JPH10289696A - 電池およびその製造方法 - Google Patents

電池およびその製造方法

Info

Publication number
JPH10289696A
JPH10289696A JP9095881A JP9588197A JPH10289696A JP H10289696 A JPH10289696 A JP H10289696A JP 9095881 A JP9095881 A JP 9095881A JP 9588197 A JP9588197 A JP 9588197A JP H10289696 A JPH10289696 A JP H10289696A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
terminal
film
battery
terminals
insulating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9095881A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaaki Sasayama
昌聡 笹山
Takashi Namikata
尚 南方
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP9095881A priority Critical patent/JPH10289696A/ja
Publication of JPH10289696A publication Critical patent/JPH10289696A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Sealing Battery Cases Or Jackets (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)
  • Connection Of Batteries Or Terminals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ラミネートフィルムを外装体として使用する電
池において、安全性の高い電池であって、軽量化および
形状自由度の拡大等の効果が損なわれないものを提供す
る。 【解決手段】ラミネートフィルムからなる袋4内に電池
素子10を入れ、端子2,3を袋4の外部に延ばした状
態で、開口端を熱融着して封口する。この熱融着の前ま
たは後に、アラミドフィルム(絶縁シート)5を、端子
2,3の袋4の開口端との境界位置に接着剤で貼りつけ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ラミネートフィル
ムを外装体とする電池、およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、携帯機器などの電池応用機器
の軽量化および薄型化に伴い、搭載する電池の軽量化お
よび高容量化が図られてきた。このような電池として
は、例えばリチウム電池が挙げられ、リチウム電池は、
リチウムの卑な酸化還元電位を利用した高容量の電池と
して、これまでに、携帯機器等の分野において数多くの
実績がある。
【0003】一方、電池の外装体としては、金属板を、
用途に応じて円筒型、角型、コイン型などに成形して得
られる電池缶が用いられてきた。この場合には、電池缶
をなす容器と蓋がそれぞれ正極、負極の端子を兼ねてお
り、両者間をガラス等でハーメチックシールを行うか、
あるいは両者間に絶縁性樹脂を挟むことにより短絡を防
止している。
【0004】しかしながら、このような電池缶からなる
外装体は、軽量化ならびに形状の自由度において限界が
あるため、電池缶を外装体としない偏平形電池が提案さ
れている。
【0005】すなわち、特開昭60−100362号公
報、特開昭60−49568号公報、特開昭60−65
442号公報等に、金属箔と熱融着性フィルムからなる
ラミネートフィルムを外装体とした偏平形電池が開示さ
れている。これらの電池では、ラミネートフィルムの金
属箔はガス遮蔽材として設けられ、正極端子および負極
端子を熱融着性フィルムの間から外部に出している。ま
た、特開昭60−49568号公報および特開昭60−
65442号公報に記載の偏平形電池は、ラミネートフ
ィルムの外側が熱硬化性樹脂で被覆されている。
【0006】特開平7−130352号公報には、外周
部に端子を突出させた形状の集電体を兼ねる2枚のシー
