JPH08227019A - プラスチック光ファイバ母材の製造方法 - Google Patents
プラスチック光ファイバ母材の製造方法Info
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- JPH08227019A JPH08227019A JP7020083A JP2008395A JPH08227019A JP H08227019 A JPH08227019 A JP H08227019A JP 7020083 A JP7020083 A JP 7020083A JP 2008395 A JP2008395 A JP 2008395A JP H08227019 A JPH08227019 A JP H08227019A
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- Japan
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- core
- clad
- optical fiber
- refractive index
- fiber preform
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29D—PRODUCING PARTICULAR ARTICLES FROM PLASTICS OR FROM SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE
- B29D11/00—Producing optical elements, e.g. lenses or prisms
- B29D11/00663—Production of light guides
- B29D11/00721—Production of light guides involving preforms for the manufacture of light guides
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Ophthalmology & Optometry (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Light Guides In General And Applications Therefor (AREA)
- Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 光ファイバ化した際の伝送損失が優れた大型
のプリフォームを効率よく制作し得るプラスチック光フ
ァイバ母材の製造方法を提供する。 【構成】 屈折率が高いコア及びそれよりも屈折率が低
いクラッドがプラスチックで形成されてなるプラスチッ
ク光ファイバ母材の製造方法において、 中心軸が略鉛
直軸方向になるように配設した下端部が閉塞した中空の
クラッド円筒体12中に、上記コア13を構成する有機
低分子材料及び高屈折率化合物を滴下させつつ、重合さ
せてコアを作製する。
のプリフォームを効率よく制作し得るプラスチック光フ
ァイバ母材の製造方法を提供する。 【構成】 屈折率が高いコア及びそれよりも屈折率が低
いクラッドがプラスチックで形成されてなるプラスチッ
ク光ファイバ母材の製造方法において、 中心軸が略鉛
直軸方向になるように配設した下端部が閉塞した中空の
クラッド円筒体12中に、上記コア13を構成する有機
低分子材料及び高屈折率化合物を滴下させつつ、重合さ
せてコアを作製する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、短距離光通信に用いら
れるプラスチック光ファイバ母材の製造方法に関する。
れるプラスチック光ファイバ母材の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】コアも
クラッドも共にプラスチックの光ファイバは、光信号の
送受を行うような例えば電子装置間において、その伝送
損失が問題とされない近距離の光伝送路として、ガラス
ファイバと比べて使いやすく低価格なために、多用され
ており、特にLAN,ISDN等の次世代通信網構想に
おいて重要となっている。
クラッドも共にプラスチックの光ファイバは、光信号の
送受を行うような例えば電子装置間において、その伝送
損失が問題とされない近距離の光伝送路として、ガラス
ファイバと比べて使いやすく低価格なために、多用され
ており、特にLAN,ISDN等の次世代通信網構想に
おいて重要となっている。
【0003】従来においては、図3に示すような屈折率
分布を有する、ステップインデックス(SI)型光ファ
イバが実用化されているが、このファイバは伝送容量が
少なく通信用として用いるためには、図4に示すような
屈折率分布を有する、グレーデッドインデックス(G
