JPH10286662A - ダイカスト機の溶湯供給装置 - Google Patents

ダイカスト機の溶湯供給装置

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JPH10286662A
JPH10286662A JP9597597A JP9597597A JPH10286662A JP H10286662 A JPH10286662 A JP H10286662A JP 9597597 A JP9597597 A JP 9597597A JP 9597597 A JP9597597 A JP 9597597A JP H10286662 A JPH10286662 A JP H10286662A
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JP
Japan
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molten metal
casting machine
die casting
cylinder
supply device
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JP9597597A
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English (en)
Inventor
Kunio Hamanaka
国雄 浜中
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明は、簡便にして高精度な鋳造を実現し
て、容易な鋳造作業を実現することにある。 【解決手段】完全溶融された溶湯20を温度制御シリン
ダ13で温度制御して固体を析出させて粘度を高めた
後、射出シリンダ10の射出室10aに供給するように
して、この固体が析出した溶湯20を射出シリンダ10
を介して金型11のキャビティに射出して層流となって
流れ込ますように構成したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば電子機器
や自動車等の各種部品を製作するのに用いるダイカスト
機に係り、特に、その溶湯供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ダイカスト機としては、完全
溶融したマグネシウム合金やアルミニウム合金等の軽合
金の溶湯を、射出シリンダの射出室に完全溶融した状態
で供給するコールルドチャンバ方式のものがある。この
ようなダイカスト機は、その射出室に収容された溶湯を
ピストン機構を利用して射出シリンダ内で高圧・高速に
加圧して金型のキャビティと称する製品形状部に射出し
て所望の製品を鋳造する。このダイカスト機に用いられ
る金型には、その型合わせ面にエアベンドと称する空気
抜き用の間隙が設けられ、溶湯がキャビティ内に注入さ
れると、この間隙からキャビティ内の空気を抜きながら
鋳造を実行する。
【0003】しかしながら、ダイカスト機では、溶湯が
金型内に高圧に加圧して高速に射出されると、該溶湯が
金型のキャビティ内に噴霧状に飛散された状態となり、
金型の間隙をいち早く埋めて、キャビティ内の空気が鋳
造した製品に混入して、製品にいわゆる巣が発生する虞
れがあるために、その製造性が劣るという問題を有す
る。
【0004】また、これによると、キャビティ内に噴霧
状に飛散された溶湯がまばらに充填されてしまうため
に、薄肉の製品を鋳造する場合、初期に凝固が進んだ溶
湯が、後から充填される溶湯の進入を阻害して金型の細
部への充填を阻止し、形状不良等の製品不良を発生する
虞れを有する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、従
来のダイカスト機では、巣が発生したり、形状不良が発
生したり、製品不良が発生し易く、その製造性が非常に
悪いという問題を有する。
【0006】この発明は上記の事情に鑑みてなされたも
ので、簡便にして高精度な鋳造を実現して、製造性の向
上を図り得るようにしたダイカスト機の溶湯供給装置を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、溶湯を金型
のキャビティに射出する射出シリンダの射出室に供給す
る溶湯充填手段と、この溶湯充填手段に対して前記溶湯
を温度制御して固体を析出させた状態で送込む温度制御
手段とを備えてダイカスト機の溶湯供給装置を構成した
ものである。
【0008】上記構成によれば、射出シリンダの射出室
には、固体が析出されて粘度を高めた溶湯が供給され、
この粘度を高めた溶湯を金型のキャビティに射出する。
これにより、金型のキャビティには、溶湯が層流となっ
て流れて、そのゲートから順に満たされ、キャビティ内
の空気を間隙から逃がしつつ充満されて、所望形状の製
品が鋳造される。従って、溶湯の流動障害による疎らな
充填が確実に防止されて均一な充填が可能となり、薄肉
製品の高精度な鋳造が可能となると共に、空孔率の少な
