JPH10283386A - Cad設計方法 - Google Patents
Cad設計方法Info
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- JPH10283386A JPH10283386A JP9089243A JP8924397A JPH10283386A JP H10283386 A JPH10283386 A JP H10283386A JP 9089243 A JP9089243 A JP 9089243A JP 8924397 A JP8924397 A JP 8924397A JP H10283386 A JPH10283386 A JP H10283386A
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- cad
- design
- cad data
- data
- layer
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 生成されたCADデータの有効な後利用を可
能とする。 【解決手段】 設計段階に対応した複数のレイヤ(ステ
ップ1レイヤ、ステップ2レイヤ、ステップ3レイヤ)
を設定し、同一の設計段階に属するCADデータの入力
を、その設計段階に対応するレイヤ上で行う。こうすれ
ば、後にそのCADデータを利用して編集設計を行う者
が、設計された際の手順を知ることができ、作業能率を
向上させることができる。
能とする。 【解決手段】 設計段階に対応した複数のレイヤ(ステ
ップ1レイヤ、ステップ2レイヤ、ステップ3レイヤ)
を設定し、同一の設計段階に属するCADデータの入力
を、その設計段階に対応するレイヤ上で行う。こうすれ
ば、後にそのCADデータを利用して編集設計を行う者
が、設計された際の手順を知ることができ、作業能率を
向上させることができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はCAD設計方法に関
し、特に、CAD装置による編集設計作業の能率向上を
図るための技術に関する。
し、特に、CAD装置による編集設計作業の能率向上を
図るための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、消費者の多様なニーズに迅速に応
えるため、製品設計を効率化することが望まれている。
このため、こうした製品設計のための必須ツールとし
て、CAD(Computer Aided Design)装置が広く普及
している。たとえば、かかるCAD装置を用いれば、過
去に設計された製品のCADデータを修正乃至変更する
「編集設計」によって製品設計を行うことができるた
め、ゼロからの製品設計に比して、飛躍的に設計工数を
削減することができる。
えるため、製品設計を効率化することが望まれている。
このため、こうした製品設計のための必須ツールとし
て、CAD(Computer Aided Design)装置が広く普及
している。たとえば、かかるCAD装置を用いれば、過
去に設計された製品のCADデータを修正乃至変更する
「編集設計」によって製品設計を行うことができるた
め、ゼロからの製品設計に比して、飛躍的に設計工数を
削減することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記編集設計
では、形状の寸法値の変更、形状の追加、形状の削除、
その他の比較的複雑な設計作業が、設計作業開始後に必
要であると判明する場合も少なくない。このため、設計
着手の時点で予想された設計工数に比して、大幅に工数
が増加してしまうことが少なくなかった。
では、形状の寸法値の変更、形状の追加、形状の削除、
その他の比較的複雑な設計作業が、設計作業開始後に必
要であると判明する場合も少なくない。このため、設計
着手の時点で予想された設計工数に比して、大幅に工数
が増加してしまうことが少なくなかった。
【0004】また、特に設計対象の形状が複雑である場
合には、その形状の設計画面での視認性が著しく悪化し
て、CADデータの編集設計の作業効率が低下してしま
うという問題もあった。
合には、その形状の設計画面での視認性が著しく悪化し
て、CADデータの編集設計の作業効率が低下してしま