I)型光ファイバを用いる必要がある。
分布を有する、ステップインデックス(SI)型光ファ
イバが実用化されているが、このファイバは伝送容量が
少なく通信用として用いるためには、図4に示すような
屈折率分布を有する、グレーデッドインデックス(G
I)型光ファイバを用いる必要がある。
【0004】従来において、プラスチック光ファイバを
製造する方法としては、例えば特開昭61−17070
5号公報に開示されるように、コアを滴下した後に重合
する方法が知られていたが、コア中に添加する高屈折率
化合物が反応性である場合、ファイバ作製後の伝送損失
が大きいという問題がある。
製造する方法としては、例えば特開昭61−17070
5号公報に開示されるように、コアを滴下した後に重合
する方法が知られていたが、コア中に添加する高屈折率
化合物が反応性である場合、ファイバ作製後の伝送損失
が大きいという問題がある。
【0005 】また、特開平4−124602号公報に開
示されているように、コア材を所定の径に紡糸して、そ
の上にクラッド材をコーティングする方法が用いられて
いるが、この方法ではGI型プラスチック光ファイバを
製造する際、何段階にもコーティングを行わなければな
らず、製造工程が煩雑であり、大型母材を容易に作製で
きないという問題がある。
示されているように、コア材を所定の径に紡糸して、そ
の上にクラッド材をコーティングする方法が用いられて
いるが、この方法ではGI型プラスチック光ファイバを
製造する際、何段階にもコーティングを行わなければな
らず、製造工程が煩雑であり、大型母材を容易に作製で
きないという問題がある。
【0006】本発明は、上記問題に鑑み、線引き後のフ
ァイバの伝送損失を低くできるプラスチック光ファイバ
母材の製造方法を提供することを目的とする。
ァイバの伝送損失を低くできるプラスチック光ファイバ
母材の製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を達成する本発
明に係るプラスチック光ファイバ母材の製造方法は、屈
折率が高いコア及びそれよりも屈折率が低いクラッドが
プラスチックで形成されてなるプラスチック光ファイバ
母材の製造方法において、中心軸が略鉛直軸方向になる
ように配設した下端部が閉塞した中空のクラッド円筒体
中に、上記コアを構成する有機低分子材料及び高屈折率
化合物を滴下させつつ、重合させてコアを作製すること
を特徴とする。
明に係るプラスチック光ファイバ母材の製造方法は、屈
折率が高いコア及びそれよりも屈折率が低いクラッドが
プラスチックで形成されてなるプラスチック光ファイバ
母材の製造方法において、中心軸が略鉛直軸方向になる
ように配設した下端部が閉塞した中空のクラッド円筒体
中に、上記コアを構成する有機低分子材料及び高屈折率
化合物を滴下させつつ、重合させてコアを作製すること
を特徴とする。
【0008】上記方法において、上記クラッド円筒体
は、中空の円筒体の中で有機低分子化合物を回転させな
がら重合させてなることを特徴とする。
は、中空の円筒体の中で有機低分子化合物を回転させな
がら重合させてなることを特徴とする。
【0009】上記方法において、上記コアの重合の際、
上記クラッド円筒体を回転させつつ行うことを特徴とす
る。
上記クラッド円筒体を回転させつつ行うことを特徴とす
る。
【0010】上記方法において、上記コアの重合の際、
該コアを構成する有機低分子材料及び高屈折率化合物を
滴下させた位置で加熱することにより重合を開始させる
ことを特徴とする。
該コアを構成する有機低分子材料及び高屈折率化合物を
滴下させた位置で加熱することにより重合を開始させる
ことを特徴とする。
【0011】上記方法において、上記コアに用いる高屈
折率化合物が非重合性であることを特徴とする。
折率化合物が非重合性であることを特徴とする。
【0012】上記方法において、上記コアの屈折率分布
がグレーデッドインデックス型であることを特徴とす
る。
がグレーデッドインデックス型であることを特徴とす
る。
【0013】以下、本発明の内容を説明する。
【0014】図1,図2に本発明のプラスチック光ファ
イバ母材の製造の概略を示す。
イバ母材の製造の概略を示す。
【0015】先ず、中空の円筒体(例えばガラス容器)
の中で下記の方法により、クラッド合成を行う。 図1に示すように、中空の円筒体(例えばガラス
等)11の中にクラッドを構成する有機低分子材料と重
合開始剤とを注入し、上記円筒体11を回転させて重合
し、管状のクラッド12を合成する。 次に、重合した管状のクラッド12を円筒体11か
ら取り出し、図2に示すように、下端部を閉塞すると共
に中心軸が略鉛直軸方向になるように配設した管状のク
ラッド12内に、有機低分子材料と屈折率の高い低分子
化合物とのコア溶液13をコア溶液滴下装置14から滴
下して、コア15の重合を行う。
の中で下記の方法により、クラッド合成を行う。 図1に示すように、中空の円筒体(例えばガラス
