JPH10285613A - 3d画像撮像装置 - Google Patents

3d画像撮像装置

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JPH10285613A
JPH10285613A JP9094479A JP9447997A JPH10285613A JP H10285613 A JPH10285613 A JP H10285613A JP 9094479 A JP9094479 A JP 9094479A JP 9447997 A JP9447997 A JP 9447997A JP H10285613 A JPH10285613 A JP H10285613A
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JP
Japan
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image
display device
lcd
pixel
camera
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JP9094479A
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Shinichi Hirabayashi
真一 平林
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Individual
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 3D画像を表示する表示装置に、色々な遠近
距離に位置しているように見える対象物の画像を供給す
る3D画像撮像装置を提供する。 【解決手段】 LCDを用いて3D画像を表示する表示
装置53に画像を供給する3D画像撮像装置51において、
2つのカメラ54、55と、この2つのカメラの間隔を可変
する可変手段とを設ける。2つのカメラの間隔を可変す
ることによって、3D画像の知覚位置を調整することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、立体画像(3D画
像)を表示する表示装置に画像を供給する撮像装置に関
し、特に、表示する立体画像の知覚位置を調整できるよ
うにしたものである。
【0002】
【従来の技術】3次元立体画像は、2次元画像では得ら
れないZ軸(奥行き)を表示することができ、各対象物
の位置関係を明確に判断、識別できる利点がある。従来
から、3次元立体を表示するディスプレイとしては、メ
ガネを掛けて見るタイプのものが広く知られている。こ
の装置では、左右のそれぞれの目で眺めるのと同じ位置
から写した左画像と右画像とを用意し、鏡やプリズムを
用いて、左画像を左目だけで、右画像を右目だけで見る
ように構成している。
【0003】しかし、この装置は、メガネを掛ける煩雑
さ等、問題点が多い。そこで、メガネなしで見ることが
できる3D(3ディメンジョン)画像表示装置の開発・
商品化が進められている。
【0004】メガネなしで3D画像と2D画像とを切り
換えて表示することができる画像表示装置がUSP.
5,410,345(Apr.25,1995)に記載
されている。この装置は、液晶表示装置に複眼レンズの
一種であるレンチキュラーレンズを用いて3D画像を表
示するものであり、図14に示すように、バックライト
用の光源ランプ1と、光源位置に細長い溝を有するスロ
ットマスク2と、電気制御に応じて入射光線を透過し、
または拡散する2D/3Dディフューザ3と、平行な多
数のカマボコ状凸部レンズを有するレンチキュラーレン
ズ4と、入射光線を僅かに拡散するディフューザ5と、
2枚の偏向板7、8の間に液晶物質が配置された液晶装
置(LCD)6とを備えている。
【0005】2D/3Dディフューザ3は、3D表示の
場合に、印加電圧がオンされて透明になり、光源1から
の光線をそのまま透過する。一方、2D表示の場合に
は、印加電圧がオフにされ、光源1から入射する光線を
拡散する。図14は3D表示の場合を示している。
【0006】また、LCD6は、多数のピクセル(画
素)9を有し、画像信号により所定の電界が印加された
ピクセル9では、偏向板7と偏光板8との間を、液晶を
介して光が通過し、また、その電界が印加されないピク
セル9では、液晶が光の通過を阻止する。LCD6は、
この原理によって画像信号に応じた画像を表示する。ま
た、カラーを表示するLCD6は、それぞれのピクセル