うという問題もあった。
【0005】こうした問題は、編集設計の元となる過去
の製品設計時のCADデータには、元の設計者の設計思
考方法に関する情報が含められていないため、次の設計
者が実際にそのCADデータを流用して編集設計を始め
てみなければ、各形状データの製品形状全体における位
置づけ重要度等が不明であることが、その要因の一つで
あると考えられる。
の製品設計時のCADデータには、元の設計者の設計思
考方法に関する情報が含められていないため、次の設計
者が実際にそのCADデータを流用して編集設計を始め
てみなければ、各形状データの製品形状全体における位
置づけ重要度等が不明であることが、その要因の一つで
あると考えられる。
【0006】また、従来のCAD装置を用いた編集設計
では、流用される元のCADデータの作成者とそのCA
Dデータを流用しようとする者との間に、CAD装置に
よる製品設計についての習熟度や設計思考方法が異なる
場合があるため、この場合、後任の編集設計者が元のC
ADデータを効率的に利用できず、却って煩わしさを感
じさせることがあった。
では、流用される元のCADデータの作成者とそのCA
Dデータを流用しようとする者との間に、CAD装置に
よる製品設計についての習熟度や設計思考方法が異なる
場合があるため、この場合、後任の編集設計者が元のC
ADデータを効率的に利用できず、却って煩わしさを感
じさせることがあった。
【0007】さらに、以上のような事情により、編集設
計において元のCADデータの効率的な利用が困難であ
る場合には、元のCADデータの表す形状の各部につい
て、陰線消去(陰面消去)や各種のレンダリング処理を
施した画面表示を行わせて、後任の設計者が元のCAD
データについての把握乃至理解を進める必要があるが、
これらは一般に処理量が多いためCAD装置のレスポン
スが悪化し、その結果、編集設計の作業効率を低下させ
るという問題がある。
計において元のCADデータの効率的な利用が困難であ
る場合には、元のCADデータの表す形状の各部につい
て、陰線消去(陰面消去)や各種のレンダリング処理を
施した画面表示を行わせて、後任の設計者が元のCAD
データについての把握乃至理解を進める必要があるが、
これらは一般に処理量が多いためCAD装置のレスポン
スが悪化し、その結果、編集設計の作業効率を低下させ
るという問題がある。
【0008】本発明は上記課題に鑑みてなされたもので
あって、その目的は、CADデータの有効な後利用が可
能なCAD設計方法を提供することにある。
あって、その目的は、CADデータの有効な後利用が可
能なCAD設計方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載のCAD設計方法は、CADデータ
の少なくとも一部をCAD装置での設計段階と対応づけ
てCADデータベースに登録することを特徴とする。こ
のようにして、設計段階とCADデータとが対応づけら
れていれば、そのCADデータを後に利用する者が、そ
のCADデータがどのような順序及び思考で作成された
かを知ることができ、能率的なCADデータの後利用が
可能となる。
に、請求項1に記載のCAD設計方法は、CADデータ
の少なくとも一部をCAD装置での設計段階と対応づけ
てCADデータベースに登録することを特徴とする。こ
のようにして、設計段階とCADデータとが対応づけら
れていれば、そのCADデータを後に利用する者が、そ
のCADデータがどのような順序及び思考で作成された
かを知ることができ、能率的なCADデータの後利用が
可能となる。
【0010】また、請求項2に記載のCAD設計方法
は、設計段階に対応した複数のレイヤを設定し、同一の
設計段階に属するCADデータの編集を、その設計段階
に対応するレイヤ上で行うことを特徴とする。
は、設計段階に対応した複数のレイヤを設定し、同一の
設計段階に属するCADデータの編集を、その設計段階
に対応するレイヤ上で行うことを特徴とする。
【0011】本発明に係るCAD設計方法では、CAD
装置に一般的に備えられているレイヤ機能(CADデー
タをレイヤというグループに分類し、操作者の選択によ
り、作業画面上でグループ毎に表示/非表示とする機
能)を利用し、設計段階に対応した複数のレイヤを設定
する。そして、このレイヤ上で、同一の設計段階に属す
