JPH10285133A - 多重化装置 - Google Patents

多重化装置

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JPH10285133A
JPH10285133A JP8249997A JP8249997A JPH10285133A JP H10285133 A JPH10285133 A JP H10285133A JP 8249997 A JP8249997 A JP 8249997A JP 8249997 A JP8249997 A JP 8249997A JP H10285133 A JPH10285133 A JP H10285133A
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circuit
speed clock
phase
multiplexing
low
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JP8249997A
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Kazuo Kubo
和夫 久保
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 並列データをn対1に多重化する高速の多重
化装置を常に最適な位相余裕で安定に動作させる。 【解決手段】 調査開始指示回路11の指示によりタイ
ミング回路3bの計数値シフトを開始し、タイミング回
路3bの計数値から生成した比較範囲信号MSKと低速
クロックCLの立ち上がりとが重なるまで計数値シフト
し、比較範囲信号MSKと低速クロックCLの立ち上が
りとが重なったら計数値シフトを停止し、低速クロック
CLに対するタイミング回路3bの計数位相を定めて、
並列データD1〜Dnを多重化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は並列ディジタル信
号を多重化し、高速多重化ディジタル信号を出力する多
重化装置において、特に、光通信システムなどの高速の
多重化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば特開平8−154082号公報に
示す従来例1の多重化装置は図7のように、多重化回路
1は並列データD1〜Dnを多重化し、直列データDO
を出力する。逓倍回路2は低速クロックCLをn倍の周
波数に逓倍し、高速クロックCHを出力する。タイミン
グ回路3aは、逓倍回路2からの高速クロックCHに基
づき、nクロック周期をカウントして多重化回路1へ多
重化制御信号LOADを出力する。リセット回路4は低
速クロックCLと高速クロックCHからリセット信号R
を生成し、タイミング回路3aへ出力する。多重化回路
5aは多重化回路1、タイミング回路3aおよびリセッ
ト回路4から構成され、一般に、半導体集積回路として
高速の多重化LSIとして実現されるものである。
【0003】上記従来例1の多重化装置は、低速クロッ
クCLを高速クロックCHにより取り込んでリセット信
号Rを生成し、リセット信号Rによりタイミング回路3
aをリセットし、低速クロックCLに対するタイミング
回路3aの計数位相を定め、並列データD1〜Dnを多
重化する方式をとる。
【0004】図8は上記従来例1におけるリセット回路
4の詳細回路図であり、図において、フリップフロップ
41は低速クロックCLを高速クロックCHにより取り
込み、CLに対して高速クロックCHの1ビット分遅延
したCL1をフリップフロップ42に出力するととも
に、CL1を反転させたCL1CをNORゲート43へ
出力する。フリップフロップ42はCL1を高速クロッ
クCHにより取り込み、CL1に対して高速クロックC
Hの1ビット分遅延したCL2をNORゲート43へ出
力する。NORゲート43は、CL1CとCL2の否定
論理和であるリセット信号Rを出力する。
【0005】次に、図7および図8の動作をタイミング
チャート図9を参照して説明する。ここでは、簡単のた
めにn=8の例を示しており、低速データD1〜Dnの
変化点と低速クロックCLの立ち上がりとが同一位相で
あるものとする。また、タイミング回路3aの初期状態
として、そのカウント値アドレスは不定値Xであるとす
る。まず、逓倍回路2は低速クロックCLが入力される
とn倍の周波数である高速クロックCHをタイミング回
路3aとリセット回路4へ出力する。次に、リセット回
