JPH10286183A - 加熱調理器 - Google Patents

加熱調理器

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JPH10286183A
JPH10286183A JP9746597A JP9746597A JPH10286183A JP H10286183 A JPH10286183 A JP H10286183A JP 9746597 A JP9746597 A JP 9746597A JP 9746597 A JP9746597 A JP 9746597A JP H10286183 A JPH10286183 A JP H10286183A
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heater
thermostat
cooking
heating
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Masaaki Orikane
正晃 織金
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本体ケースの温度が過度に上昇するのを未然
に防止し、かつ加熱された調理物を本体ケースから取り
出しては新たに本体ケースに調理前の被調理物を収納し
て加熱調理を繰り返し連続的に行う際に、中断のない効
率的な加熱調理をおこなうことができる加熱調理器を供
給する。 【解決手段】 オーブントースター10は、被調理物を
取り出し可能に収納する本体ケース1と、本体ケース1
に内設されたヒータ4と、ヒータ4へ電力を供給する電
力供給回路6とを備え、電力供給回路6は、本体ケース
4内温度が、予め設定された第1温度に達したとき、ヒ
ータ4への電力供給を停止する低温サーモスタット51
(第1断路手段)と、第1温度より高い予め設定された
第2温度に達したとき、ヒータ4への電力供給を停止す
る高温サーモスタット52(第2断路手段)と、これら
低温サーモスタット51及び高温サーモスタット52を
選択的に切り換えるリレースイッチ53(切り換え手
段)とを具備してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、加熱調理器に関
し、特に加熱調理後の被調理物と加熱調理前の被調理物
との入れ換えを繰り返し行いながらヒータに電力を供給
して複数の被調理物を連続的に加熱調理可能な加熱調理
器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、加熱調理器には、被調理物を取り
出し可能に収納する本体ケースと、この本体ケースに内
設されたヒータと、このヒータへ電力を供給する電力供
給回路とを備え、本体ケース内の温度が過度に上昇した
場合に電力供給回路の断路手段が作動してヒータへの電
力供給を停止する機構を備えたものがある。例えばオー
ブントースターのような加熱調理器では、本体ケースか
ら被調理物を取り出すのを忘れて再度加熱を行ったよう
な場合に断路手段、例えば、サーモスタット等の感熱式
開閉手段が作動してヒータ回路への通電を断ち、本体ケ
ースの異常昇温、被調理物の発火を防止する。本体ケー
スの温度が所定温度まで低下すると、サーモスタットが
自動復帰してヒータ回路への通電を開始する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のオーブントース
ターでは、通常、予め設定された加熱調理時間、例え
ば、被調理物がパンであれば、所望の焼き色が付いたト
ーストに仕上げるのに要する加熱調理時間をタイマーに
セットしてヒータへの電力供給が開始され、この加熱調
理時間が終了するとヒータへの電力供給は停止される。
しかし、加熱調理後の被調理物と加熱調理前の被調理物
との入れ換えを繰り返し行いながらヒータに電力を供給
して複数の被調理物を連続的に加熱調理をおこなう場合
には、被調理物を本体ケースに収納しヒータへ電力を供
給して新たな被調理物の加熱調理を開始する時点で、本
体ケースの温度がすでにサーモスタットの作動温度直前
まで昇温している場合がある。
【0004】このとき、加熱調理を開始してもタイマー
