JPH10290335A - 画像読み取り装置 - Google Patents

画像読み取り装置

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JPH10290335A
JPH10290335A JP9097020A JP9702097A JPH10290335A JP H10290335 A JPH10290335 A JP H10290335A JP 9097020 A JP9097020 A JP 9097020A JP 9702097 A JP9702097 A JP 9702097A JP H10290335 A JPH10290335 A JP H10290335A
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JP
Japan
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optical fiber
rod lens
image
lens array
line sensor
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Application number
JP9097020A
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English (en)
Inventor
Masaya Shimada
雅也 嶋田
Kazunori Kanekura
和紀 金倉
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP9097020A priority Critical patent/JPH10290335A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 イメージスキャナ、デジタル複写機等に使用
される画像読み取り装置において、比較的安価で、解像
度が高く、小型の画像読み取り装置を提供することを目
的とする。 【解決手段】 短焦点で等倍な結像手段であるロッドレ
ンズアレイ5と、ロッドレンズアレイ5の結像面が入射
面になるように設置され、その入射面と射出面とで光フ
ァイバー密度が異なる溶融光ファイバー6と、溶融光フ
ァイバー6の射出面に密着して取り付けられた縮小型の
光電変換素子であるカラーラインセンサ7などを備える
ことにより、比較的安価で、高解像度な、小型の画像読
み取り装置が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル複写機等
において原稿の画像情報を読み取るための画像読み取り
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】画像読み取り装置は、従来より、イメー
ジスキャナ、複写機等の入力手段や入力機器として用い
られているが、近年においては、装置の小型化、高画質
化に対する要求が高まりつつある。
【0003】以下、図10を参照しながら、従来の画像
読み取り装置の構成の一例と、その作用について説明す
る。図10は従来の画像読み取り装置の構成を示す縦断
面図、図11は同画像読み取り装置の光学系の縦断面図
である。
【0004】画像読み取り装置1は、光源ユニット4
と、反射ミラー群17と、結像レンズ18と、ラインイ
メージセンサ7により縮小光学系として構成された光学
キャリッジ8と、光学キャリッジ8の駆動機構として駆
動モータ9、駆動プーリ10、従動プーリ11、駆動ベ
ルト12およびガイドシャフト13、さらに原稿を載置
するための原稿ガラス3などによって構成されている。
【0005】次に、上記のように構成された画像読み取
り装置1の画像読み取り動作について説明する。
【0006】まず、ユーザーが原稿2を原稿ガラス3上
にセットした後、外部ホスト(図示せず)より原稿読み
取りの命令が出されると、光源ユニット4の光が原稿2
に照射され、その原稿2の画像情報の反射光は、光学キ
ャリッジ8の側壁に固定されている反射ミラー群17に
より反射されて、結像レンズ18に入射する。この反射
光は、結像レンズ18により所定の倍率に変倍された
後、光情報を電気信号へ変換する機能を有するラインイ
メージセンサ7へ結像する。
【0007】また、これと同時に、駆動モータ9により
駆動された駆動プーリ10は、従動プーリ11により適
正な張力を与えられた駆動ベルト12へ駆動力を伝達
し、この駆動ベルト12に固定されている光学キャリッ
ジ8は、画像読み取り装置本体1の側壁に固定されてい
