JPH10289845A - 荷電粒子ビーム露光方法及び装置 - Google Patents

荷電粒子ビーム露光方法及び装置

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JPH10289845A
JPH10289845A JP9420297A JP9420297A JPH10289845A JP H10289845 A JPH10289845 A JP H10289845A JP 9420297 A JP9420297 A JP 9420297A JP 9420297 A JP9420297 A JP 9420297A JP H10289845 A JPH10289845 A JP H10289845A
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stage
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章夫 山田
Yoshihisa Daikyo
義久 大饗
Takamasa Sato
高雅 佐藤
Tomohiro Sakazaki
知博 坂崎
Hitoshi Tanaka
仁 田中
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Abstract

(57)【要約】 【課題】露光速度を低下させることなく露光位置精度を
向上させる。 【解決手段】ウェーハ13が搭載されるステージを連続
的に移動させながら電磁型主偏向器14でビームをステ
ップ偏向させ、ステップ偏向毎に静電型副偏向器15で
ビームを偏向させる装置において、ステージフィードバ
ック偏向器40と、ビームをステップ偏向させた時点か
らのステージ移動量を算出する減算回路23Bと、この
回路の出力を、主偏向器14による偏向量に応じて補正
する補正回路29と、補正回路29の出力を電流に変換
するD/A変換回路26Cと、D/A変換回路26Cの
出力を増幅してステージフィードバック偏向器40に供
給する増幅回路28Cとを備えている。補正回路29
は、入力値を、主偏向量に応じた係数で一次変換して出
力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、荷電粒子ビーム露
光方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は、従来の荷電粒子ビーム露光装置
の概略構成を示す。荷電粒子ビーム射出装置10から射
出された荷電粒子ビームEB、例えば電子ビームは、対
物レンズ11を通り、ステージ12に搭載されたウェー
ハ13上に照射される。荷電粒子ビームEBの断面は、
荷電粒子ビーム射出装置10内で成形される。ウェーハ
13上の露光位置は、ステージ12並びに対物レンズ1
1内に配置された電磁型主偏向器14及び静電型副偏向
器15により定められる。ステージ12の位置は、レー
ザ干渉測長器16で測定される。
【0003】ビーム制御回路20は、記憶装置30から
読み出されたパターンデータに基づき、一方では荷電粒
子ビーム射出装置10に信号を供給して、ビーム断面を
成形させ、他方ではステージ12、主偏向器14及び副
偏向器15に信号を供給して、荷電粒子ビームEBのウ
ェーハ13上照射位置(露光位置)を制御する。ウェー
ハ13上でのビーム走方法を、図8(A)に示す。
【0004】フィールドFiは、主偏向器14の偏向範
囲であり、例えば一辺の長さLf=2mmの正方形であ
る。サブフィールドSFjは、副偏向器15の偏向範囲
であり、例えば一辺の長さLsf=100μmの正方形で
ある。フィールドFi内において、ビームが主偏向器1
4で図中の点線で示す経路に沿って、サブフィールド中
心から隣のサブフィールド中心へとステップ偏向され
る。ステップ偏向毎に、サブフィールド内においてビー
ムが副偏向器15で偏向走査される。フィールドFi内
の走査が終了すると、フィールドFi+1内に移る。
【0005】ウェーハ13は、ステージ12により図示
−X方向に連続移動しており、荷電粒子ビーム露光装置
の光軸とウェーハ13との交点の位置をステージ12の
現在位置Sとすると、Sは、一点鎖線に沿って連続的に
X方向へ移動する。ステージ位置は、フィールドFiの
走査開始時には点S0であり、サブフィールドSFjの
走査開始時には点Sjであり、現在は点Sであるとす
る。一般に、Pを始点としQを終点とするベクトルをP
Qで表す。
【0006】サブフィールドSFj内の偏向ベクトルS
