JPH10285448A - 撮像装置及び撮像装置の遠隔制御装置 - Google Patents

撮像装置及び撮像装置の遠隔制御装置

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JPH10285448A
JPH10285448A JP9085429A JP8542997A JPH10285448A JP H10285448 A JPH10285448 A JP H10285448A JP 9085429 A JP9085429 A JP 9085429A JP 8542997 A JP8542997 A JP 8542997A JP H10285448 A JPH10285448 A JP H10285448A
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camera
adjustment
remote control
control unit
television camera
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仁志 伊達
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Abstract

(57)【要約】 【課題】放送用のカメラシステムに適用して、新しい調
整機能を有する撮像装置を古いシステムに接続する場合
でも、この新しい調整機能を使用することができるよう
にする。 【解決手段】動作開始時等において、撮像装置より調整
項目の情報を取得し、この情報に従って撮像装置を遠隔
制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮像装置及び撮像
装置の遠隔制御装置に関し、例えば放送用のカメラオペ
レーションシステムに適用することができる。本発明
は、動作開始時等において、撮像装置より調整項目の情
報を取得し、この情報に従って撮像装置を遠隔制御する
ことにより、新しい調整機能を有する撮像装置を古いシ
ステムに接続する場合でも、新しい調整機能を使用する
ことができるようにする。
【0002】
【従来の技術】従来、放送用のカメラオペレーションシ
ステムは、ケーブルにより接続されたカメラ本体をカメ
ラコントロールユニット側により調整することにより、
撮像の条件を遠隔制御により調整できるようになされて
いる。
【0003】すなわちこの種のカメラオペレーションシ
ステムは、一般に複数台のカメラシステムにより構成さ
れる。各カメラシステムは、テレビジョンカメラにカメ
ラアダプターを配置してカメラ本体を形成し、このカメ
ラ本体をケーブルによりカメラコントロールユニットに
接続して形成される。これにより各カメラシステムは、
カメラコントロールユニットに配置された種々の操作子
を操作して、個々のカメラシステムでホワイトバランス
調整、絞り調整等を実行できるようになされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところでこの種のカメ
ラオペレーションシステムは、撮影現場の要求に応じて
種々の新しい調整機能が追加される場合がある。またこ
のように新しい調整機能が追加されたテレビジョンカメ
ラが古いシステムに接続される場合もある。
【0005】このような場合に、従来のカメラオペレー
ションシステムにおいては、カメラシステム自体を新た
に構築しなければ、この新しい調整機能を利用すること
が困難な問題があった。
【0006】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、新しい調整機能を有する撮像装置を古いシステムに
接続する場合でも、新しい調整機能を使用することがで
きる撮像装置及び撮像装置の遠隔制御装置を提案しよう
とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、撮像装置に適用して、遠隔制御に
より調整可能な調整項目の情報を遠隔制御装置に送出す
る。
【0008】また撮像装置の遠隔制御装置に適用して、
撮像装置より調整可能な調整項目の情報を取得し、この
調整項目の情報に従って撮像装置を遠隔制御する。
【0009】調整可能な調整項目の情報を遠隔制御装置
に送出すれば、この調整項目が新たに追加された調整項
目の場合でも、遠隔制御装置においては、この情報をオ
ペレータに提供して、オペレータの対応する操作を受け
付けることができる。さらに調整項目の情報に従った形
式でこの受け付けた操作を撮像装置に通知して、撮像装
置を遠隔制御することができる。
【0010】また遠隔制御装置において、撮像装置より
調整可能な調整項目の情報を取得し、この調整項目の情
報に従って撮像装置を遠隔制御すれば、同様にこの調整
項目が新たに追加された調整項目の場合でも、この調整
項目についてオペレータの対応する操作を受け付け、さ
らに受け付けた操作を撮像装置に通知して、撮像装置を
遠隔制御することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、適宜図面を参照しながら本
発明の実施の形態を詳述する。
【0012】図2は、本発明の実施の形態に係るカメラ
オペレーションシステムを示す略線図であり、このカメ
ラオペレーションシステム1は、3系統のカメラシステ
ム2A、2B、2Cを接続して構成される。ここでこれ
ら3系統のカメラシステム2A、2B、2Cは、同一構
成でなることにより、以下の説明では主に第1のカメラ
システム2Aについて説明すると共に、他のカメラシス
テム2B、2Cは、対応する符号を付して示し、重複し
た説明は省略する。
【0013】カメラシステム2Aは、カメラコントロー
ルユニット(CCU)3Aを介して、カメラ本体5A及
びリモートコントロールパネル4Aを接続して構成さ
れ、このカメラコントロールユニット(CCU)3Aを
介して、他のカメラシステム2B、2Cと接続され、さ
らにスイッチャー等の外部機器に接続される。
【0014】ここでリモートコントロールパネル4A
は、例えば他のカメラシステム2B、2Cのリモートコ
ントロールパネル4B、4Cと共に調整机に配置され、
このリモートコントロールパネル4Aの操作パネルに配
置された操作子等の操作に応動して、カメラコントロー
ルユニット3Aとの間でデータ通信することにより、カ
メラ本体5Aの動作を制御し、また他のカメラシステム
2B、2Cのカメラ本体5B、5Cの動作を制御する。
これによりカメラオペレーションシステム1では、リモ
ートコントロールパネル4Aを操作して撮像の条件等を
