JP3837108B2 - 三次元表示装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、三次元表示装置に係わり、特に、三次元立体像を表示可能な三次元表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、携帯電話機、あるいは携帯情報端末(PDA;Personal Digital Assistant)などの携帯機器が広く普及している。
本発明者らは、これらの携帯機器の表示部として、三次元立体像を表示可能な表示装置で、しかも、立体視の生理的要因間での矛盾を抑制し、かつ、眼鏡を用いないでカラー画像の三次元立体像が表示可能な三次元表示装置を備えたものを提案している(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
図25は、従来の三次元表示装置の概略構成を示す図であり、前述の特許文献の図15に記載されている三次元表示装置を示す図である。
同図に示す三次元表示装置は、第1の透過型表示装置101と、第2の透過型表示装置102と、第1の透過型表示装置101の観察者と反対の側にレンズ130とを備える。
このレンズ130により、透過型表示装置102に表示される二次元像は、結像面1021に結像する。
したがって、図25に示す三次元表示装置では、三次元立体像は、図25に示すように、透過型表示装置101の前方(透過型表示装置101の観察者側の方向)に、浮かび上がるように表示される。
レンズ130としては、凸レンズ、凹レンズ、マイクロレンズアレイ、ホログラフィックレンズ、マイクロレンズアレイを2枚重ねることによって倍率1の正立像で、かつ実像を結像させるレンズなどから構成される。
【0004】
なお、本願の発明に関連する先行技術文献情報としては以下のものがある。
【特許文献1】
特願2002−170729号
【特許文献2】
特許第3022558号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前述したように、例えば、凸レンズを2枚重ねたレンズを使用することにより、倍率1の正立像で、かつ実像を結像させることが可能である。
しかしながら、図26に示すように、一般的な凸レンズ4では、凸レンズ4の曲率により焦点距離が決定されるため、実効上、その最短の焦点距離は、凸レンズ4の直径(D)によって決定されるので、平面上の元画像1と凸レンズ4との間の距離(R)を、ある値(一般的には、凸レンズ4の直径(D)程度の値)よりも小さくできない。
このため、このようなレンズを図25に示すレンズ130として使用する場合には、図25に示す透過型表示装置102と、レンズ130との間の間隔(Tb)をある長さよりも短くできないという問題点があった。
また、図27に示すように、倍率1の正立像で、かつ実像を結像させるレンズとして、マイクロレンズアレイを2枚重ねたものが知られている。
図27に示すレンズでは、マイクロレンズアレイ(5,6)を構成する各レンズの直径(D)を小さくできるので、マイクロレンズアレイ(5,6)を構成する各レンズの焦点距離(F)を小さくでき、その結果として、平面上の元画像1とマイクロレンズアレイ(5,6)との間の距離(R)を、一般的な凸レンズを2枚使用する場合よりも小さくすることが可能となる。
【0006】
しかしながら、図27に示すレンズでは、マイクロレンズアレイ(5,6)と、元画像1の正立実像2の結像位置との間の距離(O)が、平面上の元画像1とマイクロレンズアレイ(5,6)との間の距離(R)と同じとなる。
このため、このようなレンズを図25に示すレンズ130として使用する場合には、図25に示す透過型表示装置102と、レンズ130との間の間隔を短くできるが、透過型表示装置101と、結像面1021との間の距離を確保できないという問題点があった。
本発明は、前記従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、第1の表示装置と第2の表示装置との間、あるいは、観察者から見て第1の表示装置の前に光学装置を備える三次元表示装置において、第1の表示装置と結像面との間の距離を確保しながら、第1の表示装置と第2の表示装置との間の間隔を短くすることが可能となる技術を提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的及び新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明らかにする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、下記の通りである。
本発明は、透明自発光型表示装置01と、観察者から見て前記透明自発光型表示装置01の後方に配置される自発光型表示装置02と、前記透明自発光型表示装置01と前記自発光型表示装置02との間、あるいは前記観察者から見て前記透明自発光型表示装置01の前に配置される光学装置と、前記透明自発光型表示装置01および前記自発光型表示装置02に表示される二次元像の輝度を、前記透明自発光型表示装置01および前記自発光型表示装置02毎にそれぞれ独立に変化させる手段とを備え、前記透明自発光型表示装置01および前記自発光型表示装置02は、前記観察者から見て異なった奥行き位置にある2つの表示面に対して、表示対象物体を前記観察者の視線方向から射影した二次元像を表示する三次元表示装置に適用される。
【0008】
また、本発明は、表示される二次元像の偏光方向を変更可能な第1の透過型表示装置と、観察者から見て前記第1の透過型表示装置の後方に配置され、表示される二次元像の偏光方向を変更可能な第2の透過型表示装置と、前記第1の透過型表示装置と前記第2の透過型表示装置との間、あるいは前記観察者から見て前記第1の透明型表示装置の前に配置される光学装置と、前記第1および第2の透過型表示装置を挟むように配置される一対の偏光板と、前記各透過型表示装置に表示される二次元像の偏光方向を、前記各透過型表示装置毎にそれぞれ独立に変化させて、前記各透過型表示装置に表示される二次元像の前記観察者から見た透過度を前記各透過型表示装置毎にそれぞれ独立に変化させる手段とを備え、前記各透過型表示装置は、前記観察者から見て異なった奥行き位置にある2つの表示面に対して表示対象物体を前記観察者の視線方向から射影した二次元像を表示する三次元表示装置に適用される。
