストリップを鋳造することが公知である。この技
術では、冷却されて相反方向に回転する一対の水平鋳造
ロール間に溶融金属を導入し、動いているロール表面上
で金属殻を凝固させ、ロール間隙にてそれら金属殻を合
体させ、凝固したストリップ品としてロール間隙から下
方ヘ送給する。本明細書では、「ロール間隙」という語
はロール同士が最接近する領域全般を指す。溶融金属は
取鍋から小容器へと注がれ、更にはそこからロール間隙
上方に位置した金属供給ノズルに流れてロール間隙へと
向かい、その結果、ロール間隙直上のロール鋳造表面に
支持されロール間隙長さ方向に延びる溶融金属の鋳造溜
めを形成することができる。通常、この鋳造溜めの端を
構成するのは、鋳造溜め両端からの溢流をせき止めるよ
うロール端面に摺動係合して保持される側部堰である
が、電磁バリヤ等の代替手段も提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】双ロール鋳造は、冷却
によって急速に凝固する非鉄系金属にはある程度の成功
をおさめているが、鉄系金属の鋳造技術に適用するには
いろいろ問題がある。一つの大きな問題として、如何に
してロールの鋳造表面上に金属を充分急速且つ均一に冷
却させるかということがある。特に、滑らかな鋳造表面
を持つ鋳造ロール上では凝固速度を充分高めるのが難し
いと判明しているので、規則的なパターンの突起と窪み
により意図的にきめを付けた(textured)鋳造表面を持つ
ロールを用い、熱伝達を高めることにより凝固時に鋳造
表面で得られる熱流束を増加させることが提案されてい
る。
【0004】表面のきめ形状としては種々提案がなされ
ているが、本発明者は、一連の平行な溝・尾根形成部に
よって形成されるきめが凝固時の熱流束増加を達成する
のに最も良いことを見出した。より明細に言えば、双ロ
ール鋳造機において、ほぼ一定の深さ及びピッチを持つ
周方向の溝を設けることによりきめを付ける。このきめ
付けにより熱流束が高められる理由は、本願出願人のオ
ーストラリア特許出願第50775/96号「鋼ストリ
ップ鋳造」に充分に説明されている。このオーストラリ
ア出願では、更に、鋳放しの鋼ストリップで高い熱流束
値と良質の顕微鏡組織を得るためにどのようにして鋼鋳
造のためのきめ付けを最適化できるかについて記述がな
されている。特に鋼ストリップを鋳造する場合、最良の
結果を得るためには、尾根頂部から溝底部までのきめ深
さは5〜50ミクロン、きめのピッチは100〜250
ミクロンとすべきである。更には、きめ深さを15〜2
5ミクロン、きめのピッチを150〜250ミクロンと
するのが特に好ましい。
【0005】きめ付けした鋳造表面を用いることにより
凝固時に充分に高い熱流束値を得ることが可能になり、
満足のいく鋼鋳造が可能となったが、出来上がりのスト
リップに、鋳造溜め内での初期凝固時に固形酸化物が鋳
造表面に堆積することによる表面欠陥が生じ得る。この
場合の固形酸化物は溶鋼中の脱酸生成物の形で存在す
る。鉄系金属は、鋳造温度で固体形の酸化物を生み出す
ことにより特に固体混在物を堆積しやすい。特に、Al
23の堆積が問題であって、このような堆積によって、
鋳造溜め内の溶融金属と鋳造表面との接触(即ち、メニ
スカス領域)の初期点において、きめ付けした鋳造表面
と溶融金属とが間欠的な接触となり、出来上がった鋳造
ストリップに横方向表面窪み、いわゆる「チャター」
(chatter)と呼ばれる欠陥が生じてしまう。本
発明者が今回知見したのは、固形酸化物(脱酸生成物)
の堆積により生じる表面欠陥を回避することが、鋳造表
面上での殻凝固形成で鋼が液相温度以下に冷却される時
に層の大部分が液体のままである薄液体層で各鋳造表面
を確実に覆うことにより可能なことである。鋳造溜め内
で鋳造表面と冷却する鋼との間に斯かるほぼ液体状の層
が介在することにより、不連続の核生成地の可能性が抑
制されるため、鋼が本質的に液相温度以下に過冷却され
て金属凝固が完了できる。金属凝固時に層が本質的に液
体状であるため、鋳造表面への固体酸化物の早期堆積に