種々に調整できるようになされている。
【0015】カメラコントロールユニット3Aは、この
カメラコントロールユニット3Aの操作パネルに配置さ
れた操作子等の操作に応動して、カメラ本体5Aとの間
でデータ通信することにより、カメラ本体5Aの動作を
制御する。これによりカメラオペレーションシステム1
では、このカメラコントロールユニット3Aを操作して
も撮像の条件等を種々に調整できるようになされてい
る。
【0016】またカメラコントロールユニット3Aは、
リモートコントロールパネル4A及びカメラ本体5A間
のデータ通信を中継し、オペレータの設定に応じて他の
カメラシステム2B、2Cとの間でデータ通信する。こ
れによりカメラオペレーションシステム1では、必要に
応じて1つのリモートコントロールパネル4A、4B、
4Cを操作して、カメラ本体5A、5B、5Cにおける
撮像の条件を連動して調整できるようになされている。
【0017】またカメラコントロールユニット3Aは、
カメラ本体5Aより伝送される映像信号を所定の外部機
器に出力すると共に、この外部機器等より入力されるリ
ターン画像の映像信号、プロンプター用の映像信号をカ
メラ本体5Aに送出する。
【0018】カメラ本体5Aは、テレビジョンカメラ6
Aと、このテレビジョンカメラ6Aに取り付けたビュー
ファインダ7A、カメラアダプター8Aにより構成され
る。
【0019】カメラアダプター8Aは、背面に複数の操
作子を有し、テレビジョンカメラ6Aとの間の通信によ
り、この操作子の操作に応動してテレビジョンカメラ6
Aの動作を切り換える。これによりカメラオペレーショ
ンシステム1では、所定の調整項目については、カメラ
マン側でも独自に調整できるようになされている。
【0020】さらにカメラアダプター8Aは、カメラコ
ントロールユニット3A及びテレビジョンカメラ6A間
のデータ通信を中継すると共に、テレビジョンカメラ6
Aより出力される映像信号をカメラコントロールユニッ
ト3Aに送出し、またカメラコントロールユニット3A
より伝送されるリターン画像及びプロンプター用の映像
信号をテレビジョンカメラ6Aに出力する。
【0021】テレビジョンカメラ6Aは、カメラアダプ
ター8Aの制御により、またこのカメラアダプター8A
を介したカメラコントロールユニット3A、リモートコ
ントロールパネル4A等の制御により、撮像の条件が設
定され、この設定された条件により所望の被写体を撮像
し、その撮像結果でなる映像信号を処理して出力する。
またこのときテレビジョンカメラ6Aは、ビューファイ
ンダ7Aにモニタ用の映像信号を出力する。
【0022】図3及び図4は、このテレビジョンカメラ
6Aの信号処理系を示すブロック図である。このテレビ
ジョンカメラ6Aは、絞り11を内蔵したレンズ12で
被写体からの光線を受け、色分解プリズム14により赤
色、緑色、青色の光線に分離する。赤色用、緑色用、青
色用のCCD固体撮像素子13R、13G、13Bは、
それぞれ赤色、緑色、青色の光線を受光し、受光結果で
なる赤色、緑色、青色の色信号R、G、Bを出力する。
【0023】このとき絞り11は、アイリス駆動部16
により駆動され、このアイリス駆動部16による駆動の
条件が制御部15により制御されることにより、例えば
CCD固体撮像素子13R、13G、13Bへの入射光
量が所定値になるように制御される。またCCD固体撮
像素子13R、13G、13Bは、センサ駆動部17で
生成される駆動用信号により駆動され、この駆動用信号
のタイミングが制御部15の制御により連続的に変化す
るように設定され、これにより電荷蓄積時間を連続的に
可変できるようになされている。これによりテレビジョ
ンカメラ6Aでは、いわゆる電子シャッター速度を連続
的に可変制御して、例えばコンピュータディスプレイ等
を撮像した場合でも、撮像結果にフリッカが発生しない
ようになされている。
【0024】アナログプロセス(AP)18R、18
G、18Bは、制御部15の制御により動作を切り換
え、それぞれCCD固体撮像素子13R、13G、13
Bより出力される赤色、緑色、青色の色信号R、G、B
の信号レベルを補正して出力する。このときアナログプ
ロセス18R、18G、18Bは、増幅回路の利得を切
り換え、これによりこのテレビジョンカメラ6Aより出
力される映像信号の利得を切り換える。
【0025】またアナログプロセス18R、18G、1
8Bは、それぞれ色信号R、G、Bの黒レベル、白レベ
ルを所定の信号レベルに設定して出力する。この信号レ
ベルの設定において、マスターブラックの操作により黒
レベルを設定する場合、アナログプロセス18R、18
G、18Bは、赤色、緑色、青色の色信号R、G、Bに
ついて連動して黒レベルを補正する。これに対してブラ
ックバランスの操作により黒レベルを設定する場合は、
それぞれ制御部15の制御により赤色、青色の色信号
R、Bについて黒レベルを補正する。またホワイトバラ
ンスにより白レベルを設定する場合は、同様に制御部1
5の制御により赤色、青色の色信号R、Bについて白レ
ベルを補正する。
【0026】これによりテレビジョンカメラ6Aでは、
このアナログプロセス18R、18G、18Bの動作を
制御して、利得、マスターブラック、ブラックバラン
ス、ホワイトバランスの調整項目を調整できるようにな
されている。
【0027】続くアナログディジタル変換回路(A/
D)19R、19G、19Bは、アナログプロセス18
R、18G、18Bより出力される赤色、緑色、青色の
色信号R、G、Bをアナログディジタル変換処理し、デ
ィジタル色信号DR、DG、DBを出力する。
【0028】遅延回路(D)20Rは、赤色のディジタ
ル色信号DRを1水平走査期間だけ遅延して出力し、続
く遅延回路21Rは、このディジタル色信号DRをさら
に1水平走査期間だけ遅延して出力する。遅延回路20
Gは、緑色のディジタル色信号DGを1水平走査期間だ
け遅延して出力し、続く遅延回路21Gは、このディジ
タル色信号DGをさらに1水平走査期間だけ遅延して出
力する。
【0029】アップコンバータ22R、22G、22B
は、それぞれフィルタ23R、23G、23Bを介して
ディジタル色信号DR、DG、DBを受け、このディジ
タル色信号DR、DG、DBのサンプリングレートを増
大して出力する。フィルタ23R、23G、23Bは、
このアップコンバータ22R、22G、22Bによるサ
ンプリングレートの変換においてノイズ(偽信号)が発
生しないように、各ディジタル色信号DR、DG、DB
の帯域を制限して出力する。
【0030】色領域抽出部24は、このフィルタ23