路4は高速クロックCHに基づいて低速クロックCLを
取り込み、リセット信号Rを生成する。このリセット信
号Rの“H”レベルによりタイミング回路3aの計数位
相はリセットされ、計数アドレスは高速クロックCHの
立ち上がりに基づいて順次1〜8までを周期的に計数す
る。ここでは、多重化回路1の制御信号LOADの
“H”レベルはタイミング回路アドレス値=3の位置で
生成されるとする。
【0006】多重化回路1は多重化制御信号LOADが
“H”レベルの位置で低速データD1〜Dnを取り込み
多重化データDOを出力する。低速データD1〜Dnの
変化点と多重化制御信号LOADの“H”レベルとの位
相差は高速クロックCHにおいて3クロック以上確保で
きるので、低速データD1〜Dnを取り損なうことなく
安定な多重化が行われる。ここで、低速クロックCLの
立ち上がりからリセット信号Rの立ち上がりまでの遅延
tdは、逓倍回路2の遅延とフロップフロップ41また
は42の遅延およびNORゲート43の遅延の総和とな
る。
【0007】図10に示す従来例2は、例えば特開平3
−184435号公報に示された多重化装置であり、リ
セット回路4に代えて、位相調整回路6を設けた構成で
ある。また、タイミング回路3aに替えて、位相調整回
路6への比較範囲信号MSKを生成するとともに位相調
整回路6からの位相シフト信号SFTにより制御を受け
るタイミング回路3bを設けた構成である。なお、高速
クロック生成回路2aは低速クロックCLから高速クロ
ックCHを生成するものであれば逓倍回路2と同一であ
っても、他の何らかの回路方式によるものでもかまわな
い。
【0008】上記従来例2の多重化装置は、低速クロッ
クCLを高速クロックCHにより取り込んで比較範囲信
号MSKを生成し、比較範囲信号MSKとタイミング回
路3aとの位相関係の悪化を検出し、位相シフト信号S
FTによりタイミング回路3aの計数位相を調整し、低
速クロックCLに対するタイミング回路3aの計数位相
を定め、並列データD1〜Dnを多重化する方式をと
る。
【0009】図11は、図10に示した従来例2の多重
化部5bの詳細例を示した構成図であり、61〜64は
Dフリップフロップ、65はアンドゲート、31〜37
はDフリップフロップ、38はノアゲートである。次
に、タイミングチャート図12(a)を参照して動作を
説明する。位相調整回路6内のDフリップフロップ61
は低速クロックCLを高速クロックCHに基づいて取り
込み、順次Dフリップフロップ62、63へシフトし、
アンドゲート65で比較範囲信号MSKを生成する。
【0010】初期状態として比較範囲信号MSKの
“H”レベルの区間に低速クロックCLの立ち上がりが
ある場合は、並列データD1〜Dnの変化点と多重制御
信号LOADの“H”レベル位置が重なっているので、
多重化回路1では、並列データD1〜Dnの取り損ない
が生じ、誤った多重化データDOが出力される可能性が
ある。そこで、Dフリップフロップ64は多重制御信号
LOADにより比較範囲信号MSKを取り込んで、位相
シフト信号SFTを“H”レベルとする。タイミング回
路3bは位相シフト信号SFTの“H”レベルを受け
て、Dフリップフロップ34〜37がリセットされるの
で、計数アドレス値4の次がアドレス値1となるよう計
数値のシフトを行う。ここで、この計数値のシフトが行
われた計数周期では、多重化データDOにビット跳躍が
生じるが、一旦上記シフト動作が完了すると、その後、
並列データD1〜Dnの変化点と多重制御信号LOAD
の“H”レベル位置との位相差は高速クロックCHの3
クロック分以上となるので、多重化回路1からはビット
誤りのない多重化データDOが安定して出力される。
【0011】しかし、図12(b)に示すように、初期
状態として比較範囲信号MSKの“H”レベルの区間に
低速クロックの立ち上がりが無く、ビット誤りのない多
重化データDOが出力されるているものの、位相差td
1の状態で多重化動作を継続している場合がある。この
位相差td1が電源電圧変動や周囲温度変動による遅延
変動範囲よりも小さいときには、td1が後に-td2
に変化し、タイミング回路3bの計数値シフトが行われ
る可能性があり、このシフト動作が行われた計数周期で
は、多重化データDOにビット跳躍が生じ、ビット誤り
やフレーム同期はずれなどの重大な障害が接続先の装置
において検出されることになる。
【0012】図13に示す従来例3は、例えば特開平5
−292054号公報に示された多重化装置であり、逓
倍回路2に替えて、低速クロックCLとタイミング回路