の前に赤、緑または青のカラーフィルタを備えており、
ピクセル9を光が通過するとき、その前に配置されたカ
ラーフィルタの色を表示する。
【0007】この2D/3D画像表示装置は、3D画像
を次のように表示する。
【0008】前述するように、3D画像表示の場合、2
D/3Dディフューザ3は電圧が印加されて透明にな
る。そのため、光源1から出射された光線は、図14に
示すように、2D/3Dディフューザ3を透過してレン
チキュラーレンズ4に入射する。
【0009】レンチキュラーレンズ4は、この光線を集
光し、ディフューザ5上に焦点を結ぶ複数本の光線に変
える。ディフューザ5は、入射したこの光線の角度を僅
かに拡げてLCD6に出射する。これは、画面を見る人
のために、画像が見える領域を拡げ、また、LCD6表
面上の輝きを、より一様化するためである。
【0010】ディフューザ5から出射された各々の光線
は、LCD6の異なるピクセル9を通過して、一方は右
目11に入射し、他方は左目10に入射する。
【0011】このように、この画像表示装置では、3D
画像表示の場合に、右目11で見るピクセル9の列(LC
D6の縦方向のピクセルの並び)と左目10で見るピクセ
ル9の列とが違ってくる。言い換えれば、右目11で見え
るピクセル列と左目10で見えるピクセル列とが異なるよ
うに、レンチキュラーレンズ4、ディフューザ5及びL
CD6の位置関係を規定している。
【0012】このとき、LCD6には3D用の画像信号
が供給される。この3D用画像信号は、左右のそれぞれ
の目の位置で写した左画像及び右画像の画像信号を用意
し、左目10で見えるLCD6ピクセル列に左画像の画像
信号が供給され、右目11で見えるピクセル列に右画像の
画像信号が供給されるように、2つの画像信号をインタ
ーリーブして作られる。このインターリーブした画像信
号をLCD6に供給することにより、右目11で見える各
ピクセル列に右画像が表示され、左目10で見える各ピク
セル列に左画像が表示される。その結果、画面を見る人
は、右目で右画像、左目で左画像を見ることになり、L
CD6に表示された画像を立体的に知覚することができ
る。
【0013】一方、この2D/3D画像表示装置では、
2D画像表示の場合に、2D/3Dディフューザ3の電
圧印加をオフにする。そのため、図15に示すように、
2D/3Dディフューザ3は、光源1から入射した光線
を拡散し、方向が揃っていない、ランダムな方向を向く
光線がレンチキュラーレンズ4に入射する。レンチキュ
ラーレンズ4は、これらの光線を集光することができ
ず、ランダムな方向を向く光線をディフューザ5に入射
する。
【0014】同様に、ディフューザ5からの出射光の方
向もランダムになり、その結果、右目11及び左目10によ
って見ることができるLCD6のピクセル9の区別は無
くなり、左右の目で全てのピクセル9を同じように見る
ようになる。
【0015】このとき、LCD6に通常の2D用の画像
信号を供給することにより、LCD画面を見る人は、2
次元の画像を知覚する。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】この2D画像及び3D
画像を表示する装置は、その用途をノートパソコン、液
晶モニタ、あるいはゲーム機などのディスプレイにまで
拡げることが可能であり、例えば、観察の対象物にカメ
ラを近づけて、その物の拡大画像をディスプレイに表示
する拡大表示装置、いわゆるディジタル・マイクロ・ス
コープなどにも利用することができる。
【0017】従来のディジタル・マイクロ・スコープ
は、装置本体から延びるカメラを例えばトンボの目玉に
近づけると、装置本体に設けられた表示画面に20〜4
0倍に拡大されたトンボの目玉が映し出される。このよ
うに、この拡大表示装置を用いて、動・植物や鉱物の細
部、人体の皮膚や毛髪の状態などを簡単に観察すること
ができる。
【0018】しかし、従来の拡大表示装置は、2次元画
像しか表示することができない。もしも、この装置で、
対象物の3次元画像の表示が可能になれば、実際に近い
状態を観察することができ、観察に対する興味も増加す
る。
【0019】また、そのとき、対象物を色々な位置で捉
えることができれば、観察の精度はさらに向上する。
【0020】本発明は、こうした課題認識に基づいて考
えられたものであり、表示装置に表示される3D画像の
知覚位置を調整することができる3D画像撮像装置を提
供することを目的としている。
【0021】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、3
D画像表示装置に画像の供給を行なう3D画像撮像装置
