JPH10282290A - 沸騰水型原子炉内のジェットポンプ補修方法及び作業架台 - Google Patents

沸騰水型原子炉内のジェットポンプ補修方法及び作業架台

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JPH10282290A
JPH10282290A JP9090954A JP9095497A JPH10282290A JP H10282290 A JPH10282290 A JP H10282290A JP 9090954 A JP9090954 A JP 9090954A JP 9095497 A JP9095497 A JP 9095497A JP H10282290 A JPH10282290 A JP H10282290A
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孝一 黒沢
Minoru Otaka
稔 大高
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正人 伊藤
Isao Chiba
功男 千葉
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

Abstract

(57)【要約】 【課題】 供用期間中にジェットポンプの交換作業にお
ける作業者の放射線被ばく量を低減し、しかも、短期間
で効率良く行なうことができるようにする。 【解決手段】 原子炉圧力容器2内の既設の機器を取り
外した後に、作業架台1をこの原子炉圧力容器2底部の
制御棒駆動機構ハウジング3上に設置し、この作業架台
1に設けた芯出し機構20と作業アーム29,30によ
ってジェットポンプを構成するライザ管28やディフュ
ーザの芯出し作業を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原子力発電プラン
トの供用期間中の沸騰水型原子炉圧力容器内のシュラウ
ドを新規製作のものと取替えるときに、既設シュラウド
を前記原子炉圧力容器外に搬出した後に原子炉圧力容器
内に残されたジェットポンプの取替えを行う保全工法と
そのための作業架台に係り、特に作業時間の短縮と作業
者の被ばく量の低減に好適なジェットポンプ補修方法と
そのための作業架台に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、プラント建設時の沸騰水型原子
炉圧力容器内のジェットポンプの取付け作業は、作業者
が原子炉圧力容器内に入って作業用の足場を組立てて実
施している。
【0003】ジェットポンプを構成するライザ管及びデ
ィフューザを原子炉圧力容器へ取付けるときの芯出し作
業は、このジェットポンプ全体を組立てるための重要な
作業項目であり、正確に行う必要がある。従来の取付け
作業において、この芯出しは、下げ振りあるいはアライ
メントスコープを用いて行っている。この場合、下げ振
り及びアライメントスコープを取付けるための雇は、原
子炉圧力容器内のジェットポンプ支持パッドに溶接で取
付けている。
【0004】供用期間中の原子炉におけるジェットポン
プの部品取替えに関しては、特開平5−203787号
公報に開示されているように、原子炉圧力容器の内面と
シュラウドの外面を基礎としてライザを拘束した状態で
ライザブレースやインレットミキサを取替える方法とそ
のための装置が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】供用期間中の原子炉圧
力容器内におけるジェットポンプの取付け作業は、放射
線下での作業となるために作業員の被ばくについての問
題がある。また、原子炉圧力容器内は作業空間が制限さ
れるために、足場の組立てや解体にはかなりの時間を要
し、ジェッットポンプの組立て工程の長期化が避けられ
ない。
【0006】また、ジェットポンプの芯出し作業で、下
げ振り及びアライメントスコープを取付けるために、雇
を原子炉圧力容器内のジェットポンプ支持パッドに溶接
する方法は、作業者の被ばく期間と組立て工程の長期化
