JPH10286614A - 熱間連続圧延における板幅制御方法 - Google Patents

熱間連続圧延における板幅制御方法

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JPH10286614A
JPH10286614A JP9114361A JP11436197A JPH10286614A JP H10286614 A JPH10286614 A JP H10286614A JP 9114361 A JP9114361 A JP 9114361A JP 11436197 A JP11436197 A JP 11436197A JP H10286614 A JPH10286614 A JP H10286614A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被圧延材の長手方向での応答遅れを防止して
高精度で熱間仕上圧延の板幅制御を図る。 【解決手段】 複数の圧延スタンド列からなる熱間連続
圧延機群1の入側に竪型エッジャー2を備えた仕上圧延
設備の板幅制御方法において、前記熱間連続圧延機群1
の第1スタンド1−1と第2スタンド1−2の間で被圧延
材7の板幅を測定し、測定した板幅と圧延スケジュール
に基づき予め設定された前記第1スタンド出側の板幅目
標値との偏差を算出し、該偏差に基づき竪型エッジャー
2の幅圧下量を修正することによって、応答性速く、高
精度の板幅制御が可能となり、製品品質不良の低減とト
リミング量減少による歩留向上を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱間連続圧延機群
の入側に竪型エッジャーを備えた仕上圧延設備における
板幅制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】熱間連続圧延機は、一般にそれぞれ複数
の圧延スタンドを備えた粗圧延機群と仕上圧延機群とを
備えており、加熱したスラブを先ず粗圧延機群によって
25〜55mm程度の厚さに圧延したのち、仕上圧延機
群によって所定寸法の熱延鋼帯に仕上げられる。通常、
このようにして得られた熱延鋼帯には、数mmないし数
十mm程度の板幅変動(板幅偏差)が生じており、製品
品質不良あるいはサイドトリマによるトリミングによっ
て著しく歩留が低下するなどの欠点があった。
【0003】前記板幅変動は、粗圧延機群によって生じ
るものと仕上圧延機群によって生じるものとに大別され
るが、特に仕上圧延機群によって発生する板幅変動は、
製品品質に重要な影響を与える。すなわち、粗圧延機群
によっても所定の板幅になるように圧延しなければなら
ないが、粗圧延機群によって所定の板幅に制御しても、
仕上圧延機群の板幅制御が確実に行わなければ、粗圧延
機群の制御が無意味になってしまう。
【0004】前記仕上圧延機群の板幅変動の発生原因と
しては、スキッドマークによる温度バラツキ、あるいは
被圧延材の長手方向各部の各スタンド間での通過時間の
バラツキ、換言すれば各スタンド間で被圧延材が受ける
張力および張力を付与されている時間のバラツキ等が挙
げられる。しかし、その原因が何であっても熱間仕上圧
延機の出側板幅変動は、狭幅部分では製品に必要とされ
る板幅を下回る虞れがあるため、従来はこのような板幅
変動を見込んで目標板幅を大きく設定せざるを得ず、製
品の仕上段階におけるトリミング量が大きくなって著し
く歩留が低下するという欠点があった。
【0005】上記熱間仕上圧延機の出側板幅制御方法と
しては、被圧延材の張力を制御することによって板幅を
一定に制御する方法、竪型エッジャーを使用し、この開
度を調整することによって被圧延材の板幅を一定に制御
する方法、被圧延材の張力とスタンド間に配置された竪
型エッジャーの開度を調整することによって被圧延材の
板幅を一定に制御する方法の三つが提案されている。
【0006】被圧延材の張力を制御することによって板
幅を一定に制御する方法としては、例えば、圧延機の入
側で板幅または板幅偏差を検出し、該板幅または板幅偏
差に基づいて圧延機の後方張力調整を行う方法(特公昭
58−51769号公報)、熱間仕上圧延機のスタンド
間における被圧延材の板幅または板幅偏差を検出し、該
検出値に基づき上流スタンドのミルモータの速度を調節
し、被圧延材のスタンド間張力を制御することによって
板幅を一定に制御する方法(特開昭60−141319
号公報)が提案されている。
【0007】また、竪型エッジャーを使用し、この開度