等)11の中にクラッドを構成する有機低分子材料と重
合開始剤とを注入し、上記円筒体11を回転させて重合
し、管状のクラッド12を合成する。 次に、重合した管状のクラッド12を円筒体11か
ら取り出し、図2に示すように、下端部を閉塞すると共
に中心軸が略鉛直軸方向になるように配設した管状のク
ラッド12内に、有機低分子材料と屈折率の高い低分子
化合物とのコア溶液13をコア溶液滴下装置14から滴
下して、コア15の重合を行う。
【0016】ここで、屈折率の高い化合物として重合性
の化合物を用いた場合有機低分子材料との反応性比によ
って、屈折率の分布が決まるので、滴下法の場合、長手
方向に完全に滑らかな分布を形成させることは出来な
い。これに対して、本発明にように反応性を持たない高
屈折率化合物の場合は、有機低分子化合物との分子サイ
ズの違いによってのみ分布が決まるので、滑らかな分布
を形成させることが可能となる。このようにすることに
より、ファイバ化したときの伝送損失を低減させること
が出来る。
の化合物を用いた場合有機低分子材料との反応性比によ
って、屈折率の分布が決まるので、滴下法の場合、長手
方向に完全に滑らかな分布を形成させることは出来な
い。これに対して、本発明にように反応性を持たない高
屈折率化合物の場合は、有機低分子化合物との分子サイ
ズの違いによってのみ分布が決まるので、滑らかな分布
を形成させることが可能となる。このようにすることに
より、ファイバ化したときの伝送損失を低減させること
が出来る。
【0017】上記クラッドは円筒体を用いて該円筒体を
回転させつつクラッド材を注入する方法によって作製し
たが、本発明に用いるクラッド管の製法はこれに限定さ
れるものではない。
回転させつつクラッド材を注入する方法によって作製し
たが、本発明に用いるクラッド管の製法はこれに限定さ
れるものではない。
【0018】また、コア重合時における回転は、滴下し
た材料が界面で均一な層状になる程度の回転となるよう
にするのが好ましく、本発明では約10rpm〜約10
00rpm程度とするのが好ましい。
た材料が界面で均一な層状になる程度の回転となるよう
にするのが好ましく、本発明では約10rpm〜約10
00rpm程度とするのが好ましい。
【0019】ここで、上記重合時の加熱は恒温層16を
用い、その加熱温度は室温から約150℃程度が好まし
い。
用い、その加熱温度は室温から約150℃程度が好まし
い。
【0020】また、恒温層16においてコア溶液の滴下
面と熱のかかる位置を同一面上で行うと、長手方向の屈
折率分布を一様に保つことが可能である。
面と熱のかかる位置を同一面上で行うと、長手方向の屈
折率分布を一様に保つことが可能である。
【0021】さらに、コアに用いる高屈折率化合物が重
合性を有しない非重合性ドーパントを用いた場合、コア
重合の際、回転させながら重合させると熱のかかりかた
が均一になるので、屈折率分布を更に滑らかにすること
が可能である。
合性を有しない非重合性ドーパントを用いた場合、コア
重合の際、回転させながら重合させると熱のかかりかた
が均一になるので、屈折率分布を更に滑らかにすること
が可能である。
【0022】ここで本発明のクラッドに用いる重合体と
は、メチルメタクリレートの単独重合体(ポリメチルメ
タクリレート(PMMA))の他に、例えば単官能の
(メタ)アクリレート類,弗素化アルキル(メタ)アク
リレート類,多官能(メタ)アクリレート類,多官能
(メタ)アクリレート類,アクリル酸,メタクリル酸,
スチレン,クロルスチレン等の単量体とメチルメタクリ
レートとの透明な共重合体等を挙げることができるが、
これらに限定されるものではない。なお、上述した内で
代表的な重合体としては、ポリメチルメタクリレート
(PMMA))を用いるのが好適である。
は、メチルメタクリレートの単独重合体(ポリメチルメ
タクリレート(PMMA))の他に、例えば単官能の
(メタ)アクリレート類,弗素化アルキル(メタ)アク
リレート類,多官能(メタ)アクリレート類,多官能
(メタ)アクリレート類,アクリル酸,メタクリル酸,
スチレン,クロルスチレン等の単量体とメチルメタクリ
レートとの透明な共重合体等を挙げることができるが、
これらに限定されるものではない。なお、上述した内で
代表的な重合体としては、ポリメチルメタクリレート
(PMMA))を用いるのが好適である。
【0023】ここで、本発明でコアに用いる屈折率の高
い低分子化合物の具体例としては例えば、フタル酸ベン
ジルエステル、酢酸2−フェニルエチル、フタル酸ジメ
チル、ジフェニルスルフィド、安息香酸ベンジル、トリ
フェニルフォスフェート等を挙げることができるが、こ
れらに限定されるものではない。
い低分子化合物の具体例としては例えば、フタル酸ベン
ジルエステル、酢酸2−フェニルエチル、フタル酸ジメ
チル、ジフェニルスルフィド、安息香酸ベンジル、トリ
フェニルフォスフェート等を挙げることができるが、こ