【0009】
本発明では、前記光学装置が、第1のマイクロレンズアレイを含み、元画像の縮小倒立実像を結像させる第1のレンズ組と、第2のマイクロレンズアレイと第3のマイクロレンズアレイとを含み、前記第1のレンズ組により結像された前記縮小倒立実像の拡大正立実像を結像させる第2のレンズ組とを有し、前記拡大正立実像と前記平面上の元画像とは同じ大きさであり、かつ、前記第2のレンズ組と前記拡大正立実像の結像位置との間の距離が、前記平面上の元画像と前記第1のレンズ組との間の距離よりも大きいことを特徴とする。
【0010】
また、本発明では、前記光学装置が、第1のマイクロレンズアレイと第2のマイクロレンズアレイとを含み、元画像の縮小倒立実像を結像させる第1のレンズ組と、第3のマイクロレンズアレイを含み、前記第1のレンズ組により結像された前記縮小倒立実像の拡大正立実像を結像させる第2のレンズ組とを備え、前記拡大正立実像と前記平面上の元画像とは同じ大きさであり、かつ、前記第2のレンズ組と前記拡大正立実像の結像位置との間の距離が、前記平面上の元画像と前記第1のレンズ組との間の距離よりも大きいことを特徴とする。
本発明の好ましい実施の形態では、前記第1ないし第3のマイクロレンズアレイが、フレネルレンズアレイ、あるいは回折レンズアレイであることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
なお、実施の形態を説明するための全図において、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略する。
[実施の形態1]
図1は、本発明の実施の形態1の三次元表示装置の概略構成を示す図である。
同図に示すように、本実施の形態の三次元表示装置は、第1の透過型表示装置101と、第2の透過型表示装置102と、第1の透過型表示装置101の観察者と反対の側(即ち、第1の透過型表示装置101と、第2の透過型表示装置102との間)に配置される光学装置135とを備える。
この光学装置135により、透過型表示装置102に表示される二次元像は、結像面1021に結像する。
したがって、本実施の形態に示す三次元表示装置では、後述する[本発明の基本となる三次元表示装置の表示原理]により、三次元立体像は、図1に示すように、透過型表示装置101の前方(透過型表示装置101の観察者側の方向)に、浮かび上がるように表示される。
【0012】
[本実施の形態1の基本となる三次元表示装置の表示原理]
図2〜図7は、本実施の形態1の基本となる三次元表示装置の原理を説明するための図である。
図2に示す三次元表示装置では、観察者100の前面に、2つの透過型表示装置、例えば、透過型表示装置(101,102)(透過型表示装置101が透過型表示装置102より観察者100に近い)と、種々の光学素子と、光源110を用いて光学系103を構築する。
前記透過型表示装置(101,102)としては、例えば、ツイストネマティック型液晶ディスプレイ、イン・プレイン型液晶ディスプレイ、ホモジニアス型液晶ディスプレイ、強誘電液晶ディスプレイ、あるいはこれらの組み合わせなどを使用する。
また、光学素子としては、例えば、レンズ、全反射鏡、部分反射鏡、曲面鏡、プリズム、偏光素子、波長板などを用いる。
図2〜図7では、一例として光源110が、観察者100から見て最も後方に配置された場合を示す。
【0013】
次に、図3に示すように、観察者100に提示したい三次元物体104を、観察者100から見て、前記透過型表示装置(101,102)へ射影した像(以下、「2D化像」と呼ぶ。)(105,106)を生成する。
この2D化像の生成方法としては、例えば、観察者100の視線方向から三次元物体104をカメラ撮影した二次元像を用いる方法、あるいは別の方向から撮影した複数枚の二次元像から合成する方法、あるいはコンピュータグラフィックによる合成技術やモデル化を用いる方法など種々の方法がある。
前記2D化像(105,106)を、図2に示すように、各々透過型表示装置101と透過型表示装置102との双方に、観察者100の右眼と左眼を結ぶ線上の一点から見て重なるように、2D化像(107,108)として表示する。
これは、例えば、2D化像(105,106)の各々の中心位置や重心位置の配置と、各々の像の拡大/縮小率を制御することで可能となる。
前記構成を有する装置上で、観察者100が見る像は、2D化像108を透過し、さらに2D化像107を透過した光によって生成される。
本発明における重要な要点は、その観察者100が見る像の輝度を、表示しようとする三次元物体104の輝度と同じになるように一定に保ちつつ、2D化像107と2D化像108の透過度の配分を変えることで、観察者100の感じる像の奥行き位置を変えることである。
【0014】
その変え方の一例を以下に述べる。なお、ここでは、白黒図面であるため、分かりやすいように図面上では透過度が低い方を濃く示してある。
例えば、三次元物体104が透過型表示装置101上にある場合には、図4に示すように、透過型表示装置101上の透過度を、2D化像107の輝度が三次元物体104の輝度に等しくなるように設定し、透過型表示装置102上の2D化像108の部分の透過度を、例えば、その透過型表示装置102の最大値とする。
次に、例えば、三次元物体104が観察者100より少し遠ざかって、透過型表示装置101より透過型表示装置102側に少し寄った位置にある場合には、図5に示すように、透過型表示装置101上の2D化像107の部分の透過度を少し増加させ、透過型表示装置102上の2D化像108の部分の透過度を少し減少させる。
さらに、例えば、三次元物体104が観察者100よりさらに遠ざかって、透過型表示装置101より透過型表示装置102側にさらに寄った位置にある場合には、図6に示すように、透過型表示装置101上の2D化像107の部分の透過度をさらに増加させ、透過型表示装置102上の2D化像108の部分の透過度をさらに減少させる。
