JPH10283057A - 情報処理装置並びにクロック一時停止及び周波数選択方法 - Google Patents

情報処理装置並びにクロック一時停止及び周波数選択方法

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JPH10283057A
JPH10283057A JP9086173A JP8617397A JPH10283057A JP H10283057 A JPH10283057 A JP H10283057A JP 9086173 A JP9086173 A JP 9086173A JP 8617397 A JP8617397 A JP 8617397A JP H10283057 A JPH10283057 A JP H10283057A
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clock
processing device
supply
frequency
control unit
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JP9086173A
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Yasuo Iwasaki
保男 岩崎
Yutaka Murata
裕 村田
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 CPU等の処理デバイスによる応用プログラ
ムの処理能力を低下させることなくより効果的に処理デ
バイスによる電力消費を低減する。 【解決手段】 CPU2における応用プログラムの実行
状況をOS(オペレーティングシステム)が監視し、応
用プログラムにかかる命令をCPU2が実行していない
ときにOSがクロック停止制御部3に対しクロック停止
指令を与え、クロック生成回路1からCPU2へのクロ
ック供給を停止させる。外部からの割込に応じ、クロッ
ク再開制御部4がクロック停止制御部3に対しクロック
停止の解除を指令し、クロック生成回路1からCPU2
へのクロックの供給を再開させ、しかる後に、CPU2
に対し割込要求を与える。CPU2の稼働率をOSが算
出し、算出結果に応じた周波数のクロックがクロック生
成回路1からCPU2に与えられるようクロック選択制
御部5に対しクロック周波数指令を与える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、情報処理装置並
びにクロック一次停止及び周波数選択方法に関する。
【0002】
【従来の技術】情報処理装置、例えば携帯型パーソナル
コンピュータにおいては、電源アダプタが接続されてい
ない携帯利用環境下での稼働時間、すなわち内蔵するバ
ッテリによる稼働時間をいかに長く持続できるかが重要
である。例えば、CMOS論理を使用する情報処理装置
では、処理デバイス(CPU等)の動作クロック周波数
が高くなるほど消費電力が増大するため、従来から、所
定の条件が成立したときにクロック周波数を低減し、あ
るいは一時的にクロック供給を停止することにより、電
力消費を抑制する手法が提案されている。
【0003】図8に、特公平7−76894号公報に記
載されている情報処理装置の概略構成を示す。この図に
示す装置は、システムタイマ81、プロセッサ82及び
クロック制御部83を有している。システムタイマ81
は、所定周波数を有するタイマ信号を発生させ、これを
プロセッサ82及びクロック制御部83に供給する。プ
ロセッサ82は、当該プロセッサ82により実行される
応用プログラム毎に割り振られた優先度に従って、当該
プロセッサ82により実行されるべきタスクを切り換え
るタスク切換部821を有している。プロセッサ82が
実行するタスクのうち、最も優先度が低いタスクは、ク
ロック供給を停止させるタスク又はクロック周波数を低
減させるタスクである。他方、クロック制御部83は、
最も低い優先度が割り振られているタスクがプロセッサ
82により実行され、その結果、クロック停止指令又は
クロック周波数低減指令が発せられるのに応じ、プロセ
ッサ82に供給されるクロックを停止させまたはその周
波数を低減させるクロック停止・切換部832を有して
いる。クロック制御部83は更に、クロック停止・切換
部832によってクロック供給が停止され又はクロック
周波数が低減された後、最初にタイマ信号を受け取った
時点で、プロセッサ82に対するクロック供給を再開し
またはその周波数をもとの値に戻す再開部831を有し
ている。従って、図8に示される構成によれば、タイマ
信号に同期して、すなわちタスク切換に同期して定期的
