JPH10284371A - 露光方法及び装置 - Google Patents

露光方法及び装置

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JPH10284371A
JPH10284371A JP9085140A JP8514097A JPH10284371A JP H10284371 A JPH10284371 A JP H10284371A JP 9085140 A JP9085140 A JP 9085140A JP 8514097 A JP8514097 A JP 8514097A JP H10284371 A JPH10284371 A JP H10284371A
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shutter
opening
wafer
light
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Masahiko Yasuda
雅彦 安田
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    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70058Mask illumination systems
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    • G03F7/70058Mask illumination systems
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    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70216Mask projection systems
    • G03F7/70358Scanning exposure, i.e. relative movement of patterned beam and workpiece during imaging

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウエハ等の基板に対する必要な積算露光量
(ドーズ)が小さくなった場合でも、結像性能を悪化さ
せることなく、高精度に積算露光量を制御する。 【解決手段】 露光光源1からの照明光を照明シャッタ
3等を介してフライアイレンズ10に照射し、フライア
イレンズ10からの露光光を可変視野絞り16、コンデ
ンサレンズ22等を介してレチクルRのパターン面P1
に導き、レチクルRのパターンの像を投影光学系PLを
介してウエハW上に転写する。可変視野絞り16の配置
面、即ちウエハWの表面と共役な面の近傍に開口19を
走査する像面シャッタ20を配置し、照明シャッタ3を
開いた状態で、開口19を走査すると共に、開口19の
幅、又は走査速度の少なくとも一方を制御して積算露光
量を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば半導体集積
回路、液晶表示素子、又は薄膜磁気ヘッド等を製造する
ためのリソグラフィ工程でマスクパターンをウエハ等の
基板上に転写するために使用される露光方法及び露光装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路等を製造する際に、マス
クとしてのレチクルのパターンを投影光学系を介して、
フォトレジストが塗布されたウエハ(又はガラスプレー
ト等)上の各ショット領域に転写する一括露光型の投影
露光装置(ステッパ等)、又はレチクルのパターンをウ
エハ上に直接転写するプロキシミティ方式等の一括露光
型の露光装置が使用されている。一般にフォトレジスト
には適正露光量が定められているため、従来の一括露光
型の露光装置においては、露光光源の直後に設けられた
シャッタを用いて露光光の開閉を行うことによって、ウ
エハ上の各ショット領域に対する露光量が許容範囲内に
収まるように制御していた。
【0003】また、従来のシャッタは、複数枚のシャッ
タ羽根を回転させて露光光の光路を順次開放及び遮断す
ることによって、露光光の照射時間を制御している。図
6は、従来のシャッタを用いて露光量を制御する場合
の、ウエハの表面(ウエハ面)の一点での露光光の照度
変化を示し、この図6において、横軸は露光開始からの
時間T、縦軸は照度Eである。露光開始から時間を追っ
てみると、シャッタが徐々に開いていくにつれて、ウエ
ハ面での照度Eは右上がりに大きくなり、シャッタが完
全に開いた瞬間から照度Eは一定の値を保つ。そして、
或る時間が経過した後にシャッタが閉じられるが、シャ