れらに限定されるものではない。
【0024】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を比較例と共に
説明する。
説明する。
【0025】(実施例1)内径50mmの中空のガラス
管を用意して、その中にクラッドを構成する有機低分子
材料であるメチルメタクリレート及び重合開始剤を注入
した後、回転させながら重合を完了させ、クラッド管を
作製した。次に、高屈折率ドーパントであるジフェニル
スルフィド、メチルメタクリレート、重合開始剤のコア
溶液を、恒温層内に配した回転するクラッド管中に滴下
しながらコアの重合を行った。作製された母材はGI型
の屈折率分布であり、また該母材を線引きした光ファイ
バの伝送損失を測定したところ、波長650nmで20
0dB/kmであった。
管を用意して、その中にクラッドを構成する有機低分子
材料であるメチルメタクリレート及び重合開始剤を注入
した後、回転させながら重合を完了させ、クラッド管を
作製した。次に、高屈折率ドーパントであるジフェニル
スルフィド、メチルメタクリレート、重合開始剤のコア
溶液を、恒温層内に配した回転するクラッド管中に滴下
しながらコアの重合を行った。作製された母材はGI型
の屈折率分布であり、また該母材を線引きした光ファイ
バの伝送損失を測定したところ、波長650nmで20
0dB/kmであった。
【0026】(実施例2)内径50mmの中空のガラス
管を用意して、その中にクラッドを構成する有機低分子
材料であるメチルメタクリレート及び重合開始剤を注入
した後、回転させながら重合を完了させ、クラッド管を
作製した。次に、高屈折率ドーパントである安息香酸ベ
ンジル、メチルメタクリレート、重合開始剤のコア溶液
を、恒温層内に配した回転するクラッド管中に滴下しな
がらコアの重合を行った。作製された母材はGI型の屈
折率分布であり、また該母材を線引きした光ファイバの
伝送損失を測定したところ、波長650nmで210d
B/kmであった。
管を用意して、その中にクラッドを構成する有機低分子
材料であるメチルメタクリレート及び重合開始剤を注入
した後、回転させながら重合を完了させ、クラッド管を
作製した。次に、高屈折率ドーパントである安息香酸ベ
ンジル、メチルメタクリレート、重合開始剤のコア溶液
を、恒温層内に配した回転するクラッド管中に滴下しな
がらコアの重合を行った。作製された母材はGI型の屈
折率分布であり、また該母材を線引きした光ファイバの
伝送損失を測定したところ、波長650nmで210d
B/kmであった。
【0027】(実施例3)内径50mmの中空のガラス
管を用意して、その中にクラッドを構成する有機低分子
材料であるメチルメタクリレート及び重合開始剤を注入
した後、回転させながら重合を完了させ、クラッド管を
作製した。次に、高屈折率ドーパントであるトリフェニ
ルフォスフェート、メチルメタクリレート、重合開始剤
のコア溶液を、恒温層内に配した回転するクラッド管中
に滴下しながらコアの重合を行った。作製された母材は
GI型の屈折率分布であり、また該母材を線引きした光
ファイバの伝送損失を測定したところ、波長650nm
で220dB/kmであった。
管を用意して、その中にクラッドを構成する有機低分子
材料であるメチルメタクリレート及び重合開始剤を注入
した後、回転させながら重合を完了させ、クラッド管を
作製した。次に、高屈折率ドーパントであるトリフェニ
ルフォスフェート、メチルメタクリレート、重合開始剤
のコア溶液を、恒温層内に配した回転するクラッド管中
に滴下しながらコアの重合を行った。作製された母材は
GI型の屈折率分布であり、また該母材を線引きした光
ファイバの伝送損失を測定したところ、波長650nm
で220dB/kmであった。
【0028】(比較例1)内径50mmの中空のガラス
管を用意して、その中にクラッドを構成する有機低分子
材料であるメチルメタクリレート及び重合開始剤を注入
した後、回転させながら重合を完了させ、クラッド管を
作製した。次に、高屈折率ドーパントであるベンジルメ
タクリレート、メチルメタクリレート、重合開始剤のコ
ア溶液を、恒温層内に配した回転するクラッド管中に滴
下しながらコアの重合を行った。作製された母材はGI
型の屈折率分布であり、また該母材を線引きした光ファ
イバの伝送損失を測定したところ、波長650nmで3
00dB/kmであった。
管を用意して、その中にクラッドを構成する有機低分子
材料であるメチルメタクリレート及び重合開始剤を注入
した後、回転させながら重合を完了させ、クラッド管を
作製した。次に、高屈折率ドーパントであるベンジルメ
タクリレート、メチルメタクリレート、重合開始剤のコ
ア溶液を、恒温層内に配した回転するクラッド管中に滴
下しながらコアの重合を行った。作製された母材はGI
型の屈折率分布であり、また該母材を線引きした光ファ
イバの伝送損失を測定したところ、波長650nmで3