3cからの分周クロックBCKとを入力とし、高速クロ
ックCHを生成するPLL7を設けた構成である。
【0013】上記従来例3の多重化装置は、低速クロッ
クCLとタイミング回路3cからの分周クロックBCK
とをPLL7により位相同期させ、低速クロックCLに
対するタイミング回路3cの計数位相を定め、並列デー
タD1〜Dnを多重化する方式をとる。
【0014】図14はPLL7の詳細回路の一例であ
り、位相比較器71は低速クロックCLと分周クロック
BCKの位相を比較して位相誤差信号を低域フィルタ7
2へ出力し、低域フィルタ72が位相誤差信号を平滑化
した位相誤差電圧で電圧制御発信器73を制御して低速
クロックCLに同期した高速クロックCHを出力する。
次に、従来例3の動作をタイミングチャート図15を参
照して説明する。PLL7は低速クロックCLと分周ク
ロックBCKの位相差がなくなるよう上述のごとき制御
し、低速クロックCLと分周クロックBCKの立ち上が
りが一致した状態で同期引き込みを完了する。したがっ
て、低速データD1〜Dnの変化点と多重制御信号LO
ADの“H”レベルの位相差tm1とtm2は高速クロ
ックCHの3クロック分以上となり、多重化回路1から
はビット誤りのない多重化データDOが安定して出力さ
れる。しかし、PLL7に必要な電圧制御発信器は高価
であり、また、集積化が困難である。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例1に示した
多重化装置は、低速クロックCLを高速クロックCHに
より取り込んでリセット信号Rを生成し、リセット信号
Rによりタイミング回路3aをリセットし、低速クロッ
クCLに対するタイミング回路3aの計数位相を定め、
並列データD1〜Dnを多重化する方式を採るから、つ
ぎのような問題点があった。 (1)低速クロックCLの立ち上がりからリセット信号
Rの立ち上がりまでの遅延tdを高速クロックCHの1
クロック分より小さくする必要があるため、タイミング
設計が困難である。 (2)高速な回路素子で全ての回路を構成する必要があ
り、消費電力が大きい。 (3)大規模の多重化装置を構成する場合、複数の異な
る周波数を逓倍する逓倍回路が必要となる。
【0016】また、上記従来例2に示した多重化装置
は、低速クロックCLを高速クロックCHにより取り込
んで比較範囲信号MSKを生成し、比較範囲信号MSK
とタイミング回路3bとの位相関係の悪化を検出し、位
相シフト信号SFTによりタイミング回路3bの計数位
相を調整し、低速クロックCLに対するタイミング回路
3bの計数位相を定め、並列データD1〜Dnを多重化
する方式を採るから、つぎのような問題点があった。 (1)シフト動作が初期状態で行われずに、時間を経た
後発生する可能性があるため、多重化データDOにビッ
ト誤りが生じる可能性がある。 (2)低速クロックCLを高速クロックCHにより取り
込んで比較範囲信号MSKを生成するための位相調整回
路6は高速の素子で構成され、回路規模が大きく、消費
電力が大きい。
【0017】また、上記従来例3に示した多重化装置
は、低速クロックCLとタイミング回路3cからの分周
クロックBCKとをPLL7により位相同期させ、低速
クロックCLに対するタイミング回路3cの計数位相を
定め、並列データD1〜Dnを多重化する方式を採るか
ら、つぎのような問題点があった。 (1)高価で集積化が困難な電圧制御発信器が必要であ
る。 (2)大規模の多重化装置を構成する場合、PLL7の
特性が劣化したり、タイミング設計が困難となるなどの
制約が生じるか、あるいは、複数の異なる周波数を生成
するPLLが必要となる。この発明は、上記のような課
題を解決するためになされたものであり、その目的は、
タイミング設計が容易で、常に最適な位相余裕を確保で
き、安定に動作する回路規模の小さな高速の多重化装置
を提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係わる多重
化装置は、低速クロックのn倍の周波数の高速クロック
に基づいてnビットを周期的に計数し、前記低速クロッ
クに同期した並列データを多重化する多重化制御信号を
生成するタイミング回路と、前記高速クロックと多重化
制御信号に基づいて前記低速クロックに同期した並列デ
ータをn対1に多重化する多重化回路と、調査の開始を
指示する調査開始指示手段と、前記高速クロックと前記
タイミング回路の計数値から位相比較範囲を設定するた
めの比較範囲信号を生成する比較範囲設定回路と、前記