ッタの動きに合わせてウエハ面での照度Eは右下がりに
小さくなっていき、シャッタが完全に閉じた瞬間にウエ
ハ面での照度Eは0になる。
【0004】即ち、照度変化は時間Tに関して台形状に
なり、右上がりの部分及び右下がりの部分はシャッタの
駆動(即ち、シャッタを開き始めてから完全に開くま
で、又はシャッタを閉じ始めてから完全に閉じるまで)
に要する時間で、シャッタ時間TSと呼ばれる。また、
ウエハ面での照度Eを時間Tで積分した値、即ち図6中
の斜線部51の面積は「積算露光量」と呼ばれ、ウエハ
の単位面積当たりに照射される露光光のエネルギの総量
を示している。
【0005】そして、ウエハに対する露光量は、露光時
間又は積算露光量で制御される。前者では、露光時間T
E(シャッタを開き始めてからシャッタを閉じ終わるま
での時間から、例えば開き始めのシャッタ時間TSを差
し引いた時間)が設定された値に保たれるようにシャッ
タが制御される。この場合、図6において、ウエハ面で
の照度の最大値をEmax とすると、このEmax に露光時
間TEを乗じて得られる積算露光量は図6の点線で囲ま
れた領域52となり、この領域52の面積は台形状の斜
線部51の面積と等しくなる。従って、予めその照度の
最大値Emax を計測しておけば、必要な積算露光量をそ
の最大値Emax で除算することによって、露光時間TE
の目標値が算出できる。この制御方法では、露光光源の
出力の揺らぎ等によってウエハ面での照度が変化する
と、露光時間TEとウエハ面の照度の最大値Emax との
積で表される積算露光量は、各ショット領域で必ずしも
一定にはならない恐れがある。
【0006】また、積算露光量の制御を行う場合には、
露光光から分岐した光束を受光するインテグレータセン
サを用いて、ウエハ面における積算露光量が間接的にモ
ニタされ、このモニタ結果に基づいて、各ショット領域
での積算露光量が設定された値に保たれるようにシャッ
タが制御される。この制御方法では、ウエハ面での照度
が変化すると、露光時間は各ショット領域で必ずしも一
定にはならない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記の如く従来の一括
露光型の露光装置では、シャッタによって露光光を開閉
することで露光量を制御していた。これに関して、最近
では、露光光源として高輝度ランプを使用することによ
ってウエハ面での照度が向上していると共に、フォトレ
ジストの高感度化により、個々のチップパターンを形成
するのに必要な単位面積当たりの露光エネルギである積
算露光量(以下、「ドーズ」とも呼ぶ)は減少する傾向
にあるといってよい。従って、そのドーズをウエハ面で
の照度で除算して得られる露光時間は次第に短縮される
傾向にある。
【0008】しかしながら、図6より分かるように、露
光時間TEが次第に短縮されて、シャッタ時間TSより
も短くなった場合には、シャッタを完全に開いた状態に
してからすぐに閉じ始めたとしても露光オーバになって
しまい、露光量の正確な制御ができなくなるという不都
合がある。この回避策として、シャッタが完全に開く前
にシャッタ羽根を逆回転させて閉じれば積算露光量はい
くらでも小さくできるが、この方法では照明光学系にお
ける露光光の光路の一部だけを切り出して使うことにな
り、照明むら(照度分布の不均一性)やテレセントリッ
ク性の悪化等の結像性能上の問題が生じる。
【0009】また、露光時間TEに応じてシャッタ時間
TSを短縮するために、シャッタ羽根の回転速度を速く
することも考えられるが、この方法でも一定のシャッタ
時間が必要であることに違いはなく、更にドーズが小さ
くなれば同じ不都合が生じる。本発明は斯かる点に鑑
み、露光光の照度が大きくなるか、又はウエハ等の基板
に対する必要な積算露光量(ドーズ)が小さくなった場
合でも、結像性能を悪化させることなく、その基板に対
する積算露光量を高精度に適正範囲に制御できる露光方
法を提供することを目的とする。更に本発明は、そのよ
うな露光方法を使用できる露光装置を提供することをも
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明による露光方法
は、所定の露光光のもとでマスク(R)上のパターンを
基板(W)上に転写する露光方法において、基板(W)
の表面の近傍、又はその表面に対する光学的な共役面若
しくはこの近傍でその露光光の光路を横切るように所定
幅の開口(19)を走査すると共に、開口(19)の走
査方向の幅、又は開口(19)の走査速度の少なくとも
一方を制御することによって、基板(W)に対するその
露光光の露光量を制御するものである。
【0011】斯かる本発明によれば、その開口(19)
のその基板表面への像の走査方向の幅(スリット幅)を