Rは、SR=SSj+SjPi+PiQj+QjRと表
される。主偏向位置ベクトルPiQjは、上述のステッ
プ偏向により点線に沿ってサブフィールド中心から隣の
サブフィールド中心へとステップ移動する。サブフィー
ルドSFj内の、副偏向器15による走査中では、ベク
トルSjPi及び主偏向位置ベクトルPiQjは変化せ
ず、ステージ移動ベクトルSSj及び副偏向位置ベクト
ルQjRは変化する。
【0007】図7は、図6のビーム制御回路20の構成
を示す。パターンデータは、パターン発生回路21によ
り、ビーム断面形状データと露光位置データとに分割さ
れ、それぞれビーム形状制御回路22A及びビーム位置
制御回路22Bに供給される。ビーム形状制御回路22
Aの出力により、図6の荷電粒子ビーム射出装置10内
でビーム断面が成形される。
【0008】ビーム位置制御回路22Bは、フィールド
Fi−1の走査を終了するとフィールド中央点Piを減
算回路23Aの一方の入力端に供給し、次のフィールド
Fiの走査においてサブフィールドSFj−1の走査を
終了すると、主偏向位置ベクトルPiQjを加算回路2
4Aの一方の入力端に供給し、次のサブフィールドSF
jの走査において副偏向位置ベクトルQjRを加算回路
24Bの一方の入力端に供給する。
【0009】他方、サブフィールドSFj−1内での走
査終了時点でクロックCLKが立ち上がり、レーザ干渉
測長器16からのステージ現在位置SがSjとしてレジ
スタ25に保持され、次のサブフィールドSFj内への
走査へと移る。フィールド中央点Piとステージ位置S
jとの差であるベクトルSjPiが減算回路23Aで求
められ、これと主偏向位置ベクトルPiQjとが加算回
路24Aで加算されて主偏向ベクトルSjQjが求めら
れる。
【0010】主偏向ベクトルSjQjは、D/A変換回
路26Aで電流に変換され、増幅回路28Aで増幅され
て、電流Iが主偏向器14に供給される。また、ステー
ジ位置Sjとステージ現在位置Sとの差であるステージ
移動ベクトルSSjが減算回路23Bで求められ、これ
と副偏向位置ベクトルQjRとが加算回路24Bで加算
されて、ベクトルQjR+SSjが求められる。ベクト
ルQjR+SSjは、D/A変換回路26Bで電流に変
換され、電流/電圧変換回路27Bで電圧に変換され、
増幅回路28Bで増幅されて、電圧Vが副偏向器15に
印加される。
【0011】以上のような回路が接続された主偏向器1
4及び副偏向器15で、露光位置が偏向ベクトルSRに
なるように、荷電粒子ビームEBが偏向される。図6の
副偏向器15は、例えば図8(B)に示す如く、8極の
電極151〜158を備えており、副偏向ベクトル
(X,Y)に対し電極151〜158にはそれぞれ次の
ような電圧V1〜V8が印加される。
【0012】 V1= aX+bY, V5=−aX−bY V2= bX+aY, V6=−bX−aY V3=−bX+aY, V7= bX−aY V8= aX−bY, V4=−aX+bY 露光中にステージ12が連続移動しているので、荷電粒
子ビーム射出装置10から見たサブフィールドSFjは
−X方向へ連続移動している。すなわち、副偏向器15
に印加される電圧Vの、ステージ移動ベクトルSSjに
相当する成分が連続的に変化する。このため、例えば図
8(A)中のサブフィールドSFjの四隅の点A、B、
C又はDに荷電粒子ビームEBを照射させるには、図8
(B)において副偏向器15でビームを、サブフィール
ドSFjの走査開始時点ではそれぞれ点A1、B1、C
1又はD1に偏向させる必要があり、サブフィールドS
Fjの走査終了時点ではそれぞれ点A2、B2、C2又
はD2に偏向させる必要がある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところが、光軸に対す
る電極151〜158の取付位置誤差により、上記電圧
V1〜V8の式の右辺にX及びYについての三次の項が
付加される。点B2やC2のようにそれぞれ点B1及び
C1から離れて副偏向器15の電極に近づくほど、この
三次の項が無視できなくなり、露光位置誤差が増加し
て、露光パターンの微細化が妨げられる。この三次の項
の大きさは、サブフィールドSFj内の走査中にリアル
タイムで変化し、この三次の項の補正を行うと、露光速
度が低下し、高速露光を行うことができなくなる。
【0014】本発明の目的は、このような問題点に鑑
み、露光速度を低下させることなく露光位置精度を向上
させることが可能な荷電粒子ビーム露光方法及び装置を
提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段及びその作用効果】請求項