るCADデータの登録や変更等の編集を行う。こうすれ
ば、CADデータのデータベース(CADデータベー
ス)に、CADデータと設計段階とを対応づけて登録す
ることができる。こうすれば、そのCADデータを後に
利用する者が、そのCADデータがどのような順序及び
思考で作成されたかを知ることができ、能率的なCAD
データの後利用が可能となる。
装置に一般的に備えられているレイヤ機能(CADデー
タをレイヤというグループに分類し、操作者の選択によ
り、作業画面上でグループ毎に表示/非表示とする機
能)を利用し、設計段階に対応した複数のレイヤを設定
する。そして、このレイヤ上で、同一の設計段階に属す
るCADデータの登録や変更等の編集を行う。こうすれ
ば、CADデータのデータベース(CADデータベー
ス)に、CADデータと設計段階とを対応づけて登録す
ることができる。こうすれば、そのCADデータを後に
利用する者が、そのCADデータがどのような順序及び
思考で作成されたかを知ることができ、能率的なCAD
データの後利用が可能となる。
【0012】また、請求項3に記載のCAD設計方法
は、設計段階の区切りの時点において、ダミーのCAD
データをCADデータベースに登録することを特徴とす
る。こうすれば、CAD装置に一般的に設けられている
ヒストリー機能(履歴参照機能)を利用して、そのCA
Dデータを後に利用する者が、そのCADデータがどの
ような順序及び思考で作成されたかを知ることができ、
能率的なCADデータの後利用が可能となる。
は、設計段階の区切りの時点において、ダミーのCAD
データをCADデータベースに登録することを特徴とす
る。こうすれば、CAD装置に一般的に設けられている
ヒストリー機能(履歴参照機能)を利用して、そのCA
Dデータを後に利用する者が、そのCADデータがどの
ような順序及び思考で作成されたかを知ることができ、
能率的なCADデータの後利用が可能となる。
【0013】なお、上記設計段階としては、たとえば、
プレス金型設計では、設備取付機能、型作業機能、型本
体機能、型製作機能、などの機能要素に基づく複数のス
テップを設定することができる。
プレス金型設計では、設備取付機能、型作業機能、型本
体機能、型製作機能、などの機能要素に基づく複数のス
テップを設定することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態につ
いて図面に基づいて詳細に説明する。以下では、本発明
に係るCAD設計方法をCAD装置を用いた金型設計に
適用する実施の形態について説明するが、本発明はこれ
に限らずCAD装置を用いた設計に広く適用可能なもの
である。
いて図面に基づいて詳細に説明する。以下では、本発明
に係るCAD設計方法をCAD装置を用いた金型設計に
適用する実施の形態について説明するが、本発明はこれ
に限らずCAD装置を用いた設計に広く適用可能なもの
である。
【0015】本CAD設計方法を適用した金型設計で
は、複数の作業要素を一つずつ積み重ねることにより部
品設計を行う。この際、変更乃至修正の可能性の少ない
と思われる金型の基本構造部位の設計(ここでは、CA
D装置に設けられるCADデータベースへのCADデー
タの登録や変更をいう。)を、設計工程の初期に行う。
図1は、CADデータ入力順序と、各時点で入力された
CADデータの変更頻度との関係を表す図である。同図
に示すように、設計工程の初期には、寸法変更や条件・
断面変更などが比較的少ないと考えられる基本構造部位
の設計を行う。そして、設計工程の終期には、寸法変更
や条件・断面変更や作業要素の追加・切除などが比較的
高い頻度で行われるように、設計順序を決定する。こう
した最適作業順序を確立することにより、CAD装置で
のデータ処理量を削減することが可能となる。
は、複数の作業要素を一つずつ積み重ねることにより部
品設計を行う。この際、変更乃至修正の可能性の少ない
と思われる金型の基本構造部位の設計(ここでは、CA
D装置に設けられるCADデータベースへのCADデー
タの登録や変更をいう。)を、設計工程の初期に行う。
図1は、CADデータ入力順序と、各時点で入力された
CADデータの変更頻度との関係を表す図である。同図
に示すように、設計工程の初期には、寸法変更や条件・
断面変更などが比較的少ないと考えられる基本構造部位
