JPH10282353A - プラスチック−ガラス光ファイバ - Google Patents

プラスチック−ガラス光ファイバ

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Publication number
JPH10282353A
JPH10282353A JP9089560A JP8956097A JPH10282353A JP H10282353 A JPH10282353 A JP H10282353A JP 9089560 A JP9089560 A JP 9089560A JP 8956097 A JP8956097 A JP 8956097A JP H10282353 A JPH10282353 A JP H10282353A
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JP
Japan
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core
optical fiber
refractive index
plastic
glass
Prior art date
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Application number
JP9089560A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshifumi Hosoya
俊史 細谷
Takashi Fujii
隆志 藤井
Maki Ikechi
麻紀 池知
Hiroo Matsuda
裕男 松田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
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  • Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 伝送損失が小さくかつ広帯域幅を有し、さら
に製造が容易なプラスチック−ガラス光ファイバを提供
する。 【解決手段】 本発明は、ポリマーからなるクラッド
と、該クラッドの内側に配置されたポリマーからなる第
一コアと、該第一コアの内側に配置されたガラスからな
る第二コアとを備えたプラスチック−ガラス光ファイバ
であって、第一コアの直径(D1)に対する第二コアの
直径(D2)の比(X=D2/D1)が0.3≦X≦0.
95であり、第二コアとクラッドの屈折率差(△1)に
対する第一コアとクラッドの屈折率差(△2)の比(Y
=△2/△1)が0.4≦Y≦0.95であり、かつ前記
2つの比の合計(X+Y)が1≦X+Y≦1.9である
ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、石英ガラスからな
るコアの外側にポリマーからなるコア層及びクラッド層
が配置されたプラスチック−ガラス光ファイバに関し、
特には、伝達損失が小さくかつ帯域幅が広いプラスチッ
ク−ガラス光ファイバに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車、コンピューターなどの短距離用
の光伝送材として、ポリエチレン、ポリメタクリレート
の如き樹脂からなるプラスティック光ファイバが用いら
れている。この種の光ファイバにあっては、コアの屈折
率分布が一定のステップ形である、複数の屈折率の異な
るコアからなるプラスティック光ファイバが主流であ
る。例えば、このような多段のプラスティック光ファイ
バの製造方法として、重合後の屈折率の異なる2種以上
の重合材料を、遠心力作用下にて順次に重合し、重合後
の屈折率が外周部より中心部へと同心円状に変化するよ
うにする方法が報告されている(特開昭60−1195
09号公報)。
【0003】そして、このようなプラスティック光ファ
イバにおいては、その帯域幅を広くするために屈折率の
異なるコアを多段、例えば4段以上にすることが行われ
ている。
【0004】また、プラスチック光ファイバの利点とガ
ラス光ファイバの利点を組み合わせた光ファイバとし
て、石英系ガラスからなるコアの外側に、特定の性質を
持つ非晶性フッ素含有ポリマーからなるクラッドを設け
たポリマークラッドシリカオプティカルファイバが提案
されている(特開昭63−127204号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、コアの
段数の多いプラスティック光ファイバにおいては、コア
の段数が多ければ多いほど、製造条件が複雑となり、ま
たその製造コストが高くなるという欠点を有する。ま
た、ポリマークラッドシリカ光ファイバと比べて抗張力
が低く、強度的に弱いという欠点を有する。
【0006】また、石英ガラスからなるコア及びポリマ
ーからなるクラッドより構成されるポリマークラッドシ
リカ光ファイバにおいても、更なる光学特性の改善が望
まれている。
【0007】本発明の目的は、このような欠点を克服し
た、伝達損失が小さくかつ帯域幅が広く、さらには製造
が容易なプラスティック−ガラス光ファイバーを提供す
るものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記欠点
を克服するプラスチック−ガラス光ファイバを鋭意研究
したところ、2段のコアからなるプラスチック−ガラス
光ファイバであって、中コア(第二コア)が純石英ガラ
ス、ドープガラス又は多成分系ガラスのいずれかから、
そしてその外側のコア(第一コア)がポリマーからな
り、かつ両コアの径の比が特定の範囲内にありかつ全屈
折率差(第二コアとクラッド間の屈折率の差)に対する
第一コアとクラッド間の屈折率差の比が特定の範囲内に
あり、さらには前記の比の合計が特定の範囲内にあるプ
ラスチック−ガラス光ファイバが上記欠点を克服するこ
とを見いだし、本発明を完成させたのである。本発明で
いうAとBの屈折率差とは、Aの屈折率とBの屈折率の
差である。
【0009】本発明は、ポリマーからなるクラッドと、
該クラッドの内側に配置されたポリマーからなる第一コ
アと、該第一コアの内側に配置された純石英ガラス、ド
ープガラス又は多成分系ガラスのいずれかからなる第二
コアとを備えたプラスティック光ファイバであって、第
一コアの直径(D1)に対する第二コアの直径(D2)の
比(X=D2/D1)が0.3≦X≦0.95であり、第
二コアとクラッドの屈折率差(△1)に対する第一コア
とクラッドの屈折率差(△2)の比(Y=△2/△1)が
0.4≦Y≦0.95であり、かつ前記2つの比の合計
(X+Y)が1≦X+Y≦1.9であることを特徴とす
るプラスチック−ガラス光ファイバである。
【0010】本発明はまた、第二コアとクラッドの屈折
率差(△1)が、0.01≦△1≦0.1であることを特
徴とする前記のプラスチック−ガラス光ファイバであ
る。
【0011】本発明はまた、前記Xが0.6≦X≦0.
