JPH10286472A - 改善オキシクロレーションを用いる芳香族化合物製造触媒またはリフォーミング触媒の再生方法および再生閉鎖容器 - Google Patents

改善オキシクロレーションを用いる芳香族化合物製造触媒またはリフォーミング触媒の再生方法および再生閉鎖容器

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JPH10286472A
JPH10286472A JP10102665A JP10266598A JPH10286472A JP H10286472 A JPH10286472 A JP H10286472A JP 10102665 A JP10102665 A JP 10102665A JP 10266598 A JP10266598 A JP 10266598A JP H10286472 A JPH10286472 A JP H10286472A
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Marie Dove Jean
マリー ドゥヴェ ジャン
Ochman Frederic
オフマン フレデリック
Terry Michel
テリー ミシェル
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用済み触媒の再生の際に使用されるオキシ
クロレーション工程に関しかつ該触媒に当初触媒性能を
回復させる、改善オキシクロレーションを用いる芳香族
化合物製造触媒またはリフォーミング触媒の再生方法お
よび再生閉鎖容器を提供する。 【解決手段】 担体、貴金属および塩素を含む芳香族炭
化水素製造触媒またはリフォーミング触媒の再生方法
は、連続的燃焼工程、オキシクロレーション工程および
焼成工程を含む。オキシクロレーション工程において、
塩素化剤と、酸素および水を含むガスとがH2 O/HC
lモル比3〜50で導入され、オキシクロレーション工
程が、酸素を21%未満で含みかつ塩素を少なくとも5
0重量ppmで含むオキシクロレーション・ガスの存在
下に、温度350〜600℃で行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、芳香族炭化水素を
製造するための、特にリフォーミングのための移動床ま
たは固定床方法に関する。本発明は、より詳しくは使用
済み触媒の再生の際に使用されるオキシクロレーション
工程に関しかつ該触媒に当初触媒性能を回復させる、改
善オキシクロレーションを用いる芳香族化合物製造触媒
またはリフォーミング触媒の再生方法および再生閉鎖容
器に関する。
【0002】
【従来の技術】触媒は、一般に担体(例えば少なくとも
1つの耐火性酸化物から形成され、さらに担体は1つま
たは複数のゼオライトを含んでよい)と、少なくとも1
つの貴金属(好ましくは白金)と、好ましくは少なくと
も1つの金属助触媒(例えばスズまたはレニウム)と、
少なくとも1つのハロゲンと、場合によっては1つまた
は複数の追加元素(例えばアルカリ、アルカリ土類、ラ
ンタニド、ケイ素、IVB族元素、非貴金属、IIIA 族元
素等)とを含む。この型の触媒は、例えば塩素含有アル
ミナ担体上に担持された白金および少なくとも1つの金
属を含む。一般に、これらの触媒は、ナフテン系または
パラフィン系炭化水素の転換に使用される。これらナフ
テン系またはパラフィン系炭化水素は、リフォーミング
または芳香族炭化水素の製造(例えばベンゼン、トルエ
ン、オルト−、メタ−またはパラキシレンの製造)にお
いて脱水素環化および/または脱水素により転換し得
る。これらの炭化水素は、蒸留または他の転換方法によ
る原油の分別蒸留(分留)に由来する。これらの触媒
は、文献において十分に記載されている。
【0003】これらリフォーミングまたは芳香族化合物
製造方法の収率を増加させる手段の1つは、種々の有益
な反応が行われる操作圧力を低下させることである。例
えば、30年前には、リフォーミング反応は、40バー
ルで行われた。20年前には、15バールで行われた。
今日、10バール未満、特に3〜8バールの圧力で作動
するリフォーミング反応器を目撃するのはよくあること
である。
【0004】圧力の低下による有益な反応の改善は、コ
ーキングによる触媒のより急速な失活を伴う。コークス
は、高分子量で構成されかつ主として炭素および水素か
らなり、触媒の活性部位に堆積する。形成されたコーク
スのH/Cモル比は、約0.3〜1.0に変化する。炭
