JPH1029034A - 多工程鍛造プレス方法およびその装置 - Google Patents

多工程鍛造プレス方法およびその装置

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JPH1029034A
JPH1029034A JP18455196A JP18455196A JPH1029034A JP H1029034 A JPH1029034 A JP H1029034A JP 18455196 A JP18455196 A JP 18455196A JP 18455196 A JP18455196 A JP 18455196A JP H1029034 A JPH1029034 A JP H1029034A
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JP
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work
forging
burr
positioning
holding
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JP18455196A
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English (en)
Inventor
Yasuyuki Konno
康之 今野
Shinji Takeuchi
伸治 竹内
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 手動多工程鍛造プレス装置において搬送の機
械化を行なう場合に好適な多工程鍛造プレス方法を提供
する。 【解決手段】 ワークW2 の本体部4の周囲にバリ5が
生じる鍛造工程においてこのバリ5に自動搬送機のワー
ククランパC2 ,C2 に対する位置決め部としての係合
部6,6を形成し、これら係合部6,6をワーククラン
パC2 ,C2 で保持してワークW2 を次工程型へ搬送す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多工程鍛造プレス
方法およびその装置に関し、特に作業員が治具を介して
手動でワークを搬送していた手動多工程鍛造プレス装置
に自動搬送機を導入する場合に好適な多工程鍛造プレス
方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複数の鍛造工程のために並設された複数
の鍛造型を備え、作業員が治具を介して次工程の鍛造型
に順次搬送して鍛造を行なうように構成された手動多工
程鍛造プレス装置は、小型のワーク用として従来から用
いられている。そして、この手動多工程鍛造プレス装置
における作業の省力化を図るために、ワーク搬送の自動
化も従来から種々試みられている。
【0003】また、多工程鍛造プレス装置では、ワーク
の本体部の周囲に薄肉のバリを生じさせる態様で予備成
形品を得る鍛造工程(荒地鍛造)があり、この工程で生
じたワークのバリ部をエジェクトピンにより押圧してワ
ークを金型から取り出すことも行なわれてにる(特開平
6−190487号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の手動
多工程鍛造プレス装置は、搬送の自動化に際しては、以
下に述べるような問題点があって機械化が困難なため
に、専用のプレス装置を導入せざるを得ない場合が多か
った。
【0005】(1) 手動多工程鍛造プレス装置は、一般に
金型周辺のスペースおよびワークの供給・取出しの間口
スペースが狭いために、トランスファの設置が困難であ
る。
【0006】(2) 鍛造対象物であるのワークが例えばエ
ンジンのコンロッドのような薄物の場合、鍛造型の彫刻
部にワークの形状部を正確にセットすることが困難であ
り、搬送の信頼性、すなわち次工程型へのワーク位置決
めの安定性が得られない。
【0007】(3) 手動多工程鍛造プレス装置では、型間
調整(ダイハイト調整)に型底にライナーを挿入する方
式を採用しているため、搬送用フィードバーを設ける
と、型間調整作業および型替え作業の邪魔になる。
【0008】上述の事情に鑑み、本発明は、手動多工程
鍛造プレス装置において搬送の機械化を行なう場合に好