の設計を行う。そして、設計工程の終期には、寸法変更
や条件・断面変更や作業要素の追加・切除などが比較的
高い頻度で行われるように、設計順序を決定する。こう
した最適作業順序を確立することにより、CAD装置で
のデータ処理量を削減することが可能となる。
【0016】ところで、プレス金型の形状機能は、1)
U溝やキー溝などの設備取付機能、2)吊りフックやガ
イドポストなどの型作業機能、3)製品面や鋼材取付面
などの型本体機能、4)鋳抜きや機械逃がしなどの型製
作機能、の四つの機能要素に大別される。そして、これ
らの機能要素は上記CADデータの変更頻度と密接な関
係があることから、これらの機能要素毎にステップ(設
計工程,設計段階)の区切りを設定することにより、設
計者が作業手順を明確にして設計作業をすることができ
る。
U溝やキー溝などの設備取付機能、2)吊りフックやガ
イドポストなどの型作業機能、3)製品面や鋼材取付面
などの型本体機能、4)鋳抜きや機械逃がしなどの型製
作機能、の四つの機能要素に大別される。そして、これ
らの機能要素は上記CADデータの変更頻度と密接な関
係があることから、これらの機能要素毎にステップ(設
計工程,設計段階)の区切りを設定することにより、設
計者が作業手順を明確にして設計作業をすることができ
る。
【0017】本CAD設計方法の一つの実施形態は、こ
れらのステップに対応して複数のレイヤを設定し、同一
のステップに属するCADデータの編集を、そのステッ
プに対応するレイヤ上で行うことによって、CADデー
タを設計段階と対応づけてCADデータベースに登録す
るものである。以下、図2〜7に基づいて、本CAD設
計方法を適用した金型設計について、順を追って説明す
る。
れらのステップに対応して複数のレイヤを設定し、同一
のステップに属するCADデータの編集を、そのステッ
プに対応するレイヤ上で行うことによって、CADデー
タを設計段階と対応づけてCADデータベースに登録す
るものである。以下、図2〜7に基づいて、本CAD設
計方法を適用した金型設計について、順を追って説明す
る。
【0018】図2は、以下で説明する金型設計の完成目
標となる形状を示す斜視図である。同図に示すように、
この形状は、第一ブロック12(図4参照)と第二ブロ
ック14(図5参照)と第三ブロック16(図6参照)
との三つのブロックに大別される。そして、特に、第一
ブロック12は、突起形状からなるベース18、突起形
状20aとカット形状20bとからなる溝加工部20、
突起形状22aとカット形状22bとからなる締付座部
22、突起形状からなる第一補強部24、突起形状から
なる第二補強部26、が含まれている。
標となる形状を示す斜視図である。同図に示すように、
この形状は、第一ブロック12(図4参照)と第二ブロ
ック14(図5参照)と第三ブロック16(図6参照)
との三つのブロックに大別される。そして、特に、第一
ブロック12は、突起形状からなるベース18、突起形
状20aとカット形状20bとからなる溝加工部20、
突起形状22aとカット形状22bとからなる締付座部
22、突起形状からなる第一補強部24、突起形状から
なる第二補強部26、が含まれている。
【0019】図3は、かかる形状を有する金型の設計に
おける個々のCAD入力作業と、そのCAD入力作業が
属するステップとの関係を表す図である。同図に示され
る通り、本CAD設計方法を適用した金型設計では、ま
ず、第一ブロック12の設計から始めれられる。すなわ
ち、まず、ベース18となる突起形状の作成(作業順序
1)、溝加工部20の突起形状20aの作成(作業順序
2)、溝加工部20のカット形状20bの作成(作業順
序3)、締付座部22の突起形状22aの作成(作業順
序4)、締付座部22のカット形状22bの作成(作業
順序5)、第一補強部24の突起形状の作成(作業順序
6)、第二補強部26の突起形状の作成(作業順序
7)、がこの順で行われる。その後、第二ブロック14
の形状作成(作業順序8〜17)、第三ブロック16の
形状作成(作業順序18〜30)が行われる。
おける個々のCAD入力作業と、そのCAD入力作業が
属するステップとの関係を表す図である。同図に示され
る通り、本CAD設計方法を適用した金型設計では、ま
ず、第一ブロック12の設計から始めれられる。すなわ
