JPH10283749A - 磁気ディスクカートリッジ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ケースのサイズを大きくして磁気ディスクメ
ディアの外径増大による記録容量を拡大するについて、
磁気ヘッドの移動範囲の確保すると共に、ドライブ装置
の簡素化、信頼性確保、コスト抑制を図りつつ下位互換
の機能を確保する。 【解決手段】 大容量磁気ディスクメディア４をケース
２内に収容すると共に、ドライブ装置への挿入方向Ｘに
対する左右両側に一対の基準孔6,7 を設け、このケース
２は小容量磁気ディスクカートリッジのケースと略相似
形であり、外形寸法は少なくとも平面寸法を大きく形成
し、磁気ディスクメディア４の外径を大きく形成してな
り、前記基準孔6,7 を結ぶ線分L1と磁気ディスクメディ
ア４の回転中心との距離Ｂを小容量磁気ディスクカート
リッジにおける当該距離と同一に形成し、さらに、上記
線分Ｂとケース挿入前端面2aとの距離Ｅを小容量磁気デ
ィスクカートリッジにおける当該距離と略同一とする。
また、磁気ヘッド挿入用開口５の挿入方向の長さを小容
量磁気ディスクカートリッジの磁気ヘッド挿入用開口よ
り大きく形成してなる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、大容量磁気ディス
クメディアをケース内に収容してなり、この磁気ディス
クメディアを回転させて磁気記録再生に利用する磁気デ
ィスクカートリッジに関するものであり、特に詳細に
は、他の小容量タイプの磁気ディスクカートリッジとの
下位互換機能を確保するようにした磁気ディスクカート
リッジに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来より、フレキシブルなポリエステル
シート等からなる円盤状のベースの両面に磁性体層が形
成され、回転されながら磁気ヘッドにより上記磁性体層
に磁気記録がなされる磁気ディスク（いわゆるフロッピ
ー・ディスク）が提供され、その取扱いの容易性、低コ
ストといった利点から、主としてコンピュータ用の記録
媒体として用いられている。

【０００３】近時、この種の磁気ディスクは、いわゆる
３．５インチタイプのもので代表されるように、小型の
ハードケース内に回転可能に収容されて、磁気ディスク
カートリッジとして使用されることが多くなっている。

【０００４】このハードケースを用いるタイプの磁気デ
ィスクカートリッジにおいては、ケースに磁気ヘッド挿
入用の開口およびこれを開閉するシャッター部材が設け
られると共に、ドライブ装置への挿入方向に対する左右
両側に該ドライブ装置内での位置基準となる一対の基準
孔が設けられている。また、このような磁気ディスクカ
ートリッジに対しては常に大容量化が求められている。

【０００５】このように、記録容量が従来品よりも高め
られた磁気ディスクカートリッジが提供されると、その
大容量タイプの磁気ディスクカートリッジを駆動するた
めのドライブ装置が新たに提供される。この新たなドラ
イブ装置は、新規の大容量タイプの磁気ディスクカート
リッジを駆動できることは勿論、多くの場合は、ユーザ
ーの便宜を図っていわゆる「下位互換」の機能、つまり
記録容量の点で下位となる従来のいわゆる小容量磁気デ
ィスクカートリッジも駆動できる機能を備えるように形
成されることが多い。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】ところで、前述の磁気
ディスクメディアの記録容量を増大するために、その記
録線密度やトラック密度の向上が図られているが、その
記録容量の実効的な向上には磁気ディスクメディアの記
録面積の増大も有効な手段の一つである。

【０００７】つまり、円板形状の磁気ディスクメディア
で外径を増大することは、記録面積を増大して記録容量
を増加させることについて効果的である。特に、磁気デ
ィスクメディアの内周側の記録領域の増大は、半径の増
大の割には記録面積の増大は少なく、また磁気ディスク
メディアの中心側部分にはセンターコア部材などが設け
られ、設計寸法的にも増大は困難である。

【０００８】しかして、上記のように磁気ディスクメデ
ィアの外径を増大することは、この磁気ディスクメディ
アを内蔵するケースの寸法もそれに伴って増大させる必
要がある。一方、前述のように「下位互換」の機能を確
保して、過去のデータを活用することが必要不可欠であ
るが、前記磁気ディスクメディアの外径増加に伴うケー
ス寸法の増大は、大容量タイプのドライブ装置において
下位互換機能を得るための機構の複雑化を招く問題を有
している。