でセットされた所定の加熱調理時間が経過する以前に、
サーモスタットが作動しヒータ回路への通電が断たれて
しまうことになる。このヒータ回路への通電の停止は、
安全上好ましいが、サーモスタットが自動復帰するまで
加熱調理は中断されることになるので、復帰に要する時
間が加算されて調理時間が延びてしまう。また、サーモ
スタット以外の感熱式開閉手段、例えばサーミスタを用
いたヒータ回路であってもリセットの操作等をおこなっ
てからでないと加熱調理が再開できない。特にサーモス
タットは、その固体の熱容量に基づく熱慣性を有するた
め即時復帰が困難であり、一旦作動するとその後、加熱
調理を繰り返し連続的におこなうことが実質的に不可能
となる。
【0005】この発明の目的は、本体ケースの温度が過
度に上昇するのを未然に防止し、かつ加熱された調理物
を本体ケースから取り出しては新たに本体ケースに調理
前の被調理物を収納して加熱調理を繰り返し連続的に行
う際に、中断のない効率的な加熱調理をおこなうことが
できる加熱調理器を供給することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明によれば、被調
理物を取り出し可能に収納する本体ケースと、この本体
ケースに内設されたヒータと、このヒータへ電力を供給
する電力供給回路とを備え、この電力供給回路は、本体
ケース内温度が、予め設定された第1温度に達したと
き、ヒータへの電力供給を停止する第1断路手段と、前
記第1温度より高い予め設定された第2温度に達したと
き、ヒータへの電力供給を停止する第2断路手段と、こ
れら第1断路手段及び第2断路手段を選択的に切り換え
る切り換え手段とを具備してなる加熱調理器が提供され
る。
【0007】すなわち、この発明は、低温側の第1断路
手段及び高温側の第2断路手段と、これらを選択的に切
り換える切り換え手段とを備えているので、本体ケース
内が比較的低温で加熱調理が行われる場合には第1断路
手段に切り換え、比較的高温で加熱調理が行われる場合
には第2断路手段に切り換えることができ、それによっ
て、本体ケース内が比較的高温で加熱調理が行われる場
合に、低温側の第1断路手段の作動による加熱調理の中
断を防止するものである。
【0008】この発明を本体ケース内温度(以後、庫内
温度とする)の変化に基づいて説明する。図10は、オ
ーブントースターで加熱調理を連続的に行った場合の庫
内温度の変化の一例を示すグラフである。まずオーブン
トースターの庫内に被調理物を収納し、ヒータ出力、調
理時間を設定しヒータへ電力を供給する(時間t0)。初
回の加熱調理においては、所定の調理時間が経過する
と、ヒータへの電力供給が停止される(時間t1)。次
に、加熱調理後の被調理物を庫内から取り出しては加熱
調理前の被調理物を庫内へ収納する操作を繰り返しつつ
ヒータへ電力の供給を続けると、庫内温度が上昇して第
1温度T1に達する(時間t2)。このとき、第1断路手
段が作動すると、加熱調理が中断され、さらに第1断路
手段がサーモスタットのような感熱式開閉手段であれば
庫内が冷却されてサーモスタットが自動復帰する時点
(時間t3)まで、待機せねばならない。そこで、予め切
り換え手段で第2断路手段に切り換え第1断路手段を不
活性にしておけば、庫内温度が第1温度を超えた庫内で
加熱調理を続行できる。
【0009】庫内温度が第1温度を超えた庫内で加熱調
理を続行すると、上記した加熱調理を連続的に行う場合
に庫内は、平衡温度Teに達する。しかし、加熱調理後
の被調理物を庫内から取り出さずに被調理物を庫内に収
納したままヒータへ電力の供給を続けると、庫内温度が
上昇して第2温度T2に達する(鎖線で表す)。この第
2温度T2は、ヒータへ電力の供給を続けた場合に庫内
で被調理物が発火する温度T0より低く設定されてい
る。すなわちこの発明では、第1温度が、被調理物を庫
内に収納してヒータへ電力の供給を行う加熱調理が初回
だけで終了すると想定した場合に、加熱調理後の被調理
物を庫内から取り出さずに被調理物を庫内に収納したま
まヒータへ電力の供給を続けた際、庫内で被調理物が発
火するのを未然に防止する観点から設定された温度であ
り、第2温度が、加熱された調理物を本体ケースから取
り出しては新たに本体ケースに調理前の被調理物を収納