るガイドシャフト13に案内されながら、図10に示す
走査範囲を矢印Aに示される原稿2の副走査方向に向か
って走査する。
【0008】このような動作によって、原稿2上の画像
情報は、線順次にラインイメージセンサ7へ蓄積され、
原稿2の画像情報の全てを取り込むことが可能となる。
また光学キャリッジ8は指定された走査範囲の走査を終
えると移動方向を反転して矢印Bの方向へ移動して、読
み取り開始位置まで戻り、次の原稿を読み取るために待
機する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年に
おいては、原稿を高密度に読み取ることを目的として、
この縮小光学系を用いた従来の画像読み取り装置に高解
像度対応の結像レンズを搭載することが多くなってい
る。
【0010】このような結像レンズの高解像度化は、解
像力を確保するために構成するレンズ枚数が多くなり、
その結果、結像レンズが大型化し、装置の大型化を招い
ている。また、大きな原稿を読み取るためには長い焦点
距離を必要とするなるため、光路長が長尺となり、この
ことも装置の大型化を招来する原因となっている。
【0011】ところが、最近では、画像読み取り装置の
小型化に対する要求も高まってきているため、前述した
結像レンズの高解像度化や光路長の長尺化に伴う装置の
大型化に対して、相反する課題の解決を迫られている。
【0012】一方、図11に示すように、原稿の画像を
結像するロッドレンズアレイ5と、ロッドレンズアレイ
5により結像された原稿の画像情報を電気信号に変換す
る密着イメージセンサ19により構成される密着光学系
においては、ロッドレンズアレイ5は日本板硝子株式会
社が発明したものであり、「セルフォックレンズ」とい
う商品名で呼ばれ、グレーデッドインデックスグラスフ
ァイバ(ロッドレンズ)を規則正しく精密に多数配列し
た、長尺なレンズアレイである。この密着光学系の場
合、原稿面からイメージセンサまでの距離を短くするこ
とができ、光学キャリッジの小型化が可能なため、装置
の小型化を図ることができる。
【0013】しかしながら、この密着光学系の場合、原
稿面上での長さとイメージセンサ上での長さが同一とな
る等倍光学系であり、大きな原稿を読み取るためにはそ
れに対応させてイメージセンサを長尺とする必要があ
り、高解像度にするためにはイメージセンサの画素数を
多くする必要がある。ところが、現在市販されている密
着イメージセンサは、カラーのA3原稿サイズ、400
dpiで2〜3万円であり、多画素で長尺な密着イメー
ジセンサの製造は難しく、高価になるという問題点を有
していた。
【0014】そこで、本発明は上記の問題点を解決する
ものであり、読み取りの高解像度化を実現させつつ、光
学キャリッジの小型化並びに装置サイズの小型化が可能
であり、コストも低い画像読み取り装置を提供すること
を目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明の画像読み取り装置においては、原稿の画像を
結像するための等倍率の結像手段と、結像手段の結像面
が入射面になるように配置され、その入射面と射出面と
で光ファイバー密度が異なるように成形された光ファイ
バー束と、この光ファイバー束の射出面に密着させて配
置した光電変換素子とを備えたものである。ここで、等
倍率とは、原稿での大きさと、結像された像の大きさと
が等しいことを意味する。
【0016】この発明によれば、安価な多画素光電変換
素子が利用可能になり、しかも原稿から光電変換素子ま
での距離を短くすることが可能となり、読み取りの高解
像度化、光学キャリッジの小型化、コストダウン、更に
は画像読み取り装置自体の小型化を図ることが可能とな
る。
【0017】すなわち、この光ファイバー束を用いるこ
とにより、図10に示す結像レンズ18に代わり、光路
長の短いロッドレンズアレイが使用可能となるため原稿
から光電変換素子までの距離を短くすることができる。
また、図11に示す密着イメージセンサ19は長尺であ
るため多画素化が困難であるが、本発明では短尺の光電
変換素子を用いるため多画素化が容易であり、高解像度
化が可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、原稿の画像を結像するためのものであって、原稿で
の大きさと結像された像の大きさとが等しくなる等倍率
の結像手段と、前記結像手段の結像面が入射面になるよ
うに配置され、その入射面と射出面とで光ファイバー密
度が異なるように成形された光ファイバー束と、前記光
ファイバー束の射出面に密着させて配置した光電変換素