【0015】
遂に、例えば、三次元物体104が透過型表示装置102上にある場合には、図7に示すように、透過型表示装置102上の透過度を、2D化像108の輝度が三次元物体104の輝度に等しくなるように設定し、透過型表示装置101上の2D化像107の部分の透過度を、例えば、透過型表示装置101の最大値とする。
このように表示することにより、人の生理的あるいは心理的要因あるいは錯覚により、表示しているのが2D化像(107,108)であっても、観察者100にはあたかも透過型表示装置(101,102)の中間に三次元物体104が位置しているように感じられる。
即ち、例えば、透過型表示装置(101,102)の2D化像(107,108)の部分の透過度をほぼ同じに設定した場合には、透過型表示装置(101,102)の奥行き位置の中間付近に三次元物体104があるように感じられる。
【0016】
[本実施の形態1の基本となる三次元表示装置の構成]
図8は、本実施の形態1の基本となる三次元表示装置の概略構成を示す図である。
図8に示す三次元表示装置では、偏光板203と、偏光板213との間に、透過型表示装置101と、散乱板204と、透過型表示装置102とが配置される。
透過型表示装置101は、偏光可変装置として機能する液晶表示パネル201と、カラーフィルタ202とで構成され、同様に、透過型表示装置102は、偏光可変装置として機能する液晶表示パネル211と、カラーフィルタ212とで構成される。
また、偏光板213の後方(偏光板213の透過型表示装置102と反対の側)に、光源(バックライト)205が配置される。
ここで、液晶表示パネル(201,211)は、ツイストネマティック型液晶ディスプレイ、イン・プレイン型液晶表示装置、ホモジニアス型液晶表示装置、強誘電液晶表示装置、反強誘電液晶表示装置などから偏光板を取り除いた装置で構成される。
なお、カラーフィルタ202は液晶表示パネル201の内部に、また、カラーフィルタ212は液晶表示パネル211の内部に設けるようにしてもよい。
【0017】
液晶表示パネル(201,211)は、各画素単位で、偏光の方向を変化できるので、出射光の偏光方向と、出射側の偏光板の偏光方向により、出射する光の強度を変化でき、全体として光の透過度を変化させることができる。
したがって、液晶表示パネル(201,211)の各画素単位に、通過する光の偏光方向を制御することにより、液晶表示パネル201および液晶表示パネル211毎に、独立に透過度を変化させることができる。
但し、図8に示す三次元表示装置では、透過型表示装置(101,102)上に表示される2D化像(107,108)は、カラー画像の二次元像である必要がある。
これにより、前述した[本実施の形態1の基本となる三次元表示装置の表示原理]で説明した原理により、透過型表示装置(101,102)上、あるいは、透過型表示装置101と透過型表示装置102との間の任意の位置に、三次元立体像を表示することが可能である。
しかも、図8に示す三次元表示装置では、各液晶表示パネル(201,211)の各画素単位に、赤(R)・緑(G)・青(B)の3色から成るカラーフィルタ(202,212)を配置するようにしたので、カラー画像の三次元立体像を表示することができる。
但し、図8に示す三次元表示装置では、偏光方向が、液晶表示パネル201と液晶表示パネル211とを通過する間に変化することを考慮して、各液晶表示パネル(201,212)の偏光方向の制御を行う必要がある。
【0018】
なお、図9に示すように、透過型表示装置101として、両側に偏光板(203,2031)を設けた液晶表示パネル201、および、透過型表示装置102として、両側に偏光板(213,2131)を設けた液晶表示パネル211を使用する場合には、光源205からの照射光の光路中に4枚の偏光板(203,2031,213,2131)が挿入されることになるので、全体としての透過度が低くなり、表示が暗くなる欠点がある。
これに対して、図8に示す三次元表示装置では、透過型表示装置(101,102)を、2枚の偏光板(203,213)で挟むようにしたので、表示が暗くなるのを防止することができる。
その上、本実施の形態では、液晶表示パネル(201,211)における輝度を実質的に大きな自由度で制御できる利点も有する。
【0019】
すなわち、図9に示す透過型表示装置(101,102)の場合には、光源205からの照射光は、各透過型表示装置(101,102)を通過する間に変化しない、あるいは減少するしかなく、各透過型表示装置(101,102)における輝度は、変化しない、あるいは、減少するしかない。
これに対して、図8に示す三次元表示装置では、出射側の偏光板203までは、光量は実質的にほとんど変化せず、各液晶表示パネル(201,211)ではその偏光方向のみが変化している。
しかも、偏光方向は、各液晶表示パネル(201,211)でほぼ加算されて回転していくが、出射側の偏光板203の外から観察した場合、出射側の偏光板203の透過偏光方向を基準として0〜90度までは各液晶表示パネル(201,211)の輝度は減少し、90〜180度までは輝度は上昇し、180〜270度までは輝度は減少し、270〜360度までは輝度は上昇するというように輝度の上昇、減少を繰り返せる。
【0020】
したがって、各液晶表示パネル(201,211)の輝度は、その直前の偏光可変装置の輝度に比べて、上昇することも、変化しないことも、減少することも可能となる。
但し、実際には、例えば、ツイストネマティック型液晶表示装置などにおいては、最大の角度変化が90度である場合が多いため、これを考慮して設計を行う必要がある。
図8に示す三次元表示装置では、各透過型表示装置(101,102)は、偏光可変装置として機能する液晶表示パネル(201,211)と、カラーフィルタ(202,212)とで構成される。
そのため、カラーフィルタ202と、カラーフィルタ212とにおける、赤(R)・緑(G)・青(B)の各フィルタの配列方向、配列ピッチ等の違いにより、モアレが発生する恐れがある。