1では、露光対象物が搭載されるステージを連続的に移
動させながら電磁型主偏向器で荷電粒子ビームをステッ
プ偏向させ、ステップ偏向毎に静電型副偏向器で該荷電
粒子ビームを偏向走査させて露光対象物上にパターンを
露光する荷電粒子ビーム露光装置において、ステージフ
ィードバック偏向器と、該荷電粒子ビームをステップ偏
向させた時点からの該ステージの移動量に応じた信号を
該ステージフィードバック偏向器に供給するステージフ
ィードバック回路とを有する。
【0016】この荷電粒子ビーム露光装置によれば、ス
テージフィードバック偏向器及びステージフィードバッ
ク回路を備えることにより、主偏向器でステップ偏向す
る毎に、副偏向器走査範囲において副偏向器に印加され
る電圧を一定にすることができるので、上述のような3
次の項の複雑な計算をする必要が無くなり、この計算に
よる露光速度の低下を防止して、ステージフィードバッ
ク偏向により露光位置精度を向上させることができると
いう効果を奏する。
【0017】請求項2では、請求項1において、上記ス
テージフィードバック回路は、上記主偏向器による偏向
量に応じて、上記ステージフィードバック偏向器に供給
する信号を補正する補正回路を有する。この荷電粒子ビ
ーム露光装置によれば、主偏向器による偏向範囲が比較
的広くても、露光位置精度を向上させることができると
いう効果を奏する。
【0018】請求項3の荷電粒子ビーム露光装置では、
請求項2において、上記ステージフィードバック回路
は、上記荷電粒子ビームをステップ偏向させた時点から
の上記ステージの移動量を算出する演算回路と、該演算
回路の出力を、上記主偏向器による偏向量に応じて補正
する補正回路と、該補正回路の出力をアナログ信号に変
換するD/A変換回路と、該D/A変換回路の出力を増
幅して上記ステージフィードバック偏向器に供給する増
幅回路とを有する。
【0019】請求項4の荷電粒子ビーム露光装置では、
請求項3において、上記ステージフィードバック偏向器
は、上記主偏向器としての偏向コイルの略内側に配置さ
れた偏向コイルである。 この荷電粒子ビーム露光装置
によれば、既存の荷電粒子ビーム露光装置にステージフ
ィードバック偏向器を容易に備えることが可能となると
いう効果を奏する。
【0020】請求項5の荷電粒子ビーム露光装置では、
請求項3において、上記ステージフィードバック偏向器
は、上記副偏向器よりも荷電粒子ビーム上流側に配置さ
れた静電偏向器である。請求項6の荷電粒子ビーム露光
装置では、請求項3乃至5のいずれか1つにおいて、上
記補正回路は、上記主偏向器による偏向量を補正係数に
変換する補正係数発生回路と、該補正係数で上記演算回
路の出力値を変換し、例えば一次変換し、補正された値
として出力する変換回路とを有する。
【0021】請求項7の荷電粒子ビーム露光装置では、
請求項6において、上記補正係数発生回路は、上記主偏
向器による偏向量でアドレス指定されて上記補正係数を
出力するメモリである。この荷電粒子ビーム露光装置に
よれば、補正係数発生回路を安価に構成することができ
るという効果を奏する。
【0022】請求項8では、露光対象物が搭載されるス
テージを連続的に移動させながら電磁型主偏向器で荷電
粒子ビームをステップ偏向させ、ステップ偏向毎に静電
型副偏向器で該荷電粒子ビームを偏向させる荷電粒子ビ
ーム露光方法において、ステージフィードバック偏向器
を用い、該荷電粒子ビームをステップ偏向させた時点か
らの該ステージの移動量に応じた信号を該ステージフィ
ードバック偏向器に供給する。
【0023】請求項9では、請求項8において、上記主
偏向器による偏向量に応じて、上記ステージフィードバ
ック偏向器に供給する信号を補正する。請求項10の荷
電粒子ビーム露光方法では、請求項9において、上記主
偏向器による偏向量を補正係数に変換し、該補正係数
で、上記荷電粒子ビームをステップ偏向させた時点から
の上記ステージの移動量を変換、例えば一次変換するこ
とにより上記補正を行う。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施形態を説明する。図1は、図6の回路20の替わりに
用いられる、本発明の第1実施形態のビーム制御回路2
0Aを示す。この回路が適用される荷電粒子ビーム露光
装置では、電磁型主偏向器14付近に新たなステージフ
ィードバック偏向器40が配置されている。この偏向器
40は電磁型であり、図2に示す如く、X方向に対向し
た一対の偏向コイル401と偏向コイル402とを備え