ト(ステンレス鋼板等)の間に電池素子を入れ、両シー
トの間を外周部に配置した窓枠状シール材で密封し、シ
ート状端子の突出長さの半分以上をこのシール材で被覆
した偏平型電池が開示されている。これにより、所定の
落下試験によってもシート状端子が折れ曲がらないよう
に、また、折れ曲がっても短絡が生じないようにしてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前述のような、金属箔
と熱融着性樹脂フィルムからなるラミネートフィルムを
外装体とした偏平形電池においては、最も外側に絶縁性
樹脂フィルムを備えたラミネートフィルムを用いた場合
でも、端子が短絡する現象が見られる。
【0008】これは、ラミネートフィルムを電池形状に
応じて切断する際に金属箔の端面が露出し、この露出部
に折れ曲がった端子が接触することに起因する。すなわ
ち、折れ曲がった端子が金属箔の露出部に接触すると、
充電の際に電位が上がらなかったり、充電状態の電池が
短絡したりする。
【0009】なお、外装体をなすラミネートフィルムと
して金属箔のないものを用いると、ガス遮蔽性、特に水
蒸気に対する遮蔽効果が著しく低下し、特にリチウム電
池などでは電池性能が大きく劣化する問題が生じるた
め、金属箔は必要不可欠なものである。
【0010】また、前述のようにラミネートフィルムの
外側を熱硬化性樹脂で被覆すると、ラミネートフィルム
を外装体としたことによる電池の軽量化および形状自由
度の拡大等の効果が十分には得られない。
【0011】本発明は、このような従来技術の問題点に
着目してなされたものであり、ラミネートフィルムを外
装体として使用する電池において、安全性の高い電池で
あって、軽量化および形状自由度の拡大等の効果が損な
われないものを提供することを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に係る発明は、少なくとも金属箔と熱融着
性樹脂フィルムが積層されているラミネートフィルム
を、電池素子を覆う外装体とし、電池素子をなす正極お
よび負極から外装体の外側まで延びる端子を備え、端子
の外装体との境界部分は絶縁処理されていることを特徴
とする電池を提供する。
【0013】請求項2に係る発明は、少なくとも金属箔
と熱融着性樹脂フィルムが積層されているラミネートフ
ィルムからなる外装体で電池素子を覆い、電池素子をな
す正極および負極から外装体の外側まで端子を延ばした
状態で、熱融着性樹脂フィルム同士の熱融着により外装
体を封口する熱融着工程と、端子の外装体との境界部分
を絶縁処理する絶縁処理工程とを備えたことを特徴とす
る電池の製造方法を提供する。
【0014】本発明では、端子の外装体との境界部分を
絶縁処理することにより、端子が折れ曲がって、金属箔
が露出している外装体の端面に接触しても、端子の絶縁
部分が外装体の端面に接触するため、端子の折れ曲がり
に起因する短絡が生じ難くなる。
【0015】端子の絶縁処理されている部分の表面抵抗
率は106 オーム/□以上、好ましくは107 オーム/
□以上となっていることが好ましい。なお、端子の外装
体との境界部分とは、例えば、外装体の端子が延びてい
る側の外形線を中心に幅5〜20mm程度の部分を指
し、この部分の両面に絶縁処理がなされていればよい。
また、前記外形線から外側に、外装体の厚さ以上または
電池素子と外装体の合計厚さ以上となる幅で、絶縁処理
されていても良い。
【0016】端子の絶縁処理方法としては、絶縁性材料
からなるテープ、フィルム、またはシートを所定の大き
さに切り出し、端子の所定位置に、接着剤を用いて貼り
つける方法、裏面に粘着剤が予め付着してある絶縁テー
プ等を所定の大きさに切り出して、そのまま貼りつける
方法、熱融着性の絶縁性フィルムを所定の大きさに切り
出して、熱融着により貼りつける方法、絶縁性塗料を端
子の所定位置に塗布する方法等が挙げられる。また、ポ
リエチレン等の絶縁性樹脂を含む溶液を塗布してもよ
い。
【0017】絶縁性材料としては、ガラスやマイカなど
の無機系固体、パルプ、セルロース誘導体などの半合成
高分子、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、
フッ素樹脂などの熱可塑性樹脂、エポキシ、ポリアミ
ド、ポリイミドなどの熱硬化性樹脂が挙げられる。
【0018】粘着剤付の絶縁テープとしては、電気絶縁
用ポリ塩化ビニル粘着テープ、電気絶縁用ポリエステル
粘着テープ、ポリアミド粘着テープ、シリコーン粘着テ