にクロックが停止されまたはその周波数が低減されるた
め、プロセッサ82による電力消費を確実に低減するこ
とができる。
【0004】図9に、特開平6−124151号公報に
記載の電子機器911の概略構成を示す。電子機器91
1は、機器本体912及びこれに直流電源を供給するた
めのバッテリパック915を有している。スイッチS1
1及びS12がオンしているとき、すなわち正負の電源
ラインL11及びL12が商用周波電源913から切り
離されているときには、バッテリパック915から電源
ラインL11及びL12を介して供給される直流電源に
て機器本体912が駆動される。スイッチS11及びS
12がオンしているときには、商用周波電源913から
の電力を交流平滑回路914にて平滑・整流して得られ
た直流電源が、電源ラインL11及びL12を介して機
器本体912に与えられ、またバッテリパック915の
充電に用いられる。なお、ダイオード916は、バッテ
リパック915側から商用周波電源913側への直流電
源の逆流を防止している。また、機器本体912は、ス
イッチS11とダイオード916の接続点から引き出さ
れたラインL13を用いて、当該接続点の電位を監視
し、この電位が高電位となったときには機器本体912
で使用するクロックの周波数を比較的高い周波数とし、
低電位となった場合には比較的低い周波数とするクロッ
ク選択部921を内蔵している。すなわち、スイッチS
11及びS12がオンしており従って商用周波電源91
3から機器本体912への電源供給が行われているとき
には、上述の接続点の電位が比較的高い電位となるた
め、機器本体912のクロック周波数は高くなる。逆
に、スイッチS11及びS12がオンしておりバッテリ
パック915による機器本体912への電源供給が行わ
れているときには、上述の接続点の電位は低くなるた
め、機器本体912におけるクロック周波数は低い周波
数となる。このような手法を採用することにより、図9
に示される装置においては、例えば電子機器911を携
帯するとき等スイッチS11及びS12がオフされてい
るときに、機器本体912による電力消費を抑制するこ
とができ、ひいてはバッテリパック915の消耗を抑制
することができる。
【0005】なお、情報処理装置の消費電力を抑制する
手法としては、これらの他、キーボード等からの入力が
所定時間以上ないときにクロック供給を停止させる方法
などが知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
従来の技術には、おのおの問題がある。まず、特公平7
−76894号公報に開示されている構成では、クロッ
ク供給を停止させるため又はクロック周波数を低減させ
るための最下位優先度のタスクが必要である。また、ク
ロック供給の再開等の動作がタイマ信号と同期してすな
わちタスク切換と同期して行われることと考えあわせる
と、この従来技術に係る電源消費低減手法の適用対象
は、プロセッサにおけるタスク実行形態への依存度が高
く、従ってその適用対象は限定されるものと見ざるを得
ない。また、特開平6−124151号公報に開示され
ている装置では、スイッチS11及びS12がオフされ
ると、機器本体912におけるクロック周波数が必ず低
減されることとなり、これに伴い機器本体912の処理
能力が必ず低減することとなる。従って、電子機器91
1を携帯しているときに、処理負担が大きいプログラム
を機器本体912によって実行させるのは好ましくない
という制約が発生してしまう。更に、所定時間以上にわ
たってキーボード入力がないときなどにプロセッサへの
クロック供給を停止する手法では、最後のキーボード入
力等からクロック供給停止までの間にプロセッサ等によ
る電力消費が発生してしまう。すなわち、実際にはプロ
セッサ等によるプログラム実行が行われていないにもか
かわらず電力消費が発生してしまう。
【0007】この発明はこのような問題点を解決するこ
とを課題としてなされたものであり、タスクの構成やそ
の実行形態に制約をもたらすことなく、また処理デバイ
スによる応用プログラムの処理能力を低減させることな
く、当該処理デバイスによる電力消費を抑制し、ひいて
は内蔵バッテリの消耗を低減することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の第1の構成
は、基本プログラム及び応用プログラムを実行可能な処
理デバイスと、上記処理デバイスへのクロック供給を当
該処理デバイスからのクロック停止指令に応じ停止させ
るクロック停止制御部と、上記処理デバイス外部の回路
からの処理再開要求信号に応じ上記クロック供給を再開
させるクロック再開制御部とを備える情報処理装置にお
