JPH10286956A - インクジェット記録ヘッド - Google Patents

インクジェット記録ヘッド

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Publication number
JPH10286956A
JPH10286956A JP9935997A JP9935997A JPH10286956A JP H10286956 A JPH10286956 A JP H10286956A JP 9935997 A JP9935997 A JP 9935997A JP 9935997 A JP9935997 A JP 9935997A JP H10286956 A JPH10286956 A JP H10286956A
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JP
Japan
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plate member
ceramic plate
pressure chamber
opening
nozzle
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Application number
JP9935997A
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English (en)
Inventor
Kyuhachiro Iwasaki
久八郎 岩崎
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 接着工程がなく、部品点数が少なく、工程数
も少なく、ノズルの高集積化を可能とする。 【解決手段】 表面に圧電振動子9を有して振動部材を
形成するセラミックス板部材1と、圧力室を形成する複
数の通孔2aを有し板部材1の裏面に当接されるセラミ
ックス板部材2と、該板部材2の裏面側に当接されて前
記通孔2aを封止するとともに、インク供給源と前記圧
力室2aとの流路を形成する開口部3bを有するセラミ
ックス板部材3と、該板部材3の裏面側に当接すること
により該板部3材と協働してノズル3aを形成するとと
もに、前記板部材3の流路を形成する開口部3bに連通
した開口部4aを有するセラミックス板部材4とを前記
の順に一体に焼結して接続する。インクジェット記録ヘ
ッドを最少部品点数,最少工程で(接着工程を用いるこ
となく)、一体焼成可能とし、製造コストを低減化す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録ヘッド、より詳細には、接着工程がなく、部品点数が
少なく、従って、工程数も少なく、ノズルの高集積化が
図りやすいインクジェット記録ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】図11は、従来のインクジェット記録ヘ
ッドの一例(特開平6−40030号公報)を説明する
ための要部断面図(図11(A))及びそのB−B線断
面図(図11(B))で、このインクジェット記録ヘッ
ドは、インクノズル部材10とインクポンプ部材20と
が接合一体化されることによって形成されており、イン
クポンプ部材20内に形成されたインク加圧室に供給さ
れたインクが、インクノズル部材10に設けられたノズ
ル孔を通じて、噴出されるようになっている。インクノ
ズル部材10は、それぞれ薄肉の平板形状を呈するノズ
ルプレート11とオリフィスプレート13が、それらの
間に流路プレート12を挟んで重ね合わされ、接着材に
よって一体的に接合されている。
【0003】ノズルプレート11には、インク噴出用の
ノズル孔11aが、複数個形成されていると共に、オリ
フィスプレート13および流路プレート12には、各ノ
ズル孔11aに対応する位置において、板厚方向に貫通
する通孔13a,12aが該ノズル孔11aよりも所定
寸法大きな内径をもって形成されている。さらに、オリ
フィスプレート13には、インク供給用のオリフィス孔
13bが複数個形成されていると共に、流路プレート1
2に設けられた窓部12cが、ノズルプレート11およ
びオリフィスプレート13にて、両側から覆蓋されるこ
とにより、それらノズルプレート11とオリフィスプレ
ート13との間に、各オリフィス孔13bに連通せしめ
られたインク供給流路12bが形成されている。また、
オリフィスプレート13には、インク供給流路12bに
対して、インクタンクから導かれるインクを供給するイ
ンク供給口13cが設けられている。
【0004】一方、前記インクポンプ部材20は、それ
