JPH10287868A - 路面標示の凍結防止 - Google Patents
路面標示の凍結防止Info
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- JPH10287868A JPH10287868A JP9099297A JP9929797A JPH10287868A JP H10287868 A JPH10287868 A JP H10287868A JP 9099297 A JP9099297 A JP 9099297A JP 9929797 A JP9929797 A JP 9929797A JP H10287868 A JPH10287868 A JP H10287868A
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- Pending
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- Road Signs Or Road Markings (AREA)
- Materials Applied To Surfaces To Minimize Adherence Of Mist Or Water (AREA)
Abstract
塗って設けた標示上で氷雪の凍結が起ることを防止し、
または凍結しても自動車走行時の衝撃により容易に破壊
され剥離するようにする。 【解決手段】 酢酸ナトリウム、酢酸カリウムまたはそ
れらの混合物の粒子の表面に、疎水シリカの微粉末また
は撥水性シリコーンおよびホワイトカーボンの微粉末を
コーティングして疎水流動化処理することにより得た凍
結防止剤を、道路ペイントに配合して標示を設ける。
標示が摩耗して表面が更新されるにつれて、凍結防止剤
が次々とあらわれて融雪作用をする。
Description
識として標示材を塗布して設けた標示が凍結することを
防止する技術に関する。 ここで、標示の「凍結」と
は、標示の上にある氷雪が凍結して路面に固着すること
を意味する。
よる雪氷に覆われ、横断歩道、センターライン等の路面
標示を確認することが困難になり、それが、対向車との
衝突をはじめとする交通事故の原因となっている。 交
差点で歩行者が転倒する事故も、少なくない。
をなくす対策のひとつとして、融雪剤の使用が考えら
れ、一部で実施されているが、散布された融雪剤は流れ
去ったり自動車のタイヤに付着して持ち去れたりして、
その効果は一時的なものに止まるから、短い時間間隔で
散布しなければならず、実際上はその煩に耐えない。要
する費用もまた多額になる。
は、路面標示の凍結を防止し、自動車の運転者および歩
行者に安全を提供することにある。
添加使用してその表面の凍結を防止する路面標示材用凍
結防止剤を提供すること、その凍結防止剤を配合した凍
結防止標示材を提供すること、およびその標示材を使用
して路面標示を形成することにより路面標示の凍結を防
止する方法を提供すること、を内容とする。
結防止剤は、アルカリ金属酢酸塩の粒子を疎水性物質で
コーティングすることにより疎水流動化処理したもので
ある。
は、酢酸カリウムおよび酢酸ナトリウムであって、いず
れも使用できるが、どちらかといえば酢酸カリウムが好
ましい。
は、実用上、疎水性シリカの微粉末、または撥水性シリ
コーンとホワイトカーボンの微粉末との組み合わせが使
用できる。
記の、すなわちアルカリ金属酢酸塩の粒子を疎水性物質
でコーティングすることにより疎水流動化処理して得た
凍結防止剤を、路面標示材に対して、重量比で1:9〜
5:5の範囲で配合してなるものである。
は、上記の、すなわちアルカリ金属酢酸塩の粒子を疎水
性物質でコーティングすることにより疎水流動化して得
た凍結防止剤を配合した路面標示材を使用して、道路面
に交通標識を設けることからなる。
には、食塩や塩化カルシウムをはじめとして多くの塩類
が使用されている。 それらを利用して路面の凍結を防
止する手段として、凍結防止剤を混入したポリマーモル
タルで路面の必要なところを被覆することが試みられて
いる。 この手法はそれなりの効果をもたらすが、降雨
とともに凍結防止剤が流亡してしまい、効果が持続しな
いという悩みがあった。
体は吸湿性が高く粉末のままでは凍結防止剤として使用
できなかったものを、疎水性の物質でコーティングする
ことによって、あたかも徐放性を有するカプセル中にア
ルカリ金属酢酸塩を封入したかのようにして吸湿を防止
し、路面標示材に配合したとき少しずつ溶け出して凍結
防止作用をするようにしたものである。
使用したときは、単独でアルカリ金属酢酸塩の粉末に対
して疎水性と流動性とを与えることができる。 撥水性
シリコーンとホワイトカーボンの微粉末とを組み合わせ
使用したときは、撥水性シリコーンがアルカリ金属酢酸
塩の吸湿防止と流亡防止とに役立ち、ホワイトカーボン
微粉末が流動化剤としての役割を担う。
して重量割合で1〜3%の疎水性物質を加えて混合する
ことによって、容易に行なえる。 混合装置は常用のも
のでよく、疎水性物質が疎水性シリカのような固体微粉
末であるときは、たとえばリボンブレンダーが使いやす
い。 微粉状の疎水性物質は、通常1重量%以上加えな
いとアルカリ金属酢酸塩の表面を完全に被覆してコーテ
ィングの効果を得ることができない。 一方、過大な量
を加えても意味がないばかりか、コーティング作業時に
粉塵が立って好ましくない。 疎水性物質として撥水性
シリコーンを使用する場合は、適宜の揮発性溶剤で稀釈
して粘度を下げた液として加え、ニーダーブレンダーの
ような混合装置で、加熱して溶剤を揮発させながら処理
し、続いてホワイトカーボンの微粉末を加えて混合する
ことが好ましい。
のような凍結防止剤を、常用の路面標示材の組成物に対
し、前記のように重量比で10:90〜50:50の範
囲、好ましくは20:80〜30:70の範囲で配合す
る。 凍結防止剤が少ないと、もちろん凍結防止効果が
低いから、10重量%程度は必要である。 多量に配合
すれば効果は高まるが、施工された標示の機械的強度が
低くなる。 表面の凍結防止剤は溶け出し、細孔が形成
されるからである。 通常、50重量%が限界である。
うと、標示上に積った雪は、標示の表面に存在する凍結
