JPH10281841A - 多相流流量計 - Google Patents

多相流流量計

Info

Publication number
JPH10281841A
JPH10281841A JP8395297A JP8395297A JPH10281841A JP H10281841 A JPH10281841 A JP H10281841A JP 8395297 A JP8395297 A JP 8395297A JP 8395297 A JP8395297 A JP 8395297A JP H10281841 A JPH10281841 A JP H10281841A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
measurement
capacitance
volume ratio
ratio sensor
holes
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8395297A
Other languages
English (en)
Inventor
Manabu Fueki
学 笛木
Daisuke Yamazaki
大輔 山崎
Shuichi Haruyama
周一 春山
Hitoaki Tanaka
仁章 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teikoku Oil Co Ltd
Japan Petroleum Exploration Co Ltd
JFE Engineering Corp
Yokogawa Electric Corp
SEKIYU SHIGEN KAIHATSU KK
Original Assignee
Teikoku Oil Co Ltd
Japan Petroleum Exploration Co Ltd
Yokogawa Electric Corp
SEKIYU SHIGEN KAIHATSU KK
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Teikoku Oil Co Ltd, Japan Petroleum Exploration Co Ltd, Yokogawa Electric Corp, SEKIYU SHIGEN KAIHATSU KK, NKK Corp, Nippon Kokan Ltd filed Critical Teikoku Oil Co Ltd
Priority to JP8395297A priority Critical patent/JPH10281841A/ja
Publication of JPH10281841A publication Critical patent/JPH10281841A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measuring Volume Flow (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 混合物体の不均一分布に基づく測定誤差を防
止出来、各成分別の流量を求める事が出来る多相流流量
計を提供するにある。 【解決手段】 多孔板電極による上流,下流体積割合測
定センサを用いて、移動速度を求め、2成分の混合物の
各成分の移動量(流量)を求めることができる。更に、
差圧計を用いることにより、3成分の混合物の各成分の
移動量(流量)も求めることができる多相流流量計であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、混合物体の不均一
分布に基づく測定誤差を防止出来、各成分別の流量を求
める事が出来る多相流流量計に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3は、従来より一般に使用されている
従来例の要部構成説明図で、例えば、特開昭63−52
015号公報に示されている。
【0003】図において、1は、測定流体2が流れる測
定管路である。3は、測定管路1に設けられたベンチュ
リ管である。4は、ベンチュリ管の入り口5と頚部6と
の間に設けられた差圧計である。7は、ベンチュリ管の
頚部6の後半に設けられたコンデンサである。
【0004】8は、コンデンサ7に接続されたキャパシ
タンス測定装置である。9は、差圧計4の検出信号ΔP
とキャパシタンス測定装置8の検出信号ρから質量流量
Mを求める評価装置である。11は、評価装置9の結果
を表示する指示計である。