比較範囲信号と前記低速クロックとの位相を比較する位
相比較回路と、前記調査開始指示手段の指示により前記
位相比較回路が前記比較範囲信号と前記低速クロックと
の位相を比較し、比較結果位相が重なるまで前記タイミ
ング回路の計数値をシフトするシフト制御手段とを有
し、前記タイミング回路は前記位相比較結果位相が重な
ったなら、計数値のシフトを停止しその重なった位相よ
り最も離れた時点に近い計数値の位相に基づいて前記多
重化制御信号を生成し多重化回路に供給するものであ
る。
【0019】第2の発明に係わる多重化装置は、低速ク
ロックのn倍の周波数の高速クロックに基づいてnビッ
トを周期的に計数し、前記低速クロックに同期した並列
データを多重化する多重化制御信号を生成するタイミン
グ回路と、前記高速クロックと多重化制御信号に基づい
て前記低速クロックに同期した並列データをn対1に多
重化する多重化回路と、調査の開始を指示する調査開始
指示手段と、前記高速クロックと前記タイミング回路の
計数値から位相比較範囲を設定するための比較範囲信号
を生成する比較範囲設定回路と、前記比較範囲信号と前
記低速クロックとの位相を比較する位相比較回路と、前
記調査開始指示手段の指示により前記位相比較回路が前
記比較範囲信号と前記低速クロックとの位相を比較し、
比較結果位相が重なるまで前記タイミング回路の計数値
を1ビットシフトし、前記比較範囲信号と前記低速クロ
ックロックの立ち上がりが重なったとき前記タイミング
回路の計数値を所定ビット数シフトしたあと計数値のシ
フトを停止するシフト制御手段とを有し、前記タイミン
グ回路は計数値のシフトを停止した位相に基づいて前記
多重化制御信号を前記多重化回路に供給するものであ
る。
【0020】第3の発明に係わる多重化装置は、前記シ
フト制御手段は前記比較範囲信号と前記低速クロックの
立ち上がりが重なるまで前記タイミング回路の計数値を
1ビットシフトし、前記比較範囲信号と前記低速クロッ
クの立ち上がりが重なったとき計数値のシフトを停止
し、前記タイミング回路は計数値シフトを停止したタイ
ミングから所定計数値はなれた位相をもつ多重化制御信
号を前記多重化回路に供給するものである。
【0021】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.本実施の形態はタイミング回路3bの計
数値を順次1ビットシフトさせ、比較範囲信号MSKと
低速クロックCLの立ち上がりが重なったとき、タイミ
ング回路3bの計数値を4ビットシフトさせてから、計
数値シフトを停止するものである。この実施の形態によ
る多重化装置の構成を図1に示す。図1において、多重
化回路1は、従来例の図7と同様に、並列データD1〜
Dnを多重化し、直列データDOを出力する。タイミン
グ回路3bは、高速クロックCHに基づき、nクロック
周期を計数し、各種タイミング信号を生成する。比較範
囲設定回路8はタイミング回路3bの計数値から比較範
囲信号MSKを生成し、位相比較回路9へ出力する。位
相比較回路9は比較範囲信号MSKと低速クロックCL
をの位相を比較し、その位相比較結果PCをシフト制御
回路12へ出力する。
【0022】シフト制御回路12は調査開始指示回路1
1からの調査開始指示信号SCONTと位相比較結果P
Cから判定信号Jを生成し、判定信号Jからシフト指示
信号SFTを生成し、シフト指示信号SFTに基づいて
タイミング回路3bを制御する。なお、本実施の形態の
高速クロックCHは低速クロックCLのn倍の周波数で
あれば、その生成方法になんら影響を受けないので、図
示しておらず、以下の説明においても省略する。
【0023】上記の多重化装置は、調査開始指示回路1
1の指示によりタイミング回路3bの計数値シフトを開
始し、タイミング回路3bの計数値から生成した比較範
囲信号MSKと低速クロックCLの立ち上がりとが重な
るまで計数値をシフトし、比較範囲信号MSKと低速ク
ロックCLの立ち上がりとが重なったら計数値のシフト
を停止し、低速クロックCLに対するタイミング回路3
bの計数位相を定め(例えば計数値を4ビットシフトさ
せ)、並列データD1〜Dnを多重化する方式をとる。
【0024】図2は図1に示した実施の形態1の多重化
部5cの詳細例を示した構成図であり、タイミング回路
3bのDフリップフロップ31〜37はシフトレジスタ
を構成し、ノアゲート38で生成された“H”レベルの
パルスを高速クロックCHに基づいて順次シフトし、1
〜8までを周期的に計数する。タイミング回路3bのノ
アゲート38はDフリップフロップ31〜37の正相出