ている。偏向コイル401及び402はそれぞれ、主偏
向器14を構成する一対の偏向コイル141と偏向コイ
ル142の略内側に配置されている。光軸付近での磁界
強度をより均一化するために、偏向コイル401及び4
02は、偏向コイル141及び142と同様に、サドル
形になっている。偏向コイル401と偏向コイル402
とは、不図示の配線で直列接続されており、偏向コイル
401と偏向コイル402とには図示のように互いに同
一方向へ同一電流が流れる。ステージフィードバック偏
向器40による偏向範囲は、ウェーハ13上で例えば±
8μmと、サブフィールドの一辺の長さに比し充分小さ
いので、偏向コイル401及び402のターン数はいず
れも例えば5であり、高速応答が可能である。
【0025】ステージフィードバック偏向器40は、Y
軸方向についても、偏向コイル401と偏向コイル40
2とを光軸の回りに90°回転させた構成を備えてい
る。主偏向器14のY軸方向についても同様である。ビ
ーム走査方法は、図8(A)についての上述の説明と同
一であり、以下の説明において図8(A)中の符号を参
照する。
【0026】パターンデータは、パターン発生回路21
により、ビーム断面形状データと露光位置データとに分
割され、それぞれビーム形状制御回路22A及びビーム
位置制御回路22Bに供給される。ビーム位置制御回路
22Bは、フィールドFi−1の走査を終了すると、フ
ィールド中央点Piを減算回路23Aの一方の入力端に
供給し、次のフィールドFiの走査において、サブフィ
ールドSFj−1の走査を終了すると主偏向位置ベクト
ルPiQjを加算回路24Aの一方の入力端に供給し、
次のサブフィールドSFjの走査において副偏向位置ベ
クトルQjRをD/A変換回路26Bに供給する。点P
iやベクトルはX成分及びY成分を有するが、図1では
簡単化のために一方の成分の回路のみ示している。副偏
向位置ベクトルQjRは、D/A変換回路26Bで電流
に変換され、電流/電圧変換回路27Bで電圧に変換さ
れ、増幅回路28Bで増幅されて、電圧Vが副偏向器1
5に印加される。副偏向器15は静電型であり、例えば
図8に示す如く8極であって、この場合、例えば回路2
6B、27B及び28Bを8組有し、8個のD/A変換
回路26Bの各々に値DV1〜DV8が供給される。値
DV1〜DV8は、ベクトルQjRの成分(X,Y)を
上述のV1〜V8の右辺に代入して得られ、ビーム位置
制御回路22Bにより求められる。
【0027】他方、サブフィールドSFj−1内での走
査終了時点でクロックCLKが立ち上がり、レーザ干渉
測長器16からのステージ現在位置SがSjとしてレジ
スタ25に保持され、次のサブフィールドSFj内への
走査に移る。フィールド中央点Piとステージ位置Sj
との差であるベクトルSjPiが減算回路23Aで求め
られ、これと主偏向位置ベクトルPiQjとが加算回路
24Aで加算されて主偏向ベクトルSjQjが求められ
る。主偏向ベクトルSjQjは、D/A変換回路26A
で電流に変換され、増幅回路28Aで増幅されて、電流
Iが主偏向器14に供給される。また、ステージ位置S
jとステージ現在位置Sとの差であるステージ移動ベク
トルSSjが減算回路23Bで求められ、補正回路29
に供給されて補正される。補正回路29の出力値は、D
/A変換回路26Cで電流に変換され、増幅回路28C
で増幅されて、電流Ifがステージフィーでク偏向器4
0に供給される。
【0028】以上のような回路が接続された主偏向器1
4、副偏向器15及びステージフィードバック偏向器4
0で、露光位置が偏向ベクトルSRになるように、荷電
粒子ビームEBが偏向される。補正回路29でステージ
移動ベクトルSSjを補正しなかった場合、同一の信号
入力範囲によるステージフィードバック偏向器40の偏
向範囲は、主偏向器14による偏向量に応じて、すなわ
ち加算回路24Aの出力に応じて、図3に示す如く変化
する。図3中、点Q00、Q11〜Q14及びQ21〜
Q24はいずれも、主偏向器14のみでビームを偏向さ
せたときのウェーハ13上の露光位置(主偏向露光位
置)を示している。図3中に実線で示す各矩形は、主偏
向露光位置がそれぞれQ00、Q11〜Q14及びQ2
1〜Q24の状態で、ステージフィードバック偏向器4
0に、主偏向露光位置の影響がなければ互いに同一偏向
範囲になるようにビームを偏向させ、すなわち例えば電
流(I0,I0),(−I0,I0),(−I0,−I0),
(−I0,−I0)を順に供給してビーム偏向させこれら
の露光位置を順に結んで得られたものであり、ステージ