に、2つのカメラと、この2つのカメラの間隔を可変す
る可変手段とを設けている。
【0022】また、3D画像表示装置に画像の供給を行
なう3D画像撮像装置に、1つのカメラと、このカメラ
が撮影した画像をx軸に沿って反対方向にシフトする2
つの画像シフト手段とを設けている。
【0023】2つのカメラの間隔を可変する手段を設け
た装置では、2つのカメラの間隔を可変することによっ
て、3D画像の知覚位置を調整することができる。
【0024】また、2つの画像シフト手段を設けた装置
では、1つのカメラの画像から、3D画像の形成に必要
な左画像と右画像とを生成することができ、そのシフト
量を可変することによって、3D画像の知覚位置を調整
することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)第1の実施形態では、本発明の3D
画像撮像装置をカラー表示のディジタル・マイクロ・ス
コープに用いた場合について説明する。
【0026】このディジタル・マイクロ・スコープは、
図1に示すように、左画像及び右画像を撮るための2つ
のカメラ54、55を具備する3D画像撮像装置51と、この
左画像及び右画像の信号から3D画像信号を生成する画
像信号生成装置52と、2D画像または3D画像を切り換
えて表示する2D/3D画像表示装置53とを備えてい
る。
【0027】3D画像撮像装置51は、2つのカメラ54、
55の間隔を調整することができる。また、2D画像を表
示する場合は、一方のカメラ55をスイッチ56で遮断し、
他方のカメラ54で撮った画像信号だけを、画像信号生成
装置52に入力する。この3D画像撮像装置51の詳細は後
述することにして、まず、2D/3D画像表示装置53に
ついて説明する。
【0028】2D/3D画像表示装置53は、図2に示す
ように、サイドライト方式のバックライト光源1と、前
後への移動が可能なレンチキュラーレンズ15と、入射光
線を僅かに拡散するディフューザ5と、画像を表示する
LCD6とを備えている。
【0029】このLCD6は、図5の20に示すように、
R(red)、G(green)、B(blue)の各
色を表示する画素(サブピクセル)がストライプ状に配
列された周知の構成を備えている。1つのピクセル(P
k)は、横に並ぶRGBの3個のサブピクセル(3k、3k+
1及び3k+2の列のサブピクセル)から構成され、各サブ
ピクセルが表示する3原色を加色混合して、そのピクセ
ルのカラー表示が行なわれる。
【0030】サイドライト方式のバックライト光源1
は、図3に示すように枠状に形成された蛍光ランプ12
と、蛍光ランプ12の枠内に入る導光板14と、導光板14の
背面に設けられた反射板13とから成り、蛍光ランプ12か
ら発光された白色光が導光板14に導入され、反射板13で
反射されて、導光板14の前面より均一な平行光線となっ
て出射される。
【0031】レンチキュラーレンズ15は、3D画像表示
の場合と2D画像表示の場合とで異なる位置に置かれ
る。3D画像表示のときは、図2に示すように、レンチ
キュラーレンズ15は、バックライト光源1からの平行光
をディフューザ5の表面にフォーカスする位置に配置さ
れる。このときのレンチキュラーレンズ15とディフュー
ザ5とLCD6との位置関係は図14の場合と同じであ
る。そのため、ディフューザ5表面に集光された各光線
は、ディフューザ5によってその角度が僅かに拡げられ
てLCD6に入射し、LCD6の異なるサブピクセルを
通過して、一方は右目11に、他方は左目10に入射する。
【0032】つまり、この場合には、右目11で見るLC
D6のサブピクセル列と左目10で見るサブピクセル列と
が違ってくる。図5の20に示すLCDで説明すると、左
目10には0、2、4、‥の列のサブピクセルだけが見
え、右目11には1、3、5、‥の列のサブピクセルだけ
が見える。
【0033】一方、2D画像表示のときは、図4に示す
ように、レンチキュラーレンズ15は、ディフューザ5と
の距離が3D画像表示のときよりも長くなる位置に配置
される。そのため、バックライト光源1の平行光は、レ
ンチキュラーレンズ15によりディフューザ5の前方で焦
点を結ぶことになり、ディフューザ5には、焦点を結ん
だ後の拡散状態の光束が入射する。
【0034】ディフューザ5は、この光束をさらに拡散
してLCD6に出射する。その結果、ディフューザ5か
ら入射する光線とそれが通過するLCD6のピクセル9
との間の固定した対応関係が解消し、右目11及び左目10
によって見ることができるLCD6のピクセル9の区別