いて、上記処理デバイスが、当該処理デバイスによりそ
の時点で実行されている応用プログラムがいずれも待機
状態であることを検出乃至推定し、いずれも待機状態で
あるときに上記クロック停止指令を発生させるものであ
る。
【0009】この発明の第2の構成は、基本プログラム
及び応用プログラムを実行可能な処理デバイスと、上記
処理デバイスに供給すべきクロックの周波数を当該処理
デバイスからのクロック周波数指令に応じ切り換えるク
ロック選択制御部とを備える情報処理装置において、上
記処理デバイスが、当該処理デバイスによりその時点で
実行されている応用プログラムがいずれも待機状態であ
る頻度を検出乃至推定し、いずれも待機状態である頻度
が高い場合には上記周波数が高くなり低い場合には低く
なるよう上記クロック周波数指令を発生させるものであ
る。
【0010】この発明の第3の構成は、上述の第1の構
成において更に、上記処理デバイスに供給すべきクロッ
クの周波数を当該処理デバイスからのクロック周波数指
令に応じ切り換えるクロック選択制御部を備え、上記処
理デバイスが、更に、当該処理デバイスによりその時点
で実行されている応用プログラムがいずれも待機状態で
ある頻度を検出乃至推定し、いずれも待機状態である頻
度が高い場合には上記周波数が高くなり低い場合には低
くなるよう上記クロック周波数指令を発生させるもので
ある。
【0011】この発明の第4の構成は、上述の第1又は
第3の構成において、上記クロック再開制御部が、上記
クロック供給が停止している状態で上記処理デバイスの
外部から当該処理デバイスへの割込要求信号が発せられ
たときに、当該割込要求信号を上記処理再開要求信号と
見なして当該クロック供給を再開させる一方で、当該割
込要求信号を当該処理デバイスに与えるものである。
【0012】この発明の第5の構成は、上述の第4の構
成において、上記クロック再開制御部が、上記クロック
供給の再開の後に上記割込要求信号が当該処理デバイス
に与えられるよう、当該処理デバイスへの割込要求供給
タイミングを調整するものである。
【0013】この発明の第6の構成は、基本プログラム
及び応用プログラムを実行可能な処理デバイスと、上記
処理デバイスへのクロック供給を停止させるクロック停
止制御部と、上記処理デバイス外部の回路からの処理再
開要求信号に応じ上記クロック供給を再開させるクロッ
ク再開制御部とを備える情報処理装置において、上記ク
ロック停止制御部が、上記クロック供給が再開されてか
ら所定時間が経過したときに当該クロック供給を停止さ
せ、上記クロック再開制御部が、上記クロック供給が停
止されてから所定時間が経過したときに当該クロック供
給を再開させるものである。
【0014】この発明の第7の構成は、第1、第3、第
4または第5の構成において、上記クロック停止制御部
が、上記クロック供給が再開されてから所定時間が経過
したときに当該クロック供給を停止させ、上記クロック
再開制御部が、上記クロック供給が停止されてから所定
時間が経過したときに当該クロック供給を再開させるも
のである。
【0015】この発明の第8の構成は、上述の第6又は
第7の構成において、上記クロック停止制御部が、上記
クロック停止指令が発せられたとき及び再開フラグがセ
ットされてから所定時間が経過したときに停止フラグを
セットし、上記クロック再開制御部が、上記停止フラグ
がセットされている状態で上記処理再開要求信号が発生
したとき及び当該停止フラグがセットされてから所定時
間が経過したときに停止フラグをリセットしかつ再開フ
ラグをセットし、上記クロック停止制御部が、上記停止
フラグがセットされるのに応じ上記クロック供給を停止
させ、上記クロック再開制御部が、上記再開フラグがセ
ットされるのに応じ上記クロック供給を再開させるもの
である。
【0016】この発明の第9の構成は、処理デバイスか
らのクロック停止指令に応じ当該処理デバイスへのクロ
ック供給を停止させる停止ステップと、上記クロック供
給が停止している状態で当該処理デバイスの外部で処理
再開要求信号が発生したときに当該クロック供給を再開
させる再開ステップとを有するクロック一時停止方法に
おいて、上記処理デバイスによりその時点で実行されて
いる応用プログラムがいずれも待機状態であるときに、
当該処理デバイス上で実行されている基本プログラム
が、上記クロック停止指令を発生させるものである。
【0017】また、この発明の第10の構成は、処理デ
バイスへのクロック供給を停止させる停止ステップと、
上記クロック供給が再開されてから所定時間が経過した
ときに当該クロック供給を停止させ、上記クロック供給
が停止されてから所定時間が経過したときに当該クロッ
ク供給を再開させるものである。
【0018】そして、この発明の第11の構成は、処理