して加熱調理を繰り返し連続的に行うことを想定した場
合に、庫内を被調理物の発火温度T0以下の平衡温度T
eに維持する観点から設定された温度であると言える。
【0010】この発明におけるヒータとしては、抵抗発
熱線からなるシーズヒータ、ハロゲン光を用いたハロゲ
ンヒータ、加熱コイルを具備する電磁誘導式加熱器など
が挙げられる。この発明における電力供給回路は、電源
に接続可能な接続器具、電源回路基盤、タイマー、スイ
ッチ、制御用回路基板が接続されたものが挙げられる。
【0011】この発明における第1温度とは、本体ケー
ス内が比較的低温で加熱調理が行われる場合の庫内温度
であって、非連続的な加熱調理、すなわち加熱された調
理物を本体ケースから取り出してヒータの駆動を停止し
た後、新たに本体ケースに被調理物を載置して加熱調理
を行うまでの時間間隔が比較的長く、その間に本体ケー
ス及びその庫内が充分に冷却される場合の温度を指す。
この発明における第2温度とは、本体ケース内が比較的
高温で加熱調理が行われる場合の庫内温度であって、連
続的な加熱調理、すなわちヒータを断続的に、あるいは
連続的に連続駆動しつつ加熱された調理物を本体ケース
から取り出しながら新たに本体ケースに被調理物を載置
して加熱調理を繰り返し連続的に行うような加熱調理を
行う場合であって、その間に本体ケース及びその庫内が
充分に冷却されない場合の温度を指す。
【0012】この発明における断路手段には、手動復帰
式のヒューズ、サーミスタ、サーモスタットが挙げられ
る。第1断路手段及び第2断路手段の少なくとも一方
を、感熱式開閉素子で構成すると、手動復帰の操作を行
わずに自動復帰させることができる。第1断路手段を第
1サーモスタット、第2断路手段を第2サーモスタット
からそれぞれ構成すると、サーモスタットの比較的大き
い熱慣性を利用して、作動後から自動復帰するまでの間
に本体ケース及びその庫内を冷却することができる。
【0013】第1サーモスタット及び第2サーモスタッ
トが、ヒータに直列に接続され、切り換え手段が、第1
サーモスタットをバイパスするバイパス路と、このバイ
パス路に介接された切り換えスイッチとから構成する
と、切り換えスイッチにより第1サーモスタットに切り
換えた際、第2サーモスタットが第1サーモスタットに
直列に接続されるので、第1サーモスタットの不作動時
の安全性が高まる。
【0014】切り換え手段が、タイマーを備え、そのタ
イマーが予めヒータの駆動時間を設定可能な時限タイマ
ー部と、ヒータを連続運転可能な連続設定部とを有し、
時限タイマー部が設定されたとき第1断路手段に切り換
え、連続設定部が設定されたとき第2断路手段に切り換
える構成にすると、ヒータの駆動時間をタイマーで任意
に設定でき、かつ加熱調理中の被調理物の加熱調理状態
を確認しながら被調理物の所望の加熱調理状態まで加熱
できる。なお、この発明におけるヒータの連続運転と
は、ヒータへの電力の供給を連続的に行うことのみに限
らず、ヒータへの電力の供給を断続的に行うことをも含
む。
【0015】加熱調理後の被調理物を本体ケースから取
り出しては加熱調理前の被調理物を本体ケースへ収納す
る操作を繰り返しながら、ヒータに電力を供給したとき
の本体ケース内の最高温度が、第1温度と第2温度との
間の温度に平衡するよう構成すると、第2断路手段に切
り換えて本体ケース内が比較的高温となる加熱調理を行
なう場合に、低温側の第1断路手段の作動による加熱調
理の中断のみならず、高温側の第2断路手段の作動によ
る加熱調理の中断をも防止することができる。
【0016】最高温度が230〜250℃のとき、第1
温度が220℃、第2温度が350℃となるような加熱
調理器であれば、安全でかつ多様な加熱調理メニューに
対応できる。被調理物が、トースト用のパンであれば、
トーストを連続して供給することができ、短時間内に多
量のトーストを供給する飲食店、構成員の多い所帯等で
の利便性が高い。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図に示す実施の形態に基づ
いてこの発明を詳述する。なお、これによってこの発明
が限定されるものではない。図1から図4は、この発明
の一つの実施の形態による加熱調理器としてのオーブン