が無くなる。従って、画面を見る人は、左右の目で全て
のピクセル9を同じように見て、2D画像を知覚するこ
とになる。
【0035】2D/3D画像表示装置53が3D画像を表
示する場合には、画像信号生成装置52は、3D画像撮像
装置51が写した左画像及び右画像の画像信号から3D用
画像信号を生成し、これを2D/3D画像表示装置53の
LCD6に供給する。
【0036】この画像信号生成装置52は、図6に示すよ
うに、撮像装置51のカメラ54で映された左画像のデータ
を格納するメモリーブロック31と、撮像装置51のカメラ
55で映された右画像のデータを格納するメモリーブロッ
ク32と、メモリーブロック31、32から読出したデータを
用いて3D画像表示用のデータを生成するピクサレーシ
ョン手段39と、生成された3D画像のディジタルデータ
を格納する3D画像バッファ36と、3D画像バッファ36
から読み出したRGBデータに対してグラフィックス表
示用の処理を行ない、制御データとともに2D/3D画
像表示装置53のLCDモジュール38に出力するビデオ・
ディスプレイ・プロセッサ(VDP)40とを備えてい
る。
【0037】この装置のピクサレーション手段39は、メ
モリーブロック31、32に格納された左画像及び右画像の
RGBデータを読み出すと、図7に示す方法でインター
リーブを行ない、3D用画像信号を生成する。
【0038】つまり、ピクサレーション手段39は、左画
像信号のk(=0,1,2,‥)番目のピクセルのR、
B成分と右画像信号のk番目のピクセルのG成分とで3
D用画像信号のk番目のピクセルのRGB成分を構成
し、左画像信号のk+1番目のピクセルのG成分と右画
像信号のk+1番目のピクセルのR、B成分とで3D用
画像信号のk+1番目のピクセルのRGB成分を構成す
る。
【0039】こうして生成された3D画像のディジタル
データは色成分に別けて3D画像バッファ36に格納され
る。
【0040】VDP40は、3D画像バッファ36からRG
Bデータを順番に読み出し、これにグラフィックス表示
に必要な階調補正などの処理を施すとともに、このデー
タに合うようにクロック信号や水平及び垂直同期信号を
作成し、処理したRGBデータとともに2D/3D画像
表示装置53のLCDモジュール38に出力する。
【0041】このとき、LCD6の各サブピクセルに
は、3D用画像信号によって次の色成分が表示される。 列0のサブピクセルには、左画像のピクセル0のR成分 列1のサブピクセルには、右画像のピクセル0のG成分 列2のサブピクセルには、左画像のピクセル0のB成分 列3のサブピクセルには、右画像のピクセル1のR成分 列4のサブピクセルには、左画像のピクセル1のG成分 列5のサブピクセルには、右画像のピクセル1のB成分 ‥‥
【0042】3D画像表示の場合には、図8に示すよう
に、LCD6のサブピクセルの内、左目には奇数のサブ
ピクセルの表示だけが見え、右目には偶数のサブピクセ
ルの表示だけが見える。この列0から列5までの6列分
について言えば、列0、列2、列4の表示が左目に見
え、列1、列3、列5の表示が右目に見える。従って、
左目は左画像だけ、右目は右画像だけを見ることにな
り、画面を見る人は、表示された画像を立体的に知覚す
ることができる。
【0043】一方、2D画像を表示する場合には、3D
画像撮像装置51から左画像(または右画像)の画像信号
だけが画像信号生成装置52に入力する。ピクサレーショ
ン手段39は、これをそのまま3D画像バッファ36に格納
する。VDP40は、3D画像バッファ36からRGBデー
タを順番に読み出し、これにグラフィックス表示に必要
な処理を施すとともに、このデータに合うようにクロッ
ク信号や水平及び垂直同期信号を作成し、処理したRG
Bデータとともに2D/3D画像表示装置53のLCDモ
ジュール38に出力する。
【0044】このとき、LCD6の各サブピクセルに
は、次の色成分が表示される。 列0のサブピクセルには、左画像のピクセル0のR成分 列1のサブピクセルには、左画像のピクセル0のG成分 列2のサブピクセルには、左画像のピクセル0のB成分 列3のサブピクセルには、左画像のピクセル1のR成分 列4のサブピクセルには、左画像のピクセル1のG成分 列5のサブピクセルには、左画像のピクセル1のB成分 ‥‥
【0045】このLCD6の表示により、画面を見る人
は、通常と同じ2D画像を見ることになる。
【0046】ここで留意すべきことは、同じ像を表示す
る場合に、3D画像では、2D画像の2倍のピクセルを
使用する、ということである。つまり、2D画像では、
列0から列5までの6列分のサブピクセルを使って2ピ