い緻密な金属組織が確保されて、引張強さや伸び等の機
械的強度の向上が図れる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて、図面を参照して詳細に説明する。図1はこの発明
の一実施の形態に係るダイカスト機の溶湯供給装置を示
すもので、ダイカスト機を構成する射出シリンダ10の
射出室10aには、ピストン10bが矢印A,B方向に
駆動自在に配設される。このピストン10bの基部に
は、例えば図示しない油圧機構が連結され、この油圧機
構(図示せず)を介して矢印A,B方向に駆動制御さ
れ、矢印A方向に駆動された状態で、射出室10aへの
溶湯20の進入を許容し、矢印B方向に駆動された状態
で射出室10a内の溶湯20を金型11に射出する。
【0010】また、上記射出シリンダ10には、シリン
ダ取付部10cが射出室10aに対応して設けられ、こ
のシリンダ取付部10cには、充填シリンダ12が着脱
自在に取付け配置される。充填シリンダ12は、その着
状態で、その充填室12aが射出シリンダ10の射出室
10aに連通され、その内部には、ピストン12bが矢
印C,D方向に駆動自在に配設される。このピストン1
2bの基部には、油圧機構12cが連結され、この油圧
機構12cを介して矢印C,D方向に駆動制御される。
充填室12aには、その中間部に溶湯入力口12dが設
けられる。
【0011】上記充填シリンダ12は、ピストン12b
が矢印C方向に駆動された状態で、溶湯入力口12dか
らの充填室12aへの溶湯20の進入を許容し、矢印D
方向に駆動された状態で充填室12a内の溶湯20を射
出シリンダ10の射出室10aに強制供給する。
【0012】また、上記充填シリンダ12の充填室12
aには、温度制御シリンダ13の一端部が連通される。
この温度制御シリンダ13には、移送用スクリュウ14
が回転自在に設けられ、このスクリュウ14の基端は、
駆動モータに支持される。また、温度制御シリンダ13
には、その周囲部に温度制御用のヒータ16が巻き付け
るように配設される。このヒータ16は、図示しない制
御部に接続され、該制御部(図示せず)を介して選択的
に駆動制御されて温度制御シリンダ13の周壁部を加熱
制御して該シリンダ13内の溶湯20の温度を制御す
る。
【0013】さらに、温度制御シリンダ13には、その
基端部にホッパと称する溶湯供給部17が設けられる。
この溶湯供給部17には、例えば図示しない溶解炉のる
つぼで完全溶融された溶湯20が柄杓18ですくわれて
投入する如く供給される。この溶湯20は、例えば金型
11の湯口とキャビティを満たして、オーバーフローの
溜まりを略満たす量が溶湯供給部17に供給される。
【0014】上記構成において、鋳造を行う場合、先ず
作業者は、上述した量の完全溶融した溶湯20を、柄杓
18を用いて温度制御シリンダ13の溶湯供給部17に
供給する。この際、駆動モータ15が回転駆動されて、
スクリュウ14が回転駆動されると共に、ヒータ15が
駆動制御される。ここで、溶湯20は、スクリュウ14
により撹拌されながら矢印B方向に移送され、ヒータ1
6により所望の温度に制御されて、周知の合金平衡状態
図の液相線と固相線の間に存在する固液共存相に設定さ
れる。
【0015】例えばマグネシウム合金の場合には、完全
溶融された680°の溶湯20を、これらスクリュウ1
4及びヒータ16が協働して固体が析出される固液共存
相における560°〜590°まで温度を低下させ、固
体部分を10%〜30%に設定して、その粘度を高めて
充填シリンダ12の充填室12aに移送する。
【0016】この際、上記充填シリンダ12は、そのピ
ストン12bが矢印C方向に駆動されており、温度制御
シリンダ13内の固体が析出した溶湯20の進入を許容
し、進入が開始して射出シリンダ10の射出室10aに
進入して所定量が進入した状態で、そのピストン12b
が矢印D方向に駆動され、溶湯20を強制的に射出室1
0aに押し込む如く収容する。
【0017】ここで、射出シリンダ10は、そのピスト
ン10bが最も矢印A方向に駆動されており、充填シリ
ンダ12のピストン12bが矢印D方向に駆動された状
態で、そのピストン10bが矢印B方向に駆動され、進
入した溶湯20を金型11に射出する。ここで、溶湯2
0は、粘度が高められていることで、金型11の湯口よ
りゲートを介してキャビティに進入し、層流となって流
れ込み、キャビティの空気を、その間隙から逃がしなが
ら該キャビティに充満され、さらにオーバーフローの溜
まりに流れ込んで流動が停止される。
【0018】次に、射出シリンダ10のピストン10b
が矢印B方向に移動された状態で、金型11は、冷却さ
れ、溶湯20が固まると、その稼働型を開くことによ
り、鋳造製品がキャビティの外に押出され、これを作業
者あるいはロボットで取出して鋳造作業が完了される。
【0019】このように、上記ダイカスト機の溶湯供給
装置は、完全溶融された溶湯20を温度制御シリンダ1
3で温度制御して固体を析出させて粘度を高めた後、射
出シリンダ10の射出室10aに供給するようにして、