9であることを特徴とする前記のいずれかに記載のプラ
スチック−ガラス光ファイバである。
【0012】本発明はまた、前記Yが0.5≦Y≦0.
9であることを特徴とする前記のいずれかに記載のプラ
スチック−ガラス光ファイバである。
【0013】本発明はまた、前記(X+Y)が1.3≦
(X+Y)≦1.7であることを特徴とする前記のいず
れかに記載のプラスチック−ガラス光ファイバである。
【0014】本発明はまた、前記Xが0.7≦X≦0.
9であり、前記Yが0.6≦Y≦0.8であり、かつ
(X+Y)が1.4≦(X+Y)≦1.6であることを
特徴とする前記のいずれかに記載のプラスチック−ガラ
ス光ファイバである。
【0015】本発明はまた、前記D1が、0.4mm≦
D1≦1.0mmであることを特徴とする前記のいずれ
か一つに記載のプラスチック−ガラス光ファイバであ
る。
【0016】本発明はまた、前記D1とD2の差の1/
2(第一コアの厚さ)が、20μm以上であることを特
徴とする前記のいずれかに記載のプラスチック−ガラス
光ファイバである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ、本発明
の好適な実施の態様について説明する。
【0018】本発明のプラスチック−ガラス光ファイバ
は、ポリマーからなるクラッドと、該クラッドの内側に
配置されたポリマーからなる第一コアと、該第一コアの
内側に配置されたガラスからなる第二コアとを備えたプ
ラスティック−ガラス光ファイバであって、第一コアの
直径(外径)(D1)に対する第二コアの直径(外径)
(D2)の比(X=D2/D1)、第二コアとクラッドの
屈折率差(△1)に対する第一コアとクラッドの屈折率
差(△2)の比(Y=△2/△1)、及び前記2つの比の
合計(X+Y)が特定の範囲内にあることを特徴とす
る。
【0019】なお、本発明のプラスチック−ガラス光フ
ァイバのコア領域の断面(中心軸に対して垂直な断面)
における、第一コアの直径(D1)、第二コアの直径
(D2)、第二コアとクラッドの屈折率差(△1)、及び
第一コアとクラッドの屈折率差(△2)を図示すると図
1のようになり、これらはそれぞれ以下の条件を満たす
範囲内にある。
【0020】外側に配置された第一コアの直径(D1)
に対する内側に配置された第二コアの直径(D2)の比
(X=D2/D1)は、広帯域を確保するためには0.6
以上であることが好ましい。上記の下限によって定まる
範囲を外れると帯域幅がコアが一段の場合とほぼ同じ値
になるという欠点を有する。
【0021】一方、伝送損失を低くするためには比Xの
下限は、0.3以上であり、好ましくは0.5以上であ
り、さらに好ましくは0.6以上である。また、前記比
Xの上限は、0.95以下であり、好ましくは0.90
以下である。特に下限に関しては、ファイバの伝送損失
を低くするためには全コアの断面積に対するガラスであ
る第二コアの断面積の比率を高めるのが好ましい。通常
は、ガラスとプラスチックの界面形成による伝送損失の
増加が30〜35%程と見込まれるので、ガラスである
第二コアの断面積はそれを上回る程度、即ち直径比にし
てX(D2/D1)が0.6以上が好ましい。上記の好ま
しい範囲では、より良好な伝送損失を示す。
【0022】そして、比Xの下限が0.6以上であり、
かつ、比Xの上限が0.95以下、好ましくは0.9以
下の範囲内においては、良好な帯域幅及び伝送損失が確
保される。
【0023】そして第二コアとクラッドの屈折率差(△
1)に対する第一コアとクラッドの屈折率差(△2)の比
(Y=△2/△1)の下限は、0.4以上であり、好まし
くは0.5以上であり、さらに好ましくは0.6以上で
ある。一方、前記比Yの上限は、0.95以下であり、
好ましくは0.9以下であり、さらに好ましくは0.8
0以下である。上記の下限及び上限によって定まる範囲
を外れると帯域幅がコアが一段の場合とほぼ同じ値にな
るという欠点を有する。また、上記の好ましい範囲で
は、より良好な帯域幅及び伝送損失を示す。
【0024】さらに両者の比の合計(X+Y)の下限
は、1以上であり、好ましくは1.3以上であり、さら
に好ましくは1.4以上である。一方、前記比Yの上限
は、1.9以下であり、好ましくは1.7以下であり、
さらに好ましくは1.6以下である。上記の下限及び上
限によって定まる範囲を外れると帯域幅がコアが一段の
場合とほぼ同じ値になるという欠点を有する。また、上
記の好ましい範囲では、より良好な帯域幅及び伝送損失
を示す。本発明のプラスチック−ガラス光ファイバー
は、X及びYが上記の範囲内の値をとりかつ(X+Y)