を調整することによって被圧延材の板幅を一定に制御す
る方法としては、連続仕上圧延機のスタンド間における
ストリップの板幅または板幅偏差を検出し、該検出値に
基づきスタンド間に設置した竪型エッジャーのロール開
度を調節することにより板幅を所定の寸法に制御する方
法(特開昭62−57705号公報)、圧延機の入側に
複数のロールをハウジング内に被圧延材の移動方向に沿
って配列した一対のサイドロールを設置し、圧延機出側
の被圧延材の板幅を検出し、検出した板幅に基づいてサ
イドロールの被圧延材の圧下量を決定し、前記板幅が設
定値となるよう前記サイドロールを制御する方法(特公
平3−78166号公報)、連続熱間圧延機の入側にエ
ッジャーを設置し、エッジャー入側で被圧延材の板幅方
向温度分布を測定し、連続熱間圧延機出側で被圧延材の
板幅を測定し、さらに、巻取機の近傍で被圧延材の板幅
を測定し、上記各測定値をもとに所定の式によりエッジ
ャー開度を制御する方法(特公平6−18653号公
報)が提案されている。
【0008】さらに、被圧延材の張力とスタンド間に配
置された竪型エッジャーの開度を調整することによって
被圧延材の板幅を一定に制御する方法としては、所定の
スタンド間前方で被圧延材の温度および板幅を検出し、
検出された被圧延材の温度および板幅に基づき前記所定
のスタンド間で前記被圧延材に負荷する張力を決定し、
前記被圧延材の温度および板幅の検出された部分が前記
所定のスタンド間に到達した時点で、そのスタンド間の
張力を決定された張力として前記被圧延材の板幅を修正
し、前記所定のスタンド間において板幅を修正された被
圧延材の実績板幅と温度を検出し、検出された実績板幅
から前記所定スタンドにおける幅修正の誤差を検出し、
検出された幅修正誤差および温度に基づき、前記所定の
スタンド間以降のスタンド間に備えられる竪型エッジャ
ーのロール開度を調整する方法(特開昭62−1560
10号公報)が提案されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記被圧延材の張力を
制御する特公昭58−51769号公報、特開昭60−
141319号公報に開示の方法は、被圧延材の大幅な
板幅制御を行う場合、以下のような問題点を有してい
る。 (1) 被圧延材の板幅・板厚方向の温度バラツキの影
響によって板幅変化量が大きい。 (2) 制御応答性が遅い。 (3) 張力変動により、被圧延材の通板性が不安定と
なる。
【0010】竪型エッジャーの開度を制御する特公平3
−78166号公報に開示の方法は、スタンド間竪型エ
ッジャーを用いるため、被圧延材の板厚が20mm以下
と薄く、バックリング発生あるいは被圧延材の通板性が
不安定となって水平圧延での絞り込みが生じる虞れがあ
るという問題点を有している。また、特公平6−186
53号公報に開示の方法は、仕上圧延機入側での被圧延
材の温度分布と仕上圧延機出側板幅の測定実績と巻取直
前の板幅に基づいて仕上圧延機入側竪型エッジャーを制
御しているため、被圧延材の長手方向の制御遅れが生じ
る欠点がある。
【0011】被圧延材の張力と竪型エッジャーの開度を
制御する特開昭62−156010号公報に開示の方法
は、スタンド間竪型エッジャーを用いるため、被圧延材
の板厚が20mm以下と薄く、バックリング発生あるい
は被圧延材の通板性が不安定となって水平圧延での絞り
込みが生じる虞れがあるという問題点を有している。
【0012】本発明の目的は、上記従来技術の欠点を解
消し、被圧延材の長手方向での応答遅れを防止できると
共に、幅圧下量を大きくでき、高精度で板幅制御が可能
な熱間連続圧延における板幅制御方法を提供することに
ある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の熱間連続圧延に
おける板幅制御方法は、複数の圧延スタンド列からなる
熱間連続圧延機群の入側に竪型エッジャーを備えた仕上
圧延設備の板幅制御方法において、前記熱間連続圧延機
群の第1スタンドと第2スタンドの間で被圧延材の板幅
を測定し、測定した板幅と圧延スケジュールに基づき予
め設定された前記第1スタンド出側の板幅目標値との偏
差を算出し、該偏差に基づき竪型エッジャーの幅圧下量
を修正することとしている。このように、熱間連続圧延
機群の第1スタンドと第2スタンドの間で被圧延材の板
幅を測定し、測定した板幅と圧延スケジュールに基づき
予め設定された前記第1スタンド出側の板幅目標値との