トースターを示す。図1でその外観を示すように、オー
ブントースター10は、鋼板製の箱状本体ケース1と、
本体ケース1の前面に回動可能に取り付けられた扉2
と、本体ケース1の内部に付設され被調理物を載置する
載置網3と、載置網3の上下にそれぞれ配設されたヒー
タ4(4a、4b)と、ヒータ4へ電力を供給する電力
供給回路としての操作パネル6とから主に構成されてい
る。
【0018】本体ケース1は、図2〜4に示すように、
本体ケース1の前面を除く5面を構成する外筐11と、
この外筐11の内側に貼設されヒータ4の熱線を反射さ
せる天板12、背板13及び左右の側板14、15とか
らなる。側板14、15の上部にはヒータ固定用の固定
孔14a、15aが、側板14、15の下部にはヒータ
固定用の固定孔14b、15b及びガイド孔14c、1
5cがそれぞれ形成されている。また、右側板15のガ
イド孔15cの上方には、ファン通気孔15dが形成さ
れる。外筐11の底板16の上面には前方に引き出し可
能なトレイ17が配置され、底板16の前端には扉2の
回動支軸を枢支する枢支部(図示せず)が形成されてい
る。
【0019】扉2は、中央に窓枠部21を有する鋼板製
枠板22と、窓枠部21に取り付けられたガラス23
と、枠板22の上部前面に配設されたハンドル24と、
枠板22の後面に配設された左右1対のフック25から
なる。
【0020】載置網3は、後端が上方へ屈曲した金属製
網部材であって、左右の側端から外方へ突出した水平突
起対31を有する。この水平突起対31がガイド孔部1
4c、15cに挿入され、フック25が載置網3の前端
に係止されているので、扉2が開かれると、水平突起対
31はガイド孔部14c、15cを移動し、載置網3が
前方に引き出される。この移動の際、載置網3はガイド
孔部14c、15c及びフック25により略水平に保持
される。上下のヒータ4a、4bは、ニクロム線をセラ
ミック管で被覆したシーズヒータからなり、各両端部に
配設されたヒータ碍子41によって側板14、15の固
定孔14a、15a及び14b、15bに固定され、略
水平かつ互いに平行に本体ケース1内に支持されてい
る。
【0021】さらに、右側板15の外側には、空気攪拌
用のファン45及び2つのサーモスタット51、52が
配設されている。ファン45は通気孔15dに対面して
配置され、庫内に向かって送風するとき、天板12、背
板13及び左右の側板14、15、扉2で包囲されてな
る加熱調理庫の内部の空気を攪拌して温度分布を均一に
する。2つのサーモスタットは、145℃のブレーク接
点を有する低温用サーモスタット51及び180℃のブ
レーク接点を有する高温用サーモスタット52であり、
それぞれの感熱面は右側板15の外側表面に密着して固
定されている。サーモスタット51、52は、ともにヒ
ータ4aの斜め下方にあって、ヒータ4a、4bから略
等距離に位置し、これらの感熱面はヒータ4a、4b及
びファン45を駆動したとき、略同一の温度となる。
【0022】操作パネル5は、図5に示すように、加熱
調理時間を任意に設定可能な調理タイマー61(時限タ
イマー部)と、メニュー切り換えキー62と、自動トー
ストキー66と、焼色調節つまみ67とからなる操作部
と、この操作部により点灯するランプ63、64、6
5、68、69及び図示しないビープ音報知手段からな
る表示及び報知部とからなる。ランプ63、64、65
は、メニュー切り換えキー62により切り換え可能な3
つの調理モード、すなわちヒータ4による3つの出力設
定値のそれぞれに対応して点灯される。ランプ68は自
動トーストキー66が1回押されたときに食パンの調理
モードに設定されて点灯し、ランプ69は自動トースト
キー66が2回押されたときに冷凍食パンの調理モード
に設定されてランプ68とともに点灯する。焼色調節つ
まみ67は、外周の指示目盛りに対応するヒータ4の駆
動時間(トースト時間)を設定する。
【0023】図6は、オーブントースター10のヒータ
4における電力供給回路を説明する回路図である。電力
供給回路6は、調理タイマー61とヒータ回路とが並列
に接続されてなり、ヒータ回路は、低温サーモスタット
51及び高温サーモスタット52が、並列接続されたヒ