適な多工程鍛造プレス方法およびその装置を提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の方法は、自動搬
送機を用いてワークを次工程の鍛造型に順次搬送して鍛
造を行なう多工程鍛造プレス方法であって、ワークの本
体部の周囲にバリが生じる鍛造工程においてこの該バリ
に自動搬送機に対する位置決め部を形成し、この位置決
め部を自動搬送機で保持してワークを次工程型へ搬送す
ることを特徴とするものである。
【0010】上記自動搬送機がワークの保持手段を備え
たトランスファフィードバーを備えている場合には、こ
のフィードバー側に開口して上記保持手段と係合する係
合部を、バリの側縁部に位置決め部として形成すること
が好ましい。
【0011】上記係合部には、上記保持手段に対する左
右方向および前後方向の位置決め面を設けることが好ま
しい。
【0012】本発明の装置は、複数の鍛造工程のために
並設された複数の鍛造型と、ワークを保持して次工程型
に順次搬送する自動搬送機とを備えた多工程鍛造プレス
装置であって、上記複数の鍛造型のうちのワークの本体
部の周囲にバリを生じさせる態様でワークを鍛造する鍛
造型が、バリの側縁部に自動搬送機に対する位置決め部
を形成する型部を備え、上記自動搬送機が、バリの位置
決め部を保持してワークを次工程型に搬送する保持手段
を備えてなることを特徴とするものである。
【0013】上記自動搬送機が上記保持手段を備えたト
ランスファフィードバーを有し、バリに位置決め部を形
成する鍛造型が、フィードバー側に開口しかつ保持手段
に対する左右方向および前後方向の位置決め面を備えた
係合部をバリの側縁部に形成するための型部を備えてい
ることが好ましい。
【0014】上記トランスファフィードバーが片持ち式
に構成された一対のフィードバーよりなり、上記位置決
め部がバリの両側縁部に形成され、上記一対のフィード
バーがそれぞれ有する保持手段により両位置決め部が挟
持されてワークが搬送されることが好ましい。
【0015】上記保持手段は、上記位置決め部と係合す
る1本の保持爪とこの保持爪の両側に配置された一対の
ガイド爪とによって構成することができる。
【0016】
【発明の効果】本発明による多工程鍛造プレス方法は、
ワークの本体部の周囲にバリが生じる鍛造工程において
このバリに自動搬送機に対する位置決め部を形成し、こ
の位置決め部を自動搬送機で保持してワークを次工程型
へ搬送することを特徴とするものであるから、次工程型
へのワーク位置決めの安定性を得ることができ、ワーク
搬送の信頼性を向上させることができる。
【0017】そして、自動搬送機がワークの保持手段を
備えたトランスファフィードバーを備えている場合に
は、このフィードバー側に開口して上記保持手段と係合
する係合部を、バリの側縁部に位置決め部として形成す
るようにしているから、次工程型に対するフィードバー
の移動位置および保持手段の位置を正確に設定しておく
ことにより、ワークを次工程型に正確に位置決めするこ
とができる。
【0018】特に、上記係合部に、上記保持手段に対す
る左右方向および前後方向の位置決め面を設けることに
より、次工程型に対するワークの位置決めをより正確な
ものとすることができる。
【0019】また、本発明による多工程鍛造プレス装置
は、複数の鍛造型のうちのワークの本体部の周囲にバリ
を生じさせる態様でワークを鍛造する鍛造型が、バリの
側縁部に自動搬送機に対する位置決め部を形成する型部
を備えているから、位置決め部をワークの所定の位置に
正確に形成することができ、さらに、自動搬送機が、バ
リの位置決め部を保持してワークを次工程型に搬送する
保持手段を備えているから、次工程型に対するワークの
位置決めを正確に行なうことができる。
【0020】特に、自動搬送機が上記保持手段を備えた
トランスファフィードバーを有し、バリに位置決め部を
形成する鍛造型が、フィードバー側に開口しかつ保持手
段に対する左右方向および前後方向の位置決め面を備え
た係合部をバリの側縁部に形成するための型部を備えて
いる場合は、次工程型に対するワークの位置決めをより
正確なものとすることができる。
【0021】上記トランスファフィードバーが片持ち式
に構成された一対のフィードバーよりなる場合は、鍛造
プレス装置の金型周辺のスペースおよびワークの供給・
取出しの間口スペースが狭い場合でも、フィードバーを
設置することができるから、手動鍛造プレス装置におけ
