JPH10285180A - デジタル通信システム - Google Patents

デジタル通信システム

Info

Publication number
JPH10285180A
JPH10285180A JP10395397A JP10395397A JPH10285180A JP H10285180 A JPH10285180 A JP H10285180A JP 10395397 A JP10395397 A JP 10395397A JP 10395397 A JP10395397 A JP 10395397A JP H10285180 A JPH10285180 A JP H10285180A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cell
data
transmission
stored
storage area
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10395397A
Other languages
English (en)
Inventor
Eiji Yokogawa
英二 横川
Hisataka Nakajima
久貴 中嶋
Mitsuru Mima
充 美馬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kokusai Electric Corp
Original Assignee
Kokusai Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kokusai Electric Corp filed Critical Kokusai Electric Corp
Priority to JP10395397A priority Critical patent/JPH10285180A/ja
Publication of JPH10285180A publication Critical patent/JPH10285180A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Time-Division Multiplex Systems (AREA)
  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 バッファにセルデータを処理順序とは異なる
並び順序で格納しても、当該セルデータを処理順序に従
って取り出して処理する。 【解決手段】 例えば、セルを格納するセル格納領域8
1を複数有するとともにセルを格納したセル格納領域8
1について当該セルを送信する順序情報を記憶するポイ
ンタ領域82を有する送信側バッファ手段50−1で
は、空きアドレステーブル83やWriteポインタ8
4を備えた送信側格納制御手段が送信対象となるセルを
空いているセル格納領域81に格納させるとともに当該
セルの順序情報をポインタ領域82に記憶させる。ま
た、例えば、Readポインタ85を備えた送信制御手
段がポインタ領域82に記憶された順序情報に従ってセ
ル格納領域81に格納されたセルを送信手段により送信
処理させ、廃棄ポインタ86を備えた修正手段が正常に
伝送されたセルをセル格納領域81から削除させるとと
もにポインタ領域82に記憶された順序情報を修正させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データを構成する
セルデータを通信単位として、例えば時分割多元接続方
式(TDMA:Time Division Multiple Access)のフ
レームフォーマットを用いた時分割二重(TDD:Time
Division Duplex)により複数の局間でデータの双方向
通信を行うデジタル通信システムに関し、特に、広域統
合サービスデジタル網(B−ISDN:Broadband Inte
grated Services Digital Network)に接続される基地
局と移動局との間のデータ通信に用いて好適なる技術に
関する。
【0002】
【従来の技術】B−ISDNは、非同期転送モード(A
TM:Asynchronous Transfer Mode)を核として高速パ
ケット交換や加入者系の光伝送サービスを統合化したネ
ットワークであり、広帯域且つ高品質な伝送サービスを
提供する。このようなB−ISDNにおける網終端装置
2(B−NT2:Broadband Network Terminal 2)で
は、端末装置(B−TE:Broadband Terminal Equipme
nt)との接続を光ファイバや同軸ケーブルを用いて行っ
ていたが、携帯情報端末装置や携帯電話機等といった無
線系マルチメディア通信システムの普及により、B−T
Eを無線インタフェース(すなわち、ワイヤレス)でB
−ISDNに接続したいという要求がある。すなわち、
B−TEを携帯電話機等の移動局(B−RM)に接続す
るとともに、B−ISDNのATMノードに基地局(B
−CS)を接続し、ユーザ局となるB−RMをB−CS
に無線インタフェースで接続することが要求されてい
る。
【0003】また、データ通信において一般的に言える
ことでもあるが、B−RMをB−CSに無線インタフェ
ースで接続した場合には特に、有線インタフェースで接
続した場合に比べて伝送品質が低下してしまうため、再
送処理や誤り訂正処理等を行うことにより受信側の局が
受信するデータの品質を担保することが重要となる。ま
た、上記のようなB−RMやB−CSでは、例えば伝送
制御を行うヘッダ部と伝送対象となるユーザデータ部と
を含むセルデータが通信単位として用いられており、ま
た、セルデータの通信処理に際して、送信セルバッファ
や受信セルバッファにセルデータを一時的に格納するこ
とが行われている。
【0004】ここで、これら送信バッファや受信バッフ
ァは一般に先入れ先出し(FIFO:ファーストインフ
ァーストアウト)方式に従って機能しており、例えば、
送信対象となるセルデータを格納する送信セルバッファ
では、セルデータが当該バッファに格納された並び順序
に従って格納され、格納されたセルデータがこの並び順
序に従って、すなわち、先に格納されたものから順に取
り出されて送信処理される。このため、例えば伝送エラ
ーが発生して再送処理が行われるに際して、送信セルバ
ッファに格納されているセルデータを並び順序に反し
て、例えば、送信セルバッファ中の中間に並んでいるセ
ルデータを再送する必要が生じた場合には、送信セルバ
ッファ内のセルデータを並べ替えるメモリ内転送処理を
行うことにより、セルデータの並び順序を並べ替えて再
送処理することがを行われている。
【0005】また、受信したセルデータを格納する受信
セルバッファについても同様に、セルデータが当該バッ
ファに格納された並び順序に従って格納され、格納され
たセルデータがこの並び順序に従って、すなわち、先に
格納されたものから順に取り出されて受信処理される。
このため、例えば伝送エラーが発生して再送処理が行わ
れる際に、送信側の局から再送されたセルデータの送信
順序が本来の順序とは異なってしまい、この再送された
セルデータを受信側の局において受信セルバッファ中の
中間の位置に格納しなければならない場合には、上記と
同様なメモリ内転送処理を行うことにより、受信セルバ
ッファ内においてセルデータの並び順序を並べ替えるこ
とが行われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のように従来にお
いては、B−RMやB−CSに備えられた送信セルバッ
ファや受信セルバッファが先入れ先出し(FIFO)方
式により機能するため、これら送信セルバッファや受信
セルバッファに格納されるセルデータの並び順序が送信
処理や受信処理される順序とは異なってしまった場合に
は、送信セルバッファや受信セルバッファ内において、
セルデータの並び順序が本来の処理順序になるように並
べ替え処理を行わなければならないといった不具合があ
った。
【0007】また、上記のように送信セルバッファや受
信セルバッファ内でセルデータの並べ替え処理が行われ
るという点からデータ通信における処理時間の遅延を生
じてしまうといった不具合があった。このような事情
は、B−TEとB−ISDNとの間を有線インタフェー
スする場合にあっても同様であるが、無線インタフェー
スにあってはフェージング等の外乱の影響を受け易く、
伝送エラーの確率が高まって再送処理が行われる頻度が
増すことから特に顕著なものとなっている。
【0008】また、セルデータに含まれている冗長部で
あるヘッダ部は、データの伝送品質を保持するための制
御データを含んでいることから、伝送されるメディアの
種類等に応じてこのヘッダ部をフレキシブルに拡張或い
は削除等して伝送制御の情報を書き換えることが要求さ
れる。しかしながら、上記したB−RMやB−CSに備
えられた送信セルバッファでは、一般に、セルデータを
格納するためのセル格納領域の大きさ(例えばバイト
数)がセルデータのデータ長(例えばバイト数)と同一
の大きさに固定されているため、セルデータに含まれて
いるヘッダ部をフレキシブルに書き換えることができな
いといった不具合があった。
【0009】本発明は上記従来の事情に鑑みなされたも
ので、データを構成するセルデータを通信単位として、
複数の局間で時分割二重によりデータの双方向通信を行
うに際して、例えば再送処理が行われることによりセル
データが本来の並び順序とは異なった並び順序で送信セ
ルバッファや受信セルバッファに格納された場合であっ
ても、上記したメモリ内転送処理を行うことなく、これ
ら送信セルバッファや受信セルバッファに格納されたセ
ルデータを本来の処理順序に従って取り出して処理する
ことができるデジタル通信システムを提供することを目
的とする。また、本発明は、送信セルバッファに格納さ
れたセルデータ中のヘッダ部のデータ長(例えばバイト
数)を変更することができ、これにより、伝送されるメ
ディアの種類等に応じてヘッダ部を拡張或いは削除等し
て伝送制御等の情報を書き換えることができるデジタル
通信システムを提供することを目的とする。
【0010】更に、本発明は、ユーザ局である移動局と
基地局との間で無線により双方向通信を行い、当該基地
局をB−ISDNに接続する通信システムにおいて、上
記したようにメモリ内転送処理を行うことなく送信セル
バッファや受信セルバッファ内のセルデータを本来の処
理順序に従って処理させることや、送信セルバッファ内
でセルデータ中のヘッダ部を書き換えることによりメデ
ィアの種類等に応じて伝送制御を行うことができるデジ
タル通信システムを提供することを目的とする。更に、
本発明は、基地局に複数のユーザ局を収容させた双方向
通信システムにおいて、上記したようにメモリ内転送処
理を行うことなく送信セルバッファや受信セルバッファ
内のセルデータを本来の処理順序に従って処理させるこ
とや、送信セルバッファ内でセルデータ中のヘッダ部を
書き換えることによりメディアの種類等に応じて伝送制
御を行うことができるデジタル通信システムを提供する
ことを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明に係るデジタル通信システムでは、データを
構成するセルデータを通信単位として、複数の局間で時
分割二重によりデータの双方向通信を行うに際して、送
信側の局では、セルデータを格納するセル格納領域を複
数有するとともにセルデータを格納したセル格納領域に