ータ4a、4bに直列に接続され、さらに、低温サーモ
スタット51をバイパスするバイパス路56と、このバ
イパス路56に介接されたリレースイッチ53(切り換
えスイッチ)からなる。ヒータ4a、4bは、トライア
ック54、55によってそれぞれの出力が制御される。
【0024】低温サーモスタット51及び高温サーモス
タット52の設定作動温度は、庫内で被調理物が載置さ
れる所定の空間位置における所定温度を、これらのサー
モスタット51、52が固着された側板15の感熱面の
温度によって置き換えた温度であり、ヒータの出力、庫
内の形状及び構造、被調理物の種類及び量と相関関係に
あるが、このオーブントースター10では、被調理物を
パン類、特に食パンとし、予めに実験によって求められ
た、庫内において食パンが発火する温度より低い温度を
想定し、具体的には載置網3上で食パンが発火した温度
に基づいて設定された庫内温度220℃及び350℃
が、低温サーモスタット51及び高温サーモスタット5
2の各設定作動温度が145℃及び180℃に相当す
る。なお、この庫内において食パンが発火する温度は、
庫内温度で350℃付近である。
【0025】図7は、オーブントースター10の制御ブ
ロック構成図である。オーブントースター10は、CP
U、ROM、RAM、タイマー等を有するマイクロコン
ピュータを含む制御部60を有している。制御部60に
は、低温サーモスタット51(第1断路手段)、高温サ
ーモスタット52(第2断路手段)、ファン45、調理
タイマー61、メニュー切り換えキー62、自動トース
トキー66、焼色調節つまみ67、ランプ63、64、
65、68、69、ビープ音報知手段及びリレースイッ
チ53の各入出力部が接続されている。図8及び図9の
制御フローチャート及び図10の庫内温度変化のグラフ
によって、オーブントースター10における制御部60
の動作を以下に説明する。
【0026】ステップS1において初期設定が行われ、
ステップS2で自動トーストキー66が1回押されたと
判断したときは、ステップS3に移行しトーストランプ
68を点灯するとともにヒータ4の出力を設定する。次
に、ステップS4において自動トーストキー66が2回
押されたか否かを判断する。YESの場合はステップS
5において冷凍食パンランプ69を点灯し、次にステッ
プS6において初回トースト時間を設定する。
【0027】初回トースト時間は、焼色調節つまみで設
定された焼色の指示位置に応じて予め設定された連続出
力時間が指令される。ステップS4の判断がNOの場合
は同様にステップS6に移行する。次に、ステップS7
ではリレースイッチ53を作動させて高温サーモスタッ
ト52への切り換えが行われる。高温サーモスタット5
2への切り換えを行った後、ステップS8では設定出力
でヒータ4を駆動するとともにファン45の駆動を開始
する(図10の時間t0)。次にステップS9において、
設定されたトースト時間が経過したか否かを判断する。
設定時間が経過するとステップS10においてヒータ4
を停止する(図10の時間t1)。ステップS11ではヒ
ータ4の停止と同時に計時を開始する。次にステップS
12に移行して自動トーストキー66が押されたと判断
すると、ステップS13でトーストランプ68を点灯す
るとともにヒータ4の出力を設定する。
【0028】次にステップS14において次のトースト
時間を設定する。2回目以降のトースト時間は、ステッ
プS11での計時結果と焼色調節つまみで設定された焼
色の指示位置とに応じて予め設定された連続出力時間が
指令される。ただし、前記の計時結果が、予め設定され
た制限時間(例えば、7分間)を超えると、ステップS
1に移行する。次に、ステップS15では、リレースイ
ッチ53を作動させて高温サーモスタット52への切り
換えが行われる。高温サーモスタット52への切り換え
を行った後、ステップS16では設定出力でヒータ4を
駆動するとともにファン45の駆動を開始する。次にス
テップS17では、高温サーモスタット52が作動した
か否かを判断する。
【0029】高温サーモスタット52が作動することな
く2回目以降のトースト時間が経過した場合にはヒータ
4を停止し、同時に計時を開始する(ステップS18〜
20)。次にステップS21に移行して自動トーストキ