の値が上記範囲内にあることにより、より優れた光学特
性、特にはより低い伝送損失とより広い帯域幅を提供す
るものである。
【0025】本発明のプラスチック−ガラス光ファイバ
においては、全屈折率差(第二コアとクラッドの屈折率
差(△1))の、下限は、0.01以上であり、好まし
くは0.02以上である。一方、全屈折率差の上限は、
0.1以下であり、好ましくは0.07以下である。上
記の下限を外れると曲げ特性が落ちるという欠点を有
し、一方上記の上限を外れると帯域幅が狭くなるという
欠点を有する。また、上記の好ましい範囲では、より良
好な帯域幅及び伝送損失を示す。
【0026】本発明のプラスチック−ガラス光ファイバ
においては、第一コアの直径は、下限は、0.2mm以
上であり、好ましくは0.4mm以上である。一方、第
一コアの直径の上限は、1mm以下であり、好ましくは
0.75mm以下である。上記の下限を外れるとファイ
バ同士の接続性が悪くるという欠点を有し、一方上記の
上限を外れるとバンドリングが困難になるという欠点を
有する。また、上記の好ましい範囲では、より良好なハ
ンドリング及びファイバ同士の接続性が得られる。
【0027】本発明のプラスチック−ガラス光ファイバ
においては、第一コアの厚さ、即ち第一コアの直径(D
1)と第二コアの直径(D2)の差の1/2は、20μm
以上、好ましくは、50μm以上である。上記下限はよ
り薄いと、ファイバを接続する場合に要求される端面研
磨の際、第二コアから第一コアが剥離し、構造不整が生
じるという欠点を有し、結果として、伝送損失が大幅に
増大する。また、上記の好ましい値以上だと、更に剥離
を生じにくく、より良好な伝送損失がが得られる。
【0028】本発明のプラスチック−ガラス光ファイバ
の製造方法は、所望のコア径及び屈折率差を達成できる
のものであれば特に限定はされない。例えば、以下のよ
うな方法を挙げることができる。以下、図2を参照しつ
つ説明を行う。
【0029】第一コア層を形成する重合性材料を蒸留器
11で蒸留精製し、次いでこの重合性材料を重合反応器
12で重合し、第一コア層を形成するポリマー(以下、
第一コアポリマーという場合有り)を調製する。この蒸
留精製及び重合は密封系中で行うのが好ましい。要すれ
ば、重合反応器12において、未反応の重合性材料を除
去した後、第一コアポリマーに対する溶媒を用いて第一
コアポリマーを溶解し、第一コアポリマー溶液を調製す
ることができる。第一コアポリマーの溶媒としては、例
えば、テトラヒドロフラン及びジエチルエーテルなどの
エーテル、メチルエチルケトン及びアセトンなどのケト
ンを挙げることができる。
【0030】純石英ガラス、ドープガラス又は多成分系
ガラス等の第二コア母材15をヒーター16により加熱
しながら線引きすることによって第二コアを形成すると
同時に、第一コア塗布用ダイ13により第二コアの周囲
に第一コアポリマーを塗布する。次いで、乾燥塔14に
より第一コアを乾燥し、溶媒を除去し、第一コアを形成
する。また、第一コアポリマーは、溶媒を用いずにその
ままの状態で第二コアとなるコアファイバに塗布しても
よく、その後に冷却することによって第一コアを形成す
る。第二コアファイバの線引き、第一コアポリマーの塗
布並びに乾燥又は冷却は、窒素ガス又はヘリウムガス等
の不活性ガスを用いたクリーン不活性エリア17内にお
いて行うのが好ましい。また、更に別の第一コア塗布用
ダイ13’、及び乾燥塔14’を設置し、第一コアポリ
マーの塗布並びに乾燥を更に繰り返すことが可能であ
る。所望の第一コアの層厚を得られるまで第一コアポリ
マーの塗布及び乾燥又は冷却を繰り返すことができる。
【0031】次いで、図中には示していないが、クラッ
ド用の、重合性材料、蒸留器、重合反応器、塗布用ダ
イ、乾燥塔を設置し、第一コアの形成と同様にして、第
一コアの周囲にクラッドを形成することができる。クラ
ッド層を形成した後に、プラスチック−ガラス光ファイ
バを引取機により引き取る。
【0032】なお、本発明の光ファイバにおいては、第
一コアの直径(D1)及び第一コアとクラッドの屈折率
差(△2)が明瞭である限りは、図3に示すようにクラ
ッドと第一コアの隣接面近傍が滑らかな屈折率分布を有
しても良い。図3に基づいて説明すると以下の如くであ
る。まず、第一コアとクラッドの隣接面近傍において屈
折率の変化率が大きい2カ所を定める(図中の○印の箇
所)。この2点間が第一コア径である。また、第一コア
部において屈折率の変化率が最も小さい2カ所を定める
(図中の×印の箇所)。この2カ所の点における屈折率
が第一コアの屈折率である。このような屈折率分布を示