力Qの否定論理和をDフリップフロップ31のデータ入
力Dへ出力する。これにより、タイミング回路3bのD
フリップフロップ31〜37とノアゲート38とでリン
グカウンタを構成しており、Dフリップフロップ31の
Q出力からのみ“H”レベルを出力しているときを計数
値1、Dフリップフロップ32のQ出力からのみ“H”
レベルを出力しているときを計数値2とし、以下、同様
にDフリップフロップ33〜37のQ出力からのみ
“H”レベルを出力しているときを計数値3〜7、Dフ
リップフロップ31〜37のいずれのQ出力からも
“H”レベルを出力していないときを計数値8としてい
る。
【0025】比較範囲設定回路8のナンドゲート81は
Dフリップフロップ31、32の反転出力QCの否定論
理積をDフリップフロップ91のD入力へMSK信号と
して出力する。位相比較回路9のDフリップフロップ9
1はナンドゲート81の出力MSK信号を低速クロック
CLで取り込み、Q出力にPC信号として、シフト制御
回路12のセットリセットフリップフロップ101のセ
ット入力に出力する。そして、このPC信号をシフト制
御回路12のセットリセットフリップフロップ101の
セット入力、ノアゲート121、オアゲート122およ
びタイミング回路3bのDフリップフロップ34〜37
のリセット入力Rへ供給する。シフト制御回路12のセ
ットリセットフリップフロップ101はDフリップフロ
ップ91のQ出力PCが“H”レベルのときQ出力Jを
“H”レベルにセットし、開始指示信号SCONTが
“H”レベルのときQ出力Jを“L”レベルにリセット
する。
【0026】シフト制御回路12のノアゲート121は
セットリセットフリップフロップ101のQ出力JとD
フリップフロップ91のQ出力PCとの否定論理和をシ
フト制御回路12のオアゲート122へ出力する。オア
ゲート122はノアゲート121の出力とDフリップフ
ロップ91のQ出力PCの論理和をDフリップフロップ
37のリセット入力Rへ出力する。次に、タイミングチ
ャート図3を参照して動作を説明する。ここでは、従来
例と同様に簡単のためにn=8、ナンドゲート81の出
力である比較範囲信号MSKの“H”レベル幅は2クロ
ック分とし、高速クロックCHの1クロック分の位相差
が低速クロックCLの立ち上がりとの間にある例を示し
ている。
【0027】今、開始指示信号SCONTが“L”レベ
ルから“H”レベルへ変化させ開始指示するとシフト制
御回路12のセットリセットフリップフロップ101は
リセットされ、そのQ出力(判定信号J)は“L”レベ
ルとなる。比較範囲信号MSKを低速クロックで取り込
んでいる位相比較回路9のDフリップフロップ91のQ
出力(位相比較結果PC)は比較範囲信号MSKと低速
クロックCLの立ち上がりとが重ならないので“L”レ
ベルである。シフト制御回路12のノアゲート121の
出力およびオアゲート122の出力(シフト指示信号S
FT)は“H”レベルとなり、タイミング回路3bのD
フリップフロップ37のみがリセットされ、タイミング
回路3bの計数値は1ビットシフトされる。計数値が1
ビットシフトされたことにより、位相比較回路9のDフ
リップフロップ91が比較範囲信号MSKの“H”レベ
ルを取り込むと、比較範囲信号MSKと低速クロックC
Lの立ち上がりが重なり、位相比較回路9のDフリップ
フロップ91のQ出力(位相比較結果PC)を“L”レ
ベルから“H”レベルへ変化させる。
【0028】位相比較回路9のDフリップフロップ91
のQ出力PCが“H”レベルとなると、タイミング回路
3bのDフリップフロップ34〜37がリセットされタ
イミング回路3bの計数値は4ビットシフトされるとと
もにセットリセットフリップフロップ101の出力(判
定信号J)が“H”レベルを保持し、シフト制御回路1
2のノアゲート121およびオアゲート122の出力が
“L”レベル(シフト指示信号SFT)となり、計数値
1ビットシフトを停止し、計数値が4ビットシフトされ
たことにより、その後、位相比較回路9のDフリップフ
ロップ91は比較範囲信号MSKの“L”レベルを取り
込み続けるので、タイミング回路3bの計数値シフトは
行われることなく、多重化制御信号LOADを多重化回
路1へ供給する。
【0029】多重化回路1は多重化制御信号LOADが
“H”レベルの位置で低速データD1〜Dnを取り込ん
だ後、高速クロックCHに基づいて多重化データDOを
出力する。従って、図3に示すように、低速データD1
〜Dnの変化点と多重制御信号LOADの“H”レベル
の位相差tm1とtm2は高速クロックCHの4クロッ
