JPH10283629A - 透明磁気記録媒体 - Google Patents

透明磁気記録媒体

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JPH10283629A
JPH10283629A JP9091219A JP9121997A JPH10283629A JP H10283629 A JPH10283629 A JP H10283629A JP 9091219 A JP9091219 A JP 9091219A JP 9121997 A JP9121997 A JP 9121997A JP H10283629 A JPH10283629 A JP H10283629A
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layer
particles
recording medium
sample
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JP9091219A
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English (en)
Inventor
Tadahiro Matsunaga
直裕 松永
Hiroshi Ogawa
博 小川
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 確実な磁気入出力性能と透明性を兼ね備えた
透明磁気記録媒体を提供する。 【解決手段】 支持体上に少なくとも1層の磁性粒子を
含む磁気記録層を有する磁気記録媒体において、該磁気
記録層側のいずれかの同一層内又は/及び異なる層内に
平均1次粒子径が異なる無機粒子又は/及び有機高分子
粒子を2種類以上含有し、且つ、該磁気記録層側全層の
ヘイズ度が9%未満である透明磁気記録媒体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気入出力エラー
のない透明磁気記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】オーディオテープ、ビデオテープ、フロ
ッピーディスクのような磁気記録媒体の磁気記録層は、
磁性体含有量(塗布量)が多いため、高い磁気出力が得
られるが光透過性がないので磁気カードの印刷面上や、
写真フイルム上に磁気記録層を設けることはできない。
米国特許第5,491,051号明細書にはくり返し使
用しうる磁気特性及び写真特性のすぐれた写真要素が記
載されている。しかし、この写真要素は各種の情報、例
えば撮影の日時、天候、照明条件、縮小/拡大比等の撮
影時の条件、再プリント枚数、ズームしたい箇所、メッ
セージ等を組み込んで、くり返し使用したとき、現像、
プリント時の条件等の磁気記録情報の入出力が必ずしも
確実ではないという難点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】実際、例えば写真要素
(写真感材)としても使用する場合、一次粒径、使用量
等従来にあわせて研磨剤を用いても、現像処理液乾固物
等の汚れの磁気ヘッドへの転写防止・除去効果は充分で
はなく、また単に研磨剤使用量を増やしたり、研磨剤粒
径を大きくしたりすると、媒体そのものの透明性が極め
て低下する問題やスペースロスによる磁気出力低下とい
った問題あるいは磁気ヘッドの寿命を短かくするといっ
た問題等にぶつかり、実質的に透明でかつ、確実に磁気
入出力ができる磁気記録媒体の開発、そのための媒体の
最適な表面形状の設計が課題となっていた。従って、本
発明の目的は透明性確保の為、磁性体の塗布量を少なく
しても各種磁気情報を確実に磁気入出力できる磁気エラ
ーのない優れた透明磁気記録媒体を提供することにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、支持体上に少
なくとも1層の磁性粒子を含む磁気記録層を有する磁気
記録媒体において、該磁気記録層側のいずれかの同一層
内又は/及び異なる層内に平均1次粒子径が異なる無機
粒子又は/及び有機高分子粒子を2種類以上含有し、且
つ該磁気記録層側全層のヘイズ度が9%未満であること
を特徴とする透明磁気記録媒体を提供するものである。
本発明で透明磁気記録媒体とは後述した透明磁気記録層
を有する記録媒体をいう。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明で用いられる無機粒子とし
ては、酸化アルミニウム(α−アルミナ、γ−アルミ
ナ、コランダム等)、酸化クロム(Cr23 )、酸化
鉄(α−Fe23 )、シリカ、コロイダルシリカ、二
酸化チタン、酸化亜鉛、酸化錫等の酸化物、シリコンカ
ーバイト(SiC)、炭化珪素、炭化チタン等の炭化
物、ダイヤモンド等の微粉末、炭酸カルシウム、水酸化
アルミニウム、硫酸バリウム、硫酸ストロンチウムバリ
ウム、マンガンコロイド等があげられる。有機高分子粒
子としては、ポリテトラフルオロエチレン、セルロース
アセテート、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレート
(PMMA)、ポリプロピルメタクリレート、ポリメチ
ルアクリレート、ポリエチレンカーボネートなどの樹脂
粒子やでんぷん等があり、またそれらの粉砕分級物もあ
げられる。
【0006】また、アクリル酸エステル、メタクリル酸
エステル、イタコン酸ジエステル、クロトン酸エステ
ル、マレイン酸ジエステル、フタル酸ジエステル、スチ
レン誘導体、ビニルエステル類、アクリルアミド類、ビ
ニルエーテル類、アリル化合物、ビニルケトン類、ビニ
ル異節環化合物、アリル化合物、アクリロニトリル、メ
タクリロニトリル、多官能モノマー類、等の単量体の1
種または2種以上の重合体である高分子化合物を種々の
手段例えば懸濁重合法、スプレードライ法、あるいは分
散法等によって粒子としたものであっても良い。他に、
シロキサン樹脂粒子やベンゾグアナミン樹脂粒子等があ
る。
【0007】これら粒子の本発明の好ましい使用法につ
いて以下に述べる。平均1次粒子径が異なる無機又は/
及び有機高分子粒子を2種類以上、磁気記録層側の少な
くともいずれか1層に含有させることが必要である(同
一素材種で粒径が異なる場合も含む)。その際、少なく
とも一つの粒子の平均1次粒子径が0.2μm以上1.
0μm以下、好ましくは0.3〜0.9μmであり、ま
た、少なくとも一つの粒子の平均1次粒子径が0.01
μm以上0.2μm未満であり、好ましくは0.015
〜0.15μmにすることが好ましい。平均1次粒子径
が1.0μmを越えると、ハロゲン化銀乳剤層付き透明
磁気記録媒体として使用する場合、表面突起が乳剤層表
面を傷つけたり、粒状性低下といった問題が生じる可能
性がある。さらに、表面形状の効果を効率良く発揮させ
る為に、最外層側に位置する磁気記録層又は/及び磁気
記録層に隣接する層にこれら粒子を含有させることが特
に好ましい。
【0008】前記平均1次粒子径の異なる2種類以上の
無機又は/及び有機高分子粒子を含有した透明磁気記録
媒体では、平均1次粒子径が小さい粒子でできた微小突
起が、いわば目の細かい研磨フイルムとして機能するこ
とがわかり、さらに、現像処理を伴うハロゲン化銀乳剤
層を有する透明磁気記録媒体の場合、現像処理液の乾固
物(汚れ)が、磁気記録層側表面にも付着・残存する
が、微小突起を核としてその乾固物(汚れ)を微小かつ
均一に分散できることがわかった。これら微小粒子でで
きた微小突起は、大粒子でできる粗大突起間に存在する
為、粗大突起が磁気ヘッドと媒体とのスペースを確保す
ることで、微細分散した汚れを磁気ヘッドに非常に転写
させにくい、透明磁気記録媒体を実現することができ
る。また、目の粗い研磨フイルムとして、粗大突起は機
能することができ、目の粗い面と細かい面とを合わせも
つ、非常に磁気ヘッドクリーニング能の高い透明磁気記
録媒体としても成立することができる。使用する粒子の
粒度分布は、シャープであることが好ましく、平均1次
粒子径の大きな粒子としては、粒度分布がシャープなも
のを得るのが容易である、PMMA、α−アルミナ、シ
リカ、又は/及びシロキサン粒子が好ましく、平均1次
粒子径が小さな粒子としては、0.2μm未満の粒子を
得るのが容易である、α−アルミナ、γ−アルミナ、θ
−アルミナ、PMMA、シリカ、コロイダルシリカ、又
は/及び二酸化チタン粒子が好ましい。但しこの限りで
はない。上記の中で、モース硬度9のα−アルミナが少
なくとも含有されていることが磁気ヘッドそのものを鏡
面に研磨できる点では好ましい。
【0009】平均1次粒子径が大きな粒子の具体的な例
としては、以下が挙げられるが、この限りではない。以
下、カギかっこで示したものはいずれも商品名である。 (α−アルミナ)住友化学工業(株)製の「AKP3
0」、「AKP20」、「AKP15」、「AKP1
0」、「スミコランダム」、「HIT50」、レイノル
ズ(株)製の「ERC−DBM」、ノートン(株)製
「Norton−E600」 (シリカ)日本触媒(株)製の「シーホスタKEP3
0」、「シーホスタKEP50」、「シーホスタKEP
70」、「シーホスタKEP90」、「シーホスタKE
P100」、「シーホスタKEP150」 (シロキサン)東芝シリコーン(株)製の「トスパール
