JPH10287104A - 建設車両用空気入りバイアスタイヤ - Google Patents

建設車両用空気入りバイアスタイヤ

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JPH10287104A
JPH10287104A JP9096974A JP9697497A JPH10287104A JP H10287104 A JPH10287104 A JP H10287104A JP 9096974 A JP9096974 A JP 9096974A JP 9697497 A JP9697497 A JP 9697497A JP H10287104 A JPH10287104 A JP H10287104A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両の高性能化と一層の過酷さを増す使用条
件下とで耐CBU性に優れた建設車両用空気入りバイア
スタイヤを提供する。 【解決手段】 多数プライの有機繊維コ─ドのゴム被覆
布からなるカーカスは2プライ以上の内側プライ群とビ
ードコアを巻き上げる内側プライ群とは別種の外側プラ
イ群とを有し、コードの切断時の強さは外側プライ群が
内側プライ群を上回り、コードの被覆ゴムの100%モ
ジュラスは外側プライ群が内側プライ群以上であり、コ
ード直径は外側プライ群が内側プライ群を上回り、コー
ド直径のプライ厚さとコード直径との差に対する比の値
は外側プライ群が内側プライ群を上回る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、建設車両用空気
入りバイアスタイヤ、より詳細には主として荒れ地乃至
悪路で使用する中型〜超大型ダンプトラックやスクレー
パなどの使途に供する空気入りバイアスタイヤに関し、
特に過酷な条件の下での使用に対し耐CBU(Cord Bre
aking Up、コード切れ) 性に代表されるカーカス耐久性
を高度に向上させた建設車両用空気入りバイアスタイヤ
に関する。
【0002】
【従来の技術】有機繊維コ─ドのゴム被覆布を多数プラ
イ重ね合せてカーカスを形成する空気入りバイアスタイ
ヤに関し、カーカスプライのコードがビードコア位置か
らトレッド部中央に至る間にタイヤの円周に対し傾斜角
度が漸次変化し、タイヤへの内圧充てん時に各プライの
コードはそれぞれの傾斜角度に応じた張力を負担し、カ
ーカスは通常いわゆる自然平衡形状を採る。
【0003】ダンプトラックやスクレーパなどに装着し
て悪路を走行する空気入りバイアスタイヤは、例えばプ
ライ枚数を増やすか又はプライ枚数は変えずに内圧を高
めるなどの手段を用いてカーカス自体の剛性を成るべく
高め、この高いカーカス剛性により悪路から繰り返し入
力される大きな変動荷重に由来するカーカスプライコー
ドの疲労破壊を阻止していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし最近のダンプト
ラック及びスクレーパに代表される建設車両は、一層の
高馬力化や高速走行化などの高性能化が進む一方で、使
用者側でも折角の建設車両のこれら高性能化を十分に活
用して成るべく生産性を向上させるため、従来よりもベ
ッセル容量を増やして積載量を増加させ、その上車両の
走行スピードを増すと共に発進時の急加速、停止時の急
ブレーキなど積載物の運搬サイクル時間短縮に意を注ぐ
など、タイヤの使用条件は著しく過酷度を増す大きな変
化を生じている。
【0005】その結果タイヤに加えられる外力が著しく
高まり、多くの市場で従来は故障なく使用されていた建
設車両用空気入りバイアスタイヤの、ビード部からサイ
ドウォール部に至る間のカーカスプライにコード切れ故
障、すなわちCBU故障がしばしば発生するようになっ
た。この種の故障はタイヤの外面が膨れるので外観でそ
れと分かり、車両点検時に膨れが認めらたタイヤは作業
の安全確保と車両自体の故障回避とから直ちに取り外さ
れる。建設車両用空気入りバイアスタイヤは良路走行の
通常のトラックやバスなどに使用する一般タイヤに比し
より大型かつ高価であるから当然の結果、大きな問題と
なっている。
【0006】上述した使用条件の大幅な変化と、それに
伴うCBU故障とは最近の際立った傾向であり、これら
変化と故障傾向に対しこれまで何らの手段も講じられて
いず、悪路からの大きな変動荷重に対応するこれまでの
自然平衡形状を保持する高剛性カーカスを備えるタイヤ
を依然として市場に投入していて、問題解決に有効な手
段の実現には至っていないのが現状である。