素原子および水素原子は、凝縮された多芳香族構造を形
成し、その結晶構造の程度は、触媒の種類と反応器の運
転条件とに応じて変化する。炭化水素のコークスへの転
換の選択性が非常に低いにもかかわらず、触媒上に蓄積
されたコークスの含有量は大きいものである。
【0005】典型的には、固定床装置においては、これ
らの含有量は、2.0〜20.0重量%、25.5重量
%未満である。循環床装置においては、これらの含有量
は10.0重量%未満である。
【0006】さらに低圧力でのより急速なコークスの堆
積は、触媒のより急速な再生を必要とする。現実の再生
サイクルは、2〜3日まで降下し得る。
【0007】本出願人の特許EP−A−0378482
には、リフォーミング触媒または芳香族化合物製造触媒
の連続的再生方法が記載されている。この方法により、
これらの次第に短くなるサイクルに固有の不都合を抑制
することが可能になる。再生工程の1つは、触媒のオキ
シクロレーションである。本発明は、この工程に関す
る。
【0008】特許EP−A−0378482によれば、
使用済触媒は、漸進的に上から下に再生容器内を前進
し、この再生容器内で、触媒は、第一放射状移動床燃焼
帯域、第二放射状移動床燃焼帯域、軸方向移動床オキシ
クロレーション帯域および軸方向移動床焼成帯域に相次
いで遭遇し、 (a) 第一燃焼帯域において、触媒は、第一リフォーミン
グ反応器内を支配する圧力にほぼ等しい圧力3〜8バー
ル下に、触媒と並流で循環する、酸素0.01〜1容量
%を含む不活性ガスをベースとする燃焼ガスによる温度
350〜450℃で処理され、この燃焼ガスは、燃焼、
オキシクロレーションおよび焼成から生じたガスの洗浄
帯域に由来する。
【0009】(b) 第二燃焼帯域において、触媒は、前記
第一反応器内を支配する圧力にほぼ等しい圧力3〜8バ
ール下に、第一燃焼帯域内を支配する温度より少なくと
も20℃高い温度で、第一燃焼帯域から来るガスの存在
下に、また酸素の20容量%までの追加が行われる補給
不活性ガスの存在下に処理されて、触媒が、酸素0.0
1〜1容量%を含むガスと接触され、これらガスは触媒
と並流で循環する。
【0010】(c) 焼却ガスは、第二燃焼帯域から排出さ
れ、予めオキシクロレーション帯域および焼成帯域から
抜き出されたガスと混合された後に洗浄回路に向けて搬
送される。
【0011】(d) オキシクロレーション帯域において、
触媒は、焼成帯域から来るガスと前記塩素含有ガスとの
混合により30〜60分間並流で処理される。前記混合
物は、圧力3〜8バール下に酸素4〜10容量%を含む
オキシクロレーション・ガスを形成する。水含有量は、
添加された水を除いて500〜7000ppm程度であ
り、水は、燃焼から生じた、洗浄されかつ乾燥されたガ
スに由来し、該ガスは一部オキシクロレーションに使用
されるが、ガスの大部分は焼成からも生じる。
【0012】(e) 軸方向焼成帯域では、触媒は、洗浄回
路および乾燥帯域から来る、水100ppm以上を含ま
ないガスの一部により、圧力3〜8バール下、温度35
0〜550℃、向流で45〜80分間処理される。
【0013】これら触媒の再生について論じる多数の特
許が存在している。特に特許US−4980325およ
びUS−5053371が挙げられる。これらの方法に
おいて、オキシクロレーション帯域および焼成帯域は分
離されて、触媒を通過させておくがガスを通過させない
ようにする。オキシクロレーションから生じたガスの再
循環回路が存在する。
【0014】特許US−5053371では、操作条件
が記載されている。すなわちオキシクロレーションに導
入されたガス中の酸素3〜25%、オキシクロレーショ
ン帯域内での500モルppm程度の塩素含有量、およ
び触媒と焼成から生じたガスとに由来する水の低含有量
である。特許US−4980325では、酸素は、焼成
帯域に導入される酸素に富むガスに専ら由来する。
【0015】本発明者により、これらオキシクロレーシ
ョン工程の操作条件が、触媒上に塩素を再導入すること
を可能にする場合には、これらの条件は、それにもかか
わらず二元合金相の十分な再分散を確保しないことが証
明された。これにより、経時下に触媒運動の低下が生じ
る。
【0016】さらに、オキシクロレーション工程の操作
条件および好ましくはさらに焼成工程の操作条件を正確
に調節し得るガスの管理が探求されていた。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明による方法および