ープ、テフロン粘着テープ、粘着紙テープ等が挙げられ
る。
【0019】絶縁性フィルムまたはシートとしては、電
気絶縁用マイカ紙、アラミド・マイカ紙、アラミド紙、
ポリイミドフィルム、ナイロンフィルム、ポリエチレン
テレフタレートフィルム、テフロンシート、セロハン等
が挙げられる。これらを用いる場合は、接着剤として、
セラック、フェノール樹脂、エポキシ樹脂等の合成樹脂
系接着剤、フタル酸系レジンやシリコーンレジン、ポリ
エステルイミド系レジン、ポリイミド系レジンを用いて
外装体に貼り付ける。
【0020】熱融着性フィルムとしては、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート/ポ
リエチレン積層フィルムが挙げられる。絶縁性塗料とし
ては、ポリイミドワニス、ポリエステルワニス、ポリエ
ステルイミドワニス、ポリアミドイミドワニス等のポリ
イミド系塗料、ポリウレタン系塗料、または不飽和ポリ
エステル系塗料が用いられる。塗布方法としては、はけ
等により直接塗布する方法、塗布する部分を直接塗料内
に漬ける方法等が採用できる。塗布後は、加熱又は放置
により乾燥して溶剤を揮発させる。
【0021】絶縁処理工程は、熱融着工程の前後のいず
れに行ってもよい。熱融着工程の前に行う場合には、先
ず、端子の所定位置に、上記のいずれかの方法により絶
縁処理を施してから、正極および負極の集電体に固定
し、その後、正極、セパレータまたは固体電解質、負
極、および取り出し端子からなる電池素子を作製する。
または、正極および負極の集電体に固定してある端子に
対して絶縁処理を施す。
【0022】なお、端子の集電体への固定方法は、従来
より公知の、超音波溶接、TIG溶接、レーザ溶接等を
採用することができる。次に、この電池素子をラミネー
トフィルムからなる外装体で覆い、絶縁処理された端子
を外装体の外側まで延ばし、その絶縁処理部分を外装体
との境界位置に配置する。この状態で、熱融着により外
装体を封口する。
【0023】絶縁処理を熱融着工程の後で行う場合に
は、熱融着工程の際に、外装体の端子取り出し部および
その近傍の融着位置を外装体の端から少し内側として、
外装体の端部に未融着部を残しておくと、このような未
融着部がない場合と比較して絶縁処理を容易に行うこと
ができる。
【0024】なお、このような端子に対する絶縁処理に
加えて、ラミネートフィルムからなる外装体の少なくと
も端子位置の端面を絶縁処理してもよい。このようにす
ると、端子が折れ曲がったときに接触する金属箔の部分
(外装体の端面に露出した部分)は絶縁部分となるた
め、端子の折れ曲がりに起因する短絡をより確実に防止
することができるようになる。
【0025】一方、外装体をなすラミネートフィルム
は、少なくとも金属箔と熱融着性樹脂フィルムが積層さ
れているものであり、金属箔と熱融着性樹脂フィルムと
絶縁性樹脂フィルムを含む3層構造以上のものが好まし
く、外側に絶縁性樹脂フィルム、最も内側に熱融着性樹
脂フィルムを有し、両者の間に金属箔を有する構造が特
に好ましい。
【0026】絶縁性樹脂フィルムの材質としては、ナイ
ロン、ポリエチレンテレフタレート、塩化ビニリデン系
ポリマー、芳香族ポリアミド、フェノール樹脂等が挙げ
られる。熱融着性樹脂フィルムの材質としては、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、アイオノマー樹脂等が挙げら
れる。金属箔の材質としては、アルミニウム、ステンレ
ス等が挙げられる。
【0027】本発明で使用可能なラミネートフィルムの
製造方法は特に限定されず、通常の方法である押し出し
ラミネーションやドライラミネーションで製造されたも
のをそのまま使用することができる。
【0028】なお、本発明の電池は、例えばリチウム電
池に適用することができる。その場合の電池構成材料と
しては、従来のリチウム電池に使用されているものが、
電池構造に応じて適宜選択して使用される。
【0029】すなわち、正極集電体材料としてはニッケ
ルやアルミニウム等、負極集電体材料としては銅等、端
子材料としてはステンレス、ニッケル、アルミニウム、
銅が用いられる。また、正極活物質としては、LiCo
2 やLiMn2 4 等のLi含有複合酸化物、V2
5 等のバナジウム酸化物、Cr2 5 等のクロム酸化
物、TiS2 、MoS2 、FeS2 等の遷移金属ジカル
コゲナイト、NbSe3等の遷移金属トリカルコゲナイ
ト、シュブレル相(AxMo6 8 ,A=Li,Cu,