を招くという問題がある。
【0007】前述した特開平5−203787号公報に
開示された取替え方法は、作業者の被ばくを考慮して遠
隔作業で実行するように工夫されているが、シュラウド
を残した状態での取替え作業であるので、作業性に問題
があり、短期間に取替え作業を完遂することは困難であ
る。
【0008】一方、原子炉圧力容器内での補修作業にお
ける作業者の被ばく量を軽減するために、特開平8−1
89992号公報には、この原子炉圧力容器内に覗き窓
付きの作業塔を設置して行なう作業方法が開示されてい
る。しかしながら、この補修作業方法は、シュラウドを
残した状態での作業方法であるので、原子炉圧力容器と
シュラウドの間に設置されジェットポンプの取替え作業
には不向きである。
【0009】本発明は、このような従来技術の実情に鑑
みてなされたもので、その目的は、供用期間中の原子炉
圧力容器内のジェットポンプの取替えを短期間に効率良
く行なうことができ、また、作業者の放射線被ばく量を
低減することができる補修方法とそのための作業架台を
提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、第1の手段は、沸騰水型原子炉圧力容器内のシュラ
ウド及びジェットポンプ等の炉心領域の機器を新規な機
器と交換するときに、既設のシュラウド及びジェットポ
ンプ等の炉心領域の機器を前記原子炉圧力容器外に搬出
した後に該原子炉圧力容器内に作業架台を設置し、この
作業架台を使用して新規なジェットポンプを前記原子炉
圧力容器に取付けることを特徴としている。
【0011】また、前記目的を達成するため、第2の手
段は、沸騰水型原子炉圧力容器内のシュラウド及びジェ
ットポンプ等の炉心領域の機器を新規な機器と交換する
ときに、既設のシュラウド及びジェットポンプ等の炉心
領域の機器を前記原子炉圧力容器外に搬出した後に該原
子炉圧力容器内に設置する作業架台において、その中心
を前記原子炉圧力容器の中心と一致させて設置するため
に使用する芯出し機構を備えたことを特徴としている。
【0012】さらに具体的には、先ず、沸騰水型原子炉
圧力容器内のシュラウド及びジェットポンプ並びに給水
スパージャ、炉心スプレイ配管等の機器を取外して該原
子炉圧力容器外に搬出した後に、この原子炉圧力容器内
壁に遮蔽体を設置する。次に、作業架台を原子炉圧力容
器の上方から原子炉建屋内に設置されているクレーンを
使用して吊り降ろし、原子炉圧力容器の底部の制御棒駆
動機構ハウジング上に設置する。作業架台には、ジェッ
トポンプを取付けるための芯出し機構とこのジェットポ
ンプを構成するライザ管及びディフューザを把持するた
めの作業アームを取付けておく。作業アームの操作は、
作業者が原子炉圧力容器内に入る回数を極力少なくする
ために、原子炉建屋内のオペレレーティングフロアに設
置した制御装置を用いて遠隔で行なうことができるよう
にする。
【0013】ライザ管及びディフューザの取付けは、先
ず、原子炉建屋内のクレーンによってこれらの部品を原
子炉圧力容器内に吊り降ろし、作業架台に設置した作業
アームに掴ませる。次に、この作業アームを遠隔操作で
移動させることによって、原子炉圧力容器内の所定の位
置にこれらの部品を位置決めして取付ける。また、ライ
ザ管及びディフューザは、予め原子炉建屋内のオペレー
ティングフロア上で作業架台の作業アームに取付けてお
き、作業架台と同時に吊り降ろすようにしても良い。ま
た、作業架台には、作業者が必要に応じて原子炉圧力容
器内に入って作業する場合に備えて放射線遮蔽用の壁を
設ける。この壁は、放射線遮蔽に有効な鉄板、鉛板等の
金属を使用して構成する。この放射線遮蔽用の材料とし
ては、前記鉄板や鉛板などの金属に代えて、あるいはこ
れらの金属に加えて水等の液体を袋に入れたものを使用
することもできる。このようにすれば、作業者は、不必
要な放射線被ばくをすることなく短時間で取付け作業を
完遂することができる。
【0014】また、作業架台と原子炉圧力容器の中心を
一致させて、この作業架台から各ジェットポンプ取付け
位置までの距離を常に一定に保持することにより、この
