JPH10284215A - 避雷装置 - Google Patents

避雷装置

Info

Publication number
JPH10284215A
JPH10284215A JP9082892A JP8289297A JPH10284215A JP H10284215 A JPH10284215 A JP H10284215A JP 9082892 A JP9082892 A JP 9082892A JP 8289297 A JP8289297 A JP 8289297A JP H10284215 A JPH10284215 A JP H10284215A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
insulating
tubular body
pressure release
lightning arrester
cylinder body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP9082892A
Other languages
English (en)
Inventor
Shoji Sasano
詳二 笹野
Kenji Takeda
憲治 武田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Otowa Electric Co Ltd
Nippon Kouatsu Electric Co
Original Assignee
Otowa Electric Co Ltd
Nippon Kouatsu Electric Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Otowa Electric Co Ltd, Nippon Kouatsu Electric Co filed Critical Otowa Electric Co Ltd
Priority to JP9082892A priority Critical patent/JPH10284215A/ja
Publication of JPH10284215A publication Critical patent/JPH10284215A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Thermistors And Varistors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 急激な内部圧力の上昇による放圧時、電離ガ
スの放出による外部アークが確実かつ容易に発生させる
ことにある。 【解決手段】 非直線性の電圧電流特性を有する限流素
子1を絶縁筒状体2に収納し、その絶縁筒状体2の両端
開口部を気密的に封止して前記絶縁筒状体2内に密閉空
間3を形成した避雷装置において、前記絶縁筒状体2の
上端開口部に、絶縁筒状体2の内部圧力の上昇により離
脱可能な封止金具4を気密的に被嵌し、前記絶縁電線2
7が装着された絶縁筒状体2の上端部を囲繞するように
絶縁カバー25を配設し、その絶縁カバー25の絶縁電
線近傍部位に、絶縁筒状体2の内部圧力の上昇により封
止金具4が離脱した放圧時に絶縁筒状体2から絶縁カバ
ー25内に放出される電離ガスを下方へ向けて外部へ誘
導するガス導出路32を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は避雷装置に関し、詳
しくは、雷サージ等による異常電圧の発生時、送配電線
の設備を雷サージ等から保護するための避雷装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般的に、高圧や特高の送配電線付近へ
の落雷時、雷サージ等による異常電圧が発生した際、送
配電線の設備を雷サージ等から保護するため、送配電線
の接地側と電線側との間に避雷装置を取り付けている。
【0003】この避雷装置は、サージ電圧に対しては低
抵抗、送配電線の通常の対地電圧に対しては高抵抗を示
す非直線性の電圧電流特性を有するZnO等の限流素子
を具えた構造を具備する。この限流素子を磁器製の絶縁
筒状体に収納し、その絶縁筒状体の両端開口部に接地側
及び電線側の端子電極を気密的に封止して、両端子電極
を限流素子と電気的に接続すると共に絶縁筒状体内に密
閉空間を形成した構造としている。
【0004】この避雷装置では、雷サージ等による異常
電圧が発生すると、限流素子が低抵抗値となってこれを
瞬時に大地に逃がし、その異常電圧が消滅すれば、限流
素子が高抵抗値となって通常の対地電圧を遮断する。こ
の弁作用により、送配電線の設備を雷サージ等から保護
している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、直撃雷
などの定格を超えるサージ電圧が発生すると、限流素子
が故障することがあり、その場合、絶縁筒状体の密閉空
間において内部アークが発生し、その内部アークにより
電離したイオンを含んだ大量のガスが発生して内部圧力
が急激に上昇する。この急激な内部圧力の上昇により、
限流素子などの内部要素が絶縁筒状体と共に爆発的に破
壊してその破片が周囲へ飛散する。このような避雷装置
の爆発的な破壊が発生してその破片が飛散すると、人身
事故の原因にもなって非常に危険であり重大問題とな
る。
【0006】そこで、避雷装置の爆発的な破壊を未然に
防止するため、密閉空間を形成した絶縁筒状体の一部
に、内部圧力がある程度上昇した時点で、内部に発生し
た電離ガスを外部へ放出させる破断可能な部位を形成し