そのため、図8に示す三次元表示装置では、カラーフィルタ202とカラーフィルタ212との間に、散乱板204を配置し、前述したモアレが発生するの防止するようにしている。
【0021】
[本実施の形態1の基本となる三次元表示装置の変形例の構成]
図10は、本実施の形態1の基本となる三次元表示装置の変形例の概略構成を示す図である。
図10に示す三次元表示装置は、透過型表示装置101のカラーフィルタ202が省略され、透過型表示装置101が白黒(モノクロ)表示の透過型表示装置である点で、図8に示す三次元表示装置と異なっている。
また、図10に示す三次元表示装置では、前述したカラーフィルタ202と、カラーフィルタ212とにおける、赤(R)・緑(G)・青(B)の各フィルタの配列方向、配列ピッチ等の違いにより、モアレが発生する恐れがないので、散乱板204も省略されている。
この場合に、図10に示す三次元表示装置では、透過型表示装置101上に表示される2D化像107は、白黒画像の二次元像であり、透過型表示装置102上に表示される2D化像108は、カラー画像の二次元像である必要がある。
また、図10に示す三次元表示装置では、図8に示す三次元表示装置に比して、カラーフィルタが一枚省略されているので、図8に示す三次元表示装置よりも表示が明るくなる。
【0022】
本実施の形態の三次元表示装置は、第1の透過型表示装置101の観察者と反対の側に光学装置135を配置したものである。
この光学装置135により、透過型表示装置102に表示される二次元像は、図1に示す結像面1021に結像する。
本実施の形態の三次元表示装置では、結像面1021と、透過型表示装置101とを用いて、前述した[本実施の形態1の基本となる三次元表示装置の表示原理]で説明した原理により、三次元立体像を表示する。
したがって、本実施の形態の三次元表示装置では、三次元立体像は、図1に示すように、透過型表示装置101の前方(透過型表示装置101の観察者側の方向)に、浮かび上がるように表示される。
なお、図25に示す三次元表示装置も、前述した理由と同様の理由により、図25に示すように、透過型表示装置101の前方(透過型表示装置101の観察者側の方向)に、浮かび上がるように表示される。
【0023】
[本実施の形態の光学装置135の構成]
図11は、本発明の実施の形態の光学装置135の概略構成を示す図である。
同図に示すように、本実施の形態の光学装置135は、第1のマイクロレンズアレイ(L0)を含む第1のレンズ組7と、第2のマイクロレンズアレイ(L1)と第3のマイクロレンズアレイ(L2)とを含む第2のレンズ組8とを備える。
本実施の形態の光学装置135では、第1のレンズ組7により、平面上の元画像1を縮小して縮小倒立実像3を結像させ、かつ、この縮小倒立実像3を第2のレンズ組8により拡大して、平面上の元画像1の拡大正立実像2を結像させる。
ここで、第1のマイクロレンズアレイ(L0)の焦点距離はf0、第2のマイクロレンズアレイ(L1)の焦点距離はf1、第3のマイクロレンズアレイ(L2)の焦点距離はf2である。
また、mを1以上の正数とするとき、第1のレンズ組7における、元画像1の縮小倍率を(1/m)とし、第2のレンズ組8における、縮小倒立実像3の拡大倍率をmとする。即ち、縮小倒立実像3から見て、第1のレンズ組7による拡大倍率と、第2のレンズ組8による拡大倍率とを一致させ、拡大正立実像2の大きさを、平面上の元画像1の大きさと同じにする。
ここで、マイクロレンズアレイの各レンズは、ほぼ各レンズの直径に相当する元画像の部分の結像に主に寄与し、かつ、元画像1とその実像3が同じ大きさであるため、各レンズのつなぎ目での像のみだれを少なくできる。
【0024】
図12、図13は、縮小倒立実像3の縮小倍率が同じ場合に、凸レンズ4の焦点距離(F)の違いによる元画像1と凸レンズ4との間の距離(R)の違いを説明するための模式図であり、図12が、焦点距離(F)が短い場合、図13が焦点距離(F)が長い場合を示す。
図12、図13に示すように、縮小倒立実像3の縮小倍率が同じ場合には、焦点距離(F)が長いほど、元画像1と凸レンズ4との間の距離(R)が大きくなる。
本実施の形態の光学装置135では、第2のレンズ組8として、凹レンズタイプのマイクロレンズアレイ(L1)と凸レンズタイプのマイクロレンズアレイ(L2)とを使用することにより、第2のレンズ組8の焦点距離(F)が、第2のレンズ組8としてマイクロレンズアレイ(L2)のみを使用する場合(即ち、第3のマイクロレンズアレイ(L2)の焦点距離f2)よりも長くなる。
したがって、図14に示すように、第2のレンズ組8と元画像の正立実像2の結像位置との間の距離(O)を、平面上の元画像1と第1のレンズ組7との間の距離(R)よりも長くすることが可能となる。
このように、本実施の形態の光学装置135によれば、平面上の元画像1と第1のレンズ組7との間の距離(R)を短くできるとともに、第2のレンズ組8と元画像1の正立実像2の結像位置との間の距離(O)を、平面上の元画像1と第1のレンズ組7との間の距離(R)よりも大きくすることができる。
そのため、本実施の形態の三次元表示装置では、図1に示す透過型表示装置102と、光学装置135との間の間隔(Ta)を、図25に示す間隔(Tb)よりも短くでき、さらに、透過型表示装置101と、結像面1021との間の距離を充分確保することが可能となる。
【0025】
[実施の形態2]
本実施の形態の三次元表示装置は、図15に示す光学装置135を使用した点で、前述の実施の形態1の三次元表示装置と相違する。
図15に示すように、本実施の形態の光学装置135は、第1のマイクロレンズアレイ(L0)と第2のマイクロレンズアレイ(L1)とを含む第1のレンズ組7と、第3のマイクロレンズアレイ(L2)を含む第2のレンズ組8とを備える。
本実施の形態の光学装置135では、第1のレンズ組7により、平面上の元画像1を縮小して縮小倒立実像3を結像させ、かつ、この縮小倒立実像3を第2のレンズ組8により拡大して、平面上の元画像1の拡大正立実像2を結像させる。
ここで、第1のマイクロレンズアレイ(L0)の焦点距離はf0、第2のマイクロレンズアレイ(L1)の焦点距離はf1、第3のマイクロレンズアレイ(L2)の焦点距離はf2である。