フィードバック偏向器40の偏向能率は、主偏向露光位
置に応じて異なる。
【0029】これら矩形が2点鎖線で示す同一正方形に
なるように、ステージ移動ベクトルSSjが補正回路2
9で補正される。補正回路29の構成例を、図4に示
す。図4中、SSjX及びSSjYはそれぞれ図1中の
ステージ移動ベクトルSSjのX成分及びY成分であ
る。この回路29は、主偏向ベクトルSjQjを補正係
数で一次変換する。すなわち、補正係数発生回路として
のメモリ291が主偏向ベクトルSjQjでアドレス指
定されて補正係数αj、βj、γj及びδjの組が読み
出され、それぞれ乗算回路292〜295の一方の入力
端に供給される。これらの補正係数は、図3に示すよう
な実験の結果に基づいて定められる。乗算回路292及
び293の他方の入力端にはSSjXが供給され、乗算
回路294及び295の他方の入力端にはSSjYが供
給される。乗算回路292の出力と乗算回路294の出
力とが加算回路296で加算され、乗算回路293の出
力と乗算回路295の出力とが加算回路297で加算さ
れる。加算回路296及び297の出力はそれぞれ、補
正された(αj・SSjX+βj・SSjY)及び(γ
j・SSjX+δj・SSjY)となり、それぞれX成
分についてのD/A変換器26C及びY成分についての
D/A変換器26C(図1では一方の成分のみについて
表されている)に供給される。
【0030】本第1実施形態によれば、ステージフィー
ドバック偏向器40及びその回路を備えることにより、
サブフィールド走査範囲において副偏向器15に印加さ
れる電圧Vを一定にすることができるので、図8(B)
に示す領域A1B1C1D1がこの走査範囲において一
定となり、露光位置精度が向上する。また、ステージフ
ィードバック偏向器40を図2に示す如く配置すること
により、既存の荷電粒子ビーム露光装置にステージフィ
ードバック偏向器40を容易に備えることが可能とな
る。さらに、補正回路29でステージ移動ベクトルSS
jを補正することにより、上述のような3次の項の複雑
な計算をする必要が無くなるので、露光速度を低下させ
ることなく露光位置精度を向上させることができる。
【0031】[第2実施形態]図5は、本発明の第2実
施形態の、図1に対応したビーム制御回路20Bを示
す。この回路が適用される荷電粒子ビーム露光装置で
は、図1の電磁型ステージフィードバック偏向器40の
替わりに、静電型ステージフィードバック偏向器40A
が副偏向器15の上方かつ副偏向器15の近くに配置さ
れている。ステージフィードバック偏向器40Aの偏向
範囲は、例えば±8μmと副偏向器15のそれに比し充
分小さいので、4極で充分である。ステージフィードバ
ック偏向器40Aに接続される回路は、D/A変換回路
26Cと増幅回路28Cとの間に電流/電圧変換回路2
7Cが接続されている点で図1の場合と異なる。
【0032】他の点は、上記第1実施形態と同一であ
る。本第2実施形態によれば、ステージフィードバック
偏向器40A及びその回路を備えることにより、サブフ
ィールドSFの走査範囲において、副偏向器15に印加
される電圧Vを一定にすることができるので、露光位置
精度が向上する。また、補正回路29でステージ移動ベ
クトルSSjを補正することにより、上述のような3次
の項の複雑な計算をする必要が無いので、露光速度を低
下させることなく露光位置精度を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態のビーム制御回路を示す
ブロック図である。
【図2】主偏向器に対するステージフィードバック偏向
器の配置を示す概略図である。
【図3】図1中の補正回路の動作説明図である。
【図4】図1中の補正回路の構成例を示すブロック図で
ある。
【図5】本発明の第2実施形態のビーム制御回路を示す
ブロック図である。
【図6】従来の荷電粒子ビーム露光装置の概略構成を示
す図である。
【図7】図6のビーム制御回路の構成を示すブロック図
である。
【図8】(A)はビーム走査方法を示し、(B)は副偏
向器の横断面とステージ連続移動に伴うビーム偏向範囲
の変化を示す図である。
【符号の説明】