防止剤の作用により融解し凍結しないから、表面に水と
して存在する。 標示の表面から離れた部分の氷雪は凍
っているが、上記のように標示の表面との間には水の層
があるため固着はせず、独立した氷雪の板として存在し
ている。 このような状態にある路面標示の上を自動車
が走行すると、その重量と衝撃によって、氷雪の板は砕
かれて飛散する。
耗すると、摩耗の結果更新された路面標示の表面にも凍
結防止剤の粒子が存在するから、上記の効果は持続し、
凍結防止剤を配合した路面標示が存在する限り得られ
る。
は、降雪期に先立つ10月頃が最もよく効果を享受でき
ることになるが、通常の施工期4〜5月に施工しても、
上記のような作用機構により路面標示の表面が常に更新
されているので、積雪期までに多少の摩耗をしても、支
障なく凍結防止効果が得られる。
ジル」(日本アエロジル社)を2重量%添加し、リボン
ブレンダー中で混合することによってコーティングを行
なった。 得られた凍結防止剤は粒径100〜500μ
mで、流動性の高いものであった。
4倍容量のキシレンで稀釈したものを、酢酸ナトリウム
の粉末に対し、稀釈前の重量基準で0.5%となるよう
に加え、ニーダーブレンダー中で、ジャケットオイル温
度140℃で加熱しながら混合し、さらにホワイトカー
ボン2重量%を添加して混合した。 こうして得た凍結
防止剤は粒径100〜800μmで、実施例1の製品と
同様に流動性の高いものであった。
の性能試験 実施例1で製造した酢酸カリウム凍結防止剤を、市販の
路面標示材「アトムライン#20」(アトミクス社)に
配合し、凍結防止剤含有量10重量%、20重量%また
は30重量%の組成物を用意した。
1に示すように鋼板製バット(2)の中央部に流し、バ
ットの底の中央部分に路面標示材の層(1)を形成し
た。
水面が路面標示材の上約5mmのあたりに位置する状態で
冷蔵庫に入れ、−5℃に一夜保った。 とり出して観察
したところ、図2に示すように、路面標示材のない部分
は全部の水が凍り氷(4A)となっていたが、路面標示
材のある部分の上面は氷(4B)が薄く、指で押すと容
易に割れたことから、路面標示材上は未凍結の水の層
(5)が存在することが確認できた。 路面標示材上の
氷の薄さ、換言すれば水の層の厚さは、路面標示材に配
合した凍結防止剤の量に応じて異なり、含有量が高いも
のほど氷が薄く水の層が厚かった。
部に、10月下旬、本発明に従って疎水流動化処理を施
した酢酸カリウム凍結防止剤を20重量%含有する路面
標示材を用い、幅が15cmで厚さが1.2mmのラインを
数本ひいた。
たところ、一時に多量の積雪をみたとき以外は、ライン
上の氷雪は薄く、また容易に破壊して除去できるもので
あった。
アルカリ金属酢酸塩である凍結防止剤を配合した路面標
示材で路面の標示をすれば、標示材の表面に存在する凍
結防止剤の作用で融雪が行なわれ、凍結が防止できる。
路面標示上に凍った氷雪が存在しても、それは標示に
固着したものではなく、単にその上に存在する板である
から自動車が走行し、または歩行者が歩くことによって
容易に砕けて、除去されるものである。
のように凍結防止剤が降雨のため流亡して失なわれるこ
とがなく、疎水性カプセルから徐々に放出されるような
はたらきをするため、衰ることがない。 路面標示が摩
耗しても、更新された表面に常に凍結防止剤があらわれ
るため、路面標示が存在する限り一定の効果が確保され
る。
めの図であって、路面標示材の層の上に水を張ったとこ
ろを示す断面図。
面図。
Claims (4)
- 【請求項1】 アルカリ金属酢酸塩の粒子を疎水性物質
でコーティングすることにより疎水流動化処理した路面
標示材用凍結防止剤。 - 【請求項2】 疎水性物質として、疎水性シリカの微粉
末を使用するか、または撥水性シリコーンおよびホワイ
トカーボンの微粉末を使用した請求項1の凍結防止剤。 - 【請求項3】 請求項1に記載の凍結防止剤を、路面標
示材に対して、重量比で1:9〜5:5の範囲で配合し
てなる、凍結を防止した路面標示材。 - 【請求項4】 請求項2に記載の路面標示材を使用して
道路面に交通標識を設けることからなる、路面標示の凍
結を防止する方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9099297A JPH10287868A (ja) | 1997-04-16 | 1997-04-16 | 路面標示の凍結防止 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9099297A JPH10287868A (ja) | 1997-04-16 | 1997-04-16 | 路面標示の凍結防止 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10287868A true JPH10287868A (ja) | 1998-10-27 |
Family
ID=14243707
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9099297A Pending JPH10287868A (ja) | 1997-04-16 | 1997-04-16 | 路面標示の凍結防止 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10287868A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021501588A (ja) * | 2017-11-07 | 2021-01-21 | ピュラック バイオケム ビー. ブイ. | 酢酸塩粉末及びその調製方法 |
-
1997
- 1997-04-16 JP JP9099297A patent/JPH10287868A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021501588A (ja) * | 2017-11-07 | 2021-01-21 | ピュラック バイオケム ビー. ブイ. | 酢酸塩粉末及びその調製方法 |
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