105」、「トスパール108」、「XC99−A88
08」(PMMA)、綜研化学(株)製の「MX−10
0」、「MX−150」、日本ペイント(株)製の「P
−1430」、「P−5000」 また平均1次粒子径が小さな粒子の具体的な例としては
以下が挙げられる。 (α−アルミナ)住友化学工業(株)製の「HIT10
0」、「HIT80」、「HIT80G」、「AKP8
0」、「AKP50」 (γ−アルミナ)住友化学工業(株)製の「AKP−G
015」 (θ−アルミナ)住友化学工業(株)製の「AKP−G
008」 (シリカ)日本触媒(株)製の「シーホスタKEP1
0」 (コロイダルシリカ)日産化学(株)製の「MEK−S
T」、「MIBK−ST」、「メタノールシリカゾル」
「MA−ST−M」、「IPA−ST」 (PMMA)綜研化学(株)製の「MS−300K」、
「MS−300S」、日本ペイント(株)製の「P−8
000」、「S−5001」、「S−5002」、「P
−5001」、「P−5002」
【0010】これらの粒子の使用量について以下に述べ
る。平均1次粒子径の異なる二種類以上の粒子(微小〜
大粒子)の合計は、これらを含有する層の0.1wt%
以上500wt%以下であることが望ましい。平均1次
粒子径の最も大きな粒子と最も小さな粒子の比は、重量
比で、大粒子:小粒子が通常1:0.1〜1:100、
好ましくは1:0.2〜1:30、さらに好ましくは
1:0.3〜1:15である。また、最も平均1次粒子
径が小さい粒子(微小突起を形成する粒子)は、5mg
/m2 以上500mg/m2 以下で含有されていること
が好ましい。500mg/m2 を越えると、性能改良効
果は、すでに充分であるため、コストの面で好ましくな
い。一方5mg/m2 を下まわると磁気入出力性の改善
効果が減少する。さらに、平均1次粒子径が大きい粒子
(粗大突起を形成する粒子)は25℃60%RH、荷重
16kgf/cm2 下での該透明磁気記録媒体の波長
0.5μmでの光学接触率が20%以上80%以下にな
る様に添加されていることが望ましい。(粒子径や使用
量が大きくなると光学接触率は減少し、ヘッドと媒体間
のスペーシングが大きくなったことに相当する。測定法
については後述する。)これが80%より大きいと、汚
れを磁気ヘッドに転写させない効果が不足してくるし、
20%より小さいと磁気入出力のスペースロス損失があ
る程度大きくなりどちらもあまり好ましくない。
【0011】平均1次粒子径の異なる二種類以上の無機
又は/及び有機高分子粒子は、同一層に含有されても良
いし、異なる別々の層に含有されても構わない。また、
塗設した層内に存在する粒子(2次粒子を含む)の粒子
数で90%以上が1.0μm以下であることが好まし
い。さらに好ましくは95%以上が1.0μm以下であ
る。これは極めて均一に磁気ヘッドに接触できる上、カ
レンダリング(鏡面加工)の様な後工程が不要となる為
である。この様な粒子はそれぞれ単独で/又は複数で分
散スラリー化され、組み込む層の塗布液に添加・混合さ
れることが塗布液の経時安定性等の処方上の許容度が広
がり好ましい。該無機又は/及び有機高分子粒子を含有
する層の厚みは、その層内で最も平均1次粒子径が大き
い粒子の粒子径の90%以下であることが突起を充分に
形成する上で好ましく、さらに好ましくは80%以下で
ある。また該無機又は/及び有機高分子粒子を含有する
層の塗布液溶剤の一部又は全部を、該層の下層を溶解で
きる溶剤にすることで、該粒子含有層を塗布する際、下
層の一部を溶解し粒子を下層の一部に埋めることができ
る。特に該粒子含有層の層厚を極端に薄くする場合有効
で、その際1つ1つの粒子が体積で30%以上埋まって
いることが粒子を充分に保持する上で好ましく50%以
上がさらに好ましい。本発明に使用する粒子の屈折率に
特に制限はないが、粒子を含有する層の屈折率に対し
て、その差が0.08以下、より好ましくは0.04以
下、さらに好ましくは0.02以下であることが、ヘイ
ズ等の媒体の透明性を良化できる点で望ましい。
【0012】本発明に用いられる無機粒子及び有機高分
子粒子は、分散液中の粒子の分散性改良や凝集沈降の改
良や、耐久性(粒子の脱落防止など)の改良、走行性の
改良などの目的で、公知の表面処理をほどこすことが好
ましい。たとえばドイツ特許2653723号、特開平
4−251429号、特開平2−73513号、特開昭
49−59608号、特開昭59−107426号、特
開昭62−202327号、特公平6−180746
号、特開昭61−77136号、米国特許458424
3号、特開平7−73442号、特公平5−8592号
に記載のごときシランカップリング剤、チタンカップリ
ング剤、アルミカップリング剤、特開平1−16222
3号、特開平6−80406号等に記載のごときポリマ
ーによる被覆、特公平6−73176号などに記載のご
とき固体酸による被覆等があげられる。また、本発明に
用いられる、無機粒子及び有機高分子粒子は、後述する
磁性体と同様な分散方法(分散機など)を選択すること
ができる。
【0013】前記粒子を使用することにより、使用して
いない場合と比べ、透明性は若干低下するが、本発明の
磁気記録媒体を写真フイルム上に設けることを想定する
と、磁気記録層側全層のヘイズ度は9%未満にすること
が写真性能上必要で、さらには8%未満にすることが好
ましい。透明磁気記録層とは実質的に写真画質に影響を
与えない程度の透明性を有した磁気記録層を指し、ブル
ーフィルター透過濃度で0〜0.2、好ましくは0〜
0.15、より好ましくは0〜0.10のものである。
本発明で用いられる透明磁気記録層に含有される磁性粒
子は、γ−Fe23などの強磁性酸化鉄(FeOx、
4/3<x≦3/2)、Co被着γ−Fe23 などの
Co被着強磁性酸化鉄(FeOx、4/3<x≦3/
2)、Co被着マグネタイト、その他Co含有の強磁性
酸化鉄、Co含有マグネタイト、強磁性二酸化クロム、
強磁性金属、強磁性合金、さらにその他のフェライト、
例えば六方晶系のBaフェライト、Srフェライト、P
bフェライト、Caフェライトあるいはこれらの固溶体
またはイオン置換体などを使用できる。
【0014】強磁性体の形状としては針状、米粒状、球
状、立方体状、板状等いずれでもよいが、針状が電磁変
換持性上好ましい。粒子の比表面積はSBET で20m2
/g以上が好ましく、30m2 /g以上が特に好まし
い。粒子サイズは、針状の場合は長軸が0.01〜0.
8μm、短軸は0.005〜0.4μmで長軸と短軸の
比は100:1〜2:1が好ましく、更に長軸は0.0
4〜0.4μm、短軸は0.01〜0.1μmがより好
ましく長軸と短軸の比は100:1〜3:1がより好ま
しい。磁性体の粒子サイズ分布はできるだけシャープな
方が好ましい。強磁性体の飽和磁化(σs)は50em
u/g以上、さらに好ましくは70emu/g以上であ
る。また、強磁性体の角型比(σr/σs)は40%以
上、さらには45%以上が好ましい。保磁力(Hc)は
200 Oe以上3000 Oe以下、好ましくは50
0 Oe以上2000 Oe以下である。
【0015】これらの強磁性体粒子を、例えば特開昭5
9−23505や特開平4−096052記載のものな
どのような、シリカおよび/またはアルミナで表面処理
してもよい。また、特開平4−195726、同4一1
92116、同4−259911、同5−081652
記載のような無機および/または有機の素材による表面
処理を施してもよい。さらに、これらの強磁性体粒子は
その表面にシランカップリング剤又はチタンカップリン
グ剤で処理されてもよい。カップリング剤としては例え
ば、3−メルカプトプロピル トリメトキシシラン、3
−イソシアニルプロピル メチルジメトキシシラン、3
−(ポリ(重合度10)オキシエチニル)オキシプロピ
ル トリメトキシシラン、3−メトキシ(ポリ(重合度
6)オキシエチニル)オキシプロピル トリメトキシシ
ラン、デシルトリメトキシシランなどが用いられる。こ
れらのシランカップリング剤及びチタンカップリング剤
の磁気粒子に対する添加量は1.0〜200重量%であ
る。好ましくは1〜75重量%であり、より好ましくは
2〜50重量%である。又、これらのシランカップリン
グ剤及びチタンカップリング剤は磁気粒子への直接処理
方法やインテグラルブレンド法によって処理され、直接
法には乾式法、スラリー法、スプレー法がある。乾式法
では例えば、磁気粒子と少量の水、または有機溶剤、ま
たは水を含有する有機溶剤およびカップリング剤を混合
しオープンニーダーで撹拌して水、有機溶剤を除去した
後、更に微細分散するのが好ましい。
【0016】上記磁性体を後述するバインダー中に分散
する方法は、ニーダー、ピン型ミル、アニュラー型ミル
などが好ましく、ニーダーとピン型ミル、もしくはニー
ダーとアニュラー型ミルの併用も好ましい。ニーダーと
しては、開放型(オープン)、密閉型、連続型などがあ
り、その他3本ロールミル、ラボプラストミル等の混練
機も用いられる。またマイクロフルイダイザーによる分
散も好ましい。
【0017】磁気記録層の厚みは3μm以下、好ましく
は2μm以下、より好ましくはl.5μm以下である。
磁気粒子とバインダーの重量比は好ましくは0.5:1
00〜60:100からなり、より好ましくは1:10
0〜30:100である。磁性体としての塗布量は0.
