JPH10281594A - 空気調和装置の冷媒分流装置 - Google Patents
空気調和装置の冷媒分流装置Info
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- JPH10281594A JPH10281594A JP9094471A JP9447197A JPH10281594A JP H10281594 A JPH10281594 A JP H10281594A JP 9094471 A JP9094471 A JP 9094471A JP 9447197 A JP9447197 A JP 9447197A JP H10281594 A JPH10281594 A JP H10281594A
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- Japan
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- refrigerant
- distribution device
- main body
- body case
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- Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 室外機、室内機間の冷媒配管に介挿し、流れ
る冷媒をさらに分岐させる冷媒分流装置において、電気
基板や配線接続具を、金属ケースの本体の一面に、簡易
な絶縁構造による取付けを可能とした電装部を構築す
る。 【解決手段】 冷媒を分岐させる複数の分流路12a,
12b,30を持つ冷凍回路部品を収容し、内部にウレ
タン発泡した冷媒分流装置10の板金製の本体ケースの
一面46の一部を、取り付ける電気基板に対応して矩形
状に切欠き、その開口部81をネジなどで取外し可能に
取り付けた別の金属板で覆う。発泡後、除去した金属板
の下に現われるウレタン面50Mに、電気基板を直接取
付け、従来のような絶縁シート及び金属面と絶縁距離を
保つ取付け脚を不要にし、作業性の向上、部品の削減、
コンパクト化を達成させる。
る冷媒をさらに分岐させる冷媒分流装置において、電気
基板や配線接続具を、金属ケースの本体の一面に、簡易
な絶縁構造による取付けを可能とした電装部を構築す
る。 【解決手段】 冷媒を分岐させる複数の分流路12a,
12b,30を持つ冷凍回路部品を収容し、内部にウレ
タン発泡した冷媒分流装置10の板金製の本体ケースの
一面46の一部を、取り付ける電気基板に対応して矩形
状に切欠き、その開口部81をネジなどで取外し可能に
取り付けた別の金属板で覆う。発泡後、除去した金属板
の下に現われるウレタン面50Mに、電気基板を直接取
付け、従来のような絶縁シート及び金属面と絶縁距離を
保つ取付け脚を不要にし、作業性の向上、部品の削減、
コンパクト化を達成させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、1台の室外機から
分配冷媒管で、各部屋の室内機へ冷媒を分配供給して空
気調和を行うマルチ方式の空気調和装置に関し、特に分
配冷媒管に介挿して冷媒を更に分岐させる冷媒分流装置
の電装部の構造に関する。
分配冷媒管で、各部屋の室内機へ冷媒を分配供給して空
気調和を行うマルチ方式の空気調和装置に関し、特に分
配冷媒管に介挿して冷媒を更に分岐させる冷媒分流装置
の電装部の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、建物内の複数の部屋の空気調和
は、部屋の広さに応じた空調能力を持つ室外機と室内機
とがセットとされた分離型空気調和装置を使用し、それ
ぞれの部屋に室内機を設置すると共に、これら室内機と
室外機とをそれぞれ冷媒管で接続する施工を行って、空
気調和を行っていた。
は、部屋の広さに応じた空調能力を持つ室外機と室内機
とがセットとされた分離型空気調和装置を使用し、それ
ぞれの部屋に室内機を設置すると共に、これら室内機と
室外機とをそれぞれ冷媒管で接続する施工を行って、空