作業架台を使用した作業を更に効率的に行なうことがで
きるようにする。
【0015】ライザ管の芯出し作業においては、芯出し
機構を原子炉圧力容器内を利用して機械的に固定するよ
うにして、芯出し後の芯の位置がずれないようにする。
芯出し機構を取付ける部材(雇)の取付け、取外しに当
たっては、建設プラントでの方法のようにこの雇を原子
炉圧力容器に溶接で固定せずに取付け、取外し作業を容
易にする。
【0016】ライザ管とサーマルスリーブは、一体構造
で原子炉圧力容器に取付けるようにして炉内作業の時間
を短縮する。また、複数のライザ管及びディフューザを
同時に取付けることができるようにする。また、サーマ
ルスリーブの芯出し作業は、模擬サーマルスリーブを用
いて前記原子炉圧力容器の外側から行うようにして、実
サーマルスリーブを原子炉圧力内に搬入することなく、
原子炉圧力容器外の場所で実サーマルスリーブを所定の
寸法に加工することができるようにして、作業時間の短
縮を図る。
【0017】また、作業架台は、プラント建設時に原子
炉圧力容器に対して厳しい据付け寸法公差で精度良く取
付けられていた制御棒駆動機構ハウジング上に設置する
ことにより、精度の良い作業が可能となる。また、前記
作業架台に、前記原子力圧力容器の内壁に当接するよう
に張出したアームを設けることにより、作業架台の揺れ
及び芯ずれの防止を図ることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図1ないし図6を参照して説明する。
【0019】図1は、本発明に係る作業架台を沸騰水型
原子炉圧力容器内に設置してジェットポンプを取付ける
作業状態を示す縦断側面図である。このジェットポンプ
は、特開平5−203787号公報に開示されているよ
うに、サーマルスリーブとライザ管とライザーブレース
とディフューザとミキサー等を備え、原子炉圧力容器の
内側に沿って取付けられて該原子炉圧力容器とシュラウ
ドの間に位置するものである。
【0020】沸騰水型原子炉圧力容器2内の底には複数
の制御棒駆動機構ハウジング3が設けられており、燃料
棒やシュラウドを搬出して空虚になった前記制御棒駆動
機構ハウジング3上には作業架台1を設置するためのベ
ース4を設置し、その上に作業架台1を固定している。
この作業架台1は、円筒形または多角筒形の構造をして
おり、その壁は放射線防護のための遮蔽材を兼ねた部材
5,6,7により構成されている。部材5〜7は、遮蔽
に有効な鉄板、鉛板等の金属を使用して構成する。遮蔽
用の材料としては、水等の液体を袋に入れて用いても良
い。また、この作業架台1の中には、作業者が待機でき
る空間を設けている。更に、この作業架台1は、ジェッ
トポンプを構成する各部品の取付り位置に応じてその取
替え作業を容易にするために各作業高さに作業床8,
9,10,11を備える。なお、前記各作業床8〜11
には穴12,13,14,15を開け、作業者が梯子1
6を伝って作業目的に応じた各作業床8〜11へ移動す
ることができるようにしている。
【0021】作業架台1には、原子炉圧力容器2の中心
とこの作業架台1の中心を合わせるための芯出し機構1
7が取付けてある。この芯出し機構17による芯出し方
法では、この芯出し機構17を作業架台1の中心に設定
した後に、その中心から下げ振り用の振り子18を糸1
9を介して制御棒駆動機構ハウジング3上まで降ろす。
次に、振り子18の先端を原子炉圧力容器2の中心に取
付けられた制御棒駆動機構ハウジング3aの上端の穴に
取付けたターゲット(図示は省略)の中心に合うように
作業架台1を水平方向に移動する。このようにして作業
架台1を原子炉圧力容器2の中心に設置すれば、数多く
のジェットポンプを取付けるときに、この作業架台1と
各ジェットポンプの取付け位置までの距離を常に一定に
保つことができる。また、前記芯出し方法は、アライメ
ントスコープ等の光学的な方法を用いてもよい。なお、
芯出し作業において、作業架台1の中心と原子炉圧力容
器2の中心との相対的な位置の芯ずれ量を記録しておい
て、作業架台1から各ジェットポンプの取付け位置まで