【０００９】具体的には、上記ドライブ装置は、パソコ
ンに搭載するための寸法制約、コスト制約などを大きく
受け、下位互換機能のための機構の簡素化、低コスト化
が重要な要件となる。

【００１０】上記のような点から、大容量タイプのドラ
イブ装置では、主要部品である回転スピンドルや磁気ヘ
ッドなどは、可能な限り同一部品をドライブ装置の同一
位置に固定して用い、信頼性の確保、コストの低減が求
められる。特に、磁気ヘッド挿入用開口から磁気ディス
クメディアに接近して移動する磁気ヘッドについては、
磁気ディスクメディアの外径の増大に対応してその可動
範囲を多く設定する必要がある。

【００１１】上記のような点、および、現行の小容量タ
イプの磁気ディスクカートリッジにおいては、そのケー
スに設けられた磁気ヘッド挿入用開口を開閉するシャッ
ター部材をケースの前縁部に装着し、このシャッター部
材を摺動自在に保持する構造がケースの前端部に形成さ
れている。このため、磁気ディスクメディアの回転中心
の位置からケース前端面までの距離が、ケース後端面ま
での距離より大きく形成されていることに着目し、この
構成を大容量磁気ディスクカートリッジにおいても採用
することがドライブ装置における構造の簡素化を図りつ
つ下位互換性を確保する上で必須であり、その結果、前
記磁気ディスクカートリッジの外径増大による記録容量
の増大が実現可能となる。

【００１２】そこで本発明は上記点に鑑みてなされたも
のであり、ケースのサイズを大きくして磁気ディスクメ
ディアの外径増大による記録容量を拡大するについて、
ドライブ装置の簡素化、信頼性確保、コスト抑制を図る
と共に磁気ヘッドの可動範囲を拡大しつつ下位互換の機
能が確保できるようにした磁気ディスクカートリッジを
提供せんとするものである。

【００１３】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決した本発
明による磁気ディスクカートリッジは、円盤状の大容量
磁気ディスクメディアをケース内に回転可能に収容する
と共に、このケースに磁気ヘッド挿入用開口と、該磁気
ヘッド挿入用開口を開閉するシャッター部材と、ドライ
ブ装置への挿入方向に対する左右両側に該ドライブ装置
内での位置基準となる一対の基準孔とを設け、前記ケー
スは小容量磁気ディスクカートリッジのケースと略相似
形であり、該ケースの外形寸法は少なくとも平面寸法を
前記小容量磁気ディスクカートリッジのケースより大き
く形成すると共に、前記大容量磁気ディスクメディアは
外径を小容量磁気ディスクメディアより大きく形成し、
前記両側の基準孔を結ぶ線分と前記大容量磁気ディスク
メディアの回転中心との距離を、小容量磁気ディスクカ
ートリッジのケースにおける当該距離と同一に形成し、
さらに、上記両側の基準孔を結ぶ線分とケースの挿入前
端面との距離を、小容量磁気ディスクカートリッジのケ
ースにおける当該距離と略同一とし、一方、前記ケース
の磁気ヘッド挿入用開口の挿入方向の長さを、小容量磁
気ディスクカートリッジのケースの磁気ヘッド挿入用開
口の挿入方向の長さより大きく形成したことを特徴とす
るものである。

【００１４】また、前記磁気ヘッド挿入用開口は、ケー
スの前端面部に連通開口して設けるのが好適である。

【００１５】前記のような本発明の磁気ディスクカート
リッジを大容量タイプのドライブ装置に対して挿入する
と、そのケースは基準孔によって位置決めされ、磁気デ
ィスクメディアの中心位置に対応してスピンドルが接合
して駆動し、磁気ヘッド挿入用開口から磁気ヘッドが磁
気ディスクメディアに対して近接し、磁気記録再生を行
うものであり、その際、磁気ヘッド挿入用開口の挿入方
向長さが大きく磁気ヘッドの可動範囲を増加して、磁気
ディスクメディアの外径の増大に伴って記録容量が増加
できる。