【0007】従ってこの発明の請求項1〜6に記載した
発明は、他の特性や他の耐久性を保持した上で、上述し
た車両の高性能化とこの高性能を活用した使用条件の過
酷な変化とに対応可能で、カーカスのCBU故障の発生
を阻止し得る建設車両用空気入りバイアスタイヤの提供
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の請求項1に記載した発明は、一対のビー
ド部及び一対のサイドウォール部と、トレッド部とから
なり、これら各部をビード部内に埋設した2個以上のビ
ードコア相互間にわたり補強する多数プライの有機繊維
コ─ドのゴム被覆布からなるバイアスカーカスを有し、
該カーカスは少なくとも2プライをそれぞれのビードコ
アの周りにタイヤ内側から外側に向け巻き上げた折返し
部を有する建設車両用空気入りバイアスタイヤにおい
て、カーカスは2プライ以上の内側プライ群と、その残
余のプライのうちビードコアを巻き上げる、内側プライ
群とは別種のプライからなる外側プライ群とを有し、外
側プライ群のコードの切断時の強さは内側プライ群のコ
ードの切断時の強さを上回り、コードの被覆ゴムの10
0%モジュラスにつき、外側プライ群のモジュラスは内
側プライ群のモジュラス以上であり、外側プライ群のコ
ード直径は内側プライ群のコード直径を上回り、コード
直径の、それぞれの1プライ厚さから該プライの埋設コ
ード直径を差し引いた被覆ゴム厚さに対する比の値につ
き、外側プライ群の比の値が内側プライ群の比の値を上
回ることを特徴とする建設車両用空気入りバイアスタイ
ヤである。
【0009】ここに内側及び外側とはタイヤの内側及び
外側をさし、よって内側プライ群とはタイヤの最内側プ
ライ側のプライ群を言い、外側プライ群とは内側プライ
群のうちの最外側プライに外側で隣接するプライ群を言
う。なおこの建設車両用空気入りバイアスタイヤはカー
カスの最外側に1プライ以上でビードコアを巻き上げな
い、いわゆるカットプライ(群)乃至ダウンプライ
(群)を含むことを可とする。またビードコアは各ビー
ド部に2個(ダブルビードコア)又は3個(トリプルビ
ードコア)以上を埋設するものとする。
【0010】カーカスプライの少なくとも2プライは各
ビードコア毎に巻き上げる折返し部を有するものとし、
そのとき必ずしも偶数プライとは限らず奇数プライであ
ることを可とする。またコードの切断時の強さとは、J
IS L1017(1995年)の「化学繊維タイヤコ
ード試験方法」に従い測定して得られる値SD(kgf)で
あり、ゴムの100%モジュラスとは、JIS K 6
301(1994年)の「加硫ゴム物理試験方法」に従
い、伸び100%時の引張応力M100 (以下Mであらわ
す)をいう。さらに各プライはコード直径を上回る厚さ
を有し、この厚さ方向でコードの両側には互いに同じゲ
ージ乃至異なるゲージの被覆ゴムが存在する。
【0011】請求項1に記載した発明を実施するに際
し、実用上は請求項2に記載した発明のように、内側プ
ライ群がトレッド部におけるカーカス全体の厚さの20
〜60%の範囲内を占めるのが好適である。この内側プ
ライ群が占める厚さ割合の下限20%乃至上限60%に
小数点以下が付く場合は20〜60%の範囲内で下限値
及び上限値に最も近い整数のうちの偶数値を採用して内
側プライ群のプライ数とする。
【0012】さらにこの発明の請求項1又は2に記載し
た発明を実施するに当り、具体的には請求項3に記載し
た発明のように、外側プライ群のコードの切断時の強さ
が、内側プライ群のコードの切断時の強さの1.2〜
1.8倍の範囲内にあること、そしてこの発明の請求項
1〜3に記載した発明を実施するに当り、実際上請求項
4に記載した発明のように、外側プライ群のコードの被
覆ゴムの100%モジュラスが、内側プライ群のコード
の被覆ゴムの100%モジュラスの1.2〜1.5倍の
範囲内にあるのが適合する。
【0013】またこの発明の請求項1〜4に記載した発
明を実施するに際し、より一層具体的には請求項5に記
載した発明のように、外側プライ群のコード直径が、内
側プライ群のコード直径の1.1〜1.3倍の範囲内に
あること、そして請求項5も含めた発明を実施するに当
り、請求項6に記載した発明のように、1プライ厚さか
ら該プライの埋設コード直径を差し引いた被覆ゴム厚さ
の1/2に対するコード直径の比の値が、内側プライ群
では3.0〜3.4の範囲内にあり、外側プライ群では
3.7〜4.1の範囲内にあることが望ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態の一
