JPH10281695A - 熱交換器の洗浄時期検知方法および装置 - Google Patents

熱交換器の洗浄時期検知方法および装置

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JPH10281695A
JPH10281695A JP8407897A JP8407897A JPH10281695A JP H10281695 A JPH10281695 A JP H10281695A JP 8407897 A JP8407897 A JP 8407897A JP 8407897 A JP8407897 A JP 8407897A JP H10281695 A JPH10281695 A JP H10281695A
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JP
Japan
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heat exchanger
heat transfer
cleaning
cleaning time
heat
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Pending
Application number
JP8407897A
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English (en)
Inventor
Junichi Nakamura
淳一 中村
Ichiro Fujimoto
一郎 藤本
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Hisaka Works Ltd
Original Assignee
Hisaka Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の流量低下や圧力損失の計測に基づく洗
浄時期の判別は、伝熱性能が大きく低下していても計測
データに変化が現れ難く、最適洗浄時期を逸してしま
う。流量を流量調節弁等でコントロールする熱交換器で
は、汚れの度合いと流量低下及び圧力損失の基準との間
の相関関係がなくなり洗浄時期判別不能となる。 【解決手段】 熱交換器1の高温側と低温側の各出入口
に、高温側流体入口温度T1 と出口温度T2 、低温側流
体入口温度t1 と出口温度t2 を計測するための温度計
r1,Tr2,tr1,tr2を設ける。高温側およぴ低温側
の2流体の流量Q1、Q2を計測するために流量計F
1,F2を設ける。温度計と流量計F1,F2の各計測
値をパソコン2に自動的に取込む。パソコン2は伝熱性
能に関する演算を所定時間毎に自動的に実行し、汚れ抵
抗Rdが所定値よりも大きくなったとき、あるいは汚れ
総括伝熱係数Udが所定値よりも低くなった時を最適洗
浄時期として外部に出力ないし表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱交換器の最適洗
浄時期を伝熱性能の低下度合いに基づいて検知する方法
および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】熱交換器の伝熱面に汚れが付着堆積する
と、伝熱性能が低下して熱交換器を使用した生産ライン
などに影響がでる。このため、汚れがある程度付着した
段階で性能回復を目的として熱交換器の伝熱面の洗浄作
業が実施されている。この洗浄の方法としてはCIP洗
浄(定置洗浄)と分解洗浄の2方法があるが、いずれの
方法でもいつ洗浄すべきかを的確に判別することが、熱
交換器の稼働率低下防止および洗浄コストの低減のため
に重要である。
【0003】現在、最も多く用いられている洗浄時期判
別方法は、熱交換器を通過する流体の流量低下や圧力損
失を基準としており、流量低下や圧力損失が一定値を越
えた時をもって最適洗浄時期とみなしている。この判別
方法は流量計や圧力計などの設備費が安価であり、また
現場管理としても容易であるという利点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、流量低下や圧
力損失は汚れの度合いを判別する際の一つの尺度にはな
るが、次に述べるように汚れの度合いを客観的ないし量
的に正確に表すことができないという課題がある。すな
わち、 (1)汚れは伝熱面の表面に薄く付着する場合が殆どで
あるが、このような薄い汚れでは流量変化や圧力損失は
微少であり、通常の流量計や圧力計ではその変化を殆ど
検知できない。従って、流量変化あるいは圧力損失で検
知できる程度まで汚れ付着が進行した段階で初めて洗浄
が必要であることが分かるのであるが、この段階では熱
交換器の伝熱性能は既に大きく低下しており、知らない
間に生産ラインなどに相当の悪影響を及ぼしていたこと
になる。 (2)流量変化や圧力損失で検知できる程度の多量のス
ケールが伝熱面に付着した場合、CIP洗浄では充分な
スケール除去ができないことがあり、過度の洗浄条件
(薬剤使用量増加、洗浄時間延長など)を必要とする。
また分解洗浄においてもスケール除去に手間がかかる。
そのため生産ラインの停止時間が長くなって生産計画に
も思わぬ支障が及ぶという課題がある。 (3)特に、流体の流量が流量調節弁等でコントロール
される熱交換器の場合、汚れ付着量と流量低下および圧
力損失の基準との間の相関関係がなくなるので、流量お
よび圧力損失の判別基準をまったく定めることができ
ず、的確な洗浄時期を知ることができない。
【0005】本発明の目的は、流量調節弁等を使用した
熱交換器であっても、その伝熱面の汚れ度合いを正確に
知ることができて、最適洗浄時期での洗浄実施が可能
で、洗浄のための作業期間とコストを最短最少にし得
て、熱交換器が配設された生産ラインなどへの影響を必
要最小限度に止めることができる熱交換器の洗浄時期検
知方法および装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本発明の洗浄時期検知方法は、熱交換器を介して互いに
熱交換する2流体の熱交換器入口と出口における温度お
よび流量から伝熱性能を演算し、該伝熱性能に基づいて