W 、その開口の像の走査速度をVW 、その露光光の基
板表面での照度をE0 とすると、その基板上の各点での
積算露光量D0 は、次のようになる。 D0 =E0・SW /VW (1) 即ち、露光光の照度E0 、スリット幅SW 、若しくは走
査速度VW の何れか、又は全部を制御することで積算露
光量D0 を決定できる。この場合、スリット幅SW はい
くらでも狭く絞れるため、照度E0 がどのように大きい
場合でも、又は必要な積算露光量がどのように小さい場
合でも、それに応じてスリット幅SW を狭くすることに
よって、適正な積算露光量が得られる。この際に、その
開口(19)は基板の表面、又はこの共役面の近傍を移
動するため、照明光学系内での露光光の光束は特に制限
されないため、結像性能が劣化することはない。
【0012】また、開口(19)の走査方向の位置によ
って、スリット幅SW 、若しくは走査速度VW の何れか
(又は両方)を制御することで、基板上の位置によって
積算露光量を変化させることができる。また、本発明に
よる露光装置は、所定の露光光のもとでマスク(R)上
のパターンを基板(W)上に転写する露光装置におい
て、基板(W)の表面の近傍、又は表面(W)に対する
光学的な共役面若しくはこの近傍に配置されて所定幅の
開口(19)が形成されると共に、その開口がその露光
光の光路を横切るように移動するシャッタ部材(32
A,32B)と、このシャッタ部材の開口(19)の
幅、又はシャッタ部材(32A,32B)の移動速度の
少なくとも一方を制御することによって基板(W)に対
するその露光光の露光量を制御する露光量制御系(5)
と、を有するものである。斯かる本発明によれば、本発
明の露光方法が使用できる。
【0013】この場合、シャッタ部材(32A,32
B)よりもその露光光の光源に近い位置、例えばその露
光光の断面形状がそのシャッタ部材の配置面での断面形
状よりも小さい位置に、その露光光の光路を開閉するた
めの補助シャッタ部材(3)を配置し、露光量制御系
(5)は、シャッタ部材(32A,32B)、及び補助
シャッタ部材(3)の動作を制御して基板(W)に対す
る露光量を制御すると共に、基板(W)に対する必要露
光量が多いときに、補助シャッタ部材(3)を介して基
板(W)に対するその露光光の照射時間を制御するよう
にしてもよい。
【0014】その補助シャッタ部材(3)とは、例えば
シャッタ羽根を回転する方式の従来のシャッタである。
この際に、例えば図4に示すように、この補助シャッタ
部材(3)のシャッタ時間(シャッタを開き始めてから
完全に開くまで、又はシャッタを閉じ始めてから完全に
閉じるまでに要する時間)をTSとして、露光光の基板
表面での照度をE0 とすると、必要な積算露光量Dad
TS・E0 より少なくなると、この補助シャッタ部材
(3)を使用する場合の露光時間TEは、シャッタ時間
TSよりも短くなって、高精度な露光量制御が困難とな
るか、又は結像性能が悪化する。即ち、必要な積算露光
量Dadが次の条件を満たすときには、シャッタ部材(3
2A,32B)を完全に開いて、補助シャッタ部材
(3)のみを使用しても、結像性能を悪化させることな
く適正な積算露光量が得られる。
【0015】Dad≧TS・E0 (2) 逆に、必要な積算露光量DadがTS・E0 より小さいと
きには、補助シャッタ部材(3)を開いた状態で、本発
明のシャッタ部材(32A,32B)を併用すればよい
ことになる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例
につき図1〜図5を参照して説明する。図1は本例で使
用される一括露光型(ステッパ型)の投影露光装置を示
し、この図1において、超高圧水銀ランプよりなる露光
光源1の発光部は楕円鏡2の第1焦点付近に配置され、
露光光源1からの照明光は、楕円鏡2によって集光され
て、楕円鏡2の第2焦点付近に配置された照明シャッタ
3に入射する。照明シャッタ3は駆動モータ4によって
回転駆動され、コンピュータよりなる露光量制御系5が
駆動モータ4の動作を制御して、照明シャッタ3を回転
させることで露光光源1からの照明光の開閉を行う。
【0017】図3は、本例の照明シャッタ3を示し、こ
の図3において、照明シャッタ3は回転軸3eの周りの
円板に等角度間隔で切り込みを設けることによって、4
枚のシャッタ羽根3a〜3dを形成したものである。そ
して、シャッタ羽根3a〜3dの間の空間は、図1の露
光光源1からの照明光の集光領域40より広く設定さ
れ、シャッタ羽根3a〜3d自体もその集光領域40よ
り広く形成されている。そして、図1の駆動モータ4を
介して回転軸3eの周りに照明シャッタ3を一方向に所
定角度ずつ回転することによって、順次照明光を完全に
通過させるか、又は完全に遮光できるように構成されて