また、mを1以上の正数とするとき、第1のレンズ組7における、元画像1の縮小倍率を(1/m)とし、第2のレンズ組8における、縮小倒立実像3の拡大倍率をmとする。即ち、縮小倒立実像3から見て、第1のレンズ組7による拡大倍率と、第2のレンズ組8による拡大倍率とを一致させ、拡大正立実像2の大きさを、平面上の元画像1の大きさと同じにする。
【0026】
前述の図12、図13に示すように、縮小倒立実像3の縮小倍率が同じ場合には、焦点距離(F)が短いほど、元画像1と凸レンズ4との間の距離(R)が小さくなる。
本実施の形態の光学装置135では、第1のレンズ組7として、凸レンズタイプのマイクロレンズアレイ(L0)と凸レンズタイプのマイクロレンズアレイ(L1)とを使用することにより、第1のレンズ組7の焦点距離(F)が、第1のレンズ組7としてマイクロレンズアレイ(L0)のみを使用する場合(即ち、第1のマイクロレンズアレイ(L0)の焦点距離f0、あるいは、第2のマイクロレンズアレイ(L1)の焦点距離f1)よりも短くなる。
したがって、前述の図14に示すように、第2のレンズ組8と元画像の正立実像2の結像位置との間の距離(O)を、平面上の元画像1と第1のレンズ組7との間の距離(R)よりも長くすることが可能となる。
このように、本実施の形態の光学装置135によれば、平面上の元画像1と第1のレンズ組7との間の距離(R)を短くできるとともに、第2のレンズ組8と元画像1の正立実像2の結像位置との間の距離(O)を、平面上の元画像1と第1のレンズ組7との間の距離(R)よりも大きくすることができる。
【0027】
そのため、本実施の形態の三次元表示装置では、図1に示す透過型表示装置102と、光学装置135との間の間隔(Ta)を、図25に示す間隔(Tb)よりも短くでき、さらに、透過型表示装置101と、結像面1021との間の距離を充分確保することが可能となる。
図16は、本発明の実施の形態1または実施の形態2の三次元表示装置の変形例の概略構成を示す図である。
図16に示す三次元表示装置は、透過型表示装置101と、透過型表示装置102とを、厚い透明基板30の両側に配置するようにしたものである。
図16に示す三次元表示装置では、透過型表示装置101と、透過型表示装置102との間に、塵やゴミが入るのを防止できるばかりでなく、透明基板30の厚さを調整することにより、透過型表示装置101と透過型表示装置102との間の間隔を、簡単に調整することが可能となる。
【0028】
なお、前述の説明では、光学装置135を、第1の透過型表示装置101の観察者と反対の側(即ち、第1の透過型表示装置101と第2の透過型表示装置102との間)に配置した場合について説明したが、図17に示すように、光学装置135は、観察者から見て第1の透過型表示装置101の前に配置することも可能である。
この場合には、光学装置135により、第1の透過型表示装置101に表示される二次元像は、図17に示す結像面1022、および第2の過型透過型表示装置102に表示される二次元像は、図17に示す結像面1021に結像する。
したがって、この場合でも、三次元立体像は、図11に示すように、透過型表示装置101の前方(透過型表示装置101の観察者側の方向)に、浮かび上がるように表示される。
【0029】
[実施の形態3]
図18は、本発明の実施の形態3の三次元表示装置の概略構成を示す図である。
同図に示すように、本実施の形態の三次元表示装置は、観察者から見て第2の透過型表示装置102の後ろ面に、例えば、正面付近からの光のみを透過する透過制限装置131を配置したものである。
この透過制限装置131としては、ルーバーを多数並べたもの、あるいは、ルーバーを多数組み込んだシート、あるいはファイバアレイ、あるいは円形や多角形などの多数の格子状の隔壁で構成される。
これまでに説明した実施の形態の三次元表示装置では、ある一定の方向以外からの斜め横から観察すると、第1の透過型表示装置101に表示された二次元像と、第2の透過型表示装置102に表示された二次元像とが重ならず、違和感のある画像となるが、本実施の形態では、透過制限装置131により、ある一定の方向(例えば、正面付近)では実際の三次元物体と同じような立体像を観察でき、その一定方向付近以外(例えば、正面付近以外)からは画像を観察することができないので、違和感のない表示を実現することが可能である。
なお、透過制限装置131は、観察者から見て第1の透過型表示装置101の前面に配置するようにしてもよく、あるいは、第1の透過型表示装置101と第2の透過型表示装置102との間の任意の位置に配置するようにしてもよい。
【0030】
なお、前述の説明では、例えば、三次元物体104全体の奥行き位置を、例えば、透過型表示装置(101,102)に表示した2D化像を用いて表現する方法および装置について主に述べたが、本実施の形態の三次元表示装置は、前述の特許文献1に記載したように、三次元物体自体が有する奥行きを表現する方法及び装置としても使用できる。
同様に、本実施の形態の三次元表示装置は、前述の特許文献1に記載したように、三次元物体自体が移動する場合にも使用できる。
2D化像が三次元的に移動する場合、観察者の左右上下方向への移動に関しては通常の二次元表示装置の場合と同様に透過型表示装置内での動画再生によって可能であり、奥行き方向への移動に関しては、前述の特許文献1に記載したように、各透過型表示装置における透過度の変化を時間的に行うことで、三次元像の動画を表現することができる。
さらに、前述の各実施の形態の液晶表示パネル(201,211)は、前述の特許文献に記載したような、ツイストネマティック型液晶ディスプレイ、イン・プレイン型液晶表示装置、ホモジニアス型液晶表示装置、強誘電液晶表示装置、反強誘電液晶表示装置などから偏光板を取り除いた装置で構成される。
これらの液晶表示パネル(201,211)の詳細は、前述の特許文献1を参照されたい。
【0031】
また、前述の各光学装置135において、第1のマイクロレンズアレイ(L0)、第2のマイクロレンズアレイ(L1)、および、第3のマイクロレンズアレイ(L2)は、拡大正立実像2の大きさが、平面上の元画像1の大きさと同じになる位置に配置する。