子とを備えたものであり、多画素光電変換素子を使用で
き、原稿から光電変換素子までの距離が短縮され、装置
の小型化が図れるとともに、読み取り解像度も向上する
という作用を有する。
【0019】請求項2に記載の発明は、前記光ファイバ
ー束が、溶融により一体成形された溶融光ファイバーで
あることを特徴とするものであり、溶融光ファイバーは
入手しやすく、加工、組み立てを容易化できるという作
用を有する。
【0020】請求項3に記載の発明は、前記結像手段
が、ロッドレンズアレイであることを特徴とするもので
あり、結像手段が小型であるため、装置光学系を小さく
できるという作用を有する。
【0021】請求項4に記載の発明は、前記結像手段
が、複数の小型のレンズとミラーにより構成されたルー
フミラーレンズアレイであることを特徴とするものであ
り、結像手段が小型であるため、装置光学系を小さくで
きるという作用を有する。
【0022】請求項5に記載の発明は、前記溶融光ファ
イバーの射出面における前記光電変換素子の短手方向の
光ファイバー密度が、前記光電変換素子の長手方向の光
ファイバー密度よりも低いことを特徴とするものであ
り、1ラインの走査により読み取られる面積を小さくす
ることが可能となり、走査方向の解像力が向上するとい
う作用を有する。
【0023】請求項6に記載の発明は、前記光電変換素
子がカラーラインセンサであり、前記溶融光ファイバー
の射出面における前記カラーラインセンサの短手方向の
光ファイバー密度が、前記カラーラインセンサのライン
間隔のライン数分のn倍(nは1からライン数−1まで
の整数)であることを特徴とするものであり、見かけ上
のライン間隔を小さくすることでライン補正メモリを削
減するとともに、1ラインの走査により読み取られる面
積を小さくすることが可能となり、走査方向の解像力が
向上するという作用を有する。
【0024】請求項7に記載の発明は、原稿の画像を結
像するためのロッドレンズアレイと、前記ロッドレンズ
アレイの結像面に設置された光電変換素子とを備えた画
像読み取り装置であって、前記ロッドレンズアレイの入
射面のロッドレンズ直径が前記ロッドレンズアレイの射
出面のロッドレンズ直径よりも大きく、前記ロッドレン
ズアレイの入射面のロッドレンズ直径と前記ロッドレン
ズアレイの射出面のロッドレンズ直径との比を、原稿面
での画素サイズと前記光電変換素子の画素サイズとの比
と等しくしたことを特徴とするものであり、安価な多画
素光電変換素子を使用することができ、原稿から光電変
換素子までの距離が短縮され、装置の小型化が図れると
共に、読み取り解像度が向上するという作用を有する。
【0025】以下、本発明の実施の形態について、図1
から図9を用いて説明する。 (実施の形態1)図1は、本発明の第1の実施の形態に
おける画像読み取り装置の構成を示す断面図であり、図
2は同画像読み取り装置の光学系を示す断面図である。
【0026】図1,2において、2は原稿、3は原稿2
を載置するための原稿ガラス、4は原稿を照明する光源
ユニット、5は原稿2の画像を結像するロッドレンズア
レイで、日本板硝子株式会社よりセルフォックレンズと
いう商品名で市販されいる、1200dpiの高解像度
を有するものを使用している。6はロッドレンズアレイ
5の結像面が入射面になるように設置された溶融光ファ
イバー、7は溶融光ファイバー6の射出面に密着して取
り付けられ、溶融光ファイバーにより伝達された光線を
ダイレクトに受け取り、電気信号に変換するカラーライ
ンセンサであり、現在市販されている、A3原稿サイズ
で1200dpiの高解像度まで対応した画素数を持つ
ものを使用している。
【0027】そして、光源ユニット4、ロッドレンズア
レイ5、溶融光ファイバー6、カラーラインセンサ7な
どは光学キャリッジ8に装備されている。また、光学キ
ャリッジ8をガイドシャフト13に沿って移動させるた
めに、駆動モータ9、駆動プーリ10、従動プーリ11
および駆動ベルト12を設けている。
【0028】このように、ロッドレンズアレイ5、溶融
光ファイバー6を使用することにより、原稿ガラス3に
載置された原稿2面からカラーラインセンサ7までの距
離すなわち光路を短くすることができるため、光学キャ
リッジ8を小型にすることができる。
【0029】また、溶融光ファイバー6においては、原
稿2がカラーラインセンサ7側で所定の長さとなるよう
に、その入射面と射出面とで光ファイバー密度を変えて
形成している。すなわち、縮小光学系の装置において、
結像レンズを用いて原稿を所定の倍率でラインセンサ上
に結像させるのと同様な機能を果している。
【0030】さらに、溶融光ファイバー6は、カラーラ