ぞれ薄肉の平板形状を呈する閉塞プレート23と接続プ
レート21が、スペーサプレート22を挟んで重ね合わ
されて一体的に形成されている。接続プレート21に
は、前記インクノズル部材10のオリフィスプレート1
3に形成された通孔13aおよびオリフィス孔13bに
対応する位置に、第一の連通用開口部21aおよび第二
の連通用開口部21bが、それぞれ形成されている。な
お、第一の連通用開口部21aは、通孔13aと略同一
乃至若干大きめの内径とされている一方、第二の連通用
開口部21bは、オリフィス孔13bよりも所定寸法大
径とされている。
【0005】スペーサプレート22には、長手矩形状の
窓部22bが、複数個形成されている。そして、それら
各窓部22bに対して、上記接続プレート21に設けら
れた各一つの第一の連通用開口部21aおよび第二の連
通用開口部21bが開口せしめられるように、スペーサ
プレート22が、接続プレート21に対して重ね合わさ
れている。このスペーサプレート22の接続プレート2
1が重ね合わされた側とは反対側の面には、閉塞プレー
ト23が重ね合わされており、この閉塞プレート23に
て、窓部の開口が覆蓋されている。それによって、かか
るインクポンプ部材20の内部には、第一及び第二の連
通用開口部21a,21bを通じて外部に連通されたイ
ンク加圧室22aが形成される。
【0006】上記インクポンプ部材20は、セラミック
スの一体焼成品として形成される。例えば、セラミック
ス原料とバインダー並びに液媒等から調製されるセラミ
ックスのスラリーから、ドクターブレード装置やリバー
スロールコーター装置等の一般的な装置を用いて、グリ
ーンシートを成形し、必要に応じて、かかるグリーンシ
ートに切断・切削・打ち抜き等の加工を施して、窓部2
2bや第一,第二の連通用開口部21a,21b等を形
成し、各プレート23,21,22の前駆体を形成す
る。次いで、それら各前駆体を積層し、焼成することに
よって、一体的なセラミックス基体としてのインクポン
プ部材20が得られる。
【0007】インクポンプ部材20には、その閉塞プレ
ート23の外面上において、各インク加圧室23aに対
応する部位に、それぞれ圧電/電歪素子30が設けられ
ている。ここにおいて、この圧電/電歪素子30は、閉
塞プレート23上に、下部電極31,圧電/電歪層32
および上部電極33からなる圧電/電歪作動部を、膜形
成法によって形成することによって形成されたものであ
る。
【0008】上述のごとくして、圧電/電歪素子30が
一体的に設けられてなるインクポンプ部材20にあって
は、その焼成後、図示のように、インクノズル部材10
に対して重ね合わされ、適当な接着剤を用いて、接合,
一体化せしめられ、それによって、インクポンプ部材2
0に一体的に設けられた圧電/電歪素子30の作動に基
づき、インク供給路12bを通じて導かれたインクが、
オリフィス孔13bよりインク加圧室22aに供給され
ると共に、かかるインクが、通孔13a,12aを通し
てノズル孔11aより外部に噴出せしめられるインクジ
ェット記録ヘッドが得られる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記インクジェット記
録ヘッドにおいて、インクポンプ部材20は、セラミッ
クスを一体焼成して形成することができるが、該インク
ポンプ部材20とインクノズル部材10とは、接着剤を
用いて接合,一体化するものであり、また、インクノズ
ル部材10は、ノズルプレート11とオリフィスプレー
ト13が、流路プレート12を挟んで重ね合わされ、接
着剤によって一体的に接合されるものであり、従って、
製造工程中に焼成工程の他に接着工程を含み、製造工程
が複雑となり、製造コストが高く、また、製作されたイ
ンクジェット記録ヘッドは、特に、シリアルプリンタ等
に使用される時は、主走査方向の寸法が長く、その分記
録速度が遅く、スペース的にも不利であった。
【0010】本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなさ
れたもので、インクポンプ部及びインクノズル部全てを
一体焼成可能とし、接着工程を用いることなく製作可能
とするとともに、部品点数を少なくし、従って、工程数
を少なくして製作コストを下げ、しかも、ノズルの高集
積化を図り、特に、リシリアルプリンタとして用いる場
合において、記録速度を高速化可能とすることを目的と
してなされたものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、表面
に圧電振動子を有して振動部材を形成するセラミックス
からなる第1の板部材と、複数の通孔を有し前記第1の
板部材の裏面に当接されるセラミックスからなる第2の