よる凝固金属表面の欠陥形成が抑制される。本明細書で
は「金属凝固」という用語で、溶鋼が液相温度以下に冷
却された場合の拡張された凝固期間を指すものとする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、冷却さ
れた鋳造表面上で溶鋼が殻として凝固するタイプの鋼ス
トリップ鋳造方法において、鋳造表面を、規則的なパタ
ーンの表面突起・窪みできめ付けすること、及び、溶鋼
の化学的性質を選択することにより、凝固殻形成で鋼が
液相温度以下に冷却される時に大部分液体状である5ミ
クロン厚以下の層を鋳造表面に形成する、脱酸生成物を
鋳造溜め内に生じさせることを特徴とする、鋼ストリッ
プ鋳造方法が提供される。
【0007】鋳造溜めは、鉄、マンガン、及び珪素の酸
化物を含むことができ、金属凝固時に混合物の大部分が
液体状であるような混合物の割合とすることができる。
【0008】溶鋼はマンガン/珪素キルド鋼であってよ
く、その場合、前記層が本質的にMnO+SiO2の混
合物で構成されるよう(小割合のAl23は許容可能)
鋼の遊離酸素レベルを制御するのが好ましい。
【0009】鋳造前に溶融金属供給用の取鍋をトリミン
グすることにより遊離酸素レベルを制御することが可能
である。
【0010】鋳造溜めのスラグが酸化アルミニウムの場
合もある。例えば、溶鋼がアルミニウムキルド鋼である
と、スラグ中に有意量のAl23が発生する。この場
合、溶鋼に有意量のカルシウムを加えることにより固体
Al23の割合を減らすことができる。
【0011】本発明の方法は双ロール鋳造機で実施する
ことができる。
【0012】従って、本発明は更に、金属供給ノズルを
介して一対の平行鋳造ロール間のロール間隙に溶鋼を導
入して、ロール間隙直上でロールの冷却鋳造表面に支持
される鋳造溜めを創り出し、溶融金属が鋳造表面上で殻
として凝固し、鋳造ロールを回転させることにより凝固
殻を合わせて凝固鋼ストリップにし、ロール間隙から下
方に送出するタイプの鋼ストリップ鋳造方法において、
鋳造ロールの鋳造表面に、規則的なパターンの表面突起
・窪みを設けることにより各々きめ付けすること、及
び、溶鋼の化学的性質を選択することにより、凝固殻形
成で鋼が液相温度以下に冷却される時に大部分液体状で
ある5ミクロン厚以下の層を各ロール鋳造表面に形成す
る、脱酸生成物を鋳造溜め内に生じさせることを特徴と
する、鋼ストリップ鋳造方法を提供する。
【0013】層の液体割合は少なくとも0.75である
のが好ましい。より明細には、金属凝固時に層がほぼ全
て液体状であるのが好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明をより充分に説明するた
め、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明す
る。
【0015】図1〜図7は本発明により作動する双ロー
ル連続ストリップ鋳造機を示す。この鋳造機は工場床1
2から立上がった主機械フレーム11を有する。主機械
フレーム11が支持する鋳造ロール台車13はアセンブ
リステーション14と鋳造ステーション15との間を水
平に移動可能である。鋳造ロール台車13が担持する一
対の平行な鋳造ロール16には、鋳造時にタンディッシ
ュ18と金属供給ノズル19とを介して取鍋17から溶
融金属が供給されて鋳造溜め30を創る。鋳造ロール1
6は水冷されているので、動いているロール表面16A
に殻が凝固し、凝固殻がロール間隙で合体されて、ロー
ル出口で凝固ストリップ品20が造られる。この凝固ス
トリップ品20は標準コイラ21に送られるが、後に第
2コイラ22に送給することが可能である。容器23が
鋳造ステーション15に隣接して主機械フレーム11に
取付けられているので、溶融金属をタンディッシュ上の
溢れ口24を介して、又は凝固ストリップ品20の甚だ
しい変形等、鋳造作業時に重大な不都合があった時には
緊急プラグ25を抜くことにより、容器23へと逃すこ
とができる。