す場合は、屈折率の形状が集束形分布に近くなるので、
より広帯域幅を有するプラスチック−ガラス光ファイバ
を得ることができる傾向にある。
【0033】第一コアとクラッドの隣接面近傍が滑らか
な屈折率分布を有するプラスチック−ガラス光ファイバ
を得る方法は、上記方法にて、第一コアポリマーの塗布
及び乾燥、並びにクラッドポリマーの塗布及び乾燥を複
数回行い、かつ、乾燥後のポリマーの屈折率が順次に小
さくなるように重合性材料の組成を変化させればよい。
【0034】本発明のプラスチック−ガラス光ファイバ
の第二コアを製造するために用いるガラスは、一般に、
ガラス光ファイバに用いられるものであれば特に制限な
く用いることができるが、特には純石英ガラス、ドープ
ガラス又は多成分系ガラスが、良好な帯域幅及び伝送損
失を得られるので好ましい。ここで、ドープガラスは、
例えば石英ベースで、ゲルマニウム、リン、フッ素等を
ドープしたものである。 本発明のプラスチック−ガラ
ス光ファイバの第一コア及びクラッドを製造するために
用いる重合性材料は、所望の熱特性、重合時に透明性を
有するものであれば特に限定されず、目的とする屈折率
に応じて適宜選択される。例えば、本発明において使用
されるモノマーとして、メチルメタクリレート(屈折
率:1.492)、2,2,2-トリフルオロエチルメタクリレー
ト(屈折率:1.418)、スチレン(屈折率:1.59)、ベ
ンジルメタクリレート(屈折率:1.568)、1,1,3-トリ
ハイドロパーフルオロプロピルメタクリレート(屈折
率:1.421)等を挙げることができ、所望の安定性や所
望の屈折率差が得られるように適宜選択、組合せられて
使用される。本発明の光ファイバーにおいては、透明性
の点より、メチルメタクリレート又は2,2,2-トリフルオ
ロエチルメタクリレートが好ましく用いられる。
【0035】重合性材料には、重合反応等を制御し所望
の性質を有するポリマーを得る目的で、連鎖移動剤及び
重合開始剤を含ませることができる。連鎖移動剤は重合
する分子量の大きさを所定の範囲内にするために用いら
れるものであり、選択されたモノマー及び作製されるプ
ラスチック−ガラス光ファイバの強度に応じて、連鎖移
動剤の種類、添加量等が適宜選択される。重合開始剤
は、用いられるモノマーに応じて適宜選択される。
【0036】以下、実施例により本発明をより詳細に説
明するが本発明は以下の実施例に限定されるものではな
い。
【0037】
【実施例】
(実施例1)プラスチック−ガラス光ファイバの作製 メチルメタクリレート(MMA)とトリフルオロエチル
メタクリレート(3FMA)を容量比で3:7の割合に
て共重合させることにより第1コア層の材料となる透明
なポリマーを合成した。このポリマーの650nmにお
ける屈折率は、1.44であった。このポリマー100
gをテトラヒドロキシフラン(THF)500ml中に
溶解させ、第一コア塗布液を作製した。
【0038】第二コアを形成するガラスとして、650
nmでの屈折率が1.45の無水合成石英棒を用いた。
図2のようにして、この石英を線引して外径300μm
のコアファイバ(第2コア)を作製すると共に、作製さ
れたコアファイバの周りに上記で調製したポリマー塗布
液を塗布し、次いで乾燥させた。このポリマー塗布液の
塗布及び乾燥を繰り返し(2回)行った。その結果、石
英のコアファイバの周りに厚さ50μmの第一コアを形
成した。
【0039】次いで、紫外線硬化型シリコーン樹脂(信
越化学(株)製、商品名OF127(650nmでの屈
折率1.41)を、ダイを用いて上記で得られた第一コ
アの周囲に塗布し、その後、UV炉中にてUVを照射し
て樹脂を硬化させた。この樹脂の塗布及び硬化を繰り返
し(2回)行った。その結果、第一コアの周りに厚さ5
0μmのクラッド層を形成した。
【0040】この、直径500μmの光ファイバの、第
一コアの直径(D1)は0.400mmであり、第二の
コアの直径は0.300mmであった。また、全屈折率
差(第二コアとクラッドの屈折率差:△1)は0.04
0であり、第一コアとクラッドの屈折率差(△2)は
0.030であった。
【0041】この光ファイバの光学特性を、伝送損失に
ついてはスペクトルアナライザー(安藤電気社製、モデ
ル AQ6315B)にて650nmLDを用いて測定
し、帯域幅についてはサンプリングオシロスコープ(浜
松ホトニクス社製、モデルOOS−01)にて白色光源
を用いて測定したところ、波長650nmにおける伝送
損失は70dB/km、帯域幅は800MHz・100
mという高い光学特性を持っていることが判った。
【0042】また、上記で得られた光ファイバ同士を、