の距離を計算して各ジェットポンプ取付け要領に反映す
るようにしても良い。
【0022】作業架台1の上端部には、該作業架台1の
横振れを防止するための複数の防振アーム21を放射状
に取付けている。この各防振アーム21は、作業架台1
から原子炉圧力容器2の内壁に向けて張出してその先端
が該原子炉圧力容器2の内壁に当接し、作業架台1と原
子炉圧力容器2の内壁の間に突張り合う状態に介在して
該作業架台1を該原子炉圧力容器2の中心位置に安定し
た状態に固定する。
【0023】作業架台1の上部の外周には、ライザ管及
びディフューザ取付けのための芯出し機構20が取付け
てある。この芯出し機構20は、水平移動のための駆動
機構ボックス23、調整アーム24及び下げ振り装置ま
たはアライメントスコープ等の光学的測定装置を取付け
るための移動ボックス22を備える。
【0024】この芯出し機構20を使用した芯出し方法
は、詳細は図4を参照して説明するが、例えば、移動ボ
ックス22内に下げ振り装置を設置し、振り子25を糸
26を介してジェットポンプアダプタ27上に吊り降ろ
し、ジェットポンプアダプタ27に設置したターゲット
(図示省略)の中心に振り子25の下端が一致するよう
に、駆動機構ボックス23内に設置したシリンダまたは
モータにより調整アーム24を移動させて移動ボックス
22の位置を調整する。次に、ライザ管28の取付けに
おいては、このライザ管28に溶接により取付けてある
ブラケット(図示省略)の中心と振り子25の下端また
は糸26が一致するように設置する。また、芯出し後の
作業において、ライザ管28及びディフューザ等を原子
炉上方から吊り降ろすときに、芯出し機構20が障害物
とならないように、この芯出し機構20は、作業架台1
の内側に収納しておくこともできる。このとき、予め測
定したジェットポンプアダプタ27の芯の位置は記憶可
能であり、各々の機器を吊り降ろした後に芯出し機構2
0を当初の設定位置に再現することも可能である。ま
た、図示説明は省略するが、ディフューザの取付けにお
いては、ディフューザ上端の中心が振り子25の下端ま
たは糸26が合うように設置する。
【0025】作業架台1には、ライザ管28及びディフ
ューザを掴んで移動、設置するための作業アーム29,
30が取付けられている。この作業アーム29,30
は、それぞれ駆動機構ボックス31,32に内蔵したシ
リンダまたはモータ(図示省略)による駆動により水平
移動する機構となっている。操作は、原子炉建屋内のオ
ペレーティングフロア上に設置した制御装置により各種
ケーブルを介して遠隔で行うこともできるようにする。
また、作業架台1における作業アーム29,30と反対
側の位置にも作業アーム33,34を取付けてライザ管
28及びディフューザを掴んで移動、設置することがで
きるようにし、複数のライザ管28及びディフューザを
原子炉圧力容器2に取付ける作業を同時に行なうことが
できるようにする。
【0026】図2は、本発明の他の実施形態における作
業状態を示す縦断側面図である。この実施形態では、ラ
イザ管とディフューザの芯出し機構35を作業架台1か
ら分離して該作業架台1の上方に位置させて原子炉圧力
容器2内に設置したものである。図1に示した実施の形
態と同一の構成については説明を省略する。
【0027】芯出し機構35は、リング36、張出し駆
動機構37、取付けアーム38、パッド39及び下げ振
り装置またはアライメントスコープ等の光学的測定装置
を取付けるための移動ボックス40を備える。複数本の
取付けアーム38は、リング36には放射状に取付けて
あり、各取付けアーム38は張出し駆動機構37により
駆動されて伸縮する構造となっている。各取付けアーム
38の先端にはパッド39が取付けてあり、張出し駆動
機構37によって突出された各取付けアーム38の先端
(パッド39)が原子炉圧力容器2の内壁に押付けられ
る。複数の取付けアーム38が放射状に突出して原子炉
圧力容器2の内壁に押付けられることによって、この芯
出し機構35は原子炉圧力容器1の中心位置に固定され
た状態となる。
【0028】この芯出し機構35を使用した芯出し方法