偏差を算出し、該偏差に基づき竪型エッジャーの幅圧下
量を修正することによって、竪型エッジャーの幅圧下に
伴うドッグボーンの幅戻りおよび幅広がりのセットアッ
プ計算誤差を応答性速く修正できる。また、竪型エッジ
ャーでの幅圧下は、被圧延材の板厚の厚い仕上圧延機群
の入側で幅圧下するため、バックリング発生あるいは被
圧延材の通板性が不安定となって水平圧延での絞り込み
が生じることもなく、高精度で被圧延材の板幅制御を実
施でき、製品品質不良が低減すると共に、サイドトリミ
ング量が減少して著しい歩留向上を図ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の仕上圧延機群の板幅制御
は、大きく分けるとセットアップ制御とエッジャー自動
板幅制御の二つで構成される。セットアップ制御は、最
終製品の板幅を求めるために仕上圧延機群の入側に設置
された板幅検出器および被圧延材の表面温度検出器によ
り被圧延材の板幅Wと表面温度Tcを検出する。そして
検出された前記板幅W、表面温度Tcならびに鋼種、製
品寸法別に予め記憶された出側板幅検出器通過時点の目
標板幅Wbに基づき、仕上圧延機群の各スタンドの速
度、ロール開度および竪型エッジャーの圧下量ΔEを演
算制御するものである。この時、第1スタンド出側の板
幅検出器通過時点での目標板幅Waも同時に決定され
る。
【0015】この場合において、仕上圧延後の鋼板の目
標板幅をWb、竪型エッジャー入側板幅をW、幅戻り率
をηとすると、目標板幅Wbを達成するための竪型エッ
ジャー圧下量ΔEは、(1)式で与えられる。 ΔE=(W−Wb+ΔWH)/(1−η)…(1) ΔWH : 幅拡がり η=f(W、H、RE、R、Tc)…(2) ただし、W : 入側板幅(mm)、H : 入側板厚
(mm)、RE : エッジャーロール径(mm)、R
: 水平ロール径(mm)、Tc : 入側温度
(℃)
【0016】また、エッジャー自動板幅制御は、前記セ
ットアップ制御により仕上圧延を開始し、被圧延材の先
端部が第1スタンド出側の板幅検出器に到達した時点か
ら、測定した板幅W1と前記第1スタンド出側の目標板
幅Waとを対比して(3)式により板幅偏差ΔWaを算
出する。 ΔWa=Wa−W1…(3) その偏差ΔWaがゼロに近づくように竪型エッジャーの
圧下修正量ΔEaを(4)式により演算し、竪型エッジ
ャーによる板幅制御を行うものである。 ΔEa=(ΔWa+ΔWHa)/(1−η)…(4) ただし、ΔWHa : 第1スタンドでの幅拡がり
【0017】上記エッジャー自動板幅制御は、第1スタ
ンド出側の板幅検出器の検出結果に基づく制御であり、
竪型エッジャーの幅圧下に伴うドッグボーンの幅戻りΔ
Mおよび水平圧延による幅広がりΔWHのセットアップ
計算誤差を修正するため、応答性も速く、被圧延材の長
手方向の板幅偏差を非常に小さくでき、高精度の板幅制
御を実施することができる。
【0018】本発明で用いる板幅検出器としては、被圧
延材の板幅が検出できればよく、特に限定されないが、
例えば下部光源方式、赤外線方式があるが、いずれも検
出部の回転スリット機構内を通過する光を検出器でパル
ス状電気信号に変換し、回転スリットが板エッジ部の明
暗を通過する際の急激な光量変化から板幅を検出する。
また、本発明で用いる被圧延材の表面温度を検出する温
度検出器としては、被圧延材の表面温度を検出できれば
よく、特に限定されないが、例えば、放射温度計が挙げ
られる。
【0019】
【実施例】
実施例1 以下に本発明の熱間連続圧延における板幅制御方法の詳
細を実施の一例を示す図1ないし図3に基づいて説明す
る。図1は本発明の熱間連続圧延における板幅制御方法
を説明のための概略全体配置図、図2は仕上圧延機群入
側竪型エッジャーの圧下位置演算および圧下修正量演算
の概略系統図で、(a)図は仕上圧延機群入側竪型エッ
ジャーの圧下位置演算の概略系統図、(b)図は仕上圧
延機群入側竪型エッジャーの圧下修正量演算の概略系統
図、図3は被圧延材の製品板幅と各位置における目標板
幅と製品板幅の偏差との関係の一例を示すグラフであ
る。
【0020】図1において、1は第1スタンド1−1
第2スタンド1−2、…第nスタンド1−nからなる仕上
圧延機群で、通常6〜7スタンドから構成されている。
2は仕上圧延機群1の入側に設置した竪型エッジャー、
3は仕上圧延機群1の入側に設置した板幅検出器、4は
第1スタンド1−1の出側に設置した板幅検出器、5は
仕上圧延機群1の出側に設置した板幅検出器である。6