また、前述の各光学装置135において、第1のマイクロレンズアレイ(L0)、第2のマイクロレンズアレイ(L1)、あるいは、第3のマイクロレンズアレイ(L2)は、フレネルレンズアレイ、あるいはホログラムによるレンズアレイを使用することも可能である。
また、第1のレンズ組7の収差と、第2のレンズ組8の収差とをできるだけ近づけることにより、色ずれ、歪みなどの少ない拡大正立実像2を得ることが可能となる。
さらに、前述の各実施の形態における二次元像の表示面は、本発明の趣旨から見て、必ずしも平面である必要はなく、球面や楕円面や二次曲面や他の複雑な曲面であっても同様な効果が得られることは明らかである。
【0032】
[実施の形態4]
図19は、本発明の実施の形態4の三次元表示装置の概略構成を示す図である。
同図に示すように、本実施の形態の三次元表示装置は、第1の自発光型表示装置111と、第2の自発光型表示装置112と、第1の自発光型表示装置111の観察者と反対の側に配置される光学装置135とを備える。
ここで、第1の自発光型表示装置111は、透明自発光型表示装置である必要があり、このような透明自発光型表示装置は、例えば、有機エレクトロルミネセンス表示装置、あるいは、無機エレクトロルミネセンス表示装置などのエレクトロルミネセンス表示装置などがある。
また、第2の自発光型表示装置112は、透明自発光型表示装置であっても、または、不透明の自発光型表示装置であってよいが、三次元表示装置の奥行きを短くしてコンパクトに構成するためには、薄型の自発光型表示装置が好ましい。
本発明者らは、自発光型表示装置を使用し、立体視の生理的要因間での矛盾を抑制し、かつ、眼鏡を用いないでカラー画像の三次元立体像が表示可能な三次元表示装置を提案している(例えば、特許文献2参照。)。
本実施の形態の三次元表示装置は、前述の特許文献2に記載されている三次元表示装置を基本とするものである。
【0033】
[本実施の形態4の基本となる三次元表示装置の表示原理]
図20は、本実施の形態4の基本となる三次元表示装置の概略構成を示す図であり、前述の特許文献2に図1として図示されている三次元表示装置である。
同図に示す三次元表示装置は、観察者100の前面に複数の表示面、例えば、表示面(151,152)(表示面151が表示面152より観察者100に近い)を設定し、これらの表示面(151,152)に複数の二次元像を表示するために、二次元表示装置と種々の光学素子を用いて光学系103を構築する。
以下、図20ないし図24を用いて、本実施の形態の基本となる三次元表示装置の表示原理について説明する。
図20に示す三次元表示装置においても、前述の図3で説明した2D化像(105,106)を、各々表示面151と表示面152の双方に、観察者100の右眼と左眼とを結ぶ線上の一点から見て重なるように表示する。
本実施の形態の基本となる三次元表示装置の重要な要点は、前記構成を有する装置上で、2D化像(105,106)の各々の輝度を、観察者100から見た総体的な輝度を一定に保ちつつ、三次元物体104の奥行き位置に対応して変えることである。
【0034】
その変え方の一例を以下に述べる。なお、ここでは、白黒図面であるため、分かりやすいように、以下の図面では輝度の高い方を濃く示してある。
例えば、三次元物体104が表示面151上にある場合には、図21に示すように、この上の2D化像105の輝度を三次元物体104の輝度に等しくし、表示面152上の2D化像106の輝度はゼロとする。
次に、例えば、三次元物体104が観察者100より少し遠ざかって表示面151より表示面152側に少し寄った位置にある場合には、図22に示すように、2D化像105の輝度を少し下げ、2D化像106の輝度を少し上げる。
さらに、例えば、三次元物体104が観察者100よりさらに遠ざかって表示面151より表示面152側にさらに寄った位置にある場合には、図23に示すように、2D化像105の輝度をさらに下げ、2D化像106の輝度をさらに上げる。
【0035】
遂に、例えば、三次元物体104が表示面152上にある場合には、図24に示すように、この上の2D化像106の輝度を三次元物体104の輝度に等しくし、表示面151上の2D化像105の輝度はゼロとする。
このように表示することにより、観察者(人)100の生理的あるいは心理的要因あるいは錯覚により、表示しているのが2D化像(105,106)であっても、観察者100にはあたかも表示面(151,152)の中間に三次元物体104が位置しているように感じられる。
即ち、例えば、表示面(151,152)にほぼ等輝度の2D化像(105,106)を表示した場合には、表示面(151,152)の奥行き位置の中間付近に三次元物体104があるように感じられる。
本実施の形態の三次元表示装置では、前述した図11、あるいは、図15に示す光学装置135を用いて、第2の自発光型表示装置112に表示される二次元像を結像面1021に結像させ、結像面1021と、第1の自発光型表示装置111とを用いて、前述した[本実施の形態1の基本となる三次元表示装置の表示原理]で説明した原理により、三次元立体像を表示する。
したがって、本実施の形態の三次元表示装置でも、三次元立体像は、図19に示すように、自発光型表示装置111の前方に、浮かび上がるように表示される。
【0036】
なお、前述の説明では、例えば、三次元物体全体の奥行き位置を、第1の自発光型表示装置111と、第2の自発光型表示装置112とに表示した2D化像を用いて表現する方法および装置について主に述べたが、本実施の形態の三次元表示装置は、前述の特許文献2に記載したように、三次元物体自体が有する奥行きを表現する方法及び装置としても使用できる。
同様に、本実施の形態の三次元表示装置は、前述の特許文献2に記載したように、三次元物体自体が移動する場合にも使用できる。
2D化像が三次元的に移動する場合、観察者の左右上下方向への移動に関しては通常の二次元表示装置の場合と同様に第1および第2の自発光型表示装置内での動画再生によって可能であり、奥行き方向への移動に関しては、前述の特許文献2に記載したように、第1の自発光型表示装置111と、第2の自発光型表示装置112とに表示される2D化像の輝度の変化を時間的に行うことで、三次元像の動画を表現することができる。