ついて当該セルデータを送信する順序情報を記憶するポ
インタ領域を有する送信側バッファ手段を備え、この送
信側バッファ手段へセルデータを次のようにして入出力
処理する。
【0012】すなわち、送信側格納制御手段が送信対象
となるセルデータを送信側バッファ手段の空いているセ
ル格納領域に格納させるとともに、当該セルデータの順
序情報をポインタ領域に記憶させ、また、送信制御手段
がポインタ領域に記憶された順序情報に従ってセル格納
領域に格納されたセルデータを送信手段により送信させ
る。従って、ポインタ領域によりセルデータの順序情報
が記憶され、セル格納領域に格納されたセルデータの送
信処理がこの記憶された順序情報に従って行われるた
め、伝送エラーや再送処理等により送信側バッファ手段
に格納されるセルデータの並び順序が本来の処理順序と
は異なってしまった場合であっても、上記したようなメ
モリ内転送処理を行わずとも、本来の処理順序に従って
セルデータを送信処理することができる。
【0013】また、本発明に係るデジタル通信システム
では、上記したポインタ領域はセル格納領域に対応して
複数備えられており、各ポインタ領域は、記憶した順序
情報に従った順序で関連付けられるチェインポインタを
構成している。すなわち、ポインタ領域による順序情報
の記憶方法として、上記したようにセルデータを格納し
たセル格納領域と当該セルデータの順序情報とを直接的
に対応付けて記憶しておくという方法ばかりでなく、こ
のように、記憶した順序情報に従った順序で関連付けら
れるチェインポインタを構成することによりセル格納領
域に格納されたセルデータの処理順序を記憶しておくと
いう方法を用いることもできる。
【0014】また、本発明に係るデジタル通信システム
では、セルデータは伝送制御を行うヘッダ部と伝送対象
となるユーザデータ部とを含んでおり、上記した送信側
バッファ手段のセル格納領域はセルデータ中のヘッダ部
を格納するヘッダ格納領域とユーザデータ部を格納する
データ格納領域とを有し、上記した送信側格納制御手段
はセルデータをヘッダ部とユーザデータ部とに分離し、
分離されたヘッダ部をヘッダ格納領域に格納させるとと
もに分離されたユーザデータ部をデータ格納領域に格納
させ、また、送信側の局には更に、ヘッダ格納領域に格
納されたヘッダ部を書き換えるヘッダ部書換手段を備え
ており、上記した送信制御手段はヘッダ格納領域に格納
されているヘッダ部とデータ格納領域に格納されている
対応するユーザデータ部とをセルデータに再構成して送
信手段により送信させる。
【0015】従って、伝送されるメディアの種類等に応
じてヘッダ部格納領域に格納されたヘッダ部を拡張或い
は削除等して伝送制御情報を書き換えることができ、こ
れにより、伝送されるメディアの種類等に応じてデータ
伝送の品質を担保することができる。また、本発明に係
るデジタル通信システムでは、送信側の局には更に、受
信側の局から受信したセルデータの再送要求に基づいて
セル格納領域に格納されたセルデータを送信手段により
再送させる再送手段と、送信手段により送信されたセル
データが受信側の局により正常に受信されたことに基づ
いて、セル格納領域に格納された当該セルデータを削除
させるとともにポインタ領域に記憶された順序情報を修
正させる修正手段とを備えている。
【0016】従って、伝送エラー等のために受信側の局
により正常に受信されなかったセルデータについては送
信側の局から再送処理が行われ、また、受信側の局によ
り正常に受信されたセルデータについては、送信側の局
では上記した送信側バッファ手段のセル格納領域から当
該セルデータを削除する。これにより、伝送エラー等が
生じた場合であっても、受信側の局では再送処理により
正常なセルデータを得ることができ、伝送エラー等によ
るデータ伝送の品質の劣化を防止することができる。ま
た、修正手段によりポインタ領域に記憶された順序情報
が修正されるため、例えば再送処理が行われたためにセ
ルデータを削除する順序が本来の処理順序とは異なって
しまった場合であっても、これを修正してセルデータの
通信処理を正常に行うことができる。
【0017】また、本発明に係るデジタル通信システム
では、データを構成するセルデータを通信単位として、
複数の局間で時分割二重によりデータの双方向通信を行
うに際して、受信側の局では、セルデータを格納するセ
ル格納領域を複数有するとともにセルデータを格納した
セル格納領域について当該セルデータが送信側の局から
送信された順序情報を記憶するポインタ領域を有する受
信側バッファ手段を備え、この受信側バッファ手段へセ
ルデータを次のようにして入出力処理する。
【0018】すなわち、受信側格納制御手段が受信手段
により受信されたセルデータを受信側バッファ手段の空
いているセル格納領域に格納させるとともに、当該セル
データの順序情報をポインタ領域に記憶させ、また、受
信処理制御手段がポインタ領域に記憶された順序情報に
従ってセル格納領域に格納されたセルデータを受信処理
させる。従って、ポインタ領域によりセルデータの順序
情報が記憶され、セル格納領域に格納されたセルデータ
の受信処理がこの記憶された順序情報に従って行われる
ため、伝送エラーや再送処理等により受信側バッファ手
段に格納されるセルデータの並び順序が本来の処理順序
とは異なってしまった場合であっても、上記したような
メモリ内転送処理を行わずとも、本来の処理順序に従っ
てセルデータを受信処理することができる。
【0019】また、本発明に係るデジタル通信システム
では、基地局とユーザ局である移動局との間で時分割多
元接続フレームフォーマットを用いて無線によりデータ
通信を行い、当該基地局は広域統合サービスデジタル網
に接続されている。従って、例えばパーソナルコンピュ
ータを携帯電話機を用いてB−ISDNに無線接続する
通信システムにおいて、上記したように送信セルバッフ
ァや受信セルバッファ内でメモリ内転送処理を行うこと
なくセルデータを本来の処理順序に従って処理させるこ
とや、ヘッダ格納領域内でセルデータ中のヘッダ部を書
き換えることによりメディアの種類等に応じて伝送制御
を行うことができる。
【0020】また、本発明に係るデジタル通信システム
では、上記した時分割多元接続フレームフォーマットに
は、上りコントロールチャネル、下りコントロールチャ
ネル、ユーザチャネルがそれぞれ複数含まれており、基
地局は各ユーザ局毎の複数のバッファ手段を備えてい
て、複数のユーザ局を収容する。従って、1つの基地局
に対して例えば携帯情報端末装置を多数無線接続する通
信システムにおいて、上記したように送信セルバッファ
や受信セルバッファ内でメモリ内転送処理を行うことな
くセルデータを本来の処理順序に従って処理させること
や、ヘッダ格納領域内でセルデータ中のヘッダ部を書き
換えることによりメディアの種類等に応じて伝送制御を
行うことができる。なお、本発明は、例えば移動局と基
地局との間の通信のように無線通信システムに用いて好
適であるが、局間を有線回線で接続して時分割多元接続
フレームフォーマット等を用いて双方向通信するシステ
ムにも勿論適用することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を図面を参照
して説明する。図1には本発明を適用したデータ通信シ
ステムの全体的な概要構成を示してあり、このデータ通
信システムでは、端末装置(B−TE)を移動局(B−
RM)及び基地局(B−CS)を介して広域統合サービ
スデジタル網(B−ISDN)の非同期転送モードノー
ド(ATMノード)に無線接続する。すなわち、B−I
SDNのATMノードとB−CSとを参照点TBで有線
接続によりインタフェースする一方、B−ISDN用端
末装置であるB−TEを携帯電話機等のB−RMに参照
点SBで有線接続によりインタフェースし、B−CSと
B−RMとを無線接続によりインタフェースして通信シ
ステムが構成されている。このシステムにおいては、1
台のB−CSに複数台のB−RMが同時に無線接続可能
であり、したがって、1台のB−CSと複数台のB−R
Mとにより”B−NT2”の機能が実現されている。
【0022】図2にはB−CSとB−RMとの構成を示
してあり、本例では、このB−CSとB−RMとの間
で、時分割多元接続(TDMA)フレームフォーマット
を用いて無線インタフェースにより時分割二重(TD
D)通信を行う。まず、B−CSには、ATMノードに
接続される物理層(OC−3c)の終端部1と、無線イ
ンタフェースに接続される無線物理層部2と、が備えら
れており、これら処理部1、2の間に、下り側の通信処
理部として、ATMレイヤ終端部3、有効セル抽出部
4、無線LLC部5、無線MAC部6が備えられ、上り
側の通信処理部として、無線MAC部7、無線LLC部
8、アイドルセル挿入部9、ATMヘッダ付加部10が
備えられている。
【0023】更に、このB−CSには、TDMAフレー
ムのチャネルに載せるべきデータのセルが無いときにタ
イムスタンプだけを伝えるセルをチャネルに載せるタイ
ムスタンプ表示セル挿入部11と、ATMセルの仮想通
信路(VPI/VCI:Virtual Path ID / Virtual Ch
annel ID)情報に対応した通信路を無線区間において設
定又は開放する通話路設定/開放・帯域管理部12と、
公知の”B−TN2”と同様のシグナリング・セルの処
理を行うシグナリングVC管理部13と、公知の”B−
TN2”と同様のトラヒック制御を行うトラヒック監視
/制御部14と、公知の”B−TN2”と同様の保守機
能及び運用管理機能を行う保守運用部15と、が備えら
れている。なお、B−CSにおける通話路設定/開放・
帯域管理部12は、特に、複数のB−RMに割り当てる
TDMAフレームのブロック数(ユーザチャネル数)も
管理する。
【0024】上記の物理層(OC−3c)の終端部1は
参照点TBの同期デジタルハイアラキー(SDH:Synch
ronous Digital Hierarchy)ベース155Mbpsの光
インタフェースを終端し、また、無線物理層部2は無線
区間の送受信、変復調、TDMAフレームの同期制御を
行う。ATMレイヤ終端部3は53バイトのATMセル
を取り出し、また、有効セル抽出部4は無効セル(アイ
ドルセル)を取り除いてユーザデータのみを抽出する。
なお、この処理に際して、有効セル抽出部4はセルヘッ
ダ部にタイムスタンプを付与する。
【0025】無線LLC部5と無線LLC部8とは同様
な機能を有した論理リンク制御(Logical Link Contro
l)であり、各仮想通信路(VPI/VCI)毎に送信
セルバッファ又は受信セルバッファを有し、許容遅延時
間を確保しながら無線区間における伝送エラーの再送制
御を行う。なお、各仮想通信路毎の送信セルバッファに
新しいセルを格納する際には、後述するようにセルヘッ
ダ部に順序番号を付与する。無線MAC部6と無線MA
C部7とは同様な機能を有した媒体アクセス制御(Medi
a Access Control)であり、各仮想通信路の送信セルバ
ッファからきたセルをTDMAフレームのチャネルに載
せ、或いは、TDMAフレームのチャネルに載ってきた
セルを各仮想通信路の受信セルバッファに格納する。な
お、無線MAC部6及び無線MAC部7は、後述するよ
うに、TDMAフレームのユーザチャネルに載せられた
各セルデータ単位に伝送エラーを検出し、再送要求を返
す処理も行う。
【0026】アイドルセル挿入部9は、有効セルに付さ
れたタイムスタンプ情報に基づいてアイドルセルを挿入