は、図1を参照して説明した芯出し機構20による方法
と同様の方法で実施する。この芯出し機構35による芯
出しによれば、作業架台1が不可抗力により移動した場
合でも、芯出し機構35が作業架台1から分離している
ことにより、測定した各機器の芯の位置がずれることが
ない。
【0029】図3は、図2の芯出し機構35を上から見
た図を示している。この実施形態では、10本のライザ
管(ジェットポンプ)の芯出し作業を同時に行なうこと
ができる分の機構を備えている。
【0030】図4は、本発明になるジェットポンプ補修
方法によってライザ管28を作業アーム29,30によ
り掴んで取付けを行っている状態を示す斜視図である。
ライザ管28の原子炉圧力容器2への取付けは、先ず、
ライザ管28とサーマルスリーブ41が一体型のものを
原子炉圧力容器2の上方から吊り降ろし、作業アーム2
9,30の先端に取付けた掴み機構(図示省略)により
把持する。勿論、作業架台1を吊り降ろすときに、予
め、オペレーティングフロアにおいて作業アーム29,
30にライザ管28を掴ませておいても良い。次に、ボ
ックス31,32に内蔵されているモータまたはシリン
ダによって作業アーム29,30を移動させて再循環水
入口ノズル43の開先部とサーマルスリーブ41の先端
とが合うように調整する。次に、開先合わせをした後
に、再循環水入口ノズル43とサーマルスリーブ41の
溶接作業を行う。
【0031】作業架台1の上部に取付けた芯出し機構2
0によって、例えば、下げ振りにて芯出しを行う場合
は、振り子25を糸26を介して吊り降ろし、振り子2
5の下端がジェットポンプアダプタ27の中心に合うよ
うに駆動機構ボックス23に内蔵したモータまたはシリ
ンダによってアーム24を移動して調整する。次に、ラ
イザ管28の取付けにおいては、このライザ管28に溶
接により取付けてあるブラケット42の中心と振り子2
5の下端または糸26が一致するように、更に、トラン
ジションピース44上の2箇所の穴45の中心を、予め
求めた位置から吊り降ろした振り子46の先端に一致す
るように作業アーム29,30を移動、調整して合せ
る。
【0032】図5は、サーマルスリーブの芯出し作業を
模擬サーマルスリーブを用いて行なう作業状態を示す図
で、同図(a)は縦断面図、同図(b)は下げ振りと模
擬サーマルスリーブの芯出しの状態を示す側面図であ
る。
【0033】サーマルスリーブの芯出し方法は、先ず、
原子炉圧力容器2の再循環水入口ノズル43へのノズル
セーフエンド43aを取付け部54の位置で溶接する工
程においては、予め、ノズルセーフエンド43aと模擬
サーマルスリーブ47を取付け位置55で機械的な方法
によって仮固定しておく。なお、模擬サーマルスリーブ
47内には芯出しのためのターゲット48,49を取付
けておく。次に、取付け部54の位置を溶接した後に、
アライメントスコープ50等の光学的測定装置を用いて
ターゲット48,49の中心を求めて模擬サーマルスリ
ーブ47の下げ振りの糸52に対する光軸56の傾きを
求める。更に、下げ振りの糸52と模擬サーマルスリー
ブ47の端部までの距離L53を測定する。その後に、
模擬サーマルスリーブ47を取り外す。次に、模擬サー
マルスリーブ47の傾き及び距離L53の測定データを
基にして実サーマルスリーブ41の取付け加工を行う。
なお、ここで模擬サーマルスリーブを使用するのは、実
機に用いられる実サーマルスリーブはステンレス性で重
く、作業に手間がかかるからであり、芯を出すだけなら
ば同形状の軽い模擬のものを使用すれば足り、また、作
業も簡単に行える。
【0034】図6は、ジェットポンプ取付け作業の全体
的な手順を示すフローチャートである。この処理手順で
は、先ず、ステップS1で作業架台を原子炉圧力容器内
に搬入して設置する。次いで、ステップS2においてサ
ーマルスリーブを取付け、ステップS3でライザ管を取
付ける。サーマルスリーブとライザの一体構造物を取付
けるときにはステップS4となる。
【0035】次に、ステップS5でライザーブレースを
取付け、ステップS6でディフューザを取付け、ステッ
