JPH10288385A - 空気調和装置のデータ通信装置 - Google Patents

空気調和装置のデータ通信装置

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JPH10288385A
JPH10288385A JP9097125A JP9712597A JPH10288385A JP H10288385 A JPH10288385 A JP H10288385A JP 9097125 A JP9097125 A JP 9097125A JP 9712597 A JP9712597 A JP 9712597A JP H10288385 A JPH10288385 A JP H10288385A
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JP
Japan
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level
indoor unit
outdoor unit
data
primary coil
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JP9097125A
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English (en)
Inventor
Yoshio Higuchi
善男 樋口
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Funai Electric Co Ltd
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Funai Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】商用電源の波形サイクルに影響されることな
く、任意のタイミングに、任意のビットレートでもって
データ通信を行う。 【課題解決手段】室内機1には、一次コイル5に流れる
電流をスイッチングするスイッチング回路3と、一次コ
イル5に発生する電圧を検出する検出回路2とを備え、
室外機8には、一次コイル13に流れる電流をスイッチ
ングするスイッチング回路10と、一次コイル13に発
生する電圧を検出する検出回路9とを備え、商用電源の
ライン21に、二次コイル6,12の各々の一方の端子
を接続すると共に、商用電源の周波数近傍の信号成分の
通過を阻止するコンデンサC3が設けられた通信ライン
23を介して、二次コイル6,12の他方の端子を互い
に接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、共通の商用電源ラ
インに接続される室内機と室外機とを有する空気調和装
置に係り、より詳細には、商用電源ラインの一方のライ
ンと、通信用に設けられた1本のラインとの2本のライ
ンを用いてデータ通信を行う空気調和装置のデータ通信
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】空気調和装置の室内機と室外機との間で
通信を行うには、一対の通信ラインを必要とするが、通
信のために設けるライン数は、少ない方が望ましい。こ
のため、共用の商用電源ラインと、通信用に設けられた
1本のラインとを用いて、室内機と室外機との間で通信
を行う従来技術が、特公平1−57264号(第1の従
来技術とする)、および特公平7−96948号(第2
の従来技術とする)として提案されている。
【0003】すなわち、第1の従来技術では、室内機の
側と室外機の側とのそれぞれに、フォトカプラとサイリ
スタとを設けている。また、室内機の側と室外機の側と
のそれぞれにおいて、フォトカプラの発光ダイオードと
サイリスタとを、電流の向きが同一となるように、直列
に接続している。そして、室内機の側のサイリスタのカ
ソードと、室外機の側のサイリスタのアノードとを、シ
リアル信号線によって接続している。また、室内機の側
の発光ダイオードのアノードを、商用電源の一方のライ
ンに接続し、室外機の側の発光ダイオードのカソード
を、商用電源の他方のラインに接続している。つまり、
一対の通信ラインのうちの一方のラインの機能を、商用