る搬送の機械化、高速化に好適であり、しかもフィード
バーを鍛造プレス装置内から引き出すことが容易となる
から、型替え作業および型間調整作業をフィードバーに
邪魔されずに行なうことができる。
【0022】そして、上記位置決め部がバリの両側縁部
に形成され、上記一対のフィードバーがそれぞれ有する
保持手段により両位置決め部を挟持しててワークを搬送
するように構成することにより、ワークを安定に保持し
て次工程型へ搬送することができる。
【0023】さらに、上記保持手段を、上記位置決め部
と係合する1本の保持爪とこの保持爪の両側に配置され
た一対のガイド爪とによって構成することことにより、
ワークを安定に保持することが容易となる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0025】図1は本発明による多工程鍛造プレス装置
の一実施の形態の平面図、図2は図1に示す装置を用い
てエンジンのコンロッドを鍛造成形する場合の各工程に
おけるワークの概略的形状を示す平面図である。
【0026】この鍛造プレス装置は、図1に示すよう
に、第1〜第5鍛造工程のための第1〜第5金型D1
5 が所定の等ピッチPを保って並設されたプレス装置
本体1と、ワークを次工程へ搬送するための一対のフィ
ードバー3,3を備えた自動搬送機(トランスファ)2
とによって構成され、各フィードバー3には、ワークク
ランパ(保持手段)C1 〜C5 が金型D1 〜D5 に対応
して上記所定のピッチPを保って取り付けられている。
【0027】図2から明らかなように、第1金型D1
用いた第1工程(前成形)では、この第1金型D1 にセ
ットされた金属丸棒よりなるワークW0 の中央部分が潰
されてワークW1 が成形され、このワークW1 がワーク
クランパC1 ,C1 によって挟持されて第2金型D2
搬送され、第2金型D2 を用いた第2工程(荒成形)で
は、一対のコンロッド素材を含む本体部4の周囲に薄肉
のバリ5が形成されたワークW2 が成形されるととも
に、ワークW2 のバリ5の両側縁部に自動搬送機2およ
び次工程以降の金型D3 〜D5 に対する位置決め部とし
て、ワーククランパC2 〜C5 に対する係合部6,6
が、ワーククランパC2 〜C5 側に開口しかつバリ5の
側縁部の一部を上方へ隆起させた態様で形成される。
【0028】ワークW2 はそのバリ5に形成された係合
部6,6をワーククランパC2 ,C2 によって挟持され
て第3金型D3 に搬送され、第3金型D3 を用いた第3
工程(中仕上げ)で本体部3に対する鍛造が行なわれて
ワークW3 が形成され、このワークW3 がその係合部
6,6をワーククランパC3 ,C3 によって挟持されて
第4金型D4 に搬送され、第4金型D4 を用いた第4工
程(仕上げ)で本体部4に対する鍛造が行なわれてワー
クW4 が形成される。さらにこのワークW4 は、その係
合部6,6をワーククランパC4 ,C4 によって挟持さ
れて第5金型D4に搬送され、第5金型D5 を用いた第
5工程(バリ切り)で、本体部4とバリ5とが分離さ
れ、本体部4は第5金型D5 の位置で下方へ落されて回
収され、バリ5はその係合部6,6をワーククランパC
5 ,C5 によって挟持されて第5金型D5 の右方位置へ
搬送され、この位置で下方へ排出されるようになってい
る。
【0029】自動搬送機2は、フロア上に敷設された図
示しないレール上を図1の左右方向へ移動可能に設けら
れた台座7を備え、この台座7の右方への移動によりフ
ィードバー3,3をプレス装置本体1内から引き出すこ
とができる。またこの自動搬送機2は、図示しないサー
ボモータによって駆動されて台座7上で上下動する昇降
台8と、昇降台8上において図1の左右方向に水平移動
可能に設けられた水平移動台9とを備えており、水平移
動台9は、図示しないサーボモータによって回動される
ボールねじ10によって駆動されて、図1の左右方向に
1ピッチPだけ進退するように構成されている。
【0030】水平移動台9上には、左右方向に延びる一
対の移動バー11,11が、ガイドロッド12,12に
案内されて図1の上下方向に平行移動可能に設けられて
いる。各移動バー11には、上記フィードバー3が図1
の左方端に片持ち式に取り付けられている。また、水平
移動台9上には、移動バー11,11の間の中間部位に
おいて、図1の左右方向に所定の間隔を隔てて一対の軸