クセル分の画像を表示できるが、3D画像では、列0か
ら列5までの6列分のサブピクセルを使って1ピクセル
分の画像(左画像及び右画像)を表示するだけである。
従って、画像表示を2D画像に切り換えることによっ
て、LCD6に広い領域の画像を映すことができ、観察
領域の範囲を拡げることができる。
【0047】さて、3D画像撮像装置51は、図9に示す
ように、2つのカメラ54、55が互いの間隔を可変できる
ように構成されている。ここでは、ネジ山の螺旋が互い
に反対方向に回転している雄ネジ58、59をカメラ54、55
の各々に植設し、これらの雄ネジ58、59を、内周の中央
から両方の端に向かってそれぞれ反対向きの螺旋溝が切
られた雌ネジ57に螺合している。この構成では、雌ネジ
57を回転した場合に、その回転方向に応じて、カメラ5
4、55が互いに近づく方向に等距離だけ移動し、あるい
は、離れる方向に等距離だけ移動する。なお、カメラの
間隔を可変する構成としては、他の手段を用いてもよ
い。
【0048】このカメラ54、55の間隔は、人の左目と右
目との距離に対応しており、図10に模式的に示すよう
に、同じ距離だけ離れている物を見る場合でも、同図
(a)、(b)に示すように、カメラ54、55の間隔が異
なれば、それぞれのカメラ54、55に映る像が違ってく
る。
【0049】このカメラ54、55で映した左画像と右画像
とをLCD6の画面に表示すると、図11に示すよう
に、見る人は、その左画像及び右画像を通して見える位
置に、あたかもその物が実在しているかのように知覚す
る。そのため、同図(a)、(b)に示すように、左画
像及び右画像を撮った2つのカメラ54、55の間隔が違う
場合には、その物の位置する奥行きが違って見える。
【0050】このように、この3D画像撮像装置は、カ
メラ54、55の間隔を変えることによって、3D画像が見
える位置を任意に調整することができる。
【0051】なお、この3D画像撮像装置は、ディジタ
ル・マイクロ・スコープ以外の3D画像表示装置にも勿
論用いることができる。
【0052】また、例えば、カメラ54、55の間隔を連続
的に変化させて、撮影の対象物が表示画面を見る人の側
に向かってくるような表示効果を実現することもでき
る。
【0053】また、この3D画像撮像装置51で撮影され
た画像は、リアルタイムでLCDに表示することも、ま
た、記録媒体に一旦記録し、記録媒体から読み出して再
生することも可能である。
【0054】(第2の実施形態)第2の実施形態では、
1つのカメラを用いて左画像及び右画像を生成する3D
画像撮像装置について説明する。
【0055】この装置は、図12に示すように、1つの
カメラ61と、このカメラ61の画像を左方向にシフトして
左画像を生成する画像左シフト手段62と、カメラ61の画
像を右方向にシフトして右画像を生成する画像右シフト
手段63とを備えている。
【0056】画像左シフト手段62及び画像右シフト手段
63は、3D画像を表示する場合に、図13に示すよう
に、カメラ61が撮像した画像(a)をx軸に沿って等し
い距離だけ、反対の向きに移動して、画像左シフト手段
62は画像(b)を、また、画像右シフト手段63は画像
(c)を生成する。画像左シフト手段62が生成した左画
像は、画像信号生成装置52のメモリーブロック31に格納
され、画像右シフト手段63が生成した右画像は、画像信
号生成装置52のメモリーブロック32に格納される。画像
信号生成装置52は、これらの画像データに対して第1の
実施形態と同様の処理を行ない、生成した3D画像信号
と、クロック信号及び水平・垂直同期信号とを2D/3
D画像表示装置53のLCDモジュール38に出力する。
【0057】こうして第1の実施形態と同様に、2D/
3D画像表示装置53のLCDに3D画像が表示される。
【0058】また、2D画像を表示する場合は、カメラ
61で撮影した画像がそのまま画像信号生成装置52に入力
し、グラフィック表示のための処理が行なわれた後、2
D/3D画像表示装置53のLCDモジュール38に出力さ
れ、2D画像が表示される。
【0059】このように、この3D画像撮像装置では、
1つのカメラで映した画像を左及び右方向にシフトする
ことによって、3D画像生成用の左画像及び右画像を作
っている。そして、このシフト量を変えることにより、
第1の実施形態と同様、3D画像が見える位置を任意に
調整することができる。
【0060】画像左シフト手段62及び画像右シフト手段
63は、画像信号生成装置52の中に設けてもよい。
【0061】この3D画像撮像装置は、使用するカメラ
が1つで済むため、2つのカメラを内包する第1の実施