し、参照点TBのセルストリームを再現する処理を行
う。ATMヘッダ付加部10は、タイムスタンプや順序
番号等の無線区間で用いたセルヘッダ情報を削除し、5
3バイトのATMセルフォーマットを再生する処理を行
う。
【0027】次に、B−RMには、B−TEに接続され
る物理層(OC−3c)の終端部21と、無線インタフ
ェースに接続される無線物理層部22と、が備えられて
おり、これら処理部21、22の間に、上り側の通信処
理部として、ATMレイヤ終端部23、有効セル抽出部
24、無線LLC部25、無線MAC部26が備えら
れ、下り側の通信処理部として、無線MAC部27、無
線LLC部28、アイドルセル挿入部29、ATMヘッ
ダ付加部30が備えられている。
【0028】更に、このB−RMには、TDMAフレー
ムのチャネルに載せるべきデータのセルが無いときにタ
イムスタンプだけを伝えるセルをチャネルに載せるタイ
ムスタンプ表示セル挿入部31と、ATMセルの仮想通
信路(VPI/VCI)情報に対応した通信路を無線区
間において設定又は開放する通話路設定/開放・帯域管
理部32と、無線通信路の確立に必要な最小限のシグナ
リング・セルの処理を行うシグナリングVC管理部33
と、公知の”B−TN2”と同様のトラヒック制御を行
うトラヒック監視/制御部34と、公知の”B−TN
2”と同様の保守機能及び運用管理機能を行う保守運用
部35と、が備えられている。
【0029】上記の物理層(OC−3c)の終端部21
は参照点SBの同期デジタルハイアラキー(SDH)ベ
ース155Mbpsの光インタフェースを終端し、ま
た、無線物理層部22は無線区間の送受信、変復調、T
DMAフレームの同期制御を行う。ATMレイヤ終端部
23は53バイトのATMセルを取り出し、また、有効
セル抽出部24は無効セル(アイドルセル)を取り除い
てユーザデータのみを抽出する。なお、この処理に際し
て、有効セル抽出部4はセルヘッダ部にタイムスタンプ
を付与する。
【0030】無線LLC部25と無線LLC部28とは
同様な機能を有した論理リンク制御であり、各仮想通信
路(VPI/VCI)毎に送信セルバッファ又は受信セ
ルバッファを有し、許容遅延時間を確保しながら後述す
るように無線区間における伝送エラーの再送制御を行
う。なお、各仮想通信路毎の送信セルバッファに新しい
セルを格納する際には、セルヘッダ部に順序番号を付与
する。無線MAC部26と無線MAC部27とは同様な
機能を有した媒体アクセス制御であり、各仮想通信路の
送信セルバッファからきたセルをTDMAフレームのチ
ャネルに載せ、或いは、TDMAフレームのチャネルに
載ってきたセルを各仮想通信路の受信セルバッファに格
納する。なお、後述するように、無線MAC部26及び
無線MAC部27はTDMAフレームの各セルデータ単
位に伝送エラーを検出し、再送要求を返す処理も行う。
【0031】アイドルセル挿入部29は、有効セルに付
されたタイムスタンプ情報に基づいてアイドルセルを挿
入し、参照点SBのセルストリームを再現する処理を行
う。ATMヘッダ付加部30は、タイムスタンプや順序
番号等の無線区間で用いたセルヘッダ情報を削除し、5
3バイトのATMセルフォーマットを再生する処理を行
う。なお、上記したB−CSとB−RMとのそれぞれに
おいて、無線LLC部、無線MAC部、無線物理部、通
信路設定/開放・帯域管理部、タイムスタンプ表示セル
挿入部、トラヒック監視/制御部によってベースバンド
信号処理部が構成され、また、物理層終端部、ATMレ
イヤ終端部、ATMヘッダ付加部、有効セル抽出部、ア
イドルセル挿入部、シグナリングVC管理部によってA
TMインタフェース部が構成されている。
【0032】上記したB−CSとB−RMとの間の無線
区間(無線インタフェース)は本例ではTDMA方式で
通信され、複数のチャネルが多重化して伝送される。ま
た、上り(B−RMからB−CSへの伝送)と下り(B
−CSからB−RMへの伝送)の切り替えはTDD方式
で行われる。図3には、B−CSとB−RMとの間の無
線区間で用いられるフレームフォーマットの構成を示し
てある。同図(a)に示すように、1フレームは2ミリ
秒で19806バイトとなっており、1フレーム中には
複数のチャネルが多重化されて含まれ、各チャネルは同
図(b)に示す機能を有している。
【0033】すなわち、A0チャネルは、Cdチャネル及
びC0〜C15チャネルの割当通知、位置登録受付、フレ
ーム同期捕捉のために使用する下りのアクセスチャネル
である。A1チャネルは、Cdチャネル及びC0〜C15チ
ャネルの割当要求、位置登録要求、フレーム同期捕捉の
ために使用する上りのアクセスチャネルである。Cdチ
ャネルは、ユーザチャネルの割当通知、ユーザチャネル
の受信応答、C0〜C15チャネルの受信応答等のために
使用する下りのコントロールチャネルである。C0〜C1
5チャネルは全部で16個のチャネルであり、ユーザチ
ャネルの割当要求、ユーザチャネルの受信応答、Cdチ
ャネルの受信応答等のために使用する上りのコントロー
ルチャネルである。
【0034】なお、Cdチャネル及びC0〜C15チャネル
は、後述するように、セルデータ毎の伝送エラーの有無
の通知(NAK、ACK)に用いられる。また、C0〜
C15チャネルは、後述するように、各B−RMからB−
CSへのユーザチャネルの割当要求に用いられる。U0
〜U29チャネルは全部で30個のチャネルであり、ユー
ザデータを複数に分割したセルデータを伝送するために
使用する上り及び下りのユーザチャネルである。なお、
ユーザチャネルU0〜U29の上りと下りとは、チャネル
単位で動的に切り替えられる。
【0035】なお、本実施形態に係るTDMAフレーム
フォーマットでは、上りのコントロールチャネルC0〜
C15を下りのコントロールチャネルCdに先行して配置
し、これらコントロールチャネルの間にユーザチャネル
(本例では、半数のU0〜U14)を配置してある。この
ようなチャネルの配置構成によって、データ伝送が迅速
化され、データを保持するバッファメモリが小型化され
る。なお、上りのコントロールチャネルと下りのコント
ロールチャネルとの間に配置されるユーザチャネル数は
任意であり、上りのコントロールチャネルと下りのコン
トロールチャネルとの間に割当処理を終了し得る猶予時
間を与えられるものであればよい。
【0036】図4には、上記したユーザチャネルの構成
を更に詳細に示してある。1つのユーザチャネルは、G
(ガードタイム:上り/下りの回路切替制御のための処
理時間)と、PR(プリアンブル:復調回路のビット同
期確立のための処理時間)と、UW(ユニークワード:
チャネルの同期確立のための処理時間)と、8個のセル
スロットと、誤り訂正(FEC:Forward Error Correc
tion)用のパリティとで構成されている。また、個々の
セルスロットは、AWAセル(無線区間を伝送するAT
Mセルを特にAWAセルと称する)と、誤り訂正用のC
RC(Cyclic Redundancy Check Character)とから構
成されている。なお、AWAセルは上記したようにAT
Mセルのヘッダにタイムスタンプ及び順序番号を付加し
た形式であり、また、このようにAWAセル毎にCRC
を付加することによりAWAセル単位で伝送エラーを検
出することができる。本例では、このAWAセルが通信
単位であるセルデータとして用いられる。
【0037】図5には、上記した下りのコントロールチ
ャネルCdの構成を更に詳細に示してある。同図(a)
に示すように、コントロールチャネルCdは、PR(プ
リアンブル)と、UW(ユニークワード)と、16個の
コントロール情報スロットCd0〜Cd15とを含んでお
り、各スロットにはそれぞれエラー訂正用の冗長部FE
Cが付加されている。なお、1つのコントロール情報ス
ロットは、1つのB−RMに割り当てられる。
【0038】また、同図(b)に示すように、1つのコ
ントロール情報スロットには、チャネル割り当てに関す
る情報(次回のフレームでB−RMに割り当てた上りユ
ーザチャネルの番号を示すUUALOCと、次回のフレ
ームでB−RMに割り当てた下りユーザチャネルの番号
を示すDUALOC)と、前回フレームのユーザチャネ
ルの受信状態情報(ユーザチャネルの各セルスロット毎
のエラーの有無を示す情報UACK1)と、前々回フレ
ームのユーザチャネルの受信状態情報(ユーザチャネル
の各セルスロット毎のエラーの有無を示す情報UACK
2)とが含まれている。したがって、B−RMは上記の
チャネル割り当てに関する情報に基づいて、次回フレー
ムで送受信すべきAWAセルが何番目のユーザチャネル
であるかを識別することができる。また、B−RMはU
ACK1とUACK2とにより、前回或いは前々回のフ
レームで送信したAWAセルが伝送エラーを生じている
か否かを確実に把握することができ、伝送エラーが生じ
ているAWAセルについて確実に再送処理を行うことが
できる。
【0039】図6には、上記した上りのコントロールチ
ャネルC0〜C15の構成を更に詳細に示してある。コン
トロールチャネルC0〜C15は各チャネルが同一な構成
であり、各チャネルは同図(a)に示すように、PR
(プリアンブル)と、UW(ユニークワード)と、コン
トロール情報と、エラー訂正用の冗長部FECを含んで
いる。なお、1つのコントロールチャネルは、1つのB
−RMに割り当てられる。
【0040】また、同図(b)に示すように、1つのチ
ャネルのコントロール情報には、チャネル割り当てに関
する情報(次回のフレームでB−RMが割り当ててても
らいたい上りユーザチャネルの数を示すUUREQ:割
当要求)と、前回フレームのユーザチャネルの受信状態
情報(ユーザチャネルの各セルスロット毎のエラーの有
無を示す情報UACK1)と、前々回フレームのユーザ
チャネルの受信状態情報(ユーザチャネルの各セルスロ
ット毎のエラーの有無を示す情報UACK2)とが含ま
れている。したがって、B−CSは上記のチャネル割り
当てに関する情報(割当要求)に基づいて、次回フレー
ムで送受信すべきAWAセルを何番目のユーザチャネル
に割り当てるかを決定して下りコントロールチャネルC
dにより要求元のB−RMへ通知することができる。ま
た、B−CSはUACK1とUACK2とにより、前回
或いは前々回のフレームで送信したAWAセルが伝送エ
ラーを生じているか否かを確実に把握することができ、
伝送エラーが生じているAWAセルについて確実に再送
処理を行うことができる。
【0041】図7には、上記したB−CSのベースバン
ド信号処理部の構成を更に詳細に示してある。このベー
スバンド信号処理部の主要部は、大きく分けて、RF部
(無線物理部)2と、無線MAC部6及び7と、無線L
LC部5及び8とで構成されている。無線MAC部6及
び7には、TDMAフレームを通信処理するTDMA処
理部40、受信された上りユーザチャネルを処理するU
チャネル受信部41、受信された上りコントロールチャ
ネルを処理するC0〜C15受信部42、受信された上り
アクセスチャネルを処理するA1チャネル受信部43、
下りアクセスチャネルを送信処理するA0チャネル送信
部44、下りコントロールチャネルを送信処理するCd
送信部45、下りユーザチャネルを送信処理するUチャ
ネル送信部46、及び、RCCF(Radio Channel Cont
rol Function)処理部47が備えられている。
【0042】なお、RCCF処理部47は、アクセスチ
ャネルのランダムアクセス管理、コントロールチャネル