電源ラインが兼ねる構成としている。このため、通信用
として、1本のシリアル信号線を増設するのみで、室内
機と室外機との間で、双方向に通信を行うことが可能と
なっている。
【0004】また、第2の従来技術では、室内機の側と
室外機の側とのそれぞれに、双方向性の発光ダイオード
を有するフォトカプラと、双方向性のスイッチング素子
であるフォトトライアックとを設けている。また、室内
機の側と室外機の側とのそれぞれにおいて、商用電源の
ライン間に、フォトカプラの発光ダイオードと、フォト
トライアックのトライアックとを直列に接続している。
また、室内機の側の発光ダイオードとトライアックとの
接続点と、室外機の側の発光ダイオードとトライアック
との接続点とを、信号ラインによって接続している。つ
まり、一対の通信ラインのうちの一方のラインの機能
を、商用電源ラインが兼ねる構成としている。このた
め、通信用として、1本の信号ラインを増設するのみ
で、室内機と室外機との間で、双方向に通信を行うこと
が可能となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、第1の
従来技術と第2の従来技術とは、共に、以下に示す問題
を生じていた。すなわち、通信には商用電源の波形を用
いている。従って、データを送信するときには、送信の
タイミングを、商用電源のゼロクロスのタイミングに同
期させる必要がある。従って、商用電源のゼロクロクを
検出する検出回路が必要となる。このため、通信用回路
の構成が複雑になっていた。また、通信においては、商
用電源の半波毎に、1ビットのデータが転送可能である
に過ぎないので、通信速度が遅い。このため、複雑なデ
ータを転送しようとする場合には、通信時間が長くなる
という問題があった。
【0006】本発明は上記課題を解決するため創案され
たものであって、請求項1記載の発明の目的は、商用電
源ラインの一方のラインと、別途に設けた通信ラインと
によって、一対の通信ラインを形成すると共に、一対の
通信ラインとの直流的な絶縁を、絶縁トランスを用いて
行うことにより、商用電源の波形サイクルに影響される
ことなく、任意のタイミングに、任意のビットレートで
もってデータ通信を行うことのできる空気調和装置のデ
ータ通信装置を提供することにある。また請求項2記載
の発明の目的は、上記目的に加え、搬送パルスの有無
を、データのレベルと対応させることにより、データの
取り扱いを容易にすることのできる空気調和装置のデー
タ通信装置を提供することにある。また請求項3記載の
発明の目的は、上記目的に加え、レベル変化のタイミン
グによってデータを示すことにより、通信回路の構成を
簡単化することのできる空気調和装置のデータ通信装置
を提供することにある。また請求項4記載の発明の目的
は、上記目的に加え、通信ラインに、通信データのみを
通過させるバンドパスフィルタを設けることにより、耐
ノイズ特性を向上させることのできる空気調和装置のデ
ータ通信装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
請求項1記載の発明に係る空気調和装置のデータ通信装
置は、共通の商用電源ラインに接続される室内機と室外
機とを有し、室内機と室外機とが双方向に通信を行う空
気調和装置に適用し、前記室内機には、一次コイルと二
次コイルとが絶縁された室内機トランスと、室内機トラ
ンスの一次コイルに流れる電流をスイッチングするスイ
ッチング回路と、室内機トランスの一次コイルに発生す
る電圧を検出する検出回路とを備え、前記室外機には、
一次コイルと二次コイルとが絶縁された室外機トランス
と、室外機トランスの一次コイルに流れる電流をスイッ
チングするスイッチング回路と、室外機トランスの一次
コイルに発生する電圧を検出する検出回路とを備え、前
記商用電源ラインの一方のラインに、室内機トランスの
二次コイルの一方の端子と室外機トランスの二次コイル
の一方の端子とを接続すると共に、商用電源の周波数近
傍の信号成分の通過を阻止するフィルタが設けられた通
信ラインを介して、室内機トランスの二次コイルの他方
の端子と、室外機トランスの二次コイルの他方の端子と
を互いに接続した構成としている。すなわち、スイッチ
ング回路と検出回路とは、室内機トランスまたは室外機
トランスによって、商用電源ラインから絶縁される。ま
