JPH10285909A - 電源自給式のゲート回路 - Google Patents

電源自給式のゲート回路

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JPH10285909A
JPH10285909A JP9329097A JP9329097A JPH10285909A JP H10285909 A JPH10285909 A JP H10285909A JP 9329097 A JP9329097 A JP 9329097A JP 9329097 A JP9329097 A JP 9329097A JP H10285909 A JPH10285909 A JP H10285909A
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gate
voltage
circuit
short
self
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JP9329097A
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Inventor
Chihiro Okatsuchi
千尋 岡土
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Toshiba Corp
Toshiba FA Systems Engineering Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba FA Systems Engineering Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 主電源投入後ゲート駆動電源が確立されるま
でに、寄生コンデンサの充電電流で電圧駆動形素子のゲ
ートが正となり、誤オンして素子が劣化する。 【解決手段】 ゲート駆動電圧が確立されるまでは電圧
駆動形素子のゲート部を短絡手段で短絡して、ゲート駆
動電圧が所定レベル以上に達すると短絡手段を開とし
て、ゲート駆動信号が電圧駆動形素子のゲートに印加さ
れるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電源自給式のゲー
ト回路に係り、特に電圧駆動形の半導体素子の駆動電力
を主回路から供給する電源自給式のゲート回路に関す
る。
【0002】
【従来の技術】GTOサイリスタを直列接続する高圧変
換回路では、ゲート駆動用の直流電源を変圧器で絶縁し
て作る方法では絶縁費用が高額でなるので、ゲート回路
の電力を主回路から供給する電源自給式の駆動回路が研
究され、一部実用化される段階になっており、例えばそ
の回路として、特開平8−51770号公報に記載され
ている回路が挙げられる。
【0003】従来の電源自給式のゲート回路について、
図10を参照して説明する。GTOサイリスタ1には、
逆並列にダイオード2がフリーホイ−ルダイオードとし
て接続され、また、GTOサイリスタ1のアノード−カ
ソード間にダイオード3とコンデンサ4とを直列に接続
しダイオード3に抵抗5を並列に接続したスナバ回路が
構成される。
【0004】コンデンサ4には、コンデンサ6とコンデ
ンサ7とが並列に接続され、コンデンサ7には、コンデ
ンサ7の電圧を昇降圧させるスイッチング素子8とリア
クトル9とダイオード10とコンデンサ11とからなる
昇降圧チョッパ20が接続されている。
【0005】ゲート駆動回路12は、コンデンサ11か
ら直流電力を得てGTOサイリスタ1をオン・オフさせ
る。また、ゲート駆動回路12には、駆動信号回路13
が接続され、電気信号や光信号を絶縁してゲート信号が
与えられる。
【0006】次に動作について説明する。GTOサイリ
スタ1がオフ状態であり、アノード−カソード間に電圧
が印加されている場合、コンデンサ4には電圧が充電さ
れ、コンデンサ4の両端電圧をコンデンサ6とコンデン
サ7で分圧している。
【0007】分圧したコンデンサ7の電圧は、昇降圧チ
ョッパ20により昇降圧されコンデンサ11を充電す
る。ゲート駆動回路12は、このコンデンサ11を電源