005〜0.3g/m2 、好ましくは0.01〜0.1
5g/m2 、さらに好ましくは0.02〜0.1g/m
2 である。磁気記録層を付与したフイルムとしての保磁
力は500 Oe以上3000Oe以下、好ましくは8
00 Oe以上1500 Oe以下である。
【0018】磁気記録層は写真用支持体の全面またはス
トライプ状に設けることができる。支持体上に塗布され
た磁気記録層は必要により層中の磁性材料を直ちに乾燥
しながら配向させる処理を施したのち、形成した磁気記
録層を乾燥する。磁性体を配同させるには永久磁石やソ
レノイドコイルを用いる方法がある。永久磁石の強度は
2000 Oe以上が好ましく、3000 Oe以上が
特に好ましい。ソレノイドの場合は500 Oe以上で
もよい。また、乾燥時の配向のタイミングは磁気記録層
内の残留溶剤が5%〜70%の地点が望ましい。
【0019】磁気記録層には潤滑性向上、カール調節、
帯電防止、接着防止、ヘッド研磨、ゴミ付着防止などの
機能を合せ持たせてもよい。
【0020】本発明に用いられる磁気記録層等のバイン
ダーは熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、反応型樹脂、酸、
アルカリもしくは生分解性ポリマー、天然物重合体(セ
ルロース誘導体、糖誘導体など)およびこれらの混合物
を使用することができる。好ましい上記樹脂のTgは−
40℃〜300℃、重量平均分子量は0.2万〜100
万、より好ましくは0.5万〜30万である。
【0021】上記熱可塑性樹脂としては、塩化ビニル・
酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル、酢酸ビニルとビニル
アルコール、マレイン酸および/またはアクリル酸との
共重合体、塩化ビニル・塩化ビニリデン共重合体、塩化
ビニル・アクリロニトリル共重合体、エチレン・酢酸ビ
ニル共重合体などのビニル系共重合体、ニトロセルロー
ス、セルロースジアセテート、セルローストリアセテー
ト、セルロースアセテートプロピオネート、セルロース
アセテートブチレート、ヒドロキシプロピルセルロー
ス、エチルセルロース、メチルセルロース、カルボキシ
メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、アセ
チルジブチルアセテート、トリプロピオニルアセテー
ト、ジドデシルアセテートなどのセルロース誘導体、ア
クリル樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリビニルブ
チラール樹脂、ポリエステルポリウレタン樹脂、ポリエ
ーテルポリウレタン、ポリカーボネート、ポリウレタン
樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリアミ
ド樹脂、アミノ樹脂、スチレンブタジエン樹脂、ブタジ
エンアクリロニトリル樹脂等のゴム系樹脂、シリコーン
系樹脂、フッ素系樹脂を挙げることができる。
【0022】熱硬化性樹脂または反応型樹脂はたとえ
ば、フェノール樹脂、フェノキシ樹脂、エポキシ樹脂、
硬化型ポリウレタン樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、ア
ルキッド樹脂、シリコン樹脂、アクリル系反応樹脂、エ
ポキシ−ポリアミド樹脂、ニトロセルロースメラミン樹
脂、高分子量ポリエステル樹脂とイソシアネートプレポ
リマーの混合物、尿素ホルムアルデヒド樹脂、低分子量
グリコール/高分子量ジオール/ポリイソシアネートの
混合物、ポリアミン樹脂、およびこれらの混合物が挙げ
られる。
【0023】また、磁気記録層を構成するバインダーの
中で置換度1.7〜2.9のセルロースエステルが、好
ましく用いられる。特に好ましいのはセルロースジアセ
テート、セルロースアセテートブチレート、セルロース
アセテートプロピオネートである。
【0024】以上列挙のバインダー中に、極性基(エポ
キシ基、CO2 M、OH、NR2 、NR3 X、SO3
M、OSO3 M、PO32 、OPO32 、ただしM
は水素、アルカリ金属またはアンモニウムであり、一つ
の基の中に複数のMがあるときは互いに異なっていても
よい、Rは水素またはアルキル基である)を導入してあ
ってもよい。
【0025】上記バインダーは単独または数種混合で使
用され、エポキシ系、アジリジン系、イソシアネート系
の架橋剤を添加してあっても良い。架橋剤を使用するこ
とにより、層そのもの、あるいは層間の接着を強化でき
る。イソシアネート系架橋剤としてはイソシアネート基
を2個以上有するポリイソシアネート化合物で、たとえ
ばトリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシ
アネート、キシリレンジイソシアネート、ナフチレン−
1,5−ジイソシアネート、o−トルイジンジイソシア
ネート、イソホロンジイソシアネート、トリフェニルメ
タンジイソシアネートなどのイソシアネート類、これら
のイソシアネート類とポリアルコールとの反応生成物
(例えば、トルレンジイソシアナート3molとトリメ
チロールプロパン1molの反応生成物)、及びこれら
のイソシアネート類の縮合により生成したポリイソシア
ネートなどが挙げられる。上記架橋剤の中で特に好まし
いのは下記の一般式(1)であらわされるイソシアネー
ト系架橋剤である。 一般式(1):
【0026】
【化1】
【0027】nは1〜50の範囲が好ましいが、より好
ましくは0〜30、さらに好ましくは0〜10である。
n数は単一である必要はなく、分布を持っていても構わ
ない。mは1〜2の整数である。R1 、R2 、R3
H、アルキル基(C1 以上)、あるいはアリール基(C
6 以上)である。この様な架橋剤の好ましい粘度は50
(cP/25℃)〜1000(cP/25℃)である。
またこのような架橋剤の好ましいNCO含有率は20〜
40%である。より好ましくは25〜35%である。こ
の様な架橋剤の市販品としては、日本ポリウレタン
(株)製の「ミリオネートMT」、「ミリオネートMR
−100」、「ミリオネートMR−200」、「ミリオ
ネートMR−300」、「ミリオネートMR−40
0」、住友バイエルウレタン(株)製の「スミジュール
44V10」(以上、いずれも商品名)等が挙げられ
る。上記架橋剤の塗布量は、3mg/m2 以上1000
mg/m2 以下で含まれることが好ましいが、より好ま
しくは5mg/m2 以上500mg/m2 以下であり、
さらに好ましくは10mg/m2 以上300mg/m2
以下である。このような架橋剤が充分に架橋を行うため
に、50℃以上、好ましくは70℃以上で、1分〜72
時間の加熱乾燥を行うことが好ましい。
【0028】上記の様な架橋剤を使用する際、3級アミ
ン系、金属塩系、DBU(1,8−ジアザ−ビシクロ
[5,4,0]ウンデセン−7)系化合物の中から少な
くとも1種類以上を同時に使用することで、層そのも
の、あるいは層とこれに隣接する層との架橋反応速度を
促進させることができ、耐久性向上のための架橋反応時
間を短縮させることができる。3級アミン系では、例え
ば、Bruinsらの”Polyurethane T
echnology”P.25,Interscien
ce(1960)に記載されているような、テトラメチ
ルブタンジアミンや1,4−ジアザビシクロ[2,2,
2]オクタンやトリエチルアミンなどが挙げられる。ま
た金属塩系では、例えば、ジブチルすずジラウレート、
オクトエ酸すず、ナフテン酸コバルト、塩化第1すず、
テトラ−n−ブチルすず、塩化第2すず、トリメチルす
ずヒドロキシド、ジメチル2塩化すずなどが挙げられ
る。このような化合物は、例えば、磁気記録層塗布液中
に上記架橋剤とともに添加した後、塗布するか、または
/さらに磁気記録層の下層または/さらに上層の塗布液
中に添加しておいて、磁気記録層への該化合物の拡散を
利用しても良い。
【0029】本発明で使用されるフイルム支持体として
はトリアセチルセルロース(TAC)、ポリアミド、ポ
リカーボネート及びポリエステル等があり、ポリエステ
ルが好ましい。これらのポリエステルの好ましい平均分
子量の範囲は約5000ないし200000である。本
発明で用いられるポリエステルはそのTgが70℃以上
200℃以下であり、90℃以上180℃以下が好まし