気調和を行っていた。
【0003】しかしこの方式であると、部屋数と同数台
の分離型空気調和装置を必要とし、コストがかかると共
に、室外機と室内機とを1台ずつ冷媒配管で接続すると
いう時間がかかる施工になるなどの問題があるため、近
年、冷媒供給能力が十分にある室外機を1台使用し、こ
の室外機から空調しようとする各部屋の室内機へ冷媒を
分配供給して空気調和を行うマルチ方式の空気調和装置
が提案されている。
の分離型空気調和装置を必要とし、コストがかかると共
に、室外機と室内機とを1台ずつ冷媒配管で接続すると
いう時間がかかる施工になるなどの問題があるため、近
年、冷媒供給能力が十分にある室外機を1台使用し、こ
の室外機から空調しようとする各部屋の室内機へ冷媒を
分配供給して空気調和を行うマルチ方式の空気調和装置
が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このマルチ方
式の場合、室外機と室内機とを単純に冷媒配管で結ぶ
と、往路と復路の2本の冷媒管が室内機の台数分だけ配
管されて冷媒配管の合計配管距離が長くなり、そのため
冷媒が配管から受ける圧損が大きくなって、必要な量の
冷媒を循環させるのに、能力の大きい大型の室外機を用
いることになったり、室外機本体と分岐配管との配管接
続部や室外機周囲の配管工事が複雑になるなど、コスト
高や施工が大変である等の問題があった。
式の場合、室外機と室内機とを単純に冷媒配管で結ぶ
と、往路と復路の2本の冷媒管が室内機の台数分だけ配
管されて冷媒配管の合計配管距離が長くなり、そのため
冷媒が配管から受ける圧損が大きくなって、必要な量の
冷媒を循環させるのに、能力の大きい大型の室外機を用
いることになったり、室外機本体と分岐配管との配管接
続部や室外機周囲の配管工事が複雑になるなど、コスト
高や施工が大変である等の問題があった。
【0005】また、近年は建築技術が向上して、密閉
性、断熱性が高い部屋とすることが可能となり、また部
屋数が増え、家人が個々に使用するような生活形態の傾
向となってきている。このような場合に、各部屋の空調
を従来通り、室外機と室内機とを1:1で配管すると施
工が大変である。また個人使用の比較的小部屋の部屋と
なるため、空調能力をそれほど大きく必要としない即ち
循環させる冷媒量も少ないという室内機でも良くなる。
性、断熱性が高い部屋とすることが可能となり、また部
屋数が増え、家人が個々に使用するような生活形態の傾
向となってきている。このような場合に、各部屋の空調
を従来通り、室外機と室内機とを1:1で配管すると施
工が大変である。また個人使用の比較的小部屋の部屋と
なるため、空調能力をそれほど大きく必要としない即ち
循環させる冷媒量も少ないという室内機でも良くなる。
【0006】よって、数ある部屋へ容易に冷媒配管を配
し、かつ各室内機に見合った過不足ない適切な冷媒流量
を分配供給するという施工が望まれている。
し、かつ各室内機に見合った過不足ない適切な冷媒流量
を分配供給するという施工が望まれている。
【0007】この要望に応えるべく、本発明では複数に
分岐した冷媒分流路を更に分流することができるユニッ
ト化した冷媒分流装置を提案し、そしてこの冷媒分流装
置が、板金など金属製本体ケースに収納した分岐配管路
や電動膨張弁などから成る冷凍回路部と、遠隔操作指令
による運転、停止制御や各部屋の室温等に応じて前記電
動膨張弁などを調整し適切な冷媒量循環制御などを実行
させるためのマイコン制御による電装部とから組み立て
形成され、本発明では特にその電装部の組み付けを改善
し、製造コストを下げまた作業効率を上げて、容易に組
立て形成できるようにした冷媒分流装置を提供すること
を目的とする。
分岐した冷媒分流路を更に分流することができるユニッ
ト化した冷媒分流装置を提案し、そしてこの冷媒分流装
置が、板金など金属製本体ケースに収納した分岐配管路
や電動膨張弁などから成る冷凍回路部と、遠隔操作指令
による運転、停止制御や各部屋の室温等に応じて前記電
動膨張弁などを調整し適切な冷媒量循環制御などを実行
させるためのマイコン制御による電装部とから組み立て
形成され、本発明では特にその電装部の組み付けを改善