ク分となり、3クロック以上確保されているので、低速
データD1〜Dnを取り損なうことなく、ビット誤りの
無い安定な多重化が行われる。なお、初期状態として比
較範囲信号MSKの“H”レベルと低速クロックCLの
立ち上がりが重なっていた場合にも、4ビット計数値が
シフトされ、最終的には図3に示した位相関係で多重化
回路が安定して動作することはいうまでもない。また、
上記例では比較範囲信号MSKは高速クロックCHの2
クロック分として説明したが、(1〜n/2)クロック
分であればいずれでもよい。
【0030】実施の形態2.本実施の形態はタイミング
回路3bの計数値を順次1ビットシフトさせ、比較範囲
信号MSKと低速クロックCLの立ち上がりが重なった
とき、タイミング回路3bの計数値シフトを停止するも
のである。図4は本実施の形態の構成図を、図5が動作
を説明するタイミングチャート図である。図4におい
て、位相比較回路9のDフリップフロップ91のQ出力
PCはシフト制御回路12のセットリセットフリップフ
ロップ101のリセット入力に、調査開始指示信号SC
ONTをセット入力に接続し、セットリセットフリップ
フロップ101の出力(判定信号J)はタイミング回路
3bのDフリップフロップ37のリセットに接続し、L
OAD信号はタイミング回路3bのDフリップフロップ
35のリセットQC出力に接続している。他は実施の形
態1の図2と同じで説明を省く。
【0031】次に動作を説明する。開始指示信号SCO
NTが“L”レベルから“H”レベルへ変化させ開始を
指示するとシフト制御回路12のセットリセットフリッ
プフロップ101はセットされQ出力Jが“H”レベル
となり、Dフリップフロップをリセットして、タイミン
グ回路3bの計数値を順次1ビットシフトさせ、比較範
囲信号MSKと低速クロックCLの立ち上がりが重なっ
たとき、タイミング回路3bの計数値シフトを停止す
る。そして、LOAD信号はタイミング回路3bのDフ
リップフロップ35のリセットQC出力に接続している
ので、タイミング回路3bの計数値が5のとき低速デー
タD1〜Dnを取り込む。従って、図5に示すように、
低速データD1〜Dnの変化点と多重制御信号LOAD
のHレベルの位相差tm1とtm2は高速クロックCH
の4クロック分となり多重化回路1からはビット誤りの
無い多重化データDOが安定して出力される。これによ
り、さらに、簡易な回路で構成できる。なお、上記例で
は比較範囲信号MSKは高速クロックCHの2クロック
分として説明したが、(1〜n/2)クロック分であれ
ばいずれでもよい。
【0032】実施の形態3.また、図6は高速クロック
生成部2cの状態を監視する状態監視回路13を設け、
これにより、調査開始指示回路11が開始指示信号SC
ONTを生成する場合の構成を示したもので、状態監視
回路13は高速クロック生成部の動作状態を監視し、そ
の動作状態が正常であるか否かを調査開始指示回路11
に出力する。調査開始指示回路11は高速クロック生成
部の動作状態が遷移したときに、開始指示信号SCON
Tを生成すればよい。また、高速クロック生成部の動作
状態が遷移したときに、調査開始指示回路11が開始指
示信号SCONTを生成すとして説明したが、電源投入
時やその他、多重化部5cの正常な動作を開始させると
きに調査開始指示回路11が開始指示信号SCONTを
生成すればよいことはいうまでもない。
【0033】
【発明の効果】以上述べたように、本発明に係る多重化
装置では、低速クロックに対するタイミング回路の計数
位相の最適化制御を、開始指示とともに計数値シフト開
始し、最適位相の検出とともに計数値シフトを停止する
計数値最適化調整方式を採るから、従来のリセット信号
によりタイミング回路をリセットする方式に比べタイミ
ング設計が容易であり、消費電力の大きい高速な回路素
子を少なくすることができ、また、従来の位相調整回路
でタイミング回路の計数位相を制御する方式に比べ、常
に最適な位相余裕で安定に並列データを多重化でき、さ
らに、従来のPLLでタイミング回路の計数位相を制御
する方式に比べ、高価な電圧制御発信器が不要となり、
多重化装置の大規模化を容易にできる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による多重化装置の
ブロック構成図である。
【図2】 この発明の実施の形態1による多重化装置の
多重化部の詳細例を示す構成図である。
【図3】 図2に示す多重化部の動作を説明するタイミ
ングチャート図である。
【図4】 この発明の実施の形態2による多重化装置の