た、例えば、スイッチング回路により、室内機トランス
の一次コイルに流れる電流をスイッチングしたときに
は、スイッチングに対応する電流が、室内機トランスの
二次コイル、通信ライン、室外機トランスの二次コイ
ル、室外機トランスの一次コイルに流れる。そして、室
外機トランスの一次コイルの電流により発生する電圧
は、検出回路により検出される。このため、室内機側で
行ったスイッチングが、室外機側において検出されるこ
ととなる。また、室内機と室外機との間の商用電源ライ
ンに生じる電圧降下は、通信ラインに発生するノイズ成
分となる。しかし、通信ラインに発生したノイズ成分
は、通信ラインに設けられたフィルタによって除去され
る。
【0008】また請求項2記載の発明に係る空気調和装
置のデータ通信装置は、上記構成に加え、室内機と室外
機との間の通信に用いるデータの周期より短い周期のパ
ルス信号を搬送パルス信号とするとき、前記検出回路に
は、前記データの周期に対応する信号を通過させると共
に、前記搬送パルス信号の周期に対応する信号の通過を
阻止するフィルタを設け、HレベルまたはLレベルの2
種のレベルうちの一方のレベルを送信するときには、前
記スイッチング回路に、搬送パルス信号に基づくスイッ
チング動作を行わせ、前記2種のレベルの他方のレベル
を送信するときには、前記スイッチング回路におけるス
イッチング動作を停止させる構成としている。すなわ
ち、検出回路には、データの周期に対応する信号を通過
させ、搬送パルス信号の周期に対応する信号の通過を阻
止するフィルタが設けられている。このため、検出回路
は、データの周期に対応する信号を通過させるために設
定された時定数でもって、信号の積分を行う。従って、
搬送パルス信号に基づくスイッチングを行わせたとき、
検出回路から、HレベルまたはLレベルのうちの一方の
レベルが出力されたとすると、スイッチング動作を停止
させたときには、検出回路からは、HレベルまたはLレ
ベルのうちの他方のレベルが出力される。
【0009】また請求項3記載の発明に係る空気調和装
置のデータ通信装置は、上記構成に加え、Hレベルまた
はLレベルの2種のレベルうちの一方のレベルを送信す
るときには、前記スイッチング回路の接続を閉じ、前記
2種のレベルの他方のレベルを送信するときには、前記
スイッチング回路の接続を開き、前記2種のレベルのレ
ベル変化のタイミングでもって、データの0と1とを示
す構成としている。すなわち、スイッチング回路は、H
レベルまたはLレベルの2種のレベルうちの一方のレベ
ルのとき、接続を閉じ、他方のレベルのとき、接続を開
く。このため、スイッチング回路は、入力されたレベル
に対応して、接続を開閉するのみでよい。一方、室内機
トランスと室外機トランスとによって伝送されるのは、
スイッチング動作である。このため、送信対象となるレ
ベルが立ち上がるタイミング、または立ち下がるタイミ
ングが伝送される。また、データの0と1とは、2種の
レベルのレベル変化のタイミングでもって示されてい
る。このため、伝送されたエッジの間隔により、データ
の0と1とが示されることになる。
【0010】また請求項4記載の発明に係る空気調和装
置のデータ通信装置は、上記構成に加え、前記フィルタ
をバンドパスフィルタとしている。すなわち、データの
通信帯域のみが通過可能であるので、商用電源の周波数
成分が除去されるばかりでなく、圧縮機のオンオフ等に
より、商用電源ラインに発生するパルス状のノイズも除
去される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例の形態を、
図面を参照しつつ説明する。図1は、本発明に係る空気
調和装置のデータ通信装置の第1の実施形態の電気的接
続を示す回路図である。
【0012】第1の実施形態は、大別すると、室内機
1、室外機8、および、室内機1と室外機8とを互いに
接続する通信ライン23によって構成されている。ま
た、室内機1には、検出回路2、スイッチング回路3、
室内機トランス4、および、通信制御部7、等が設けら
れている。なお、室内機の機構部、および室内機の制御
部は、図示が省略されている。また、室外機8には、検
出回路9、スイッチング回路10、室外機トランス1
1、および通信制御部14、等が設けられている。な
お、室外機の機構部、および室外機の制御部は、図示が