【００１６】

【発明の効果】上記のような本発明によれば、磁気ディ
スクメディアの外径の増大によって記録容量を増加させ
るについて、そのケースは小容量磁気ディスクカートリ
ッジのケースと略相似形であると共に外形寸法は少なく
とも平面寸法を小容量磁気ディスクカートリッジのケー
スより大きく形成し、このケースの両側の基準孔を結ぶ
線分と磁気ディスクメディアの回転中心との距離および
ケースの挿入前端面との距離を、小容量磁気ディスクカ
ートリッジのケースにおける当該距離と同一に形成し、
一方、前記ケースの磁気ヘッド挿入用開口の挿入方向の
長さを、小容量磁気ディスクカートリッジのケースの磁
気ヘッド挿入用開口の挿入方向の長さより大きく形成し
たことにより、ドライブ装置において大容量磁気ディス
クカートリッジと小容量磁気ディスクカートリッジを基
準孔によって磁気ディスクメディアの回転中心および前
端面位置を共通位置に保持するようにして、同一のシャ
ッター開閉機構、スピンドル機構、磁気ヘッド機構等の
機構によって両磁気ディスクカートリッジのシャッター
部材の開閉、回転駆動および記録再生が行え、さらに、
磁気ヘッド挿入用開口の挿入方向の長さを長くすること
で磁気ヘッドの可動範囲を多く設定することが可能とな
り、記録容量の増大および下位互換機能を簡易な構造で
低コストに、高い信頼性と共に確保することができる。

【００１７】また、前記磁気ヘッド挿入用開口をケース
の前端面部に連通開口して設けたものでは、磁気ディス
クメディアの外周方向に記録トラックを最大限に設ける
ことができ、記録容量の増大が最大限に得られる。

【００１８】また、磁気ヘッド挿入用開口の開口幅を小
容量磁気ディスクカートリッジのケースの開口幅と略一
致させることで、この磁気ヘッド挿入用開口の開閉を行
うシャッター部材の開閉ストロークを一致させることが
でき、シャッター開閉機構を同一とすることができ、防
塵効果などの信頼性の確保とコストの削減の効果を得る
ことができる。

【００１９】

【発明の実施の形態】以下、図面に示す実施の形態に基
づいて本発明を詳細に説明する。図１は一例の大容量タ
イプの磁気ディスクカートリッジのシャッター部材を取
り外した状態の底面図である。

【００２０】磁気ディスクカートリッジ１は、例えばア
クリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体のよう
な合成樹脂から形成されたケース２（ハードケース）内
に、中央部がセンターコア部材３に取り付けられて保持
された円盤状の磁気ディスクメディア４が回転自在に収
容されている。上記センターコア部材３は、ドライブ装
置（図示せず）の回転スピンドルと磁気的に係合し回転
力を磁気ディスクメディア４に伝える。この磁気ディス
クメディア４は、フレキシブルなポリエステルシート等
からなる円盤状のベースの両面に磁性体層が形成された
ものである。

【００２１】前記ケース２は上下２つのシェルハーフが
蓋合わせ状に固着されてなり、その下面および上面には
前端から中心部に矩形状に延びる磁気ヘッド挿入用開口
５が設けられる。この磁気ヘッド挿入用開口５は前端面
部が上下方向に全部開口されて、上下面の開口が連通形
成されている。そして、上記磁気ヘッド挿入用開口５を
開閉するために、図中左右方向に滑動自在とされた図示
しないシャッター部材が組み付けられ、その摺動範囲の
ケース２の表面には浅い摺動溝２ｄが形成される。

【００２２】また、前記ケース２の下面には、ドライブ
装置への挿入方向Ｘに対する左右両側に一対の基準孔
６，７が設けられ、この基準孔６，７にはドライブ装置
内で位置決めピンが挿入されて位置基準となる。さら
に、ケース２の下面中心部には、前記センターコア部材
３が露出するスピンドル孔２ｃが円形状に開口されてい
る。

【００２３】前記ケース２の前端部の一方（図１で左
側）のコーナー部に、斜めに除去されてなる誤挿入防止
用の切欠き部８が設けられている。また、ケース２の挿
入後方の両側には、一方に誤消去防止表示部１０が、他
方には記録容量の識別を行うためにの識別孔１１が設け
られている。

【００２４】一方、図２には小容量磁気ディスクカート
リッジ５０（汎用されている記録容量が１〜２ＭＢの
３．５インチ磁気ディスクカートリッジ）のシャッター
部材を取り外した状態の底面図を示す。

【００２５】この小容量磁気ディスクカートリッジ５０
も、ケース５２内に中央部がセンターコア部材３に取り
付けられた円盤状の磁気ディスクメディア５４が回転自
在に収容され、そのケース５２の下面および上面には前
端部から中心部に矩形状に延びる磁気ヘッド挿入用開口
５５が設けられている。この磁気ヘッド挿入用開口５５
を開閉する図示しない公知のシャッター部材が組み付け
られ、その摺動範囲のケース５２の表面には浅い摺動溝
５２ｄが形成される。