【0005】以上の構成において、測定流体2は、混合
物の場合、局部的に著しく変動する。しかし、ベンチュ
リ管3の頚部6の後半位置では、測定流体2は加速され
均一な流れが生ずる。
【0006】そこで、頚部6の後半位置にコンデンサ7
を配置して、測定流体2の密度ρを測定し、評価装置9
で、差圧計4の検出信号ΔPとキャパシタンス測定装置
8の検出信号ρから質量流量Mを求める。
【0007】この結果、ベンチュリー管の最も径が小さ
な部分の頚部6で、各相の体積割合を測定することによ
り、各成分が均質に混ざった状態で測定出来、混合物の
分布に影響されない。従って、不均一な測定流体2の質
量流量Mを、正確且つ高い信頼性を以て求める事ができ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】この様な装置において
は、ベンチュリー管の最も径が小さな部分で各相の体積
割合を測定することにより、各成分が均質に混ざった状
態で、混合物の分布に影響されないとしている。
【0009】しかしながら、流速や各成分の体積割合の
広い範囲に渡って均質に混合することは困難であり、ど
うしても混合物の分布に影響されてしまい、体積割合が
精度良く測定できず、その結果、各成分の流量も大きな
誤差を持ったものとなる。本発明は、この問題点を解決
するものである。
【0010】本発明の目的は、混合物体の不均一分布に
基づく測定誤差を防止出来、各成分別の流量を求める事
が出来る多相流流量計を提供するにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明は、 (1)第1容量電極と第2容量電極とを使用して静電容
量測定により測定流体の複数の物質の流量を各成分別に
検出する多相流流量計において、測定流体が流れる測定
管路と、前記測定流体の流れに一面が面して該測定管路
内に設けられた板状の上流体積割合センサの本体と前記
測定管路の軸方向に該上流体積割合センサの本体を貫通
して設けられた複数の第1貫通孔と前記測定管路の軸方
向に該貫通孔に設けられ前記測定流体の静電容量を検知
する第1の第1容量電極と第1の第2容量電極とを具備
する上流体積割合センサと、該上流体積割合センサより
所定距離下流側であって前記測定流体の流れに一面が面
して該測定管路内に設けられた板状の下流体積割合セン
サの本体と前記測定管路の軸方向に該下流体積割合セン
サの本体を貫通し前記複数の第1貫通孔にそれぞれ対応
して設けられた複数の第2貫通孔と前記測定管路の軸方
向に該第2貫通孔に設けられ前記測定流体の静電容量を
検知する第2の第1容量電極と第2の第2容量電極とを
具備する下流体積割合センサと、前記複数の第1貫通孔
と前記複数の第2貫通孔とにそれぞれ対応して設けられ
前記複数の第1貫通孔と前記複数の第2貫通孔とをそれ
ぞれ連通する複数の第3貫通孔を有し前記上流体積割合
センサに一面が接し他面が前記下流体積割合センサに接
する柱状の絶縁体と、前記第1容量電極と前記第2容量
電極間の静電容量を別々に測定する静電容量測定回路
と、該静電容量測定回路の測定値から前記測定流体の混
合物の体積割合を演算し前記上流体積割合センサと前記
下流体積割合センサでの混合物の体積割合の変動の相関
から前記測定流体の移動速度を演算して各混合物の流量
を演算する演算回路とを具備したことを特徴とする多相
流流量計。 (2)一端が前記上流体積割合センサでの圧力が測定さ
れる様に前記測定管路に開口する上流導圧管と、一端が
前記下流体積割合センサでの圧力が測定される様に前記
測定管路に開口する下流導圧管と、前記上流導圧管の他
端と前記下流導圧管の他端とがそれぞれ接続される差圧
計とを具備したことを特徴とする請求項1記載の多相流
流量計。 (3)装置が配置された部分の測定流体の絶対圧力を測
定する絶対圧力計と、装置が配置された部分の測定流体
の温度を測定する温度計とを具備したことを特徴とする
請求項1又は請求項2記載の多相流流量計。 (4)前記第1,第2容量電極が前記測定流体に腐食さ
れないように前記第1,第2容量電極にそれぞれ設けら
れた耐腐食性のコーティング体を具備したことを特徴と
する請求項1又は請求項2又は請求項3記載の多相流流
量計。を構成したものである。
【0012】
【作用】以上の構成において、第1容量電極と第2容量
電極に交流電圧を加えて静電容量測定を行う。
【0013】一つ一つの貫通孔の中を測定流体が流れ
る。この時、一つの貫通孔の中では、第1容量電極と第
2容量電極の組ができて、第1容量電極と第2容量電極
との間に電気力線が通り、その間の混合物の誘電率に比
例した静電容量が測定される。