端面を研磨して突き合わせた。この際、50μmの軸ず
れが生じた時に伝送損失の損失増を測定したところ、損
失増は0.7dBという良好な値を示した。
【0043】(実施例2)実施例1と同様にしてプラス
チック−ガラス光ファイバを作製した。但し、ガラスの
線引及び第一コアの形成においては、石英を線引して外
径250μmのコアファイバ(第2コア)を作製すると
共に、作製されたコアファイバの周りにポリマー塗布液
を塗布し、石英のコアファイバの周りに厚さ75μmの
第一コアを形成した。
【0044】得られた直径500μmの光ファイバの、
第一コアの直径(D1)は0.400mmであり、第二
のコアの直径は0.250mmであった。また、全屈折
率差(第二コアとクラッドの屈折率差:△1)は0.0
40であり、第一コアとクラッドの屈折率差(△2)は
0.030であった。
【0045】この光ファイバの光学特性を、実施例1と
同様にして測定したところ、波長650nmにおける伝
送損失100dB/km、帯域幅は500MHz・10
0mという高い光学特性を持っていることが判った。ま
た、上記で得られた光ファイバ同士を、端面を研磨して
突き合わせた。この際、50μmの軸ずれが生じた時に
伝送損失の損失増を測定したところ、損失増は0.8d
Bという良好な値を示した。
【0046】(実施例3)実施例1と同様にしてプラス
チック−ガラス光ファイバを作製した。但し、ガラスの
線引及び第一コアの形成においては、石英を線引して外
径200μmのコアファイバ(第2コア)を作製すると
共に、作製されたコアファイバの周りにポリマー塗布液
を塗布し、石英のコアファイバの周りに厚さ100μm
の第一コアを形成した。
【0047】得られた直径500μmの光ファイバの、
第一コアの直径(D1)は0.400mmであり、第二
のコアの直径は0.200mmであった。また、全屈折
率差(第二コアとクラッドの屈折率差:△1)は0.0
40であり、第一コアとクラッドの屈折率差(△2)は
0.030であった。
【0048】この光ファイバの光学特性を、実施例1と
同様にして測定したところ、波長650nmにおける伝
送損失150dB/km、帯域幅は350MHz・10
0mという高い光学特性を持っていることが判った。ま
た、上記で得られた光ファイバ同士を、端面を研磨して
突き合わせた。この際、50μmの軸ずれが生じた時に
伝送損失の損失増を測定したところ、損失増は0.8d
Bという良好な値を示した。
【0049】(実施例4)実施例1と同様にしてプラス
チック−ガラス光ファイバを作製した。但し、第一コア
層の材料となる透明なポリマー塗布液は、メチルメタク
リレート(MMA)とトリフルオロエチルメタクリレー
ト(3FMA)を容量比で15:85の割合にて共重合
させることにより得られる透明なポリマー100gをテ
トラヒドロキシフラン(THF)500ml中に溶解さ
せたものを用いた。このポリマーの650nmにおける
屈折率は、1.43であった。
【0050】得られた直径500μmの光ファイバの、
第一コアの直径(D1)は0.400mmであり、第二
のコアの直径は0.300mmであった。また、全屈折
率差(第二コアとクラッドの屈折率差:△1)は0.0
40であり、第一コアとクラッドの屈折率差(△2)は
0.020であった。
【0051】この光ファイバの光学特性を、実施例1と
同様にして測定したところ、波長650nmにおける伝
送損失65dB/km、帯域幅は300MHz・100
mという高い光学特性を持っていることが判った。ま
た、上記で得られた光ファイバ同士を、端面を研磨して
突き合わせた。この際、50μmの軸ずれが生じた時に
伝送損失の損失増を測定したところ、損失増は0.7d
Bという良好な値を示した。
【0052】(実施例5)実施例1と同様にしてプラス
チック−ガラス光ファイバを作製した。但し、ガラスの
線引及び第一コアの形成においては、石英を線引して外
径170μmのコアファイバ(第2コア)を作製すると
共に、作製されたコアファイバの周りにポリマー塗布液
を塗布し、石英のコアファイバの周りに厚さ115μm
の第一コアを形成した。
【0053】得られた直径500μmの光ファイバの、
第一コアの直径(D1)は0.400mmであり、第二
のコアの直径は0.170mmであった。また、全屈折
率差(第二コアとクラッドの屈折率差:△1)は0.0
40であり、第一コアとクラッドの屈折率差(△2)は
0.030であった。
【0054】この光ファイバの光学特性を、実施例1と
同様にして測定したところ、波長650nmにおける伝
送損失170dB/km、帯域幅は250MHz・10