【0016】鋳造ロール台車13を構成する台車フレー
ム31がホイール32を介してレール33に載り、レー
ル33は主機械フレーム11の一部に沿って延設されて
いるので、鋳造ロール台車13全体がレール33に移動
可能に載っていることになる。台車フレーム31が担持
する対のロールクレードル34に鋳造ロール16が回転
可能に取付けられる。ロールクレードル34は、相互に
係合した相補的な摺動部材35,36を介して台車フレ
ーム31に取付けられ、油圧シリンダ装置37,38に
よって鋳造ロール台車13上を動いて鋳造ロール16間
隙を調節する。鋳造ロール台車13全体をレール33に
沿って移動させることができる複動油圧ピストンシリン
ダ装置39は鋳造ロール台車13の駆動ブラケット40
と主機械フレーム11との間に接続されて、鋳造ロール
台車13をアセンブリステーション14から鋳造ステー
ション15へ、又その逆へ移動させることができるよう
になっている。
【0017】鋳造ロール16は、図示しない電動モータ
のロール駆動軸41と台車フレーム31上のトランスミ
ッションとを介して相反方向に回転される。鋳造ロール
16の銅製周壁に形成され縦方向に延び周方向に離間し
た一連の水冷通路には、回転グランド43を介して水冷
ホース42に接続されたロール駆動軸41内の水冷導管
からロール端を介し冷却水が供給される。鋳造ロール1
6の典型的な大きさは径が約500mmで、幅が200
0mmの凝固ストリップ品20を造るために、長さを2
000mmまでとすることができる。
【0018】取鍋17はまったく在来の構成であって、
図示しない天井クレーンからヨーク45を介して支持さ
れており、高温金属受けステーションから定位置へと移
すことができる。取鍋17に取付けられたストッパロッ
ド46をサーボシリンダで動かすことによって、溶融金
属を取鍋17から出口ノズル47と耐火シュラウド48
とを介してタンディッシュ18へと流すことができる。
【0019】タンディッシュ18も従来の構成であっ
て、酸化マグネシウム(MgO)等の耐火材で造られた
広皿状のものである。タンディッシュ18の一側は取鍋
17からの溶融金属を受けられるようになっており、
又、前記した溢れ口24と緊急プラグ25とを備えてい
る。タンディッシュ18の他側には縦方向に離間した一
連の出口開口52が備えられている。タンディッシュ1
8下部が担持する取付ブラケット53はタンディッシュ
18を台車フレーム31に取付けるためのものであっ
て、取付ブラケット53に備えた開口で、台車フレーム
31の位置合わせペグ54を受けてタンディッシュ18
を正確に位置決めするようになっている。
【0020】金属供給ノズル19はアルミナグラファイ
ト等の耐火材料で造られた細長体として形成され、下部
がテーパ状になっていて下方へ行くに従い内方へすぼま
っているので、鋳造ロール16間隙に挿入できる。取付
ブラケット60が、金属供給ノズル19を台車フレーム
31で支持するために備えられ、金属供給ノズル19上
部には外方に突出する側部フランジ55が形成されて取
付ブラケット60上に位置する。
【0021】金属供給ノズル19は一連の、水平に離間
し略上下に延びる流路を有し、鋳造ロール16幅方向に
金属の適宜の低速放出流を生み出し、初期凝固の起きる
鋳造ロール表面16Aに直接当てることなく溶融金属を
鋳造ロール16のロール間隙に送ることができる。若し
くは、金属供給ノズル19を単一の長孔の形にして鋳造
ロール16間隙に低速のカーテン状の溶融金属を直接送
るようにしてもよく且つ/或いは、金属供給ノズル19
が鋳造溜め30に浸ってもよい。
【0022】鋳造溜め30は、鋳造ロール16の端に設
けられた一対の側部閉止板56によって構成される。側
部閉止板56は、鋳造ロール台車13が鋳造ステーショ
ン15にある時には、鋳造ロール16の段付端57へ保
持される。側部閉止板56は窒化ホウ素等の強い耐火材
で造られ、鋳造ロール16の段付端57の曲面に合った
スカロップ状側端81を有する。側部閉止板56が取付
けられる板ホルダ82は、一対の油圧シリンダ装置83