い。具体的には下記のような化合物例を示すことができ
る。
【0030】 P−1:[テレフタル酸(TPA)/エチレングリコール(EG)) (100/100)] (PET) Tg=80℃ P−2:[2,6−ナフタレンジカルボン酸(NDCA)/エチレングリ コール(EG)(100/100)](PEN) Tg=119℃ P−3:2,6−NDCA/TPA/EG(50/50/100) Tg=92℃ P−4:PEN/PET(60/40) Tg=95℃ P−5:PEN/PET(80/20) Tg=104℃
【0031】ポリエステルの中で好ましいのは2,6−
ナフタレンジカルボン酸を含むポリエステルであり、全
ジカルボン酸中に2,6−ナフタレンジカルボン酸を1
0モル%以上含むポリエステルである。中でも特に好ま
しいのはポリエチレン−2,6−ナフタレンジカルボキ
シレートである。また、支持体の厚みは80〜115μ
mが好ましく、特に好ましくは85〜105μmであ
る。更にポリエステル支持体は感光層を塗布する前に4
0℃以上ガラス転移温度以下の温度で、0.1〜150
0時間熱処理を施すと、ロール状の感光材料としたと
き、巻きぐせをつきにくくすることができる。
【0032】TAC支持体では、トリフェニルフォスフ
ェート、ビフェニルジフェニルフォスフェート、ジメチ
ルエチルフォスフェート等の可塑剤を通常添加する。支
持体はベース色味のニュートラル化、ライトパイピング
防止、ハレーション防止などの目的のために染料を含有
してもよい。これら支持体上に写真層(例えば、感光性
ハロゲン化銀乳剤層、中間層、フィルター層、磁気記録
層、導電性層)を強固に接着させるために、薬品処理、
機械的処理、コロナ放電処理、火炎処理、紫外線処理、
高周波処理、グロー放電処理、活性プラズマ処理、レー
ザー処理、混酸処理、オゾン酸化処理などの表面活性化
処理をした後、直接写真乳剤を塗布して接着力を得ても
良いし、一旦これらの表面処理をした後、あるいは表面
処理無しで下塗り層を設け、この上に写真乳剤層を塗布
しても良い。
【0033】また、本発明の透明な磁気記録媒体には、
そのほか、染料、界面活性剤等を含有する事が出来る。
さらに、本発明の透明磁気記録媒体の透明磁気記録層側
の少なくともいずれか1層にシリコーン系化合物やフッ
素系化合物(含フッ素化合物)を組み込むことは、媒体
表面に汚れが付着しにくくなり、従って、磁気ヘッド表
面に汚れが転写しにくくなるので、磁気入出力トラブル
を低減できる点で好ましい。例えば、住友3M(株)製
のFC−431等が挙げられる。本発明の透明磁気記録
媒体に用いられる滑り剤としては、例えば、高級脂肪酸
エステル(炭素数10〜24の脂肪酸と炭素数10〜6
0のアルコールのエステル)が好ましい。滑り剤の使用
量は0.001〜0.1g/m2 が好ましく、より好ま
しくは0.005〜0.05g/m2 である。
【0034】特に本発明で好ましい磁気記録媒体とし
て、ハロゲン化銀感光層を含むカラーリバーサルフイル
ムとカラーネガフイルムをあげることができる。特に一
般用カラーネガフイルムが好ましい。ハロゲン化銀乳剤
は、通常、物理熟成、化学熟成および分光増感を行った
ものを使用する。本発明の効果は、金化合物と含イオウ
化合物で増感した乳剤を使用したときに特に顕著に認め
られる。このような工程で使用される添加剤はリサーチ
・ディスクロージャーNo.17643および同No.
18716に記載されており、その該当箇所を後に挙げ
た。
【0035】本発明に使用できる公知の写真用添加剤も
上記の2つのリサーチ・ディスクロージャーに記載され
ており、下記の表に関連する記載箇所を示した。 添加剤種類 RD17643 RD18716 1 化学増感剤 23頁 648頁右欄 2 感度上昇剤 同上 3 分光増感剤、 23〜24頁 648頁右欄〜 強色増感剤 649頁右欄 4 増 白 剤 24頁 5 かぶり防止剤 24〜25頁 649頁右欄〜 および安定剤 6 光吸収剤、 649頁右欄〜 フィルター染料、 25〜26頁 650頁左欄 紫外線吸収剤 7 ステイン防止剤 25頁右欄 650頁左〜右欄 8 色素画像安定剤 25頁 9 硬 膜 剤 26頁 651頁左欄 10 バインダー 26頁 同上 11 可塑剤、潤滑剤 27頁 650頁左欄 12 塗布助剤、 26〜27頁 650頁右欄 表面活性剤
【0036】本発明でAPS(Advanced Ph
oto System)カラー感材を内蔵したパトロー
ネの場合、パトローネおよびパトローネケースに使用さ
れるプラスチックの総重量は通常1g以上25g以下、
好ましくは5g以上15g以下である。APSの場合、
フイルムのロール幅が24mmとなるのでパトローネを
小型化できる。本発明のパトローネは、その形態につい
て特に限定されない。収納される写真フイルムは現像前
のいわゆる生フイルムでもよいし、現像処理された写真
フイルムでもよい。また、生フイルムと現像済みの写真
フイルムが同じ新パトローネに収納されていてもよい
し、別のパトローネでもよい。
【0037】
【実施例】以下に実施例により本発明をさらに具体的に
説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0038】1)第1層及び下塗り層 厚さ90μm のポリエチレンナフタレート支持体につい
て、その各々の両面に、処理雰囲気圧力0.2Tor
r、雰囲気気体中のH2 O分圧75%、放電周波数30
kHz、出力2500W、処理強度0.5kV・A・分
/m2 でグロー放電処理を施した。この支持体上に、第
1層として下記組成の塗布液を特公昭58−4589号
公報のバー塗布法を用いて、5cc/m2 の塗布量で塗
布した。 導電性微粒子分散液(SnO2 /Sb25 粒子濃度 50 重量部 10%の水分散液.1次粒子径0.005μm の 2次凝集体でその平均粒径が0.05μm ) ゼラチン 0.5 重量部 水 49 重量部 ポリグリセロールポリグリシジルエーテル 0.16 重量部 ポリ(重合度20)オキシエチレン 0.1 重量部 ソルビタンモノラウレート
【0039】さらに、第1層を塗設後、直径20cmの
ステンレス巻き芯に巻付けて、110℃(PEN支持体
のTg:119℃)、48時間加熱処理し熱履歴させた
後、支持体をはさみ第1層側と反対側に下塗り層として
下記組成の塗布液をバー塗布法を用いて、10cc/m
2 の塗布量で塗布した。 ゼラチン 1.01 重量部 サリチル酸 0.30 重量部 レゾルシン 0.40 重量部 ポリ(重合度10)オキシエチレンノニルフェニルエーテル 0.11 重量部 水 3.53 重量部 メタノール 84.57 重量部 n−プロパノ−ル 10.08 重量部 さらに、後述する第2、第3層を、第1層の上に順に塗
設し、最後に、特開平7−287345号公報の実施例
1に記載された、カラーネガ感光材料を重層塗布するこ
とで、ハロゲン化銀乳剤層付き透明磁気記録媒体を作製
した。
【0040】2)第2層( 透明磁気記録層) 磁性体の分散 Co被着γーFe2O3磁性体(Hc:831 Oe、σs :7
7.1emu/g、σr :37.4emu/g、SBET
:38.7m2 /g)1100重量部、水220重量
部及びシランカップリング剤〔3−(ポリ(重合度1
0)オキシエチニル)オキシプロピル トリメトキシシ
ラン〕165重量部を添加して、オープンニーダーで3
時間良く混練した。この粗分散した粘性のある液を70
℃で1昼夜乾燥し水を除去した後、110℃、1時間加
熱して処理をし、表面処理をした磁気粒子を作製した。
【0041】さらに以下の処方で、再びオープンニーダ
ーにて4時間混練した。 上記表面処理済み磁気粒子 855 g ジアセチルセルロース 25.3 g メチルエチルケトン 136.3 g シクロヘキサノン 136.3 g
【0042】さらに、以下の処方で、サンドミル(1/
4Gのサンドミル)にて2000rpm、4時間微細分
散した。メディアは1mmΦのガラスビーズを用いた。 上記混練液 45 g ジアセチルセルロース 23.7 g メチルエチルケトン 127.7 g シクロヘキサノン 127.7 g
【0043】さらに、以下の処方で、第3層塗布液を作
製した。 磁性体含有中間液の作製 上記磁性体微細分散液 50.8 g ジアセチルセルロース溶液 1914.7 g (固形分4.5%、溶媒:メチルエチルケトン/シクロヘキサノン=1/1) これらをディスパ−にて攪拌・混合し、「磁性体含有中