デバイスがクロック周波数指令を出力するステップと、
上記処理デバイス外部の回路が上記クロック周波数指令
に応じクロック周波数を切り換えるステップとを有する
クロック周波数選択方法において、上記処理デバイスに
よりその時点で実行されている応用プログラムがいずれ
も待機状態である頻度を、上記処理デバイス上で実行さ
れている基本プログラムが演算乃至推定するステップ
と、上記頻度が高いほど高いクロック周波数となるよう
当該頻度に応じ上記処理デバイスが上記クロック周波数
指令を発生させるステップとを有するものである。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
に関し、図面に基づき説明する。
【0020】実施の形態1.図1に、本発明の実施の形
態1にかかる情報処理装置の構成を示す。この図に示す
装置は、複数種類(図ではn種類)の互いに周波数が異
なるクロックを生成するクロック生成回路1と、クロッ
ク生成回路1にて生成されたクロックを信号線11を介
し入力し、このクロックに同期して動作する処理デバイ
ス(CPU)2とを有している。CPU2は、基本プロ
グラムたる所定のOS(オペレーティングシステム)下
で一般に複数の応用プログラムを同時に実行する。但
し、各応用プログラムは、しばしばデータ入力待ちなど
の待機状態をとるため,CPU2は常に応用プログラム
にかかる命令を実行しているとは限らない。すなわちC
PU2の動作期間は、いずれかの応用プログラムにかか
る命令を実行する期間と、応用プログラムにかかる命令
を全く実行していない期間とに大別することができる。
CPU2、特にそのOSは、CPU2における応用プロ
グラムの実行状態を監視する。すなわちCPU2が応用
プログラムにかかる命令を全く実行していない期間を検
出し、更に当該期間の発生頻度を統計的に集計する。
【0021】CPU2は、上述の監視の結果を、CPU
2へのクロック供給を停止させる制御に利用する。すな
わちCPU2の外部には、クロック停止制御部3が設け
られており、CPU2上のOSは、CPU2が応用プロ
グラムにかかる命令を全く実行していない期間を検出し
たときに、信号線31を介しクロック停止制御部3にク
ロック停止指令を与える。クロック停止制御部3は、C
PU2からクロック停止指令が与えられると、信号線3
2を介してクロック生成回路1に指令を与え、信号線1
1を介したCPU2へのクロック供給を停止させる。ま
た、CPU2は、上述の統計的集計の結果を利用して、
クロック周波数指令を発生させる。CPU2の外部には
クロック選択制御部5が設けられており、CPU2にて
生成されたクロック周波数指令を信号線51を介して入
力する。クロック選択制御部5は、入力したクロック周
波数指令に応じ、信号線52を介してクロック生成回路
1にクロック周波数を指令する。クロック生成回路1で
は、クロック選択制御部5から指令された周波数にかか
るクロックを信号線11を介しCPU2に供給する。
【0022】更に、図1の装置では、クロック停止指令
に応じてクロック停止制御部3がCPU2へのクロック
供給を停止させた後のクロック再開制御を、CPU2の
外部に設けられているクロック再開制御部4において、
外部からの割込に応じ実行している。すなわち、キーボ
ード入力などにかかる割込が信号線41を介しクロック
再開制御部4に与えられると、クロック再開制御部4は
クロック停止制御部3に対し信号線42を介しクロック
供給停止を解除する旨の指令を与え、クロック停止制御
部3はこれに応じ信号線32を介しクロック供給を再開
させる旨をクロック生成回路1に指令する。クロック生
成回路1はこれに応じて信号線11を介したCPU2へ
のクロック供給を再開する。他方、クロック再開制御部
4は、信号線42を介したクロック停止制御部3への指
令からやや遅れたタイミングで信号線43を介してCP
U2に割込要求を転送する。このような遅延処理を施す
結果、CPU2への割込要求の転送が、必ず、CPU2
へのクロック供給再開よりも後になるため、CPU2が
確実に割込要求を処理可能となる。
【0023】このように、本実施の形態においては、C
PU2、特にそのOSが、CPU2における応用プログ
ラムの実行状況を監視及び統計的に集計し、その結果に
応じてCPU2へのクロック供給を停止させまたはクロ
ック周波数を切り替えるようにしているため、CPU2
におけるタスク乃至ジョブの実行形態等に何ら制約を施
すことなく、また応用プログラムの実行状況に応じて、
CPU2による電力消費を低減させることができ、CP
U2に駆動電力を供給する図示しない内蔵バッテリの消
耗を抑制することができる。そのとき、CPU2による