の作動により、鋳造ステーション15において可動とな
っており、側部閉止板56が鋳造ロール16の段付端5
7に係合されることにより、鋳造作業中に鋳造ロール1
6間に形成される鋳造溜め30の端を閉止する。
【0023】鋳造作業中、ストッパロッド46を作動さ
せて、溶融金属が取鍋17からタンディッシュ18へ
と、そして金属供給ノズル19を介して鋳造ロール16
へと注がれるようにする。凝固ストリップ品20のクリ
ーンな頭端がエプロンテーブル96の作動により標準コ
イラ21の顎部へガイドされる。エプロンテーブル96
は主機械フレーム11上のピボット取付部97から吊り
下げられており、ストリップ頭端形成後に油圧シリンダ
装置98の作動により標準コイラ21へ向けて揺動され
るようになっている。ピストンシリンダ装置111のピ
ストンによって作動される上ストリップガイドフラップ
99に対してエプロンテーブル96が作動され、凝固ス
トリップ品20は一対の縦サイドロール112間に制限
される。凝固ストリップ品20の頭端が標準コイラ21
の顎部にガイドされたら、標準コイラ21を回転させて
凝固ストリップ品20を巻付け、その後、エプロンテー
ブル96を逆方向へ旋回動させて非作動位置へ戻して、
標準コイラ21に直接巻取られている凝固ストリップ品
20から離させ、単に主機械フレーム11から吊り下げ
られている状態とする。凝固ストリップ品20は、後で
第2コイラ22へ送られて、鋳造装置から運び出される
最終巻取品となる。
【0024】図1〜図5に示した種類の双ロール連続鋳
造機の詳細は本出願人のアメリカ特許第5,184,66
8号及び第5,277,243号、並びに、国際特許出願
第PCT/AU93/00593号に一層完全に記述さ
れている。
【0025】鋳造ロール16の鋳造表面に形成する「き
め」の好ましい形を図6及び図7に示す。これらの図に
示すように、各鋳造ロール16の鋳造表面100に周方
向の溝・尾根形成部101を設ける。溝・尾根形成部1
01は図7に拡大して示してある。溝・尾根形成部10
1により、V字断面の一連の溝102と、溝102間に
あって鋭い周方向端105を有する一連の平行な尾根1
03が構成される。溝・尾根形成部101は、図7にd
で示した、尾根頂部から溝底部までのきめ深さを有する
きめを構成する。規則的に離間した尾根103間のピッ
チは図7にpで示している。
【0026】本出願人のオーストラリア特許出願第50
775/96号「鋼ストリップ鋳造」に更に充分に説明
されているように、図6及び図7に示した種類のきめ付
けした鋳造表面の尾根の鋭端により、金属凝固時に密に
離間した核生成地線が提供される。尾根に沿った核生成
地の間隔又は頻度が最大熱流束を決定する。各尾根に沿
った核生成地の頻度は尾根相互間のピッチに左右される
ので、出来上がりの鋳放し鋼ストリップで高い熱流束値
と良質の顕微鏡組織を得るためにきめを最適化すること
が可能である。最良の結果は、きめ深さが5〜50ミク
ロン、きめのピッチが150〜250ミクロンであるき
めを有する表面で得られており、深さが20ミクロン、
ピッチが180ミクロンのきめが特に有効である。
【0027】図1〜図7に示した如き装置で種々の等級
の鋼ストリップが鋳造されている。特に、炭素、マンガ
ン、珪素成分が以下の範囲であるマンガン/珪素キルド
鋼が広範に鋳造されている。 炭素 0.02〜0.15重量% マンガン 0.20〜1.0重量% 珪素 0.10〜0.5重量% この種の鋼でAl23混在物の堆積を避けるためには、
鋼中の全アルミニウム成分を0.01重量%以下にする
ことが必須であることが判明している。そのようにして
もなお、鋳造表面上に鋼が凝固し始める時に鋳造表面に
固体酸化物が堆積することにより窪み状の表面欠陥が出
来上がりのストリップに生じるという問題が依然として
残っている。酸化物粒子が残す小さな跡が、出来上がり
のストリップでは表面の窪みとしてみえる。
【0028】図8は、図1〜図7に示した種類の装置で
鋳造した典型的なM06鋼ストリップの、非常に高倍率