間液」を作製した。
【0044】粒子分散液の作製
【0045】(1)トスパール105粒子分散液の作製
(大粒子) 以下の処方にてトスパール105粒子分散液を作製し
た。 トスパール105(平均1次粒子径0.5μm ) 10 g ジアセチルセルロース溶液 190 g (固形分3%、溶媒:メチルエチルケトン/シクロヘキサノン=1/1) 氷冷・攪拌しながら、超音波ホモジナイザー「SONI
FIER450(BRANSON(株) 製)」を用いて
1時間分散した。但し、本発明試料2−Gでは、トスパ
ール105分散液を作製する際、ジアセチルセルロース
溶液を用いず、メチルエチルケトン/シクロヘキサノン
=1/1である、バインダーを含まない分散媒にて、1
時間分散した。
【0046】(2)シーホスタKEP70粒子分散液の作
製(大粒子) 以下の処方にてシーホスタKEP70粒子分散液を作製
した。 シーホスタKEP70(平均1次粒子径0.7μm ) 10 g ジアセチルセルロース溶液 190 g (固形分3%、溶媒:メチルエチルケトン/シクロヘキサノン=1/1) 氷冷・攪拌しながら、超音波ホモジナイザー「SONI
FIER450(BRANSON(株) 製)」を用いて
1時間分散した。
【0047】(3)AKP20粒子分散液の作製(大粒
子) 以下の処方にてAKP20粒子分散液を作製した。 AKP20(平均1次粒子径0.6μm ) 10 g ジアセチルセルロース溶液 190 g (固形分3%、溶媒:メチルエチルケトン/シクロヘキサノン=1/1) 氷冷・攪拌しながら、超音波ホモジナイザー「SONI
FIER450(BRANSON(株) 製)」を用いて
3時間分散した。
【0048】(4)MX−100粒子分散液の作製(大粒
子) 以下の処方にてMX−100粒子分散液を作製した。 MX−100(平均1次粒子径1.0μm ) 10 g ジアセチルセルロース溶液 190 g (固形分3%、溶媒:メチルエチルケトン/シクロヘキサノン=1/1) 氷冷・攪拌しながら、超音波ホモジナイザー「SONI
FIER450(BRANSON(株) 製)」を用いて
1時間分散した。
【0049】(5)HIT100粒子分散液の作製(微細
粒子) 以下の処方にて、サンドミル(ベッセル内及び回転ディ
スクがセラミックコートされた1/4Gのサンドミル)
にて2000rpm、12時間微細分散した。メディア
は1mmΦのジルコニアビーズを用いた。 HIT100 37 g (α−アルミナ、平均1次粒子径0.10μm) シランカップリング剤 8.4 g 〔3−(ポリ(重合度10)オキシエチニル)オキシプロピル トリメトキシシラン〕 ジアセチルセルロース溶液 324.6 g (固形分4.5%、溶媒:メチルエチルケトン/シクロヘキサノン=1/1)
【0050】(6)コロイダルシリカ粒子分散液(微細粒
子) 日産化学(株)製の「MEK−シリカゾル」を使用し
た。これは、メチルエチルケトンを分散媒とした、平均
1次粒子径0.015μmのコロイダルシリカの分散液
であり、固形分は30%である。
【0051】 第2層塗布液の作製 (本発明1−A試料) 上記磁性体含有中間液 3500 g トスパール105分散液 147 g 架橋剤[1]:ミリオネートMR−400 8 g (日本ポリウレタン( 株) 製) HIT100分散液 147 g メチルエチルケトン 15.5 g シクロヘキサノン 15.5 g この塗布液をワイヤーバーにて、塗布量29.3cc/
2 になるように塗布した。乾燥は110℃で行った。
この時、トスパール105は50mg/m2 で塗布され
た。
【0052】3)第3層 滑り剤の分散原液の作成 下記のa液を90℃加温溶解し、b液に添加後、高圧ホ
モジナイザーで分散し滑り剤の分散原液を作成した。 a液 下記化合物 0.75 重量部 C613CH(OH)(CH210COOC50101 下記化合物 0.75 重量部 n−C50101 O(CH2 CH2 O)16H キシレン 2.11 重量部 プロピレングリコール− 0.08 重量部 モノメチルエーテル b液 シクロヘキサノン 96.3 重量部
【0053】 第3層塗布液の作製 上記滑り分散原液482gに下記の溶剤を加え塗布液と
した。 イソプロピルアルコール 3243 g メタノール 115 g シクロヘキサノン 144 g 下記化合物 0.73 g C817SO2 N(C37 )(CH2 CH2 O)4 − (CH24 SO3 Na ポリエステル変性シリコーン溶液 2.88 g (BYKケミジャパン(株) 製、 商品名BYK310、固形分含量25%)
【0054】上記滑り層塗布液を10.4cc/m2
塗布量で塗布した。次に試料の評価について記す。
【0055】a)ヘイズの測定 日本電色工業(株) 製のヘイズ計「VGS−1001D
P」を用いて、ハロゲン化銀乳剤層を塗設する前の段階
の試料について下塗層を脱膜後ヘイズ度を測定した。こ
の時、光は透明磁気記録層側から入射するように測定し
た。透明磁気記録媒体のヘイズ度が9%未満の試料を
○、9%以上の試料を×(N.G.)と判定した。尚、
ヘイズ度は以下のように定義される。 T=D+PT PT:平行透過率 H=(D/T)×100(%) T:全透過率 D:拡散 H:ヘイズ度(濁度)
【0056】b)塗設層中に分散された粒子の粒径測定 作製した試料の塗設層中に分散された、無機、有機高分
子粒子の粒度(平均2次粒子径)を求めるために、以下
の手順で行った。 低温灰化装置(プラズマリアクターPR−503 ヤ
マト科学(株) 製)を用いて、粒子を覆っているバイン
ダーを除去する。 粒子の表面を覆っていたバインダーを除去した後の試
料表面を、走査型電子顕微鏡「ESM−3200」に
て、5000倍〜10000倍で、必要枚数写真に写
す。 写真に写っている分散粒子一個一個についてデジタイ
ザーを用いて円相当径を求め、計500個の平均円相当
径を求めた。 上記平均円相当径を「塗設層中に分散された粒子の粒
径」とした。
【0057】c)磁気入出力性能の評価 幅24mm、長さ300mにスリットした作製試料を、
搬送速度100mm/secにて、予め6kHzのFM
信号にて磁気記録した。この後、富士写真フイルムのC
N−16Xケミカル処方により現像処理を行った。現像
機は富士写真フイルム(株) 製のシネ式自動現像機FN
CP−900を用いた。現像処理後の試料について、ギ
ャップ5μm 、巻き数2000ターンの汎用の磁気再生
ヘッドにて、約95dBのゲインがあるアンプを用いて
記録信号を再生し、再生信号の一つ一つを以下の様に調
べ、磁気入出力性能の評価を行った。透明磁気記録層側
表面に残存する、現像処理液の乾固物が主成分である汚
れが、試料走行時に、磁気ヘッド表面に転写・蓄積して
しまう試料は、スペースロス損失により信号振幅の大き
さが小さくなり、ドロップアウトの回数が増加すること
から採用した。各々の再生信号(再生出力)の大きさ
が、磁気ヘッドに汚れの無い場合の理想的な再生信号の
大きさに対し、35%以下になったとき「ドロップアウ
ト」と定義し、 ドロップアウトが10回以上の時 ×(N.G.) ドロップアウトが5回以上10回未満の時 △(N.G.) ドロップアウトが3回以上5回未満の時 ○ ドロップアウトが1回以上3回未満の時 ○○ ドロップアウトがない時 ○○○ と判定した。
【0058】d)光学接触率の測定 東洋精機製作所(株)製のマイクロトポグラフを用いて
測定した。測定は25℃60%、荷重16kgf/cm
2 、測定波長0.5μmで行った。この測定では、光学
的に、試料表面が平滑であった場合に100%と計測さ
れ、試料表面が平滑でなくなるに従い、その値は低下す
る。
【0059】さらに、表1及び表2に示すような、本発
明試料1−B〜G及び比較例試料1−ア〜カを以下の様
に作製した。
【0060】(本発明試料1−B)第2層塗布液の処方
を以下に代える以外は、本発明試料1−Aと全く同様に
作製した。これを本発明試料1−Bとする。 上記磁性体含有中間液 3500 g トスパール105分散液 147 g 架橋剤[1]:ミリオネートMR−400 8 g (日本ポリウレタン(株) 製) コロイダルシリカ分散液(固形分30%) 98 g メチルエチルケトン 40 g シクロヘキサノン 40 g
【0061】(比較例試料1−ア)第2層塗布液の処方
を以下に代える以外は、本発明試料1−Aと全く同様に