いる。なお、照明シャッタ3を所定角度ずつ順次反転し
て照明光の開閉を行ってもよい。
【0018】図1に戻り、照明シャッタ3が開状態のと
きに、照明シャッタ3の羽根の間を通過した照明光は、
ミラー7で反射された後、干渉フィルタ8にて所望の輝
線(例えば波長365nmのi線)以外の照明光が除去
され、干渉フィルタ8を透過した輝線よりなる露光光I
Lは、インプットレンズ9を経てほぼ平行光束となって
フライアイレンズ10に入射する。なお、露光光ILと
しては、i線の他に、g線やh線等の輝線、又はこれら
の混合光等が使用できる。また、露光光ILとしては、
KrFエキシマレーザ光、又はArFエキシマレーザ光
等のエキシマレーザ光や、YAGレーザの高調波等も使
用できる。例えば、エキシマレーザ光を使用する場合に
は、エキシマレーザ光源の発光時間を制御できるため、
照明シャッタ3は省略してもよい。
【0019】フライアイレンズ10の射出面には、照明
系の開口絞り11が設置され、その開口絞り11を通過
した露光光ILの一部は、ビームスプリッタ12にて反
射された後、集光レンズ13を介してフォトダイオード
等の光電検出器よりなるインテグレータセンサ14に入
射する。この場合、インテグレータセンサ14の検出信
号とウエハWの表面での露光光ILの照度との関係は予
め計測されている。インテグレータセンサ14の検出信
号は露光量制御系5に供給され、露光量制御系5は、そ
の検出信号より間接的にウエハWの表面での露光光IL
の照度を検出できる。この検出結果に基づいて露光量制
御系5は、必要に応じて電源6を介して露光光源1の発
光パワーを制御する。
【0020】一方、ビームスプリッタ12を透過した露
光光ILは、第1リレーレンズ15A、及び走査方式の
シャッタ(以下、「像面シャッタ」と呼ぶ)20の開口
19を通過して投影式の可変視野絞り(レチクルブライ
ンド)16に入射する。像面シャッタ20の構成につい
ては後述する。第1リレーレンズ15Aによる露光光I
Lの照明領域は、照明シャッタ3の配置面での照明光の
集光領域40(図3参照)より広くなっている。可変視
野絞り16の開口16aを通過した露光光ILは、第2
リレーレンズ15B、光路折り曲げ用のミラー21及び
コンデンサレンズ22を経て、レチクルRのパターン面
P1を均一な照度分布で照明する。可変視野絞り16の
配置面はレチクルRのパターン面(下面)P1と共役で
あり、可変視野絞り16の開口16aの形状によってレ
チクルR上での転写対象の領域が規定される。コンピュ
ータよりなり装置全体の動作を統轄制御する主制御系1
8が、駆動装置17を介して可変視野絞り16の開口1
6aの形状を設定する。像面シャッタ20の開口19が
開口16aより広い状態では、露光光ILのもとで、レ
チクルR上の照明領域内のパターンの像は投影光学系P
Lを介して、フォトレジストが塗布されたウエハW上に
投影される。ウエハWの表面は投影光学系PLの像面P
2に合致しており、レチクルRのパターン面P1とウエ
ハWの表面とは光学的に共役である。
【0021】ここで、投影光学系PLの光軸AXに平行
にZ軸を取り、Z軸に垂直な平面内で図1の紙面に平行
にX軸を取り、図1の紙面に垂直にY軸を取って説明す
る。レチクルRはX方向、Y方向、回転方向に位置決め
を行うレチクルステージ23上に保持されている。ま
た、ウエハWは不図示のウエハホルダ上に吸着保持さ
れ、ウエハホルダはウエハステージ24上に固定され、
ウエハステージ24は、ウエハWのZ方向の位置及び傾
斜角を補正してウエハWの表面を投影光学系PLの像面
P2に合焦させると共に、ウエハWのX方向、Y方向へ
のステッピング、及び位置決めを行う。ウエハステージ
24上に固定された移動鏡25m及び外部のレーザ干渉
計25によってウエハステージ24のX座標、Y座標が
検出され、この検出結果が主制御系18に供給され、主
制御系18はその検出結果に基づいてウエハステージ駆
動系26を介してウエハステージ24の動作を制御す
る。
【0022】露光時には、ウエハW上の或るショット領
域への露光が終了した後、ウエハステージ24をステッ
ピングさせて、次に露光するショット領域を露光フィー
ルドに移動して露光を行うという動作がステップ・アン
ド・リピート方式で繰り返されて、ウエハW上の各ショ
ット領域への露光が行われる。また、投影光学系PLの
側面にオフ・アクシス方式のアライメントセンサ27が
設置され、アライメントセンサ27によってウエハW上
の所定のショット領域のウエハマークの位置が検出さ
れ、この検出結果に基づいて各ショット領域のアライメ
ントが行われる。
【0023】さて、ウエハW上のフォトレジストには適
正な積算露光量(ドーズ)が定められているため、各シ
ョット領域への露光に際してそれぞれ積算露光量を制御
する必要がある。本例ではそのために照明シャッタ3、