装置は、これらの目標に応じるものである。
【0018】より正確には、本発明による方法は、芳香
族炭化水素製造触媒またはリフォーミング触媒の再生方
法である。前記触媒は、担体と、少なくとも1つの貴金
属と、塩素とを含み、前記方法は、連続的燃焼工程、オ
キシクロレーション工程および焼成工程を含む。該方法
において、オキシクロレーション工程に対して、少なく
とも1つの塩素化剤と、H2 O/HClモル比3〜50
であるような酸素および水を含む少なくとも1つのガス
とが導入され、オキシクロレーション工程は、酸素21
%未満と(HClで計算された)塩素少なくとも50重
量ppmとを含むオキシクロレーション・ガスの存在下
に温度350〜600℃、好ましくは350〜550℃
で行われる。
【0019】本方法は、固定床(この場合、工程は同じ
帯域内で相次いで行われる)あるいは移動床であるいは
触媒の断続的流れを用いて行われる(この場合、各工程
は、少なくとも1つの異なる帯域内で行われ、触媒は一
方の帯域から他方の帯域に流れる)。
【0020】再生は、炭素含有物質の燃焼工程から始ま
る。この再生の後にオキシクロレーション工程、次いで
焼成工程が行われる。
【0021】燃焼から生じたガスとオキシクロレーショ
ンから生じたガスとは、一般に再生方法から別々に抜き
出される。これらのガスの混合を回避するために、有利
には、移動床方法において燃焼帯域とオキシクロレーシ
ョン帯域とを分離するために板または別の手段が配置さ
れる。その代わりに、これら移動床方法では、焼成から
生じたガスは、一般にオキシクロレーション帯域内を自
由に通過する。
【0022】方法が固定床または移動床で行われるもの
であっても、燃焼工程を受けた触媒は、オキシクロレー
ション工程に付されるための準備ができている。オキシ
クロレーション工程は、軸方向または放射状型の1つま
たは複数の帯域内で行われる。オキシクロレーション帯
域内に、少なくとも1つの塩素化剤、および酸素と水と
を含む少なくとも1つのガスが導入される。塩素化剤
は、塩素、HClまたは炭素原子数4未満および塩素原
子数1〜6を含むハロゲン化炭化水素(例えばCC
4 )または塩素を放出するためのこれら再生方法にお
いて公知のあらゆる塩素化剤であってよい。塩素化剤
は、好ましくは酸素含有ガスと共に導入される。移動床
方法では、有利には、該塩素化剤は、オキシクロレーシ
ョン帯域が軸方向である場合、触媒と向流で流れるよう
にオキシクロレーション帯域の下部に導入される。
【0023】導入される塩素化剤の量は、オキシクロレ
ーション・ガス(すなわち、移動床での方法において、
オキシクロレーション帯域に導入されるガス+焼成帯域
から来るガス)と称するオキシクロレーション帯域内で
触媒と接触するガス中の(HClで計算される)塩素濃
度が、少なくとも50重量ppm、一般に50〜800
0重量ppm、有利には650重量ppmを越え、好ま
しくは1000〜8000重量ppmであるようなもの
である。さらに(例えば腐食または塩素化ガスの後処理
に関する)技術的理由において、4000または500
0重量ppmを越えない含有量で作用を行うのが好まし
い。
【0024】さらに少なくとも1つの酸素含有ガスがオ
キシクロレーション帯域に導入される。有利には、この
ガスは、燃焼工程から生じたガスの一部を含み、該ガス
は好ましくは洗浄されかつ乾燥され、例えば空気による
酸素補給物と混合される。軸方向のオキシクロレーショ
ン帯域を用いる移動床方法では、このガスは、好ましく
は触媒と向流で流通する。
【0025】触媒は、オキシクロレーション帯域でこの
ように導入されたガスと接触され、移動床の場合には、
さらになお酸素を充填されかつ焼成により生じた水を少
量含む、焼成帯域から来るガスと接触される。オキシク
ロレーション・ガスの酸素含有量は、21(容量)%未
満である。この含有量は、一般に10容量%以上であ
る。
【0026】本発明によれば、先行技術EP−A−03
78482に反して、移動床方法の好ましい実施の形態
では、オキシクロレーション工程(例えば軸方向のオキ
シクロレーション帯域)に、焼成工程(例えば軸方向の
焼成帯域)内に導入された酸素含有ガスとは無関係に、
少なくとも1つの酸素含有ガスが導入される。
【0027】さらに本発明から逸脱しないで、移動床に
関しては、オキシクロレーション工程に塩素化剤および
水だけを導入することが考えられてよい。この場合、塩
素および水の十分な配分を得るのはより困難である。従