板部材と、該第2の板部材の裏面側に当接されて前記通
孔を封止して圧力室を形成するとともに、先端部に形成
されて前記圧力室に連通する複数のスリット及び前記圧
力室とインク供給源との流路を形成する開口部を有する
第3のセラミックス板部材と、該第3のセラミックス板
部材の裏面側に当接されて該第3のセラミックス板部材
と協働して前記スリットの底面を閉塞してノズルを形成
するとともに、前記第3の板部材のインク供給源との流
路を形成する開口部に連通した開口部を有する第4のセ
ラミックス板部材とを有し、前記第1乃至第4のセラミ
ックス板部材を前記の順に一体に焼結接続してなること
を特徴とし、もって、インクジェット記録ヘッドを最少
部品点数,最少工程で(接着工程を用いることなく)、
一体焼成可能とし、製造コスト低減を可能としたもので
ある。
【0012】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記ノズルは、高さ寸法が前記第3のセラミックス
板部材の板厚に等しく、幅寸法が前記高さ寸法に等しい
正方形であることを特徴とし、もって、ノズルの形状を
より好ましい形状(長方形でなく、正方形)にし、噴射
特性(応答周波数)を向上させ、噴射の安定性を向上さ
せるようにしたものである。
【0013】請求項3の発明は、請求項1又は2の発明
において、前記第3のセラミックス板部材に形成された
前記開口部が前記インク供給源と圧力室との間の流体抵
抗を形成していることを特徴とし、もって、高精度を要
求される部分を集中化する(第3のセラミックス板部材
に、ノズル部と流体抵抗部を形成する)ことにより、精
度管理維持をしやすくしたものである。
【0014】請求項4の発明は、表面に圧電振動子を有
して振動部材を形成するセラミックスからなる第1の板
部材と、複数の通孔を有し前記第1の板部材の裏面に当
接されるセラミックスからなる第2の板部材と、該第2
の板部材の裏面側に当接されて前記通孔を封止して圧力
室を形成するとともに、先端部に形成されて前記圧力室
に連通する複数のスリット及び前記圧力室とインク供給
源との流路を形成する開口部を有する第3のセラミック
ス板部材と、該第3のセラミックス板部材の裏面側に当
接されて該第3のセラミックス板部材と協働して前記ス
リットの底面を閉塞してノズルを形成するとともに、前
記第3の板部材のインク供給源との流路を形成する開口
部に連通した開口部を有する第4のセラミックス板部材
と、該第4のセラミックス板部材の裏側の該第4のセラ
ミックス板部材に形成された前記開口部を閉塞しないよ
うに当接された第5のセラミックス板部材と、該第5の
セラミックス板部材の裏側に当接され、前記第4のセラ
ミックス板部材の裏面と協働してインク供給路を形成
し、該インク供給路が前記第4のセラミックス板部材に
形成された前記開口部に連通する共通インク供給路を形
成する第6のセラミックス板部材とを有し、前記第1乃
至6のセラミックス板部材を前記の順に一体に焼結接続
してなることを特徴とし、もって、共通インク室まで一
体焼成可能とし、更に工数の低減を図るとともに、イン
クカートリッジとの連結を容易にしたものである。
【0015】請求項5の発明は、表面に圧電振動子を有
して振動部材を形成するセラミックスからなる第1の板
部材と、複数の通孔を有し前記第1の板部材の裏面に当
接されるセラミックスからなる第2の板部材と、該第2
の板部材の裏面側に当接されて前記通孔を封止して圧力
室を形成するとともに、先端部に形成されて前記圧力室
に連通する複数のスリット及び前記圧力室とインク供給
源との流路を形成する開口部を有する第3のセラミック
ス板部材と、該第3のセラミックス板部材の裏面側に当
接されて該第3のセラミックス板部材と協働して前記ス
リットの底面を閉塞してノズルを形成するとともに、前
記第3の板部材のインク供給源との流路を形成する開口
部に連通した開口部を有する第4のセラミックス板部材
と、該第4のセラミックス板部材の裏側の該第4のセラ
ミックス板部材に形成された前記開口部を閉塞しないよ
うに当接された第5のセラミックス板部材と、該第5の
セラミックス板部材を中心として前記第1から第4のセ
ラミックス板部材を鏡面対称となるごとき順に配し、前
記第4のセラミックス板部材と第5のセラミックス板部
材とで、前記第4のセラミックス板部材に形成された開
口部とインク供給源とを連通する共通インク流路を形成
するごとく、一体に焼結接続してなることを特徴とし、
もって、ノズル列を複数列可能とするとともに、複数化
する場合における部品の低減と小型を図ったものである
(請求項4のヘッドを2個用いる場合に比し、第6のセ
ラミックス板部材を省略できる)。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は、請求項1乃至3の発明を