R、23G、23Bより出力されるディジタル色信号D
R、DG、DBを受け、色信号を輝度信号及び色差信号
に変換する場合とほぼ同一の演算処理を実行し、これに
よりディジタル色信号DR、DG、DBの輝度レベルに
応じて信号レベルが変化する輝度信号に類似の信号と、
ディジタル色信号DR、DG、DBの色相に応じて信号
レベルが変化する色差信号に類似の信号を生成する。さ
らにこの色差信号に類似の信号レベルを輝度信号に類似
の信号により割り算し、これによりディジタル色信号D
R、DG、DBの色相のみに応じて信号レベルが変化す
る2組の色領域検出用信号を生成する。さらに色領域抽
出部24は、制御部15により設定された色領域判定基
準値と各色領域検出用信号とを比較し、これによりディ
ジタル色信号DR、DG、DBにおける所定の色領域を
検出する。
【0031】係数供給部25は、この色領域抽出部24
の検出結果に基づいて、ディジタル色信号DR、DG、
DBの色相を補正する係数データを出力し、この係数を
制御部15の設定により切り換える。
【0032】リニアマトリックス回路26は、アップコ
ンバータ22R、22G、22Bより出力されるディジ
タル色信号DR、DG、DBを受け、係数供給部25よ
り出力される係数により演算処理し、演算処理結果でな
るディジタル色信号DR、DG、DBを出力する。これ
によりテレビジョンカメラ6Aでは、例えば肌色の領域
を検出して、この領域についてだけ色相を補正できるよ
うになされている。
【0033】イメージエンハンサ27は、アナログディ
ジタル変換回路19R、19G、19Bより出力される
ディジタル色信号DR、DG、DB、各遅延回路20
R、21R、20G、21Gより出力されるディジタル
色信号DR、DGを受け、これらディジタル色信号の演
算処理により輪郭強調信号DA、DBを生成する。この
ときイメージエンハンサ27は、制御部15の制御によ
り動作を切り換え、この輪郭強調信号DA、DBの信号
レベルを可変し、これにより輪郭強調の程度を可変す
る。また色領域抽出部24の検出結果に基づいて、肌色
の部分については、輪郭強調の程度を低減するように輪
郭強調信号DA、DBの信号レベルを可変する。これに
よりテレビジョンカメラ6Aでは、例えば人物の顔等に
ついては、不自然に輪郭を強調しないようになされてい
る。
【0034】ニー補正回路28R、28G、28Bは、
リニアマトリックス回路26より出力されるディジタル
色信号DR、DG、DBを受け、制御部15の制御によ
りこれらディジタル色信号DR、DG、DBのニーを設
定して出力する。加算回路29R、29G、29Bは、
ニー補正回路28R、28G、28Bより出力されるデ
ィジタル色信号DR、DG、DBに輪郭強調信号DBを
加算して出力する。ガンマ回路(γ)30R、30G、
30Bは、制御部15の制御により、ニー補正回路28
R、28G、28Bより出力されるディジタル色信号D
R、DG、DBの信号レベルを補正して出力し、これに
よりディジタル色信号DR、DG、DBのガンマを設定
して出力する。
【0035】加算回路31R、31G、31Bは、ガン
マ回路30R、30G、30Bより出力されるディジタ
ル色信号DR、DG、DBに、輪郭強調信号DAを加算
して出力する。クリップ回路32R、32G、32B
は、加算回路31R、31G、31Bより出力されるデ
ィジタル色信号DR、DG、DBをクリップして出力
し、Y/Cマトリックス回路33は、これらディジタル
色信号DR、DG、DBを演算処理して、ディジタル信
号による輝度信号Y、色差信号Cr、Cbを出力すると
共に、ビューファインダ7A用の白黒ビデオ信号YVF
を出力する。クリップ回路34YV、34Y、34C
r、34Cbは、これら輝度信号等をクリップして出力
する。テレビジョンカメラ6Aでは、これら輝度信号
Y、色差信号Cr、Cbが所定フォーマットによりカメ
ラコントロールユニット3Aに送出される。
【0036】制御部15は、このテレビジョンカメラ6
Aの動作を制御するマイクロコンピュータにより構成さ
れ、カメラアダプター8Aとの間のデータ通信により、
このカメラアダプター8Aの操作に応動して所定のメニ
ュー画面をビューファインダ7Aに表示する。さらにこ
のビューファインダ7Aのメニュー画面上において、カ
メラマンがメニューを選択して所定の操作子を操作する
と、この操作に応動して対応する信号処理回路に制御デ
ータを出力し、上述したマスターブラック、ガンマ等の
設定を可変する。
【0037】また制御部15は、これに加えて、マスタ
ーブラック、ガンマ等の所定の調整項目については、カ
メラアダプター8Aを介して、カメラコントロールユニ
ット3A、リモートコントロールパネル4A等からの調
整を受け付け、これによりこれらの調整項目について
は、遠隔制御により可変できるようになされている。さ
らに制御部15は、アナログディジタル変換回路19
R、19G、19Bより出力されるディジタル色信号D
R、DG、DBを受け、シャッター速度自動調整モード
が選択されると、これらディジタル色信号DR、DG、
DBにおける一定周期の信号レベルの脈動を監視し、こ
の脈動が低減するようにCCD固体撮像素子13R、1
3G、13Bのシャッター速度を設定する。
【0038】図5は、カメラコントロールユニット3A
の操作パネルを示す正面図である。カメラコントロール
ユニット3Aは、この操作パネルに配置された操作子の
操作に応動して他のカメラコントロールユニット3B、
3C、対応するテレビジョンカメラ6Aに種々のデータ
を送出する。
【0039】すなわちこの操作パネルは、左上方にオペ
レーションの操作部40が形成され、この操作部40に
配置されたスイッチ40Aを切り換えて、カメラコント
ロールユニット3Aの動作モードをロック状態、一部ロ
ックの状態、通常のオペレーション状態に切り換えるこ
とができるようになされている。なおここでロック状態
は、操作パネル上に配置された各操作子の操作を受け付
けないようにする動作モードで、オペレータの誤操作を
防止するため等により設定される。また一部ロックの状
態は、マスターブラック及び絞り調整を除いて、操作パ
ネル上に配置された各操作子の操作を受け付けないよう
にする動作モードである。
【0040】操作パネルは、続く右隣に、出力切り換え
の操作部41が形成され、この操作部41に配置された
スイッチ41Aを切り換えて、テレビジョンカメラ6A
より伝送された映像信号と、内部で生成したカラバー信
号とを切り換えて外部機器に出力できるようになされて
いる。さらに操作パネルは、続く右隣に、利得切り換え