の顕微鏡写真である。図の中央にはっきりとした窪み欠
陥がみえる。図9は、図8に示したストリップの表面欠
陥を定性エネルギー分散方式X線微量分析走査した結果
を示す。これからわかるように欠陥部位ではアルミニウ
ムと珪素の濃度が高く、SiO2とAl23が高濃度で
あることが示されている。
【0029】図10は、相異なる遊離酸素レベルでの溶
融金属温度範囲においてのM06鋼中に存在する酸化物
相を示している。低い溶融金属遊離酸素レベルでは酸化
物相は主としてAl23であり、それより高い遊離酸素
レベルでは主に2SiO2+3Al23の混合物であ
る。これらの酸化物相はどちらもほぼ固体であって、鋳
造表面に固体粒子が堆積することになる。更に高い遊離
酸素レベルでは、本質的にMnO+SiO2から成り、
表示の温度では液体である酸化物相を得ることが可能で
ある。溶融金属遊離酸素レベルが高すぎる場合、酸化物
相は本質的にSiO2から成り、固体粒子として堆積す
る。
【0030】本発明によれば、本質的にMnO+SiO
2から成る酸化物相を生み出すよう溶融金属の化学的性
質と遊離酸素レベルが調節されるべきである。MnO+
Al 23の酸化物相を生み出す小領域が図10にみえる
が、Al23が存在することはできれば避けたいので、
これらの酸化物相が生じるのを避け、鋼凝固温度で本質
的に全て液体である酸化物相を生じさせるのが好まし
い。しかしながら、前者の酸化物相の割合が小さければ
ストリップ表面に顕著な窪み欠陥が生じないので許容可
能であって、即ち、酸化物相中の液体割合が少なくとも
0.75ならば良好な結果を得ることができる。いずれ
にせよ、Al23の酸化物相、2SiO2+3Al23
の酸化物相、及びSiO2の酸化物相の領域を避けるの
が重要であるので、M06鋼を鋳造する場合、1500
〜1675℃の溶融金属温度で50〜100ppmの溶
融金属遊離酸素レベルとするのが好ましい。より明細に
は、1600℃付近の鋳造温度では、溶融金属遊離酸素
レベルは50〜75ppmとし、鋳造温度が1650℃
では遊離酸素レベルを約80〜110ppmとするのが
好ましい。鋼の遊離酸素レベルは、鋳造前に供給用の取
鍋をトリミングすることにより調節することができる。
【0031】ストリップ冷却条件において基質を覆うほ
ぼ液体である酸化物層は非常に薄く、大抵の場合、1ミ
クロン以下程度の厚みであることが実験により判明し
た。ストリップ鋳造条件をシュミレートした実験装置に
より試験を行った結果、基質と鋳造鋼表面の両方が、液
体層から凝固したに違いないマンガン・珪素組成物の粒
子を有していることが判明した。各表面ではこれらの粒
子は1ミクロンに満たないレベルであることから、液相
厚が1ミクロン程度又はそれ以下であることがわかる。
更に又、モデル計算から、層厚による熱流束への抵抗を
制限するためには層厚を約5ミクロン以下とすべきであ
ることが証明されている。図11は湿潤性が完全である
と仮定してモデル計算を行った結果を点で示したもので
あるが、実験観察結果の裏付となっており、酸化物層は
5ミクロン以下とすべきであり、好ましくは1ミクロン
程度又はそれ以下の厚みとすべきであることを示してい
る。
【0032】上記の結果は、図示した種類の双ロール鋳
造機で鋼ストリップサンプルを多数鋳造することにより
実証されている。図12は、きめ深さ20ミクロン、き
めピッチ180ミクロンのきめ付け表面を持つ鋳造ロー
ル間で鋳造した普通の鋼ストリップの走査型電子顕微鏡
写真であって、鋳造ロールのきめの尾根と一致する核生
成地線106が示されている。核生成地線106はスト
リップ長手方向に走っており、これら核生成地線106
間のストリップ表面は微細に分布された粒子状材料を示
している。図13は、この材料を定性エネルギー分散方
式X線微量分析走査した結果で、本質的に酸化マンガン
粒子から成っていることがわかる。このことからわかる
のは、ストリップ表面が形成される時、溶融金属内の酸
化物がMnO+SiO2の形で鋳造ロール上に薄層を形
成することで、それからマンガン/珪素材料が初期には