【0037】
なお、前述の説明では、光学装置135を、第1の自発光型表示装置111の観察者と反対の側(即ち、第1の自発光型表示装置111と第2の自発光型表示装置112との間)に配置した場合について説明したが、前述したように、光学装置135は、観察者から見て第1の自発光型表示装置111の前に配置することも可能である。
以上、本発明者によってなされた発明を、前記実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は、前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは勿論である。
【0038】
【発明の効果】
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下記の通りである。
本発明によれば、第1の表示装置と第2の表示装置との間、あるいは、観察者から見て第1の表示装置の前に光学装置を備える三次元表示装置において、第1の表示装置と結像面との間の距離を確保しながら、第1の表示装置と第2の表示装置との間の間隔を短くすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の三次元表示装置の概略構成を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態1の基本となる三次元表示装置の概略構成を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態1の基本となる三次元表示装置において、各表示面に表示する2D化像の生成方法を説明するための図である。
【図4】本発明の実施の形態1の基本となる三次元表示装置の表示原理を説明するための図である。
【図5】本発明の実施の形態1の基本となる三次元表示装置の表示原理を説明するための図である。
【図6】本発明の実施の形態1の基本となる三次元表示装置の表示原理を説明するための図である。
【図7】本発明の実施の形態1の基本となる三次元表示装置の表示原理を説明するための図である。
【図8】本発明の実施の形態1の基本となる三次元表示装置の概略構成を示す図である。
【図9】両側に偏光板を配置した透過型表示装置を説明するための図である。
【図10】本発明の実施の形態1の基本となる三次元表示装置の変形例の概略構成を示す図である。
【図11】本発明の実施の形態1の光学装置の概略構成を示す図である。
【図12】縮小倒立実像の縮小倍率が同じ場合に、凸レンズの焦点距離(F)が短いときの、元画像と凸レンズとの間の距離を説明するための模式図である。
【図13】縮小倒立実像の縮小倍率が同じ場合に、凸レンズの焦点距離(F)が長いときの、元画像と凸レンズとの間の距離を説明するための模式図である。
【図14】本発明の実施の形態1の光学装置の動作を説明するための模式図である。
【図15】本発明の実施の形態2の光学装置の概略構成を示す図である。
【図16】本発明の実施の形態1または実施の形態2の三次元表示装置の変形例の概略構成を示す図である。
【図17】本発明の実施の形態1または実施の形態2の三次元表示装置の変形例の概略構成を示す図である。
【図18】本発明の実施の形態3の三次元表示装置の概略構成を示す図である。
【図19】本発明の実施の形態4の光学装置の概略構成を示す図である。
【図20】本発明の実施の形態4の基本となる三次元表示装置の概略構成を示す図である。
【図21】本発明の実施の形態4の基本となる三次元表示装置の表示原理を説明するための図である。
【図22】本発明の実施の形態4の基本となる三次元表示装置の表示原理を説明するための図である。
【図23】本発明の実施の形態4の基本となる三次元表示装置の表示原理を説明するための図である。
【図24】本発明の実施の形態4の基本となる次元表示装置の表示原理を説明するための図である。
【図25】従来の三次元表示装置の概略構成を示す図である。
【図26】一般的な凸レンズの問題点を説明するための図である。
【図27】従来のマイクロレンズアレイを2枚重ねたレンズを説明するための図である。
【符号の説明】
1…平面上の元画像、2…正立実像、3…倒立実像、4…凸レンズ、5,6,L0,L1,L2…マイクロレンズアレイ、7,8…レンズ組、30…透明基板、 100…観察者、101,102…透過型表示装置、103…光学系、104…三次元物体、105,106,107,108…2D化像、110,205…光源、111,112…自発光型表示装置、130…レンズ、131…透過制限装置、135…光学装置、151,152…表示面、201,211…液晶表示パネル、202,212…カラーフィルタ、203,213,2031,2131…偏光板、204…散乱板、1021,1022…結像面。
Claims (9)
- 透明自発光型表示装置01と、
観察者から見て前記透明自発光型表示装置01の後方に配置される自発光型表示装置02と、
前記透明自発光型表示装置01と前記自発光型表示装置02との間、あるいは前記観察者から見て前記透明自発光型表示装置01の前に配置される光学装置と、
前記透明自発光型表示装置01および前記自発光型表示装置02に表示される二次元像の輝度を、前記透明自発光型表示装置01および前記自発光型表示装置02毎にそれぞれ独立に変化させる手段とを備える三次元表示装置であって、
前記透明自発光型表示装置01および前記自発光型表示装置02は、前記観察者から見て異なった奥行き位置にある2つの表示面に対して、表示対象物体を前記観察者の視線方向から射影した二次元像を表示し、
前記光学装置は、第1のマイクロレンズアレイを含み、元画像の縮小倒立実像を結像させる第1のレンズ組と、
第2のマイクロレンズアレイと第3のマイクロレンズアレイとを含み、前記第1のレンズ組により結像された前記縮小倒立実像の拡大正立実像を結像させる第2のレンズ組とを有し、