の割り当て管理等とともに、ユーザチャネルの割当要求
の解釈及び割当管理、割り当てたユーザチャネルのセル
送受信管理を行う。また、本例では、B−CSにおい
て、上記したRF部(無線物理部)2と無線MAC部6
とからセルデータを送信する手段である送信手段が構成
され、また、RF部(無線物理部)2と無線MAC部7
とからセルデータを受信する手段である受信手段が構成
される。
【0043】無線LLC部5及び8には、送信するセル
を一時的に保持する送信セルバッファ50、送信セルバ
ッファ50への入力又は出力を行うセル転送処理部51
及び52、受信したセルを一時的に保持する受信セルバ
ッファ53、受信セルバッファ52への入力又は出力を
行うセル転送処理部54及び55、送信するセルのルー
ティングヘッダを削除するセルヘッダ削除部56、受信
したセルにルーティングヘッダを付加するセルヘッダ付
加部57、論理リンク制御を行うLLC処理部58、仮
想通信路の変換処理を行うVPI/VCI変換部59が
備えられている。なお、本例では、送信セルバッファ5
0と受信セルバッファ53は仮想通信路毎に分けて管理
されているとする。
【0044】ここで、後述するように、上記した送信セ
ルバッファ50は、送信対象となるセルデータを格納す
るセル格納領域及び格納されたセルデータの順序情報を
記憶するポインタ領域を有した送信側バッファ手段であ
り、また、上記した受信セルバッファ53は、受信され
たセルデータを格納するセル格納領域及び格納されたセ
ルデータの順序情報を記憶するポインタ領域を有した受
信側バッファ手段である。なお、セルデータの順序情報
とは、送信セルバッファ50や受信セルバッファ53に
格納されたセルデータを取りだして処理をする順序の情
報であり、本例では、上記したAWAセルに付加される
順序番号に従った順序の情報である。
【0045】また、上記したセル転送処理部51には、
セルデータを送信セルバッファ50に格納する処理を制
御する送信側格納制御手段が備えられており、また、上
記したセル転送処理部52には、セルデータを送信セル
バッファ50から取り出す処理を制御する送信制御手段
と、送信セルバッファ50に格納されたセルデータの削
除や順序情報の修正処理を行う修正手段とが備えられて
いる。また、上記したセル転送処理部54には、セルデ
ータを受信セルバッファ53に格納する処理を制御する
受信側格納制御手段が備えられており、また、上記した
セル転送処理部55には、セルデータを受信セルバッフ
ァ53から取り出す処理を制御する受信処理制御手段が
備えられている。なお、これらの各機能手段により行わ
れる処理の詳細については後述する。
【0046】このベースバンド信号処理部では、ATM
インタフェース部からセル(なお、本例では、処理の高
速化のためにルーティングヘッダが付加されている)が
入力されると、このセルをタイムスタンプ及び順序番号
を付加して該当する仮想通信路の送信セルバッファ50
に格納する。そして、LLC処理部58による制御によ
って、送信セルバッファ50に格納したセルを該当する
チャネルに載せ、無線MAC部及びRF部2を介してB
−RMへ無線送信する。一方、RF部2により無線受信
されたユーザチャネルはUチャネル受信部41でセルと
して取り出され、当該セルをセルヘッダ付加部57でル
ーティングヘッダを付加した後に受信セルバッファ53
に格納する。
【0047】なお、送信に際してはUチャネル送信部4
6でAWAセルのCRCが付加され、また、受信に際し
てはUチャネル受信部41でAWAセルのCRCチェッ
クが行われ、AWAセル単位で伝送エラーの有無が検出
される。また、伝送エラーに対しては、仮想通信路のサ
ービスが許容できる伝送遅延時間を確保しながら、再送
制御を行う。ここで、このような再送処理を制御する手
段として、本例では、B−RMから受信したセルデータ
の再送要求に基づいて送信セルバッファ50に格納され
たセルデータを送信手段により再送させる再送手段が送
信側の無線LLC部5に備えられている。
【0048】図8には、上記したB−RMのベースバン
ド信号処理部の構成を更に詳細に示してある。このベー
スバンド信号処理部の主要部は、大きく分けて、RF部
(無線物理部)22と、無線MAC部26及び27と、
無線LLC部25及び28とで構成されている。無線M
AC部26及び27には、TDMAフレームを通信処理
するTDMA処理部60、受信された下りユーザチャネ
ルを処理するUチャネル受信部61、受信された下りコ
ントロールチャネルCdを処理するCd受信部62、受信
された下りアクセスチャネルを処理するA0チャネル受
信部63、上りアクセスチャネルを送信処理するA1チ
ャネル送信部64、上りコントロールチャネルを送信処
理するCN送信部65、上りユーザチャネルを送信処理
するUチャネル送信部66、及び、RCCF処理部67
が備えられている。
【0049】なお、RCCF処理部67は、アクセスチ
ャネルのランダムアクセス管理、コントロールチャネル
の割り当て管理、ユーザチャネルの割当要求及び指示の
解釈及び割当管理、割り当てたユーザチャネルのセル送
受信管理等を行う。また、本例では、B−RMにおい
て、上記したRF部(無線物理部)22と無線MAC部
26とからセルデータを送信する手段である送信手段が
構成され、また、上記したRF部(無線物理部)22と
無線MAC部27とからセルデータを受信する手段であ
る受信手段が構成される。
【0050】無線LLC部25及び28には、送信する
セルを一時的に保持する送信セルバッファ70、受信し
たセルを一時的に保持する受信セルバッファ71、送信
セルバッファ70及び受信セルバッファ71への入力又
は出力を行うセル転送処理部72、送信するセルのルー
ティングヘッダを削除するセルヘッダ削除部73、受信
したセルにルーティングヘッダを付加するセルヘッダ付
加部74、論理リンク制御を行うLLC処理部75、仮
想通信路の変換処理を行うVPI/VCI変換部76が
備えられている。なお、本例では、送信セルバッファ7
0と受信セルバッファ71は仮想通信路毎に分けて管理
されているとする。
【0051】ここで、後述するように、上記した送信セ
ルバッファ70は、送信対象となるセルデータを格納す
るセル格納領域及び格納されたセルデータの順序情報を
記憶するポインタ領域を有した送信側バッファ手段であ
り、また、上記した受信セルバッファ71は、受信され
たセルデータを格納するセル格納領域及び格納されたセ
ルデータの順序情報を記憶するポインタ領域を有した受
信側バッファ手段である。なお、セルデータの順序情報
とは、送信セルバッファ70や受信セルバッファ71に
格納されたセルデータを取りだして処理をする順序の情
報であり、本例では、上記したAWAセルに付加される
順序番号に従った順序の情報である。
【0052】また、上記したセル転送処理部72には、
送信セルバッファ70へのセルデータの入出力処理を制
御する手段として、セルデータを送信セルバッファ70
に格納する処理を制御する送信側格納制御手段と、セル
データを送信セルバッファ70から取り出す処理を制御
する送信制御手段と、送信セルバッファ70に格納され
たセルデータの削除や順序情報の修正処理を行う修正手
段とが備えられている。また、セル転送処理部72に
は、受信セルバッファ71へのセルデータの入出力処理
を制御する手段として、セルデータを受信セルバッファ
71に格納する処理を制御する受信側格納制御手段と、
セルデータを受信セルバッファ71から取り出す処理を
制御する受信処理制御手段とが備えられている。なお、
これらの各機能手段により行われる処理の詳細について
は後述する。
【0053】このベースバンド信号処理部では、ATM
インタフェース部からセル(なお、本例では、処理の高
速化のためにルーティングヘッダが付加されている)が
入力されると、このセルをタイムスタンプ及び順序番号
を付加して該当する仮想通信路の送信セルバッファ70
に格納する。そして、LLC処理部75による制御によ
って、送信セルバッファ70に格納したセルを該当する
チャネルに載せ、無線MAC部及びRF部22を介して
B−CSへ無線送信する。一方、RF部22により無線
受信されたユーザチャネルはUチャネル受信部61でセ
ルとして取り出され、当該セルをセルヘッダ付加部74
でルーティングヘッダを付加した後に受信セルバッファ
71に格納する。
【0054】なお、送信に際してはUチャネル送信部6
6でAWAセルのCRCが付加され、また、受信に際し
てはUチャネル受信部61でAWAセルのCRCチェッ
クが行われ、AWAセル単位で伝送エラーの有無が検出
される。また、伝送エラーに対しては、仮想通信路のサ
ービスが許容できる伝送遅延時間を確保しながら、再送
制御を行う。ここで、このような再送処理を制御する手
段として、本例では、B−CSから受信したセルデータ
の再送要求に基づいて送信セルバッファ70に格納され
たセルデータを送信手段により再送させる手段である再
送手段が送信側の無線LLC部25に備えられている。
【0055】次に、B−CS及びB−RMに備えられた
無線LLCと無線MACのアーキテクチャ、並びに、こ
れらB−CSとB−RMとの間で行われる伝送エラーの
検出処理及び再送処理を、図9を参照して説明する。図
示のように本例では、B−CSとB−RMとの無線LL
Cには、それぞれ仮想通信路VC1〜VCn毎の受信セル
バッファ53−1〜53−nと71−1〜71−nとが
備えられているとともに、それぞれ仮想通信路VC1〜
VCn毎の送信セルバッファ50−1〜50−nと70
−1〜70−nとが備えられている。なお、図7及び図
8には、B−CS側の受信セルバッファ53−1〜53
−nを参照番号53で、B−RM側の受信セルバッファ
71−1〜71−nを参照番号71で、B−CS側の送
信セルバッファ50−1〜50−nを参照番号50で、
B−RM側の送信セルバッファ70−1〜70−nを参
照番号70で、それぞれ総称して示してある。
【0056】ここでは、図9に示すようにB−RMを送
信側の局、B−CSを受信側の局とした例を用いて再送
処理を説明するが、この逆のデータ伝送においても同様
な処理がなされる。送信セルバッファ70−1〜70−
nは送信側の局(B−RM)でセルデータを送信する際
に用いられ、無線LLCはATMインタフェース部から
受け取ったセルを送信セルバッファ70−1〜70−n
に順次格納し、この格納に際して各セルにタイムスタン
プと順序番号を付加する。このように送信セルバッファ
に格納されたAWAセルは、順次直ちに無線MACのR
CCF処理部によって取り出され、該当するユーザチャ
ネルに載せられてTDMAフレームの形式で無線物理部
22を介して無線区間に送出される。なお、タイムスタ
ンプは、本例では2.8μs毎のカウンタ値であり、各
セルの間隔を保証するために用いられる。また、順序番
号は、セルの順序性を保証するために用いられ、本例で
は、0から255までの数値をサイクリック(255の
次は0に戻る)に用いて到着順に各セルに付与される。
【0057】一方、受信側の局(B−CS)では無線送
信されてきたTDMAフレームを無線物理部2を介して
受信し、当該フレームに含まれているユーザチャネルは
無線MACのUチャネル受信部(図7中の41)で伝送
エラーのチェック等の処理がなされる。すなわち、この
Uチャネル受信部において、ユーザチャネル中の各AW
AセルについてそれぞれCRCを用いて伝送エラーのチ
ェックが行われ、伝送エラーがない場合には、これらA
WAセルを該当する仮想通信路VCの受信セルバッファ