として、GTOサイリスタ1を駆動する。
【0008】以上は、GTOサイリスタの電源自給式の
ゲート回路の一例である。GTOサイリスタはゲート駆
動が電流形であるので、ゲート駆動電力が大きいという
欠点があり、最近では、高圧大電流のスイッチング素子
もゲート駆動が電圧形の素子が開発されており、例え
ば、IGBTで3.3kVが発表され、IGBTのオン
電圧を更に下げる工夫をしたIEGTが開発されGTO
並の高圧で同等なオン電圧を持つ素子が発表されてい
る。
【0009】図11にIGBTのゲート回路を示す。
尚、図11はIGBT21と逆並列にダイオード2を接
続した図10と同じ電圧形インバータの1アームのゲー
ト回路として考える。
【0010】IGBT21には、逆並列にダイオード2
が接続され、IGBT21のコレクタ−エミッタ間に
は、ダイオード3とコンデンサ4とを直列に接続しダイ
オード3に抵抗5を並列に接続したスナバ回路が構成さ
れる。
【0011】ゲート回路は、直流電源22と、直流電源
23と、フォトカプラ24と、トランジスタ25と、ト
ランジスタ26と、抵抗27とからなる。そして、一般
的に高圧の電圧駆動形素子では、ゲート駆動の安定化の
ため直流電源22と直流電源23との中点をIGBT2
1のエミッタに接続し、IGBTのオン信号として正電
圧を、オフ信号として負電圧をゲートに印加するように
なっている。
【0012】例えば、オン信号はフォトカプラ24を介
して入力され、出力信号をトランジスタ25とトランジ
スタ26とからなる増幅器で増幅し、抵抗27を介して
IGBT21のゲートに駆動電圧を加える。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、IGB
TやIEGTなどは、ゲート駆動が電圧形のため駆動電
力がわずかであり、主回路電源投入時に誤動作が発生す
る危険性がある。つまり、電源自給式の場合、IGBT
の主電源が投入された後に駆動用の直流電源が確立す
る。
【0014】IGBTの主電源が投入されるとIGBT
のゲートとコレクタ間の寄生コンデンサCGCを介して、
IGBTのゲートとエミッタ間の寄生コンデンサCGEが
充電される。
【0015】IGBTが高圧になるとコレクタ−エミッ
タ間は数kVになり、IGBTのゲートがオンする電圧
は3〜7Vであるので、IGBTの主電源投入時の寄生
コンデンサCGEの充電電流でゲートが正となり、誤オン
して素子劣化を発生する危険性が極めて高くなる。
【0016】以上説明したように、高圧の電圧駆動形素
子を電源自給式のゲート回路で駆動する場合、ゲート駆
動用の電源が確立するまで、ゲート電圧を確実に安全な
レベル以下に抑制する必要があり、本発明は、これを達
成することのできる電源自給式のゲート回路を提供する
ことを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に係る電源自給式のゲート回路で
は、ゲート駆動電圧が確立されるまでは電圧駆動形素子
のゲート部を短絡手段で短絡して、ゲート駆動電圧が所
定レベル以上に達すると短絡手段を開として、ゲート駆
動信号が電圧駆動形素子のゲートに印加されるようにす
る。
【0018】本発明の請求項2に係る電源自給式のゲー
ト回路では、短絡手段としてノーマリーオフのスイッチ
ング素子を使用することで、ゲート駆動電圧が確立され
るまでは電圧駆動形素子のゲート−エミッタ間電圧をオ
ン電圧以下に制限し、ゲート駆動電圧が所定レベル以上
に達するとスイッチング素子をオフとして、ゲート駆動
信号が電圧駆動形素子のゲートに印加されるようにす
る。
【0019】本発明の請求項3に係る電源自給式のゲー
ト回路では、短絡手段としてノーマリーオンのスイッチ
ング素子を使用することで、ゲート駆動電圧が確立され
るまでは電圧駆動形素子のゲート部を短絡して、ゲート
駆動電圧が所定レベル以上に達するとスイッチング素子
をオフとして、ゲート駆動信号が電圧駆動形素子のゲー
トに印加されるようにする。
【0020】本発明の請求項4に係る電源自給式のゲー
ト回路では、ゲート駆動電圧が確立されるまではゲート
電圧が上昇すると第1のスイッチング素子がオンして電
圧駆動形素子のゲート部を短絡して、ゲート駆動電圧が