Y=S,Se)等が用いられる。
【0030】負極活物質としては、金属リチウム、リチ
ウム合金、ニードルコークス、グラファイト等のリチウ
ムを吸蔵することが可能な炭素材料、リチウムをドープ
且つ脱ドープし得る導電性ポリマー等が用いられる。
【0031】電極間のイオン移動媒体としては、カーボ
ネート系リチウム塩溶液、ゲル系電解質、固体電解質を
用いることができる。このうち、ゲル系電解質の高分子
材料としては、ポリフッ化ビニリデン系重合体、ポリア
クリロニトリル系重合体等が用いられ、有機溶媒として
エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、γー
ブチロラクトン、1、2ージメトキシエタン、テトラヒ
ドロフラン等が用いられ、溶質として、LiClO4
LiPF6 ,LiBF4 等が用いられる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を、具体
的な実施例および比較例により詳細に説明する。 (実施例1)正極集電体であるアルミニウム箔にLiC
oO2 からなる正極活物質層を形成して、6cm×50
cmの帯状に切断することにより正極を作製した。負極
集電体である銅箔にカーボンからなる負極活物質層を形
成して、6cm×50cmの帯状に切断することにより
負極を作製した。
【0033】また、正極端子2として、厚さ20μmの
アルミニウム箔を長さ10cm幅1cmに切り出した。
負極端子3として、厚さ20μmの銅箔を長さ10cm
幅1cmに切り出した端子を切り出した。絶縁処理材料
として、厚さ15μmのアラミドフィルム(旭化成工業
(株)製アラミカ(商品名))を幅15mm×長さ20
mmに切り出した。接着剤として、エポキシ樹脂系接着
剤(セメダイン(株)製 セメダインEP−007(商
品名))を用意した。
【0034】先ず、図1に示すように、端子2,3に対
するアラミドフィルム5の貼り付け位置(端子2,3の
長さ方向での中心位置)を、端子2,3の長さ方向一端
から4cmとなる位置に設定した。これは、端子2,3
が長さ方向一端から1cm重ねて集電体に固定され、こ
こからさらに3cm外側となる前記位置が、後述の外装
体4との境界位置となる(図3参照)ことから設定され
た。次に、上記接着剤を用い、アラミドフィルム5を長
さ方向で2つ折りにして、各端子2,3の前記位置の両
面に貼りつけた(絶縁処理工程)。
【0035】このようにして絶縁処理がなされた各端子
2,3を、正極集電体および負極集電体の長さ方向端部
に、それぞれ超音波溶接により固定した。また、ポリフ
ッ化ビニリデン(アトケム社製 Kynar2850
(商品名))を7cm×52cmに切断し、これを、エ
チレンカーボネートにLiBF4 を濃度1.5Mで溶解
させた溶液と、プロピレンカーボネートと、γーブチロ
ラクトンとの1:1:2混合溶液で膨潤させることによ
り、帯状のゲル系電解質を作製した。
【0036】これらの正極、負極、およびゲル系電解質
を、正負の活物質層側を対向させた間にゲル系電解質を
挟んだ状態で積層し、図2に示すように、この積層体1
を長さの5/1の寸法で折り返して重ねた。これによ
り、正極および負極の各端子2,3が積層体1の一端か
ら同じ方向に延びている、5つ折りの電池素子10を作
製した。
【0037】一方、旭化成ポリフレックス(株)製の押
出ラミネーションにより積層されたラミネートフィルム
(厚さ12μmのポリエチレンテレフタレート製フィル
ム、厚さ15μmポリエチレン製フィルム、厚さ7μm
のアルミニウム箔、厚さ65μmポリエチレン製フィル
ムがこの順に積層されているもの)を7cm×13cm
の長方形に切断した後、ポリエチレン側を内側にして2
枚重ね、一つの短辺以外の3辺を熱融着することにより
袋状にした。このラミネートフィルムからなる袋を外装
体とした。
【0038】この袋4内に電池素子10を入れることに
より、ラミネートフィルムからなる外装体で電池素子を
覆った。この状態で、袋4の開口端を、端から1cmの
幅で熱融着(120℃で6秒間)することにより封口し
た(熱融着工程)。
【0039】このようにして、ラミネートフィルムを外
装体とし、正極および負極から外装体の外側まで延びる
端子を備え、端子の外装体との境界部分が絶縁処理され
ているリチウムイオン二次電池を作製した。
【0040】得られた電池を、電池充放電特性測定装置
(北斗電工(株)製 HJ−101SM6)にかけて充
放電試験を行った。試験条件は、充電条件:定電流4.