53−1〜53−nに格納する。
【0058】これに対して、CRCチェックにより伝送
エラーが検出された場合には、当該エラーがユーザチャ
ネル中の何番目のセルスロットで検出されたかを、送信
側局(B−RM)へコントロールチャネルを用いて通知
(NAK)する。このエラー通知を受けた送信側局(B
−RM)は通知されたセルスロット番号を該当する仮想
通信路VCに変換し、先に送信したAWAセルを再度送
信する。このように再送したAWAセルは上記と同様に
して受信側局(B−CS)でCRCチェックされ、エラ
ーがない場合には該当する仮想通信路VCの受信セルバ
ッファ53−1〜53−nに格納されるが、再度エラー
が検出された場合には、再びエラーのあったセルスロッ
ト番号が送信側局(B−RM)に通知され、上記と同様
な再送処理が再び行われる。
【0059】この再送処理は、最大で、仮想通信路で通
信しているサービスが許容できる遅延時間まで繰り返し
て行われ、当該許容時間をオーバーする場合には再送タ
イムアウトとして再送を断念する。また、本実施形態で
は図10、図11を参照して後述するように、CRCチ
ェックでエラーがあったか否かの情報(NAK、AC
K)は受信側局で一時的に保持され、チェックを行った
フレームの次のフレームと更に次のフレームとにそれぞ
れ載せて送信側局へ通知される。このため、送信側局で
はエラーの有無を確実に把握することができ、確実なる
再送処理を実施することができる。
【0060】図10には、B−RMからB−CSへAW
Aセル(ユーザデータブロック)を送信した場合の、正
常時における処理シーケンスの一例を示してある。B−
RM(Uチャネル送信部66)がユーザデータをフレー
ム1のユーザチャネルに載せてB−CSへ送信すると、
B−CS(Uチャネル受信部41)はこれをCRCチェ
ックして、Cdチャネル送信部45によりフレーム1の
ユーザデータを正常受信した旨の通知ACKを次のフレ
ーム2の下りコントロールチャネルCdに載せてB−R
Mへ通知する。また、このフレーム2においては、B−
RMが次のユーザデータをユーザチャネルに載せてB−
CSへ送信する。
【0061】この結果、更に次のフレーム3において
は、下りコントロールチャネルCdにフレーム2につい
てのACK及びフレーム1についてのACKが載せら
れ、B−RMに1つ前のフレーム2についてのACKが
通知されるとともに2つ前のフレーム1についてのAC
Kが通知される。なお、B−CSからB−RMへAWA
セル(ユーザデータブロック)を送信した場合の、正常
時における処理シーケンスも上記と同様である。
【0062】図11には、B−RMからB−CSへAW
Aセル(ユーザデータブロック)を送信した場合の、エ
ラー発生時における再送処理シーケンスの一例を示して
ある。B−RM(Uチャネル送信部66)がユーザデー
タをフレーム1のユーザチャネルに載せてB−CSへ送
信すると、B−CS(Uチャネル受信部41)はこれを
CRCチェックしてエラーが検出されると、Cチャネル
送信部45によりフレーム1のユーザデータはエラー受
信である旨の通知NAKを次のフレーム2の下りコント
ロールチャネルCdに載せてB−RMへ通知する。ま
た、このフレーム2においては、B−RMが次のユーザ
データをユーザチャネルに載せてB−CSへ送信する。
【0063】そして、B−CS(Uチャネル受信部4
1)はフレーム2についてCRCチェックして、Cチャ
ネル送信部45によりフレーム2のユーザデータは正常
受信した旨の通知ACK及びフレーム1についてのNA
Kを更に次のフレーム3の下りコントロールチャネルC
dに載せてB−RMへ通知する。また、B−RMは、こ
のフレーム3のユーザチャネルに次のユーザデータ及び
NAKに対応する再送ユーザデータを載せてB−CSへ
送信する。
【0064】ここで、或るフレームについてのNAKは
2回連続して重複して通知されることとなるが、これは
通知の確実性を高めいずれかのNAKによって確実に再
送処理を行わせるためであり、B−RMは1回目のNA
Kに対して再送を行った場合には2回目のNAKを無視
する。すなわち、フレーム4においては、フレーム3で
通知されたNAKに対するフレーム1についての再送処
理を行わない。なお、B−CSからB−RMへAWAセ
ル(ユーザデータブロック)を送信した場合の、エラー
発生時における再送処理シーケンスも上記と同様であ
る。
【0065】次に、上記図7で示した送信セルバッファ
50及び図8で示した送信セルバッファ70の構成とこ
れらの送信セルバッファへのセルデータの入出力処理の
制御を更に詳しく説明する。ここで、本例では、上記図
9に示したように、これらの送信セルバッファ50及び
70は仮想通信路毎に備えられており、以下では、B−
CSに備えられた仮想通信路VC1についての送信セル
バッファ50−1を例として説明する。なお、B−CS
に備えられた他の仮想通信路についての送信セルバッフ
ァ50−2、・・・、50−nやB−RMに備えられた
各仮想通信路についての送信セルバッファ70−1、・
・・、70−nの構成及び制御手段についても送信セル
バッファ50−1の場合と同様である。
【0066】図12には、上記した仮想通信路VC−1
についての送信セルバッファ50−1の構成例を示して
ある。この送信セルバッファ50−1は例えばメモリか
ら構成されており、上記したように、この送信側バッフ
ァ手段である送信セルバッファ50−1は、AWAセル
を格納するセル格納領域を複数有するとともに、AWA
セルを格納したセル格納領域について当該AWAセルを
送信する順序情報を記憶するポインタ領域を有した手段
である。なお、本例では、ポインタ領域がセル格納領域
に対応して複数備えられており、各ポインタ領域が、記
憶した順序情報に従った順序で関連付けられるチェイン
ポインタを構成する場合について説明する。
【0067】次に、送信セルバッファ50−1へのAW
Aセルの入出力処理等を制御する上記した各機能手段に
ついて詳しく説明する。セル転送処理部51は送信側格
納制御手段を有しており、この送信側格納制御手段は、
ATMインタフェース部からベースバンド信号処理部へ
入力された送信対象となるAWAセルを送信セルバッフ
ァ50−1の空いているセル格納領域に格納させるとと
もに、当該AWAセルの順序情報をポインタ領域に記憶
させる処理を行う機能を備えている。また、セル転送処
理部52は送信制御手段を有しており、この送信制御手
段は、ポインタ領域に記憶された順序情報に従ってセル
格納領域に格納されたAWAセルを送信手段により送信
させる処理を行う機能を備えている。
【0068】また、セル転送処理部52は修正手段を有
しており、この修正手段は、送信手段により送信された
AWAセルが受信側の局(本例ではB−RM)により正
常に受信されたことに基づいて、セル格納領域に格納さ
れた当該AWAセルを削除させるとともにポインタ領域
に記憶された順序情報を修正させる処理を行う機能を備
えている。ここで、本例では、上記した送信側格納制御
手段は、セル転送処理部51を構成しているMPUが所
定の制御プログラムをRAMに展開して実行することに
より構成される。また、本例では、上記した送信制御手
段及び修正手段は、セル転送処理部52を構成している
MPUが所定の制御プログラムをRAMに展開して実行
することにより構成される。また、B−RMに備えられ
た上記した各機能手段についてもB−CSの場合と同様
である。
【0069】ここで、以上の手段構成により行われる処
理を図12、13、14を用いて説明する。図12に示
した送信セルバッファ50−1には、”0”〜”15”
のアドレスが割り当てられた16個のセル格納領域81
と、これら16個の各セル格納領域81に対応して16
個のポインタ領域(本例では、チェインポインタ領域)
82が備えられている。ここで、1つのセル格納領域8
1には1つのセルが格納される。また、本例では、これ
ら16個のセル格納領域を総称して参照番号81で示し
てあり、また、16個のポインタ領域を総称して参照番
号82で示してある。
【0070】また、同図には、セルが格納されておらず
空き状態であるセル格納領域81のアドレスを格納する
空きアドレステーブル83と、次にATMインタフェー
ス部から入力されたセルを格納させるべきセル格納領域
81のアドレスを指し示すWriteポインタを格納す
るWriteポインタレジスタ84と、次にセルを取り
出すべきセル格納領域81のアドレスを指し示すRea
dポインタを格納するReadポインタレジスタ85
と、次にセルを削除すべきセル格納領域のアドレスを指
し示す廃棄ポインタを格納する廃棄ポインタレジスタ8
6とが示されている。
【0071】ここで、空きアドレステーブル83及びW
riteポインタレジスタ84は上記したセル転送処理
部51の送信側格納制御手段に備えられており、また、
Readポインタレジスタ85は上記したセル転送処理
部52の送信制御手段に備えられており、また、廃棄ポ
インタレジスタ86は上記したセル転送処理部52の修
正手段に備えられている。図12では、アドレス”1
3”のセル格納領域81にセル(1)が格納されてお
り、当該アドレス”13”に対応したチェインポインタ
領域82に、セル(1)の次に送信セルバッファ50−
1から取り出して送信すべきセル(2)を格納したセル
格納領域81のアドレス”11”が格納されている。
【0072】また、同様に、アドレス”11”のセル格
納領域81にセル(2)が格納されており、当該アドレ
ス”11”に対応したチェインポインタ領域82に、セ
ル(2)の次に送信セルバッファ50−1から取り出し
て送信すべきセル(3)を格納したセル格納領域81の
アドレス”7”が格納されている。また、同様に、アド
レス”7”のセル格納領域81にセル(3)が格納され
ており、当該アドレス”7”に対応したチェインポイン
タ領域82に、セル(3)の次にセルを取り出すべきセ
ル格納領域81のアドレス”2”が格納されている。
【0073】このように、本例では、各チェインポイン
タ領域82は、各セル格納領域81に対応して、当該セ
ル格納領域81の次にセルを取り出すべきセル格納領域
81のアドレスを格納しており、これにより、セルの順
序情報に従った順序で関連付けられるチェインポインタ
を構成している。また、空きアドレステーブル83に
は、セルが格納されていない空いているセル格納領域8
1のアドレス”2”、・・・が格納されており、Wri
teポインタレジスタ84のポインタはこの空きアドレ
ステーブル83の先頭が示すアドレス”2”を指し示す
ことにより、次にATMインタフェース部から入力され
たセルをアドレス”2”のセル格納領域81に格納すべ
きことを示している。
【0074】そして、空きアドレステーブル83の先頭
に格納されているアドレス”2”のセル格納領域81に
セルが格納されると、空きアドレステーブル83から当
該アドレス”2”が削除されるとともに、アドレス”
2”に続いて格納されていた各アドレスが1つずつ繰り
上げられて格納される。これにより、先頭から2番目に
あったアドレスが空きアドレステーブル83の先頭のア
ドレスとなり、この先頭となったアドレスがWrite
ポインタレジスタ84のポインタにより指し示される。
また、上記のようにしてアドレス”2”のセル格納領域
81にセルが格納された際には、空きアドレステーブル
83中でアドレス”2”に続いて先頭から2番目にあっ
たアドレスが、アドレス”2”のセル格納領域81に対
応したチェインポインタ領域82に格納される。これに