作製した。これを比較例試料1−アとする。 上記磁性体含有中間液 3500 g トスパール105分散液 147 g 架橋剤[1]:ミリオネートMR−400 8 g (日本ポリウレタン(株) 製) ジアセチルセルロース溶液 147 g (固形分4.5%、溶媒:メチルエチルケトン/シクロヘキサノン=1/1) メチルエチルケトン 15.5 g シクロヘキサノン 15.5 g
【0062】(比較例試料1−イ)第2層塗布液の処方
を以下に代える以外は、本発明試料1−Aと全く同様に
作製した。これを比較例試料1−イとする。 上記磁性体含有中間液 3500 g トスパール105分散液 294 g 架橋剤[1]:ミリオネートMR−400 8 g (日本ポリウレタン(株) 製) メチルエチルケトン 15.5 g シクロヘキサノン 15.5 g
【0063】(比較例試料1−ウ)第2層塗布液の処方
を以下に代える以外は、本発明試料1−Aと全く同様に
作製した。これを比較例試料1−ウとする。 上記磁性体含有中間液 3500 g HIT100分散液 147 g 架橋剤[1]:ミリオネートMR−400 8 g (日本ポリウレタン(株) 製) ジアセチルセルロース溶液 147 g (固形分4.5%、溶媒:メチルエチルケトン/シクロヘキサノン=1/1) メチルエチルケトン 15.5 g シクロヘキサノン 15.5 g
【0064】(比較例試料1−エ)第2層塗布液の処方
を以下に代える以外は、本発明試料1−Aと全く同様に
作製した。これを比較例試料1−エとする。 上記磁性体含有中間液 3500 g コロイダルシリカ分散液(固形分30%) 98 g 架橋剤[1]:ミリオネートMR−400 8 g (日本ポリウレタン(株) 製) ジアセチルセルロース溶液 147 g (固形分4.5%、溶媒:メチルエチルケトン/シクロヘキサノン=1/1) メチルエチルケトン 40 g シクロヘキサノン 40 g
【0065】(本発明試料1−C)第2層塗布液の処方
を以下に代える以外は、本発明試料1−Aと全く同様に
作製した。これを本発明試料1−Cとする。 上記磁性体含有中間液 3500 g シーホスタKEP70分散液 147 g 架橋剤[1]:ミリオネートMR−400 8 g (日本ポリウレタン(株) 製) HIT100分散液 147 g メチルエチルケトン 15.5 g シクロヘキサノン 15.5 g
【0066】(本発明試料1−D)第2層塗布液の処方
を以下に代える以外は、本発明試料1−Aと全く同様に
作製した。これを本発明試料1−Dとする。 上記磁性体含有中間液 3500 g シーホスタKEP70分散液 147 g 架橋剤[1]:ミリオネートMR−400 8 g (日本ポリウレタン(株) 製) コロイダルシリカ分散液(固形分30%) 98 g メチルエチルケトン 40 g シクロヘキサノン 40 g
【0067】(比較例試料1−オ)第2層塗布液の処方
を以下に代える以外は、本発明試料1−Aと全く同様に
作製した。これを比較例試料1−オとする。 上記磁性体含有中間液 3500 g シーホスタKEP70分散液 147 g 架橋剤[1]:ミリオネートMR−400 8 g (日本ポリウレタン(株) 製) ジアセチルセルロース溶液 147 g (固形分4.5%、溶媒:メチルエチルケトン/シクロヘキサノン=1/1) メチルエチルケトン 15.5 g シクロヘキサノン 15.5 g
【0068】(本発明試料1−E)第2層塗布液の処方
を以下に代える以外は、本発明試料1−Aと全く同様に
作製した。これを本発明試料1−Eとする。 上記磁性体含有中間液 3500 g AKP20分散液 147 g 架橋剤[1]:ミリオネートMR−400 8 g (日本ポリウレタン(株) 製) コロイダルシリカ分散液(固形分30%) 98 g メチルエチルケトン 40 g シクロヘキサノン 40 g
【0069】(比較例試料1−カ)第2層塗布液の処方
を以下に代える以外は、本発明試料1−Aと全く同様に
作製した。これを比較例試料1−カとする。 上記磁性体含有中間液 3500 g AKP20分散液 147 g 架橋剤[1]:ミリオネートMR−400 8 g (日本ポリウレタン(株) 製) ジアセチルセルロース溶液 147 g (固形分4.5%、溶媒:メチルエチルケトン/シクロヘキサノン=1/1) メチルエチルケトン 15.5 g シクロヘキサノン 15.5 g
【0070】(本発明試料1−F)第2層塗布液の処方
を以下に代える以外は、本発明試料1−Aと全く同様に
作製した。これを本発明試料1−Fとする。 上記磁性体含有中間液 3500 g MX−100分散液 147 g 架橋剤[1]:ミリオネートMR−400 8 g (日本ポリウレタン(株) 製) コロイダルシリカ分散液(固形分30%) 98 g メチルエチルケトン 40 g シクロヘキサノン 40 g
【0071】(比較例試料1−キ)第2層塗布液の処方
を以下に代える以外は、本発明試料1−Aと全く同様に
作製した。これを比較例試料1−キとする。 上記磁性体含有中間液 3500 g MX−100分散液 147 g 架橋剤[1]:ミリオネートMR−400 8 g (日本ポリウレタン(株) 製) ジアセチルセルロース溶液 147 g (固形分4.5%、溶媒:メチルエチルケトン/シクロヘキサノン=1/1) メチルエチルケトン 15.5 g シクロヘキサノン 15.5 g
【0072】(本発明試料1−G)第2層塗布液の塗布
量を10.4cc/m2 になるように塗布した以外は、
本発明試料1−Bと全く同様に作製した。これを本発明
試料1−Gとする。
【0073】(比較例試料1−ク)第2層塗布液の処方
を以下に代える以外は、本発明試料1−Aと全く同様に
作製した。これを比較例試料1−クとする。 上記磁性体含有中間液 3500 g 架橋剤[1]:ミリオネートMR−400 8 g (日本ポリウレタン(株) 製) ジアセチルセルロース溶液 294 g (固形分4.5%、溶媒:メチルエチルケトン/シクロヘキサノン=1/1) メチルエチルケトン 15.5 g シクロヘキサノン 15.5 g
【0074】
【表1】
【0075】
【表2】
【0076】表1及び表2よりわかる様に、本発明試料
における、磁気入出力性能改良効果は顕著であり、確実
な磁気入出力性能と透明性を兼ね備えた優れた透明磁気
記録媒体を提供することができる。
【0077】(本発明試料2−A)第2層塗布液の処方
を以下に代え、さらに第2層と第3層との間に中間層な
る以下の処方の層を1層追加して塗設する以外は、本発
明試料1−Aと全く同様に作製した。これを本発明試料
2−Aとする。 <第2層塗布液処方> 上記磁性体含有中間液 3500 g ジアセチルセルロース溶液 294 g (固形分4.5%、溶媒:メチルエチルケトン/シクロヘキサノン=1/1) 架橋剤[1]:ミリオネートMR−400 8 g (日本ポリウレタン(株) 製) メチルエチルケトン 15.5 g シクロヘキサノン 15.5 g <中間層塗布液処方> ジアセチルセルロース溶液 52 g (固形分4.5%、溶媒:メチルエチルケトン/シクロヘキサノン=1/1) メチルエチルケトン 1166 g シクロヘキサノン 1166 g トスパール105分散液 108 g コロイダルシリカ分散液(固形分30%) 9 g この塗布液をワイヤーバーにて、塗布量10.4cc/
2 になるように塗布した。乾燥は110℃で行った。
この時、トスパール105は20mg/m2 で塗布され
た。
【0078】(本発明試料2−B)第2層塗布液の処方
を以下に代え、さらに第2層と第3層との間に中間層な
る以下の処方の層を1層追加して塗設する以外は、本発
明試料1−Aと全く同様に作製した。これを本発明試料
2−Bとする。 <第2層塗布液処方> 上記磁性体含有中間液 3500 g ジアセチルセルロース溶液 294 g (固形分4.5%、溶媒:メチルエチルケトン/シクロヘキサノン=1/1) 架橋剤[1]:ミリオネートMR−400 8 g (日本ポリウレタン(株) 製) メチルエチルケトン 15.5 g シクロヘキサノン 15.5 g <中間層塗布液処方> ジアセチルセルロース溶液 83 g (固形分4.5%、溶媒:メチルエチルケトン/シクロヘキサノン=1/1) メチルエチルケトン 1821 g シクロヘキサノン 1821 g トスパール105分散液 174 g コロイダルシリカ分散液(固形分30%) 101 g この塗布液をワイヤーバーにて、塗布量10.4cc/