及び像面シャッタ20が使用される。この像面シャッタ
20の開口16の配置面は、可変視野絞り16の開口1
6aの配置面の近傍に設定されている。言い換えると、
像面シャッタ20の開口16の配置面は、レチクルRの
パターン面P1と光学的に共役な面の近傍に設定され、
ひいてはウエハWの表面(像面P2)との共役面の近傍
に設定されている。
【0024】更に、像面シャッタ20は、露光量制御系
5の制御のもとで開口19を露光光ILを横切るよう
に、可変の移動速度で走査するように構成されている。
露光光源1〜コンデンサレンズ22より照明光学系が構
成され、開口19の走査方向は、矢印36で示すように
その照明光学系の光軸に垂直な方向である。図2は、そ
の像面シャッタ20の構成を示す斜視図であり、この図
2において、不図示のコラムに固定された1対のガイド
31A及び31Bの対向するそれぞれの溝31Aa及び
31Baの間を長手方向(これをx方向とする)に摺動
自在に、それぞれ遮光板よりなる2枚のシャッタ幕32
A及び32Bが装着され、シャッタ幕32A,32Bの
間の空間が開口19となっている。一方のガイド31B
にはx方向に沿って、一例としてコイルよりなるリニア
モータの固定子33A及び33Bが並列に設置され、一
方のシャッタ幕32Aに固定された発磁体よりなる可動
子34Aが、固定子33Aを跨ぐように設置され、他方
のシャッタ幕32Bに固定された発磁体よりなる可動子
34Bが、固定子33Bを跨ぐように設置されている。
そして、図1の露光量制御系5がリニアモータの固定子
33A,33Bの電流値等を制御することによって、可
動子34Aを介してシャッタ幕32Aを、可動子34B
を介してシャッタ幕32Bをそれぞれ矢印35A及び3
5Bで示す方向(±x方向)に独立に移動させることが
できるように構成されている。なお、シャッタ幕32
A,32Bの駆動方法はリニアモータ方式に限らず、ラ
ックピニオン方式や、送りねじ方式等であってもよい。
【0025】また、他方のガイド31A上にx方向に沿
って、光学式、静電容量式、又は磁気式等のリニアエン
コーダのスケール38がスペーサ37を介して固定さ
れ、シャッタ幕32A及び32Bにはそれぞれそのスケ
ール38の位置を検出するためのエンコーダ39A及び
39Bが固定され、エンコーダ39A及び39Bの検出
信号がそれぞれ図1の露光量制御系5に供給されてい
る。露光量制御系5では、エンコーダ39A,39Bの
検出信号よりシャッタ幕32A,32Bのx方向の位置
xA,xBを検出する。位置xA,xBについては、シ
ャッタ幕32A,32Bのx方向の間隔(開口19の
幅)Sが0のときに、両者の値が等しくなるようにオフ
セットが加算されている。従って、露光量制御系5で
は、検出される位置xA,xBの差分(=xA−xB)
よりその開口19の幅Sを算出することができる。ま
た、位置xA,xBを微分することにより、シャッタ幕
32A,32Bの移動速度も独立に検出される。
【0026】次に、像面シャッタ20の基本的な動作に
つき説明する。先ず、図1の照明シャッタ3が完全に開
き、露光光ILが像面シャッタ20上に到達した状態
で、一方のシャッタ幕32Aを可変視野絞り16の開口
16aに対して一定速度で例えば+x方向に移動させる
のと同期して、間隔Sで他方のシャッタ幕32Bを同じ
+x方向に同じ速度で移動させる。これによって、2枚
のシャッタ幕32A,32Bで作られたスリット状の幅
Sの開口19が、一定速度で可変視野絞り16の配置面
近傍を走査し、開口19を通してウエハW上に光が到達
することになるため、ウエハW上の各ショット領域の全
面に亘って等しい積算露光量が得られる。また、一方の
シャッタ幕32Aの駆動開始から他方のシャッタ幕32
Bの駆動開始までのタイミングを変えることによって、
スリット状の開口19の幅Sが変わり、これによって積
算露光量を変化させることができる。それとは別に、2
枚のシャッタ幕32A,32Bの移動速度を変えること
によって、積算露光量をウエハ上の位置によって変化さ
せることができる。
【0027】次に、本例の投影露光装置において、ウエ
ハW上の各ショット領域に対して積算露光量を制御しな
がら露光を行う場合の動作の一例につき主に図4を参照
して説明する。本例の露光量の制御方法は、図1の照明
シャッタ3のみを用いる方法と、照明シャッタ3と像面
シャッタ20との両方を用いる方法とに分けられる。こ
のとき、ウエハW上のフォトレジストに対する必要な積
算露光量が大きく、比較的露光時間が長い場合は、従来
のように照明シャッタ3のみを用いて露光量を制御し、
露光時間が短く照明シャッタ3のみによる露光量制御が
困難な場合には、照明シャッタ3と像面シャッタ20と
の両方を用いる。
【0028】照明シャッタ3のみを用いて露光量を制御