所定レベル以上に達すると第2のスイッチング素子をオ
ンさせ第1のスイッチング素子のゲート−ソース間を短
絡して第1のスイッチング素子をオフとして、ゲート駆
動信号が電圧駆動形素子のゲートに印加されるようにす
る。
【0021】本発明の請求項5に係る電源自給式のゲー
ト回路では、ゲート駆動電圧を電圧駆動形素子に接続さ
れたスナバコンデンサの電流を変流器を介して得る。本
発明の請求項6に係る電源自給式のゲート回路では、ゲ
ート駆動電圧を電圧駆動形素子に接続されたスナバコン
デンサと並列に接続した分圧手段より得る。
【0022】本発明の請求項7に係る電源自給式のゲー
ト回路では、ゲート駆動電圧を電圧駆動形素子に接続さ
れたスナバコンデンサの電流を変流器を介して得て、ゲ
ート駆動電圧が所定レベル以上になると変流器の二次側
を等価的に短絡してゲート駆動電圧の電圧制御を行う。
【0023】本発明の請求項8に係る電源自給式のゲー
ト回路では、直列接続された複数の電圧駆動形素子の全
てのゲート駆動電圧が所定レベル以上になることを条件
にゲート駆動をインターロックする。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は、本発明の第1の実
施の形態の構成図である。IGBT21には、逆並列に
ダイオード2が接続され、IGBT21のコレクタ−エ
ミッタ間には、ダイオード3とコンデンサ4とを直列に
接続しダイオード3に抵抗5を並列に接続したスナバ回
路が構成される。
【0025】コンデンサ4には、自給電源回路20が接
続されゲート電源22、23が作られる。このゲート電
源22、23を基にフォトカプラ24を介して送られる
ゲート信号を増幅回路31で増幅して抵抗27を介して
IGBT21のゲートに駆動電圧を与える。
【0026】また、ゲート電源23の電圧レベルを検出
しゲート電源23の電圧レベルが設定値に達すると信号
“1“を出力するレベル検出回路32と、レベル検出回
路32の出力で動作するリレー33と、IGBT21の
ゲートとエミッタとの間に設けられリレー33の出力で
動作するノーマリーオフの接点34とが設けられてい
る。
【0027】第1の実施の形態の作用を図2を用いて説
明する。時刻t0 で変換器の主回路が投入されて、IG
BT21のコレクタ−エミッタ間にVCEなる電圧が印加
される。時刻t0 付近ではゲート電源23の電圧V23は
極めて低いので、ゲート回路の増幅回路31は正常には
動作しない。
【0028】しかしこの区間はリレー33がオフ状態の
ため、接点34が閉でIGBT21のゲートとエミッタ
との間は短絡されているので、時刻t0 付近でVECの立
上がりによるコレクタからゲートへのコンデンサ充電電
流はエミッタにバイパスされIGBT21は安全にオフ
状態を保つことができる。
【0029】時刻t1 に至って、ゲート電源23の電圧
V23がレベル検出器32の設定値V1 に達すると、レベ
ル検出器32の出力は”0”から”1”に変化し、リレ
ー33を駆動し接点34は時刻t2 で閉から開となるの
で、ゲート駆動信号は抵抗27を介してIGBT21の
ゲートに正規に加えられる状態となる。
【0030】以上説明したように、第1の実施の形態に
よればゲート電源を自給する方式では主回路電源投入初
期はゲート電源が確立していないので、この期間電圧駆
動形素子のゲートを低インピーダンスで短絡してゲート
電源が過渡的に上昇するのを防ぐことで、素子の誤動作
による素子劣化を防ぎ信頼性の高い電源自給式のゲート
回路を供給することができる。
【0031】次に第2の実施の形態について説明する。
図3は、本発明の第2の実施の形態の構成図であり、図
4はその動作説明図である。第1の実施の形態と異なる
点は、IGBT21のゲートとエミッタとの間を短絡す
るリレー33と接点34の代わりに、FET駆動回路3
5とPチャンネルFET36と抵抗37を付加した点で
あり、他の構成については説明を省略する。
【0032】時刻t0 でIGBT21のゲート電圧が上
昇しはじめるととFET36のソース−ゲート間に抵抗
37を介して電圧が印加される。FET37は1〜3V
以上でオンするので、IGBT21のゲート−エミッタ
間電圧はオン電圧以下に制限される。