00dB/kmであった。
【0029】(比較例2)内径50mmの中空のガラス
管を用意して、その中にクラッドを構成する有機低分子
材料であるメチルメタクリレート及び重合開始剤を注入
した後、回転させながら重合を完了させ、クラッド管を
作製した。次に、高屈折率ドーパントであるフタル酸ジ
アリル、メチルメタクリレート、重合開始剤のコア溶液
を、恒温層内に配した回転するクラッド管中に滴下しな
がらコアの重合を行った。作製された母材はGI型の屈
折率分布であり、また該母材を線引きした光ファイバの
伝送損失を測定したところ、波長650nmで330d
B/kmであった。
管を用意して、その中にクラッドを構成する有機低分子
材料であるメチルメタクリレート及び重合開始剤を注入
した後、回転させながら重合を完了させ、クラッド管を
作製した。次に、高屈折率ドーパントであるフタル酸ジ
アリル、メチルメタクリレート、重合開始剤のコア溶液
を、恒温層内に配した回転するクラッド管中に滴下しな
がらコアの重合を行った。作製された母材はGI型の屈
折率分布であり、また該母材を線引きした光ファイバの
伝送損失を測定したところ、波長650nmで330d
B/kmであった。
【0030】(比較例3)内径50mmの中空のガラス
管を用意して、その中にクラッドを構成する有機低分子
材料であるメチルメタクリレート及び重合開始剤を注入
した後、回転させながら重合を完了させ、クラッド管を
作製した。次に、高屈折率ドーパントである安息香酸ビ
ニル、メチルメタクリレート、重合開始剤のコア溶液
を、恒温層内に配した回転するクラッド管中に滴下しな
がらコアの重合を行った。作製された母材はGI型の屈
折率分布であり、また該母材を線引きした光ファイバの
伝送損失を測定したところ、波長650nmで290d
B/kmであった。
管を用意して、その中にクラッドを構成する有機低分子
材料であるメチルメタクリレート及び重合開始剤を注入
した後、回転させながら重合を完了させ、クラッド管を
作製した。次に、高屈折率ドーパントである安息香酸ビ
ニル、メチルメタクリレート、重合開始剤のコア溶液
を、恒温層内に配した回転するクラッド管中に滴下しな
がらコアの重合を行った。作製された母材はGI型の屈
折率分布であり、また該母材を線引きした光ファイバの
伝送損失を測定したところ、波長650nmで290d
B/kmであった。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によるプラ
スチック光ファイバ母材の製造方法によれば、中心軸が
略鉛直軸方向になるように配設した下端部が閉塞した中
空のクラッド管内にコア溶液を滴下させコアを重合して
なるので、製造が容易で大型の光ファイバ母材を容易に
製造できる。
スチック光ファイバ母材の製造方法によれば、中心軸が
略鉛直軸方向になるように配設した下端部が閉塞した中
空のクラッド管内にコア溶液を滴下させコアを重合して
なるので、製造が容易で大型の光ファイバ母材を容易に
製造できる。
【0032】また、クラッド管は回転重合させることに
より容易に得ることができる。
より容易に得ることができる。
【0033】また、重合性でないドーパントを用いクラ
ッド管中に重合性の有機低分子化合物と一緒に滴下させ
てコア重合を行うことにより、光ファイバ化した際の伝
送損失に優れたプリフォームを合成することができる。
ッド管中に重合性の有機低分子化合物と一緒に滴下させ
てコア重合を行うことにより、光ファイバ化した際の伝
送損失に優れたプリフォームを合成することができる。
【0034】また、本発明にように反応性を持たない、
高屈折率化合物の場合は、有機低分子化合物との分子サ
イズの違いによってのみ分布が決まるので、滑らかな分
布を形成させることが可能である。このことにより、フ
ァイバ化したときの伝送損失を低減させることが出来
る。
高屈折率化合物の場合は、有機低分子化合物との分子サ
イズの違いによってのみ分布が決まるので、滑らかな分
布を形成させることが可能である。このことにより、フ
ァイバ化したときの伝送損失を低減させることが出来
る。
【0035】また、重合性でないドーパントを用いた場
合、コア重合の際、回転させながら重合させると熱のか
かりかたが均一になるので、屈折率分布を更に滑らかに
することが可能である。
合、コア重合の際、回転させながら重合させると熱のか
かりかたが均一になるので、屈折率分布を更に滑らかに
することが可能である。
【0036】さらに、コア溶液の滴下面と熱のかかる位
置を同一面上で行うと、長手方向の屈折率分布を一様に
保つことが可能である。
置を同一面上で行うと、長手方向の屈折率分布を一様に
保つことが可能である。
【0037】よって、本方法により大型のプリフォーム
を効率よく作製することが可能になると共に、光ファイ
バ化した際の伝送特性に優れたプラスチック光ファイバ
母材を製造することが可能となる。