2V、定電位充電、電流密度0.3A、放電条件:定電
流2.7Vカット、電流密度0.3Aとした。
【0041】その結果、この電池の放電容量は900m
Ahであり、短絡による放電容量の低下は見られなかっ
た。また、充電状態で端子を折り曲げたが、短絡は起こ
らなかった。 (実施例2)ゲル系電解質の基材(セパレータ)とし
て、ポリフッ化ビニリデンに代えて架橋したポリアクリ
ロニトリルを用いたこと、および端子2,3を絶縁処理
しない状態で集電体に固定したこと以外は、実施例1と
同様にして、5つ折りの電池素子10を作製した。
【0042】また、ラミネートフィルムとして、旭化成
ポリフレックス(株)製の押出ラミネーションにより積
層されたラミネートフィルム(厚さ15μmの延伸ナイ
ロン製フィルム、厚さ20μmポリエチレン製フィル
ム、厚さ9μmのアルミニウム箔、厚さ65μmポリエ
チレン製フィルムがこの順に積層されているもの)を使
用した以外は、実施例1と同様にして、外装体となる袋
4を作製した。絶縁処理材料として、アラミド粘着テー
プ(3M社製 スコッチバンド5490(商品名))5
を用意し、これを1cm×2cmに切断した。
【0043】この袋4内に電子素子10を入れることに
より、ラミネートフィルムからなる外装体で電池素子を
覆った。この状態で、図4に示すように、袋4の開口端
から5mm開けた位置Aから内側に1cmの幅で熱融着
(140℃で6秒間)することにより、未融着部42を
残して袋4を封口した(熱融着工程)。
【0044】この状態で、袋4の未融着部分42と端子
2,3との間を開いて、そこにアラミド粘着テープ5を
差し入れ、これを1cm×1cmとなるように2つ折り
して、端子2,3の両面に貼りつけた。これにより、端
子2,3の外装体との境界部分(袋4の融着位置Aから
外側に1cmとなる部分)を絶縁処理した(絶縁処理工
程)。
【0045】このようにして得られたリチウムイオン二
次電池について、実施例1と同様にして充放電試験を行
ったところ、得られた電池の放電容量は900mAhで
あり、短絡による放電容量の低下は見られなかった。ま
た、充電状態において端子部を折り曲げたが、短絡は起
こらなかった。 (実施例3)熱融着位置は、実施例2と同様に、袋4の
開口端から5mm開けた位置から内側で1cm幅とし、
絶縁処理を熱融着工程後に以下のようにして行った以外
は、実施例1と同様にしてリチウムイオン二次電池を作
製した。
【0046】すなわち、絶縁処理材料として、厚さ40
μmのポリエチレンテレフタレート/ポリエチレン積層
フィルム(旭化成ポリフレックス(株)製)を1cm×
2cmに切り出したものを用い、これを、ポリエチレン
面を内側に2つ折りにして、実施例1と同様の位置で端
子を挟み100℃で熱融着することにより、端子の両面
に貼りつけた。
【0047】得られたリチウムイオン二次電池につい
て、実施例1と同様にして充放電試験を行ったところ、
得られた電池の放電容量は900mAhであり、短絡に
よる放電容量の低下は見られなかった。また、充電状態
において端子部を折り曲げたが、短絡は起こらなかっ
た。 (実施例4)絶縁性塗料として不飽和ポリエステル樹脂
(日立化成工業(株)製 日立コイル含浸用ワニスWP
−2763(H)(商品名))を用意した。この塗料
を、端子2,3の両面の実施例1と同じ位置に塗布し、
100℃で15分間静置することにより、予め両端子
2,3に絶縁処理を施してから、実施例1と同様にして
電池素子10を作製した。
【0048】次に、実施例2と同じラミネートフィルム
からなる袋4内に、この電池素子10を入れることによ
り外装体で電池素子を覆い、この状態で、袋4の開口端
を、端から1cmの幅で熱融着(140℃で6秒間)す
ることにより封口した。
【0049】得られたリチウムイオン二次電池につい
て、実施例1と同様にして充放電試験を行ったところ、
得られた電池の放電容量は900mAhであり、短絡に
よる放電容量の低下は見られなかった。また、充電状態
において端子部を折り曲げたが、短絡は起こらなかっ
た。 (実施例5)絶縁性塗料として、ポリエステルイミド樹
脂(日触スケネクタディ化学(株)製 電線用エナメル
ISOMID40−SH(H)(商品名))を用いた以
外は、実施例4と同様にしてリチウムイオン二次電池を
作製した。
【0050】得られたリチウムイオン二次電池につい
て、実施例1と同様にして充放電試験を行ったところ、
得られた電池の放電容量は900mAhであり、短絡に
よる放電容量の低下は見られなかった。また、充電状態
において端子部を折り曲げたが、短絡は起こらなかっ
た。 (比較例)端子に対して前述のような絶縁処理を行わな
い以外は、実施例1と同様にしてリチウムイオン二次電
池を作製した。得られた電池の正極端子および負極端子
を、それぞれ袋の端面に接触するように折り曲げた状態
で充電を行ったところ、電位は上がらなかった。
【0051】また、得られた電池を4.2Vに充電した
後、正極端子および負極端子を袋4の端面に接触するよ
うに折り曲げたところ、袋と各端子との接触部分が赤熱
した。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の電池
は、ラミネートフィルムを外装体として使用する電池に
おいて、安全性が高く、軽量化および形状自由度の拡大