ち、まず、ベース18となる突起形状の作成(作業順序
1)、溝加工部20の突起形状20aの作成(作業順序
2)、溝加工部20のカット形状20bの作成(作業順
序3)、締付座部22の突起形状22aの作成(作業順
序4)、締付座部22のカット形状22bの作成(作業
順序5)、第一補強部24の突起形状の作成(作業順序
6)、第二補強部26の突起形状の作成(作業順序
7)、がこの順で行われる。その後、第二ブロック14
の形状作成(作業順序8〜17)、第三ブロック16の
形状作成(作業順序18〜30)が行われる。
【0020】この際、本CAD設計方法では、かかる金
型設計を3つの大分類(ステップ1〜3)に分類する。
具体的には、第一ブロック12についてのCAD入力作
業はステップ1に分類し、第二ブロック14についての
CAD入力作業はステップ2に分類し、第三ブロック1
6についてのCAD入力作業はステップ3に分類する。
さらに、各大分類は複数の小分類に分けられる。たとえ
ば、ベース18となる突起形状の作成(作業順序1)
は、設計の土台となる形状についてのCAD入力作業で
あるとして小分類Aに分類し、突起形状20aの作成
(作業順序2)とカット形状20bの作成(作業順序
3)とは、共に溝加工部20についてのCAD入力作業
であるとして小分類Bに分類する。さらに、突起形状2
2aの作成(作業順序4)とカット形状22bの作成
(作業順序5)とは、共に締付座部22についてのCA
D入力作業であるとして小分類Cに分類する。第一補強
部24の突起形状の作成(作業順序6)と第二補強部2
6の突起形状の作成(作業順序7)とは、共に補強部に
ついてのCAD入力作業であるとして小分類Dに分類す
る。同様に、第二ブロック14の各部をそれぞれ適宜小
分類E〜Iに分類し、第三ブロック16の各部をそれぞ
れ適宜小分類J〜Zに分類する。
型設計を3つの大分類(ステップ1〜3)に分類する。
具体的には、第一ブロック12についてのCAD入力作
業はステップ1に分類し、第二ブロック14についての
CAD入力作業はステップ2に分類し、第三ブロック1
6についてのCAD入力作業はステップ3に分類する。
さらに、各大分類は複数の小分類に分けられる。たとえ
ば、ベース18となる突起形状の作成(作業順序1)
は、設計の土台となる形状についてのCAD入力作業で
あるとして小分類Aに分類し、突起形状20aの作成
(作業順序2)とカット形状20bの作成(作業順序
3)とは、共に溝加工部20についてのCAD入力作業
であるとして小分類Bに分類する。さらに、突起形状2
2aの作成(作業順序4)とカット形状22bの作成
(作業順序5)とは、共に締付座部22についてのCA
D入力作業であるとして小分類Cに分類する。第一補強
部24の突起形状の作成(作業順序6)と第二補強部2
6の突起形状の作成(作業順序7)とは、共に補強部に
ついてのCAD入力作業であるとして小分類Dに分類す
る。同様に、第二ブロック14の各部をそれぞれ適宜小
分類E〜Iに分類し、第三ブロック16の各部をそれぞ
れ適宜小分類J〜Zに分類する。
【0021】そうして、ステップ1〜3に対応してステ
ップ1レイヤ、ステップ2レイヤ、ステップ3レイヤ
を、CAD装置上のレイヤ機能を利用して設定する。同
様に、小分類A〜Zに対応してレイヤA〜Zを設定す
る。
ップ1レイヤ、ステップ2レイヤ、ステップ3レイヤ
を、CAD装置上のレイヤ機能を利用して設定する。同
様に、小分類A〜Zに対応してレイヤA〜Zを設定す
る。
【0022】こうすれば、機能要素に対応した各分類毎
に、作業画面上で表示/非表示させることができ、設計
対象の画面上での視認性を向上させることができる。ま
た、大分類を設けるとともに各大分類毎に小分類を設定
することで、よりきめ細かな表示/非表示の指示が可能
となり、視認性を向上させて作業効率をさらに向上させ
ることができる。
に、作業画面上で表示/非表示させることができ、設計
対象の画面上での視認性を向上させることができる。ま
た、大分類を設けるとともに各大分類毎に小分類を設定
することで、よりきめ細かな表示/非表示の指示が可能
となり、視認性を向上させて作業効率をさらに向上させ
ることができる。
【0023】図4は、ステップ1レイヤのみを表示し、
ステップ2レイヤ及びステップ3レイヤを非表示とした
場合の、作業画面を表す図である。図5は、ステップ2