を効率よく作製することが可能になると共に、光ファイ
バ化した際の伝送特性に優れたプラスチック光ファイバ
母材を製造することが可能となる。
【図1】本発明の光ファイバ母材を作製する概略図であ
る。
る。
【図2】本発明の光ファイバ母材を作製する概略図であ
る。
る。
【図3】ステップインデックス(SI)型光ファイバの
屈折率分布図である。
屈折率分布図である。
【図4】グレーデッドインデックス(GI)型光ファイ
バの屈折率分布図である。
バの屈折率分布図である。
11 円筒体 12 クラッド 13 コア溶液 14 コア溶液滴下装置 15 コア 16 恒温層
フロントページの続き (72)発明者 小池 康博 神奈川県横浜市青葉区市ケ尾町534の23
Claims (6)
- 【請求項1】 屈折率が高いコア及びそれよりも屈折率
が低いクラッドがプラスチックで形成されてなるプラス
チック光ファイバ母材の製造方法において、 中心軸が略鉛直軸方向になるように配設した下端部が閉
塞した中空のクラッド円筒体中に、上記コアを構成する
有機低分子材料及び高屈折率化合物を滴下させつつ、重
合させてコアを作製することを特徴とするプラスチック
光ファイバ母材の製造方法。 - 【請求項2】 上記クラッド円筒体は、中空の円筒体の
中で有機低分子化合物を回転させながら重合させてなる
ことを特徴とする請求項1記載のプラスチック光ファイ
バ母材の製造方法。 - 【請求項3】 上記コアの重合の際、上記クラッド円筒
体を回転させつつ行うことを特徴とする請求項1又は2
記載のプラスチック光ファイバ母材の製造方法。 - 【請求項4】 上記コアの重合の際、該コアを構成する
有機低分子材料及び高屈折率化合物を滴下させた位置で
加熱することにより重合を開始させることを特徴とする
請求項1〜3記載のプラスチック光ファイバ母材の製造
方法。 - 【請求項5】 上記コアに用いる高屈折率化合物が非重
合性であることを特徴とする請求項1〜4記載のプラス
チック光ファイバ母材の製造方法。 - 【請求項6】 上記コアの屈折率分布がグレーデッドイ
ンデックス型であることを特徴とする請求項1〜5記載
のプラスチック光ファイバ母材の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7020083A JPH08227019A (ja) | 1995-02-08 | 1995-02-08 | プラスチック光ファイバ母材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7020083A JPH08227019A (ja) | 1995-02-08 | 1995-02-08 | プラスチック光ファイバ母材の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JPH08227019A true JPH08227019A (ja) | 1996-09-03 |
Family
ID=12017217
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP7020083A Pending JPH08227019A (ja) | 1995-02-08 | 1995-02-08 | プラスチック光ファイバ母材の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JPH08227019A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003098289A1 (en) * | 2002-05-22 | 2003-11-27 | Sscp Co., Ltd. | Method for preparing plastic optical fiber preform |
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KR20170125782A (ko) * | 2017-11-06 | 2017-11-15 | (주)햇빛일루콤 | 디스펜서 및 이를 이용한 광 실린더 제조 방법 |
US10725236B2 (en) | 2014-12-23 | 2020-07-28 | Hatbit Illucom Co., Ltd. | Light cylinder, dispenser, and light cylinder manufacturing method |
CN114988690A (zh) * | 2022-05-09 | 2022-09-02 | 华南理工大学 | 一种利用溶液制作纤芯的多材料光纤的制备方法 |
-
1995
- 1995-02-08 JP JP7020083A patent/JPH08227019A/ja active Pending
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