より、各チェインポインタ領域82には、上記したよう
に、対応するセル格納領域81の次にセルを取り出すべ
きセル格納領域81のアドレスが格納されてチェインポ
インタが構成される。
【0075】Readポインタレジスタ85のポインタ
は、送信セルバッファ50−1から次に取り出すべきセ
ル(1)を格納したセル格納領域81のアドレス”1
3”を指し示しており、また、廃棄ポインタレジスタ8
6のポインタは、次に削除すべきセル(1)を格納した
セル格納領域81のアドレス”13”を指し示してい
る。すなわち、例えば、セル(1)がアドレス”13”
のセル格納領域81から取り出されて受信側の局へ送信
されると、図13に示すように、Readポインタレジ
スタ85のポインタは、セル(1)の次に送信すべきセ
ル(2)を格納したアドレス”11”を指し示す。
【0076】ここで、セル(1)についての受信応答が
受信側の局から通知されるまでは、セル(1)はアドレ
ス”13”のセル格納領域81に格納されており、廃棄
ポインタレジスタ86のポインタもアドレス”13”を
指し示している。そして、受信側の局によりセル(1)
が正常に受信されたこと(ACK)が通知されると、図
14に示すように、セル(1)がアドレス”13”のセ
ル格納領域81から削除されるとともに、廃棄ポインタ
レジスタ86のポインタが、次に削除すべきセル(2)
を格納したセル格納領域81のアドレス”11”を指し
示す。また、アドレス”13”のセル格納領域81が空
き領域となるため、このアドレス”13”が空きアドレ
ステーブル83に格納される。なお、セル(1)が受信
側の局により正常に受信されなかった場合には再送処理
が行われる。
【0077】また、例えばセル(1)とセル(2)とセ
ル(3)とが受信側の局へ送信された際に、セル(2)
についての正常受信応答(ACK)がセル(1)やセル
(3)についての受信応答よりも早く受信側の局から通
知された場合には、上記したセル転送処理部52の修正
手段がセル(2)をアドレス”11”のセル格納領域8
1から削除させるとともに、セル(1)が格納されたセ
ル格納領域81のアドレス”13”に対応したチェイン
ポインタ領域82にセル(3)が格納されたセル格納領
域81のアドレス”7”を格納させて、これによりチェ
インポインタを修正する。なお、廃棄ポインタレジスタ
86のポインタはセル(1)を格納したセル格納領域8
1のアドレス”13”を示したままであり、セル(1)
を廃棄した後には、セル(3)が格納されたセル格納領
域81のアドレス”7”を指し示す。
【0078】以上のように、送信側バッファ手段のセル
格納領域に格納されたセルデータが各ポインタ領域によ
り構成されたチェインポインタに従って取り出されて送
信処理されるため、送信対象となるセルデータを処理順
序に従った並び順序でセル格納領域に格納せずとも、本
来の処理順序に従った順序でセルデータを取り出して送
信処理することができる。すなわち、セルデータをセル
格納領域に格納するに際しては、空いているセル格納領
域であればいずれのセル格納領域にセルデータを格納し
てもよく、このため、上記従来例で示したメモリ内転送
処理を行う必要がなく、この点からデータ通信に要する
処理時間の遅延を防止して、迅速なるデータ通信を実現
することができる。
【0079】次に、上記図7で示した受信セルバッファ
53及び図8で示した受信セルバッファ71の構成とこ
れら受信セルバッファへのセルデータの入出力処理の制
御を更に詳しく説明する。なお、本例では、上記図9に
示したように、これらの受信セルバッファ53及び71
は仮想通信路毎に備えられており、以下では、B−CS
に備えられた仮想通信路VC1についての受信セルバッ
ファ53−1を例として説明する。また、B−CSに備
えられた他の仮想通信路についての受信セルバッファ5
3−2、・・・、53−nやB−RMに備えられた各仮
想通信路についての受信セルバッファ71−1、・・
・、71−nの構成及び制御手段についても受信セルバ
ッファ53−1の場合と同様である。
【0080】図15には、上記した仮想通信路VC−1
についての受信セルバッファ53−1の構成例を示して
ある。この受信セルバッファ53−1は例えばメモリか
ら構成されており、上記したように、この受信側バッフ
ァ手段である受信セルバッファ53−1は、AWAセル
を格納するセル格納領域を複数有するとともに、AWA
セルを格納したセル格納領域について当該AWAセルが
送信側の局から送信された順序情報を記憶するポインタ
領域を有した手段である。なお、本例では、上記した送
信側バッファ手段の場合と同様に、ポインタ領域がセル
格納領域に対応して複数備えられており、各ポインタ領
域が、記憶した順序情報に従った順序で関連付けられる
チェインポインタを構成する場合について説明する。
【0081】次に、上記した受信セルバッファ53−1
へのAWAセルの入出力処理等を制御する各機能手段に
ついて詳しく説明する。セル転送処理部54は受信側格
納制御手段を有しており、この受信側格納制御手段は、
受信手段により受信されたAWAセルを受信セルバッフ
ァ53−1の空いているセル格納領域に格納させるとと
もに、当該AWAセルの順序情報をポインタ領域に記憶
させる処理を行う機能を備えている。また、セル転送処
理部55は受信処理制御手段を有しており、この受信処
理制御手段は、ポインタ領域に記憶された順序情報に従
ってセル格納領域に格納されたAWAセルを取り出して
受信処理させる処理を行う機能を備えている。ここで、
受信処理とは、本例では、B−CSに備えられた受信セ
ルバッファ53から取り出されたAWAセルについて
は、当該セルをATMインタフェース部を介してB−I
SDNへ出力する処理のことであり、また、B−RMに
備えられた受信セルバッファ71から取り出されたAW
Aセルについては、当該セルをATMインタフェース部
を介してB−TEへ出力する処理のことである。
【0082】また、本例では、上記した受信側格納制御
手段は、セル転送処理部54を構成しているMPUが所
定の制御プログラムをRAMに展開して実行することに
より構成される。また、本例では、上記した受信処理制
御手段は、セル転送処理部55を構成しているMPUが
所定の制御プログラムをRAMに展開して実行すること
により構成される。また、B−RMに備えられた上記し
た各機能手段についてもB−CSの場合と同様である。
【0083】ここで、以上の手段構成により行われる処
理を図15を用いて説明する。同図に示した受信セルバ
ッファ53−1の構成は、上記図12に示した送信セル
バッファ50−1の構成と同様であり、”0”〜”1
5”のアドレスが割り当てられた16個のセル格納領域
91及びこれらに対応した16個のポインタ領域(本例
では、チェインポインタ領域)92が備えられている。
なお、本例では、これら16個のセル格納領域を総称し
て参照番号91で示してあり、また、16個のポインタ
領域を総称して参照番号92で示してある。また、同図
には、上記したものと同様の空きアドレステーブル83
とWriteポインタレジスタ94とReadポインタ
レジスタ95とが示されている。また、空きアドレステ
ーブル93及びWriteポインタレジスタ94は上記
したセル転送処理部54の受信側格納制御手段に備えら
れており、また、Readポインタレジスタ95は上記
したセル転送処理部55の受信処理制御手段に備えられ
ている。
【0084】図15では、アドレス”11”、”
7”、”5”のセル格納領域91にそれぞれセル
(1)、(2)、(3)が格納されており、これらのア
ドレスに対応した各チェインポインタ領域92が、上記
と同様に、記憶した順序情報に従った順序で関連付けら
れるチェインポインタを構成している。なお、本例で
は、このチェインポインタは、送信側の局から送信され
てきたセルに付加されている順序番号に従って構成され
る。ここで、空きアドレステーブル93やWriteポ
インタレジスタ94やReadポインタレジスタ95を
制御する方法としては、上記した送信セルバッファ50
−1の場合と同様である。
【0085】すなわち、例えば図15の状態では、Wr
iteポインタレジスタ94のポインタが指し示すアド
レス”2”のセル格納領域91に次に受信されたセルが
格納され、また、Readポインタレジスタ95のポイ
ンタが指し示すアドレス”11”のセル格納領域91に
格納されたセル(1)が次に取り出されて受信処理され
る。また、例えば伝送エラーによりセルの受信順序が本
来の順序とは異なってしまった場合であっても、セル転
送処理部54の受信側格納制御手段がセルに付加されて
いる順序番号に従ってチェインポインタを構成するた
め、本来の処理順序に従ってチェインポインタが構成さ
れる。
【0086】なお、再送処理を行う送信側の局とは異な
り、受信側の局では、受信セルバッファ53−1から既
に取り出されたセルを保持しておく必要は必ずしもない
ため、本例では、図15に示したように廃棄ポインタレ
ジスタを設けずに、Readポインタレジスタ95のポ
インタが指し示すセル格納領域91に格納されたセルを
取り出すと同時に当該セルを削除するという構成を用い
ている。すなわち、本例では、Readポインタレジス
タ95が廃棄ポインタレジスタ86の役割も兼ねてい
る。
【0087】以上のように、受信側バッファ手段のセル
格納領域に格納されたセルデータが各ポインタ領域によ
り構成されたチェインポインタに従ってセル格納領域か
ら取り出されて処理されるため、セルデータを処理順序
に従った並び順序でセル格納領域に格納せずとも、本来
の処理順序に従ってセルデータを取り出して処理するこ
とができる。すなわち、セル格納領域にセルを格納する
に際しては、空いているセル格納領域であればいずれの
セル格納領域にセルデータを格納してもよく、このた
め、上記従来例で示したメモリ内転送処理を行う必要が
なく、この点からデータ通信に要する処理時間の遅延を
防止することができる。
【0088】次に、上記図12に示した送信側セルバッ
ファ50−1のセル格納領域をヘッダ部を格納する領域
とユーザデータ部を格納する領域とに分離して、AWA
セル中のヘッダ部をバッファ内で書き換えることができ
るように構成した送信セルバッファ50−1の構成例を
図16を用いて説明する。同図に示した送信セルバッフ
ァ50−1では、セル格納領域81がAWAセル中のヘ
ッダ部を格納するヘッダ格納領域(送信セルヘッダバッ
ファ)81aとユーザデータ部(ペイロード部)を格納
するデータ格納領域(送信セルペイロードバッファ)8
1bとに分離されて備えられている。なお、上記したよ
うに、ヘッダ部は伝送制御を行うデータ部分であり、ユ
ーザデータ部は伝送対象となるデータ部分である。ま
た、本例では、これら16個のヘッダ格納領域を総称し
て参照番号81aで示してあり、また、16個のデータ
格納領域を総称して参照番号81bで示してある。
【0089】また、このように送信側セルバッファ50
−1を構成した場合には、上記したセル転送処理部51
の送信側格納制御手段としては、上記した機能に加え
て、AWAセルをヘッダ部とユーザデータ部とに分離
し、分離されたヘッダ部をヘッダ格納領域81aに格納
させるとともに分離されたユーザデータ部をデータ格納
領域81bに格納させる手段として構成される。また、
例えばB−CSに備えられたセル転送処理部51(図7
参照)やB−RMに備えられたセル転送処理部72(図
8参照)には、更に、ヘッダ格納領域81aに格納され
たヘッダ部を書き換えるヘッダ部書換手段が備えられて