プS7でミキサーを取付け、ステップS8で計装配管を
取付けることによりジェットポンプの取付けを完了し、
ステップS9で作業架台を原子炉圧力容器から搬出す
る。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、原子炉圧力容器内の既
設のシュラウド及びジェットポンプを該原子炉圧力容器
外に搬出した後に該原子炉圧力容器内に作業架台を設置
し、該作業架台を使用して新規なジェットポンプを原子
炉圧力容器内に取付けるので、効率良くジェットポンプ
の取付け作業を行なうことができる。また、遠隔操作を
行なえば、作業者は不必要に放射線被ばくすることなく
ジェットポンプの取付け作業を行なうことができる。
【0037】また、作業架台を原子炉圧力容器の中心と
一致するように設置して、作業架台と複数のジェットポ
ンプ取付け位置までの距離を常に一定に保持することに
より、取付け作業の効率を更に高めることができる。
【0038】特に、高精度の据付精度が要求されるジェ
ットポンプの取付けにおいては、ライザ管及びディフュ
ーザの芯出し作業において、芯出し用の機構が原子炉圧
力容器内に機械的に固定されているので、芯出し作業後
の芯の位置がずれないという効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る作業架台を沸騰水型原
子炉圧力容器内に設置してジェットポンプを取付ける作
業状態を示す縦断面図である。
【図2】本発明の実施形態に係る作業架台を沸騰水型原
子炉圧力容器内に設置してジェットポンプを取付ける他
の実施形態の作業状態を示す縦断面図である。
【図3】図2に示した芯出し機構を上から見た状態を示
す平面図である。
【図4】本発明に係るジェットポンプ補修方法によって
ライザ管を作業アームにより掴んで取付けを行っている
状態を示す斜視図である。
【図5】本発明に係るジェットポンプ補修方法によるサ
ーマルスリーブの芯出し作業を模擬サーマルスリーブを
用いて行なう作業状態を示す説明図である。
【図6】本発明に係るジェットポンプ補修方法における
ジェットポンプの取付け作業の作業手順を示すフローチ
ャートである。
【符号の説明】
1 作業架台 2 原子炉圧力容器 3,3a 制御棒駆動機構ハウジング 4 ベース 5,6,7 部材 8,9,10,11 作業床 12,13,14,15 穴 17,20,35 芯出し機構 18,25,46,51 振り子 19,26,52 糸 21 防振アーム 22,40 移動ボックス 23,31,32 駆動機構ボックス 24 調整アーム 27 ジェットポンプアダプタ 28 ライザ管 29,30,33,34 作業アーム 36 リング 37 張出し機構 38 取付けアーム 39 パッド 41 サーマルスリーブ 42 ブラケット 43 再循環水入口ノズル 44 トランジションピース 47 模擬サーマルスリーブ 48,49 ターゲット 50 アライメントスコープ 54 取付け部 56 光軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 千葉 功男 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 沸騰水型原子炉圧力容器内のシュラウド
    及びジェットポンプ等の炉心領域の機器を新規な機器と
    交換するときに、既設のシュラウド及びジェットポンプ
    等の炉心領域の機器を前記原子炉圧力容器外に搬出した
    後に該原子炉圧力容器内に作業架台を設置し、この作業
    架台を使用して新規なジェットポンプを前記原子炉圧力
    容器に取付けることを特徴とするジェットポンプ補修方
    法。
  2. 【請求項2】 前記作業架台は、その中心を前記原子炉
    圧力容器の中心と一致させて設置することを特徴とする
    請求項1記載のジェットポンプ補修方法。
  3. 【請求項3】 前記作業架台に設置した作業アームによ
    ってジェットポンプを構成するライザ管及びディフュー
    ザを掴んで所定の位置に移動することを特徴とする請求