電力消費を抑制しつつも、CPU2による応用プログラ
ムの処理能力を低減させることがない。
【0024】図2、図3及び図4に、それぞれ、クロッ
ク停止制御部3、クロック再開制御部4及びクロック選
択制御部5の一例構成を示す。これらの図においては、
図1における信号線31及び51が、いずれもバス6に
よって実現されている。また、図2及び図3において
は、図1においては図示を省略していた信号線303が
示されている。まず、図2に示されるクロック停止制御
部3は、CPU2からバス6を介し、クロック停止指令
が与えられたときにセットされる停止フラグ301を有
している。停止フラグ301がセットされると、クロッ
ク生成回路1は、信号線11を介したCPU2へのクロ
ック供給を停止する。また、図3に示すクロック再開制
御部4は、信号線41を介して割込要求が与えられたと
きにセットされ停止フラグがセットされたときにリセッ
トされる再開フラグ401を有している。再開フラグ4
01がセットされると、信号線41を介し、クロック停
止制御部3内の停止フラグ301がリセットされ、これ
に応じクロック生成回路1が信号線11を介してCPU
2へのクロック供給を再開する。また、クロック再開制
御部4は更に遅延回路404を有しており、再開フラグ
401がセットされた後、この遅延回路404による所
定の遅延時間を経た後に、信号線43を介しCPU2に
割込要求を転送する。この遅延によって、CPU2が割
込を確実に処理可能になる。
【0025】また、クロック停止制御部3及びクロック
再開制御部4は、それぞれ、カウンタ302または40
2を有している。クロック停止制御部3のカウンタ30
2は、クロック再開制御部4において再開フラグ401
がセットされこれに応じて停止フラグ301がリセット
されたときに、信号線42を介してクロック再開制御部
4から初期値を入力し、この初期値からダウンカウント
を開始する。カウンタ302によるカウント値がゼロに
至ると、その旨を示す信号を信号線303を介し与える
ことにより停止フラグ301がセットされ、従ってこれ
に応じCPU2へのクロック供給が停止しまた再開フラ
グ401がリセットされる。同時に、この信号は、クロ
ック再開制御部4のカウンタ402に与えられる。カウ
ンタ402は、この信号の到来に応じて設定される初期
値からダウンカウントを開始し、カウント値がゼロにな
ったときにその旨を示す信号を発生させる。クロック再
開制御部4の再開フラグ401は、この信号が信号線4
03を介し与えられるのに応じてセットされる。このよ
うに、図2及び図3に示す構成においては、カウンタ3
02及び402の計数動作によってCPU2へのクロッ
ク供給が周期的に停止/再開されることになる。
【0026】更に、図4に示すように、クロック生成回
路1は、生成すべきクロックの周波数を示す値が設定さ
れるクロック選択フラグ501を有しており、クロック
選択フラグ501の値はCPU2からバス6を介して与
えられるクロック周波数指令にて設定される。
【0027】図5、図6及び図7に、本実施の形態の動
作の一例を示す。まず、図5に示されているのは、クロ
ック停止指令及び外部からの割込に応じたクロック供給
の停止/再開のタイミングである。この図に示すよう
に、CPU2は、クロック停止指令にかかるバスオペレ
ーションによってクロック停止制御部3の停止フラグ3
01をセットし、これに応じクロック生成回路1からC
PU2へのクロックの供給が停止する。この後、信号線
41を介して割込要求が与えられると、クロック再開制
御部4内の再開フラグ401がセットされるため、クロ
ック生成回路1からCPU2へのクロック供給が再開す
る。更に、遅延回路404の動作によって、停止フラグ
301のリセットから所定時間経過後にCPU2に対し
割込要求が与えられる。このような手順によって、応用
プログラムの実行状況に応じた消費電力の低減が実現さ
れるとともに、CPU2による割込の好適な処理タイミ
ングが提供されることとなる。
【0028】次に図6に示されているのは、カウンタ3
02及び402によるクロック供給停止/再開の流れで
ある。図中の第1カウンタは前述のカウンタ302、第
2カウンタはカウンタ402に相当している。まず、停
止フラグ301がリセットされかつ再開フラグ401が
セットされている状態すなわちクロック生成回路1から
CPU2へクロックが供給されている状態では、カウン
タ302はダウンカウントを実行している。このダウン
カウントの結果カウンタ302の内容がゼロに至ると、
その旨を示す信号に応じ、停止フラグ301がセットさ
れるとともにカウンタ402が計数動作を開始し、かつ
再開フラグ401がリセットされる。この後、カウンタ
402はダウンカウントを実行する。ダウンカウントの