説明するための要部断面図で、図中、1は第1のセラミ
ックス板部材、2は第2のセラミックス板部材、3は第
3のセラミックス板部材、4は第4のセラミックス板部
材で、図4に上記第1〜第4のセラミックス板部材1〜
4を含むインクジェット記録ヘッドの分解斜視図を示
す。第1のセラミックス板部材1の表面には、前述のご
とき圧電振動子9が配設されており、該第1のセラミッ
クス板部材1は、振動子板(インク加圧部材)として働
く。第2のセラミックス板部材2は、加圧室を形成する
複数の通孔2aを有し、前記第1のセラミックス板部材
1の裏側(圧電振動子9が設けられている側と反対の
側)に配設され、該第2のセラミックス板部材2の裏側
(第1のセラミックス板部材1と反対の側)には、ノズ
ル部3aを形成する複数のスリット及びインク供給路
(流体抵抗路)3bを有する第3のセラミックス板部材
3が配設され、該第3のセラミックス板部材3の裏側
(第2のセラミックス板部材2が配設されている側と反
対の側)には、第3のセラミックス板部材3のインク流
路3bに連通するインク供給路4aを有する第4のセラ
ミックス板部材4が配設され、これによって、スリット
の下側を閉塞してノズル3aを形成する。上述のごとく
して、第1〜第4のセラミックス板部材1〜4が図示の
ごとく積層され、焼成されて、一体的に接続される。
【0017】上述のように、図1に示したインクジェッ
ト記録ヘッドによると、インク加圧室2a内のインクを
加圧するポンプ部から該インク加圧室2aの加圧された
インクを吐出するノズル部3aまでが、セラミックス板
部材を重ね合わせ焼成することで、一体焼成でき、従っ
て、ポンプユニットとノズルユニットとを接着剤で接着
させる必要がなく、製造コストを低減することができ
る。また、複数のノズル孔を小面積に配置でき、プリン
ト(記録)速度の向上を図りやすい。更には、第3のセ
ラミックス板部材3を設けることにより、ノズルの形状
をより好ましい形状(正方形)にでき、噴射性(応答周
波数)が向上し、噴射の安定性が向上する。更には、高
精度を要求される部分(ノズル部3a及び液体抵抗部3
b)が第3のセラミックス板部材3に集中されており、
精度管理がしやすい。製造時のハンドリングが容易とな
り、歩留りが向上し、寸法精度の向上を図ることができ
る。
【0018】図2は、本発明の他の実施例を説明するた
めの要部断面構成図で、図中、図1に示した実施例と同
様の作用をする部分には、図1の場合と同じ参照番号が
付してある。而して、図2に示した実施例は、図1に示
したインクジェット記録ヘッドの第4のセラミックス板
部材4の裏側に、更に、第5のセラミックス板部材5、
及び、第6のセラミックス板部材6を順次積層して、共
通インク室(リザーバ)5aまで一体焼成し、工数をさ
らに低減させるとともに、インクカートリッジとの連結
を容易にしたものである。なお、図4には、上記第5の
セラミックス板部材5及び第6のセラミックス板部材6
を含めた斜視図が示してある。
【0019】図3は、本発明の更に他の実施例を説明す
るための要部断面図で、この実施例は、ノズル孔を複数
列(2列)にしたもので、図2に示した実施例における
第5のセラミックス板部材5を中心に鏡対称に第1〜第
4のセラミックス板部材1′〜4′を設けたもので、こ
のようにすると、図2に示した実施例における第6のセ
ラミックス板部材6を省略して、ノズル列2個のインク
ジェット記録ヘッドを構成することができ、図2に示し
た1列構成のインクジェット記録ヘッドを2個背中合わ
せにして使用する場合に比し、部品数を減らすことがで
き、コストの低減化及び小型化を図ることができる。な
お、図6は、この図3に示したインクジェット記録ヘッ
ドの振動子板1を取り外した分解斜視図を示す。
【0020】図4は、図2に示したインクジェット記録
ヘッドの分解斜視図を示したが、実際に、このインクジ
ェット記録ヘッドを作製するには、図5に示すような、
セラミックス板部材1乃至6を積層,焼成して一体化し
た後、つまり、セラミックス板部材3のノズル先端部を
クローズした形で積層,焼成した後、図5中に、A−A
線にて示す線で切断することにより、図4に示すごと
き、ノズルが開口したインクジェット記録ヘッドを得る
ことができ、これによって、製造時のハンドリングが著
しく向上し、歩留りが良くなり、しかも、寸法精度の向
上を図ることができる。
【0021】図7は、上述のごとき本発明によるインク
ジェット記録ヘッドを用いてシリアルプリンタを構成し
た時の概略構成図で、図中、401,402,403,4
4は本発明によるインクジェット記録ヘッド、41は
これらインクジェット記録ヘッドを搭載したキャリッ