って、酸素含有ガスは焼成帯域からのみ来る。
【0028】特許EP−A−0378482に比して新
規方法では、水は、オキシクロレーション工程に導入さ
れる。この水は、有利には導入された酸素含有ガスとの
混合物状で導入される。
【0029】こうして導入された水の量は、H2 O/H
Clモル比3〜50である。好ましくはこの比は、4〜
50、または4〜30、有利には7〜50、より好まし
くは7〜30である。水は、液体形態または好ましくは
水蒸気形態で導入される。
【0030】従って、オキシクロレーション・ガスは、
水を十分に充填される。その水含有量は、7000pp
mを越える。一般にその水含有量は、少なくとも800
0重量ppm、さらには10000重量ppm、好まし
くは10000重量ppmを越える。
【0031】貴金属の再分散は、明記された条件下、酸
素、塩素および水の存在下にオキシクロレーション工程
での温度350〜600℃、好ましくは350〜550
℃、しかしながらほとんどの場合、少なくとも450
℃、好ましくは490〜530℃で得られる。オキシク
ロレーション工程での触媒の滞留時間は、多くの場合2
時間未満である。この滞留時間は、一般に45分〜2時
間で設定される。
【0032】この帯域内を支配する圧力は、触媒が流通
する場合、隣接する帯域の圧力と平衡でなければなら
ず、低圧力のリフォーミング方法で作用する触媒の移動
床再生方法については3〜8バールである。
【0033】移動床方法の好ましい実施の形態において
は、オキシクロレーション・ガスは、焼成工程が行われ
る帯域から来るガスと、オキシクロレーション工程が行
われる帯域に導入される1つまたは複数の塩素化剤、水
および1つまたは複数の酸素含有ガスとの混合により生
じる。1つまたは複数の酸素含有ガスは、酸素補給物と
混合される、燃焼から生じたガスの一部を含むものであ
り、焼成帯域に導入されたガスは、空気または燃焼から
生じたガスの洗浄され、乾燥されかつ酸素補給物と混合
された一部からなるガスである。
【0034】さらにこれら移動床方法では、オキシクロ
レーション・ガスは、焼成帯域から来るガスを含む。こ
の焼成帯域では、酸素と水1モル%未満、好ましくは水
0.1モル%未満、より良くは水少なくとも0.05モ
ル%とを含むガスが導入される。一般に水含有量は、1
50モルppm未満、より良くは100モルppm未
満、有利には50モルppm未満である。
【0035】酸素含有ガスは、空気であってよい。有利
には、このガスは、燃焼工程から生じ、洗浄されかつ乾
燥され、酸素補給物(空気)と混合されたガスの一部を
含む。この有利な場合には、焼成工程に導入されたガス
の酸素含有量は、21容量%未満である。一般に、焼成
工程に導入されたガスの酸素含有量は、多くとも21容
量%である。
【0036】焼成工程の温度は、公知では350〜60
0℃、好ましくは350〜550℃である。酸素含有ガ
スは、軸方向焼成帯域を用いる移動床方法において触媒
と向流で流通する。一般に、滞留時間は1時間未満であ
る。
【0037】オキシクロレーション帯域での操作条件を
厳重に調節することを可能にするために、好ましくはオ
キシクロレーション・ガスの再循環を用いないで操作を
行う。
【0038】さらに再循環の不存在により、酸素割合の
より正確な調節が可能になりかつ経済的に酸素の高含有
量(希釈の不存在)に達することが可能になる。
【0039】しかしながら、実施の形態には再循環が含
まれてよい。
【0040】再循環がない場合(好ましい場合)、オキ
シクロレーション帯域から出るオキシクロレーション・
ガス(または再循環が存在する場合、このガスのパー
ジ)は、少なくとも塩素含有不純物を除去するために処
理された後、装置外(例えば大気中)に投棄される。
【0041】さらに、オキシクロレーション帯域に導入
された燃焼から生じたガスを乾燥させることに関心が持
たれ、その場合には、添加された水の量からオキシクロ
レーション・ガス中に存在する水の量を制御するように
する。この乾燥は、オキシクロレーション帯域に一部を
導入するために、その分留前に燃焼から抜き出されたガ
スについてか、さもなければ分留された一部について行
なわれてよい。さらに空気は、好ましくは乾燥される。
【0042】本発明による方法の条件では、先行技術に
比して、実施例において示されるように、触媒の金属相
の再分散の顕著な改善が得られる。
【0043】触媒の金属相の分散状態は、H2 /O2
学吸着技術により量的に測定される。