【００２６】また、前記ケース５２の下面には、ドライ
ブ装置への挿入方向Ｘに対する左右両側に一対の基準孔
５６，５７が設けられ、下面中心部にはスピンドル孔５
２ｃが円形状に開口されている。さらに、前記ケース２
の前端部の一方のコーナー部には斜めに誤挿入防止用の
切欠き部５８が設けられ、挿入後方の両側には同様に一
方に誤消去防止表示部１０が、他方には記録容量の識別
を行うためにの識別孔１１が設けられている。

【００２７】そして、前記大容量磁気ディスクカートリ
ッジ１のケース２の平面的外形形状は、小容量磁気ディ
スクカートリッジ５０と略相似な形状であり、該ケース
２の外形寸法は少なくとも平面寸法が前記小容量磁気デ
ィスクカートリッジ５０のケース５２より大きく形成さ
れている。これに伴い、前記大容量磁気ディスクメディ
ア４は外径Ｄが小容量磁気ディスクメディア５４の外径
ｄより大きく形成され（Ｄ＞ｄ）、その記録面積の増加
により記録容量が増大されている。

【００２８】また、前記ケース２に形成された一対の基
準孔６，７における基準孔間寸法Ａが、小容量磁気ディ
スクカートリッジ５０のケース５２に形成された一対の
基準孔５６，５７の基準孔間寸法ａと同一に形成される
（Ａ＝ａ）と共に、両側の基準孔５，６を結ぶ線分Ｌ１
と前記大容量磁気ディスクメディア４の回転中心Ｓとの
距離Ｂが、小容量磁気ディスクカートリッジ５０のケー
ス５２における当該距離ｂと同一に形成されている（Ｂ
＝ｂ）。つまり、各基準孔に対して両磁気ディスクメデ
ィア中心が同一位置に配設され、同一位置のスピンドル
軸によって駆動可能であると共に、磁気ヘッドについて
も同一線上を移動することで記録再生が可能である。

【００２９】前記ケース２の両側の基準孔６，７を結ぶ
線分Ｌ１とケース２の挿入前端面２ａとの距離Ｅが、小
容量磁気ディスクカートリッジ５０のケース５２におけ
る当該距離ｅと略一致して形成されている（Ｅ≒ｅ）。
一方、ケース２の挿入方向Ｘに対する左右方向の幅Ｆ
は、小容量磁気ディスクカートリッジ５０のケース５２
における幅ｆより大きく形成され（Ｆ＞ｆ）、同様に、
ケース２の両側の基準孔６，７を結ぶ線分Ｌ１と挿入後
端面２ｂとの距離Ｇが、小容量磁気ディスクカートリッ
ジ５０のケース５２における当該距離ｇより大きく形成
されている（Ｇ＞ｇ）。このケース２の寸法拡大によ
り、外径Ｄの大きい磁気ディスクメディア４が収納可能
である。

【００３０】また、前記ケース２に開口された磁気ヘッ
ド挿入用開口５は、開口幅は小容量磁気ディスクカート
リッジ５０における磁気ヘッド挿入用開口５５と略同一
であり、挿入方向Ｘに沿う開口長さは長く形成されてい
る。この磁気ヘッド挿入用開口５の開口長さにおける中
心側位置は、小容量磁気ディスクカートリッジ５０にお
ける磁気ヘッド挿入用開口５５と略同一位置であり、前
端面２ａの方向に延長形成されて長く設けられている。
これにより、外径の増大した磁気ディスクメディア４の
外周部分についても磁気ヘッドの接近が行え、記録領域
が増大確保できる。また、磁気ヘッド挿入用開口を開閉
するシャッター部材の移動範囲が小容量磁気ディスクカ
ートリッジ５０と略同一となり、同一開閉機構で開閉さ
れる。

【００３１】なお、図示の場合、ケース前端部が除去さ
れて磁気ヘッド挿入用開口５の前方が開放されているこ
とで、その開口長さが最大限大きく形成されているが、
前端面２ａの壁部を残すように設けてもよい。

【００３２】さらに、前記ケース２のコーナー部に形成
された誤挿入防止用の切欠き部８は、大容量磁気ディス
クメディア４の中心Ｓを前後方向に通る中心線Ｌ２か
ら、ケース前端面２ａにおける上記切欠き部８の開始位
置までの距離Ｈが、小容量磁気ディスクカートリッジ５
０のケース５２における切欠き部５８についての同様の
距離ｈと略同一に形成されている（Ｈ≒ｈ）。これによ
り、上記大容量磁気ディスクカートリッジ１における切
欠き部８に当接する誤挿入防止部材が、小容量磁気ディ
スクカートリッジ５０の切欠き部５８にも当接するもの
である。