12 ステージ 13 ウェーハ 14 主偏向器 141、142、401、402 偏向コイル 15 副偏向器 20、20A、20B ビーム制御回路 23A、23B 減算回路 24A、23A 加算回路 25 レジスタ 26A〜26C D/A変換回路 27B、27C 電流/電圧変換回路 28A〜28C 増幅回路 29 補正回路 291 補正係数発生回路 291A メモリ 292、293 乗算回路 40、40A ステージフィードバック偏向器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大饗 義久 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 佐藤 高雅 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 坂崎 知博 愛知県春日井市高蔵寺町二丁目1844番2 富士通ヴィエルエスアイ株式会社内 (72)発明者 田中 仁 東京都練馬区旭町1丁目32番1号 株式会 社アドバンテスト内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 露光対象物が搭載されるステージを連続
    的に移動させながら電磁型主偏向器で荷電粒子ビームを
    ステップ偏向させ、ステップ偏向毎に静電型副偏向器で
    該荷電粒子ビームを偏向走査させて露光対象物上にパタ
    ーンを露光する荷電粒子ビーム露光装置において、 ステージフィードバック偏向器と、 該荷電粒子ビームをステップ偏向させた時点からの該ス
    テージの移動量に応じた信号を該ステージフィードバッ
    ク偏向器に供給するステージフィードバック回路と、 を有することを特徴とする荷電粒子ビーム露光装置。
  2. 【請求項2】 上記ステージフィードバック回路は、上
    記主偏向器による偏向量に応じて、上記ステージフィー
    ドバック偏向器に供給する信号を補正する補正回路を有
    することを特徴とする請求項1記載の荷電粒子ビーム露
    光装置。
  3. 【請求項3】 上記ステージフィードバック回路は、 上記荷電粒子ビームをステップ偏向させた時点からの上
    記ステージの移動量を算出する演算回路と、 該演算回路の出力を、上記主偏向器による偏向量に応じ
    て補正する補正回路と、 該補正回路の出力をアナログ信号に変換するD/A変換
    回路と、 該D/A変換回路の出力を増幅して上記ステージフィー
    ドバック偏向器に供給する増幅回路と、 を有することを特徴とする請求項2記載の荷電粒子ビー
    ム露光装置。
  4. 【請求項4】 上記ステージフィードバック偏向器は、
    上記主偏向器としての偏向コイルの略内側に配置された
    偏向コイルであることを特徴とする請求項3記載の荷電
    粒子ビーム露光装置。
  5. 【請求項5】 上記ステージフィードバック偏向器は、
    上記副偏向器よりも荷電粒子ビーム上流側に配置された
    静電偏向器であることを特徴とする請求項3記載の荷電
    粒子ビーム露光装置。
  6. 【請求項6】 上記補正回路は、 上記主偏向器による偏向量を補正係数に変換する補正係
    数発生回路と、 該補正係数で上記演算回路の出力値を変換し補正された
    値として出力する変換回路と、 を有することを特徴とする請求項3乃至5のいずれか1
    つに記載の荷電粒子ビーム露光装置。
  7. 【請求項7】 上記補正係数発生回路は、上記主偏向器
    による偏向量でアドレス指定されて上記補正係数を出力
    するメモリであることを特徴とする請求項6記載の荷電
    粒子ビーム露光装置。
  8. 【請求項8】 露光対象物が搭載されるステージを連続
    的に移動させながら電磁型主偏向器で荷電粒子ビームを
    ステップ偏向させ、ステップ偏向毎に静電型副偏向器で
    該荷電粒子ビームを偏向させる荷電粒子ビーム露光方法
    において、 ステージフィードバック偏向器を用い、 該荷電粒子ビームをステップ偏向させた時点からの該ス
    テージの移動量に応じた信号を該ステージフィードバッ
    ク偏向器に供給することを特徴とする荷電粒子ビーム露
    光方法。
  9. 【請求項9】 上記主偏向器による偏向量に応じて、上
    記ステージフィードバック偏向器に供給する信号を補正
    することを特徴とする請求項8記載の荷電粒子ビーム露
    光方法。
  10. 【請求項10】 上記主偏向器による偏向量を補正係数
    に変換し、該補正係数で、上記荷電粒子ビームをステッ
    プ偏向させた時点からの上記ステージの移動量を変換す
    ることにより上記補正を行うことを特徴とする請求項9
    記載の荷電粒子ビーム露光方法。
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