形態の撮像装置に比べて、小型に構成することができ
る。従って、狭い場所にこのカメラを入れて映すことが
可能になる。
【0062】この3D画像撮像装置は、ディジタル・マ
イクロ・スコープを始めとする各種の3D画像表示装置
に用いることができる。また、この3D画像撮像装置で
作成した画像は、LCDにリアルタイムで表示するだけ
でなく、記録媒体に一旦記録し、記録媒体から読み出し
て再生することも可能である。
【0063】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の3D画像撮像装置は、表示装置に表示される3D画像
の知覚位置を任意に調整することができる。
【0064】また、撮影した画像のシフト手段を備える
3D画像撮像装置は、撮影を1つのカメラで行なうこと
ができるため、カメラ部分の小型化が可能となり、狭い
場所での撮影を容易に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の3D画像撮像装置を
用いた拡大表示装置を示すブロック図、
【図2】前記拡大表示装置の2D/3D画像表示装置を
示す説明図(3D画像表示の場合)、
【図3】前記2D/3D画像表示装置で用いた光源用蛍
光ランプ、
【図4】前記2D/3D画像表示装置により2D画像を
表示する場合の説明図、
【図5】前記拡大表示装置の画像信号生成装置で3D用
画像信号を生成する手順を説明する図、
【図6】前記拡大表示装置の3D用画像信号生成装置の
構成を示すブロック図、
【図7】前記3D用画像信号生成装置で3D用画像信号
を生成する方法を示す図、
【図8】生成された3D用画像信号で3D画像を表示し
たときの左目及び右目で見えるサブピクセルを示す図、
【図9】第1の実施形態の3D画像撮像装置の構成を示
す図、
【図10】第1の実施形態の3D画像撮像装置の動作を
説明する図、
【図11】第1の実施形態の3D画像撮像装置が供給す
る画像によって見える対象物の位置を説明する図、
【図12】第2の実施形態の3D画像撮像装置の構成を
示す図、
【図13】第2の実施形態の3D画像撮像装置の動作を
説明する図、
【図14】従来の2D/3D画像表示装置の構成を示す
説明図(3D画像表示の場合)、
【図15】従来の2D/3D画像表示装置の構成を示す
説明図(2D画像表示の場合)である。
【符号の説明】
1 光源 2 スロットマスク 3 2D/3Dディフューザ 4、15 レンチキュラーレンズ 5 ディフューザ 6 LCD 7、8 偏向板 9 ピクセル 10 左目 11 右目 12 蛍光ランプ 13 反射板 14 導光板 20 LCD画面 21 左画像 22 右画像 31、32 メモリーブロック 36 3D画像バッファ 38 LCDモジュール 39 ピクサレーション手段 40 VDP 51 3D画像撮像装置 52 画像信号生成装置 53 2D/3D画像表示装置 54、55、61 カメラ 56 スイッチ 57 雌ネジ 58、59 雄ネジ 62 画像左シフト手段 63 画像右シフト手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 LCDを用いて3D画像を表示する表示
    装置に画像を供給する3D画像撮像装置において、 2つのカメラと、前記2つのカメラの間隔を可変する可
    変手段とを備えることを特徴とする3D画像撮像装置。
  2. 【請求項2】 前記表示装置が2D画像を表示すると
    き、前記2つのカメラの一方で撮影した画像を前記表示
    装置に供給することを特徴とする請求項1に記載の3D
    画像撮像装置。
  3. 【請求項3】 LCDを用いて3D画像を表示する表示
    装置に画像を供給する3D画像撮像装置において、 1つのカメラと、前記カメラが撮影した画像をx軸に沿
    って反対方向にシフトする2つの画像シフト手段とを備
    えることを特徴とする3D画像撮像装置。
  4. 【請求項4】 前記表示装置が2D画像を表示すると
    き、前記1つのカメラで撮影した画像を前記表示装置に
    供給することを特徴とする請求項3に記載の3D画像撮
    像装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2014163109A1 (ja) * 2013-04-03 2014-10-09 オリンパスメディカルシステムズ株式会社 3d映像を表示する内視鏡システム

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