の操作部42が形成され、この操作部42に配置された
スイッチ42Aを切り換えて、テレビジョンカメラ6A
におけるアナログプロセス18R、18G、18Bの利
得を切り換え制御し、テレビジョンカメラ6Aより出力
される映像信号の利得を遠隔制御により切り換えること
ができるようになされている。
【0041】さらに操作パネルは、最上段の右側に、利
得切り換えの操作部42の設定と、後述するシャッター
操作部43の設定とを切り換える操作部44が形成さ
れ、この操作部44に配置した操作子の操作により利得
切り換えの操作部42及びシャッター操作部43の設定
を無視する状態を形成できるようになされている。
【0042】シャッター操作部43は、シャッター制御
の動作モードを切り換えるスイッチ43Aと、アップダ
ウンの操作子43C1、43C2が配置され、スイッチ
43Aを操作してCCD固体撮像素子13R、13G、
13Bの動作モードを切り換えることができるようにな
されている。なおこの動作モードは、電荷蓄積時間を何
ら制御しない通常の動作モード、シャッター速度自動調
整モード、シャッター速度のマニュアル調整モードであ
る。これに対してアップダウンの操作子43C1、43
C2を押圧操作することにより、マニュアル調整モード
において、CCD固体撮像素子13R、13G、13B
のシャッター速度(電荷蓄積時間)を連続的に可変でき
るようになされている。これによりカメラコントロール
ユニット3Aでは、CCD固体撮像素子13R、13
G、13Bの動作モードを切り換え、またシャッター速
度を可変できるようになされている。
【0043】さらに操作パネルは、このシャッター操作
部43に隣接して、テレビジョンカメラ6Aにおけるイ
メージエンハンサ27の動作を切り換えるスイッチ45
A、ガンマ調整の操作子46Bが配置され、ガンマ調整
の操作子46Bの下側に、輪郭強調の程度を調整する操
作子45Bが配置されるようになされている。
【0044】さらに操作パネルは、シャッター操作部4
3の下側に、ホワイトバランス、ブラックバランスの操
作部47が形成され、この操作部47に動作モード切り
換えのスイッチ47A1〜47A3が配置される。ここ
でこれらスイッチ47A〜47Cは、オートホワイトバ
ランス調整、追尾型のオートホワイトバランス調整、マ
ニュアル調整によるオートホワイトバランス調整等の設
定操作子である。この操作部47は、さらに赤色色信
号、青色色信号について、それぞれブラックレベル及び
ホワイトレベル調整用の操作子47B1〜47B4が配
置されるようになされている。カメラコントロールユニ
ット3Aでは、これら操作子47B1〜47B4の操作
に応動してテレビジョンカメラ6Aのアナログプロセス
18R、18G、18Bの動作を切り換えることができ
るようになされている。
【0045】さらに操作パネルは、下段、右側に、絞り
調整用の操作子48Bが、自動絞り調整、マニュアル調
整の切り換えスイッチ48Aと共に配置され、その隣に
マスターブラックのレベル調整用操作子49Bが配置さ
れ、さらに自動ニー調整とプリセットされた値によるニ
ー調整との切り換えスイッチ50Aが配置されるよにな
されている。
【0046】カメラコントロールユニット3Aは、これ
ら操作子、スイッチの操作に応動してその操作量等をテ
レビジョンカメラ6Aに通知し、これによりこれら操作
子等の操作に応動して遠隔制御によりテレビジョンカメ
ラ6Aにおける撮像の条件を種々に設定できるようにな
されている。
【0047】このような操作パネルに配置される操作子
のうち、ガンマ調整用の操作子46B、輪郭強調の程度
を調整する操作子45B、マスターブラック調整の操作
子49Bは、いわゆる中点クリック機能を有する可変抵
抗器により構成され、この中点クリックにより標準の調
整レベルを確認できるようになされている。これに対し
て黒レベル及び白レベルの操作子47B1〜47B4、
絞り調整用の操作子48Bにおいては、一般の可変抵抗
器により構成されるようになされている。
【0048】図6は、リモートコントロールパネル4A
の操作パネルを示す正面図である。この操作パネルは、
左上方にタリーランプ51が配置され、その隣に標準設
定のスイッチ52A、マスター及びスレーブのスイッチ
53A及び54Aが配置される。ここで標準設定のスイ
ッチ52Aは、テレビジョンカメラ6Aを標準設定の状
態にセットするスイッチである。またマスター及びスレ
ーブのスイッチ53A及び54Aは、それぞれこのカメ
ラシステム2Aをマスターモード及びスレーブモードに
設定するスイッチである。カメラオペレーションシステ
ム1では、マスターモードに設定されたリモートコント
ロールパネルにより、対応するテレビジョンカメラとス
レーブモードに設定されたテレビジョンカメラとを連動
して調整できるようになされている。
【0049】操作パネルは、テレビジョンカメラ6A等
の電源スイッチ55Aが配置される。さらに操作パネル
は、タリーランプ51の下側に、カメラコントロールユ
ニット3Aのスイッチ40Aに対応するオペレーション
のロータリースイッチ56Aが配置される。さらに操作
パネルは、このスイッチ56Aの右隣に、各種標準設定
用の操作部57が形成され、ここにオートホワイトバラ
ンス、オートブラックバランス、輪郭強調レベルの標準
設定用のスイッチが配置される。さらにこれら操作部5
7の下側に、出力選択の操作部58が形成され、カメラ
コントロールユニット3Aより出力するモニタ出力の切
り換えスイッチが配置されるようになされている。
【0050】さらに操作パネルは、操作部58の下側
に、詳細調整の操作部58が形成される。ここでこの詳
細調整の操作部58は、調整項目を選択するスイッチ5
9Aと、これらスイッチ59Aにより選択された調整メ
ニュー及び必要な情報を表示する液晶表示部60が配置
され、この液晶表示部60の下方に、スイッチ59Aに
より選択された調整項目のうちの所定の調整項目に関す
る調整用の操作子59B1〜59B3が配置される。さ
らにこれら操作子59B1〜59B3に隣接して、液晶
表示部60に表示したメニューをページ送りするスイッ
チ60Aが配置されるようになされている。
【0051】さらに操作パネルは、操作部58の下方
に、シャッター操作部61と利得切り換えの操作部62
が形成される。ここでシャッター操作部43は、カメラ
コントロールユニット3Aの場合と同様に、シャッター
速度制御の動作モードを切り換えるスイッチ61A1、
61A2と、アップダウンの操作子61C1、61C2
を配置して形成される。これに対して利得切り換えの操
作部62は、同様のアップダウンの操作子62C1、6