し、製造コストを下げまた作業効率を上げて、容易に組
立て形成できるようにした冷媒分流装置を提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、圧縮機および熱源側熱交換器を搭載した
室外機から、分配冷媒管で、複数の部屋に個々に設置し
た室内機の利用側熱交換器に冷媒を供給して空気調和を
行うマルチ方式の空気調和装置において、任意の分配冷
媒管に介挿可能とされ、流れる冷媒を更に分岐しかつ流
量調整して複数の室内機に供給させる冷凍回路部品を、
箱型をした金属製の本体ケース内に収容し、該ケース内
空間を発泡断熱材で埋めた構造の冷媒分流装置を有し、
この冷媒分流装置に電気基板および配線接続用の部品等
を取り付けて電装部を装備させるようにした本体ケース
のその取付け面のうち、前記電気基板の装着面に該当す
る面部の発泡断熱材を表出させ、この面上に前記電気基
板を取付け固定した構造の冷媒分流装置である。
に、本発明は、圧縮機および熱源側熱交換器を搭載した
室外機から、分配冷媒管で、複数の部屋に個々に設置し
た室内機の利用側熱交換器に冷媒を供給して空気調和を
行うマルチ方式の空気調和装置において、任意の分配冷
媒管に介挿可能とされ、流れる冷媒を更に分岐しかつ流
量調整して複数の室内機に供給させる冷凍回路部品を、
箱型をした金属製の本体ケース内に収容し、該ケース内
空間を発泡断熱材で埋めた構造の冷媒分流装置を有し、
この冷媒分流装置に電気基板および配線接続用の部品等
を取り付けて電装部を装備させるようにした本体ケース
のその取付け面のうち、前記電気基板の装着面に該当す
る面部の発泡断熱材を表出させ、この面上に前記電気基
板を取付け固定した構造の冷媒分流装置である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施態様を図面に
基づいて説明する。
基づいて説明する。
【0010】図5は、本発明の冷媒分流装置を使用し
て、1階の部屋と2階の部屋の空調を行う空調システム
を示す説明図である。
て、1階の部屋と2階の部屋の空調を行う空調システム
を示す説明図である。
【0011】この図において、2階建ての家屋の1階と
2階にある複数の部屋R1,R2,R3,R4,R5に
は、1台ずつ室内機1a,1b,1c,1d,1eが壁
面に取付ける等して設置されている。各室内機1a,1
b,1c,1d,1eは、内部に利用側熱交換器および
利用側送風機等を搭載しているが、この場合、2階の部
屋R1、R2、R3は1階の部屋R4、R5よりも小さ
い部屋となっているので、2階の方の室内機1a,1
b,1cは、1階の方の室内機1d,1eはより空調能
力が小さい、すなわち流通する冷媒量は少ない機種のも
のが使われている。これに対し、1階の室内機はこれよ
り流通する冷媒量が多い機種となっている。
2階にある複数の部屋R1,R2,R3,R4,R5に
は、1台ずつ室内機1a,1b,1c,1d,1eが壁
面に取付ける等して設置されている。各室内機1a,1
b,1c,1d,1eは、内部に利用側熱交換器および
利用側送風機等を搭載しているが、この場合、2階の部
屋R1、R2、R3は1階の部屋R4、R5よりも小さ
い部屋となっているので、2階の方の室内機1a,1
b,1cは、1階の方の室内機1d,1eはより空調能
力が小さい、すなわち流通する冷媒量は少ない機種のも
のが使われている。これに対し、1階の室内機はこれよ
り流通する冷媒量が多い機種となっている。
【0012】3は地面に設置した1台の室外機で、内部
に圧縮機、熱源側熱交換器、キャピラリーチューブや電
動膨張弁などの減圧装置および熱源側送風機等を搭載し
ている。
に圧縮機、熱源側熱交換器、キャピラリーチューブや電
動膨張弁などの減圧装置および熱源側送風機等を搭載し
ている。
【0013】そして、室外機3からは、圧縮機から吐出
する冷媒をほぼ均等の量で分岐して供給させるようにし
た複数の例えば、3経路の分配冷媒管5a,5b,5c
が引き出され、共に建物6の外壁6bを垂直に上り、そ
のうちの2経路である分配冷媒管5b,5cは、1階の
天井裏7に配管され、そして冷媒管5bは、部屋の内壁