省略されている。
【0013】室内機トランス4は、互いに絶縁された一
次コイル5と二次コイル6とが巻回され、長さと高さと
が略2cm、幅が略1.5cmの、飽和磁気容量の小さ
い、小形のトランスである。また、一次コイル5と二次
コイル6との巻き数比は、1対1となっている。スイッ
チング回路3は、通信制御部7の出力に従って、一次コ
イル5に流れる電流をスイッチングするためのブロック
となっている。検出回路2は、一次コイル5に発生する
電圧を検出するためのブロックとなっており、検出した
電圧を通信制御部7に出力する。通信制御部7は、図示
が省略された制御部からのデータを、室外機8に送信す
るブロックとなっている。また、室外機8から送信され
たデータを受信し、図示が省略された制御部に出力す
る。
【0014】室外機トランス11は、室内機トランス4
と同一のトランスとなっている。スイッチング回路10
は、通信制御部14の出力に従って、一次コイル13に
流れる電流をスイッチングするためのブロックとなって
いる。検出回路9は、一次コイル13に発生する電圧を
検出するためのブロックとなっており、検出した電圧を
通信制御部14に出力する。通信制御部14は、図示さ
れない制御部からのデータを、室内機1に送信するブロ
ックとなっている。また、室内機1から送信されたデー
タを受信し、図示されない制御部に出力する。
【0015】室内機1と室外機8とは、例えば、200
V等の商用電源ライン21,22を共用している。そし
て、室内機トランス4の二次コイル6の一方の端子と、
室外機トランス11の二次コイル12の一方の端子と
は、商用電源ライン21,22のうちの、一方のライン
21に接続されている。また、二次コイル6の他方の端
子と、二次コイル12の他方の端子とは、コンデンサC
3が設けられた通信ライン23によって、互いに接続さ
れている。
【0016】コンデンサC3は、商用電源の周波数近傍
の信号成分の通過を阻止するフィルタとなっており、実
機においては、室内機1の内部に設けられている。すな
わち、室外機8の圧縮機(図示を省略)が動作している
とき、等では、商用電源ライン21,22に、比較的レ
ベルが大きい電圧降下が発生する。このため、ライン2
1が室内機1に接続された接続点と、ライン21が室外
機8に接続された接続点との2点間には、最大で数V程
度の電圧の差異が発生し、ノイズ成分となる。コンデン
サC3は、このノイズ成分を除去する。
【0017】以下に、各ブロックを詳細に説明する。ス
イッチング回路3には、一次コイル5の一方の端子と、
接地レベルとの間の接続を開閉するトランジスタQ2が
設けられている。また、トランジスタQ2のベースと接
地レベルとの間の接続を開閉するトランジスタQ3が設
けられている。そして、トランジスタQ2のスイッチン
グを制御する入力31には、送信するデータの周期よ
り、周期が短い搬送パルス信号(図3の31により示
す)が導かれる。また、トランジスタQ3のスイッチン
グを制御する入力32には、送信用のデータ(図3の3
2により示す)が導かれる。以上のことから、スイッチ
ング回路3は、入力32に、Lレベルが導かれたときに
は、搬送パルス信号(図3の31)に従って、スイッチ
ングを行う。また、入力32に、Hレベルが導かれたと
きには、スイッチング動作を停止する。
【0018】なお、一次コイル5の他方の端子とプラス
電圧との間に接続された抵抗R3は、室内機トランス4
が磁気飽和したとき、一次コイル5に流れる電流を制限
する。また、一次コイル5の他方の端子とプラス電圧と
の間に接続されたダイオードD1は、一次コイル5に発
生する逆起電力を吸収する。また、抵抗R4,R5は、
ベース電流を制限する。
【0019】検出回路2には、一次コイル5に発生する
電圧を増幅するため、トランジスタQ1が設けられてい
る。また、トランジスタQ1のコレクタは、抵抗R1を
介して接地されると共に、コンデンサC1を介して接地
されている。従って、トランジスタQ1のコレクタから
出力される信号のうち、搬送パルス信号(図3の31)
は、コンデンサC1と抵抗R1とにより定まる時定数に
よって、通過が阻止される。また、コンデンサC1と抵
抗R1とにより定まる時定数は、データの周期に対応す
る信号を通過させる値となっている。このため、検出回
路2からは、データ(図3の32)のみが出力されるこ