例を図1、2に基づき説明する。図1は建設車両用空気
入りバイアスタイヤ(以下タイヤと略記する)のタイヤ
赤道面Eからの左半断面図であり、図2はバイアスカー
カスから適宜取り出した1プライの配列コードに直交す
る向きの部分断面図である。
【0015】図1において、タイヤは一対のビード部1
(片側のみ示す)、サイドウォール部2(片側のみ示
す)及びトレッド部3からなり、これら各部1〜3をビ
ード部1に埋設した2個以上(図示例は3個)のビード
コア4相互間にわたり延びる多数プライのバイアスカー
カス(以下カーカスと略記する)5が補強する。カーカ
ス5はそれぞれ有機繊維コ─ド、例えばナイロンコード
のゴム被覆布のプライからなり、タイヤ内側から見てイ
ンナープライ5−1、メディアムプライ5−2、アウタ
ープライ5−3、そしてカットプライ5cを有する。最
内側プライにはインナーライナ6を適用する。なお符号
2sはサイドウォールゴム、符号3tはトレッドゴムで
ある。
【0016】図1ではインナービードコア4−1、メデ
ィアムビードコア4−2及びアウタービードコア4−3
をそれぞれタイヤ内側から外側に向け巻き上げる複数プ
ライ乃至多数プライのカーカスを1本の実線で簡略化し
て示す。インナープライ5−1、メディアムプライ5−
2及びアウタープライ5−3はそれぞれのビードコア4
−1、4−2、4−3の周りを巻き上げた折返し部5−
1t、5−2t、5−3tを有する。一方カットプライ
(ダウンプライ)5cはアウタープライ5−3の外側を
包み込むように、そしてビードベース1Bの領域では各
プライ5−1、5−2、5−3をビードベース1B側か
ら覆うように配置して、トウ部分に端末を位置させる。
【0017】ここにカーカス5は2プライ以上の内側プ
ライ群と、その残余のプライのうちビードコアを巻き上
げる、内側プライ群とは別種のプライからなる外側プラ
イ群とを有する。図示例でいえば内側プライ群がインナ
ープライ5−1であり、外側プライ群はメディアムプラ
イ5−2及びアウタープライ5−3である場合、又は内
側プライ群はインナープライ5−1及びメディアムプラ
イ5−2であり、外側プライ群がアウタープライ5−3
である場合、又はメディアムプライ5−2を内側プライ
群と外側プライ群とで分け合う場合などである。
【0018】ここで図2を参照して、内側プライ群又は
外側プライ群から適宜取り出したプライPの配列コード
Cは被覆ゴムRcに埋設されていて、プライPのゲージ
Gの値はコードCの直径dより大きく、ゲージGと直径
dとの差、(G−d)はコードCの配列方向と直交する
向きに厚さg1 、g2 に配分され、イーブンゲージプラ
イの場合は、g1 =g2 又はg1 ≒g2 であり、オッド
ゲージプライの場合は、g1 >g2 又はg1 <g2 とな
る。またコードCの断面は円形から外れるのでコードC
の包絡線での直径dとする。
【0019】そこで先に記載したJIS L1017に
従うコードの切断時の強さ(以下強度と略記する)SD
(kgf)につき、外側プライ群のコードCo の強度SDo
(kgf)が内側プライ群のコードCi の強度SDi (kgf)
を上回ること、コードの被覆ゴムRcの100%モジュ
ラスM(kgf/mm2)につき、外側プライ群のモジュラスM
o (kgf/mm2)が内側プライ群のモジュラスMi (kgf/mm
2)以上であること、外側プライ群のコード直径do (m
m)が内側プライ群のコード直径di (mm)を上回る
こと、そしてコード直径dの、それぞれの1プライ厚さ
G(mm)からこのプライの埋設コード直径d(mm)
を差し引いた被覆ゴム厚さ(g1 +g2 )=g(mm)
に対する比d/gの値につき、外側プライ群の比の値が
内側プライ群の比の値を上回ることが必要である。
【0020】以上の構成をもつタイヤはカーカス5内に
2種、カットプライ5cを含めれば3種のプライPを有
することとなり、結果としてカーカス5自体が柔軟性を
増し、これによりタイヤの荷重負荷転動時におけるトレ
ッド部3の路面に対する踏込み時及び蹴出し時にピーク
値を示すカーカスの圧縮歪が低減し、加えて路面上の突
起乃至凸状体からの突き上げ入力も緩和することができ
る。その結果、繰り返し圧縮歪入力に対し疲労破断し易
い性質をもつ有機繊維コ─ドをカーカス5の補強要素と
するタイヤであっても、圧縮歪が大幅に緩和されるの
で、CBU故障の発生を阻止することが可能となる。こ
のことがカーカスの剛性向上を至上課題とする従来タイ
ヤと大きく相違する点である。