等の効果が損なわれないものとなる。また、請求項2の
方法によれば、このような電池が容易に得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で行った端子に対する絶縁処理を説明
するための図であって、端子の平面図に相当する。
【図2】実施形態において作製した電池素子を示す概略
斜視図である。
【図3】端子の絶縁処理部分の外装体との位置関係を説
明するための図であって、電子素子を示す平面図に相当
する。
【図4】実施例2および3で行った端子に対する絶縁処
理を説明するための図であって、端子の絶縁処理部分近
傍の断面図に相当する。
【符号の説明】
1 積層体 2 端子 3 端子 4 ラミネートフィルムからなる袋(外装体) 5 アラミドフィルム(絶縁処理部材) 10 電池素子 42 未融着部分

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも金属箔と熱融着性樹脂フィル
    ムが積層されているラミネートフィルムを、電池素子を
    覆う外装体とし、電池素子をなす正極および負極から外
    装体の外側まで延びる端子を備え、端子の外装体との境
    界部分は絶縁処理されていることを特徴とする電池。
  2. 【請求項2】 少なくとも金属箔と熱融着性樹脂フィル
    ムが積層されているラミネートフィルムからなる外装体
    で電池素子を覆い、電池素子をなす正極および負極から
    外装体の外側まで端子を延ばした状態で、熱融着性樹脂
    フィルム同士の熱融着により外装体を封口する熱融着工
    程と、端子の外装体との境界部分を絶縁処理する絶縁処
    理工程とを備えたことを特徴とする電池の製造方法。
JP9095881A 1997-04-14 1997-04-14 電池およびその製造方法 Pending JPH10289696A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9095881A JPH10289696A (ja) 1997-04-14 1997-04-14 電池およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9095881A JPH10289696A (ja) 1997-04-14 1997-04-14 電池およびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10289696A true JPH10289696A (ja) 1998-10-27

Family

ID=14149681

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9095881A Pending JPH10289696A (ja) 1997-04-14 1997-04-14 電池およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10289696A (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000251872A (ja) * 1999-03-03 2000-09-14 Toshiba Battery Co Ltd ポリマーリチウム二次電池
KR20000071466A (ko) * 1999-03-22 2000-11-25 토마스 앤드 베츠 인터내셔널, 인코포레이티드 개선된 밀폐성을 달성하기 위해 전기화학 셀상의접촉리드를 처리하기 위한 방법 및 그로부터 유도된용접밀봉한 전기화학 셀
JP2001084984A (ja) * 1999-09-14 2001-03-30 Yuasa Corp 電 池
JP2001102091A (ja) * 1999-07-29 2001-04-13 Toshiba Corp 非水電解質二次電池
JP2002100340A (ja) * 2000-09-22 2002-04-05 Denso Corp 電池およびその製造方法
WO2004047200A1 (ja) * 2002-11-20 2004-06-03 Tdk Corporation 小型電池に用いられるリード線材に対するシール材の貼り付け方法及び貼り付け装置
JP2004200144A (ja) * 2002-12-17 2004-07-15 Samsung Sdi Co Ltd パウチ型リチウム二次電池
JP2008016337A (ja) * 2006-07-06 2008-01-24 Showa Denko Packaging Co Ltd 電池用リート゛線被覆フィルム材および電池用フィルム被覆リード線
JP2008243815A (ja) * 2007-03-26 2008-10-09 Enertech Internatl Inc ポーチ型リチウム二次電池
JP2010182542A (ja) * 2009-02-05 2010-08-19 Sanyo Electric Co Ltd 封口電池及びその製造方法
JP2014123445A (ja) * 2012-12-20 2014-07-03 Okura Ind Co Ltd 収縮が防止された電池リード端子接着用ヒートシールテープ