インセンサ7と密着する射出面において、カラーライン
センサ7の2辺と一致する2方向のうち、短手方向の光
ファイバー密度は長手方向よりも低く、かつ短手方向の
光ファイバー密度は長手方向に対して、カラーラインセ
ンサ7のライン間隔のライン数分のn倍(nは1からラ
イン数−1までの整数)となるように成形されている。
【0031】例えば、カラーラインセンサ7のライン間
隔が4ラインとすると、溶融光ファイバーの短手方向の
光ファイバー密度は、長手方向の光ファイバー密度に対
して、4分の1、4分の2(2分の1)、4分の3のい
ずれかとなるようにする。
【0032】なお、溶融光ファイバー6は、ある大きさ
の径をもつ光ファイバーの集合体であるため、光電変換
素子の場合と同様に、ロッドレンズアレイ5により結像
されたイメージは溶融光ファイバー6の入射面でサンプ
リングされることになる。このためファイバー径が光学
系の解像度に対して十分小さくないと、結像手段の分解
能が溶融光ファイバー6で失われてしまう。
【0033】実際には、溶融光ファイバー6に関して
は、径が3μmの溶融光ファイバー6が浜松ホトニクス
株式会社やHOYA−SHOTT株式会社から市販され
ており、結像手段であるロッドレンズアレイ5が120
0dpiの光学解像度を持つとすると、原稿2側の画素
の大きさは25.4/1200=21.2μmであり、
分解能は十分である。
【0034】また、カラーラインセンサ7の画素サイズ
は7〜10μmと小さいが、光ファイバー6の径もカラ
ーラインセンサ7に近づくにつれて小さくしているの
で、原稿2側と条件は変わらず、十分な分解能を確保す
ることができる。
【0035】次に、図1の画像読み取り装置の光学系の
動作説明図である図3を参照して、上記のように構成さ
れた画像読み取り装置の動作について説明する。なお、
従来の画像読み取り装置と同様な動作についてはその説
明を省略する。
【0036】図3に示すように、原稿2上の1点から発
した光線のうち、ある範囲内の光線はロッドレンズアレ
イ5に入射してロッドレンズアレイ5内を進み、ロッド
レンズアレイ5の原稿2とは反対側の面から射出し、ほ
ぼ1点に集光され、これが原稿2の画像の結像面とな
る。
【0037】本実施の形態では、この結像面に溶融光フ
ァイバー6の入射面を設置しているため、ロッドレンズ
アレイ5によって結像された画像は溶融光ファイバー6
に入射する。このとき、溶融光ファイバー6を構成する
光ファイバーの径は所定の大きさをもつため、ロッドレ
ンズアレイ5により結像された画像は、溶融光ファイバ
ー6の入射面積ごとにまとめられ、溶融光ファイバー6
中を伝搬していくことになる。
【0038】このように、ロッドレンズアレイ5により
結像された画像は光ファイバー径でサンプリングされる
ことになる。すなわち、光ファイバーは光を取り入れる
ことが可能な、ある大きさの面積をもち、そこに入射し
た光は混合され、元の連続関数的ななめらかな情報は失
われ分解能が低下する。
【0039】しかしながら、前述したように、溶融光フ
ァイバー6を構成している光ファイバー径が、原稿上の
画素の大きさよりも十分に小さいため、画像の劣化は問
題とならない。例えば、原稿上の大きさを21.2μm
とすると、光ファイバー径は3μmであるため、画像劣
化は問題とならない。
【0040】溶融光ファイバー6中を伝搬してきた画像
データは溶融光ファイバー6の射出面から射出するが、
射出面にはカラーラインセンサ7を密着させて取り付け
ているため、画像データは拡散することなく、溶融光フ
ァイバー6の射出面での状態のままカラーラインセンサ
7に入射し、電気信号に変換される。
【0041】ここで、具体的な数値と画像を用いて詳し
く説明する。図3(a),(b)に示す光学系の正面
図、側面図において、溶融光ファイバー6の入射面と射
出面での光ファイバー密度の比が、カラーラインセンサ
7の長手方向で1:2、短手方向で1:1であるとす
る。また、カラーラインセンサ7のライン間隔は4ライ
ンで、7R,7G,7Bの3ラインで構成されていると
する。
【0042】すなわち、原稿2のカラーラインセンサ7
の長手方向の長さはカラーラインセンサ7上で2分の1
になり、原稿のカラーラインセンサ7の短手方向の長さ
はカラーラインセンサ7上で同じ長さとなる。また、溶
融光ファイバー6の射出面の光ファイバー密度は、カラ
ーラインセンサ7の短手方向が長手方向の4分の2(2
分の1)となる。
【0043】このとき原稿2上に「A」の文字があった
とすると、各ポイントでの画像は図3(c)のようにな
る。まず、ロッドレンズアレイ5の結像面、すなわち溶