は仕上圧延機群1の入側に設置した粗圧延機群により粗
圧延された被圧延材7の表面温度を検出する温度検出器
である。8はフィードバック板幅制御用の制御部で、前
記各板幅検出器3〜5で検出された板幅および温度検出
器6で検出された被圧延材7の表面温度が入力される。
9は仕上圧延された熱延鋼帯である。
【0021】制御部8は、板幅検出器3および温度検出
器6から被圧延材7の板幅および表面温度が入力される
と、被圧延材7の鋼種ならびに製品寸法別に予め記憶し
た板幅検出器4、5を通過時点での目標板幅に基づき、
仕上圧延機群1の各スタンド1−1、1−2、…1−n
速度、ロール開度を演算する。また、制御部8は、鋼種
ならびに製品寸法別に予め記憶した板幅検出器4、5を
通過時点での目標板幅に基づき、例えば、図3に示すよ
うな各板幅検出器4、5を通過時点での目標板幅と製品
板幅との差に基づき、各板幅検出器4、5を通過時点で
の目標板幅Wa、Wbを演算する。さらに、制御部8
は、図2(a)に示すとおり、最終目標板幅Wbと板幅
検出器3および温度検出器6から入力された被圧延材7
の板幅Wおよび表面温度Tcに基づき、仕上圧延機群1
入側の竪型エッジャー2のエッジング量ΔEを前記
(1)式により演算する。そして、制御部8は、仕上圧
延機群1の各スタンド1−1、1−2、…1−nと竪型エ
ッジャー2を演算した圧延スケジュールで圧延開始する
よう構成されている。
【0022】また、制御部8は、前記セットアップ制御
による圧延スケジュールで圧延を開始したのち、被圧延
材7の先端部が第1スタンド1−1の出側の板幅検出器
4に到着した時点から、図2(b)に示すとおり、板幅
検出器4から入力される実測板幅W1と前記目標板幅W
aとの偏差ΔWaを前記(3)式により演算し、その偏
差ΔWaがゼロとなる竪型エッジャー2の圧下位置修正
量ΔEaを前記(4)式により演算し、竪型エッジャー
2の圧下位置を修正するよう構成されている。さらに、
制御部8は、第1スタンド1−1出側の板幅検出器4通
過時点での目標板幅Waを、仕上圧延機群1出側の板幅
検出器5から入力される熱延鋼帯9の実測板幅W2と板
幅検出器5通過時点の目標板幅Wbとの偏差ΔWbから
学習して常に最適の目標板幅となるよう演算修正するエ
ッジャー自動板幅制御を行うよう構成されている。
【0023】上記のとおり構成したことによって、制御
部8は、図示しない熱間粗圧延機群で粗圧延された被圧
延材7の板幅Wと表面温度Tcが板幅検出器3および温
度検出器6から入力されると、被圧延材7の鋼種ならび
に製品寸法別に予め決定された各板幅検出器3、4、5
を通過時点での目標板幅に基づき、仕上圧延機群1の各
スタンド1−1、1−2、…1−nの速度、ロール開度を
演算する。また、制御部8は、鋼種ならびに製品寸法別
に予め記憶した板幅検出器4、5を通過時点での目標板
幅に基づき、例えば、図3に示すような各板幅検出器
4、5を通過時点での目標板幅と製品板幅との差に基づ
き、各板幅検出器4、5を通過時点での目標板幅Wa、
Wbを演算する。さらに、制御部8は、図2(a)に示
すとおり、最終目標板幅Wbと板幅検出器3および温度
検出器6から入力された被圧延材7の板幅Wおよび表面
温度Tcに基づき、仕上圧延機群1入側の竪型エッジャ
ー2のエッジング量ΔEを前記(1)式により演算す
る。そして、制御部8は、仕上圧延機群1の各スタンド
1−1、1−2、…1−nと竪型エッジャー2を演算した
セットアップ制御による圧延スケジュールで圧延開始す
る。
【0024】圧延が開始されると制御部8は、図2
(b)に示すとおり、第1スタンド1−1出側の前記目
標板幅Waと板幅検出器4から入力される実測板幅W1
との偏差ΔWaを前記(3)式により算出し、その偏差
ΔWaがゼロとなる竪型エッジャー2の圧下位置修正量
ΔEaを前記(4)式により演算し、竪型エッジャー2
の圧下修正制御を実施する。さらに、制御部8は、第1
スタンド1−1出側の板幅検出器4通過時点での目標板
幅Waを、仕上圧延機群1出側の板幅検出器5から入力
される熱延鋼帯9の板幅W2と板幅検出器5通過時点の
目標板幅Wbの偏差ΔWbから学習して常に最適の目標
板幅となるよう演算修正する。したがって、仕上圧延さ
れた熱延鋼帯9は、先端部を除いた全長に亘って板幅偏
差が非常に小さくなり、高精度の板幅制御が可能とな
る。
【0025】実施例2 粗圧延機群で粗圧延された厚さ50mm、板幅1020
mmのバーを7スタンドからなる仕上圧延機群を用い、
仕上圧延速度600m/minで仕上圧延して板厚2.