【0033】レベル検出器32が時刻t1 でゲート電圧
正常レベルに達したことを検出すると、FET駆動回路
35が正電圧を出力し、FET36をIGBT21のゲ
ート電圧に無関係にオフ状態に保つように作用するの
で、IGBT21はゲート駆動信号に従って動作する。
【0034】このようにして、ゲート電源確立前に素子
が誤動作して素子劣化するのを防ぎ信頼性の高い電源自
給式のゲート回路を供給することができる。また、図3
のPチャンネルFET36は、ノーマリーオン形のトラ
ンジスタ、例えばSIトランジスタや一部のFETに置
き換えることにより更に安全に動作させることができ
る。即ち、ゲート電源が無い場合にはIGBT21のゲ
ートとエミッタとの間を短絡し、ゲート電源確立後ノー
マリーオン形素子にゲート(一般的に負電圧)電圧を印
加してオフ状態とする。
【0035】このようにして、ゲート電源確立前に素子
が誤動作して素子劣化するのを防ぎ信頼性の高い電源自
給式のゲート回路を供給することができる。尚、図3の
ゲ−ト回路は、図5の回路のように変形することができ
る。
【0036】NチャンネルFET41でIGBT21の
ゲートとエミッタとの間を短絡するように構成し、ゲー
ト電圧を抵抗42を介してFET41のゲートに接続す
る。そして、レベル検出器32の出力でトランジスタ4
3をオンさせることによりゲート電源が確立するとFE
T41のゲート−ソース間を短絡してFET41をオフ
状態にする。
【0037】このとき、FET41は高ゲインのバイポ
ーラトランジスタに置換えても作用は同じである。ま
た、ゲート短絡箇所はゲート抵抗27を介する方法も考
えられる。
【0038】次に、第3の実施の形態について説明す
る。図6は、自給電源回路20の構成図である。定常的
にはスナバ用コンデンサ4Aの一部の電流を変流器51
で変圧し、ダイオードブリッジ52で直流に変換し、ダ
イオード53を介してコンデンサ54で直流電力を得
る。このとき、コンデンサ54の電圧を電圧制御回路5
5で検出して電圧が一定になるようにスイッチ56をオ
ンオフ制御する。
【0039】電源投入により充電パワーが不足する場合
には抵抗57を接続することにより一定時間後にはコン
デンサ54が充電完了するようにすることも可能であ
る。尚、正負ゲート電源を直接作る場合には、図7のよ
うに変流器51に中点タップを設けてコンデンサ54
A、54Bの中点に接続することにより実現することが
できる。
【0040】また、図6の回路は、図8の回路に変形す
ることができる。図8では、スナバコンデンサ4の充放
電エネルギーの全部を変流器51で変圧して、ダイオー
ドブリッジ52で直流に変換してコンデンサ54を充電
し、スイッチ56、フライバックトランス58を介し
て、ダイオード59とコンデンサ23により負電圧を得
て、ダイオード60とコンデンサ22により正電圧を得
る。
【0041】ゼナーダイオード61はコンデンサ54の
過充電を放電するために設けられ、抵抗とスイッチング
素子に置換えることも可能である。次に第4の実施の形
態について説明する。
【0042】図9に示すように、IGBTなどの高圧素
子を多数直列接続する場合、1アームの素子、スナバ回
路、ゲート回路等をユニット70A〜70Cとし、直列
に接続する。そして、同時にオンするユニットには、駆
動信号回路13からの駆動信号を光ファイバー71A〜
71Cを介して高速に伝達する。しかし、ゲート電源が
確立していない状態で駆動信号を与えると、IGBTな
との高圧素子の動作時間に差が生じて一部の素子に高圧
が印加して信頼性が低下する。
【0043】そこで、ユニット70Aにゲート電源が正
常(所定電圧値に達しているか)を監視するゲート電源
監視回路72Aを設け、その出力をAND回路73Aを
介して、次段のフォトカプラ74Bに情報を伝送する。
次段ではゲート電源監視回路72Bの出力とフォトカプ
ラ74Bに伝送されたゲート電源監視回路72Aの情報
とをAND回路73Bを介して、更に次段に伝えてい
き、ユニット70Cではゲート電源監視回路72Cの出
力とフォトカプラ74Cの出力とをAND回路73Bを
介して、光ファイバー75で制御回路に伝え、駆動信号
egとAND回路76で論理積を取ってIGBTを駆動
する。