【0014】多数の貫通孔を持つ電極全体としては、そ
れらの和の静電容量値が出力されることとなる。この誘
電率を用いることにより、2成分からなる混合物中の各
成分の体積割合を計算することができる。
【0015】而して、上流体積割合センサと下流体積割
合センサでの混合物の体積割合の変動の相関から、測定
流体の移動速度を演算回路により演算して、各混合物の
流量を演算する。以下、実施例に基づき詳細に説明す
る。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施例の要部
構成説明図で、図2は図1のAーA断面図である。図に
おいて、
【0017】11は、測定流体12が流れる測定管路で
ある。21は、測定流体12の流れに面して、測定管路
11内に設けられた平板状の第1の第1容量電極であ
る。22,23は、第1の第1容量電極21の両面にそ
れぞれ一面が接する平板状の第1,第2絶縁板である。
【0018】24,25は、第1,第2絶縁板22,2
3の他面にそれぞれ一面が接する平板状の第1,第2ガ
ード電極である。26,27は、第1,第2ガード電極
24,25の他面に、それぞれ一面が接する平板状の第
3,第4絶縁板である。
【0019】28,29は、第3,第4絶縁板26,2
7の他面に、それぞれ一面が接する平板状の第1,第2
の第2容量電極である。31は、第1,第2の第2容量
電極28、29の他面に垂直に、第1,第2の第2容量
電極28,29と、第3,第4絶縁板26,27と、第
1,第2ガード電極24,25と、第1,第2絶縁板2
2,23と、第1の第1容量電極21とを貫通して設け
られた複数の第1貫通孔である。
【0020】而して、第1の第1容量電極21と、第
1,第2絶縁板22,23と、第1,第2ガード電極2
4,25と、第3,第4絶縁板26,27と、第1,第
2の第2容量電極28,29と第1貫通孔31とにより
上流体積割合センサ20が構成される。
【0021】41は、上流体積割合センサ20より所定
距離下流側であって、測定流体12の流れに面して、測
定管路11内に設けられた、平板状の第2の第1容量電
極である。42,43は、第2の第1容量電極41の両
面に、それぞれ一面が接する平板状の第5,第6絶縁板
である。
【0022】44,45は、第5,第6絶縁板42,4
3の他面に、それぞれ一面が接する平板状の第3,第4
ガード電極である。46,47は、第3,第4ガード電
極44,45の他面に、それぞれ一面が接する平板状の
第7,第8絶縁板である。
【0023】48,49は、第7,第8絶縁板46,4
7の他面に、それぞれ一面が接する平板状の第3,第4
の第2容量電極である。51は、第3,第4の第2容量
電極48,49の他面に垂直に、第3,第4の第2容量
電極48,49と、第7,第8絶縁板46,47と、第
3,第4ガード電極44,45と、第5,第6絶縁板4
2,43と、第2の第1容量電極41とを貫通して、複
数の第1貫通孔31にそれぞれ対応して連通して、設け
られた複数の第2貫通孔である。
【0024】而して、第2の第1容量電極41と、第
5,第6絶縁板42,43と、第3,第4ガード電極4
4,45と、第7,第8絶縁板46,47と、第3,第
4の第2容量電極48,49と、第2貫通孔51とによ
り、下流体積割合センサ40が構成される。
【0025】60は、複数の第1貫通孔31と、複数の
第2貫通孔51とにそれぞれ対応して設けられ、複数の
第1貫通孔31と複数の第2貫通孔51とをそれぞれ連
通する複数の第3貫通孔61を有し、上流体積割合セン
サ20に一面が接し、他面が下流体積割合センサ40に
接する円柱状の絶縁体である。
【0026】即ち、複数の第1貫通孔31と複数の第2
貫通孔51と複数の第3貫通孔61とは、一直線状の連
通した孔になる様に、同じ位置、同じ径の孔で構成され
ている。71は、第1容量電極21、と第2容量電極2
8,29、あるいは、第1容量電極41と第2容量電極
48,49間の静電容量を、別々に測定する静電容量測
定回路(図示せず)である。
【0027】72は、静電容量測定回路71の測定値か
ら、測定流体の混合物の体積割合を演算し、上流体積割
合センサ20と下流体積割合センサ40とで、混合物の
体積割合の変動の相関から測定流体12の移動速度を演
算して、各混合物の流量を演算する演算回路(図示せ
ず)である。
【0028】なお、3成分の混合物の流量を測定する場
合は、一端が上流体積割合センサ20での圧力が測定さ
れる様に、測定管路11に開口する上流導圧管81と、
一端が下流体積割合センサ40での圧力が測定される様