ー66が押されたと判断すると、ステップS13に移行
する。
【0030】一方、ステップS17で高温サーモスタッ
ト52が作動したと判断した場合は、ヒータ回路が電源
と遮断され(図10のA) 、高温サーモスタット52の
自動復帰を待ってヒータ4への通電が開始される(ステ
ップS22〜24)。ステップS24でヒータ4への通
電が開始された時点でトースト時間が経過していない場
合はステップS17に移行する。
【0031】ステップS1における初期設定の後、ステ
ップS25でメニューキー62が押された場合には、ス
テップS26に移行して選択されたメニューのランプ6
3〜65のいずれか1つを点灯しこのメニューに基づく
ヒータ4の出力を設定する。ステップS27において選
択されたメニューに対応する予め設定された加熱調理時
間、あるいは調理タイマー61で設定された加熱調理時
間を指令し、次に、ステップS28ではリレースイッチ
53を作動させて低温サーモスタット51への切り換え
が行われる。低温サーモスタット51への切り換えを行
った後、次のステップS29で設定出力でヒータ4を駆
動するとともにファン45の駆動を開始する。次にステ
ップS30では、低温サーモスタット51が作動したか
否かを判断する。
【0032】低温サーモスタット51が作動することな
くメニュー調理時間が経過した場合にはヒータ4の駆動
を停止して加熱調理が終了する(ステップS31〜3
2)。一方、ステップS30で低温サーモスタット51
が作動したと判断した場合は、ヒータ4が電源と遮断さ
れ(図10の時間t2)、低温サーモスタット51の自動
復帰を待ってヒータ4への通電が開始される(ステップ
S33〜35)。ステップS35でヒータ4への通電が
開始された時点でメニュー調理時間が経過していない場
合はステップS30に移行する。
【0033】このように、上記のオーブントースター1
0は、加熱調理のメニューがトースト以外の場合、ある
いは連続加熱を行わない場合にはメニューの設定の際に
低温サーモスタット51へ自動的に切り換わり、加熱調
理のメニューがトーストの加熱調理に設定された場合に
は、高温サーモスタット52へ自動的に切り換わるの
で、庫内の温度が過度に上昇するのを未然に防止し、か
つ加熱調理後の被調理物と加熱調理前の被調理物との入
れ換えを繰り返し行いながらヒータに電力を供給して複
数の被調理物を連続的に加熱調理を行う際に、中断のな
い効率的な加熱調理をおこなうことができる。
【0034】なお、上記した制御部60の制御動作にお
いて、高温サーモスタット52への切り換えを、初回ト
ースト時間の設定(ステップS6)後に行なうよう構成
されているが、高温サーモスタット52へ切り換えず
に、低温サーモスタット51へ切り換えたままであって
もよい。これにより、初回のトーストの加熱調理に限っ
て低温サーモスタット51が活性状態になるので、安全
性が高まる。
【0035】図11において、切り換え手段の他の実施
の形態を示す。ここでは、操作部がタイマー71を備
え、タイマー71は予めヒータ4の駆動時間を設定可能
な時限タイマー部73と、ヒータ4を連続運転可能な連
続設定部72とを有し、時限タイマー部73が設定され
たとき低温サーモスタット51(第1断路手段)に切り
換え、連続設定部72が設定されたとき高温サーモスタ
ット52(第2断路手段)に切り換える構成にすると、
タイマー71を時限タイマー部73で設定すればヒータ
4の駆動時間を任意の加熱調理時間に設定でき、タイマ
ー71を連続設定部72に設定すれば加熱調理中の被調
理物の加熱調理状態を確認しながら被調理物の所望の加
熱調理状態まで加熱できる。図12は、このタイマー7
1を備えたヒータ4の電力供給回路を示す。
【0036】
【発明の効果】この発明の加熱調理器では、低温側の第
1断路手段及び高温側の第2断路手段と、これらを選択
的に切り換える切り換え手段とを備えているので、本体
ケース内が比較的低温で加熱調理が行われる場合には第
1断路手段に切り換え、比較的高温で加熱調理が行われ
る場合には第2断路手段に切り換えることができ、それ
によって、本体ケース内が比較的高温で加熱調理が行わ
れる場合に、低温側の第1断路手段の作動による加熱調
理の中断を防止することができる。