結果、カウンタ402の内容がゼロに至ると、その旨を
示す信号によって再開フラグ401がセットされ、再開
フラグ401がセットされるのに応じて停止フラグ30
1がリセットされる。すると、クロック生成回路1から
CPU2へのクロック供給が再開される。なお、この場
合には、遅延回路404は動作せず、従って信号線43
を介したCPU2への割込は生じない。また、停止フラ
グ301がセットされているときには、カウンタ302
は計数動作を実行せず、再開フラグ401がセットされ
ているときにはカウンタ402は計数動作を実行しな
い。
【0029】そして、図7に示されているのは、CPU
2、特にそのOSによって実行されるクロック周波数選
択手順である。但し、ここではn=3、すなわちクロッ
ク周波数が3種類あると仮定している。この図に示すよ
うに、OSは、CPU2のウエイト時間、すなわち応用
プログラムにかかる命令を実行していない時間を測定
し、更に、測定時間に対するウエイト時間の比率、すな
わちCPU2の稼働率を算出する(201)。OSは、
更に、TH1>TH2に設定されている2種類の閾値T
H1及びTH2と、ステップ201にて算出した稼働率
とを比較する(202、204)。OSは、稼働率>T
H1と判定したときには第1のクロック周波数を(20
3)、TH1≧稼働率>TH2と判定したときには第2
のクロック周波数を(205)、そして、TH2≧稼働
率と判定したときには第3のクロック周波数を(20
6)、それぞれ選択し、その旨を示すクロック周波数指
令をクロック選択制御部5に与える。但し、ここでいう
3種類のクロック周波数は、第1のクロック周波数より
も第2のクロック周波数の方が低く、更に第2のクロッ
ク周波数よりも第3のクロック周波数の方が低い周波数
に設定されているものとする。ステップ203、205
または206実行後は、前述のステップ201に戻る。
かかる手順を実行することにより、本実施の形態におい
ては、CPU2における応用プログラムの実行状況、具
体的にはCPU2の稼働率に応じたクロック周波数を設
定できるため、応用プログラムの実行状態に応じた消費
電力低減を実現できる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の第1及び
第9の構成によれば、処理デバイスによりその時点で実
行されている応用プログラムがいずれも待機状態である
ことを、当該処理デバイスが検出乃至推定し、いずれも
待機状態であるときにクロック停止指令を発生させるよ
うにしているため、クロック供給を停止させるためのタ
スクが不要になる。すなわち、処理デバイスにおけるタ
スクの実行形態やタスクの構成によらず、また応用プロ
グラムの実行状態に応じて的確に、処理デバイスによる
電力消費を低減することができる。従って、従来に比
べ、適用対象の広い消費電力低減手法を提供できる。ま
た、応用プログラムのいずれかが待機状態でないときに
は、クロック供給停止を回避できるため、携帯時などに
おいても処理デバイスによる応用プログラムの処理能力
の低減を回避することができる。
【0031】また、本発明の第2、第3及び第11の構
成によれば、処理デバイスによりその時点で実行されて
いる応用プログラムがいずれも待機状態である頻度を、
当該処理デバイスが検出乃至推定し、いずれも待機状態
である頻度が高い場合にはクロック周波数が高くなり、
低い場合には低くなるようにクロック周波数指令を発生
させるようにしたため、クロック周波数を低減するため
のタスクが不要になる。従って、第1の構成と同様、タ
スクの実行形態やタスクの構成に依存せず、用途が広
く、処理能力の低減を伴わない消費電力低減手法を実現
することができる。特に第3の構成によれば、処理デバ
イスによる応用プログラム実行状態の検出乃至推定手順
を共用するようにしたため、第1及び第2の構成の単純
な組み合わせに比べてもより効果的に処理デバイスによ
る消費電力を低減できる。
【0032】本発明の第4及び第5の構成によれば、第
1または第3の構成において外部から処理デバイスへの
割込要求信号が発せられたときに、この割込要求信号を
処理再開要求信号と見なしてクロック供給を再開させ、
また、当該割込要求信号を当該処理デバイスに与えるよ
うにしたため、システムタイマ等を使用することなくク
ロック供給を再開させることができる。特に、第5の構
成のごとく、クロック供給の再開の後に割込要求信号が
処理デバイスに与えられるよう、当該処理デバイスへの
割込要求供給タイミングを調整することにより、処理デ
バイスが当該割込要求信号に応じた処理を好適に実行で
きる。
【0033】本発明の第6、第7、第8及び第10の構
成によれば、クロック供給が再開されてから所定時間が