0mという高い光学特性を持っていることが判った。ま
た、上記で得られた光ファイバ同士を、端面を研磨して
突き合わせた。この際、50μmの軸ずれが生じた時に
伝送損失の損失増を測定したところ、損失増は0.8d
Bという良好な値を示した。
【0055】(実施例6)メチルメタクリレート(MM
A)とトリフルオロエチルメタクリレート(3FMA)
を容量比で15:85の割合にて共重合させることによ
り第1コア層の材料となる透明なポリマーを合成した。
このポリマーの650nmにおける屈折率は、1.43
であった。このポリマー100gをテトラヒドロキシフ
ラン(THF)500ml中に溶解させ、第一塗布液を
作製した。
【0056】第二コアを形成するガラスとして、650
nmでの屈折率が1.45の無水合成石英棒を用いた。
図2のようにして、この石英を線引して外径300μm
のコアファイバ(第2コア)を作製すると共に、作製さ
れたコアファイバの周りに上記で調製したポリマー塗布
液を塗布し、次いで乾燥させた。このポリマー塗布液の
塗布及び乾燥を繰り返し(2回)行った。その結果、石
英のコアファイバの周りに厚さ50μmの第一コアを形
成した。
【0057】次いで、フッ素樹脂(旭ガラス(株)製、
商品名サイトップ(650nmでの屈折率1.34)を
適当な溶媒に溶解させて溶解濃度を50%とした溶液
を、ダイを用いて上記で得られた第一コアの周囲に塗布
し、その後、IR炉中にてIRを照射して樹脂を硬化さ
せた。この樹脂の塗布及び硬化を繰り返し(2回)行っ
た。その結果、第一コアの周りに厚さ50μmのクラッ
ド層を形成した。
【0058】得られた直径500μmの光ファイバの、
第一コアの直径(D1)は0.400mmであり、第二
のコアの直径は0.170mmであった。また、全屈折
率差(第二コアとクラッドの屈折率差:△1)は0.1
3であり、第一コアとクラッドの屈折率差(△2)は
0.11であった。
【0059】この光ファイバの光学特性を、実施例1と
同様にして測定したところ、波長650nmにおける伝
送損失160dB/km、帯域幅は200MHz・10
0mという高い光学特性を持っていることが判った。ま
た、上記で得られた光ファイバ同士を、端面を研磨して
突き合わせた。この際、50μmの軸ずれが生じた時に
伝送損失の損失増を測定したところ、損失増は0.8d
Bという良好な値を示した。
【0060】(実施例7)メチルメタクリレート(MM
A)とトリフルオロエチルメタクリレート(3FMA)
を容量比で15:85の割合にて共重合させることによ
り第1コア層の材料となる透明なポリマーを合成した。
このポリマーの650nmにおける屈折率は、1.43
であった。このポリマー100gをテトラヒドロキシフ
ラン(THF)500ml中に溶解させ、第一塗布液を
作製した。
【0061】第二コアを形成するガラスとして、650
nmでの屈折率が1.45の無水合成石英棒を用いた。
図2のようにして、この石英を線引して外径200μm
のコアファイバ(第2コア)を作製すると共に、作製さ
れたコアファイバの周りに上記で調製したポリマー塗布
液を塗布し、次いで乾燥させた。その結果、石英のコア
ファイバの周りに厚さ15μmの第一コアを形成した。
【0062】次いで、紫外線硬化型シリコーン樹脂(信
越化学(株)製、商品名OF127(650nmでの屈
折率1.41)を、ダイを用いて上記で得られた第一コ
アの周囲に塗布し、その後、UV炉中にてUVを照射し
て樹脂を硬化させた。その結果、第一コアの周りに厚さ
20μmのクラッド層を形成した。
【0063】得られた直径270μmの光ファイバの、
第一コアの直径(D1)は0.230mmであり、第二
のコアの直径は0.200mmであった。また、全屈折
率差(第二コアとクラッドの屈折率差:△1)は0.0
40であり、第一コアとクラッドの屈折率差(△2)は
0.030であった。
【0064】この光ファイバの光学特性を、実施例1と
同様にして測定したところ、波長650nmにおける伝
送損失40dB/km、帯域幅は500MHz・100
mという高い光学特性を持っていることが判った。ま
た、上記で得られた光ファイバ同士を、端面を研磨して
突き合わせた。この際、50μmの軸ずれが生じた時に
伝送損失の損失増を測定したところ、損失増は2dB程
度であった。
【0065】(比較例1)トリフルオロエチルメタクリ
レート(3FMA)を重合させることにより第1コア層
の材料となる透明なポリマーを合成した。このポリマー
の650nmにおける屈折率は、1.42であった。こ
のポリマー100gをテトラヒドロキシフラン(TH