に、測定管路11に開口する下流導圧管82と、上流導
圧管81の他端と、下流導圧管82の他端とがそれぞれ
接続される差圧計83とが構成される。
【0029】しかして、差圧計83の測定信号は、演算
回路72に送られるように、差圧計83と演算回路72
とは、電気的に接続されている。
【0030】以上の構成において、第1容量電極21,
41と第2容量電極28,29,48,49に交流電圧
を加えて静電容量測定を行う。
【0031】一つ一つの貫通孔31,51の中を測定流
体12が流れる。この時、一つの貫通孔31,51の中
では、第1容量電極21,41と第2容量電極28,2
9,48,49の組ができて、第1容量電極21,41
と第2容量電極28,29,48,49との間に電気力
線が通り、その間の混合物の誘電率に比例した静電容量
が測定される。
【0032】多数の貫通孔31,51を持つ電極全体と
しては、それらの和の静電容量値が出力されることとな
る。この誘電率を用いることにより、2成分からなる混
合物中の各成分の体積割合を計算することができる。
【0033】而して、上流体積割合センサ20と下流体
積割合センサ40での混合物の体積割合の変動の相関か
ら,測定流体12の移動速度を演算回路72により演算
して、各混合物の流量を演算する。
【0034】すなわち、上流体積割合センサ20と下流
体積割合センサ40の出力をみると、測定物質の混合比
率に空間的な変動があるために、この上流体積割合セン
サ20と下流体積割合センサ40から出力される信号の
時系列は変動するが、それら時系列信号は、二つのセン
サ間距離Lを、混合物質の移動速度uで割った、時間τだ
けずれることとなる。
【0035】つまり、二つの信号の相互相関関数のピー
ク値をとることによりずれ時間τがわかり、それから混
合物質の移動速度を測定することができる。 u=L/τ (1)
【0036】水と油の混合物のように、2種類の物質の
密度がそれほど大きく離れていない場合は、混合物の移
動速度uは、水及び油の移動速度と等しくなる。 u=uW=uP (2) ここで添え字は W:水、P:油、G:ガスである。
【0037】体積割合センサは二成分の混合物の場合、
直接各相の体積分率を求めることができるため、それか
ら求められる水の体積分率HWと管路断面積Aと式(1)
から求められる移動速度(流速)uを掛けることによ
り、水の流量 QW を求めることができる。
【0038】油の流量 QP も、油の体積分率HPと管路断
面積Aと移動速度uを掛けることにより求めることができ
る。つまり、 QW=HW×A×u (3) QP=HP×A×u (4) となる。
【0039】ここで各相の体積分率の関係は以下のよう
になる。 HW+HP=1 (5)
【0040】3成分の混合物の場合は、差圧計83から
の出力を、もう一つの測定値として用いる。測定物質が
各貫通孔31,51を通過することにより、測定流体1
2と貫通孔31,51の壁との接触面積が増加して、圧
力損失が大きくなったり、通過断面積が小さくなるため
流速が増加することにより静圧の減少が生じる。
【0041】この差圧は、混合物質の移動速度と密度の
関数となるため、密度は以下のように表すことができ
る。 ρ= F(Δp、uW、uP、uG) (6)
【0042】ここで、Fは関数であり、校正により事前
に求めておくことができる。また、ρは混合物の平均密
度であり、以下の式で表すことができる。 ρ=(HW×ρW)+(HP×ρP)+(HG×ρG) (7)
【0043】ここで、各相の体積割合の関係は以下のよ
うになる。 HW+HP+HG=1 (8) 各相が良く混合されている場合などは、各相の流速は混
合物の移動速度と同じになる。 u=uW=uP=uG (9)
【0044】よって、式(6)は以下のようになる。 ρ=F(Δp、u) (10) 体積割合センサ20、40の出力の、相互相関関数のピ
ーク値から、流速uを求め、式(10)を用いて、差圧
計83で測定される差圧Δpから、混合物の平均密度ρ
を求めることができる。
【0045】また、体積割合センサ20、40は3種類
の混合物の場合、例としては、水と油とガスのような場
合、測定される静電容量値は以下のような関係式である
ため、それと他の測定値から各相の体積分率を求めるこ
とができる。 C=(HW×KW×εW)+(HP×KP×εP)+(HG×KG×εG) (11) ここで、Cは静電容量、Kは定数で、εは誘電率である。
【0046】よって、平均密度ρと静電容量Cが各相の
体積分率の関数になっていることと式(8)を用いるこ
とにより、それらの式を連立させて、各相の体積分率を
求めることができる。