融光ファイバー6の入射面では原稿と全く同じ大きさの
画像となる。これが溶融光ファイバー6に入射すると、
カラーラインセンサ7の長手方向の長さだけが2分の1
になり、溶融光ファイバー6の射出面においては、文字
「A」は文字の幅方向のみが2分の1に圧縮された状態
となり、この状態でカラーラインセンサ7に入射する。
【0044】ここで、光路を逆に追ってみると、図3
(c)に示すように、カラーラインセンサ7の画素はほ
ぼ正方形であるが、溶融光ファイバー6の入射面におい
ては、画素はカラーラインセンサ7の長手方向のみが2
倍に引き伸ばされた長方形の形状になる。画素の形状は
原稿面上でも同じとなり、カラーラインセンサ7の長手
方向は所定の解像度での画素サイズ(1200dpiで
あれば25.4mm/1200=21.2μm)となる
が、短手方向は所定の2分の1のサイズとなる。
【0045】すなわち、短手方向は長手方向に比べて解
像度が2倍になっていることになる。
【0046】画像読み取り動作中においては、光学キャ
リッジ8を移動させるか、原稿2を移動させながら原稿
2を読み取るので、光学キャリッジ8の走査方向すなわ
ちカラーラインセンサ7の短手方向には、画素の大きさ
に移動量を足し合わせた大きさだけが1画素として読み
取られることになる。
【0047】このため、従来は、図4(a)に示すよう
に、走査方向には2画素が1画素として読み取られてい
たため、解像力はおよそ40%もの大きなレベルで低下
していた。本実施の形態によれば、前述のように画素の
形状が走査方向で半分となっており、走査される画素の
大きさは、図4(b)に示すように1.5画素となるた
め、走査方向の解像力の低下を抑えることができる。
【0048】なお、ラインセンサ方向の解像度に対する
走査方向の解像度が2倍であると謳っている画像読み取
り装置があるが、これは図4(c)のように走査方向に
実際に読み取られる大きさを半分にして、走査方向の解
像力の低下を抑えるためであり、この場合は、走査方向
には2倍の解像度でのデータが読み取られる。しかし、
解像力の実力は画像をサンプリングするラインセンサの
画素サイズで決まるため、実際の走査方向の解像力は読
み取り動作の半分、すなわちラインセンサ方向の解像度
と同程度しかないうえ、読み取りに要する時間が、本発
明の2倍となってしまう。
【0049】次に、再び図3を用いて、カラーラインセ
ンサ7の各色ラインセンサの原稿2面上での位置関係に
ついて説明する。カラーラインセンサ7上から原稿2に
向かって光路を追ってみると、前述のように7R,7
G,7Bの3つのラインセンサの各ライン間隔は4ライ
ンであり、これは原稿2上でも同じである。
【0050】しかしながら、前述のように本実施の形態
の場合、原稿2面上では画素の大きさはカラーラインセ
ンサ7の短手方向で所定の2分の1のサイズになってい
る。
【0051】従って、実際の原稿2面上でのライン間隔
の長さは4/2=2ライン分の長さしかないことにな
り、カラーラインセンサ7で4ラインあったライン間隔
を原稿2では半分の2ラインとすることができる。各色
のラインセンサが離れていると同じタイミングで読み取
っている原稿の位置がライン間隔分だけ離れているた
め、そのままでは各色の画像を重ねたときに位置がずれ
て画像がおかしくなってしまう。このため、図5に示す
ように先行して読み取りラインセンサの画像データ(こ
の場合、7R、7G)をいったんメモリなどの記憶手段
14R,14Gに格納しておき、全てのラインセンサが
原稿上の同じ位置を読んだときに位置をそろえるライン
補正をしてからパーソナルコンピュータなどに出力する
ようにしているが、ライン間隔が広いとそれだけ記憶手
段を多く搭載する必要がある。しかしながら、本実施の
形態の場合は、ライン間隔を小さくすることで、記憶手
段を少なくすることができる。
【0052】以上のように、本実施の形態では、安価な
多画素光電変換素子が利用可能となり、しかも原稿2か
ら光電変換素子であるカラーラインセンサ7までの距離
を短くすることが可能となる。また、1ラインの走査に
より読み取られる面積を小さくすることが可能となるう
え、見かけ上のライン間隔のライン数を小さくすること
でライン補正メモリを削減することができる。従って、
読み取りの高解像度化、光学キャリッジの小型化、さら
には、画像読み取り装置自体の小型化、走査方向の解像
力の向上、コストダウンを可能としている。
【0053】(実施の形態2)次に、本発明の第2の実
施の形態について説明する。図6は第2の実施の形態で
ある画像読み取り装置を示す縦断面図であり、図7は同
画像読み取り装置の光学系の縦断面図である。