この固体が析出した溶湯20を射出シリンダ10を介し
て金型11のキャビティに射出して層流となって流れ込
むように構成した。
【0020】これによれば、射出シリンダ10の射出室
10aには、固体が析出されて粘度を高めた溶湯が供給
され、この粘度が高められた溶湯20を金型11のキャ
ビティに射出することにより、溶湯20が層流となって
金型11のキャビティに流れて、そのゲートから順に満
たされ、キャビティ内の空気を間隙から逃がしつつ充満
されて、所望形状の製品が鋳造される。従って、溶湯2
0の流動障害による疎らな充填が確実に防止されて均一
な充填が可能となり、薄肉製品の高精度な鋳造が可能と
なると共に、空孔率の少ない緻密な金属組織が確保され
て、引張強さや伸び等の機械的強度の向上が図れる。
【0021】なお、上記実施の形態では、溶湯20とし
てマグネシウム合金を用いて鋳造するように構成した場
合で説明したが、これに限ることなく、アルミニウム合
金等の軽合金を用いて鋳造する場合にも適用可能であ
る。
【0022】また、上記実施の形態では、温度制御シリ
ンダ13にスクリュウ14を用いた移送部とヒータ16
を用いた熱制御部を設けて構成した場合で説明したが、
これに限ることなく、各種構造の移送部及び熱制御部が
構成可能である。よって、この発明は上記実施の形態に
限ることなく、その他、この発明の要旨を逸脱しない範
囲で種々の変形を実施し得ることは勿論である。
【0023】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、簡便にして高精度な鋳造を実現して、製造性の向上
を図り得るようにしたダイカスト機の溶湯供給装置を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態に係るダイカスト機の
溶湯供給装置を示した図。
【符号の説明】
10…射出シリンダ。 10a…射出室。 10b…ピストン。 10c…シリンダ取付部。 11…金型。 12…充填シリンダ。 12a…充填室。 12b…ピストン。 12c…油圧機構。 12d…溶湯入力口。 13…温度制御シリンダ。 14…スクリュウ。 15…駆動モータ。 16…ヒータ。 17…溶湯供給部。 18…柄杓。 20…溶湯。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶湯を金型のキャビティに射出する射出
    シリンダの射出室に供給する溶湯充填手段と、 この溶湯充填手段に対して前記溶湯を温度制御して固体
    を析出させた状態で送込む温度制御手段とを具備したダ
    イカスト機の溶湯供給装置。
  2. 【請求項2】 前記溶湯充填手段は、射出シリンダの射
    出室に対して着脱自在に取付け配置されることを特徴と
    する請求項1記載のダイカスト機の溶湯供給装置。
  3. 【請求項3】 温度制御手段は、溶湯を固体部分が10
    〜30%となる状態に温度制御することを特徴とする請
    求項1又は2に記載のダイカスト機の溶湯供給装置。
  4. 【請求項4】 温度制御手段は、所定の量の溶湯が供給
    される溶湯供給口と、該溶湯供給口に供給された溶湯を
    溶湯充填手段に移送する移送部と、該移送部で移送され
    る溶湯を温度制御する熱制御部とを備えてなることを特
    徴とする請求項1乃至3のいずれか記載のダイカスト機
    の溶湯供給装置。
  5. 【請求項5】 前記溶湯供給口に供給される溶湯は、湯
    口、金型のキャビティ及びオーバーフローの溜まり部を
    略満たす量であることを特徴とする請求項4記載のダイ
    カスト機の溶湯供給装置。
JP9597597A 1997-04-14 1997-04-14 ダイカスト機の溶湯供給装置 Pending JPH10286662A (ja)

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JP9597597A JPH10286662A (ja) 1997-04-14 1997-04-14 ダイカスト機の溶湯供給装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001067726A1 (en) * 2000-03-09 2001-09-13 Idea Park Co., Ltd. Call originating number display device for wired/wireless telephones

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001067726A1 (en) * 2000-03-09 2001-09-13 Idea Park Co., Ltd. Call originating number display device for wired/wireless telephones

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