受13,13が設けられており、これら軸受13,13
に軸部材14が回転自在に軸支されている。軸部材14
には円盤15が同軸的に固定され、円盤15の面上に
は、その外周付近に180°の角度間隔を保ってピン1
6,16が植設され、各ピン16と各移動バー11とが
それぞれリンク部材17を介して連結されている。
【0031】上記軸部材14には、水平移動台9上に設
けられたサーボモータ18の出力軸が減速機19を介し
て連結されて、軸部材14が角度90°の間で往復回転
し、これによって、円盤15が、ピン16,16を円盤
15の回転軸線を通る水平面上に整列させた図1に示す
位置と、ピン16,16を上記回転軸線を通る垂直面上
に整列させた位置との間で回動することにより、移動バ
ー11,11およびフィードバー3,3は、実線で示す
位置と、この位置から互いに接近した仮想線で示す位置
との間で往復動することになる。
【0032】したがって、各フィードバー3に取り付け
られている各5個のワーククランパC1 〜C5 は、フィ
ードバー3,3が実線で示す位置にあるとき、ワークに
対するアンクランプ位置を占め、フィードバー3,3が
仮想線で示す位置に前進したとき、ワークに対するクラ
ンプ位置を占める。
【0033】図3は、第2金型D2 およびこれに付随す
るワーククランパC2 ,C2 の拡大断面図を示し、中心
線A−Aの左方にアンクランプ時の状態を示し、中心線
A−Aの右方にクランプ時の状態を示す。なお、図面を
簡略にするために、ワークW2 上に形成されるべき本体
部(コンロッド部)4およびこの本体部4を鍛造する金
型D2 上の彫刻部(キャビティ)は省略してある。
【0034】第2金型D2 は、下型21と上型22とに
よって構成され、自動搬送機2および次工程型に対する
位置決め部として、上方へ隆起した係合部6,6をバリ
5の両側縁部に形成するための型部23,23を備えて
いる。また、第3〜第5金型D3 〜D5 には、下型のみ
に同様の型部がワーク位置決め用に突設されて、ワーク
が金型D3 〜D5 上に正確に位置決めされるように構成
されている。
【0035】なお、図3に示すワークW2 は、上型22
が上方へ退避した後、図示しないエジェクトピンによっ
て下型21上から持ち上げられた位置を示し、この位置
で、フィードバー3の中心線A−Aに向かう移動に伴っ
てワーククランパC2 ,C2にクランプされる。
【0036】また、図示は省略するが、金型のセットプ
レート(ハードプレート)内には、金型を常に適温に維
持するためのヒータが内蔵されている。
【0037】図4は第2〜第4工程で用いられるワーク
クランパC2 〜C4 の拡大平面図、図5は同正面図であ
る。また、図6はワークW2 がワーククランパC2 ,C
2 によって挟持された状態を示す概略的平面図、図7は
図6の要部の斜視図、図8は図6のVIII−VIII線に沿っ
た断面図である。
【0038】ワーククランパC2 〜C4 は、ワークW2
〜W4 に上方へ隆起した位置決め部として形成されてワ
ーククランパC2 〜C4 側に開口する係合部6の下面に
挿入される1本の保持爪24と、この保持爪24の両側
に配置されて、係合部6の両側におけるバリ5の上面に
当接する一対のガイド爪25,25とによって構成され
て、バリ5の側縁部を上下から挟む態様でワークW2
5 をクランプするようになっている。なお、各ワーク
クランパC1 〜C5 はワークW1 〜W5 に対して若干距
離だけ進退可能な機構を介してフィードバー3に取り付
けられており、フィードバー3内の各ワーククランパC
1 〜C5 の近傍には、ワーククランパC1〜C5 の位置
を検出するための近接センサ26が配設されている。
【0039】なお、第5金型D5 からバリ5のみを搬送
するワーククランパC5 ,C5 は、バリ5を正確に位置
決めする必要がないために、構造が簡略化されている。
また、第1金型D1 から棒状のワークW1 を第2金型D
2 に搬送するためのワーククランパC1 ,C1 は、ワー
クW1 の両端面を保持するように構成されている。
【0040】上記位置決め部としての係合部6は、ワー
ククランパC2 〜C4 の保持爪24に対する左右方向
(図4の左右方向)および前後方向(図4の上下方向)
の位置決め面を備えていることによって、ワーククラン
パC2 〜C4 に対して正確な位置決めがなされ、また、
図4から明らかなように、ワーククランパC2 〜C4