2 になるように塗布した。乾燥は110℃で行った。
【0079】(本発明試料2−C)第2層塗布液の処方
を以下に代え、さらに第2層と第3層との間に中間層な
る以下の処方の層を1層追加して塗設する以外は、本発
明試料1−Aと全く同様に作製した。これを本発明試料
2−Cとする。 <第2層塗布液処方> 上記磁性体含有中間液 3500 g ジアセチルセルロース溶液 294 g (固形分4.5%、溶媒:メチルエチルケトン/シクロヘキサノン=1/1) 架橋剤[1]:ミリオネートMR−400 8 g (日本ポリウレタン(株) 製) メチルエチルケトン 15.5 g シクロヘキサノン 15.5 g <中間層塗布液処方> ジアセチルセルロース溶液 502 g (固形分4.5%、溶媒:メチルエチルケトン/シクロヘキサノン=1/1) メチルエチルケトン 960 g シクロヘキサノン 960 g トスパール105分散液 65 g コロイダルシリカ分散液(固形分30%) 13 g この塗布液をワイヤーバーにて、塗布量17.3cc/
2 になるように塗布した。乾燥は110℃で行った。
【0080】(本発明試料2−D)第2層塗布液の処方
を以下に代え、さらに第2層と第3層との間に中間層な
る以下の処方の層を1層追加して塗設する以外は、本発
明試料1−Aと全く同様に作製した。これを本発明試料
2−Dとする。 <第2層塗布液処方> 上記磁性体含有中間液 3500 g ジアセチルセルロース溶液 294 g (固形分4.5%、溶媒:メチルエチルケトン/シクロヘキサノン=1/1) 架橋剤[1]:ミリオネートMR−400 8 g (日本ポリウレタン(株) 製) メチルエチルケトン 15.5 g シクロヘキサノン 15.5 g <中間層塗布液処方> ジアセチルセルロース溶液 36 g (固形分4.5%、溶媒:メチルエチルケトン/シクロヘキサノン=1/1) メチルエチルケトン 909 g シクロヘキサノン 909 g トスパール105分散液 87 g AKP20分散液 9 g コロイダルシリカ分散液(固形分30%) 51 g この塗布液をワイヤーバーにて、塗布量10.4cc/
2 になるように塗布した。乾燥は110℃で行った。
【0081】(本発明試料2−E)第2層塗布液の処方
を以下に代え、さらに第2層と第3層との間に中間層な
る以下の処方の層を1層追加して塗設する以外は、本発
明試料1−Aと全く同様に作製した。これを本発明試料
2−Eとする。 <第2層塗布液処方> 上記磁性体含有中間液 3500 g ジアセチルセルロース溶液 147 g (固形分4.5%、溶媒:メチルエチルケトン/シクロヘキサノン=1/1) 架橋剤[1]:ミリオネートMR−400 8 g (日本ポリウレタン(株) 製) コロイダルシリカ分散液(固形分30%) 98 g メチルエチルケトン 40 g シクロヘキサノン 40 g <中間層塗布液処方> ジアセチルセルロース溶液 502 g (固形分4.5%、溶媒:メチルエチルケトン/シクロヘキサノン=1/1) メチルエチルケトン 960 g シクロヘキサノン 960 g トスパール105分散液 65 g コロイダルシリカ分散液(固形分30%) 13 g この塗布液をワイヤーバーにて、塗布量17.3cc/
2 になるように塗布した。乾燥は110℃で行った。
【0082】(本発明試料2−F)第2層塗布液の処方
を以下に代え、さらに第2層と第3層との間に中間層な
る以下の処方の層を1層追加して塗設する以外は、本発
明試料1のAと全く同様に作製した。これを本発明試料
2−Fとする。 <第2層塗布液処方> 上記磁性体含有中間液 3500 g ジアセチルセルロース溶液 147 g (固形分4.5%、溶媒:メチルエチルケトン/シクロヘキサノン=1/1) 架橋剤[1]:ミリオネートMR−400 8 g (日本ポリウレタン(株) 製) コロイダルシリカ分散液(固形分30%) 98 g メチルエチルケトン 40 g シクロヘキサノン 40 g <中間層塗布液処方> ジアセチルセルロース溶液 502 g (固形分4.5%、溶媒:メチルエチルケトン/シクロヘキサノン=1/1) メチルエチルケトン 967 g シクロヘキサノン 966 g トスパール105分散液 65 g この塗布液をワイヤーバーにて、塗布量17.3cc/
2 になるように塗布した。乾燥は110℃で行った。
【0083】(比較例試料2−ア)第2層塗布液の処方
を以下に代え、さらに第2層と第3層との間に中間層な
る以下の処方の層を1層追加して塗設する以外は、本発
明試料1−Aと全く同様に作製した。これを本発明試料
2−アとする。 <第2層塗布液処方> 上記磁性体含有中間液 3500 g ジアセチルセルロース溶液 294 g (固形分4.5%、溶媒:メチルエチルケトン/シクロヘキサノン=1/1) 架橋剤[1]:ミリオネートMR−400 8 g (日本ポリウレタン(株) 製) メチルエチルケトン 15.5 g シクロヘキサノン 15.5 g <中間層塗布液処方> ジアセチルセルロース溶液 72 g (固形分4.5%、溶媒:メチルエチルケトン/シクロヘキサノン=1/1) メチルエチルケトン 695 g シクロヘキサノン 695 g コロイダルシリカ分散液(固形分30%) 38 g この塗布液をワイヤーバーにて、塗布量10.4cc/
2 になるように塗布した。乾燥は110℃で行った。
【0084】(比較例試料2−イ)第2層塗布液の処方
を以下に代え、さらに第2層と第3層との間に中間層な
る以下の処方の層を1層追加して塗設する以外は、本発
明試料1−Aと全く同様に作製した。これを本発明試料
2−イとする。 <第2層塗布液処方> 上記磁性体含有中間液 3500 g ジアセチルセルロース溶液 294 g (固形分4.5%、溶媒:メチルエチルケトン/シクロヘキサノン=1/1) 架橋剤[1]:ミリオネートMR−400 8 g (日本ポリウレタン(株) 製) メチルエチルケトン 15.5 g シクロヘキサノン 15.5 g <中間層塗布液処方> ジアセチルセルロース溶液 31 g (固形分4.5%、溶媒:メチルエチルケトン/シクロヘキサノン=1/1) メチルエチルケトン 702 g シクロヘキサノン 702 g トスパール105分散液 65 g この塗布液をワイヤーバーにて、塗布量10.4cc/
2 になるように塗布した。乾燥は110℃で行った。
【0085】(比較例試料2−ウ)第2層塗布液の処方
を以下に代え、さらに第2層と第3層との間に中間層な
る以下の処方の層を1層追加して塗設する以外は、本発
明試料1−Aと全く同様に作製した。これを本発明試料
2−ウとする。 <第2層塗布液処方> 上記磁性体含有中間液 3500 g ジアセチルセルロース溶液 294 g (固形分4.5%、溶媒:メチルエチルケトン/シクロヘキサノン=1/1) 架橋剤[1]:ミリオネートMR−400 8 g (日本ポリウレタン(株) 製) メチルエチルケトン 15.5 g シクロヘキサノン 15.5 g <中間層塗布液処方> ジアセチルセルロース溶液 72 g (固形分4.5%、溶媒:メチルエチルケトン/シクロヘキサノン=1/1) メチルエチルケトン 714 g シクロヘキサノン 714 g この塗布液をワイヤーバーにて、塗布量10.4cc/
2 になるように塗布した。乾燥は110℃で行った。
【0086】(本発明試料2−F)第2層塗布液の処方
を以下に代え、さらに第2層と第3層との間に中間層な
る以下の処方の層を1層追加して塗設する以外は、本発
明試料1−Aと全く同様に作製した。これを本発明試料
2−Fとする。 <第2層塗布液処方> 上記磁性体含有中間液 3500 g トスパール105分散液 147 g 架橋剤[1]:ミリオネートMR−400 8 g (日本ポリウレタン(株) 製) ジアセチルセルロース溶液 147 g (固形分4.5%、溶媒:メチルエチルケトン/シクロヘキサノン=1/1) メチルエチルケトン 15.5 g シクロヘキサノン 15.5 g <中間層塗布液処方> ジアセチルセルロース溶液 72 g (固形分4.5%、溶媒:メチルエチルケトン/シクロヘキサノン=1/1) メチルエチルケトン 695 g シクロヘキサノン 695 g コロイダルシリカ分散液(固形分30%) 38 g この塗布液をワイヤーバーにて、塗布量10.4cc/
2 になるように塗布した。乾燥は110℃で行った。