レイヤのみを表示し、ステップ1レイヤ及びステップ3
レイヤを非表示とした場合の、作業画面を表す図であ
る。図6は、ステップ3レイヤのみを表示し、ステップ
1レイヤ及びステップ2レイヤを非表示とした場合の、
作業画面を表す図である。なお、これらの図では、非表
示としたレイヤを想像線で示し、さらに見易さのため陰
線を消去している。これらの図に示されるように、本C
AD設計方法を用いれば、レイヤの指定という簡単な操
作によって、機能要素単位での表示/非表示を選択する
ことができる。この結果、元のCADデータが設計され
た手順や各部位の全体における位置づけ等を、後設計者
が簡易な操作によって容易に知ることができる。
ステップ2レイヤ及びステップ3レイヤを非表示とした
場合の、作業画面を表す図である。図5は、ステップ2
レイヤのみを表示し、ステップ1レイヤ及びステップ3
レイヤを非表示とした場合の、作業画面を表す図であ
る。図6は、ステップ3レイヤのみを表示し、ステップ
1レイヤ及びステップ2レイヤを非表示とした場合の、
作業画面を表す図である。なお、これらの図では、非表
示としたレイヤを想像線で示し、さらに見易さのため陰
線を消去している。これらの図に示されるように、本C
AD設計方法を用いれば、レイヤの指定という簡単な操
作によって、機能要素単位での表示/非表示を選択する
ことができる。この結果、元のCADデータが設計され
た手順や各部位の全体における位置づけ等を、後設計者
が簡易な操作によって容易に知ることができる。
【0024】以上説明した本CAD設計方法によれば、
CAD装置の操作画面において、各CADデータをステ
ップ単位で表示/非表示させることができ、編集設計に
必要な限度で、形状を画面表示させることができる。こ
の結果、編集設計時の表示画面の視認性を向上させて、
編集設計作業を効率化することができる。
CAD装置の操作画面において、各CADデータをステ
ップ単位で表示/非表示させることができ、編集設計に
必要な限度で、形状を画面表示させることができる。こ
の結果、編集設計時の表示画面の視認性を向上させて、
編集設計作業を効率化することができる。
【0025】また、編集設計の元となるCADデータの
作成手順を明確にすることができることから、その元と
なるCADデータを用いて編集設計を行う後の設計者
が、そのCADデータのいかなる部分に変更等の編集を
加えるべきか、すなわち編集対象領域を明らかにするこ
とができる。これにより、編集設計を容易化することが
できるとともに設計ミスを低減することができる。さら
に、編集設計後の検図を容易化することができる。
作成手順を明確にすることができることから、その元と
なるCADデータを用いて編集設計を行う後の設計者
が、そのCADデータのいかなる部分に変更等の編集を
加えるべきか、すなわち編集対象領域を明らかにするこ
とができる。これにより、編集設計を容易化することが
できるとともに設計ミスを低減することができる。さら
に、編集設計後の検図を容易化することができる。
【0026】また、本CAD設計方法を適用して編集設
計の元データを作成すれば、編集設計を行う後の設計者
は、編集設計の元となるCADデータの全体における位
置づけや重要度を、ステップの区切りから知ることがで
きる。この結果、各設計者の連携により、後の設計者は
先の設計者と共通の設計思考の下で設計を進めることが
できる。
計の元データを作成すれば、編集設計を行う後の設計者
は、編集設計の元となるCADデータの全体における位
置づけや重要度を、ステップの区切りから知ることがで
きる。この結果、各設計者の連携により、後の設計者は
先の設計者と共通の設計思考の下で設計を進めることが
できる。
【0027】また、本CAD設計方法では、各ステップ
に属するCADデータを関連づけてCADデータベース
に記憶させることができる。これにより、各ステップを
無関係な別個のデータとする場合に比して、各ステップ
で入力されたCADデータの合体作業や、寸法等のつじ
つま合わせ作業を不要化することができ、編集設計作業
をシンプル化することができる。
に属するCADデータを関連づけてCADデータベース
に記憶させることができる。これにより、各ステップを
無関係な別個のデータとする場合に比して、各ステップ
で入力されたCADデータの合体作業や、寸法等のつじ