F)500ml中に溶解させ、第一塗布液を作製した。
【0066】第二コアを形成するガラスとして、650
nmでの屈折率が1.45の無水合成石英棒を用いた。
図2のようにして、この石英を線引して外径200μm
lのコアファイバ(第2コア)を作製すると共に、作製
されたコアファイバの周りに上記で調製したポリマー塗
布液を塗布し、次いで乾燥させた。その結果、石英のコ
アファイバの周りに厚さ15μmの第一コアを形成し
た。
【0067】次いで、紫外線硬化型シリコーン樹脂(信
越化学(株)製、商品名OF127(650nmでの屈
折率1.41)を、ダイを用いて上記で得られた第一コ
アの周囲に塗布し、その後、UV炉中にてUVを照射し
て樹脂を硬化させた。その結果、第一コアの周りに厚さ
20μmのクラッド層を形成した。
【0068】この、直径270μmの光ファイバの、第
一コアの直径(D1)は0.230mmであり、第二の
コアの直径は0.200mmであった。また、全屈折率
差(第二コアとクラッドの屈折率差:△1)は0.04
であり、第一コアとクラッドの屈折率差(△2)は0.
01であった。
【0069】この光ファイバの光学特性を、実施例1と
同様にして測定したところ、波長650nmにおける伝
送損失40dB/km、帯域幅は90MHz・100m
という光学特性を示した。また、上記で得られた光ファ
イバ同士を、端面を研磨して突き合わせた。この際、5
0μmの軸ずれが生じた時に伝送損失の損失増を測定し
たところ、損失増は2dB程度であった。
【0070】(比較例2)メチルメタクリレート(MM
A)とトリフルオロエチルメタクリレート(3FMA)
とを容量比で45:55の割合で共重合させることによ
り、第1コア層の材料となる透明なポリマーを合成し
た。このポリマーの650nmにおける屈折率は、1.
45であった。このポリマー100gをテトラヒドロキ
シフラン(THF)500ml中に溶解させ、第一塗布
液を作製した。
【0071】第二コアを形成するガラスとして、650
nmでの屈折率が1.45の無水合成石英棒を用いた。
図2のようにして、この石英を線引して外径200μm
のコアファイバ(第2コア)を作製すると共に、作製さ
れたコアファイバの周りに上記で調製したポリマー塗布
液を塗布し、次いで乾燥させた。その結果、石英のコア
ファイバの周りに厚さ10μmの第一コアを形成した。
【0072】次いで、紫外線硬化型シリコーン樹脂(信
越化学(株)製、商品名OF127(650nmでの屈
折率1.41)を、ダイを用いて上記で得られた第一コ
アの周囲に塗布し、その後、UV炉中にてUVを照射し
て樹脂を硬化させた。その結果、第一コアの周りに厚さ
290μmのクラッド層を形成した。
【0073】この、直径270μmの光ファイバの、第
一コアの直径(D1)は0.210mmであり、第二の
コアの直径は0.200mmであった。また、全屈折率
差(第二コアとクラッドの屈折率差:△1)は0.04
であり、第一コアとクラッドの屈折率差(△2)は0.
04であった。
【0074】この光ファイバの光学特性を、実施例1と
同様にして測定したところ、波長650nmにおける伝
送損失20dB/km、帯域幅は70MHz・100m
という光学特性を示した。
【0075】(比較例3)トリフルオロエチルメタクリ
レート(3FMA)を重合させることにより第1コア層
の材料となる透明なポリマーを合成した。このポリマー
の650nmにおける屈折率は、1.42であった。こ
のポリマー100gをテトラヒドロキシフラン(TH
F)500ml中に溶解させ、第一塗布液を作製した。
【0076】第二コアを形成するガラスとして、650
nmでの屈折率が1.45の無水合成石英棒を用いた。
図2のようにして、この石英を線引して外径200μm
のコアファイバ(第2コア)を作製すると共に、作製さ
れたコアファイバの周りに上記で調製したポリマー塗布
液を塗布し、次いで乾燥させた。その結果、石英のコア
ファイバの周りに厚さ200μmの第一コアを形成し
た。
【0077】次いで、紫外線硬化型シリコーン樹脂(信
越化学(株)製、商品名OF127(650nmでの屈
折率1.41)を、ダイを用いて上記で得られた第一コ
アの周囲に塗布し、その後、UV炉中にてUVを照射し
て樹脂を硬化させた。その結果、第一コアの周りに厚さ
100μmのクラッド層を形成した。
【0078】この、直径270μmの光ファイバの、第
一コアの直径(D1)は0.400mmであり、第二の
コアの直径は0.200mmであった。また、全屈折率
差(第二コアとクラッドの屈折率差:△1)は0.04
であり、第一コアとクラッドの屈折率差(△2)は0.