ととなる。なお、抵抗R2は、トランジスタQ1のベー
ス電流を制限する素子となっている。
【0020】スイッチング回路10は、スイッチング回
路3と同一の構成となっている。すなわち、抵抗R8〜
R10は、抵抗R3〜R5に対応している。また、トラ
ンジスタQ5,Q6は、トランジスタQ2,Q3に対応
し、ダイオードD2は、ダイオードD1に対応してい
る。検出回路9は、検出回路2と同一の構成となってい
る。すなわち、抵抗R6,R7は、抵抗R1,R2に対
応している。また、トランジスタQ4は、トランジスタ
Q1に対応し、コンデンサC2はコンデンサC1に対応
している。
【0021】図3は、第1の実施形態の主要信号の波形
を示すタイミングチャートである。必要に応じて同図を
参照しつつ、実施形態の動作を説明する。
【0022】通信制御部7は、メインクロックを分周す
ることにより生成した、略30KHZの搬送パルス信号
(図3の31)を、常時、入力31に出力する。また、
データを送信しないときには、入力32のレベルをHレ
ベルとする。このため、データを送信しないときには、
トランジスタQ3がオン状態となり、トランジスタQ2
がオフ状態となる。従って、一次コイル5には電流が流
れない。
【0023】また、通信制御部14は、搬送パルス信号
を、抵抗R9を介して、トランジスタQ5のベースに、
常時出力する。また、データを送信しないときには、ト
ランジスタQ6のベースに与える出力をHレベルとす
る。このため、トランジスタQ6がオン状態となり、ト
ランジスタQ5がオフ状態となる。従って、一次コイル
13には電流が流れない。
【0024】通信制御部7は、データを送信するときに
は、送信しようとするデータを、レベルを反転して、入
力32に送出する。このため、入力32の状態は、Hレ
ベルが維持されていた状態から、データに対応して、レ
ベルが変化する状態に推移する。そして、入力32のレ
ベルが、HレベルからLレベルに変化したときには、ト
ランジスタQ3は、オン状態からオフ状態に変化する。
トランジスタQ3がオフになると、トランジスタQ2
は、搬送パルス信号(図3の31)に対応して、一次コ
イル5に流れる電流をスイッチングする。また、入力3
2のレベルがHレベルとなったときには、トランジスタ
Q3がオンとなって、トランジスタQ2のスイッチング
動作は停止する。このため、信号線33の電圧波形は、
図3の33に示す波形となる。
【0025】信号線33におけるレベル変化は、二次コ
イル6に伝送され、コンデンサC3を含む通信ライン2
3を介して、二次コイル12に伝送される。このため、
一次コイル13の一方の端子に接続された信号線34の
電圧波形は、図3の34に示す波形となる。すなわち、
入力32がLレベルであるときには、信号線34には、
搬送パルス信号(図3の31)に対応する波形が現れ
る。また、入力32のレベルがHレベルとなるときに
は、信号線34のレベルはHレベルとなる。信号線34
のレベル変化は、トランジスタQ4のコレクタのレベル
変化として取り出される。そして、コンデンサC2と抵
抗R7とからなるフィルタにより、搬送パルス信号(図
3の31)の成分が除去され、データに対応するレベル
変化のみが、出力35に現れることになる。つまり、検
出回路9の出力35に現れる波形は、入力32に送出さ
れたデータの反転波形に略一致することになる。
【0026】なお、室外機8の側から、室内機1の側に
データを出力する場合にも、同様となり、検出回路2の
出力には、トランジスタQ6のベースに送出したデータ
の反転波形に略一致する波形が現れることになる。
【0027】以上説明したように、第1の実施形態で
は、入力32に送出されるデータの反転波形が伝送され
る。従って、入力32に送出するレベルを、予め反転さ
せたときには、伝送したいデータが、波形を損なうこと
なく、通信制御部7から通信制御部14に伝送される。
【0028】図2は、第2の実施形態の主要信号の波形
を示すタイミングチャートである。必要に応じて同図を
参照しつつ、以下に、第2の実施形態について説明す
る。
【0029】第2の実施形態は、搬送パルス信号(図3
の31)を使用しない構成となっている。このため、第
2の実施形態の構成は、図1に示す構成から、トランジ
スタQ3,Q6と、抵抗R5,R10とを省略すると共