つま合わせ作業を不要化することができ、編集設計作業
をシンプル化することができる。
【0028】なお、本CAD設計方法は、CAD装置の
レイヤ機能の従来の利用法とは一線を画するものであ
る。すなわち、従来、レイヤの利用は各設計者に任され
ており、一般に利用頻度の低いものであった。また、利
用される場合においても、各設計者が設計対象の表示画
面上での視認性を向上させるために、設計者所望の部位
を表示/非表示するために用いられるのみであった。本
CAD設計方法は、このように従来は特に有効活用され
ていなかったレイヤの利用に一定のルール付けを行うこ
とにより、編集設計を効率化するものである。たとえば
金型設計においては、1)機能要素毎にステップを設定
する、2)そのステップ毎にレイヤを設定する、等のル
ール付けを行い、これを編集設計において元となるCA
Dデータを設計する者にその履行を周知徹底すれば、後
設計者の編集設計の作業効率を向上させることができ
る。
レイヤ機能の従来の利用法とは一線を画するものであ
る。すなわち、従来、レイヤの利用は各設計者に任され
ており、一般に利用頻度の低いものであった。また、利
用される場合においても、各設計者が設計対象の表示画
面上での視認性を向上させるために、設計者所望の部位
を表示/非表示するために用いられるのみであった。本
CAD設計方法は、このように従来は特に有効活用され
ていなかったレイヤの利用に一定のルール付けを行うこ
とにより、編集設計を効率化するものである。たとえば
金型設計においては、1)機能要素毎にステップを設定
する、2)そのステップ毎にレイヤを設定する、等のル
ール付けを行い、これを編集設計において元となるCA
Dデータを設計する者にその履行を周知徹底すれば、後
設計者の編集設計の作業効率を向上させることができ
る。
【0029】また、上記CAD設計方法は種々の変形実
施が可能である。たとえば、上記説明では、ステップ毎
にレイヤを設定し、各ステップでのCADデータの登録
を対応するレイヤ上で行うことによって、CADデータ
を設計段階乃至設計工程と対応づけてCADデータベー
スに登録したが、設計段階の区切り時点において、ダミ
ーのCADデータをCADデータベースに登録すること
により、CADデータを設計段階乃至設計工程と対応づ
けてCADデータベースに登録することもできる。すな
わち、図7に示すように、一つのブロックに属するCA
D入力作業と他に属するCAD入力作業との間にダミー
のCADデータを入力しても、CADデータをステップ
に対応づけることができる。そして、CAD装置に一般
的に設けられているヒストリー機能を用いて、それらの
ダミーのCADデータが入力された時点を基準に、各時
点でのCADデータを画面表示すれば、編集設計に必要
な形状のみを画面表示することが可能となって、CAD
装置での編集設計の作業効率を向上させることができ
る。なお、ここでいうダミーのCADデータとしては、
本来の設計対象との差異を明確にするために、設計対象
とは無関係の文字等を設計対象と離れた位置に設けるも
の等が好ましい。
施が可能である。たとえば、上記説明では、ステップ毎
にレイヤを設定し、各ステップでのCADデータの登録
を対応するレイヤ上で行うことによって、CADデータ
を設計段階乃至設計工程と対応づけてCADデータベー
スに登録したが、設計段階の区切り時点において、ダミ
ーのCADデータをCADデータベースに登録すること
により、CADデータを設計段階乃至設計工程と対応づ
けてCADデータベースに登録することもできる。すな
わち、図7に示すように、一つのブロックに属するCA
D入力作業と他に属するCAD入力作業との間にダミー
のCADデータを入力しても、CADデータをステップ
に対応づけることができる。そして、CAD装置に一般
的に設けられているヒストリー機能を用いて、それらの
ダミーのCADデータが入力された時点を基準に、各時
点でのCADデータを画面表示すれば、編集設計に必要
な形状のみを画面表示することが可能となって、CAD
装置での編集設計の作業効率を向上させることができ
る。なお、ここでいうダミーのCADデータとしては、
本来の設計対象との差異を明確にするために、設計対象
とは無関係の文字等を設計対象と離れた位置に設けるも
の等が好ましい。