2C2等を配置して形成される。
【0052】さらに操作パネルは、続いて輪郭強調の程
度を調整する操作子63B、ガンマ調整用の操作子64
B、ニー調整用の操作子65Bが配置され、その下方
に、ブラックバランス及びホワイトバランスの操作部6
6及び67が形成されるようになされている。ここでブ
ラックバランス及びホワイトバランスの操作部66及び
67は、それぞれ自動調整等の切り換えスイッチと共
に、各レベル調整用の操作子66B1、66B2、67
B1〜67B3が配置されるようになされている。
【0053】操作パネルは、操作部67の下段に、絞り
調整の操作部68、マスターブラックの操作部69が形
成される。ここで絞り調整の操作部68は、調整モード
切り換えのスイッチ、調整用操作子68Bを配置して形
成され、マスターブラックの操作部69は、調整用操作
子69B、この操作子69Bにより調整可能か否かを表
示する表示ランプを配置して形成される。
【0054】操作パネルは、操作部69の下段に、所定
の警告ランプ70、リンクのスイッチ71Aが配置され
る。ここでリンクのスイッチ71Aは、このカメラシス
テム2Aをリンクモードに設定し、またリンクモードを
解除するスイッチである。カメラシステム2Aでは、リ
ンクモードに設定されると、リンクモードに設定された
何れのリモートコントロールパネルからでも、操作子6
8B、69Bを操作して絞り調整及びマスターブラック
調整できるようになされ、これにより複数台のテレビジ
ョンカメラで連動して照明条件の変化等に対応できるよ
うになされている。
【0055】このように操作パネルに配置される操作子
のうち、ガンマ調整用の操作子64B、輪郭強調の程度
を調整する操作子63B、マスターブラック調整の操作
子69B、ニー調整の操作子65Bは、いわゆる中点ク
リック機能を有する可変抵抗器により構成され、この中
点クリックにより標準の調整レベルを確認できるように
なされている。これに対して黒レベル及び白レベルの操
作子66B1〜67B3、絞り調整用の操作子68Bお
いては、一般の可変抵抗器により構成されるようになさ
れている。また操作子59B1〜59B3においては、
ロタリーエンコーダにより操作量を検出できるようにな
されている。
【0056】かくするにつきリモートコントロールパネ
ル4Aは、これら操作子の操作に応動して制御コマンド
等を発行し、この制御コマンドがカメラコントロールユ
ニット3Aを介してテレビジョンカメラ6Aに通知され
ることにより、テレビジョンカメラ6Aにおける撮像の
条件を種々に設定できるようになされている。またこの
とき操作子53Aの操作によるマスターモードの設定に
より、また操作子71Aの操作によるリンクの設定によ
り、カメラコントロールユニット3Aを介して他のカメ
ラシステムに制御コマンド等を通知し、これらのカメラ
システムにおける撮像の条件を設定できるようになされ
ている。またこれとは逆に操作子54Aの操作によるス
レーブモードの設定により、また操作子71Aの操作に
よるリンクの設定により、他のリモートコントロールパ
ネル等によりカメラシステム2Aにおける撮像の条件を
設定できるようになされている。
【0057】図7は、カメラシステム2Aにおけるデー
タ通信経路を示すブロック図である。なおこの図7にお
いては、リモートコントロールパネル4A、カメラコン
トロールユニット3Aは、テレビジョンカメラ6Aに対
して、このデータ通信経路でテレビジョンカメラ6Aに
制御データ等を通知し、これによりテレビジョンカメラ
6Aにおける撮像の条件を調整する。このときリモート
コントロールパネル4Aは、事前に、テレビジョンカメ
ラ6Aとの間のデータ通信により、テレビジョンカメラ
6Aに新たに追加された調整可能な調整項目(以下新機
能と呼ぶ)について、この新機能の調整に必要なデータ
を取得し、オペレータの操作によりこの新機能が選択さ
れると、取得したデータに基づいて制御データを出力す
る。
【0058】テレビジョンカメラ6Aにおいて、機能情
報メモリ81は、この新機能の遠隔調整に必要なデータ
を記録するリードオンリメモリにより構成される。すな
わち図8に示すように、機能情報メモリ81は、メモリ
空間の先頭領域より、新機能の機能名が順次文字コード
により記録される。さらに機能情報メモリ81は、続い
て各新機能の制御カテゴリが記録される。
【0059】ここでこの制御カテゴリは、例えば絞りの
マニュアルによる調整のように、調整において連続的に
値の変化するディジタル値により制御データを供給する
必要がある場合、このような連続的なディジタル値によ
る調整形式を示すカテゴリコードと、ディジタル値の範
囲、分解能が割り当てられる。また例えば、この絞り調
整を自動絞り調整に設定する場合、さらには自動絞り調
整において逆光補正の処理を実行する場合等のように、
所定の制御コードにより動作を指定する形式の場合、こ
の形式を示すカテゴリコードが、制御コードと共に割り
当てられる。
【0060】さらに機能情報メモリ81は、各機能名等
を表示するメニュー表示データが順次割り当てられる。
ここでカメラシステム2Aでは、リモートコントロール
パネル4Aにおいて、これらのデータにより液晶表示部
60の表示を切り換え、これによりテレビジョンカメラ
6Aに新規に追加された調整項目をオペレータに通知す
る。このときカメラシステム2Aでは、同種の調整項
目、同時に調整される頻度の高い調整項目については、
同一画面により調整のメニューを表示し、また表示画面
を切り換えることなく、調整できるようにする。メニュ
ー表示データは、このような各メニュー表示の表示画面
を特定するページのデータにより形成される。
【0061】メモリ82は、電気的に消去可能なリード
オンリメモリにより構成され、機能情報メモリ81に格
納された各機能の初期値が、既存の調整項目の初期値と
共に記録される。ここでこれら初期値は、必要に応じて
更新され、これによりリモートコントロールパネル4A
等により調整された内容を保持するようになされてい
る。
【0062】制御部15は、テレビジョンカメラ6Aの
動作を制御するマイクロコンピュータにより構成され、
図1に示す処理手順を実行して機能情報メモリ81の内
容等をリモートコントロールパネル4Aに通知する。こ
のときテレビジョンカメラ6Aにおいては、シリアルパ
ラレル変換回路(S/P)、パラレルシリアル変換回路
(P/S)83、入出力回路(I/O)を介して、所望
のデータをリモートコントロールパネル4A等に通知
し、またリモートコントロールパネル4A等からのデー
タを受信する。
【0063】すなわち制御部15は、電源が立ち上げら