【0054】画像読み取り装置20において、図1及び
図2に示す画像読み取り装置1と異なる点は、ロッドレ
ンズアレイ5が、複数の小型のレンズとミラーにより構
成されたルーフミラーレンズアレイ15に置き換わった
点だけである。それ以外の構成については同一であり、
動作状態についても、画像読み取り装置1と全く同一で
あるため、その説明は省略する。
【0055】ただし、このような構成とすることで、第
1の実施の形態の画像読み取り装置1と同様に、安価な
多画素光電変換素子が利用可能になり、しかも原稿2か
ら光電変換素子であるカラーラインセンサ7までの距離
を短くすることが可能となる。また、1ラインの走査に
より読み取られる面積を小さくすることが可能となるだ
けでなく、見かけ上のライン間隔のライン数を小さくす
ることでライン補正メモリを削減することができる。従
って、読み取りの高解像度化、光学キャリッジの小型
化、さらには画像読み取り装置自体の小型化、走査方向
の解像力の向上、コストダウンを可能としている。
【0056】なお、第1の実施の形態および第2の実施
の形態では、カラーラインセンサ7を用いているが、モ
ノクロラインセンサを使用した場合においても、ライン
補正メモリの削減以外については、同じ効果を有してい
る。
【0057】(実施の形態3)次に、本発明の第3の実
施の形態について説明する。図8は本発明の第3の実施
の形態である画像読み取り装置の構成を示す縦断面図で
あり、図9は同画像読み取り装置の光学系の縦断面図で
ある。
【0058】画像読み取り装置30において、図1及び
図2に示す画像読み取り装置1と同一の構成について
は、同一の符号を付し、その説明を省略する。また、画
像読み取り装置1の動作と同様な動作についてもその説
明を省略する。
【0059】この第3の実施の形態における画像読み取
り装置30が、第1の実施の形態の画像読み取り装置1
と異なる点は、光学キャリッジ8に搭載されたロッドレ
ンズアレイ5および溶融光ファイバー6を、ロッドレン
ズアレイ16に置き換えた点である。ロッドレンズアレ
イ16は、入射面のロッドレンズ直径と射出面のロッド
レンズ直径との比を、所定の解像度における原稿2面で
の画素サイズと光電変換素子であるカラーラインセンサ
7の画素サイズとの比と等しくしたものである。
【0060】これによって、原稿1の画像をロッドレン
ズアレイ16のみで所定の大きさにしてカラーラインセ
ンサ7に結像させ、カラーラインセンサ7により電気信
号に変換することができる。また、原稿2面からカラー
ラインセンサ7までの距離すなわち光路を短くできるた
め、光学キャリッジ8を小型化することができる。
【0061】このような構成とすることで、安価な多画
素光電変換素子が利用可能になり、しかも原稿2からカ
ラーラインセンサ7までの距離を短くすることも可能と
なり、読み取りの高解像度化、光学キャリッジの小型
化、コストダウン、更には画像読み取り装置自体の小型
化が可能となるという作用を有する。
【0062】なお、本実施の形態においても、カラーラ
インセンサ7に代えてモノクロラインセンサを使用して
も同じ効果を発揮することができる。
【0063】また、上記第1ないし第3の実施の形態に
おいては、原稿2を固定しておき、光学系を搭載した光
学キャリッジ8を走査して原稿2を読み取る構成として
いるが、光学系を固定して、原稿2の方を移動させて読
み取る画像読み取り装置にも本発明は適用可能であり、
同様な効果が得られる。
【0064】また、上記第1ないし第3の実施の形態に
おいては、原稿の表側から光を照射し、反射した光によ
って原稿を読み取る構成としているが、写真フィルムや
透光性シートなど、裏から光を照射する方式の透過原稿
読み取り装置においても何ら問題なく適用することがで
きる。なお、反射原稿読み取り装置よりも35mm写真
フィルムなどの読み取りの方が高解像度化の要求が高い
ため、本発明によって、有効な効果を発揮することがで
きる。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1から4に
記載の発明によれば、安価な多画素光電変換素子が利用
可能になり、しかも原稿から光電変換素子までの距離を
短くすることが可能となり、読み取りの高解像度化、光
学キャリッジの小型化、コストダウン、更には画像読み
取り装置自体の小型化を図ることが可能となる。
【0066】請求項5に記載の発明によれば、1ライン
の走査により読み取られる面積を小さくすることがで
き、走査方向の解像力を向上させることが可能になる。
【0067】請求項6に記載の発明によれば、見かけ上
のライン間隔を小さくすることでライン補正メモリを削
