JPH10286524A - 水平置き円筒スクリ−ン式連続篩装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 分解が容易で部品の洗浄が簡単にできると共
に、コンパクトで連続分級が可能な篩装置を提供する。 【構成】 片持支承したシャフト１６の基端部をモータ
５の駆動軸と回動連結して支持部１を構成する。シャフ
ト１６にスクリューフィーダ２１と攪拌ローター３３を
それぞれ着脱可能に取り付け、スクリューフィーダの上
方に被分級粉粒体供給パイプ１５を連通して攪拌ロータ
ー３３の外周に張設した円筒スクリーン２９の前端に臨
ませる。円筒スクリーン２９の下方に分級粉粒体排出ホ
ッパー２５を配置した篩部２を構成し、円筒スクリーン
２９の後端と連通する非通過粉粒体排出口３８を構成し
たことを特徴とする。またスクリューフィーダ２１、攪
拌ローター３３は、シャフト１６と着脱自在になり、ま
た支持部１と円筒スクリーン２９を含む篩部２の隣設構
造はそれぞれ分解可能に構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、コンパクトで連続
分級が可能であると共に、分解洗浄が容易にできる水平
置き円筒スクリーン式連続篩装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来よりスクリーンを介在して粉粒体を
分級する篩装置としては、平板篩と円筒篩に大別される
が、平板篩は構造は比較的簡単であるが、スクリーン自
体を往復振動させるため騒音が大きく作業環境が悪くな
ると共に、バッチ処理システムに依るものが多い。

【０００３】連続分級を容易にするためには円筒篩が有
用である。而るに、円筒篩の場合は構造が複雑になり洗
浄のための分解作業が困難であるといった問題を有して
いた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題に鑑
みてなされたものであり、分解が容易で部品の洗浄が簡
単にできると共に、コンパクトで連続分級が可能な水平
置き円筒スクリーン式連続篩装置を提供することを目的
とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明に係る水平置き円
筒スクリーン式連続篩装置は、片持支承した回動軸の基
端部をモータの駆動軸と回動連結して支持部を構成し、
また前記回動軸にスクリューフィーダと攪拌ローターを
それぞれ着脱可能に枢設すると共に、該スクリューフィ
ーダの上方に被分級粉粒体供給パイプを連通して前記攪
拌ローターの外周に張設した円筒スクリーンの前端に臨
ませ、該円筒スクリーンの下方に分級粉粒体排出ホッパ
ーを配置した篩部を構成し、前記篩部の端部に円筒スク
リーンの後端に連通する非通過粉粒体排出口を構成した
ことを要旨とするものである。

【０００６】また上記スクリューフィーダ、攪拌ロータ
ーは、それぞれ回動軸と着脱自在になり、また上記支持
部と円筒スクリーンを含む篩部の隣設構造はそれぞれ分
解可能に構成されている。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下、本発明に係る水平置き円筒
スクリーン式連続篩装置の好ましい実施の形態を図１乃
至図４に従って説明する。図１は、水平置き円筒スクリ
ーン式連続篩装置の縦断面図であり、図２は同左側面
図、図３は円筒スクリーンの半截断面図、図４は図１に
おけるＩＶ−ＩＶ線の拡大断面図である。

【０００８】符号１は駆動機構３を有する支持部であ
り、該支持部１に篩部２が片持支承された外観を呈して
いる。上記支持部１は、台枠４にインバータモータ５と
軸受装置６を載置固設し、駆動機構３を構成してなるも
ので、軸受装置６のベアリングケース７にボ−ルベアリ
ング８を介して回動自在に駆動シャフト９を横架軸設す
ると共に、前記モータ５の駆動軸に軸着したプーリ１０
と駆動シャフト９に軸着したプーリ１１間を無端ベルト
１２によって回動連結してなる。

【０００９】符号１３は上記ベアリングケース７の一端
にボルト１４によって締結したフランジ付き連結パイプ
であり、該フランジ付きパイプ１３の中央部上面一側に
被分級粉粒体供給パイプ１５を連結し、投入口を構成し
てなる。