多重化部の詳細例を示す構成図である。
【図5】 図4に示す多重化部の動作を説明するタイミ
ングチャート図である。
【図6】 この発明の実施の形態3による多重化装置の
ブロック構成図である。
【図7】 従来例1の多重化装置を示すブロック構成図
である。
【図8】 図7に示すリセット回路の詳細回路図であ
る。
【図9】 従来例1の多重化装置の動作を説明するタイ
ミングチャート図である。
【図10】 従来例2の多重化装置を示すブロック構成
図である。
【図11】 従来例2の多重化部の詳細例の構成図であ
る。
【図12】 従来例2の多重化部の動作を説明するタイ
ミングチャート図である。
【図13】 従来例3の多重化装置を示すブロック構成
図である。
【図14】 従来例3のPLLの詳細ブロック構成図で
ある。
【図15】 従来例3の多重化装置の動作を説明するタ
イミングチャート図である。
【符号の説明】
1 多重化回路 3b タイミング回路 8 比較範囲設定回路 9 位相比較回路 11 調査開始指示回路 12 シフト制御回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 低速クロックのn倍の周波数の高速クロ
    ックに基づいてnビットを周期的に計数し、前記低速ク
    ロックに同期した並列データを多重化する多重化制御信
    号を生成するタイミング回路と、 前記高速クロックと多重化制御信号に基づいて前記低速
    クロックに同期した並列データをn対1に多重化する多
    重化回路と、 調査の開始を指示する調査開始指示手段と、 前記高速クロックと前記タイミング回路の計数値から位
    相比較範囲を設定するための比較範囲信号を生成する比
    較範囲設定回路と、 前記比較範囲信号と前記低速クロックとの位相を比較す
    る位相比較回路と、 前記調査開始指示手段の指示により前記位相比較回路が
    前記比較範囲信号と前記低速クロックとの位相を比較
    し、比較結果位相が重なるまで前記タイミング回路の計
    数値をシフトするシフト制御手段とを有し、 前記タイミング回路は前記位相比較結果位相が重なった
    なら、計数値のシフトを停止しその重なった位相より最
    も離れた時点に近い計数値の位相に基づいて前記多重化
    制御信号を生成し多重化回路に供給することを特徴とす
    る多重化装置。
  2. 【請求項2】 低速クロックのn倍の周波数の高速クロ
    ックに基づいてnビットを周期的に計数し、前記低速ク
    ロックに同期した並列データを多重化する多重化制御信
    号を生成するタイミング回路と、 前記高速クロックと多重化制御信号に基づいて前記低速
    クロックに同期した並列データをn対1に多重化する多
    重化回路と、 調査の開始を指示する調査開始指示手段と、 前記高速クロックと前記タイミング回路の計数値から位
    相比較範囲を設定するための比較範囲信号を生成する比
    較範囲設定回路と、 前記比較範囲信号と前記低速クロックとの位相を比較す
    る位相比較回路と、 前記調査開始指示手段の指示により前記位相比較回路が
    前記比較範囲信号と前記低速クロックとの位相を比較
    し、比較結果位相が重なるまで前記タイミング回路の計
    数値を1ビットシフトし、前記比較範囲信号と前記低速
    クロックロックの立ち上がりが重なったとき前記タイミ
    ング回路の計数値を所定ビット数シフトしたあと計数値
    のシフトを停止するシフト制御手段とを有し、 前記タイミング回路は計数値のシフトを停止した位相に
    基づいて前記多重化制御信号を前記多重化回路に供給す
    ることを特徴とする多重化装置。
  3. 【請求項3】 前記シフト制御手段は前記比較範囲信号
    と前記低速クロックの立ち上がりが重なるまで前記タイ
    ミング回路の計数値を1ビットシフトし、前記比較範囲
    信号と前記低速クロックの立ち上がりが重なったとき計
    数値のシフトを停止し、 前記タイミング回路は計数値シフトを停止したタイミン
    グから所定計数値はなれた位相をもつ多重化制御信号を
    前記多重化回路に供給することを特徴とする請求項2に
    記載の多重化装置。
JP8249997A 1997-04-01 1997-04-01 多重化装置 Pending JPH10285133A (ja)

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