【0047】これらより、流速と体積分率が分かること
となるので、3種類の成分が混合した場合における各成
分の移動量(流量)を求めることができる。 QW=HW×A×u (12) QP=HP×A×u (13) QG=HG×A×u (14)
【0048】また、絶対圧センサ、温度センサからの出
力を用いて、測定点で標準状態でなくても、物性値表を
用いることにより混合物の各成分の密度や静電容量など
の物性値を補正して、標準状態での流量に換算すること
ができる。
【0049】従来の技術では、測定管路11全体で一つ
の静電容量電極の組であったが、本発明では、複数組あ
るため細分化した測定ができる。さらに、一つの静電容
量電極の組が小さくなるため、流れ方向に小さくでき、
流れ方向の測定分解能も向上する。
【0050】この結果、 (1)多成分混合系の流量測定において、各成分の速度
差がそれほどない場合に、多孔板電極による上流,下流
体積割合測定センサ20,40を用いて、移動速度を求
めることができ、2成分の混合物の各成分の移動量(流
量)を求めることが出来る。さらに差圧計83を用いる
ことにより、3成分の混合物の各成分の移動量(流量)
も求めることが出来る多相流流量計が得られる。
【0051】(2)従来の技術では管路全体で一つの静
電容量電極の組が構成されるが、本発明では、複数の静
電容量電極の組が構成されるため、細分化した測定がで
き、さらに一つの静電容量電極の組が小さくなるため、
流れ方向に小さくすることができ、流れ方向の測定分解
能も向上する多相流流量計が得られる。
【0052】(3)貫通孔31,51が設けられた静電
容量電極を使用して、測定管路11内を移動する複数の
物質が混合した対象の静電容量を測定することにより、
物質の不均一分布に影響されることなく、物質の体積割
合を求めることができる多相流流量計が得られる。
【0053】なお、前述の実施例においては、第1容量
電極21,41の両側に第2容量電極28,29,4
8,49があると説明したが、これに限ることはなく、
例えば、第1容量電極の片側に第2容量電極が有っても
良い。要するに、第1容量電極と第2容量電極の組がそ
れぞれ1組以上有れば良い。
【0054】なお、測定流体12に、第2容量電極2
8,29,48,49と第1容量電極21,41とガー
ド電極24,25,44,45が腐食されないように、
第2容量電極28,29,48,49と第1容量電極2
1,41とガード電極24,25,44,45とにそれ
ぞれ設けられた耐腐食性のコーティング体84(図示せ
ず)が設けられても良いことは勿論である。
【0055】また、各貫通孔31,51,61の大きさ
は、混合物質やそれに含まれる不純物が詰まらない程度
の大きさであればよく、全て同一の大きさである必要は
ない。貫通孔31,51,61の配置も測定対象によっ
て変えても良い。
【0056】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の請
求項1によれば、 (1)多成分混合系の流量測定において、各成分の速度
差がそれほどない場合に、多孔板電極による上流,下流
体積割合測定センサを用いて、移動速度を求めることが
でき、2成分の混合物の各成分の移動量(流量)を求め
ることができる。さらに差圧計を用いることにより、3
成分の混合物の各成分の移動量(流量)も求めることが
できる多相流流量計が得られる。
【0057】(2)従来の技術では管路全体で一つの静
電容量電極の組が構成されるが、本発明では、複数の静
電容量電極の組が構成されるため、細分化した測定がで
き、さらに一つの静電容量電極の組が小さくなるため、
流れ方向に小さくすることができ、流れ方向の測定分解
能も向上する多相流流量計が得られる。
【0058】(3)貫通孔が設けられた静電容量電極を
使用して、測定管路内を移動する複数の物質が混合した
対象の静電容量を測定することにより、物質の不均一分
布に影響されることなく、物質の流量を求めることがで
きる多相流流量計が得られる。
【0059】本発明の請求項2によれば、3成分の混合
物の各成分の移動量(流量)も求めることができる多相
流流量計が得られる。
【0060】本発明の請求項3によれば、測定流体の環
境条件等の状況が変化した時でも精度良く測定すること
が出来る多相流流量計が得られる。また、混合物の各成
分の密度や静電容量などの物性値を補正して、標準状態
での流量に換算することができ、標準状態での流量を容
易に求めることができる多相流流量計が得られる。
【0061】本発明の請求項4によれば、耐食性が向上
された多相流流量計が得られる。