JP2019164892A (ja) * 2018-03-19 2019-09-26 トヨタ自動車株式会社 全固体電池

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000251872A (ja) * 1999-03-03 2000-09-14 Toshiba Battery Co Ltd ポリマーリチウム二次電池
KR20000071466A (ko) * 1999-03-22 2000-11-25 토마스 앤드 베츠 인터내셔널, 인코포레이티드 개선된 밀폐성을 달성하기 위해 전기화학 셀상의접촉리드를 처리하기 위한 방법 및 그로부터 유도된용접밀봉한 전기화학 셀
JP2001102091A (ja) * 1999-07-29 2001-04-13 Toshiba Corp 非水電解質二次電池
JP2001084984A (ja) * 1999-09-14 2001-03-30 Yuasa Corp 電 池
JP2002100340A (ja) * 2000-09-22 2002-04-05 Denso Corp 電池およびその製造方法
WO2004047200A1 (ja) * 2002-11-20 2004-06-03 Tdk Corporation 小型電池に用いられるリード線材に対するシール材の貼り付け方法及び貼り付け装置
JP2004200144A (ja) * 2002-12-17 2004-07-15 Samsung Sdi Co Ltd パウチ型リチウム二次電池
US7585589B2 (en) 2002-12-17 2009-09-08 Samsung Sdi Co., Ltd. Pouch-type lithium secondary battery
JP2008016337A (ja) * 2006-07-06 2008-01-24 Showa Denko Packaging Co Ltd 電池用リート゛線被覆フィルム材および電池用フィルム被覆リード線
JP2008243815A (ja) * 2007-03-26 2008-10-09 Enertech Internatl Inc ポーチ型リチウム二次電池
JP2010182542A (ja) * 2009-02-05 2010-08-19 Sanyo Electric Co Ltd 封口電池及びその製造方法
JP2014123445A (ja) * 2012-12-20 2014-07-03 Okura Ind Co Ltd 収縮が防止された電池リード端子接着用ヒートシールテープ
JP2019164892A (ja) * 2018-03-19 2019-09-26 トヨタ自動車株式会社 全固体電池

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6461757B1 (en) Non-aqueous battery of a thin configuration
US5948562A (en) Energy storage device
JP4202861B2 (ja) パウチ型リチウム二次電池
KR100430123B1 (ko) 비수전해질전지 및 그 제조법
JP5186529B2 (ja) リチウム二次電池
KR101567600B1 (ko) 전지팩 및 그의 제조 방법
EP1734596A1 (en) Film enclosed electric device and collector covering member for the film enclosed electric device
JP3505905B2 (ja) 非水電解質電池
JPH09288996A (ja) 非水電解質電池
US20090258293A1 (en) Pouch type rechargeable battery
WO2012153865A1 (ja) 非水系二次電池、実装体および非水系二次電池の製造方法
JP2003168417A (ja) 電池部とこれを採用した2次電池
JP2000030742A (ja) リチウムイオン二次電池要素
JP7130122B2 (ja) リチウム金属を負極に使用する全固体電池
JP2002075324A (ja) 電 池
JPH10289696A (ja) 電池およびその製造方法
US10673028B2 (en) Electrochemical element
JP2001155779A (ja) 非水電解質電池
JP3632062B2 (ja) 薄型ポリマー電池
JP3583592B2 (ja) 薄形二次電池
JP4316951B2 (ja) 電極及びリチウムイオン二次電池
JPH11250873A (ja) 非水電解質二次電池
JP3579227B2 (ja) 薄形二次電池
JPH11144691A (ja) 薄形電池及びその製造方法
JP2000021387A (ja) シート型電池

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040615

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040810

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040928