    項1記載のジェットポンプ補修方法。
  4. 【請求項4】 前記作業架台に設置した芯出し機構を使
    用してジェットポンプを構成するライザ管及びディフュ
    ーザの芯出しを行なうことを特徴とする請求項1記載の
    ジェットポンプ補修方法。
  5. 【請求項5】 ジェットポンプを構成するライザ管とサ
    ーマルスリーブを一体にした構造で前記原子炉圧力容器
    のノズルに取付けることを特徴とする請求項1記載のジ
    ェットポンプ補修方法。
  6. 【請求項6】 前記作業架台の周囲に設置した複数の作
    業アームによって複数のジェットポンプを構成する複数
    のライザ管を同時に掴んで前記原子炉圧力容器の複数の
    位置に移動して取付け作業することを特徴とする請求項
    1記載のジェットポンプ補修方法。
  7. 【請求項7】 前記作業架台の周囲に設置した複数の作
    業アームによって複数のジェットポンプを構成する複数
    のディフューザを同時に掴んで前記原子炉圧力容器のア
    ダプタに取付け位置に移動して取付け作業することを特
    徴とする請求項1記載のジェットポンプ補修方法。
  8. 【請求項8】 サーマルスリーブの芯出し作業は、模擬
    サーマルスリーブを用いて前記原子炉圧力容器の外側か
    ら行うことを特徴とする請求項1記載のジェットポンプ
    補修方法。
  9. 【請求項9】 前記作業架台は、前記原子力圧力容器の
    底部に取付けてある制御棒駆動機構ハウジング上に設置
    することを特徴とする請求項1記載のジェットポンプ補
    修方法。
  10. 【請求項10】 前記作業架台の上方に芯出し機構を設
    置し、ジェットポンプを構成する部品の芯出しを行なう
    ことを特徴とする請求項1記載のジェットポンプ補修方
    法。
  11. 【請求項11】 沸騰水型原子炉圧力容器内のシュラウ
    ド及びジェットポンプ等の炉心領域の機器を新規な機器
    と交換するときに、既設のシュラウド及びジェットポン
    プ等の炉心領域の機器を前記原子炉圧力容器外に搬出し
    た後に該原子炉圧力容器内に設置する作業架台におい
    て、その中心を前記原子炉圧力容器の中心と一致させて
    設置するために使用する芯出し機構を備えていることを
    特徴とする作業架台。
  12. 【請求項12】 前記作業架台は、原子炉圧力容器の内
    側に沿って取付けるジェットポンプを構成するライザ管
    及びディフューザを掴んで所定の位置に移動するための
    作業アームを備えていることを特徴とする請求項11記
    載の作業架台。
  13. 【請求項13】 前記作業架台は、原子炉圧力容器の内
    側に沿って取付けるジェットポンプを構成するライザ管
    及びディフューザの芯出しを行なうための芯出し機構を
    備えていることを特徴とする請求項11記載の作業架
    台。
  14. 【請求項14】 前記作業架台は、その上部から放射状
    に張出して固定され、原子炉圧力容器の内側にジェット
    ポンプを構成するライザ管及びディフューザの芯出し作
    業に使用する部材を備えていることを特徴とする請求項
    11記載の作業架台。
  15. 【請求項15】 前記作業架台は、当該作業架台の周囲
    に設置されて、複数のライザ管やディフューザを同時に
    掴んで前記原子炉圧力容器の複数の位置に移動して取付
    け作業するための複数の作業アームを備えていることを
    特徴とする請求項11記載の作業架台。
  16. 【請求項16】 前記作業架台は、前記原子力圧力容器
    の内壁に当接するように張出した部材を備えていること
    を特徴とする請求項11記載の作業架台。
  17. 【請求項17】 前記作業架台は、放射線を遮蔽するた
    めの壁を備えていることを特徴とする請求項11記載の
    作業架台。
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