いる。なお、本例では、このヘッダ部書換手段は、セル
転送処理部51(B−CSの場合)やセル転送処理部7
2(B−RMの場合)を構成しているMPUが所定の制
御プログラムをRAMに展開して実行することにより構
成される。
【0090】また、上記したセル転送処理部52の送信
制御手段としては、上記した機能に加えて、ヘッダ格納
領域81aに格納されているヘッダ部とデータ格納領域
81bに格納されている対応するユーザデータ部とをA
WAセルに再構成して送信手段により送信させる手段と
して構成される。図16に示した送信セルバッファ50
−1では、同一のセル(1)についてのヘッダ部とユー
ザデータ部(ペイロード部)とがそれぞれ同一のアドレ
ス”4”を有するヘッダ格納領域81aとデータ格納領
域81bとに格納されており、これらセル(1)につい
てのヘッダ部とユーザデータ部(ペイロード部)との順
序情報が共通のポインタ領域(本例では、チェインポイ
ンタ領域)82により管理されている。すなわち、アド
レス”4”に対応したチェインポインタ領域82に、セ
ル(1)の次に送信すべきセル(2)を格納したセル格
納領域81のアドレス”2”が格納されている。
【0091】また、空きアドレステーブル83やWri
teポインタレジスタ84やReadポインタレジスタ
85や廃棄ポインタレジスタ86により行われる送信セ
ルバッファ50−1へのセルデータの入出力処理の制御
方法については上記図12に示した場合と同様である。
ここで、本例では図16に示すように、各アドレス毎の
ヘッダ格納領域81aの大きさ(例えばバイト数)とし
て、送信セルバッファ50−1に格納されるAWAセル
中のヘッダ部のデータ長(例えばバイト数)よりも大き
な領域を備え、これにより、ヘッダ格納領域81aにヘ
ッダ部を格納した際に空き領域となる領域(例えば、図
16でヘッダ格納領域81a中に斜線で示す拡張領域)
を作業領域として、伝送されるメディアの種類等に応じ
てヘッダ部を拡張或いは削除等して書き換えることがで
きる。
【0092】例えば、ヘッダ格納領域81aに格納され
た5バイトのヘッダ部にBCH符号等のFECパリティ
を更に5バイト付加することにより、ヘッダ部に生じた
伝送エラーを訂正処理させるようにすることができ、こ
れにより、伝送されるメディアの種類等に応じてヘッダ
部の機能を確実にすることができる。また、上記した順
序番号やタイムスタンプといった伝送エラーの制御や遅
延揺らぎの制御等を行う情報をヘッダ部に付加或いは削
除等することにより、伝送されるメディアの種類等に応
じてヘッダ部自体を拡張或いは縮小することができる。
なお、本例では、データ格納領域81bとしては、48
バイトのユーザデータ部(ペイロード部)と同一の大き
さ(バイト数)の領域を備えている。
【0093】以上のように、セルデータ中のヘッダ部を
送信セルバッファ内でフレキシブルに書き換えることが
できるため、ヘッダ部が有するエラー検出能力やエラー
訂正能力や遅延揺らぎ吸収能力等をメディアの種類等に
応じて変更することができ、これにより、メディアの種
類等に応じて品質のよいデータ通信を行うことができ
る。ここで、上記実施例では、セル格納領域として16
個のセル格納領域を用いた場合の例を示したが、セル格
納領域の数としてはこれに限られず、使用可能なメモリ
容量等に応じて任意の数のセル格納領域が備えられてよ
い。
【0094】また、ポインタ領域の構成としては、必ず
しも上記実施例のようにポインタ領域を複数備えてチェ
インポインタを構成しなくてもよく、例えばセルデータ
を格納したセル格納領域と当該セルデータの順序情報と
を直接的に対応付けて記憶しておき、格納されたセルデ
ータを記憶された順序情報に従って取り出していくとい
う構成が用いられてもよい。また、上記実施例では、セ
ル格納領域とポインタ領域とを共に送信セルバッファや
受信セルバッファに備えた場合の例を示したが、例えば
セル格納領域は送信セルバッファや受信セルバッファに
備えるとともにポインタ領域はセル転送処理部に備える
という構成を用いることもできる。
【0095】また、上記実施例では、送信セルバッファ
や受信セルバッファを仮想通信路毎に分けて管理した場
合について示したが、複数の仮想通信路を1つの送信セ
ルバッファや受信セルバッファにより管理することもで
きる。この場合、例えば、ポインタ領域にセル格納領域
に格納されたセルデータの順序情報とともに当該セルデ
ータが属する仮想通信路の番号を記憶しておき、また、
上記したWriteポインタレジスタやReadポイン
タレジスタや廃棄ポインタレジスタや空きアドレステー
ブルを通信に用いられる仮想通信路毎に設定して管理す
る。これにより、例えば複数の仮想通信路についての上
記したチェインポインタを1つの送信セルバッファや受
信セルバッファ内に同時に構成することができ、例えば
送信セルバッファや受信セルバッファに使用されるメモ
リ容量を減少させることができる。
【0096】また、上記実施例では、プロセッサやメモ
リ等を備えたハードウェア資源において、プロセッサが
ROMに格納された制御プログラムを実行することによ
り、上記した送信側バッファ手段や受信側バッファ手段
へのセルデータの入出力処理を制御する構成としたが、
本発明では、当該処理を実行するための各機能手段を独
立したハードウェア回路として構成してもよい。また、
本発明は上記の制御プログラムを格納したフロッピーデ
ィスクやCD−ROM等のコンピュータにより読み取り
可能な記憶媒体として把握することもでき、当該制御プ
ログラムを記憶媒体からコンピュータに入力してプロセ
ッサに実行させることにより、本発明に係る処理を遂行
させることができる。
【0097】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るデジ
タル通信システムによると、データを構成するセルデー
タを通信単位として、複数の局間で時分割二重によりデ
ータの双方向通信を行うに際して、セルデータを格納し
たセル格納領域について当該セルデータの順序情報をポ
インタ領域により記憶して管理するようにしたため、例
えば再送処理が行われることにより送信セルバッファや
受信セルバッファ内のセルデータの並び順序が処理順序
に従った並び順序とは異なってしまった場合であって
も、上記従来例で示したメモリ内転送処理を行うことな
く、これら送信セルバッファや受信セルバッファに格納
されたセルデータを正しい処理順序に従って取り出して
処理することができ、処理の迅速化を図ることができ
る。
【0098】また、本発明によると、送信セルバッファ
に格納されたセルデータ中のヘッダ部のデータ長(例え
ばバイト数)を変更することができ、伝送されるメディ
アの種類等に応じてヘッダ部を拡張或いは削除等して伝
送制御等の情報を書き換えることができるようにしたた
め、伝送されるメディアの種類等といった必要に応じて
ヘッダ部を書き換えてデータ通信の品質を保証すること
ができる。また、本発明によると、ユーザ局である移動
局と基地局との間で無線により双方向通信を行い、当該
基地局をB−ISDNに接続する通信システムにおいて
以上の効果を実現することができ、更に、基地局に複数
のユーザ局を収容させて双方向通信を行うこともでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る通信システムの構成
を示す図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るB−RMとB−CS
との構成を示す図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るTDMAフレームフ
ォーマットの構成を示す図である。
【図4】本発明の一実施形態に係るユーザチャネルの構
成を示す図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る下りコントロールチ
ャネルの構成を示す図である。
【図6】本発明の一実施形態に係る上りコントロールチ
ャネルの構成を示す図である。
【図7】本発明の一実施形態に係るB−CSのベースバ
ンド信号処理部の構成を示す図である。
【図8】本発明の一実施形態に係るB−RMのベースバ
ンド信号処理部の構成を示す図である。
【図9】本発明の一実施形態に係る無線LLC及び無線
MACのアーキテクチャと再送処理のシーケンスを示す
図である。
【図10】本発明の一実施形態に係るB−RMからB−
CSへの正常時の送信処理シーケンスを示す図である。
【図11】本発明の一実施形態に係るB−RMからB−
CSへの再送処理シーケンスを示す図である。
【図12】本発明の一実施形態に係る送信セルバッファ
へのセルデータの入出力処理を説明するための図であ
る。
【図13】本発明の一実施形態に係る送信セルバッファ
へのセルデータの入出力処理を説明するための図であ
る。
【図14】本発明の一実施形態に係る送信セルバッファ
へのセルデータの入出力処理を説明するための図であ
る。
【図15】本発明の一実施形態に係る受信セルバッファ
へのセルデータの入出力処理を説明するための図であ
る。
【図16】本発明の一実施形態に係る送信セルバッファ
の一構成例を示す図である。
【符号の説明】
B−TE・・B−ISDN用情報端末装置、 B−RM
・・移動局、B−CS・・基地局、 2・・RF部(無
線物理)、 5・・無線LLC、6、7・・無線MA
C、 22・・RF部(無線物理)、25・・無線LL
C、 26、27・・無線MAC、50、50−1、・
・・、50−n・・送信セルバッファ、53、53−
1、・・・、53−n・・受信セルバッファ、51、5
2、54、55・・セル転送処理部、70、70−1、
・・・、70−n・・送信セルバッファ、71、71−
1、・・・、71−n・・受信セルバッファ、72・・
セル転送処理部、 81・・セル格納領域、81a・・
ヘッダ格納領域、 81b・・データ格納領域、82・
・ポインタ領域、 83・・空きアドレステーブル、8
4・・Writeポインタレジスタ、 85・・Rea
dポインタレジスタ、86・・廃棄ポインタレジスタ、
91・・セル格納領域、92・・ポインタ領域、 9
3・・空きアドレステーブル、94・・Writeポイ
ンタレジスタ、 95・・Readポインタレジスタ、

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データを構成するセルデータを通信単位
    として、複数の局間で時分割二重によりデータの双方向
    通信を行うデジタル通信システムにおいて、 送信側の局には、セルデータを送信する送信手段と、 セルデータを格納するセル格納領域を複数有するととも
    にセルデータを格納したセル格納領域について当該セル
    データを送信する順序情報を記憶するポインタ領域を有
    する送信側バッファ手段と、 送信対象となるセルデータを送信側バッファ手段の空い
    ているセル格納領域に格納させるとともに、当該セルデ
    ータの順序情報をポインタ領域に記憶させる送信側格納
    制御手段と、 ポインタ領域に記憶された順序情報に従ってセル格納領
    域に格納されたセルデータを送信手段により送信させる
    送信制御手段と、 を備えたことを特徴とするデジタル通信システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のデジタル通信システム
    において、 ポインタ領域はセル格納領域に対応して複数備えられて