保持爪24の先端の両側縁およびガイド爪25,25の
先端の内側側縁にそれぞれテーパ面24a,25aが形
成されていることによって、係合部6をワーククランパ
2 〜C4 に容易に位置決めすることができる。
【0041】以上述べたような構成を有するワーククラ
ンパC1 〜C5 をそれぞれ備えたフィードバー3,3は
下記のような三次元動作を行なう。すなわち、各金型D
1 〜D5 で鍛造が行なわれているときには、フィードバ
ー3,3は図1に実線で示す原位置に待機しているが、
鍛造の1工程が終了して上型が上方へ退避し、かつワー
クがエジェクトピンによって下型の上方へ持ち上げられ
ると、軸部材14がサーボモータ18によって角度90
°回動されることにより、フィードバー3,3は図1に
仮想線で示す互いに近接した位置に同期的に移動し、ワ
ーククランパC1 〜C5 がそれぞれワークW1 〜W5
クランプする。次いで、昇降台8が所定距離上昇するこ
とにより、フィードバー3,3がワークW1 〜W5 とと
もに上昇し、次に、水平移動台9が1ピッチPだけ図1
の右方へ移動することにより、フィードバー3,3がワ
ークW1 〜W5 を次工程型上に送り、次いで、昇降台8
の下降に伴ってフィードバー3,3が下降して、ワーク
1 〜W5 が次工程型上にセットされる。次に、軸部材
14がサーボモータ18によって角度90°だけ上記と
は反対方向に回動されることによって、フィードバー
3,3間の距離が開き、ワーククランパC1 〜C5 がそ
れぞれワークW1 〜W5 をアンクランプする。次いで、
水平移動台9が1ピッチPだけ図1の左方へ戻ることに
より、フィードバー3,3は図1に実線で示す原位置に
復帰する。
【0042】以上の説明で、本発明の多工程鍛造プレス
装置の実施の形態の構成およびその動作ならびにこの装
置を用いた多工程鍛造プレス方法が明らかとなったが、
この多工程鍛造プレス方法は、ワークW2 の本体部4の
周囲にバリ5が生じる第2工程においてこのバリ5に、
フィードバー3,3側に開口して自動搬送機2に対する
位置決め部としての係合部6,6を形成し、この係合部
6,6をワーククランンパC2 〜C4 で挟持してワーク
2 〜W4 を次工程型へ搬送するものであるから、次工
程型へのワーク位置決めの安定性を得ることができ、ワ
ーク搬送の信頼性を向上させることができる。
【0043】また、自動搬送機2が備えている一対のフ
ィードバー3,3が片持ち式に構成されていることによ
り、プレス装置本体1の金型D1 〜D5 周辺のスペース
およびワークの供給・取出しの間口スペースが狭い場合
でも、フィードバー3、3を設置することができるか
ら、手動鍛造プレス装置における搬送の機械化、高速化
に好適であり、しかも台座7を図1の右方へ移動させて
フィードバー3をプレス装置本体1内から引き出すこと
ができるから、型替え作業および型間調整作業をフィー
ドバー3,3に邪魔されずに行なうことができる。
【0044】ところで、一般にフィードバー3,3を片
持ち式に構成すると、フィードバー3,3が歪み易く、
ワークの位置決めが不正確になると言われているが、本
実施の形態では、フィードバー3,3が円盤15および
リンク部材17,17を介して連結されて、同期動作を
行なうように構成されているから、フィードバー3,3
の多少の歪みもワークセットに影響しない利点がある。
【0045】さらに、ワーククランパC2 〜C4 を、ワ
ークW2 〜W4 の位置決め部としての係合部6と係合す
る1本の保持爪24とこの保持爪24の両側に配置され
た一対のガイド爪25,25とによって構成することこ
とにより、ワークワークW〜Wを安定に保持する
ことが容易となる。
【0046】さらに、金型内に金型を常に適温に維持す
るためのヒータが内蔵されていることにより、短時間で
の離型剤の塗布・乾燥が可能になり、自動搬送機2によ
る搬送作業の高速化に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による多工程鍛造プレス装置の一実施の
形態の平面図
【図2】図1に示す装置を用いてエンジンのコンロッド
を鍛造成形する場合の各工程におけるワークの概略的形
状を示す平面図
【図3】図1に示す装置の第2金型およびこれに付随す
るワーククランパの拡大断面図
【図4】図1に示す装置の第2〜第4工程で用いられる
ワーククランパの拡大平面図
【図5】同 正面図