前記拡大正立実像と前記平面上の元画像とは同じ大きさであり、かつ、前記第2のレンズ組と前記拡大正立実像の結像位置との間の距離が、前記平面上の元画像と前記第1のレンズ組との間の距離よりも大きいことを特徴とする三次元表示装置。 - 透明自発光型表示装置01と、
観察者から見て前記透明自発光型表示装置01の後方に配置される自発光型表示装置02と、
前記透明自発光型表示装置01と前記自発光型表示装置02との間、あるいは前記観察者から見て前記透明自発光型表示装置01の前に配置される光学装置と、
前記透明自発光型表示装置01および前記自発光型表示装置02に表示される二次元像の輝度を、前記透明自発光型表示装置01および前記自発光型表示装置02毎にそれぞれ独立に変化させる手段とを備える三次元表示装置であって、
前記透明自発光型表示装置01および前記自発光型表示装置02は、前記観察者から見て異なった奥行き位置にある2つの表示面に対して、表示対象物体を前記観察者の視線方向から射影した二次元像を表示し、
前記光学装置は、第1のマイクロレンズアレイと第2のマイクロレンズアレイとを含み、元画像の縮小倒立実像を結像させる第1のレンズ組と、
第3のマイクロレンズアレイを含み、前記第1のレンズ組により結像された前記縮小倒立実像の拡大正立実像を結像させる第2のレンズ組とを備え、
前記拡大正立実像と前記平面上の元画像とは同じ大きさであり、かつ、前記第2のレンズ組と前記拡大正立実像の結像位置との間の距離が、前記平面上の元画像と前記第1のレンズ組との間の距離よりも大きいことを特徴とする三次元表示装置。 - 前記観察者から見て前記透明自発光型表示装置01の前面、または、前記観察者から見て前記自発光型表示装置02の後面、あるいは、前記透明自発光型表示装置01と前記自発光型表示装置02との間の位置に、一定の方向に対して視域幅を持った光を透過する透過制限装置を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の三次元表示装置。
- 表示される二次元像の偏光方向を変更可能な第1の透過型表示装置と、
観察者から見て前記第1の透過型表示装置の後方に配置され、表示される二次元像の偏光方向を変更可能な第2の透過型表示装置と、
前記第1の透過型表示装置と前記第2の透過型表示装置との間、あるいは前記観察者から見て前記第1の透明型表示装置の前に配置される光学装置と、
前記第1および第2の透過型表示装置を挟むように配置される一対の偏光板と、
前記各透過型表示装置に表示される二次元像の偏光方向を、前記各透過型表示装置毎にそれぞれ独立に変化させて、前記各透過型表示装置に表示される二次元像の前記観察者から見た透過度を前記各透過型表示装置毎にそれぞれ独立に変化させる手段とを備える三次元表示装置であって、
前記各透過型表示装置は、前記観察者から見て異なった奥行き位置にある2つの表示面に対して表示対象物体を前記観察者の視線方向から射影した二次元像を表示し、
前記光学装置は、第1のマイクロレンズアレイを含み、元画像の縮小倒立実像を結像させる第1のレンズ組と、
第2のマイクロレンズアレイと第3のマイクロレンズアレイとを含み、前記第1のレンズ組により結像された前記縮小倒立実像の拡大正立実像を結像させる第2のレンズ組とを有し、
前記拡大正立実像と前記平面上の元画像とは同じ大きさであり、かつ、前記第2のレンズ組と前記拡大正立実像の結像位置との間の距離が、前記平面上の元画像と前記第1のレンズ組との間の距離よりも大きいことを特徴とする三次元表示装置。 - 表示される二次元像の偏光方向を変更可能な第1の透過型表示装置と、
観察者から見て前記第1の透過型表示装置の後方に配置され、表示される二次元像の偏光方向を変更可能な第2の透過型表示装置と、
前記第1の透過型表示装置と前記第2の透過型表示装置との間、あるいは前記観察者から見て前記透明自発光型表示装置01の前に配置される光学装置と、
前記第1および第2の透過型表示装置を挟むように配置される一対の偏光板と、
前記各透過型表示装置に表示される二次元像の偏光方向を、前記各透過型表示装置毎にそれぞれ独立に変化させて、前記各透過型表示装置に表示される二次元像の前記観察者から見た透過度を前記各透過型表示装置毎にそれぞれ独立に変化させる手段とを備える三次元表示装置であって、
前記各透過型表示装置は、前記観察者から見て異なった奥行き位置にある2つの表示面に対して表示対象物体を前記観察者の視線方向から射影した二次元像を表示し、
前記光学装置は、第1のマイクロレンズアレイと第2のマイクロレンズアレイとを含み、元画像の縮小倒立実像を結像させる第1のレンズ組と、
第3のマイクロレンズアレイを含み、前記第1のレンズ組により結像された前記縮小倒立実像の拡大正立実像を結像させる第2のレンズ組とを備え、
前記拡大正立実像と前記平面上の元画像とは同じ大きさであり、かつ、前記第2のレンズ組と前記拡大正立実像の結像位置との間の距離が、前記平面上の元画像と前記第1のレンズ組との間の距離よりも大きいことを特徴とする三次元表示装置。 - 前記第1の透過型表示装置および前記第2の透過型表示装置の少なくとも一方は、カラーフィルタを有することを特徴とする請求項4または請求項5に記載の三次元表示装置。
- 前記第1の透過型表示装置および前記第2の透過型表示装置の少なくとも一方は、内部にカラーフィルタを有することを特徴とする請求項4または請求項5に記載の三次元表示装置。
- 前記観察者から見て前記第1の透過型表示装置の前面、または、前記観察者から見て前記第2の透過型表示装置の後面、あるいは、前記第1の透過型表示装置と前記第2の透過型表示装置との間の位置に、一定の方向に対して視域幅を持った光を透過する透過制限装置を有することを特徴とする請求項4ないし請求項7のいずれか1項に記載の三次元表示装置。
- 前記第1のマイクロレンズアレイ、前記第2のマイクロレンズアレイ、並びに、前記第3のマイクロレンズアレイは、フレネルレンズアレイ、あるいは回折レンズアレイであることを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載の三次元表示装置。
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