【0062】従って、本発明によれば、混合物体の不均
一分布に基づく測定誤差を防止出来、各成分別の流量を
求める事が出来る多相流流量計を実現することが出来
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成説明図である。
【図2】図1のA−A断面説明図である。
【図3】従来より一般に使用されている従来例の構成説
明図である。
【符号の説明】
11 測定管路 12 測定流体 20 上流体積割合センサ 21 第1の第1容量電極 22 第1絶縁板 23 第2絶縁板 24 第1ガード電極 25 第2ガード電極 26 第3絶縁板 27 第4絶縁板 28 第1の第2容量電極 29 第2の第2容量電極 31 第1貫通孔 40 下流体積割合センサ 41 第2の第1容量電極 42 第5絶縁板 43 第6絶縁板 44 第3ガード電極 45 第4ガード電極 46 第7絶縁板 47 第8絶縁板 48 第3の第2容量電極 49 第4の第2容量電極 51 第2貫通孔 60 絶縁体 61 第3貫通孔 71 静電容量測定回路 72 演算回路 81 上流導圧管 82 下流導圧管 83 差圧計 84 コーティング体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 000006507 横河電機株式会社 東京都武蔵野市中町2丁目9番32号 (72)発明者 笛木 学 東京都武蔵野市中町2丁目9番32号 横河 電機株式会社内 (72)発明者 山崎 大輔 東京都武蔵野市中町2丁目9番32号 横河 電機株式会社内 (72)発明者 春山 周一 東京都武蔵野市中町2丁目9番32号 横河 電機株式会社内 (72)発明者 田中 仁章 東京都武蔵野市中町2丁目9番32号 横河 電機株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1容量電極と第2容量電極とを使用して
    静電容量測定により測定流体の複数の物質の流量を各成
    分別に検出する多相流流量計において、 測定流体が流れる測定管路と、 前記測定流体の流れに一面が面して該測定管路内に設け
    られた板状の上流体積割合センサの本体と前記測定管路
    の軸方向に該上流体積割合センサの本体を貫通して設け
    られた複数の第1貫通孔と前記測定管路の軸方向に該貫
    通孔に設けられ前記測定流体の静電容量を検知する第1
    の第1容量電極と第1の第2容量電極とを具備する上流
    体積割合センサと、 該上流体積割合センサより所定距離下流側であって前記
    測定流体の流れに一面が面して該測定管路内に設けられ
    た板状の下流体積割合センサの本体と前記測定管路の軸
    方向に該下流体積割合センサの本体を貫通し前記複数の
    第1貫通孔にそれぞれ対応して設けられた複数の第2貫
    通孔と前記測定管路の軸方向に該第2貫通孔に設けられ
    前記測定流体の静電容量を検知する第2の第1容量電極
    と第2の第2容量電極とを具備する下流体積割合センサ
    と、 前記複数の第1貫通孔と前記複数の第2貫通孔とにそれ
    ぞれ対応して設けられ前記複数の第1貫通孔と前記複数
    の第2貫通孔とをそれぞれ連通する複数の第3貫通孔を
    有し前記上流体積割合センサに一面が接し他面が前記下
    流体積割合センサに接する柱状の絶縁体と、 前記第1容量電極と前記第2容量電極間の静電容量を別
    々に測定する静電容量測定回路と、 該静電容量測定回路の測定値から前記測定流体の混合物
    の体積割合を演算し前記上流体積割合センサと前記下流
    体積割合センサでの混合物の体積割合の変動の相関から
    前記測定流体の移動速度を演算して各混合物の流量を演
    算する演算回路とを具備したことを特徴とする多相流流
    量計。
  2. 【請求項2】一端が前記上流体積割合センサでの圧力が
    測定される様に前記測定管路に開口する上流導圧管と、 一端が前記下流体積割合センサでの圧力が測定される様
    に前記測定管路に開口する下流導圧管と、 前記上流導圧管の他端と前記下流導圧管の他端とがそれ
    ぞれ接続される差圧計とを具備したことを特徴とする請
    求項1記載の多相流流量計。
  3. 【請求項3】装置が配置された部分の測定流体の絶対圧
    力を測定する絶対圧力計と、 装置が配置された部分の測定流体の温度を測定する温度
    計とを具備したことを特徴とする請求項1又は請求項2
    記載の多相流流量計。
  4. 【請求項4】前記第1、第2容量電極が前記測定流体に