【００３３】前記ケース２の誤消去防止手段１０は前記
基準孔６，７に対して、小容量磁気ディスクカートリッ
ジ５０における誤消去防止手段１０と同一位置に同一寸
法に設けられ、同一位置の検出手段によって検出され
る。

【００３４】なお、大容量磁気ディスクカートリッジ１
のケース２の厚みは、前記小容量磁気ディスクカートリ
ッジ５０のケース５２の厚みより大きく形成してもよ
い。

【００３５】上記のような大容量タイプの磁気ディスク
カートリッジ１は、いわゆる「下位互換」の機能を有す
るドライブ装置（図示せず）によって駆動される。この
ドライブ装置は、磁気ディスクカートリッジ１の挿入に
対応してシャッター部材を開放する機構を有すると共
に、さらに挿入された状態で基準孔６，７に位置決めピ
ンを係合して規定位置に保持し、磁気ヘッドを磁気ヘッ
ド挿入用開口５から磁気ディスクメディア４に接近さ
せ、さらに、センターコア部材３に回転スピンドルが磁
気的に係合し磁気ディスクメディア４を所定の回転数で
回転駆動しつつ、外周部から内周部に磁気ヘッド挿入用
開口５内を移動する磁気ヘッドによって磁気ディスクメ
ディア４の記録トラックに磁気記録再生を行うものであ
る。

【００３６】この大容量タイプのドライブ装置に小容量
磁気ディスクカートリッジ５０を挿入すると、上記と同
様に基準孔５６，５７に位置決めピンが係合して磁気デ
ィスクメディア５４の回転中心が同一位置にセットさ
れ、同一スピンドル軸が接合されて駆動され、その磁気
ディスクメディア５４に磁気ヘッドによって磁気記録再
生が可能である。その際、磁気ヘッドの移動可能範囲
は、磁気ヘッド挿入用開口５５の開口範囲に規定され、
挿入方向Ｘについては短くなる。

【００３７】なお、前記大容量タイプのドライブ装置に
おいては、幅の異なる磁気ディスクカートリッジを中心
位置を合わせて挿入案内してバケット部に保持するため
に、挿入された磁気ディスクカートリッジ１，５０をそ
の側辺を両側より中心側に押圧する押圧ガイド手段を具
備する必要がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一つの実施の形態による磁気ディスク
カートリッジのシャッター部材を取り外した状態の底面
図

【図２】小容量タイプの磁気ディスクカートリッジのシ
ャッター部材を取り外した状態の底面図

【符号の説明】

１ 大容量磁気ディスクカートリッジ 50 小容量磁気ディスクカートリッジ ２，５２ ケース ２ａ，５２ａ 前端面 ２ｂ，５２ｂ 後端面 ３，５３ センターコア部材 ４，５４ 磁気ディスクメディア ５，５５ 磁気ヘッド挿入用開口 ６，７，５６，５７ 基準孔 ８，５８ 切欠き部 １０ 誤消去防止手段

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 円盤状の大容量磁気ディスクメディアを
   ケース内に回転可能に収容すると共に、このケースに磁
   気ヘッド挿入用開口と、該磁気ヘッド挿入用開口を開閉
   するシャッター部材と、ドライブ装置への挿入方向に対
   する左右両側に該ドライブ装置内での位置基準となる一
   対の基準孔とが設けられてなる磁気ディスクカートリッ
   ジにおいて、 前記ケースは小容量磁気ディスクカートリッジのケース
   と略相似形であり、該ケースの外形寸法は少なくとも平
   面寸法が前記小容量磁気ディスクカートリッジのケース
   より大きく形成されると共に、前記大容量磁気ディスク
   メディアは外径が小容量磁気ディスクメディアより大き
   く形成され、 前記両側の基準孔を結ぶ線分と前記大容量磁気ディスク
   メディアの回転中心との距離が、小容量磁気ディスクカ
   ートリッジのケースにおける当該距離と同一に形成さ
   れ、さらに、上記両側の基準孔を結ぶ線分とケースの挿
   入前端面との距離が、小容量磁気ディスクカートリッジ
   のケースにおける当該距離と略同一であり、 一方、前記ケースの磁気ヘッド挿入用開口の挿入方向の
   長さは、小容量磁気ディスクカートリッジのケースの磁
   気ヘッド挿入用開口の挿入方向の長さより大きく形成さ
   れたことを特徴とする磁気ディスクカートリッジ。