【００１０】また符号１６は上記駆動シャフト９の外側
端部に嵌合連結し、上記フランジ付き連結パイプ１３か
ら突出し、片持軸支された連結シャフトであり、該連結
シャフト１６の内端にハンドルシャフト１７を介してハ
ンドルシャフトガイド１８を軸着し、ハンドルシャフト
ネジ部１９を介して駆動シャフト９と締結または釈放し
て分解可能に軸設してなる。

【００１１】前記フランジ付きパイプ１３の軸受装置６
側は、オイルシール２０およびエア−シ−ル２０Ｂによ
って回動自在に密封してあり、また該フランジ付きパイ
プ１３部位の連結シャフト１６に、スクリューフィーダ
２１のパイプ軸２２を回動方向に係合するように外挿し
て粉粒体移送構造を構成してなる。

【００１２】符号２３は上記フランジ付きパイプ１３の
外端にローレットノブ付きボルトナット２４によって分
解可能に固設した前記篩部２の円筒ケーシングであり、
下端面に分級粉粒体排出ホッパー２５を一体的に固設す
ると共に、該円筒ケーシング２３の他端側にはクランプ
ナット２６を介してフロントカバー２７の透孔２８を挿
通し、フランジを介して分離可能に締結してなる。

【００１３】また２９はフランジ付きパイプ１３に対し
て着脱自在になるスクリーンホルダー３０，３１間に支
承された円筒スクリーンであり、予め設定されたメッシ
ュをもつと共にスクリーンテンションバー３２によって
上記円筒ケーシング２３の内周に位置して同芯状に張設
せしめられる。

【００１４】上記連結シャフト１６の円筒スクリーン２
９部内には、該連結シャフト１６に回り止め外挿するパ
イプ軸３４の回りに複数のブレード３５を固設した攪拌
ローター３３を取り外し可能に軸設してなり、該ブレー
ド３５が円筒スクリーン２９の内壁に近接して回動する
もので、該ブレード３５はパイプ軸３４に対して軸方向
に平行且つ回転方向に僅かに傾斜した姿勢で取り付けら
れている。

【００１５】上記連結シャフト１６の端部にはナット３
７を螺合締結して、前記スクリューフィーダ２１のパイ
プ軸２２と攪拌ローター３３のパイプ軸３４、及びバッ
フル３６を分解可能に締結してなる。上記フロントカバ
ー２７は、透孔２８の直交下向きにシュ−ト３８Ａを構
成し、該下端に非通過粉粒体排出口３８Ｂを開口してな
る。

【００１６】また、符号３９は円筒ケーシング２３の一
側に開設した点検窓であり、該点検窓３９にはヒンジ蝶
番４０によって開閉自在に点検ドア４１が枢設してあ
り、ワンタッチクランプ４２によって開閉する構成にな
る。尚、符号４３は該点検窓３９を気密的に閉止するパ
ッキングである。

【００１７】上記構成になる水平置き円筒スクリーン式
連続篩装置は、モータ５により軸受装置６の駆動シャフ
ト９を回転駆動し、該駆動シャフト９に連結すると共に
片持軸支した連結シャフト１６を回動するようになる。
そして、該連結シャフト１６にはスクリューフィーダ２
１と攪拌ローター３３及びバッフル３６が軸設してナッ
ト３７により締結されて予め設定された回転速度で回動
制御されている。

【００１８】投入口の被分級粉粒体供給パイプ１５から
供給された被分級粉粒体原料は、モータ５により回転駆
動されるスクリューフィーダ２１位置に落下して篩部２
の円筒スクリーン２９内に移送される。該円筒スクリー
ン２９部内では攪拌ローター３３が回転しているため、
被分級粉粒体はブレード３５によって遠心力を受けるこ
ととなり、スクリーンテンションバー３２によってスク
リーンホルダー３０，３１間に張設された円筒スクリー
ン２９のメッシュ面に向かって所定の速度で分散され
る。