た構造のものがある。これにより、その破断可能な部位
からの電離ガスの放出により外部アークを発生させて内
部アークを消滅させ、急激な内部圧力の上昇を抑止して
いる。しかしながら、内部圧力の上昇により絶縁筒状体
の破断可能な部位から電離ガスが放出しても、外部アー
クが確実に発生するとは限らないというのが現状であっ
た。
【0007】それ故に、本発明は上記問題点に鑑みて提
案されたもので、その目的とするところは、急激な内部
圧力の上昇による放圧時、電離ガスの放出による外部ア
ークが確実かつ容易に発生し得る避雷装置を提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の技術的手段として、本発明は、非直線性の電圧電流特
性を有する限流素子を絶縁筒状体に収納し、その絶縁筒
状体の両端開口部を気密的に封止して前記絶縁筒状体内
に密閉空間を形成した避雷装置において、前記絶縁筒状
体の一端開口部に、絶縁筒状体の内部圧力の上昇により
離脱可能な封止金具を気密的に被嵌し、絶縁電線が装着
された前記絶縁筒状体の一端部を囲繞するように絶縁カ
バーを配設し、その絶縁カバーの絶縁電線近傍部位に、
絶縁筒状体の内部圧力の上昇により封止金具が離脱した
放圧時に絶縁筒状体から絶縁カバー内に放出される電離
ガスを接地側へ向けて外部へ誘導するガス導出路を形成
したことを特徴とする。
【0009】具体的に、前記ガス導出路は、絶縁カバー
の側壁部に開口した放圧孔と、前記放圧孔と連通して接
地側へ向けて開口するノズル部とからなる。また、前記
ガス導出路は、絶縁カバーの側壁部に開口した放圧孔
と、前記放圧孔と連通して接地側へ向けて開口するノズ
ル部とからなり、そのノズル部の開口部に放圧時に破断
可能な薄膜部を形成した構造とすることが可能である。
更に、前記ガス導出路は、絶縁カバーの側壁部に開口し
て放圧時に破断可能な薄膜部を形成した放圧孔と、前記
放圧孔と連通して接地側へ向けて開口するノズル部とか
らなる構造とすることも可能である。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明に係る避雷装置の実施形態
を図1乃至図4に示して説明する。
【0011】この実施形態の避雷装置は、図1に示すよ
うに非直線性の電圧電流特性を有するZnO等の限流素
子1〔図では2個〕を磁器製の絶縁筒状体2に収納し、
その絶縁筒状体2の両端開口部を気密的に封止して絶縁
筒状体2内に密閉空間3を形成した構造を有する。
【0012】具体的に、絶縁筒状体2の上端開口部に、
絶縁筒状体2の内部圧力の上昇により離脱可能な封止金
具4をOリング5を介して気密的に被嵌する。この封止
金具4にスプリング6及び金属板7を接合させ、電極で
ある接続金具8,10間に直列ギャップを形成する酸化
チタン等の絶縁性スペーサ9を配置する。また、この絶
縁性スペーサ9の下端に位置する接続金具10と、限流
素子1の上端に接合した接続金具12との間に筒状の接
続金具11を介在させる。
【0013】更に、限流素子1の下端に密封金具13を
接合し、その密封金具13に植設されたボルト14を絶
縁筒状体2の下端部に形成された貫通孔15に挿通し、
その貫通孔15のテーパ部に密封用ゴム16を前述のボ
ルト14に挿通させてナット17により締め付けでもっ
て密着させる。密封ゴム16とナット17との間には接
続金具18を介在させ、その接続金具18と電柱の腕金
〔図示せず〕に取り付けられるロッド19の上端部20
との間にスプリング21を介在させる。絶縁筒状体2の
下端部及びロッド19の上端部20を囲繞するように下
部金具24を接着材23によりロッド19を導出させた
状態で固着する。
【0014】本発明の特徴は、絶縁筒状体2の上端部に
装着された絶縁カバー25にある。即ち、絶縁電線27
がバインド線26により巻着された絶縁筒状体2の上端
部を囲繞するように絶縁カバー25を配設する。
【0015】この絶縁カバー25は、図2に示すように
絶縁筒状体2の上端部を囲繞する中央部28と、その中
央部28から絶縁電線27が延びる方向に沿って一体的
に延設された両端部29とからなり、例えばポリエチレ
ン等の樹脂製のものである。絶縁カバー25の両端部2
9は、図3に示すように絶縁電線27を抱持するように
一部を切り欠いた断面ほぼ円形を有し、その切り欠き部
分を拡開させることにより内部に絶縁電線27を収納さ
せ、その切り欠き部分の二つの舌片30を重合させてピ
ン31による係止でもって装着される。
【0016】本発明の特徴は、絶縁カバー25の中央部
28の絶縁電線27の近傍部位に、絶縁筒状体2の内部
圧力の上昇により封止金具4が離脱した放圧時に絶縁筒
状体2から絶縁カバー25内に放出される電離ガスを下
方(接地側)へ向けて外部へ誘導するガス導出路32を
形成した構造を有することにある。
【0017】具体的に、ガス導出路32は、絶縁カバー
25の側壁部に開口した放圧孔33と、放圧孔33と連
通したノズル部34とからなり、そのノズル部34の下
端開口部に放圧時に破断可能な薄膜部35を形成した構
造を有する。また、ガス導出路32は、図4に示すよう
に絶縁カバー25の側壁部に開口して放圧時に破断可能
な薄膜部35’を形成した放圧孔33’と、放圧孔3
3’と連通して下方へ向けて開口するノズル部34’と
からなる構造とすることも可能である。
【0018】この避雷装置では、雷サージ等による異常
電圧が発生すると、限流素子1が低抵抗値となってこれ
を瞬時に大地に逃がし、その異常電圧が消滅すれば、限
流素子1が高抵抗値となって通常の対地電圧を遮断す