ジ、42Y,42M,42C,42Kはインクカートリ
ッジ、43は記録紙で、矢印Aはキャリッジ41の走査
方向(主走査方向)、Bは記録紙43の移動方向(副走
査方向)で、図7(A)はキャリッジ41が主走査方向
(矢印A方向)に移動する時の様子を示す図、図7
(B)は記録紙43が副走査方向(矢印B方向)に移動
する時の様子を示す図で、図7(A)に示すように、本
発明によると、インクジェット記録ヘッド401〜404
のノズル先端を記録紙43に近づけることができ、ま
た、複数のヘッドを主走査方向に並べた時に、全体の長
さLを短くすることができ、記録端部でのはみ出し長さ
が小さくてすみ、記録速度を向上させることができる。
【0022】図8は、図11に示した従来のインクジェ
ット記録ヘッドを用いてシリアルプリンタを構成した時
の様子を説明するための要部概略構成図で、図中、図7
に示した例と同様の作用をする部分には図7の場合と同
一の参照番号が付してある。図8において、451〜4
4はインクジェット記録ヘッドで、この場合には、L
が長くなり、記録速度の点で図7に示した本発明による
インクジェット記録ヘッドに比し不利である。また、図
8(B)に示すように、ヘッドをノズル面と直角方向に
薄くしてあっても、ノズル面を記録紙43に近づけるた
めには、スペーサ44等が必要となり、ヘッドのレイア
ウトの面でも不利である。
【0023】図9は、本発明によるインクジェット記録
ヘッドをラインプリンタに用いた場合の例を示す概略構
成図で、前述のごとくし製作してヘッド501,503
505をPCB基板52Aの取り付け部521〜523
に取り付けるのに、502,504,506をPCB基板
52Bを取り付け部522,524…に取り付け、これら
をインク流路を構成するインク流路板53の前後に取り
付け、これによって、1ライン長分のヘッドを構成して
いる。図9は、上述のごとき1ライン長分のヘッドを副
走査方向に複数個並べてカラープリンタとした場合の様
子を示す図で、図中、42Y,42M,42C,42K
はインクカートリッジ、43は記録紙、52Y,52
M,52C,52Kは図9に示したごとくして構成した
1ライン長分のインクジェット記録ヘッドである。
【0024】
【発明の効果】本発明によるインクジェット記録ヘッド
によると、インク加圧室内のインクを加圧するポンプユ
ニットから該インク加圧室の加圧されたインクを吐出す
るノズルユニットまでが、セラミックス板部材を重ね合
わせ焼成することで一体焼成でき、従って、ポンプユニ
ットとノズルユニットとを接着剤で接着させる必要がな
く、製造コストを低減することができる。また、複数の
ノズル孔を小面積に配置でき、プリント(記録)速度の
向上を図りやすい。更には、第3のセラミックス板部材
を設けることにより、ノズルの形状をより好ましい形状
(正方形)にでき、噴射性(応答周波数)が向上し、噴
射の安定性が向上する。更には、高精度を要求される部
分(ノズル部及び液体抵抗部)が第3のセラミックス板
部材に集中されており、精度管理がしやすい。製造時の
ハンドリングが容易となり、歩留りが向上し、寸法精度
の向上を図ることができる等の利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 請求項1のインクジェット記録ヘッドの一実
施例を説明するための要部断面図である。
【図2】 請求項2のインクジェット記録ヘッドの一実
施例を説明するための要部断面図である。
【図3】 請求項3のインクジェット記録ヘッドの一実
施例を説明するための要部断面図である。
【図4】 図2に示したインクジェット記録ヘッドの分
解斜視図である。
【図5】 図2に示したインクジェット記録ヘッドの製
造工程中の例(切断前の状態)を説明するための図であ
る。
【図6】 図3に示したインクジェット記録ヘッドの一
部を分解して示す斜視図である。
【図7】 本発明によるインクジェット記録ヘッドをシ
リアルプリンタに適用した場合の例を説明するための図
である。
【図8】 従来のインクジェット記録ヘッドを用いてシ
リアルプリンタを構成した場合の例を説明するための図
である。
【図9】 本発明によるインクジェット記録ヘッドをラ
インプリンタに適用する場合の組立前の状態を説明する
ための分解図である。
【図10】 本発明によるインクジェット記録ヘッドを
用いてラインプリンタを構成した時の斜視図である。
【図11】 従来のインクジェット記録ヘッドの例を説
明するための図である。
【符号の説明】
1〜6,1′〜4′…セラミックス板部材、3a…ノズ
ル、3b…流体抵抗路、9…圧電振動子。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に圧電振動子を有して振動部材を形