【００１９】分散力により円筒スクリーン２９のメッシ
ュを通過した粉粒体は、分級粉体排出ホッパー２５から
排出され、得ようとする粉粒体を回収する。また円筒ス
クリーン２９のメッシュに捕捉された粉粒体は、円筒ス
クリーン２９の先端からバッフル３６及び透孔２８を経
てフロントカバー２７に進入し、非通過粉粒体排出口３
８Ｂから排出される。

【００２０】

【発明の効果】以上述べたように本発明に係る水平置き
円筒スクリーン式連続篩装置は、分級粉体排出ホッパー
２５と非通過粉粒体排出口３８から分級された粉粒体を
分離回収することができるもので、円筒スクリーン２９
を使用したことにより、メッシュの面積が大きくなり、
装置をコンパクト化しても強力な分散効果を維持して大
きな処理能力を実現することができる。

【００２１】またスクリューフィーダ２１の定量的な送
り込みと、攪拌ローター３３のブレード３５による大き
な攪拌力により、円筒スクリーン２９に対する付着性や
凝集性の強い粉体を素早く分散して分級することができ
ると共に、連続した分級運転が可能であるため、処理能
力が大きくなる。

【００２２】更に上記構成では円筒スクリーン２９が振
動することがなく、スクリューフィーダ２１や攪拌ロー
ター３３を回転する構造として本体を振動させない構造
としたことにより、被処理粉粒体の投入及び排出の配管
構造において固定配管が可能となるため、フレキシブル
ジョイントが不要となりダストフリーの運転が可能とな
る。

【００２３】加えて、本発明の水平置き円筒スクリーン
式連続篩装置は、分解／組立がボルトやナットの締結、
またはシャフトに対するパイプ軸の外挿等によって非常
に簡単であり、点検窓３９から篩部２内部の状態が容易
に視認できるため、装置の管理が容易である等の特徴を
有するものであり、本発明実施後の効果は極めて大き
い。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る水平置き円筒スクリーン式連続篩
装置の好ましい実施の形態を示す縦断面図である。

【図２】同左側面図である。

【図３】同円筒スクリーンの半截断面図である。

【図４】図１におけるＩＶ−ＩＶ線の拡大断面図であ
る。

【符号の説明】

１ 支持部 ２ 篩部 ３ 駆動機構 ４ 台枠 ５ モータ ６ 軸受装置 １３ 連結パイプ １５ 被分級粉粒体供給パイプ １６ 連結シャフト １７ ハンドルシャフト １８ ハンドルシャフトガイド ２０ オイルシール ２１ スクリューフィーダ ２３ 円筒ケーシング ２５ 分級粉粒体排出ホッパー ２７ フロントカバー ２９ 円筒スクリーン ３２ スクリーンテンションバー ３３ 攪拌ローター ３５ ブレード ３８Ｂ 非通過粉粒体排出口 ３９ 点検窓 ４１ 点検ドア

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 名倉 淳 愛知県尾西市祐久東川田35−３ (72)発明者 吉満 優信 愛知県江南市和田勝佐西の山11−１ ク゛ ラント゛−ル幸 205号

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 片持支承した回動軸の基端部をモータの
   駆動軸と回動連結して支持部を構成し、また前記回動軸
   にスクリューフィーダと攪拌ローターをそれぞれ着脱可
   能に枢設すると共に、該スクリューフィーダの上方に被
   分級粉粒体供給パイプを連通して前記攪拌ローターの外
   周に張設した円筒スクリーンの前端に臨ませ、該円筒ス
   クリーンの下方に分級粉粒体排出ホッパーを配置した篩
   部を構成し、前記篩部の端部に円筒スクリーンの後端に
   連通する非通過粉粒体排出口を構成した水平置き円筒ス
   クリーン式連続篩装置。
2. 【請求項２】 前記スクリューフィーダ、攪拌ローター
   がそれぞれ回動軸と着脱自在になり、また前記支持部と
   円筒スクリーンを含む篩部の隣設構造がそれぞれ分解可
   能になることを特徴とする請求項１記載の水平置き円筒
   スクリーン式連続篩装置。