経過したときにクロック供給を停止させ、クロック供給
が停止されてから所定時間が経過したときにクロック供
給を再開させるようにしたため、処理デバイスに対する
クロック供給を周期的に停止/再開させることができ、
より確実に、処理デバイスによる電力消費を低減でき
る。また、その際、システムタイマ等は不要である。特
に、第8の構成によれば、停止フラグ及び再開フラグを
用いてクロック供給の停止/再開を制御するようにした
ため、比較的単純な手順にて、第6又は第7の構成にか
かる効果を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1にかかる情報処理装置
の構成を示すブロック図である。
【図2】 この実施の形態におけるクロック停止制御部
の内部構成を示すブロック図である。
【図3】 この実施の形態におけるクロック再開制御部
の内部構成を示すブロック図である。
【図4】 この実施の形態におけるクロック選択制御部
の内部構成を示すブロック図である。
【図5】 この実施の形態におけるクロック停止指定に
応じたクロック供給停止動作と割込要求信号に応じたク
ロック供給再開動作とを示すタイミングチャートであ
る。
【図6】 この実施の形態におけるカウンタを用いたク
ロック供給停止動作及びクロック供給再開動作とを示す
タイミングチャートである。
【図7】 この実施の形態におけるクロック周波数選択
手順を示すフローチャートである。
【図8】 従来の情報処理装置の一例構成を示すブロッ
ク図である。
【図9】 従来の情報処理装置の他の一例構成を示すブ
ロック図である。
【符号の説明】
1 クロック生成回路、2 CPU、3 クロック停止
制御部、4 クロック再開制御部、5 クロック選択制
御部、301 停止フラグ、302、402カウンタ、
401 再開フラグ、404 遅延回路。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基本プログラム及び応用プログラムを実
    行可能な処理デバイスと、上記処理デバイスへのクロッ
    ク供給を当該処理デバイスからのクロック停止指令に応
    じ停止させるクロック停止制御部と、上記処理デバイス
    外部の回路からの処理再開要求信号に応じ上記クロック
    供給を再開させるクロック再開制御部とを備える情報処
    理装置において、上記処理デバイスが、当該処理デバイ
    スによりその時点で実行されている応用プログラムがい
    ずれも待機状態であることを検出乃至推定し、いずれも
    待機状態であるときに上記クロック停止指令を発生させ
    ることを特徴とする情報処理装置。
  2. 【請求項2】 基本プログラム及び応用プログラムを実
    行可能な処理デバイスと、上記処理デバイスに供給すべ
    きクロックの周波数を当該処理デバイスからのクロック
    周波数指令に応じ切り換えるクロック選択制御部とを備
    える情報処理装置において、上記処理デバイスが、当該
    処理デバイスによりその時点で実行されている応用プロ
    グラムがいずれも待機状態である頻度を検出乃至推定
    し、いずれも待機状態である頻度が高い場合には上記周
    波数が高くなり低い場合には低くなるよう上記クロック
    周波数指令を発生させることを特徴とする情報処理装
    置。
  3. 【請求項3】 更に、上記処理デバイスに供給すべきク
    ロックの周波数を当該処理デバイスからのクロック周波
    数指令に応じ切り換えるクロック選択制御部を備え、上
    記処理デバイスが、更に、当該処理デバイスによりその
    時点で実行されている応用プログラムがいずれも待機状
    態である頻度を検出乃至推定し、いずれも待機状態であ
    る頻度が高い場合には上記周波数が高くなり低い場合に
    は低くなるよう上記クロック周波数指令を発生させるこ
    とを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  4. 【請求項4】 上記クロック再開制御部が、上記クロッ
    ク供給が停止している状態で上記処理デバイスの外部か
    ら当該処理デバイスへの割込要求信号が発せられたとき
    に、当該割込要求信号を上記処理再開要求信号と見なし
    て当該クロック供給を再開させる一方で、当該割込要求
    信号を当該処理デバイスに与えることを特徴とする請求
    項1又は3記載の情報処理装置。
  5. 【請求項5】 上記クロック再開制御部が、上記クロッ
    ク供給の再開の後に上記割込要求信号が当該処理デバイ
    スに与えられるよう、当該処理デバイスへの割込要求供