    成するセラミックスからなる第1の板部材と、複数の通
    孔を有し前記第1の板部材の裏面に当接されるセラミッ
    クスからなる第2の板部材と、該第2の板部材の裏面側
    に当接されて前記通孔を封止して圧力室を形成するとと
    もに、先端部に形成されて前記圧力室に連通する複数の
    スリット及び前記圧力室とインク供給源との流路を形成
    する開口部を有する第3のセラミックス板部材と、該第
    3のセラミックス板部材の裏面側に当接されて該第3の
    セラミックス板部材と協働して前記スリットの底面を閉
    塞してノズルを形成するとともに、前記第3の板部材の
    インク供給源との流路を形成する開口部に連通した開口
    部を有する第4のセラミックス板部材とを有し、前記第
    1乃至第4のセラミックス板部材を前記の順に一体に焼
    結接続してなることを特徴とするインクジェット記録ヘ
    ッド。
  2. 【請求項2】 前記ノズルは、高さ寸法が前記第3のセ
    ラミックス板部材の板厚に等しく、幅寸法が前記高さ寸
    法に等しい正方形であることを特徴とする請求項1に記
    載のインクジェット記録ヘッド。
  3. 【請求項3】 前記第3のセラミックス板部材に形成さ
    れた前記開口部が前記インク供給源と圧力室との間の流
    体抵抗を形成していることを特徴とする請求項1又は2
    に記載のインクジェット記録ヘッド。
  4. 【請求項4】 表面に圧電振動子を有して振動部材を形
    成するセラミックスからなる第1の板部材と、複数の通
    孔を有し前記第1の板部材の裏面に当接されるセラミッ
    クスからなる第2の板部材と、該第2の板部材の裏面側
    に当接されて前記通孔を封止して圧力室を形成するとと
    もに、先端部に形成されて前記圧力室に連通する複数の
    スリット及び前記圧力室とインク供給源との流路を形成
    する開口部を有する第3のセラミックス板部材と、該第
    3のセラミックス板部材の裏面側に当接されて該第3の
    セラミックス板部材と協働して前記スリットの底面を閉
    塞してノズルを形成するとともに、前記第3の板部材の
    インク供給源との流路を形成する開口部に連通した開口
    部を有する第4のセラミックス板部材と、該第4のセラ
    ミックス板部材の裏側の該第4のセラミックス板部材に
    形成された前記開口部を閉塞しないように当接された第
    5のセラミックス板部材と、該第5のセラミックス板部
    材の裏側に当接され、前記第4のセラミックス板部材の
    裏面と協働してインク供給路を形成し、該インク供給路
    が前記第4のセラミックス板部材に形成された前記開口
    部に連通する共通インク供給路を形成する第6のセラミ
    ックス板部材とを有し、前記第1乃至6のセラミックス
    板部材を前記の順に一体に焼結接続してなることを特徴
    とするインクジェット記録ヘッド。
  5. 【請求項5】 表面に圧電振動子を有して振動部材を形
    成するセラミックスからなる第1の板部材と、複数の通
    孔を有し前記第1の板部材の裏面に当接されるセラミッ
    クスからなる第2の板部材と、該第2の板部材の裏面側
    に当接されて前記通孔を封止して圧力室を形成するとと
    もに、先端部に形成されて前記圧力室に連通する複数の
    スリット及び前記圧力室とインク供給源との流路を形成
    する開口部を有する第3のセラミックス板部材と、該第
    3のセラミックス板部材の裏面側に当接されて該第3の
    セラミックス板部材と協働して前記スリットの底面を閉
    塞してノズルを形成するとともに、前記第3の板部材の
    インク供給源との流路を形成する開口部に連通した開口
    部を有する第4のセラミックス板部材と、該第4のセラ
    ミックス板部材の裏側の該第4のセラミックス板部材に
    形成された前記開口部を閉塞しないように当接された第
    5のセラミックス板部材と、該第5のセラミックス板部
    材を中心として前記第1から第4のセラミックス板部材
    を鏡面対称となるごとき順に配し、前記第4のセラミッ
    クス板部材と第5のセラミックス板部材とで、前記第4
    のセラミックス板部材に形成された開口部とインク供給
    源とを連通する共通インク流路を形成するごとく、一体
    に焼結接続してなることを特徴とするインクジェット記
    録ヘッド。
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