熱交換器の洗浄時期を検知するようにした。
【0007】また本発明の洗浄時期検知装置は、熱交換
器の第1流体と第2流体の各流路の入口および出口にそ
れぞれ配設された4つの温度計と、各流路に配設された
2つの流量計と、前記4つの温度計と2つの流量計の各
計測値に基づいて熱交換器の伝熱性能を演算すると共に
該伝熱性能が基準値以下になった時を洗浄時期と判別す
るコンピュータとを有する。
【0008】本発明の方法と装置は以上の如く構成さ
れ、これにより流量調節弁等の影響を受けることなく伝
熱性能に基づいた理論的かつ客観的な汚れ付着量検出が
可能となり、流量調節弁等の有無に拘わらず熱交換器の
最適洗浄時期の正確な判別が可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に本発明の一実施形態を図に
基づいて説明する。図1で1は熱交換器であって、この
熱交換器1の高温側と低温側の各出入口には、高温側流
体入口温度T 1 と出口温度T2 、低温側流体入口温度t
1 と出口温度t2 の合計4つの温度を連続的または間欠
的に計測するための温度計Tr1,Tr2,tr1,tr2が配
設されている。
【0010】また、高温側およぴ低温側の2流体の流量
Q1、Q2を連続的または間欠的に計測するために、流
量計F1,F2が配設されている。
【0011】温度計Tr1,Tr2,tr1,tr2と流量計F
1,F2の各計測値は、パソコン2に自動的に取込まれ
るようになっている。そしてパソコン2によって次の各
式で表わされる演算が所定時間毎に自動的に実行され、
例えば汚れ抵抗Rdが所定値よりも大きくなったとき、
あるいは汚れ総括伝熱係数Udが所定値よりも低くなっ
た時を最適洗浄時期としてプリンタやディスプレイなど
の外部装置に出力ないし表示するようになっている。
【0012】 Q=W1・γ1・c1・(T1 −T2 ) …(交換熱量) または、 Q=W2・γ2・c2・(t2 −t1 ) …(交換熱量) ここで、W1,W2は高温側と低温側の流量、γ1,γ
2は高温側と低温側の流体の比重量、c1,c2は高温
側と低温側の比熱である。
【0013】 Q=Ud・A・ΔTL …(交換熱量) ΔTL ={(T1-t2)-(T2-t1)}/ln{(T1-t2) /(T2-t1) } …(対数平均温度差) 1/Uc=(1/h1)+(1/h2)+Rp … 1/Ud=(1/Uc)+Rd … 前記各式において、 Q:交換熱量 U:総括伝熱係数 Uc:清き総括伝熱係数 Ud:汚れ総括伝熱係数 A:伝熱面積 ΔTL :対数平均温度差 h1:高温側境膜伝熱係数 h2:低温側境膜伝熱係
数 Rp:プレート抵抗 Rd:汚れ抵抗 ここで、h1,h2の境膜伝熱係数は性能式が知られて
おり、現場運転における2流体の流量、温度、物性を性
能式に入力すれば容易に算出できる。
【0014】Rp(プレート抵抗)も同様に知られてい
るので、Uc(清き総括伝熱係数)が容易に計算でき
る。
【0015】Ud(汚れ総括伝熱係数)は、現場運転デ
ータに基づき〜式から算出できる。
【0016】従って、前記のUcとUdを用いて式よ
りRd(汚れ抵抗)が求められる。
【0017】本発明ではこのRd(汚れ抵抗)の大きさ
で熱交換器1の伝熱面の汚れ度合いを把握し、Rdが所
定値以上(すなわち伝熱性能が基準値以下)になった時
に洗浄が必要であると判断する。
【0018】この所定値は、これよりもRdが大きくな
ると熱交換器の伝熱性能が実用上不十分になることを意
味し、かつ、汚れ(スケール)の層が厚くなり過ぎて洗
浄コストと洗浄時間が余分にかかることを意味する。ま
た、2流体の流量が安定(一定化)している場合には、
汚れ抵抗Rdの所定値を用いる以外に、汚れ総括伝熱係
数Udの所定値を用いて洗浄時期の判定をすることも可
能である。
【0019】なお、本発明を適用可能な熱交換器は、プ
レート式、多管式、コイル式などあらゆる型式の熱交換
器である。
【0020】
【発明の効果】本発明は前述の如く、2流体の熱交換器
入口と出口における温度および流量から伝熱性能を演算
し、この伝熱性能に基づいて熱交換器の洗浄時期を検知
するようにしたから、流量が流量調節弁等でコントロー
ルされる熱交換器であっても、洗浄時期を正確に把握判
別することができ、熱交換器の伝熱性能が実用上不足に
陥るのを未然に防止できると共に、汚れの層が厚くなり
過ぎないうちに低コストかつ短時間洗浄にて十分な洗浄
効果を上げることができる。
【0021】また、本発明の洗浄時期検知装置は4つの
温度計、2つの流量計およびコンピュータを組合わせた
簡単なシステム構成であるから、既存の熱交換器にも容
易に付設できることは勿論、コンピューターへの計測値
自動入力と演算結果自動出力の設定によりメインテナン
スフリーとすることができ、現場での装置管理の負担が
非常に少なくて済む。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る洗浄時期の検知装置の概略構成
図。
【符号の説明】
1…熱交換器 2…パソコン(コンピュータ) F1,F2…流量計 Tr1,Tr2,tr1,tr2…温度計

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱交換器を介して互いに熱交換する2流
    体の熱交換器入口と出口における温度および流量から伝
    熱性能を演算し、該伝熱性能に基づいて熱交換器の洗浄
    時期を検知するようにしたことを特徴とする熱交換器の
    洗浄時期検知方法。
  2. 【請求項2】 熱交換器の第1流体と第2流体の各流路
    の入口および出口にそれぞれ配設された4つの温度計
    と、 各流路に配設された2つの流量計と、 前記4つの温度計と2つの流量計の各計測値に基づいて
    熱交換器の伝熱性能を演算すると共に該伝熱性能が基準
    値以下になった時を洗浄時期と判別するコンピュータと
    を有することを特徴とする熱交換器の洗浄時期検知装
    置。
JP8407897A 1997-04-02 1997-04-02 熱交換器の洗浄時期検知方法および装置 Pending JPH10281695A (ja)

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