する場合には、図2において、像面シャッタ20のシャ
ッタ幕32A,32B間の開口19の幅Sを、可変視野
絞り16の開口16aのx方向の幅よりも広く設定し
て、開口19内に開口16aが収まるようにする。この
状態で、従来の一括露光型の投影露光装置と同様に、照
明シャッタ3のシャッタ羽根で露光光源1からの照明光
の光路を開閉して露光量を制御しながら露光を行う。イ
ンテグレータセンサ14を介して検出される露光光IL
のウエハWの表面(ウエハ面)での照度をE0 として、
積算露光量の目標値をD0 とすると、露光時間はD0
0 に設定すればよい。
【0029】これに対し、照明シャッタ3と像面シャッ
タ20との両方を使って露光量を制御する場合は、露光
を行う直前に図2において、像面シャッタ20の開口1
9を可変視野絞り16の開口16aよりも例えば−x方
向の手前に設置しておく。そして、照明シャッタ3を開
いて像面シャッタ20に露光光ILが到達する状態にし
た後、像面シャッタ20のシャッタ幕32A,32Bを
所定速度で+x方向に移動することによって、幅Sの開
口19を走査させる。この際の開口19の幅S、又は走
査速度を制御することによってウエハWの各ショット領
域に対する積算露光量を制御する。
【0030】図4は、ウエハW上で露光中のショット領
域上の或る一点における露光光ILの照度Eの変化の一
例を示し、この図4において、横軸は露光開始からの時
間T、縦軸は照度Eを示している。図4において、点線
の台形状の折れ線41は、像面シャッタ20上での照明
シャッタ3による照度変化を、ウエハ面での照度に換算
した変化、即ち像面シャッタ20が無い場合の照明シャ
ッタ3による照度変化を示し、実線の所定幅の方形波4
2は、像面シャッタ20によって設定される照度を示し
ている。
【0031】時間を追って動作を説明すると、先ず、照
明シャッタ3が徐々に開いていき、それにつれて傾斜部
41aで示すように像面シャッタ20上の照度Eは右上
がりに大きくなり、照明シャッタ3が完全に開いた瞬間
から照度Eは一定の値E0 を保つ。照明シャッタ3が完
全に開いた後に像面シャッタ20の開口19の走査によ
るウエハWへの露光が開始される。当該ショット領域上
の或る1点に着目すると、像面シャッタ20のスリット
状の開口19の像がその点に至るまでは照度Eは0を保
ち、開口19の像がその点に到達した時点T1で照度E
は瞬間的に像面シャッタ20上(正確にはこれをウエハ
上に換算した照度)の照度E0 と同じになり、スリット
状の開口19が通り過ぎた時点T2で照度Eは瞬間的に
再び0になる。従って、ウエハW上での実際の照度Eの
変化を示す図は、実線の方形波42となる。
【0032】スリット状の開口19の像がこのショット
領域を通過して露光が終了すると、照明シャッタ3が閉
じられる。そのため、照明シャッタ3の動きに合わせて
傾斜部41bで示すように、像面シャッタ20上の照度
Eは右下がりに小さくなっていき、照明シャッタ3が完
全に閉じた瞬間に照度Eは0になる。この場合、像面シ
ャッタ20によって設定されるウエハ面での照度Eを時
間Tで積分した値、即ち図4中の斜線部43の面積がウ
エハW上のショット領域内の各点での積算露光量を表
す。なお、図4における方形波42の時間軸上の位置
は、ショット領域内のどの点に着目するかによって前後
する。そして、ウエハ面における像面シャッタ20の開
口19の像の幅(スリット幅)をSW [mm]、その開
口19の像の走査速度をVW [mm/sec]とする
と、ウエハ面での露光光ILの照度はE0 [mW/cm
2 ]であるため、積算露光量D0 [mJ/cm 2 ]は次
のようになる。
【0033】D0 =E0・SW /VW (3) なお、可変視野絞り16からレチクルRへの倍率をβ
1、レチクルRからウエハWへの倍率をβ2とすると、
図2の像面シャッタ20の開口19の走査方向の幅Sと
ウエハ面でのスリット幅SW とは次の関係にある。SW
=β1・β2・S (4)同様に、像面シャッタ2
0の開口19の走査速度をVとすると、この走査速度V
と開口19のウエハ面での像の走査速度VW とは次の関
係にある。
【0034】VW =β1・β2・V (5) (3)式〜(5)式より、ウエハ面の照度E0 が一定で
あれば、像面シャッタ20の開口19の幅S、又は走査
速度Vの少なくとも一方を変えることにより、積算露光
量D0 を変化できることが分かる。スループットの向上
を考えれば、走査速度Vは最大値にしておき、開口19
のスリット幅Sの制御により積算露光量を制御するのが
望ましい。この際に、スリット幅Sはいくらでも狭くで
きると共に、スリット幅Sを狭くしても、照明光学系内
での露光光ILにケラレ等は生じない。従って、照明シ
ャッタ3のみでは高精度な露光量制御が困難な僅かな積
算露光量(ドーズ)に対しても、像面シャッタ20を使