る。この弁作用により、送配電線の設備を雷サージ等か
ら保護しているが、直撃雷などの定格を超えるサージ電
圧が発生すると、限流素子1が故障することがあり、そ
の場合、絶縁筒状体2の密閉空間3において内部アーク
が発生し、その内部アークにより電離したイオンを含ん
だ大量のガスが発生して内部圧力が急激に上昇する。こ
の急激な内部圧力の上昇により、絶縁筒状体2の上端開
口部に被嵌された封止金具4がその絶縁筒状体2から離
脱する。これにより、内部に発生した電離ガスが外部へ
放出し、この電離ガスの放出により外部アークを発生さ
せて内部アークを消滅させ、急激な内部圧力の上昇を抑
止して避雷装置の爆発的な破壊を未然に防止する。
【0019】この時、封止金具4が絶縁筒状体2から離
脱して内部に発生した電離ガスが外部へ放出されるに際
して、絶縁筒状体2の上端部を覆う絶縁カバー25の側
壁部の放圧孔33を介してノズル部34を通って薄膜部
35を破断し、そのノズル部34の開口部から電離ガス
が下方へ向けて流出し、絶縁筒状体2の下端部に位置す
る下部金具24との間で外部アークが速やかに発生す
る。このようにして外部アークを確実に発生させること
ができることにより、絶縁筒状体2での内部アークを速
やかに消滅させ、急激な内部圧力の上昇を確実に抑止す
る。
【0020】尚、絶縁筒状体2の上端部を覆う絶縁カバ
ー25は、その絶縁筒状体2の上端部にバインド線26
で巻着された絶縁電線27を収納配置した構造を有する
ので、絶縁カバー25を含む避雷装置の上部構造をコン
パクトなものとする。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、絶縁筒状体の上端開口
部に、絶縁筒状体の内部圧力の上昇により離脱可能な封
止金具を気密的に被嵌し、前記絶縁電線が装着された絶
縁筒状体の一端部を囲繞するように絶縁カバーを配設
し、その絶縁カバーの絶縁電線近傍部位に、絶縁筒状体
の内部圧力の上昇により封止金具が離脱した放圧時に絶
縁筒状体から絶縁カバー内に放出される電離ガスを接地
側へ向けて外部へ誘導するガス導出路を形成したことに
より、絶縁筒状体での急激な内部圧力の上昇による放圧
時、電離ガスの放出による外部アークを確実かつ容易に
発生させることができ、避雷装置の爆発的な破壊を確実
に防止できて信頼性が大幅に向上する。尚、絶縁筒状体
の一端部を覆う絶縁カバーにより絶縁電線を収納配置し
た構造を有するので、絶縁カバーを含む避雷装置の上部
構造のコンパクト化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における避雷装置の一部断面
部分を含む正面図
【図2】図1の平面図
【図3】図2のA−A線に沿う断面図
【図4】本発明の他の実施形態における避雷装置の一部
断面部分を含む正面図
【符号の説明】
1 限流素子 2 絶縁筒状体 3 密閉空間 4 封止金具 25 絶縁カバー 27 絶縁電線 32 ガス導出路 33 放圧孔 34 ノズル部 35 薄膜部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非直線性の電圧電流特性を有する限流素
    子を絶縁筒状体に収納し、その絶縁筒状体の両端開口部
    を気密的に封止して前記絶縁筒状体内に密閉空間を形成
    した避雷装置において、前記絶縁筒状体の一端開口部
    に、絶縁筒状体の内部圧力の上昇により離脱可能な封止
    金具を気密的に被嵌し、絶縁電線が装着された前記絶縁
    筒状体の一端部を囲繞するように絶縁カバーを配設し、
    その絶縁カバーの絶縁電線近傍部位に、絶縁筒状体の内
    部圧力の上昇により封止金具が離脱した放圧時に絶縁筒
    状体から絶縁カバー内に放出される電離ガスを接地側へ
    向けて外部へ誘導するガス導出路を形成したことを特徴
    とする避雷装置。
  2. 【請求項2】 前記ガス導出路は、絶縁カバーの側壁部
    に開口した放圧孔と、前記放圧孔と連通して接地側へ向
    けて開口するノズル部とからなることを特徴とする請求
    項1記載の避雷装置。
  3. 【請求項3】 前記ガス導出路は、絶縁カバーの側壁部
    に開口した放圧孔と、前記放圧孔と連通して接地側へ向
    けて開口するノズル部とからなり、そのノズル部の開口
    部に放圧時に破断可能な薄膜部を形成したことを特徴と
    する請求項1記載の避雷装置。
  4. 【請求項4】 前記ガス導出路は、絶縁カバーの側壁部
    に開口して放圧時に破断可能な薄膜部を形成した放圧孔
    と、前記放圧孔と連通して接地側へ向けて開口するノズ
    ル部とからなることを特徴とする請求項1記載の避雷装
    置。
JP9082892A 1997-04-01 1997-04-01 避雷装置 Withdrawn JPH10284215A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9082892A JPH10284215A (ja) 1997-04-01 1997-04-01 避雷装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9082892A JPH10284215A (ja) 1997-04-01 1997-04-01 避雷装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10284215A true JPH10284215A (ja) 1998-10-23