【0021】この発明の実施の形態例を以下さらに具体
的に説明する。まず図1を参照して、トレッド部におけ
るカーカス5の全体厚さTを図ではタイヤ赤道面Eとシ
ョルダ部の中央Sとで代表させてあらわすものとして、
内側プライ群の厚さTINはカーカス5の全体厚さTの2
0〜60%の範囲内とする。カットプライ5cを備える
タイヤではこのプライ5cも厚さTに加えるが、インナ
ーライナ6の厚さは除外する。なおこれらの厚さTはカ
ーカス5に対する法線上で測るものとする。
【0022】次に外側プライ群のコードCo の強度SD
o が内側プライ群のコードCi の強度SDi の1.2〜
1.8倍の範囲内にあること、次に外側プライ群のコー
ド直径do (mm)の内側プライ群のコード直径di
(mm)に対する比do /diの値が1.1〜1.3の
範囲内であること、次に外側プライ群の被覆ゴムRcの
100%モジュラスMo (kgf/mm2)の内側プライ群の同
様モジュラスMi (kgf/mm2)に対する比Mo /Mi の値
が1.2〜1.5の範囲内にあることがカーカス5の柔
軟性向上に寄与し、従ってCBU故障阻止の効果を高め
ることに役立つ。
【0023】最後に、内側プライ群におけるコード直径
di (mm)の、被覆ゴム厚さgi(mm)の1/2厚
さ0.5gi (mm)に対する比di /0.5gi の値
が3.0〜3.4の範囲内にあり、かつ外側プライ群に
おけるコード直径do (mm)の、被覆ゴム厚さg
o (mm)の1/2厚さ0.5go (mm)に対する比
do /0.5go の比の値が3.7〜4.1の範囲内に
あることがやはり実際上CBU故障阻止に寄与する。
【0024】
【実施例】建設車両用空気入りバイアスタイヤでサイズ
が18.00−25 36PRで、JATMA YEA
R BOOK(1997年)に記載されている第1種
(Earthmoving)のE−3(Rock Regular) であり、構成
は図1に従う。カーカス5は、6プライのインナープラ
イ5−1、6プライのメディアムプライ5−2、6プラ
イのアウタープライ5−3はそれぞれ各ビードコア4−
1、4−2、4−3の周りを巻き上げて折返し部5−1
t、5−2t、5−3tを有し、さらに4プライのカッ
トプライ5cを備え、合計で22プライからなる。
【0025】実施例タイヤの内側プライ群はインナープ
ライ5−1の6プライとし、外側プライ群はメディアム
プライ5−2とアウタープライ5−3との12プライと
した。実施例の効果を確認するため上記の実施例に合わ
せたプライ構成をもつ従来例及び比較例のタイヤも準備
した。実施例につき、内側プライ群のプライには5cm
当り打込数が21本のナイロンコード1260D/2
を、外側プライ群には5cm当り打込数が18本のナイ
ロンコード1890D/2を、カットプライ5cには5
cm当り打込数を16本としたナイロンコード840D
/2をそれぞれ適用した。
【0026】これに対し従来例は、全プライを通じ5c
m当り打込数が18本のナイロンコード1890D/2
を適用し、比較例には内側プライ群及び外側プライ群そ
れぞれに5cm当り打込数が21本のナイロンコード1
260D/2を、カットプライ5cには5cm当り打込
数が16本のナイロンコード840D/2をそれぞれ適
用した。
【0027】図1に示すトレッド部3におけるカーカス
5全体厚さT(mm)、内側プライ群の厚さTIN(m
m)、厚さTIN(mm)の厚さT(mm)に対する比T
IN/Tの値、内側プライ群のコードCi の強度SDi
(kgf)及び外側プライ群のコードCo の強度SDo (kg
f)及びコードCi の強度に対するコードCo の強度の比
SDo /SDi の値、外側プライ群の被覆ゴムRcの1
00%モジュラスMo (kgf/mm2)の内側プライ群の同様
モジュラスMi (kgf/mm2)に対する比Mo /Mi の値、
外側プライ群のコード直径do (mm)の内側プライ群
のコード直径di (mm)に対する比do /di の値、
内側プライ群におけるコード直径di (mm)の、被覆
ゴム厚さgi (mm)の1/2厚さ0.5gi (mm)
に対する比di /0.5gi の値及び外側プライ群にお
けるコード直径do (mm)の、被覆ゴム厚さgo (m
m)の1/2厚さ0.5go (mm)に対する比do /
0.5go の比の値など、各例につきそれぞれ表1に示
す。
【0028】
【表1】
【0029】表1に示す各例のタイヤを供試タイヤとし
て、外径5mのドラムによるCBU耐久テストを実施し
た。耐CBU性評価の信頼性が高いテスト方法として、