れると、又はリセットされると、ステップSP1からス
テップSP2に移り、ここでリモートコントロールパネ
ル4Aとの間のイニシャル通信により、リモートコント
ロールパネル4Aにおける既存調整項目のイニシャル値
を取得する。ここでこのイニシャル値は、リモートコン
トロールパネル4Aが初期状態で保持するテレビジョン
カメラ6Aの調整項目を特定するデータ値であり、例え
ばリモートコントロールパネル4Aのシリーズ番号等に
対応する。
【0064】制御部15は、続いてステップSP3に移
り、ここで例えばテレビジョンカメラ6Aに比してリモ
ートコントロールパネル4Aが古いシリーズの場合、取
得したイニシャル値に基づいて、テレビジョンカメラ6
Aのシリーズにおいて新たに追加された新規の調整項目
を機能情報メモリ81より検出し、この検出した機能の
機能名をリモートコントロールパネル4Aに通知する。
続いて制御部15は、ステップSP4に移り、リモート
コントロールパネル4Aに通知した各機能について、制
御カテゴリ、メニュー表示データ(後術するページのデ
ータでなる)を転送する。続いて制御部15は、ステッ
プSP5に移り、メモリ82より各調整項目の初期値の
データをリモートコントロールパネル4Aに転送する。
なおこのステップSP5においては、新規機能だけでな
く、既存の調整項目についても、初期値のデータを転送
する。
【0065】これにより制御部15は、新規に追加され
た調整項目について、これら調整項目をオペレータに通
知するために必要な情報、遠隔制御によりこれら調整項
目を調整するために必要な情報をリモートコントロール
パネル4Aに送出した後、ステップSP6に移り、メイ
ンルーチンの処理を実行する。
【0066】このようにしてメインルーチンの処理を実
行した状態で、カメラコントロールユニット3Aより制
御データが入力されると、制御部15は、図9に示す割
り込みの処理を実行し、これによりリモートコントロー
ルパネル4A、カメラコントロールユニット3Aにおけ
るオペレータの操作に応動して動作を切り換える。
【0067】すなわち制御部15は、ステップSP10
からステップSP11に移り、ここで入力された制御デ
ータが新機能に関するものか否か判断する。ここで否定
結果が得られると、制御部15は、ステップSP12に
移り、既存機能の処理を実行する。すなわち制御部15
は、この制御データを解析し、対応する回路ブロックに
制御データを送出すると共に、メモリ82の内容を更新
する。これにより制御部15は、リモートコントロール
パネル4Aにおける操作子52A、53A等の操作に応
動して動作を切り換えた後、ステップSP13に移って
この処理手順を終了する。
【0068】これに対して受信した制御データが新機能
の場合、制御部15は、ステップSP11からステップ
SP14に移る。ここで制御部15は、取得した制御デ
ータに基づいて機能情報メモリ81をアクセスする。さ
らに続くステップSP15において、このアクセス結果
より受信した制御データを解析し、この解析結果に基づ
いて対応する回路ブロックに制御データを出力する。こ
れにより制御部15は、新規に追加された調整項目につ
いてリモートコントロールパネル4Aの遠隔制御により
動作を切り換えた後、ステップSP13に移ってこの処
理手順を終了する。
【0069】これに対してリモートコントロールパネル
4Aは(図7)、既存の調整項目について、テレビジョ
ンカメラ6Aの機能情報メモリ81に保持されたデータ
と同種の、遠隔制御に必要なデータを機能情報メモリ8
8に保持し、このデータに基づいてテレビジョンカメラ
6Aに制御データを送出し、これにより既存の調整項目
を調整する。さらにテレビジョンカメラ6Aより通知さ
れた新規機能のデータをメモリ89に保持し、このメモ
リ89のデータに基づいてテレビジョンカメラ6Aに制
御データを送出し、これにより新規の調整項目を調整す
る。
【0070】このリモートコントロールパネル4Aにお
いて、制御部75は、マイクロコンピュータにより構成
され、入出力回路(I/O)86、シリアルパラレル変
換回路(S/P)、パラレルシリアル変換回路(P/
S)87を介して、テレビジョンカメラ6Aとの間でデ
ータ通信し、これにより新機能の調整に必要なデータを
取得し、また取得したデータに基づいて制御データを出
力する。
【0071】すなわち図10に示すように、制御部75
は、電源が立ち上げられると、又はリセットされると、
ステップSP21からステップSP22に移り、ここで
テレビジョンカメラとの間のイニシャル通信により、リ
モートコントロールパネル4Aにおける既存調整項目の
イニシャル値を送出する。これにより制御部15は、リ
モートコントロールパネル4Aに設定されたテレビジョ
ンカメラ6Aの調整項目(すなわち既存の調整項目でな
る)を通知する。
【0072】続いて制御部15は、ステップSP23に
移り、このイニシャル値の通知に応じてテレビジョンカ
メラ6Aより通知される新規の調整項目名をメモリ88
に記録する。続いて制御部75は、同様にテレビジョン
カメラ6Aより通知される新規機能の制御カテゴリ、表
示データをメモリ88に記録し、続くステップSP25
において、各調整項目の初期値のデータをメモリ88に
記録する。
【0073】これにより制御部75は、テレビジョンカ
メラ6Aに追加された新規調整項目について、遠隔制御
に必要な各種データを取得した後、ステップSP26に
移り、既存機能の処理手順を実行する。ここでこのステ
ップSP26における既存機能の処理手順は、リモート
コントロールパネル4Aに当初より設定されていた既存
の調整項目について、テレビジョンカメラ6Aを制御す
る処理手順であり、例えば絞りの操作子68Bが操作さ
れた場合に、この操作子68Bの操作量を検出してテレ
ビジョンカメラ6Aに通知し、テレビジョンカメラ6A
の絞り11を制御する等の処理である。
【0074】この処理において、制御部75は、図11
に示すように、詳細調整の操作部59については、この
操作部59に配置したスイッチ59Aの操作に応動し
て、液晶表示部60の表示を切り換え、この液晶表示部
60に操作に必要なメニュー画面を表示する。このメニ
ュー画面の切り換えに連動して、制御部75は、液晶表
示部60の左右に配置したスイッチ60AA〜60AD
に割り当てる機能、操作子59B1〜59B3に割り当
てる機能を切り換える。これにより制御部15は、複数
の調整項目について、操作子60AA〜60AD、59
B1〜59B3を兼用して調整できるようになされてい
る。
【0075】このようにしてメニュー画面を表示するに