【0044】このようにすることで、全てのゲート電源
が確立する前に素子が誤動作するのを防止することがで
きる。また、この方式では、ゲート電源の監視をコスト
の安いフォトカプラを使用して順次低圧側へ情報を伝え
て、ブロック毎に1本の高価な光ファイバーを使用し制
御回路に伝えているため、全体のコストを安価にするこ
とができる。また、ユニット70C側を接地できる場合
には、光ファイバー75をフォトカプラに替えることが
できる。更に、ここでは、直列接続される素子が複数の
場合で説明したが、1個の場合にも適用できることはい
うまでもない。
【0045】
【発明の効果】上述したように、本発明の請求項1に係
る電源自給式のゲート回路では、ゲート駆動電圧が確立
されるまでは電圧駆動形素子のゲート部を短絡手段で短
絡して、ゲート駆動電圧が所定レベル以上に達すると短
絡手段を開として、ゲート駆動信号が電圧駆動形素子の
ゲートに印加されるようにすることで、主回路電源投入
後ゲート駆動用電源の電圧が確立するまでに電圧駆動形
素子が誤動作して、素子劣化が起きるのを防止する。
【0046】本発明の請求項2に係る電源自給式のゲー
ト回路では、短絡手段としてノーマリーオフのスイッチ
ング素子を使用することで、ゲート駆動電圧が確立され
るまでは電圧駆動形素子のゲート−エミッタ間電圧をオ
ン電圧以下に制限し、ゲート駆動電圧が所定レベル以上
に達するとスイッチング素子をオフとして、ゲート駆動
信号が電圧駆動形素子のゲートに印加されるようにする
ことで、主回路電源投入後ゲート駆動用電源の電圧が確
立するまでに電圧駆動形素子が誤動作して、素子劣化が
起きるのを防止する。
【0047】本発明の請求項3に係る電源自給式のゲー
ト回路では、短絡手段としてノーマリーオンのスイッチ
ング素子を使用することで、ゲート駆動電圧が確立され
るまでは電圧駆動形素子のゲート部を短絡して、ゲート
駆動電圧が所定レベル以上に達するとスイッチング素子
をオフとして、ゲート駆動信号が電圧駆動形素子のゲー
トに印加されるようにすることで、主回路電源投入後ゲ
ート駆動用電源の電圧が確立するまでに電圧駆動形素子
が誤動作して、素子劣化が起きるのを防止する。
【0048】本発明の請求項4に係る電源自給式のゲー
ト回路では、ゲート駆動電圧が確立されるまではゲート
電圧が上昇すると第1のスイッチング素子がオンして電
圧駆動形素子のゲート部を短絡して、ゲート駆動電圧が
所定レベル以上に達すると第2のスイッチング素子をオ
ンさせ第1のスイッチング素子のゲート−ソース間を短
絡して第1のスイッチング素子をオフとして、ゲート駆
動信号が電圧駆動形素子のゲートに印加されるようにす
ることで、主回路電源投入後ゲート駆動用電源の電圧が
確立するまでに電圧駆動形素子が誤動作して、素子劣化
が起きるのを防止する。
【0049】本発明の請求項5に係る電源自給式のゲー
ト回路では、ゲート駆動電圧を電圧駆動形素子に接続さ
れたスナバコンデンサの電流を変流器を介して得ること
ができる。
【0050】本発明の請求項6に係る電源自給式のゲー
ト回路では、ゲート駆動電圧を電圧駆動形素子に接続さ
れたスナバコンデンサと並列に接続した分圧手段より得
ることができる。
【0051】本発明の請求項7に係る電源自給式のゲー
ト回路では、ゲート駆動電圧を電圧駆動形素子に接続さ
れたスナバコンデンサの電流を変流器を介して得て、ゲ
ート駆動電圧が所定レベル以上になると変流器の二次側
を等価的に短絡してゲート駆動電圧の電圧制御を行うこ
とで効率のよい充電ができる。
【0052】本発明の請求項8に係る電源自給式のゲー
ト回路では、直列接続された複数の電圧駆動形素子の全
てのゲート駆動電圧が所定レベル以上になることを条件
にゲート駆動をインターロックすることで一部のスイッ
チング素子に過電圧が印加されるのを防止することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態の構成図。
【図2】 本発明の第1の実施の形態の作用説明図。
【図3】 本発明の第2の実施の形態の構成図。
【図4】 本発明の第2の実施の形態の作用説明図。
【図5】 本発明の第2の実施の形態の変形例を示す
図。
【図6】 本発明の第3の実施の形態の構成図。