01であった。
【0079】この光ファイバの光学特性を、実施例1と
同様にして測定したところ、波長650nmにおける伝
送損失140dB/km、帯域幅は70MHz・100
mという光学特性を示した。
【0080】上記の実施例及び比較例で得られた各光フ
ァイバの、X値、Y値及び光学特性(帯域幅)を整理し
て以下の表1に示す。
【0081】
【表1】
【0082】表1より、本発明の実施例のプラスチック
−ガラス光ファイバは、高い光学特性を有するが、一
方、比較例のプラスチック−ガラス光ファイバは実施例
のものに比べて光学特性が劣ることが判った。
【0083】
【発明の効果】本発明のプラスチック−ガラス光ファイ
バは、コアが2段であるにも拘わらず、優れた光学特
性、特には、小さい伝送損失及び広い帯域幅を有するの
で有用である。さらに、本発明のプラスチック−ガラス
光ファイバは2段のコアからなるので製造が容易であ
り、従って製造コストが小さい。また、本発明のプラス
チック−ガラス光ファイバは、ファイバ同士を突き合わ
せた際に、軸ずれが生じた場合でも伝送損失の増加が比
較的小さいので有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプラスチック−ガラス光ファイバの疑
似屈折率分布を示す図である。
【図2】本発明のプラスチック−ガラス光ファイバを製
造する一つの方法を説明するための工程図である。図中
には、ガラスからなるコアファイバ(第二コア)の線引
及びと、及びそれと同時に行うポリマーからなる第一コ
アの塗布の工程を示してある。
【図3】本発明の別の態様のプラスチック−ガラス光フ
ァイバの疑似屈折率分布を示す図である。
【符号の説明】
D1…第一コアの直径、D2…第二コアの直径、△1…第
二コアとクラッドの屈折率差、△2…第一コアとクラッ
ドの屈折率差、11…モノマー蒸留器、12…重合反応
器、13、13’…第一コアポリマー塗布用ダイ、1
4、14’…乾燥塔、15…ガラスのコアファイバ(第
二コア)、16…ヒーター、17…クリーン不活性雰囲
エリア。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松田 裕男 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友電 気工業株式会社横浜製作所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリマーからなるクラッドと、該クラッ
    ドの内側に配置されたポリマーからなる第一コアと、該
    第一コアの内側に配置された純石英ガラス、ドープガラ
    スまたは多成分系ガラスのいずれかからなる第二コアと
    を備えたプラスチック−ガラス光ファイバであって、 前記第一コアの直径(D1)に対する前記第二コアの直
    径(D2)の比(X=D2/D1)が0.3≦X≦0.9
    5であり、前記第二コアと前記クラッドの屈折率差(△
    1)に対する前記第一コアと前記クラッドの屈折率差
    (△2)の比(Y=△2/△1)が0.4≦Y≦0.95
    であり、かつ前記2つの比の合計(X+Y)が1≦X+
    Y≦1.9であることを特徴とするプラスチック−ガラ
    ス光ファイバ。
  2. 【請求項2】 前記第二コアと前記クラッドの屈折率差
    (△1)が、0.01≦△1≦0.1であることを特徴と
    する請求項1に記載のプラスチック−ガラス光ファイ
    バ。
  3. 【請求項3】 前記Xが0.6≦X≦0.95であるこ
    とを特徴とする請求項1又は2に記載のプラスチック−
    ガラス光ファイバ。
  4. 【請求項4】 前記Yが0.5≦Y≦0.9であること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のプラ
    スチック−ガラス光ファイバ。
  5. 【請求項5】 前記(X+Y)が1.3≦(X+Y)≦
    1.7であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか
    一つに記載のプラスチック−ガラス光ファイバ。
  6. 【請求項6】 前記Xが0.7≦X≦0.9であり、前
    記Yが0.6≦Y≦0.8であり、かつ(X+Y)が
    1.4≦(X+Y)≦1.6であることを特徴とする請
    求項1又は2に記載のプラスチック−ガラス光ファイ
    バ。
  7. 【請求項7】 前記D1が、0.4mm≦D1≦1.0
    mmであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一
    つに記載のプラスチック−ガラス光ファイバ。
  8. 【請求項8】 前記D1とD2の差の1/2(第一コア
    の厚さ)が、20μm以上であることを特徴とする請求
    項1〜7のいずれかに記載のプラスチック−ガラス光フ
    ァイバ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2009001484A1 (ja) 2007-06-26 2008-12-31 Fujikura Ltd. プラスチックガラス光ファイバ
EP2124077A1 (en) * 2007-03-16 2009-11-25 Fujikura, Ltd. Polymer clad optical fiber

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