つき、制御部75は、操作子60AA〜60AD、59
B1〜59B3に割り当てる機能名を現在時点の調整
量、調整状態、設定状態と共に各操作子60AA〜60
AD、59B1〜59B3に近接して表示する。又この
とき各機能名と対を形成するページのデータにより、同
種の調整項目、同時に調整される頻度の高い調整項目を
同一画面により表示する。さらに次頁の操作子60A
1、戻りの操作子60A2が操作されると、順次ページ
のデータに従ってこれらの表示を切り換える。
【0076】このようにして操作子の操作に応動して既
存機能の処理手順を実行すると、制御部75は、ステッ
プSP27に移り(図12)、新機能のメニュースイッ
チが操作されたか否か判断する。ここで制御部75は、
操作部59に配置したスイッチ59Aの1つをこのメニ
ュースイッチに割り当てる。
【0077】ここで否定結果が得られると、制御部75
は、ステップSP28に移るのに対し、肯定結果が得ら
れると、ステップSP29を経由してステップSP28
に移る。このステップSP29において、制御部75
は、テレビジョンカメラ6Aより通知されたページのデ
ータに基づいて、既存の調整項目の場合と同様に、液晶
表示部60にメニュー画面を表示し、またこの表示に対
応して各操作子60AA〜60AD、59B1〜59B
3に機能を振り分ける。
【0078】なおこの図11における表示においては、
スイッチ60AAに新機能1を割り当て、この場合新機
能1がオン状態に設定されていることを示している。ま
たスイッチ60ABに新機能2を割り当て、現在この機
能がモードAに設定されていることを示している。さら
にスイッチ60AC、60ADには、何ら機能を割り当
ててなく、操作子59B1〜59B3のうち、操作子5
9B2、59B3にそれぞれ新機能3及び4を割り当
て、この新機能3及び4においては、それぞれ−28、
374の調整量に設定されていることが分かる。
【0079】さらに制御部75は、このような新機能の
メニュー画面を表示した状態で、次頁の操作子60A
1、戻りの操作子60A2が操作されると、この場合
は、テレビジョンカメラ6Aより取得したページのデー
タに基づいてメニュー画面を順次切り換える。
【0080】これに対して制御部75は、ステップSP
28において、新機能のメニュー画面を表示している状
態か否か判断し、ここで否定結果が得られると、ステッ
プSP26に戻る。これに対してメニュー画面を表示し
ている場合、ステップSP28よりステップSP30に
移り、操作子60AA〜60AD、59B1〜59B3
が操作されたか否か検出する。ここで何れの操作子60
AA〜60AD、59B1〜59B3も操作されていな
い場合、制御部75は、否定結果が得られることによ
り、ステップSP26に戻る。
【0081】これに対して新規機能のメニュー画面を表
示した状態で操作子60AA〜60AD、59B1〜5
9B3の何れかが操作されると、ステップSP30にお
いて肯定結果が得られることにより、制御部75は、ス
テップSP31に移る。ここで制御部75は、テレビジ
ョンカメラ6Aより取得した制御カテゴリに基づいて、
操作子の操作に応動して制御データを生成し、この生成
した制御データをテレビジョンカメラ6Aに送出してス
テップSP26に戻る。
【0082】以上の構成において、カメラオペレーショ
ンシステム1の各カメラシステム2A〜2Cでは(図
2、図7)、電源が投入されると、又はリセットされる
と、リモートコントロールパネル4Aよりテレビジョン
カメラ6Aにリモートコントロールパネル4Aのイニシ
ャル値が通知され、これによりリモートコントロールパ
ネル4Aに設定された既存の調整事項がテレビジョンカ
メラ6A側で検出される。
【0083】このイニシャル値に基づいて、テレビジョ
ンカメラ6A側より、例えばリモートコントロールパネ
ル4Aが古い機種等の場合であって、リモートコントロ
ールパネル4Aに設定された既存の調整事項に対して、
テレビジョンカメラ6A側で遠隔制御による新規な調整
項目が存在する場合、機能情報メモリ81に格納された
新機能名、新機能の制御カテゴリ、メニュー表示のデー
タがリモートコントロールパネル4Aに通知され、これ
ら新機能名、新機能の制御カテゴリ、メニュー表示のデ
ータがリモートコントロールパネル4Aのメモリ89に
格納される。
【0084】これによりリモートコントロールパネル4
Aにおいては、新しい機能を有するテレビジョンカメラ
6Aが接続された場合でも、この新しい機能を調整する
ことができるように設定される。なおリモートコントロ
ールパネル4Aより送出されたイニシャル値により、テ
レビジョンカメラ6Aにおいて、何ら新しい機能が追加
されていないことが検出された場合、このような新機能
名、新機能の制御カテゴリ、メニュー表示のデータ送出
は中止されることになる。
【0085】このようにして新機能をテレビジョンカメ
ラ6Aよりリモートコントロールパネル4Aに通知する
と、カメラシステム2Aは、通常の動作状態に立ち上が
る。すなわちテレビジョンカメラ6Aにおいては、被写
体を撮像して得られる映像信号がカメラアダプター8A
を介してカメラコントロールユニット3Aに出力され、
この映像信号がスイッチャー等の外部機器に出力され
る。
【0086】この状態でリモートコントロールパネル4
Aに配置されたスイッチャー等の操作子が操作される
と、この操作が制御部75により検出される。さらにメ
モリ88に保持された既存機能についてのデータに基づ
いて、対応する制御データがテレビジョンカメラ6Aに
通知され、これによりオペレータの操作に応動してテレ
ビジョンカメラ6Aにおける撮像の条件等が切り換えら
れる。すなわち絞りのマニュアル調整が選択された場
合、この選択操作がテレビジョンカメラ6Aに通知さ
れ、さらに絞りの操作子68Bの可変操作量がテレビジ
ョンカメラ6Aに通知され、これにより絞り11が操作
子68Bの操作に応動して可変調整される。
【0087】このようにして種々の調整事項を選択して
調整するにつき(図11)、所定の調整事項について
は、詳細調整の操作部59に配置した操作子59Aの選
択操作により、この操作部59の操作子60AA〜60
AD、59B1〜59B3に順次調整項目の機能を割り
当て、液晶表示部60のメニュー画面において、各操作
子に割り当てた各機能、現在の調整状態を表示する。さ
らにこの状態で次頁の操作子60A1、戻りの操作子6
0A2が操作されると、操作子60AA〜60AD、5
9B1〜59B3の機能を切り換えると共に、これと連
動して順次メニュー画面を切り換える。
【0088】このようにして操作子60AA〜60A