に、コンデンサC1,C2を省略した構成となってい
る。すなわち、スイッチング回路3,10を簡単化する
と共に、検出回路2,9を簡単化した構成となってい
る。また、通信制御部7,17においては、搬送パルス
信号の生成回路が省略されている。
【0030】一方、室内機トランス4、および室外機ト
ランス11は、既に説明したように、小形のトランスと
なっている。従って、トランジスタQ2またはトランジ
スタQ5をオンしたときには、極めて短時間で磁気飽和
が生じる。そのため、入力31のレベルを変化させた場
合では、入力31のレベルがHレベルからLレベルに変
化する立ち下がりエッジ(信号線33のレベルが、Lレ
ベルからHレベルに変化する立ち上りエッジ)におい
て、幅の短いLレベルのパルスが、信号線34に現れる
(図4の34により示す)。また、信号線34に現れた
幅の短いLレベルのパルスは、幅の短いHレベルのパル
ス(P5〜P7等)として、出力35に現れる(図4の
35により示す)。
【0031】以上のことから、第2の実施形態では、入
力31に送出するレベルが、HレベルからLレベルに変
化するエッジの間隔でもって、データの『0』と『1』
とを示す構成を用いている。すなわち、通信制御部7
は、データの『0』を送信するときには、入力31にお
ける立ち下がりエッジの間隔t1を、例えば、略2mS
とする。また、データの『1』を送信するときには、入
力31における立ち下がりエッジの間隔t2を、例え
ば、略1mSとする。一方、通信制御部14は、受信時
では、出力35に現れるパルスの間隔が、略2mSであ
るときには、データの『0』が送信されたと判定する。
また、出力35に現れるパルスの間隔が、略1mSであ
るときには、データの『1』が送信されたと判定する。
【0032】なお、上記構成は、通信制御部14の側か
ら通信制御部7の側にデータを送信するときも、同様と
なっている。以下に、第2の実施形態の動作を説明す
る。
【0033】通信の停止状態では、通信制御部7は、入
力31にLレベルを出力する。そして、データの送信を
開始するときには、基準タイミングを示すため、開始パ
ルスP1を出力する。そして、送信するデータが『0』
であるときには、時刻T1から2mS後(時刻T2)
に、パルスP2を出力する。続くデータが『1』である
ときには、時刻T2から1mS後(時刻T3)にパルス
P3を出力する。以下、同様の繰り返しとなる。
【0034】一方、通信制御部14の側では、パルスP
1の立ち下がりエッジに対応するパルスP5を受信する
と、データの送信が開始されたとして、パルスの時間間
隔の計測を開始する。そして、パルスP6を受信したと
きには、計測結果が2mSとなるので、データの『0』
が送信されたと判定する。次いで、パルスP6とパルス
P7の時間間隔を計測する。計測結果は1mSであるの
で、データの『1』が送信されたと判定する。以下、同
様の繰り返しとなる。
【0035】図2は、通信ライン23に設けられたフィ
ルタをバンドパスフィルタとしたときの実施形態を示す
回路図である。室内機トランス4の二次コイル6には、
抵抗R11とコンデンサC6とが並列に接続されてい
る。また、室外機トランス11の二次コイル12には、
抵抗R12とコンデンサC7とが並列に接続されてい
る。そして、通信ライン23には、コンデンサC5とイ
ンダクタLとを直列に接続したバンドパスフィルタ17
が設けられている。
【0036】なお、抵抗R11,R12は、二次コイル
6,12のインピーダンスと、通信ライン23のインピ
ーダンスとの整合用の素子となっている。また、コンデ
ンサC6,C7は、フィルタ特性を所望する特性に整合
させるための素子となっている。また、バンドパスフィ
ルタ17は、実機では、室内機1に設けられている。そ
して、第1の実施形態に適用する場合では、バンドパス
フィルタ17の共振周波数は、搬送パルス信号(図3の
31)を通過させる周波数に設定される。また、第2の
実施形態に適用する場合では、バンドパスフィルタ17
の共振周波数は、入力31の立ち下がりエッジにおいて
発生する幅の狭いパルス(P5〜P7等)を通過させる
周波数に設定される。
【0037】以下に、バンドパスフィルタ17の作用を
示す。室外機8の圧縮機(図示されていない)の運転を
開始した瞬間、あるいは停止した瞬間、等では、商用電