【0037】さらに、ヒータが、加熱調理後の被調理物
を本体ケースから取り出しては加熱調理前の被調理物を
本体ケースへ収納する操作を繰り返しつつ電力の供給を
受けたときの本体ケース内の最高温度を第1温度と第2
温度との間の温度に平衡させるよう構成することによ
り、第2断路手段に切り換えて本体ケース内が比較的高
温となる加熱調理を行なう場合に、低温側の第1断路手
段の作動による加熱調理の中断のみならず、高温側の第
2断路手段の作動による加熱調理の中断をも防止するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態によるオーブントースタ
ーの外観を説明する斜視図。
【図2】図1のオーブントースターのII線断面図。
【図3】図1のオーブントースターのIII 線断面図。
【図4】図1のオーブントースターのIV線断面図。
【図5】図1のオーブントースターの操作パネルを説明
する図。
【図6】図1のオーブントースターのヒータの電力供給
回路図。
【図7】図1のオーブントースターの制御ブロック図。
【図8】図1のオーブントースターの制御部の一実施形
態を示すフローチャート。
【図9】図1のオーブントースターの制御部の一実施形
態を示すフローチャート。
【図10】図1のオーブントースターの制御部による庫
内温度を説明するグラフ。
【図11】この発明の他の実施形態による加熱調理器の
調理タイマーを示す図。応するフローチャート。
【図12】図11の加熱調理器のヒータの電力供給回路
図。
【符号の説明】
1 本体ケース 4 ヒータ 6 電力供給回路 10 オーブントースター 51 低温サーモスタット(第1断路手段) 52 高温サーモスタット(第2断路手段) 53 リレースイッチ(切り換え手段)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被調理物を取り出し可能に収納する本体
    ケースと、この本体ケースに内設されたヒータと、この
    ヒータへ電力を供給する電力供給回路とを備え、 この電力供給回路は、本体ケース内温度が、予め設定さ
    れた第1温度に達したとき、ヒータへの電力供給を停止
    する第1断路手段と、前記第1温度より高い予め設定さ
    れた第2温度に達したとき、ヒータへの電力供給を停止
    する第2断路手段と、これら第1断路手段及び第2断路
    手段を選択的に切り換える切り換え手段とを具備してな
    る加熱調理器。
  2. 【請求項2】 第1断路手段及び第2断路手段の少なく
    とも一方が、感熱式開閉素子からなる請求項1に記載の
    加熱調理器。
  3. 【請求項3】 第1断路手段が第1サーモスタット、第
    2断路手段が第2サーモスタットからそれぞれなる請求
    項1に記載の加熱調理器。
  4. 【請求項4】 第1サーモスタット及び第2サーモスタ
    ットが、ヒータに直列に接続され、切り換え手段が、第
    1サーモスタットをバイパスするバイパス路と、このバ
    イパス路に介接された切り換えスイッチとからなる請求
    項3に記載の加熱調理器。
  5. 【請求項5】 切り換え手段が、予めヒータの駆動時間
    を設定可能な時限タイマー部と、ヒータを連続駆動可能
    な連続設定部とを有し、時限タイマー部が設定されたと
    き第1断路手段に切り換え、連続設定部が設定されたと
    き第2断路手段に切り換えるタイマーからなる請求項1
    に記載の加熱調理器。
  6. 【請求項6】 加熱調理後の被調理物を本体ケースから
    取り出しては加熱調理前の被調理物を本体ケースへ収納
    する操作を繰り返しながらヒータに電力を供給したとき
    の本体ケース内の最高温度が、第1温度と第2温度との
    間の温度に平衡する請求項1に記載の加熱調理器。
  7. 【請求項7】 最高温度が230〜250℃のとき、第
    1温度が220℃、第2温度が350℃である請求項6
    に記載の加熱調理器。
  8. 【請求項8】 被調理物が、トースト用のパンである請
    求項6に記載の加熱調理器。
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