液体状で堆積し、後では凝固するので、形成した鋼スト
リップには固体酸化物が鋳造表面に堆積する場合に生じ
るような窪みが形成されることはない。
【0033】本発明による双ロール鋳造機によって鋳造
された鋼ストリップを調べることにより、凝固時に鋳造
ロール上の薄液体酸化物層によって創られる珪酸マンガ
ンがストリップ表面にあるだけでなく、ストリップ外面
の下に延びる珪酸マンガン混在物帯に含まれていること
が証拠付けられた。
【0034】図14及び図15は、以下のような条件の
M06鋼鋳造ストリップの横断面を示す、各々倍率が5
00倍及び1000倍の顕微鏡写真である。 溶融金属の炭素成分 0.06重量% マンガン成分 0.6重量% 珪素成分 0.28重量% 鋳造温度 1590℃ 溶融金属の遊離酸素 55ppm これらが示しているように、普通のスケール層表面Xの
下に狭い混在物帯Yが存在する。混在物を分光分析する
と、混在物が、20〜50重量%の珪素を含む珪酸マン
ガンでほぼ構成されていることがわかる。表面下の混在
物の一つを普通に分析した結果が図16である。これら
混在物はストリップ外面下20ミクロン以内に延びる帯
内に、即ち、スケール外層表面内に生じることが判明し
ている。
【0035】A06鋼等のアルミニウムキルド鋼は、ス
トリップ連続鋳造において、特に双ロール鋳造機を用い
たストリップ連続鋳造において、特に問題を呈してい
る。鋼中のアルミニウムは脱酸生成物中に著しい量の固
体Al23を生み出す。固体酸化物粒子は金属供給シス
テムの詰まりとなるばかりでなく、鋳造表面に堆積して
ストリップ表面の窪み欠陥を生じる。これらの問題が溶
融金属にカルシウムを加えることにより軽減できること
を本発明者は見知した。カルシウムの添加によりCaO
が生じ、これがAl23と共に液相を生み出して、固体
Al23の堆積を減少させるのである。
【0036】図17はCaO−Al23混合物の相図で
あり、50.65%CaOの共晶組成物が1350℃の
液相温度を持つことが見て取れる。従って、この共晶組
成物まわりのCaO−Al23を生み出すようカルシウ
ム添加を調節すれば、これにより液体酸化物相が生じ、
Al23の堆積を妨げることになる。必要なカルシウム
添加は例えばカルシウムワイヤを取鍋17に供給するこ
とにより好便に行うことができる。
【0037】ストリップ鋳造条件をシュミレートした実
験装置で、多数のA06鋼サンプルについて、溶融金属
温度1595℃で、きめ付けした基質へのカルシウム添
加量を様々変えて凝固試験を行った。いずれの場合も基
質のきめはきめ深さ20ミクロン、きめピッチ180ミ
クロンを持つ平行尾根のきめとし、凝固時に得られる最
大熱流束を測定した。凝固試験の結果を図18に点で示
してあり、CaO−Al23混合物がその共晶に近いよ
うCa/Alを調節した場合に最大熱流束が得られるこ
とがわかる。それらの条件で得られる熱流束の増加か
ら、基質上に液層が存在して基質と凝固金属との間の伝
熱を高めることが確認される。凝固ストリップを調べた
結果、熱流束が増加すると表面欠陥が減少すること、C
aO−Al 23混合物がその共晶に近い場合にはストリ
ップには表面欠陥がほとんどないことが明らかになっ
た。
【0038】図19は、溶鋼中の脱酸生成物の温度が
「チャター」欠陥の形成にどのように影響を及ぼし得る
かを示している。より明細には、図19は、種々の溶融
温度でのMnO−SiO2−Al23相の堆積により生
じるチャター深さを示している。鋳造表面との初期接触
で堆積する酸化物相の溶融金属温度増加につれて表面欠
陥の酷さが増加することが見て取れる。
【0039】実験を行った結果、最適の結果を達成する
ための好適なM06鋼の組成が次のようであることを確
認した。 炭素 0.06重量% マンガン 0.6重量% 珪素 0.28重量% アルミニウム 0.002重量%以下 溶融金属遊離酸素 60〜100ppm
【0040】適宜のカルシウムを加えて最適結果を達成
するのに適当なA06鋼の組成が次のようであることも