    給タイミングを調整することを特徴とする請求項4記載
    の情報処理装置。
  6. 【請求項6】 基本プログラム及び応用プログラムを実
    行可能な処理デバイスと、上記処理デバイスへのクロッ
    ク供給を停止させるクロック停止制御部と、上記処理デ
    バイス外部の回路からの処理再開要求信号に応じ上記ク
    ロック供給を再開させるクロック再開制御部とを備える
    情報処理装置において、上記クロック停止制御部が、上
    記クロック供給が再開されてから所定時間が経過したと
    きに当該クロック供給を停止させ、上記クロック再開制
    御部が、上記クロック供給が停止されてから所定時間が
    経過したときに当該クロック供給を再開させることを特
    徴とする情報処理装置。
  7. 【請求項7】 上記クロック停止制御部が、上記クロッ
    ク供給が再開されてから所定時間が経過したときに当該
    クロック供給を停止させ、上記クロック再開制御部が、
    上記クロック供給が停止されてから所定時間が経過した
    ときに当該クロック供給を再開させることを特徴とする
    請求項1、3、4又は5記載の情報処理装置。
  8. 【請求項8】 上記クロック停止制御部が、上記クロッ
    ク停止指令が発せられたとき及び再開フラグがセットさ
    れてから所定時間が経過したときに停止フラグをセット
    し、上記クロック再開制御部が、上記停止フラグがセッ
    トされている状態で上記処理再開要求信号が発生したと
    き及び当該停止フラグがセットされてから所定時間が経
    過したときに停止フラグをリセットしかつ再開フラグを
    セットし、上記クロック停止制御部が、上記停止フラグ
    がセットされるのに応じ上記クロック供給を停止させ、
    上記クロック再開制御部が、上記再開フラグがセットさ
    れるのに応じ上記クロック供給を再開させることを特徴
    とする請求項6又は7記載の情報処理装置。
  9. 【請求項9】 処理デバイスからのクロック停止指令に
    応じ当該処理デバイスへのクロック供給を停止させる停
    止ステップと、上記クロック供給が停止している状態で
    当該処理デバイスの外部で処理再開要求信号が発生した
    ときに当該クロック供給を再開させる再開ステップとを
    有するクロック一時停止方法において、上記処理デバイ
    スによりその時点で実行されている応用プログラムがい
    ずれも待機状態であるときに、当該処理デバイス上で実
    行されている基本プログラムが、上記クロック停止指令
    を発生させることを特徴とするクロック一時停止方法。
  10. 【請求項10】 処理デバイスへのクロック供給を停止
    させる停止ステップと、上記クロック供給を再開させる
    再開ステップとを有するクロック一時停止方法におい
    て、上記クロック供給が再開されてから所定時間が経過
    したときに当該クロック供給を停止させ、上記クロック
    供給が停止されてから所定時間が経過したときに当該ク
    ロック供給を再開させることを特徴とするクロック一時
    停止方法。
  11. 【請求項11】 処理デバイスがクロック周波数指令を
    出力するステップと、上記処理デバイス外部の回路が上
    記クロック周波数指令に応じクロック周波数を切り換え
    るステップとを有するクロック周波数選択方法におい
    て、上記処理デバイスによりその時点で実行されている
    応用プログラムがいずれも待機状態である頻度を、上記
    処理デバイス上で実行されている基本プログラムが演算
    乃至推定するステップと、上記頻度が高いほど高いクロ
    ック周波数となるよう当該頻度に応じ上記処理デバイス
    が上記クロック周波数指令を発生させるステップとを有
    することを特徴とするクロック周波数選択方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010055364A (ja) * 2008-08-28 2010-03-11 New Japan Radio Co Ltd コンピュータ装置
JP2013069110A (ja) * 2011-09-22 2013-04-18 Toshiba Corp 制御装置およびプログラム
JP2018200630A (ja) * 2017-05-29 2018-12-20 キヤノン株式会社 制御装置、その制御方法、及びプログラム

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