各供試タイヤに内圧650kPaを充てんし、9.5ト
ンの初期荷重(100%ロード)を負荷させると共にキ
ャンバー角は0°、スリップアングル3°を付す条件下
で、72時間走行毎に荷重を20%宛増やす、いわゆる
ステップロード方式によった。
【0030】その結果は、ステップロード方式を線図で
あらわした図3に示すように、実施例タイヤは200%
ロードの完走直前まで走行し、累計走行時間が427時
間に及んだのに対し、従来例タイヤは180%ロードの
初期でCBU故障を発生し累計走行時間も312時間に
過ぎず、比較例タイヤでも180%ロードの終了直前に
CBU故障を発生し、累計走行時間は358時間に止ま
った。
【0031】
【発明の効果】この発明の請求項1〜6に記載した発明
によれば、耐CBU性以外の耐久性及びその他の諸性能
を損なうほどの手段を採用する必要はなく、比較的簡便
な手段を講じるのみで、現在の建設車両の高性能と過酷
な使用条件に対し耐CBU性を顕著に向上させるこがで
きる長寿命な建設車両用空気入りバイアスタイヤを提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態の一例を示すタイヤの左
半断面図である。
【図2】図1に示すタイヤのカーカスプライの部分断面
図である。
【図3】試験条件と試験結果とを合せ示す線図である。
【符号の説明】
1 ビード部 2 サイドウォール部 2s サイドウォールゴム 3 トレッド部 3t トレッドゴム 4、4−1、4−2、4−3 ビードコア 5 カーカス 5−1、5−2、5−3 巻き上げカーカスプライ 5−1t、5−2t、5−3t 折返し部 5c カットプライ 6 インナーライナ P プライ C コード Rc 被覆ゴム T カーカス全厚さ G 1プライ厚さ d コード直径 E タイヤ赤道面

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対のビード部及び一対のサイドウォー
    ル部と、トレッド部とからなり、これら各部をビード部
    内に埋設した2個以上のビードコア相互間にわたり補強
    する多数プライの有機繊維コ─ドのゴム被覆布からなる
    バイアスカーカスを有し、該カーカスは少なくとも2プ
    ライをそれぞれのビードコアの周りにタイヤ内側から外
    側に向け巻き上げた折返し部を有する建設車両用空気入
    りバイアスタイヤにおいて、 カーカスは2プライ以上の内側プライ群と、その残余の
    プライのうちビードコアを巻き上げる、内側プライ群と
    は別種のプライからなる外側プライ群とを有し、 外側プライ群のコードの切断時の強さは内側プライ群の
    コードの切断時の強さを上回り、 コードの被覆ゴムの100%モジュラスにつき、外側プ
    ライ群のモジュラスは内側プライ群のモジュラス以上で
    あり、 外側プライ群のコード直径は内側プライ群のコード直径
    を上回り、 コード直径の、それぞれの1プライ厚さから該プライの
    埋設コード直径を差し引いた被覆ゴム厚さに対する比の
    値につき、外側プライ群の比の値が内側プライ群の比の
    値を上回ることを特徴とする建設車両用空気入りバイア
    スタイヤ。
  2. 【請求項2】 内側プライ群がトレッド部におけるカー
    カス全体の厚さの20〜60%の範囲内を占める請求項
    1に記載したタイヤ。
  3. 【請求項3】 外側プライ群のコードの切断時の強さ
    が、内側プライ群のコードの切断時の強さの1.2〜
    1.8倍の範囲内にある請求項1又は2に記載したタイ
    ヤ。
  4. 【請求項4】 外側プライ群のコードの被覆ゴムの10
    0%モジュラスが、内側プライ群のコードの被覆ゴムの
    100%モジュラスの1.2〜1.5倍の範囲内にある
    請求項1〜3の何れか一項に記載したタイヤ。
  5. 【請求項5】 外側プライ群のコード直径が、内側プラ
    イ群のコード直径の1.1〜1.3倍の範囲内にある請
    求項1〜4の何れか一項に記載したタイヤ。
  6. 【請求項6】 1プライ厚さから該プライの埋設コード
    直径を差し引いた被覆ゴム厚さの1/2に対するコード
    直径の比の値が、内側プライ群では3.0〜3.4の範
    囲内にあり、外側プライ群では3.7〜4.1の範囲内
    にある請求項1〜5の何れか一項に記載したタイヤ。
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