【0044】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態を説
明する。
【0045】図1および図2は、本発明の2つの実施の
形態を示す。
【0046】本発明の方法は、本発明の好ましい第1実
施形態を示す図1に基づいて記載される。
【0047】さらに本発明は、本発明による方法を実施
するための閉鎖容器にも関する。
【0048】図1を参照すると、本発明による閉鎖容器
は、担体、少なくとも1つの貴金属および塩素を含むリ
フォーミング触媒または芳香族炭化水素製造触媒の再生
用閉鎖容器である。触媒は移動床形態である。前記閉鎖
容器は、少なくとも1つの酸素含有ガス導入用導管(9)
と、燃焼から生じたガスの少なくとも1つの排出用導管
(5) とを具備する少なくとも1つの燃焼帯域(A) 、少な
くとも1つのオキシクロレーション帯域(B) 、並びに少
なくとも1つの酸素含有ガス導入用導管(18)を具備する
少なくとも1つの焼成帯域(C) を含む。さらに前記閉鎖
容器は、閉鎖容器内への少なくとも1つの触媒導入用導
管(1) と、次のオキシクロレーション帯域(B) への燃焼
から生じた少なくとも1つの触媒導入用導管(3) と、オ
キシクロレーションから生じたガスの少なくとも1つの
排出用導管(21)とを含む。この閉鎖容器は、オキシクロ
レーション帯域が、少なくとも1つの塩素化剤を導入す
るための少なくとも1つの手段(19)と、少なくとも1つ
の水導入用手段(20)と、少なくとも1つの酸素含有ガス
導入用手段(17)とを含むことを特徴とする。
【0049】同図を参照すると、本発明の方法におい
て、再生器内を連続的に流通する触媒の進路は次のよう
に行われる。すなわち、閉鎖容器頂部(E) の導管(1) を
経て再生器内に導入される使用済み触媒は、緩衝帯域
(2) を通過し、次いで重力により燃焼帯域(A1)(A2)内に
下降する。これら燃焼帯域で、燃焼工程が行われる。燃
焼帯域の数は、本発明を実施するためにほとんど重要で
はない。少なくとも1つの燃焼帯域(A) だけでよい。
【0050】燃焼を受けた後、炭素含有物質を低含有量
で有する触媒は、導管または脚部(3) 内を通過してオキ
シクロレーション帯域(B) に達する。次いで、触媒は、
焼成帯域(C) に流れて、導管(4) を経て閉鎖容器から再
び出る。
【0051】図1は、オキシクロレーション帯域と焼成
帯域とを示す。いくつかのものが可能である。これらの
帯域は、非常に有利には軸方向型である。
【0052】一方では燃焼帯域と他方ではオキシクロレ
ーション帯域との間に、有利には触媒を通過させておく
ことを可能にするがガスの通過を可能にさせない帯域の
分離用板またはあらゆる別の手段が配置される。
【0053】これに反して、ガスは、焼成帯域からオキ
シクロレーション帯域へと自由に流通する。実際は、図
1において、焼成およびオキシクロレーション用の単一
触媒床を有する。
【0054】本発明は、ガスおよび触媒の流通を伴って
互いに区別される床を使用してよい。
【0055】燃焼から生じたガスは、少なくとも1つの
導管(5) を経て排出され、該導管は洗浄帯域(6) に通じ
る。ガスは、洗浄され次いで乾燥機(7) 内で乾燥され、
必要であればパージされ、次いで圧縮器(8) 内で圧縮さ
れる。これらのガスの一部は、酸素添加後に、導管(9)
を経て1つまたは複数の燃焼帯域(A) 内に再循環される
一方で、ガスの別の一部は、導管(10)を経て通過する。
【0056】乾燥酸素(冷却器に先行する乾燥機(13))
の補給が、圧縮器(12)に連結される導管(11)を介して導
管(10)内のガスに追加される。該圧縮器は、ガス中に要
求される酸素割合に応じて、例えば弁により規制され
る、例えば空気の流量を確保する。導管(14)内で、酸素
含有ガスが得られる。ガスは、有利には炉(16)を通過す
る前に、熱交換器(15)内で予備加熱される。
【0057】図1の好ましい実施の形態によれば、この
ガスの一部が、導管(17)を経てオキシクロレーション帯
域に直接供給される一方で、別の一部が、導管(18)を経
て焼成帯域に供給される。オキシクロレーション帯域へ
のガスの注入は、少なくとも1つの導管(19)を経て水蒸
気の調節された量と、少なくとも1つの導管(20)を経て
塩素化剤の調節された量とを添加した後に行われる。
【0058】導管(17)および導管(18)は、ガス・固体の
向流を生じるように軸方向帯域の各々の下部に達する。