用することによって結像性能を悪化させることなく、高
精度に露光量を制御できる。
【0035】また、図2において、或るショット領域に
対して開口19を+x方向に走査して露光を行った場合
には、次のショット領域に対しては開口19を−x方向
に走査して露光を行えばよい。これによって、像面シャ
ッタ20の無駄な動きがなくなり、スループットも向上
する。ここで、図1の照明シャッタ3のみを使用する方
法と、照明シャッタ3及び像面シャッタ20の両方を使
用する方法とを使い分ける基準の一例につき説明する。
仮に照明シャッタ3のみを用いて露光量を制御するもの
とすると、図4において、台形状の折れ線41の傾斜部
41a,41bの時間がシャッタ時間TSである。ま
た、折れ線41が0から再び0になるまでの時間から最
初のシャッタ時間TSを差し引いた時間が露光時間TE
となる。この場合、露光時間TEが、シャッタ時間TS
よりも長い範囲では、結像性能を悪化させることなく照
明シャッタ3のみを用いて露光量を制御できる。必要な
積算露光量をDadとすると、照度はE0 であるため露光
時間TEはDad/E0 となる。従って、次の条件を満た
すときには、照明シャッタ3のみを用いて露光量を正確
に制御できる。
【0036】Dad/E0 ≧TS (6) この式は(2)式と等価である。逆に、必要な積算露光
量DadがTS・E0 より小さいときには、照明シャッタ
3及び像面シャッタ20を併用すればよいことになる。
次に、上記の実施の形態では、ウエハW上のショット領
域の全面に等しい積算露光量で露光を行うことを前提に
していた。これは照明シャッタ3のみを使用して露光量
を制御する場合には当然である。しかしながら、本例の
像面シャッタ20を使用する場合には、(3)式より同
一のショット領域内であっても像面シャッタ20の開口
19の像のスリット幅SW 、又は走査速度VW を変える
ことによって積算露光量の分布を制御できる。このた
め、例えばレチクルRのパターンの密度が場所によって
異なり、それによってフォトレジストに対する適正な積
算露光量も場所によって異なるような場合でも或る程度
対応できるようになる。
【0037】具体的に、図1において、像面シャッタ2
0の開口19の走査方向に対応するウエハWの表面での
方向をX方向として、ウエハW上の位置X1から位置X
2までのショット領域での適正な積算露光量のX方向へ
の分布D(X)が、図5(b)に示すように、平均値D
0 に対して中央部では高く周辺部では低いとする。この
ような傾向は、例えばレチクルRのパターン像を順次部
分的にテストプリントして、各部で解像度が良好になる
ときの露光量を特定することによって求めることができ
る。この場合、像面シャッタ20を用いる際に、像面シ
ャッタ20の開口19のウエハW上での像のX方向への
走査速度V(X)を、図5(a)に示すように、平均値
0 に対して中央部では低く周辺部では高く設定すれば
よい。これによって、部分的に異なる適正な積算露光量
を与えることができる。同様に、走査速度Vを一定とし
て、開口19の幅Sを制御しても積算露光量の分布を制
御できる。
【0038】なお、上記実施の形態では像面シャッタ2
0の走査される開口19を可変視野絞り16の近傍、即
ち像面P2の共役面の近傍に設けたが、像面シャッタ2
0の開口19の配置面をレチクルRのパターン面P1の
近傍に設定してもよく、更には像面P2の近傍(ウエハ
Wの上面)に設定してもよい。また、或る程度のデフォ
ーカスはあるが、像面シャッタ20の開口19をレチク
ルRの上面に配置してもよい。
【0039】但し、上述の実施の形態のように可変視野
絞り16の配置面の近傍に像面シャッタ20の開口19
を設定する場合には、レチクルステージ23や投影光学
系PL等の障害物が無いために配置が容易である。更
に、像面シャッタ20の開口20を、投影光学系PLよ
り上部のパターン面P1の近傍や、可変視野絞り16の
近傍に配置して像面シャッタ20を使用する場合には、
照明シャッタ3のみを使用する場合に比べて、投影光学
系PLに照射される露光光ILの光量が減少するため、
投影光学系PLの温度上昇を防止でき、結果として結像
特性を良好に維持できる。
【0040】また、像面シャッタ20の開口19の形状
や大きさ、又は走査方向等は上記の実施の形態に限定さ
れず、要は固定、又は可変形状の開口が露光光ILの光
路を横切る構成であればよい。更に、上記の実施の形態
では、可変視野絞り16と像面シャッタ20とが別体と
されているが、これらを一体構成として、1つのシャッ
タ部材で照明領域の規定、及び各点に対する積算露光量
の設定を行わせてもよい。また、仮にフォトレジストの
感度が全体として向上して、照明シャッタ3で積算露光
量を制御する必要性が殆ど無いような場合には、照明シ