Family

ID=13786933

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9082892A Withdrawn JPH10284215A (ja) 1997-04-01 1997-04-01 避雷装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10284215A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100823955B1 (ko) 2007-06-04 2008-04-22 동우전기공업(주) 내뢰혼 삽입내장형 폴리머 라인포스트 애자

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100823955B1 (ko) 2007-06-04 2008-04-22 동우전기공업(주) 내뢰혼 삽입내장형 폴리머 라인포스트 애자

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5113306A (en) Non-fragmenting arrester with staged pressure relief mechanism
US6788518B1 (en) Spark gap arrangement
US4663692A (en) Electrical surge arrester and disconnector
US4059816A (en) Electrical loadbreak fuse and canister assembly
JPH10284215A (ja) 避雷装置
US2860210A (en) Circuit interrupting device
US3179851A (en) Electrical protective apparatus
JPH11121138A (ja) 放圧構造付き避雷器
US5289154A (en) Fuse cutout assembly and method
JP3175244B2 (ja) 送電線用避雷装置
JP3662992B2 (ja) 保護装置内蔵形碍子装置
JPH0545034Y2 (ja)
JPS62287602A (ja) 避雷器
JP2724057B2 (ja) 避雷装置
JPH0243084Y2 (ja)
JP7191757B2 (ja) 筒形カットアウト
JPH0729528Y2 (ja) 避雷碍子
JP2010055869A (ja) 避雷器
JPH1012409A (ja) 避雷装置
JPH0332034Y2 (ja)
JPH0516848Y2 (ja)
JPH0241813Y2 (ja)
JPH0729527Y2 (ja) 避雷碍子
JPH0650933Y2 (ja) 避雷器内蔵円筒形カットアウトの放圧装置
JP2002270083A (ja) 避雷器内蔵円筒形カットアウト

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20040601