導管(17)のレベルにおいて、有利には触媒床内にガスの
十分な分配用の少なくとも1つの偏向板(24)が配置され
る。ガスは、導管(21)を経てオキシクロレーション帯域
から排出され、有利には洗浄帯域(22)に搬送される前に
熱交換器(15)内を通過する。
【0059】次いで洗浄されたガスは、導管(23)を経て
大気中に投棄されてよいし、あるいはより一般には装置
外に排出されてよい。
【0060】好ましくは、酸素含有ガスを焼成帯域内に
導入するために導管(14)に連結される導管(18)が配置さ
れる。好ましくは導管(18)は炉(16)の後に配置される。
図1の場合、導管(17)および導管(18)により導入された
ガスは、ほぼ同じ酸素含有量を有するのが認められる。
【0061】図1の実施の形態は、焼成帯域での燃焼に
より生じたガスを使用するガスの最適化管理に一致す
る。すなわち再加熱されたガスを炉(16)内で分留しない
で、乾燥されかつ再加熱された空気を直接焼成帯域内に
導入することも可能であった。つまり、このガスは、オ
キシクロレーション帯域に搬送される少なくとも一部で
ある。
【0062】図2は、本発明の第2の実施形態を示すフ
ローシートである。
【0063】同図を参照すると、この第2の実施の形態
は、導管に配置された設備(乾燥機、炉、熱交換器等)
により図1の実施の形態から区別される。
【0064】この図は、本発明の枠内における設備およ
び導管の配置を変化させる手段を例証するために提供さ
れる。
【0065】燃焼から生じたガスの排出導管(5) が認め
られる。該導管は洗浄タンク(6) に通じる。洗浄後、ガ
スは、一部分留され、これは導管(9) を経て燃焼帯域に
戻る。この導管における設備は表示されていない。
【0066】導管(10)から排出された別の一部は、圧縮
酸素(空気)と混合される(導管(11)を経て導かれる圧
縮器(12))。
【0067】酸素を充填されたガスは、熱交換器(25)、
乾燥機(26)、熱交換器(15)および炉(16)内を通過する。
再加熱後、ガスは、導管(19)を経る塩素化剤と導管(20)
を経る水との追加と共に導管(17)を経てオキシクロレー
ション帯域に向かう流に分割される。別の流は、導管(1
8)を経て焼成帯域に向かう。
【0068】オキシクロレーションから生じた流出物
は、導管(21)を経て排出され、熱交換器(15)、冷却器(2
7)および洗浄タンク(22)を通過して、導管(23)を経て大
気中に放たれる。
【0069】従って、これらの実施の形態では、燃焼か
ら生じたガスの排出導管(5) は、前記ガスの洗浄帯域
(6) に通じる。導管(9) により、洗浄済みガスの一部が
1つまたは複数の燃焼帯域に再循環され、導管(10)によ
り、洗浄済みガスの別の一部が運ばれる。これは、導管
(11)を経て導入される酸素含有ガスと混合されて、導管
(17)を経てオキシクロレーション帯域(B) に少なくとも
一部が導入される酸素含有ガスを生じる。
【0070】好ましくは、均一ガスを導入するために、
少なくとも1つの塩素化剤を導入する少なくとも1つの
導管(19)と、水を導入する導管(20)とが導管(17)に達し
て、水と少なくとも1つの塩素化剤と酸素とを含むガス
が、導管(17)を経てオキシクロレーション帯域に導入さ
れるようにする。
【0071】示された実施の形態が、オキシクロレーシ
ョン・ガスの再循環回路を用いないで行われることに留
意される。本発明の有益性は、次の実施例において明ら
かに判明する。
【0072】
【実施例】つぎに、本発明の実施例を説明する。
【0073】本発明の方法の実施において、触媒の流量
800kg/時は、コークス6.25重量%を含んだ。
燃焼は、ガスの回路16000kg/時を必要とした。
パージ約700kg/時が、焼成・オキシクロレーショ
ン・ガスのために完全に使用された。パージ・ガスと空
気とは、酸素17容量%を含む焼成・オキシクロレーシ
ョン・ガス3100kg/時を形成する。酸素とパージ
・ガスとを予め乾燥させて、50モルppm未満のH2
Oの単位質量当たり留分を得るようにした。ガスは2つ
の部分に分離された。すなわち1550kg/時は、導
管を経て焼成帯域の下部に向い、1550kg/時は、
前記導管内に塩素化剤と水蒸気とを添加した後にオキシ
クロレーション床の底部に注入される。例えば、ガス
は、塩素12kg/時と水蒸気60kg/時とに相当す
る塩素化剤の流量を注入される。
【0074】触媒は、オキシクロレーション帯域に1.