【図6】ワークがワーククランパによって挟持された状
態を示す概略的平面図
【図7】図6の要部の斜視図
【図8】図6のVIII−VIII線に沿った断面図
【符号の説明】
1 プレス装置本体 2 自動搬送機 3 フィードバー 4 ワークの本体部 5 バリ 6 係合部(位置決め部) 8 昇降台 9 水平移動台 11 移動バー 14 軸部材 15 円盤 17 リンク部材 21 下型 22 上型 23 係合部形成用型部 24 保持爪 25 ガイド爪 C1 〜C5 ワーククランパ(保持手段) D1 〜D5 鍛造金型 W1 〜W5 ワーク

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動搬送機を用いてワークを次工程の鍛
    造型に順次搬送して鍛造を行なう多工程鍛造プレス方法
    であって、 前記ワークの本体部の周囲にバリが生じる鍛造工程にお
    いて該バリに前記自動搬送機に対する位置決め部を形成
    し、該位置決め部を自動搬送機で保持して前記ワークを
    次工程型へ搬送することを特徴とする多工程鍛造プレス
    方法。
  2. 【請求項2】 前記自動搬送機が前記ワークの保持手段
    を備えたトランスファフィードバーを備えている場合
    に、該フィードバー側に開口して前記保持手段と係合す
    る係合部を、前記バリの側縁部に前記位置決め部として
    形成することを特徴とする請求項1記載の多工程鍛造プ
    レス方法。
  3. 【請求項3】 前記係合部に、前記保持手段に対する左
    右方向および前後方向の位置決め面を設けてなることを
    特徴とする請求項2記載の多工程鍛造プレス方法。
  4. 【請求項4】 複数の鍛造工程のために並設された複数
    の鍛造型と、ワークを保持して次工程型に順次搬送する
    自動搬送機とを備えた多工程鍛造プレス装置であって、 前記複数の鍛造型のうちの前記ワークの本体部の周囲に
    バリを生じさせる態様で前記ワークを鍛造する鍛造型
    が、前記バリの側縁部に前記自動搬送機に対する位置決
    め部を形成する型部を備え、 前記自動搬送機が、前記バリの位置決め部を保持して前
    記ワークを次工程型に搬送する保持手段を備えてなるこ
    とを特徴とする多工程鍛造プレス装置。
  5. 【請求項5】 前記自動搬送機が前記保持手段を備えた
    トランスファフィードバーを有し、前記バリに位置決め
    部を形成する鍛造型が、前記フィードバー側に開口しか
    つ前記保持手段に対する左右方向および前後方向の位置
    決め面を備えた係合部を前記バリの側縁部に形成するた
    めの型部を備えてなることを特徴とする請求項4記載の
    多工程鍛造プレス装置。
  6. 【請求項6】 前記トランスファフィードバーが片持ち
    式に構成された一対のフィードバーよりなり、前記位置
    決め部が前記バリの両側縁部に形成され、前記一対のフ
    ィードバーがそれぞれ有する前記保持手段により前記両
    位置決め部が挟持されて前記ワークが搬送されることを
    特徴とする請求項5記載の多工程鍛造プレス装置。
  7. 【請求項7】 前記保持手段が、前記位置決め部と係合
    する1本の保持爪と該保持爪の両側に配置された一対の
    ガイド爪とによって構成されてなることを特徴とする請
    求項6記載の多工程鍛造プレス装置。
JP18455196A 1996-07-15 1996-07-15 多工程鍛造プレス方法およびその装置 Pending JPH1029034A (ja)

Priority Applications (1)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008161893A (ja) * 2006-12-27 2008-07-17 Showa Denko Kk 鍛造方法及び鍛造装置
KR101641105B1 (ko) * 2015-12-04 2016-07-20 (주)동양메탈 볼조인트 케이스 제조장치
JP2021007952A (ja) * 2019-06-28 2021-01-28 旭精機工業株式会社 ワーク取出装置及びトランスファプレス機

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