【図7】 本発明の第3の実施の形態の変形例を示す
図。
【図8】 本発明の第3の実施の形態の変形例を示す
図。
【図9】 本発明の第4の実施の形態の構成図。
【図10】 従来の電流駆動形素子の電源自給式のゲー
ト回路の構成図。
【図11】 従来の電圧駆動形素子の電源自給式のゲー
ト回路の構成図。
【符号の説明】
4…スナバコンデンサ 13…駆動信号回路 21…IGBT 22、23…直流電源 24…フォトカプラ 27…ゲート抵抗 31…増幅回路 32…レベル検出器 33…リレー 34…ノーマリークローズ接点 35…FET駆動回路 36…PチャンネルFET 37、42、57…抵抗 41…NチャンネルFET 43…トランジスタ 51…変流器 52…ダイオードブリッジ 53、59、60…ダイオード 54…コンデンサ 55…電圧制御回路 56…スイッチ 58…トランス 61…ゼナーダイオード 70A、70B、70C…ユニット 71A、71B、71C、75…光ファイバー 72A、72B、72C…ゲート電源監視回路 73A、73B、73C…AND回路 74B、74C…フォトカプラ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電圧駆動形素子のゲート駆動電圧を主回
    路より自給する電源自給手段と、前記電圧駆動形素子の
    ゲート部を短絡する短絡手段と、前記ゲート駆動電圧が
    所定レベル以上に達したことを検出するレベル検出手段
    と、このレベル検出手段からの信号に基づき前記短絡手
    段を開閉する短絡制御手段とを具備したことを特徴とす
    る電源自給式のゲート回路。
  2. 【請求項2】 前記短絡手段は、ノーマリーオフのスイ
    ッチング素子であることを特徴とする請求項1記載の電
    源自給式のゲート回路。
  3. 【請求項3】 前記短絡手段は、ノーマリーオンのスイ
    ッチング素子であることを特徴とする請求項1記載の電
    源自給式のゲート回路。
  4. 【請求項4】 前記短絡手段は、ゲートが前記電圧駆動
    素子のゲートに接続され前記電圧駆動形素子のゲート部
    を短絡するノーマリーオフの第1のスイッチング素子
    と、前記スイッチング素子のゲートとソースの間に接続
    され前記短絡制御手段からの信号で動作する第2のスイ
    ッチング素子とを具備したことを特徴とする請求項1記
    載の電源自給式のゲート回路。
  5. 【請求項5】 前記電源自給手段は、前記ゲート駆動電
    圧を前記電圧駆動形素子に接続されたスナバコンデンサ
    の電流を変流器を介して得ることを特徴とする請求項1
    記載の電源自給式のゲート回路。
  6. 【請求項6】 前記電源自給手段は、前記ゲート駆動電
    圧を前記電圧駆動形素子に接続されたスナバコンデンサ
    と並列に接続した分圧手段より得ることを特徴とする請
    求項1記載の電源自給式のゲート回路。
  7. 【請求項7】 前記ゲート駆動電圧が所定レベル以上に
    なると前記変流器の二次側を等価的に短絡することを特
    徴とする請求項5記載の電源自給式のゲート回路。
  8. 【請求項8】 直列接続された複数の電圧駆動形素子に
    同時に駆動信号を与える駆動信号発生手段と、前記電圧
    形駆動素子毎に設けられた電圧駆動形素子のゲート駆動
    電圧を主回路より自給する電源自給手段と、前記電圧形
    駆動素子毎に設けられた前記電圧駆動形素子のゲート部
    を短絡する短絡手段と、前記電圧形駆動素子毎に設けら
    れた前記ゲート駆動電圧が所定レベル以上に達したこと
    を検出するレベル検出手段と、前記電圧形駆動素子毎に
    設けられた前記レベル検出手段からの信号に基づき前記
    短絡手段を開閉する短絡制御手段と、各前記レベル検出
    手段の出力の論理積を取る論理積回路と、この論理積回
    路の出力を基に駆動信号発生手段の出力を制御する駆動
    信号制限手段とを具備したことを特徴とする電源自給式
    のゲート回路。
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