確認した。 炭素 0.06重量% マンガン 0.25重量% 珪素 0.15重量% アルミニウム 0.05重量%
【0041】又、鋳造表面がクロム表面であるよう鋳造
ロール16をクロムメッキするようにしても良い。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の鋼ストリ
ップ鋳造方法によれば、固形酸化物(脱酸生成物)の堆
積により生じる表面欠陥を回避することができるという
優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】連続ストリップ鋳造機の平面図である。
【図2】図1に示した連続ストリップ鋳造機の側面図で
ある。
【図3】図1のIII−III線矢視図である。
【図4】図1のIV−IV線矢視図である。
【図5】図1のV−V線矢視図である。
【図6】好ましい形のきめ付け表面を備えた鋳造ロール
を示す斜視図である。
【図7】好ましい種類のきめの拡大概略図である。
【図8】鋳造ストリップ表面の走査型電子顕微鏡写真で
ある。
【図9】図8に示したストリップ表面内の材料の、X線
微量分析結果を示すグラフである。
【図10】マンガン/珪素キルド鋼の溶鋼中にある酸化
物層を示すグラフである。
【図11】表面層厚の効果をモデル計算した結果を示す
グラフである。
【図12】図8とは異なる鋳造ストリップ表面の走査型
電子顕微鏡写真である。
【図13】図12に示したストリップ表面内の材料の、
X線微量分析結果を示すグラフである。
【図14】M06鋼の鋳造ストリップの横断面を示す顕
微鏡写真である。
【図15】図14とは異なる倍率の、M06鋼の鋳造ス
トリップの横断面を示す顕微鏡写真である。
【図16】図14及び図15に示したストリップ表面内
にみられる典型的な混在物の、X線分析結果を示すグラ
フである。
【図17】CaO−Al23の相図である。
【図18】A06鋼の溶鋼から造られるサンプルの凝固
時にカルシウムを加えた結果を示すグラフである。
【図19】いわゆる「チャター」と呼ばれる欠陥の形成
時に、脱酸生成物の溶融温度の効果を示すグラフであ
る。
【符号の説明】
16 鋳造ロール 19 金属供給ノズル 20 凝固鋼ストリップ品 30 鋳造溜め 100 鋳造表面 101 溝・尾根形成部(表面突起・窪み)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 レイザー ストレッチョフ オーストラリア ニュー サウス ウェー ルズ アダムスタウン マリン ストリー ト 7

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷却された鋳造表面上で溶鋼が殻として
    凝固するタイプの鋼ストリップ鋳造方法において、鋳造
    表面を、規則的なパターンの表面突起・窪みできめ付け
    すること、及び、溶鋼の化学的性質を選択することによ
    り、凝固殻形成で鋼が液相温度以下に冷却される時に大
    部分液体状である5ミクロン厚以下の層を鋳造表面に形
    成する、脱酸生成物を鋳造溜め内に生じさせることを特
    徴とする、鋼ストリップ鋳造方法。
  2. 【請求項2】 層の液体割合が少なくとも0.75であ
    る、請求項1に記載の鋼ストリップ鋳造方法。
  3. 【請求項3】 溶鋼の液相温度以下の温度で層がほぼ全
    て液体である、請求項2に記載の鋼ストリップ鋳造方
    法。
  4. 【請求項4】 鋳造温度において層が本質的にMnOと
    SiO2の混合物で構成されるよう、溶鋼が、遊離酸素
    レベルの制御されたマンガン/珪素キルド鋼である、請
    求項1に記載の鋼ストリップ鋳造方法。
  5. 【請求項5】 鋳造前に溶融金属供給用の取鍋をトリミ
    ングすることにより遊離酸素レベルを制御する、請求項
    4に記載の鋼ストリップ鋳造方法。
  6. 【請求項6】 溶鋼が、固体Al23の内部形成を制御
    するためにカルシウムを有意量加えたアルミニウムキル