【0087】(本発明試料2−G)第3層塗布液の処方
を以下に代える以外は、本発明試料1−Aと全く同様に
作製した。これを本発明試料2−Gとする。 <第3層> 滑り剤の分散原液の作成 下記のa液を90℃加温溶解し、b液に添加後、高圧ホ
モジナイザーで分散し滑り剤の分散原液を作成した。 a液 下記化合物 0.75 重量部 C613CH(OH)(CH210COOC50101 下記化合物 0.75 重量部 n−C50101 O(CH2 CH2 O)16H キシレン 2.11 重量部 プロピレングリコール− 0.08 重量部 モノメチルエーテル b液 シクロヘキサノン 96.3 重量部 第3層塗布液の作製 上記滑り分散原液482gに下記の溶剤を加え塗布液と
した。 イソプロピルアルコール 3081 g メタノール 115 g 下記化合物 0.73 g C817SO2 N(C37 )(CH2 CH2 O)4 − (CH24 SO3 Na ポリエステル変性シリコーン溶液 2.88 g (BYKケミジャパン(株) 製、 商品名BYK310、固形分含量25%) トスパール105分散液 193 g コロイダルシリカ分散液(固形分30%) 113 g
【0088】上記第3層塗布液を10.4cc/m2
塗布量で塗布した。トスパール105粒子は20mg/
2 で塗布された。
【0089】(本発明試料2−H)第2層及び第3層塗
布液の処方を以下に代える以外は、本発明試料1−Aと
全く同様に作製した。これを本発明試料2−Hとする。 <第2層塗布液処方> 上記磁性体含有中間液 3500 g トスパール105分散液 147 g 架橋剤[1]:ミリオネートMR−400 8 g (日本ポリウレタン(株) 製) ジアセチルセルロース溶液 147 g (固形分4.5%、溶媒:メチルエチルケトン/シクロヘキサノン=1/1) メチルエチルケトン 15.5 g シクロヘキサノン 15.5 g
【0090】<第3層塗布液処方> 滑り剤の分散原液の作成 下記のa液を90℃加温溶解し、b液に添加後、高圧ホ
モジナイザーで分散し滑り剤の分散原液を作成した。 a液 下記化合物1 0.75 重量部 C613CH(OH)(CH210COOC50101 下記化合物2 0.75 重量部 n−C50101 O(CH2 CH2 O)16H キシレン 2.11 重量部 プロピレングリコール− 0.08 重量部 モノメチルエーテル b液 シクロヘキサノン 96.3 重量部 第3層塗布液の作製 上記滑り分散原液482gに下記の溶剤を加え塗布液と
した。 イソプロピルアルコール 3274 g メタノール 115 g 下記化合物3 0.73 g C817SO2 N(C37 )(CH2 CH2 O)4 − (CH24 SO3 Na ポリエステル変性シリコーン溶液 2.88 g (BYKケミジャパン(株) 製、 商品名BYK310、固形分含量25%) コロイダルシリカ分散液(固形分30%) 113 g
【0091】
【表3】
【0092】
【表4】
【0093】表3及び表4よりわかる様に、本発明試料
における、磁気入出力性能改良効果は顕著であり、確実
な磁気入出力性能と透明性を兼ね備えた優れた透明磁気
記録媒体を提供することができる。
【0094】(その他−本発明試料−その1)前述した
本発明試料すべてにおいて、第3層に含有される上記化
合物1を固形分で、2倍になるように塗設した以外は、
それぞれ全く同様に作製したところ、全く同じ改良効果
(結果)が得られた。これにより、滑り性がさらに向上
し、透明性と磁気入出力性能が両立する、優れたハロゲ
ン化銀乳剤層付き透明磁気記録媒体を得ることができ
た。
【0095】(その他−本発明試料−その2)前述した
本発明試料すべてにおいて、それぞれ、第2層の磁性体
塗布量を0.6倍にし、乳剤層を反転カラー乳剤層であ
る特開平2−854実施例1の試料101と同様にし
て、さらに現像処理を特開平2−854実施例1に示さ
れるようなカラ−リバ−サル感材用の現像処理法により
実施する以外は、前述本発明試料とそれぞれ同様に行っ
たところ、全く同じ改良効果(結果)が得られ、透明性
と磁気入出力性能が両立した、優れたハロゲン化銀乳剤
層付き透明磁気記録媒体が得られた。
【0096】
【発明の効果】本発明により、確実な磁気入出力性能と
透明性を兼ね備えた、優れた透明磁気記録媒体を提供す
ることができる。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に少なくとも1層の磁性粒子を
    含む磁気記録層を有する磁気記録媒体において、該磁気
    記録層側のいずれかの同一層内又は/及び異なる層内
    に、平均1次粒子径が異なる無機粒子又は/及び有機高
    分子粒子を2種類以上含有し、且つ該磁気記録層側全層
    のヘイズ度が9%未満であることを特徴とする透明磁気
    記録媒体。
  2. 【請求項2】 該透明磁気記録層又は/及び該透明磁気
    記録層に隣接する層が、平均1次粒子径が異なる、2種
    類以上の無機粒子又は/及び有機高分子粒子を含有する
    ことを特徴とする請求項1記載の透明磁気記録媒体。
  3. 【請求項3】 該無機粒子のうち、少なくとも1つがα
    −アルミナであることを特徴とする請求項1又は2記載
    の透明磁気記録媒体。
  4. 【請求項4】 平均1次粒子径が異なる無機粒子又は/
    及び有機高分子粒子を2種類以上含有し、少なくとも一
    つの粒子の平均1次粒子径が0.2μm以上1.0μm
    以下であり、少なくとも一つの粒子の平均1次粒子径が
    0.01μm以上0.2μm未満であることを特徴とす
    る請求項1、2又は3記載の透明磁気記録媒体。
  5. 【請求項5】 平均1次粒子径が異なる無機粒子又は/
    及び有機高分子粒子を2種類以上含有し、少なくとも1
    つの粒子が平均1次粒子径が0.2μm以上1.0μm
    以下であるポリメチルメタクリレート、α−アルミナ、
    シリカ、又は/及びシロキサン粒子であり、少なくとも
    1つの粒子が平均1次粒子径が0.01μm以上0.2
    μm未満であるα−アルミナ、γ−アルミナ、θ−アル
    ミナ、ポリメチルメタクリレート、シリカ、コロイダル
    シリカ又は/及び二酸化チタン粒子であることを特徴と
    する請求項1、2、3又は4記載の透明磁気記録媒体。
  6. 【請求項6】 塗設層中に分散された2次粒子を含む該
    無機粒子、有機高分子粒子の粒子数で90%以上が1.
    0μm以下であることが特徴である、請求項1、2、
    3、4又は5記載の透明磁気記録媒体。
  7. 【請求項7】 該無機粒子、有機高分子粒子のうち、最
    も平均1次粒子径が小さい粒子を5mg/m2 以上50
    0mg/m2 以下含有していることを特徴とする請求項
    1、2、3、4、5又は6記載の透明磁気記録媒体。
  8. 【請求項8】 該透明磁気記録媒体の25℃ 60%R
    H、荷重16kgf/cm2 下での波長0.5μmの光
    学接触率が20%以上80%以下であることを特徴とす
    る請求項1、2、3、4、5、6又は7記載の透明磁気
    記録媒体。
  9. 【請求項9】 該無機粒子、有機高分子粒子を含有する
    層の厚みが、その層内で最も平均1次粒子径が大きい粒
    子の粒子径の90%以下であることが特徴である請求項
    1、2、3、4、5、6、7又は8記載の透明磁気記録
    媒体。
  10. 【請求項10】 該無機粒子、有機高分子粒子を含有す
    る層中に、該無機粒子、有機高分子粒子の1つ1つが、
    体積で30%以上埋まっていることが特徴である請求項
    1、2、3、4、5、6、7、8又は9記載の透明磁気
    記録媒体。
  11. 【請求項11】 該透明磁気記録媒体において、支持体
    をはさみ該透明磁気記録層に対して反対側に少なくとも
    1層のハロゲン化銀乳剤層を有することを特徴とする請
    求項1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10記載
    のハロゲン化銀乳剤層付き透明磁気記録媒体。
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