5時間および焼成帯域に0.5時間滞留する。オキシ塩
化処理の効果を、オキシクロレーション帯域の入口で採
取した触媒試料の金属相の分散状態と、焼成帯域の出口
で採取した試料の金属相の分散状態とを比較して評価し
た。触媒の金属相の分散状態を、H2 /O2 化学吸着技
術により量的に測定した。得られた結果により、焼成の
出口で採取した試料の金属相の分散性が、オキシクロレ
ーションの入口で採取した試料の金属相の分散性よりも
平均して18%大きいことが証明された。出口で採取し
た触媒試料の塩素含有量は、1.10重量%であった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示すフローシートで
ある。
【図2】本発明の第2の実施形態を示すフローシートで
ある。
【符号の説明】
A 燃焼帯域 B オキシクロレーション帯域 C 焼成帯域 1 触媒導入用導管 3 触媒導入用導管 5 排出用導管 6 ガス洗浄帯域 7 乾燥機 8 圧縮器 9 酸素含有ガス導入用導管 10 洗浄済みガス一部搬送導管 11 酸素含有ガス導入導管 14 導管 16 再加熱炉 17 酸素含有ガス導入用手段 18 酸素含有ガス導入用導管 19 塩素化剤導入手段 20 水導入用手段 21 排出用導管 22 オキシクロレーション排出ガスの処理帯域 23 ガス排出手段 24 偏向板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジャン マリー ドゥヴェ フランス国 ヴェルヌイエ アレ デ ヴ ェルジェ 30 (72)発明者 フレデリック オフマン フランス国 パリー ケ ドゥ ジェマッ プ 68 (72)発明者 ミシェル テリー フランス国 ヴェルネゾン ルート デ コンダミン シャルリー 181 アー (番地なし)

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 担体、少なくとも1つの貴金属および塩
    素を含む、芳香族炭化水素製造触媒またはリフォーミン
    グ触媒の再生方法であって、連続的燃焼工程、オキシク
    ロレーション工程および焼成工程を含む方法において、
    オキシクロレーション工程について、少なくとも1つの
    塩素化剤と、酸素および水を含む少なくとも1つのガス
    とがH2 O/HClモル比3〜50で導入され、オキシ
    クロレーション工程が、酸素を21%未満で含みかつ
    (HClで計算された)塩素を少なくとも50重量pp
    mで含むオキシクロレーション・ガスの存在下に温度3
    50〜600℃で行われることを特徴とする再生方法。
  2. 【請求項2】 H2 O/HClモル比が7〜50である
    ことを特徴とする、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 オキシクロレーション・ガスの水含有量
    が、少なくとも10000重量ppmであることを特徴
    とする、請求項1または2記載の方法。
  4. 【請求項4】 オキシクロレーション・ガスの塩素(H
    Cl)含有量が、50〜8000重量ppmであること
    を特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項記載の方
    法。
  5. 【請求項5】 触媒と接触するガスの塩素(HCl)含
    有量が、1000〜8000重量ppmであることを特
    徴とする、請求項1〜4のいずれか1項記載の方法。
  6. 【請求項6】 触媒と接触するガスの酸素含有量が、1
    0(容量)%以上〜21(容量)%未満であることを特
    徴とする、請求項1〜5のいずれか1項記載の方法。
  7. 【請求項7】 オキシクロレーション工程での温度が4
    90〜530℃であることを特徴とする、請求項1〜6
    のいずれか1項記載の方法。
  8. 【請求項8】 オキシクロレーション工程での触媒の滞
    留時間が45分〜2時間であることを特徴とする、請求
    項1〜7のいずれか1項記載の方法。
  9. 【請求項9】 焼成工程が、酸素多くとも21%と水1
    %未満とを含むガスの存在下に行われることを特徴とす
    る、請求項1〜8のいずれか1項記載の方法。
  10. 【請求項10】 酸素含有ガスが、酸素補給物と混合さ
    れる、燃焼工程から生じたガスの一部を含むことを特徴
    とする、請求項1〜9のいずれか1項記載の方法。
  11. 【請求項11】 触媒が固定床であることを特徴とす
    る、請求項1〜10のいずれか1項記載の方法。
  12. 【請求項12】 触媒が移動床であることを特徴とす
    る、請求項1〜11のいずれか1項記載の方法。
  13. 【請求項13】 オキシクロレーション・ガスが、焼成
    工程が行われる帯域から来るガスと、オキシクロレーシ
    ョン工程が行われる帯域に導入される1つまたは複数の
    塩素化剤、水および1つまたは複数の酸素含有ガスとの
    混合により生じ、1つまたは複数の酸素含有ガスが、酸
    素補給物と混合される、燃焼から生じたガスの一部を含
    むものであり、焼成帯域に導入されたガスが、空気また
    は燃焼から生じたガスの洗浄され、乾燥されかつ酸素補