    ド鋼である、請求項1、2又は3に記載の鋼ストリップ
    鋳造方法。
  7. 【請求項7】 鋳造温度で固体Al23が形成するの
    を、鋳造前に溶融金属供給用の取鍋へカルシウムを加え
    ることにより制御する、請求項6に記載の鋼ストリップ
    鋳造方法。
  8. 【請求項8】 金属供給ノズルを介して一対の平行鋳造
    ロール間のロール間隙に溶鋼を導入して、ロール間隙直
    上でロールの冷却鋳造表面に支持される鋳造溜めを創り
    出し、溶融金属が鋳造表面上で殻として凝固し、鋳造ロ
    ールを回転させることにより凝固殻を合わせて凝固鋼ス
    トリップにし、ロール間隙から下方に送出するタイプの
    鋼ストリップ鋳造方法において、鋳造ロールの鋳造表面
    に、規則的なパターンの表面突起・窪みを設けることに
    より各々きめ付けすること、及び、溶鋼の化学的性質を
    選択することにより、凝固殻形成で鋼が液相温度以下に
    冷却される時に大部分液体状である5ミクロン厚以下の
    層を各ロール鋳造表面に形成する、脱酸生成物を鋳造溜
    め内に生じさせることを特徴とする、鋼ストリップ鋳造
    方法。
  9. 【請求項9】 層の液体割合が少なくとも0.75であ
    る、請求項8に記載の鋼ストリップ鋳造方法。
  10. 【請求項10】 溶鋼液相温度以下の温度で層がほぼ全
    て液体状である、請求項9に記載の鋼ストリップ鋳造方
    法。
  11. 【請求項11】 本質的にマンガンと珪素の酸化物で構
    成された脱酸生成物を鋳造溜め内に生み出すよう、溶鋼
    が遊離酸素レベルの制御されたマンガン/珪素キルド鋼
    であり、層各々は脱酸生成物から各鋳造ロールに堆積し
    た本質的にマンガンと珪素の酸化物の混合物で構成さ
    れ、脱酸生成物中のマンガンと珪素の酸化物の割合は、
    層が液体状のマンガン・珪素の酸化物で構成されるよう
    な割合である、請求項8、9又は10に記載の鋼ストリ
    ップ鋳造方法。
  12. 【請求項12】 脱酸生成物が、SiO2に対し約45
    〜75%の割合のMnOを含む、請求項11に記載の鋼
    ストリップ鋳造方法。
  13. 【請求項13】 溶鋼の組成が 炭素 0.06重量% マンガン 0.6重量% 珪素 0.28重量% アルミニウム 0.002重量%以下 である、請求項11又は12に記載の鋼ストリップ鋳造
    方法。
  14. 【請求項14】 溶鋼が、固体Al23の内部形成を制
    御するためにカルシウムを有意量加えたアルミニウムキ
    ルド鋼である、請求項8、9又は10に記載の鋼ストリ
    ップ鋳造方法。
  15. 【請求項15】 アルミニウムに対するカルシウムの割
    合が0.2〜0.3重量%である、請求項14に記載の
    鋼ストリップ鋳造方法。
  16. 【請求項16】 脱酸生成物が、Al23に対し約42
    〜60%の割合のCaOを含む、請求項14に記載の鋼
    ストリップ鋳造方法。
  17. 【請求項17】 鋳造溜め内の溶融金属の組成が全般
    に、 炭素 0.06重量% マンガン 0.25重量% 珪素 0.15重量% アルミニウム 0.05重量% である、請求項15又は16に記載の鋼ストリップ鋳造
    方法。
  18. 【請求項18】 鋳造前に溶融金属供給用の取鍋へカル
    シウムを加えることにより固体Al23の形成を制御す
    る、請求項14乃至17のいずれかに記載の鋼ストリッ
    プ鋳造方法。
  19. 【請求項19】 鋳造表面がクロム表面であるよう鋳造
    ロールをクロムメッキする、請求項8乃至18のいずれ
    かに記載の鋼ストリップ鋳造方法。
  20. 【請求項20】 層厚が1ミクロン以下である、請求項
    8乃至19のいずれかに記載の鋼ストリップ鋳造方法。
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