源ライン21,22には、レベルが大きく、広い周波数
範囲に成分が分布するノイズが発生する。しかし、上記
した共振周波数のバンドパスフィルタ17を設けたとき
では、レベルが大きく、広い周波数範囲に成分が分布す
るノイズ成分のうち、その大部分は、バンドパスフィル
タ17によって通過が阻止される。従って、室内機1と
室外機8との間のデータ通信中に、圧縮機の運転の開始
時のノイズ、あるいは停止時のノイズ、等のように、レ
ベルの大きいノイズが発生したときにも、データ転送の
エラーの発生率が低減する。
【0038】
【発明の効果】請求項1記載の発明に係る空気調和装置
のデータ通信装置は、室内機には、一次コイルと二次コ
イルとが絶縁された室内機トランスと、室内機トランス
の一次コイルに流れる電流をスイッチングするスイッチ
ング回路と、室内機トランスの一次コイルに発生する電
圧を検出する検出回路とを備え、室外機には、一次コイ
ルと二次コイルとが絶縁された室外機トランスと、室外
機トランスの一次コイルに流れる電流をスイッチングす
るスイッチング回路と、室外機トランスの一次コイルに
発生する電圧を検出する検出回路とを備え、商用電源ラ
インの一方のラインに、室内機トランスの二次コイルの
一方の端子と室外機トランスの二次コイルの一方の端子
とを接続すると共に、商用電源の周波数近傍の信号成分
の通過を阻止するフィルタが設けられた通信ラインを介
して、室内機トランスの二次コイルの他方の端子と、室
外機トランスの二次コイルの他方の端子とを互いに接続
した構成としている。すなわち、商用電源ラインの一方
のラインと、別途に設けた通信ラインとによって、一対
の通信ラインを形成すると共に、一対の通信ラインとの
直流的な絶縁を、絶縁トランスを用いて行っている。ま
た、通信ラインに設けられたフィルタにより、商用電源
の周波数近傍の信号成分の通過を阻止している。このた
め、商用電源の波形サイクルに影響されることなく、任
意のタイミングに、任意のビットレートでもってデータ
通信を行うことが可能となっている。
【0039】また請求項2記載の発明に係る空気調和装
置のデータ通信装置は、上記構成に加え、室内機と室外
機との間の通信に用いるデータの周期より短い周期のパ
ルス信号を搬送パルス信号とするとき、前記検出回路に
は、前記データの周期に対応する信号を通過させると共
に、前記搬送パルス信号の周期に対応する信号の通過を
阻止するフィルタを設け、HレベルまたはLレベルの2
種のレベルうちの一方のレベルを送信するときには、前
記スイッチング回路に、搬送パルス信号に基づくスイッ
チング動作を行わせ、前記2種のレベルの他方のレベル
を送信するときには、前記スイッチング回路におけるス
イッチング動作を停止させる構成としている。このた
め、搬送パルス信号に基づくスイッチングを行わせたと
きの検出回路の出力が、HレベルまたはLレベルのうち
の一方のレベルであるとすると、スイッチング動作を停
止させたときの検出回路の出力は、HレベルまたはLレ
ベルのうちの他方のレベルとなる。つまり、検出回路か
らは、送信されたデータの波形と略同一の波形が出力さ
れるので、データの取り扱いを容易にすることが可能と
なっている。
【0040】また請求項3記載の発明に係る空気調和装
置のデータ通信装置は、上記構成に加え、Hレベルまた
はLレベルの2種のレベルうちの一方のレベルを送信す
るときには、前記スイッチング回路の接続を閉じ、前記
2種のレベルの他方のレベルを送信するときには、前記
スイッチング回路の接続を開き、前記2種のレベルのレ
ベル変化のタイミングでもって、データの0と1とを示
す構成としている。このため、スイッチング回路には、
データに対応して、接続を開く動作と、接続を閉じる動
作とのみを行わせればよいので、通信回路の構成を簡単
化することが可能となっている。
【0041】また請求項4記載の発明に係る空気調和装
置のデータ通信装置は、上記構成に加え、前記フィルタ
をバンドパスフィルタとしている。すなわち、データの
通信帯域のみが通過可能であるので、商用電源の周波数
成分が除去されるばかりでなく、圧縮機のオンオフ等に
よって商用電源ライン上に発生し、広い周波数範囲に成
分が分布するノイズも併せて除去される。このため、耐