D、59B1〜59B3の機能を切り換えて複数の調整
項目で操作子60AA〜60AD、59B1〜59B3
を兼用するにつき、操作子59Aのうち新機能メニュー
の操作子が操作されると、テレビジョンカメラ6Aより
通知されたページのデータ(メニュー表示のデータ)に
従って、例えば第1ページに割り振られた新機能名が液
晶表示部60に表示される。このとき制御カテゴリのデ
ータに従って、各新機能の表示が、操作子60AA〜6
0AD、59B1〜59B3に近接して、現在の設定状
態と共に表示され、この表示に対応するように各操作子
60AA〜60AD、59B1〜59B3に新機能が割
り当てられる。
【0089】また次頁の操作子60A1、戻りの操作子
60A2が操作されると、それぞれページのデータに基
づいて、メニュー画面が更新され、これと連動して各操
作子60AA〜60AD、59B1〜59B3に割り当
てた新機能が切り換えられる。これにより何れかのメニ
ュー画面を選択して、テレビジョンカメラ6Aに新規に
追加された調整項目を確認することができる。
【0090】これによりメニュー画面を切り換えて所望
の調整機能が割り当てられた操作子60AA〜60A
D、59B1〜59B3を選択的に操作すると、この操
作のデータがテレビジョンカメラ6Aより取得した制御
カテゴリに従った制御データによりテレビジョンカメラ
6Aに通知され、この新機能が調整される。
【0091】以上の構成によれば、動作開始時等におい
て、テレビジョンカメラ6Aより新規な調整項目の情報
を取得し、この情報に従ってテレビジョンカメラ6Aを
リモートコントロールパネル4Aにより遠隔制御するこ
とにより、新しい調整機能を有するテレビジョンカメラ
6Aを古いシステムに接続する場合でも、この調整機能
を使用することができる。
【0092】なお上述の実施の形態においては、テレビ
ジョンカメラ6Aの新機能をリモートコントロールパネ
ルで調整する場合について述べたが、本発明はこれに限
らず、カメラコントロールユニット側で調整するように
してもよい。
【0093】また上述の実施の形態においては、新機能
の情報だけをテレビジョンカメラ6Aよりリモートコン
トロールパネルに転送する場合について述べたが、本発
明はこれに限らず、テレビジョンカメラ6Aにおいて遠
隔制御可能な全ての情報をリモートコントロールパネル
に送出してもよい。
【0094】さらに上述の実施の形態においては、リモ
ートコントロールパネル、カメラコントロールユニッ
ト、カメラアダプター、テレビジョンカメラ、ビューフ
ァインダにより1つのカメラシステムを構成する場合に
ついて述べたが、本発明はこれに限らず、例えばリモー
トコントロールパネル等を省略してカメラシステムを構
成する場合、さらにはテレビジョンカメラ、カメラアダ
プター、カメラコントロールユニット等を一体化してカ
メラシステムを構成する場合にも広く適用することがで
きる。
【0095】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、動作開始
時等において、撮像装置より調整項目の情報を取得し、
この情報に従って撮像装置を遠隔制御することにより、
新しい調整機能を有する撮像装置を古いシステムに接続
する場合でも、この調整機能を使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るカメラオペレーショ
ンシステムの制御部15の処理手順を示すフローチャー
トである。
【図2】カメラオペレーションシステムの全体構成を示
すブロック図である。
【図3】図2のカメラオペレーションシステムに適用さ
れるテレビジョンカメラを示すブロック図である。
【図4】図3の続きを示すブロック図である。
【図5】図2のカメラオペレーションシステムに適用さ
れるカメラコントロールユニットの操作パネルを示す正
面図である。
【図6】図2のカメラオペレーションシステムに適用さ
れるリモートコントロールパネルの操作パネルを示す正
面図である。
【図7】図2のカメラオペレーションシステムのデータ
伝送経路を詳細に示すブロック図である。
【図8】テレビジョンカメラ6Aの機能情報メモリの内
容を示す略線図である。
【図9】制御部15の割り込み処理の手順を示すフロー
チャートである。
【図10】リモートコントロールパネルの制御部75の
処理手順を示すフローチャートである。
【図11】リモートコントロールパネルの詳細調整の操
作部を示す正面図である。
【図12】図10の続きの処理手順を示すフローチャー
トである。
【符号の説明】
1……カメラオペレーションシステム、2A〜2C……
カメラシステム、3A〜3C……カメラコントロールユ
ニット、4A〜4C……リモートコントロールパネル、
5A〜5C……カメラ本体、6A〜6C……テレビジョ
ンカメラ、7A〜7C……ビューファインダ、8A〜8
C……カメラアダプター、15、75、……制御部、4
6B、47B1〜47B4、48B、49B、59B1
〜67B1、68B、69B、81、88……機能情報
メモリ、60……液晶表示パネル、82、89……メモ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遠隔制御装置による遠隔制御により調整可
    能な撮像装置において、 遠隔制御により、調整可能な調整項目の情報を前記遠隔
    制御装置に送出することを特徴とする撮像装置。
  2. 【請求項2】調整項目の情報は、 調整可能な項目名の情報と、前記調整可能な項目の制御
    方法の情報とにより形成されることを特徴とする請求項
    1に記載の撮像装置。
  3. 【請求項3】撮像装置を遠隔制御する撮像装置の遠隔制
    御装置において、 前記撮像装置より調整可能な調整項目の情報を取得し、
    前記調整項目の情報に従って前記撮像装置を遠隔制御す
    ることを特徴とする撮像装置の遠隔制御装置。
  4. 【請求項4】前記調整項目の情報に従って所定の操作子
    の機能を切り換え、前記操作子の操作に応動して前記撮
    像装置を遠隔制御することを特徴とする請求項3に記載
    の撮像装置の遠隔制御装置。
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WO2018169003A1 (ja) * 2017-03-15 2018-09-20 ソニー株式会社 撮像装置、映像信号処理装置および映像信号処理方法

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