    給物と混合された一部からなるガスであることを特徴と
    する、請求項12記載の方法。
  14. 【請求項14】 オキシクロレーション帯域から生じた
    ガスが、オキシクロレーション帯域に再循環されないで
    装置外に排出されることを特徴とする、請求項1〜13
    のいずれか1項記載の方法。
  15. 【請求項15】 担体、少なくとも1つの貴金属および
    塩素を含むリフォーミング触媒または芳香族炭化水素製
    造触媒の再生用閉鎖容器であって、前記閉鎖容器は、少
    なくとも1つの酸素含有ガス導入用導管(9) と、燃焼か
    ら生じたガスの少なくとも1つの排出用導管(5) とを具
    備する少なくとも1つの燃焼帯域(A)、少なくとも1つ
    のオキシクロレーション帯域(B) 、並びに少なくとも1
    つの酸素含有ガス導入用導管(18)を具備する少なくとも
    1つの焼成帯域(C) を含み、さらに閉鎖容器内への少な
    くとも1つの触媒導入用導管(1) と、次のオキシクロレ
    ーション帯域(B) への燃焼から生じた少なくとも1つの
    触媒導入用導管(3) と、オキシクロレーションから生じ
    たガスの少なくとも1つの排出用導管(21)とを含む閉鎖
    容器において、オキシクロレーション帯域が、少なくと
    も1つの塩素化剤を導入するための少なくとも1つの手
    段(19)を含み、さらにオキシクロレーション帯域が、少
    なくとも1つの水導入用手段(20)と、少なくとも1つの
    酸素含有ガス導入用手段(17)とを含むことを特徴とする
    再生閉鎖容器。
  16. 【請求項16】 燃焼から生じたガスの排出導管(5)
    が、前記ガスの洗浄帯域(6) に通じており、導管(9)
    が、洗浄済みガスの一部を1つまたは複数の燃焼帯域に
    再循環し、導管(10)が、洗浄済みガスの別の一部を運
    び、この別の一部は、導管(11)により導入される酸素含
    有ガスと混合されて、導管(17)を経てオキシクロレーシ
    ョン帯域(B) に少なくとも一部導入される酸素含有ガス
    を生じることを特徴とする、請求項15記載の閉鎖容
    器。
  17. 【請求項17】 導管(17)を経て水と少なくとも1つの
    塩素化剤と酸素とを含むガスが、オキシクロレーション
    帯域に導入されるために、少なくとも1つの塩素化剤を
    導入する少なくとも1つの導管(19)と水を導入する導管
    (20)とが導管(17)に達していることを特徴とする、請求
    項15または16記載の閉鎖容器。
  18. 【請求項18】 炉(16)が導管(14)に配置されることを
    特徴とする、請求項15〜17のいずれか1項記載の閉
    鎖容器。
  19. 【請求項19】 燃焼から生じた洗浄済ガスが、乾燥機
    (7) 次いで圧縮器(8) を通過し、次いで導管(9) を経て
    1つまたは複数の燃焼帯域に再循環される一部に分割さ
    れ、別の一部は、導管(11)を経て酸素含有ガスと混合さ
    れ、オキシクロレーション帯域(B) に少なくとも一部が
    導入されるように炉(16)内で再加熱されることを特徴と
    する、請求項17または18記載の閉鎖容器。
  20. 【請求項20】 導管(14)により導入されたガスが、導
    管(17)を経てオキシクロレーション帯域(B) に導入され
    る一部と、導管(18)を経て焼成帯域(C) に導入される一
    部とに分留されることを特徴とする、請求項15〜19
    のいずれか1項記載の閉鎖容器。
  21. 【請求項21】 閉鎖容器が、1つまたは複数の導管(2
    1)により排出されるオキシクロレーションから生じたガ
    スの処理帯域(22)に次いでこれらガスを装置外に排出す
    るための手段(23)を備えることを特徴とする、請求項1
    5〜19のいずれか1項記載の閉鎖容器。
  22. 【請求項22】 焼成帯域とオキシクロレーション帯域
    とが軸方向であることを特徴とする、請求項15〜21
    のいずれか1項記載の閉鎖容器。
  23. 【請求項23】 軸方向である焼成帯域とオキシクロレ
    ーション帯域とが、単一床を形成し、偏向板(24)が、オ
    キシクロレーション帯域にガスを導入する導管(17)レベ
    ルの床内に配置されることを特徴とする、請求項15〜
    22のいずれか1項記載の閉鎖容器。
JP10102665A 1997-04-14 1998-04-14 改善オキシクロレーションを用いる芳香族化合物製造触媒またはリフォーミング触媒の再生方法および再生閉鎖容器 Withdrawn JPH10286472A (ja)

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JP2011500321A (ja) * 2007-10-26 2011-01-06 イエフペ エネルジ ヌヴェル 改質触媒を再生する方法および容器
JP2011500322A (ja) * 2007-10-26 2011-01-06 イエフペ エネルジ ヌヴェル 改質触媒の再生方法

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