0mm、板幅1000mmの熱延鋼帯を製造するに際
し、仕上圧延機群出側に設置した板幅検出器の検出結果
と製品目標板幅との偏差に基づき、仕上圧延機群入側の
竪型エッジャーの幅圧下修正量を演算制御した従来例
と、仕上圧延機群の第1スタンド出側に設置した板幅検
出器の検出結果と目標板幅との偏差に基づき、仕上圧延
機群入側の竪型エッジャーの幅圧下修正量を演算制御し
た本発明例のそれぞれについて、製品目標板幅と製品板
幅実績値から仕上幅偏差ΔWを求めると共に、製品歩留
を求めた。その結果を表1に示す。
【0026】
【表1】
【0027】表1に示すとおり、仕上圧延機群出側に設
置した板幅検出器の検出結果と製品目標板幅との偏差に
基づき、仕上圧延機群入側の竪型エッジャーの幅圧下修
正量を演算制御した従来例は、仕上幅偏差ΔWが2.5
mmであるのに対し、仕上圧延機群の第1スタンド出側
に設置した板幅検出器の検出結果と目標板幅との偏差に
基づき、仕上圧延機群入側の竪型エッジャーの幅圧下修
正量を演算制御した本発明例は、仕上幅偏差ΔWが0.
8mmであり、従来例に比較して高精度の板幅制御が可
能で、製品歩留が0.17%向上した。
【0028】
【発明の効果】本発明の熱間連続圧延における板幅制御
方法は、仕上圧延機群の第1スタンド出側に設置した板
幅検出器の検出結果と目標板幅との偏差に基づき、仕上
圧延機群入側の竪型エッジャーの幅圧下修正量を演算制
御するから、応答性が速く、また、仕上圧延機群入側で
幅圧下するため、板厚も25〜55mmと十分に厚く、
幅圧下修正量も大きくできるため、高精度で板幅制御で
き、製品品質不良の低減ならびにサイドトリミング量減
少により著しい歩留向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱間連続圧延における板幅制御方法を
説明のための概略全体配置図である。
【図2】仕上圧延機群入側竪型エッジャーの圧下位置演
算および圧下修正量演算の概略系統図で、(a)図は仕
上圧延機群入側竪型エッジャーの圧下位置演算の概略系
統図、(b)図は仕上圧延機群入側竪型エッジャーの圧
下修正量演算の概略系統図である。
【図3】被圧延材の製品板幅と各板幅検出位置における
目標板幅との偏差との関係の一例を示すグラフである。
【符号の説明】
1 仕上圧延機群 1−1 第1スタンド 1−2 第2スタンド 1−n 第nスタンド 2 竪型エッジャー 3、4、5 板幅検出器 6 温度検出器 7 被圧延材 8 制御部 9 熱延鋼帯

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の圧延スタンド列からなる熱間連続
    圧延機群の入側に竪型エッジャーを備えた仕上圧延設備
    の板幅制御方法において、前記熱間連続圧延機群の第1
    スタンドと第2スタンドの間で被圧延材の板幅を測定
    し、測定した板幅と圧延スケジュールに基づき予め設定
    された前記第1スタンド出側の板幅目標値との偏差を算
    出し、該偏差に基づき竪型エッジャーの幅圧下量を修正
    することを特徴とする熱間連続圧延における板幅制御方
    法。
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