ャッタ3を省略するような構成も考えられる。
【0041】また、本発明は投影光学系を使用しないプ
ロキシミティ方式やコンタクト方式の露光装置で露光量
を制御する場合にも適用できる。このように、本発明は
上述の実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱し
ない範囲で種々の構成を取り得る。
【0042】
【発明の効果】本発明の露光方法によれば、所定の開口
の走査方向の幅、又は走査速度の少なくとも一方を制御
して露光量を制御しているため、露光光の照度が大きく
なるか、又は基板(ウエハ等)に対する必要な積算露光
量(ドーズ)が小さくなった場合でも、その開口の幅を
狭くするだけで、結像性能を悪化させることなく、その
基板に対する積算露光量を高精度に適正範囲に制御でき
る利点がある。
【0043】また、本発明が例えば投影光学系を有する
投影露光装置に適用される場合で、且つその開口が投影
光学系より上部に設置される際には、投影光学系に照射
される露光光のエネルギが減少するため、投影光学系の
温度上昇が少なくなり結像特性が良好に維持される。ま
た、本発明の露光装置によれば、そのような露光方法が
使用できる。
【0044】また、シャッタ部材よりもその露光光の光
源に近い位置に、その露光光の光路を開閉するための補
助シャッタ部材を配置し、露光量制御系は、そのシャッ
タ部材、及びその補助シャッタ部材の動作を制御してそ
の基板に対する露光量を制御すると共に、その基板に対
する必要露光量が多いときに、その補助シャッタ部材を
介してその基板に対するその露光光の照射時間を制御す
る場合には、従来のシャッタ羽根方式のような補助シャ
ッタ部材と本発明の走査方式のシャッタ部材とが併用さ
れる。従って、必要な積算露光量が多い場合には補助シ
ャッタのみを使用し、必要な積算露光量が少ない場合に
はシャッタ部材を併用することで、積算露光量の制御精
度を低下させることなくダイナミックレンジを広くでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例で使用される投影露
光装置を示す構成図である。
【図2】図1の像面シャッタ20の構成例を示す斜視図
である。
【図3】図1の照明シャッタ3を示す図である。
【図4】その実施の形態の一例におけるウエハ面での照
度変化を示す図である。
【図5】ウエハ上に位置によって異なる積算露光量を付
与する場合の説明図である。
【図6】従来例におけるウエハ面での照度変化を示す図
である。
【符号の説明】
1 露光光源 2 楕円鏡 3 照明シャッタ 5 露光量制御系 14 インテグレータセンサ 16 可変視野絞り R レチクル PL 投影光学系 W ウエハ 18 主制御系 19 像面シャッタ20の開口 20 像面シャッタ 32A,32B シャッタ幕

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の露光光のもとでマスク上のパター
    ンを基板上に転写する露光方法において、 前記基板の表面の近傍、又は前記表面に対する光学的な
    共役面若しくはこの近傍で前記露光光の光路を横切るよ
    うに所定幅の開口を走査すると共に、 前記開口の走査方向の幅、又は前記開口の走査速度の少
    なくとも一方を制御することによって、前記基板に対す
    る前記露光光の露光量を制御することを特徴とする露光
    方法。
  2. 【請求項2】 所定の露光光のもとでマスク上のパター
    ンを基板上に転写する露光装置において、 前記基板の表面の近傍、又は前記表面に対する光学的な
    共役面若しくはこの近傍に配置されて所定幅の開口が形
    成されると共に、前記開口が前記露光光の光路を横切る
    ように移動するシャッタ部材と、 該シャッタ部材の前記開口の幅、又は該シャッタ部材の
    移動速度の少なくとも一方を制御することによって前記
    基板に対する前記露光光の露光量を制御する露光量制御
    系と、を有することを特徴とする露光装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の露光装置であって、 前記シャッタ部材よりも前記露光光の光源に近い位置に
    前記露光光の光路を開閉するための補助シャッタ部材を
    配置し、 前記露光量制御系は、前記シャッタ部材、及び前記補助
    シャッタ部材の動作を制御して前記基板に対する露光量
    を制御すると共に、 前記基板に対する必要露光量が多いときに、前記補助シ
    ャッタ部材を介して前記基板に対する前記露光光の照射
    時間を制御することを特徴とする露光装置。
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