【図1】 本実施の形態に係るCAD設計方法におけ
る、CADデータ入力順序と、各時点で入力されたCA
Dデータの変更頻度との関係を表す図である。
る、CADデータ入力順序と、各時点で入力されたCA
Dデータの変更頻度との関係を表す図である。
【図2】 本実施の形態に係るCAD設計方法におけ
る、設計目標となる形状を示す斜視図である。
る、設計目標となる形状を示す斜視図である。
【図3】 本実施の形態に係るCAD設計方法におけ
る、個々のCAD入力作業と、そのCAD入力作業が属
するステップとの関係を表す図である。
る、個々のCAD入力作業と、そのCAD入力作業が属
するステップとの関係を表す図である。
【図4】 本実施の形態に係るCAD設計方法を用いた
場合のCAD装置の作業画面の一例を示す図である。
場合のCAD装置の作業画面の一例を示す図である。
【図5】 本実施の形態に係るCAD設計方法を用いた
場合のCAD装置の作業画面の一例を示す図である。
場合のCAD装置の作業画面の一例を示す図である。
【図6】 本実施の形態に係るCAD設計方法を用いた
場合のCAD装置の作業画面の一例を示す図である。
場合のCAD装置の作業画面の一例を示す図である。
【図7】 本実施の形態に係るCAD設計方法の変形実
施の一例を説明する図である。
施の一例を説明する図である。
【符号の説明】 10 設計対象、12 第一ブロック、14 第二ブロ
ック、16 第三ブロック。
ック、16 第三ブロック。
Claims (3)
- 【請求項1】 CADデータの少なくとも一部をCAD
装置での設計段階と対応づけてCADデータベースに登
録することを特徴とするCAD設計方法。 - 【請求項2】 設計段階に対応した複数のレイヤを設定
し、同一の設計段階に属するCADデータのCADデー
タベースへの入力を、その設計段階に対応するレイヤ上
で行うことを特徴とするCAD設計方法。 - 【請求項3】 設計段階の区切りの時点において、ダミ
ーのCADデータをCADデータベースに登録すること
を特徴とするCAD設計方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9089243A JPH10283386A (ja) | 1997-04-08 | 1997-04-08 | Cad設計方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9089243A JPH10283386A (ja) | 1997-04-08 | 1997-04-08 | Cad設計方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10283386A true JPH10283386A (ja) | 1998-10-23 |
Family
ID=13965319
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9089243A Pending JPH10283386A (ja) | 1997-04-08 | 1997-04-08 | Cad設計方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10283386A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001249985A (ja) * | 1999-12-27 | 2001-09-14 | Ohbayashi Corp | 施工計画支援システム、施工計画支援方法、および、施工計画支援システムを実現するためのコンピュータプログラムを記録した記録媒体 |
-
1997
- 1997-04-08 JP JP9089243A patent/JPH10283386A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001249985A (ja) * | 1999-12-27 | 2001-09-14 | Ohbayashi Corp | 施工計画支援システム、施工計画支援方法、および、施工計画支援システムを実現するためのコンピュータプログラムを記録した記録媒体 |
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