減するとともに、1ラインの走査により読み取られる面
積を小さくすることが可能となり、走査方向の解像力が
向上し、コストダウンも可能となる。
【0068】請求項7に記載の発明によれば、安価な多
画素光電変換素子が利用可能になり、しかも原稿から光
電変換素子までの距離を短くすることが可能となり、読
み取りの高解像度化、光学キャリッジの小型化、コスト
ダウン、更には画像読み取り装置自体の小型化が可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における画像読み取
り装置の構成を示す縦断面図
【図2】図1の画像読み取り装置の光学系の縦断面図
【図3】図1の画像読み取り装置の光学系の動作説明図
【図4】画像読み取り装置の解像力の説明図
【図5】図1の画像読み取り装置の回路構成の一部を示
す回路図
【図6】本発明の第2の実施の形態による画像読み取り
装置の構成を示す縦断面図
【図7】図6の画像読み取り装置の光学系の縦断面図
【図8】本発明の第3の実施の形態による画像読み取り
装置の構成を示す縦断面図
【図9】図3の画像読み取り装置の光学系の縦断面図
【図10】従来の画像読み取り装置の構成を示す縦断面
【図11】従来の画像読み取り装置の光学系の縦断面図
【符号の説明】
1,20,30 画像読み取り装置 2 原稿 3 原稿ガラス 4 光源ユニット 5 ロッドレンズアレイ 6 溶融光ファイバー 7 カラーラインセンサ(ラインイメージセンサ) 8 光学キャリッジ 9 駆動モータ 10 駆動プーリ 11 従動プーリ 12 駆動ベルト 13 ガイドシャフト 14R,14G 記憶手段 15 ルーフミラーレンズアレイ 16 ロッドレンズアレイ 17 反射ミラー群 18 結像レンズ 19 密着イメージセンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04N 1/04 H04N 1/04 D

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿の画像を結像するための等倍率の結像
    手段と、前記結像手段の結像面が入射面になるように配
    置され、その入射面と射出面とで光ファイバー密度が異
    なるように成形された光ファイバー束と、前記光ファイ
    バー束の射出面に密着して配置された光電変換素子とを
    備えたことを特徴とする画像読み取り装置。
  2. 【請求項2】前記光ファイバー束が、溶融により一体成
    形された溶融光ファイバーであることを特徴とする請求
    項1記載の画像読み取り装置。
  3. 【請求項3】前記結像手段が、ロッドレンズアレイであ
    ることを特徴とする請求項1,2記載の画像読み取り装
    置。
  4. 【請求項4】前記結像手段が、複数の小型のレンズとミ
    ラーにより構成されたルーフミラーレンズアレイである
    ことを特徴とする請求項1,2記載の画像読み取り装
    置。
  5. 【請求項5】前記溶融光ファイバーの射出面における前
    記光電変換素子の短手方向の光ファイバー密度が、前記
    光電変換素子の長手方向の光ファイバー密度よりも低い
    ことを特徴とする請求項1,2記載の画像読み取り装
    置。
  6. 【請求項6】前記光電変換素子がカラーラインセンサで
    あり、前記溶融光ファイバーの射出面における前記カラ
    ーラインセンサの短手方向の光ファイバー密度が、前記
    カラーラインセンサのライン間隔のライン数分のn倍
    (nは1からライン数−1までの整数)であることを特
    徴とする請求項1,2記載の画像読み取り装置。
  7. 【請求項7】原稿の画像を結像するためのロッドレンズ
    アレイと、前記ロッドレンズアレイの結像面に設置され
    た光電変換素子とを備えた画像読み取り装置であって、
    前記ロッドレンズアレイの入射面のロッドレンズ直径が
    前記ロッドレンズアレイの射出面のロッドレンズ直径よ
    りも大きく、前記ロッドレンズアレイの入射面のロッド
    レンズ直径と前記ロッドレンズアレイの射出面のロッド
    レンズ直径との比を、原稿面での画素サイズと前記光電
    変換素子の画素サイズとの比と等しくしたことを特徴と
    する画像読み取り装置。
JP9097020A 1997-04-15 1997-04-15 画像読み取り装置 Pending JPH10290335A (ja)

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