    腐食されないように前記第1、第2容量電極にそれぞれ
    設けられた耐腐食性のコーティング体を具備したことを
    特徴とする請求項1又は請求項2又は請求項3記載の多
    相流流量計。
JP8395297A 1997-04-02 1997-04-02 多相流流量計 Pending JPH10281841A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8395297A JPH10281841A (ja) 1997-04-02 1997-04-02 多相流流量計

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8395297A JPH10281841A (ja) 1997-04-02 1997-04-02 多相流流量計

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10281841A true JPH10281841A (ja) 1998-10-23

Family

ID=13816929

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8395297A Pending JPH10281841A (ja) 1997-04-02 1997-04-02 多相流流量計

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10281841A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6467358B1 (en) Method of measuring flow rates of respective fluids constituting multiphase fluid and flow meter for multiphase flow utilizing same
EP0510774B1 (en) Method and apparatus to measure multiphase flow properties
EP2423647B1 (en) Apparatus for use in determining a plurality of characteristics of a multiphase flow within a pipe
JPH0713575B2 (ja) 質量流量測定装置
CA2360256A1 (en) Measuring multiphase flow in a pipe
JP2002513141A (ja) 気体質量率の測定法
EP1893952A1 (en) Method and apparatus for measuring nonhomogeneous flow phase velocities
US11150121B2 (en) Monitoring of fluid flow
EP0670476A1 (en) A fluid sensor
JP3509825B2 (ja) 多相流流量計
JPH09311061A (ja) 多相流流量計
JPH1164067A (ja) 多相流流量計
JPH1164066A (ja) 多相流流量計
JP2000249673A (ja) 多相流体の成分率測定方法及びそれを利用した成分率計
JPH10281841A (ja) 多相流流量計
US11959785B2 (en) System and method for measuring a multiphase flow by measuring density and electrical impedance for correcting the measurement due to effect of deposits on inner surface of pipe walls
JPH10282035A (ja) 混合物体積割合測定センサ
JPH10281840A (ja) 多相流流量計
JPH10281842A (ja) 多相流流量計
JPH10281843A (ja) 多相流流量計
JPH10282034A (ja) 混合物体積割合測定センサ
JPH11125547A (ja) 混相流体の各流量の測定方法及びそれを利用した混相流流量計
RU1795287C (ru) Способ определени массового расхода газа
JPH10282032A (ja) 混合物体積割合測定センサ
KR20040094812A (ko) 고감도 측정 장치