ノイズ特性を向上させることが可能となっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る空気調和装置のデータ通信装置の
第1の実施形態の電気的接続を示す回路図である。
【図2】通信ラインに設けられたフィルタをバンドパス
フィルタとした場合の電気的接続を示す回路図である。
【図3】第1の実施形態の主要信号の波形を示すタイミ
ングチャートである。
【図4】第2の実施形態の主要信号の波形を示すタイミ
ングチャートである。
【符号の説明】
1 室内機 2 検出回路 3 スイッチング回路 4 室内機トランス 5 一次コイル 6 二次コイル 8 室外機 9 検出回路 10 スイッチング回路 11 室外機トランス 12 二次コイル 13 一次コイル 17 バンドパスフィルタ 21,22 商用電源ライン 23 通信ライン C3 通信ラインに設けられたフィルタ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 共通の商用電源ラインに接続される室内
    機と室外機とを有し、室内機と室外機とが双方向に通信
    を行う空気調和装置において、 前記室内機には、 一次コイルと二次コイルとが絶縁された室内機トランス
    と、 室内機トランスの一次コイルに流れる電流をスイッチン
    グするスイッチング回路と、 室内機トランスの一次コイルに発生する電圧を検出する
    検出回路とを備え、 前記室外機には、 一次コイルと二次コイルとが絶縁された室外機トランス
    と、 室外機トランスの一次コイルに流れる電流をスイッチン
    グするスイッチング回路と、 室外機トランスの一次コイルに発生する電圧を検出する
    検出回路とを備え、 前記商用電源ラインの一方のラインに、室内機トランス
    の二次コイルの一方の端子と室外機トランスの二次コイ
    ルの一方の端子とを接続すると共に、商用電源の周波数
    近傍の信号成分の通過を阻止するフィルタが設けられた
    通信ラインを介して、室内機トランスの二次コイルの他
    方の端子と、室外機トランスの二次コイルの他方の端子
    とを互いに接続したことを特徴とする空気調和装置のデ
    ータ通信装置。
  2. 【請求項2】 室内機と室外機との間の通信に用いるデ
    ータの周期より短い周期のパルス信号を搬送パルス信号
    とするとき、 前記検出回路には、前記データの周期に対応する信号を
    通過させると共に、前記搬送パルス信号の周期に対応す
    る信号の通過を阻止するフィルタを設け、 HレベルまたはLレベルの2種のレベルうちの一方のレ
    ベルを送信するときには、前記スイッチング回路に、搬
    送パルス信号に基づくスイッチング動作を行わせ、前記
    2種のレベルの他方のレベルを送信するときには、前記
    スイッチング回路におけるスイッチング動作を停止させ
    ることを特徴とする請求項1記載の空気調和装置のデー
    タ通信装置。
  3. 【請求項3】 HレベルまたはLレベルの2種のレベル
    うちの一方のレベルを送信するときには、前記スイッチ
    ング回路の接続を閉じ、 前記2種のレベルの他方のレベルを送信するときには、
    前記スイッチング回路の接続を開き、 前記2種のレベルのレベル変化のタイミングでもって、
    データの0と1とを示すことを特徴とする請求項1記載
    の空気調和装置のデータ通信装置。
  4. 【請求項4】 前記フィルタをバンドパスフィルタとし
    たことを特徴とする請求項1または請求項2または請求
    項3記載の空気調和装置のデータ通信装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003074947A (ja) * 2001-09-05 2003-03-12 Daikin Ind Ltd 空気調和機および加湿機能を有する空気調和機
CN1329699C (zh) * 2003-05-23 2007-08-01 日立空调·家用电器株式会社 空调机的通信控制装置
CN108895617A (zh) * 2018-05-17 2018-11-27 广东美的制冷设备有限公司 空调器系统和空调器系统的通信方法

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