    おり、各ポインタ領域は、記憶した順序情報に従った順
    序で関連付けられるチェインポインタを構成しているこ
    とを特徴とするデジタル通信システム。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載のデジタル
    通信システムにおいて、 セルデータは伝送制御を行うヘッダ部と伝送対象となる
    ユーザデータ部とを含んでおり、 送信側バッファ手段のセル格納領域は、セルデータ中の
    ヘッダ部を格納するヘッダ格納領域とユーザデータ部を
    格納するデータ格納領域とを有し、 送信側格納制御手段は、セルデータをヘッダ部とユーザ
    データ部とに分離し、分離されたヘッダ部をヘッダ格納
    領域に格納させるとともに分離されたユーザデータ部を
    データ格納領域に格納させ、 送信側の局には更に、ヘッダ格納領域に格納されたヘッ
    ダ部を書き換えるヘッダ部書換手段を備え、 送信制御手段は、ヘッダ格納領域に格納されているヘッ
    ダ部とデータ格納領域に格納されている対応するユーザ
    データ部とをセルデータに再構成して送信手段により送
    信させる、 ことを特徴とするデジタル通信システム。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に
    記載のデジタル通信システムにおいて、 送信側の局には更に、受信側の局から受信したセルデー
    タの再送要求に基づいてセル格納領域に格納されたセル
    データを送信手段により再送させる再送手段と、 送信手段により送信されたセルデータが受信側の局によ
    り正常に受信されたことに基づいて、セル格納領域に格
    納された当該セルデータを削除させるとともにポインタ
    領域に記憶された順序情報を修正させる修正手段と、 を備えたことを特徴とするデジタル通信システム。
  5. 【請求項5】 データを構成するセルデータを通信単位
    として、複数の局間で時分割二重によりデータの双方向
    通信を行うデジタル通信システムにおいて、 受信側の局には、セルデータを受信する受信手段と、 セルデータを格納するセル格納領域を複数有するととも
    にセルデータを格納したセル格納領域について当該セル
    データが送信側の局から送信された順序情報を記憶する
    ポインタ領域を有する受信側バッファ手段と、 受信手段により受信されたセルデータを受信側バッファ
    手段の空いているセル格納領域に格納させるとともに、
    当該セルデータの順序情報をポインタ領域に記憶させる
    受信側格納制御手段と、 ポインタ領域に記憶された順序情報に従ってセル格納領
    域に格納されたセルデータを受信処理させる受信処理制
    御手段と、 を備えたことを特徴とするデジタル通信システム。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項5のいずれか1項に
    記載のデジタル通信システムにおいて、 基地局とユーザ局である移動局との間で時分割多元接続
    フレームフォーマットを用いて無線によりデータ通信を
    行い、当該基地局は広域統合サービスデジタル網に接続
    されることを特徴とするデジタル通信システム。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のデジタル通信システム
    において、 時分割多元接続フレームフォーマットには、上りコント
    ロールチャネル、下りコントロールチャネル、ユーザチ
    ャネルがそれぞれ複数含まれており、基地局は各ユーザ
    局毎の複数のバッファ手段を備えていて、複数のユーザ
    局を収容することを特徴とするデジタル通信システム。
JP10395397A 1997-04-07 1997-04-07 デジタル通信システム Pending JPH10285180A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10395397A JPH10285180A (ja) 1997-04-07 1997-04-07 デジタル通信システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10395397A JPH10285180A (ja) 1997-04-07 1997-04-07 デジタル通信システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10285180A true JPH10285180A (ja) 1998-10-23

Family

ID=14367786

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10395397A Pending JPH10285180A (ja) 1997-04-07 1997-04-07 デジタル通信システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10285180A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7016333B1 (en) 1999-11-26 2006-03-21 Nec Corporation High speed timeslot assignment unit and method for a TDMA communication system
JP2008072663A (ja) * 2006-09-15 2008-03-27 Kyocera Corp 通信装置およびデータフレーム再送方法
JP2008072664A (ja) * 2006-09-15 2008-03-27 Kyocera Corp 通信装置およびデータフレーム再送方法
JP2009189064A (ja) * 2009-05-27 2009-08-20 Kyocera Corp 通信装置およびデータフレーム再送方法
JP2011135598A (ja) * 2011-02-03 2011-07-07 Kyocera Corp 通信装置およびデータフレーム再送方法
JP2011209924A (ja) * 2010-03-29 2011-10-20 Fujitsu Ltd 制御データ処理プログラム、制御データ処理方法及び伝送装置
US8726118B2 (en) 2006-09-15 2014-05-13 Kyocera Corporation Communication system, communication device, and data frame retransmission control method

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7016333B1 (en) 1999-11-26 2006-03-21 Nec Corporation High speed timeslot assignment unit and method for a TDMA communication system
JP2008072663A (ja) * 2006-09-15 2008-03-27 Kyocera Corp 通信装置およびデータフレーム再送方法
JP2008072664A (ja) * 2006-09-15 2008-03-27 Kyocera Corp 通信装置およびデータフレーム再送方法
US8726118B2 (en) 2006-09-15 2014-05-13 Kyocera Corporation Communication system, communication device, and data frame retransmission control method
JP2009189064A (ja) * 2009-05-27 2009-08-20 Kyocera Corp 通信装置およびデータフレーム再送方法
JP2011209924A (ja) * 2010-03-29 2011-10-20 Fujitsu Ltd 制御データ処理プログラム、制御データ処理方法及び伝送装置
US8793458B2 (en) 2010-03-29 2014-07-29 Fujitsu Limited Transmission apparatus and control data processing method and program
JP2011135598A (ja) * 2011-02-03 2011-07-07 Kyocera Corp 通信装置およびデータフレーム再送方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3589851B2 (ja) パケット通信システム及びパケット通信装置
US5684791A (en) Data link control protocols for wireless ATM access channels
EP0676879B1 (en) Packet management device for fast-packet network
US6148010A (en) Method and apparatus for distributing and consolidating data packets onto multiple network interfaces
US7006500B1 (en) Methods, apparatuses and systems facilitating data transmission across bonded communications paths
US6894977B1 (en) Inverse multiplexing of digital data
JP3434994B2 (ja) セル組立多重化装置
JP3188444B2 (ja) 時分割二重チャンネルでのデータ伝送
JPH0472437B2 (ja)
US20050105499A1 (en) Communication device
JP3499670B2 (ja) 無線通信方法、無線基地局装置及び無線端末装置
JPH10190708A (ja) トランシーバを有するローカルエリアネットワーク
US6490264B1 (en) Data transmission method and system
JPH10285180A (ja) デジタル通信システム
JP2836606B2 (ja) Atmセル転送装置
US7558272B2 (en) Method and system for a two level scalable bundling solution
US6594237B1 (en) Fixed length data processing apparatus
JPH1098507A (ja) デジタル通信方法
JPH1098479A (ja) デジタル通信方式
US6418119B1 (en) Data transmission apparatus and method thereof
JP3100612B2 (ja) 交換機における課金方法および装置
JP3019855B2 (ja) Atm伝送装置
JP3138708B2 (ja) デジタル通信方式
JP3378548B2 (ja) デジタル通信方式
JPH1051406A (ja) デジタル通信方式