に取り付けた室内機1dと配管接続される。また冷媒管
5cは部屋の内壁に取り付けた室内機1eと配管接続さ
れる。
する冷媒をほぼ均等の量で分岐して供給させるようにし
た複数の例えば、3経路の分配冷媒管5a,5b,5c
が引き出され、共に建物6の外壁6bを垂直に上り、そ
のうちの2経路である分配冷媒管5b,5cは、1階の
天井裏7に配管され、そして冷媒管5bは、部屋の内壁
に取り付けた室内機1dと配管接続される。また冷媒管
5cは部屋の内壁に取り付けた室内機1eと配管接続さ
れる。
【0014】一方、先の2経路とほぼ同流量の冷媒が流
通する残りの1経路である分配冷媒管5aは、2階の屋
根の高さの位置まで上げた後、直角に曲げて屋根裏8へ
と配管する。
通する残りの1経路である分配冷媒管5aは、2階の屋
根の高さの位置まで上げた後、直角に曲げて屋根裏8へ
と配管する。
【0015】そして、この経路の分配冷媒管1aの先
に、2階の部屋に設置した3台の室内機1a,1b,1
cに冷媒をほぼ均等量に分流して供給することができる
ようにするために、本発明の冷媒分流装置10を屋根裏
8に配設している。
に、2階の部屋に設置した3台の室内機1a,1b,1
cに冷媒をほぼ均等量に分流して供給することができる
ようにするために、本発明の冷媒分流装置10を屋根裏
8に配設している。
【0016】冷媒分流装置10には、図7に示す冷凍サ
イクルより理解されるように、冷媒を複数路に分流して
供給させるための冷媒分流器11が設けられており、こ
の冷媒分流器11から分岐するように配管を設置して形
成した分流管路12a,12b,12cが設けられ、こ
の分流管の分流路12a,12b,12cのそれぞれの
末端口に冷媒分流管13a,13b,13cを接続し
て、2階の部屋R1、R2、R3にある各室内機1a,
1b,1cにつながるように屋根裏8を利用して配管し
ている。
イクルより理解されるように、冷媒を複数路に分流して
供給させるための冷媒分流器11が設けられており、こ
の冷媒分流器11から分岐するように配管を設置して形
成した分流管路12a,12b,12cが設けられ、こ
の分流管の分流路12a,12b,12cのそれぞれの
末端口に冷媒分流管13a,13b,13cを接続し
て、2階の部屋R1、R2、R3にある各室内機1a,
1b,1cにつながるように屋根裏8を利用して配管し
ている。
【0017】そして、冷媒分流装置10には、その内部
の各分流管路12a,12b,12cごとに電動膨張弁
15を配しており、該電動膨張弁15によって、冷媒が
各室内機に応じた適切な流量に調整されて、各冷媒分流
管13a,13b,13cに流出し流通するようになっ
ている。
の各分流管路12a,12b,12cごとに電動膨張弁
15を配しており、該電動膨張弁15によって、冷媒が
各室内機に応じた適切な流量に調整されて、各冷媒分流
管13a,13b,13cに流出し流通するようになっ
ている。
【0018】さて、図6は、本発明の冷媒分流装置を室
外機3からの複数経路5a,5b,5cの任意の一つ、
例えば分配冷媒5aに介挿設置して複数台の室内機1
a,1b,1cとの間に冷媒回路を形成することで、室
外機3と各室内機1a,1b,1cとを個々に往路と復
路の冷媒管で接続する従来の場合より、合計冷媒配管長
を短くすることができるという有利性を説明する説明図
である。
外機3からの複数経路5a,5b,5cの任意の一つ、
例えば分配冷媒5aに介挿設置して複数台の室内機1
a,1b,1cとの間に冷媒回路を形成することで、室
外機3と各室内機1a,1b,1cとを個々に往路と復
路の冷媒管で接続する従来の場合より、合計冷媒配管長
を短くすることができるという有利性を説明する説明図
である。
【0019】従来は図6の(b)図に示すように、1台
の室外機3で複数台の、この場合は5台の室内機1a,
1b,1c、1d,1eを運転する場合、室外機と室内
機とを個々に往路と復路の2本ずつの合計10本もの冷
媒配管16a〜16eで配管接続するという煩雑な配管
路であった。しかもその配管長さも、室外機3と10m
の距離がある2台の室内機1d,1eとの接続に合計2
×{2×10m}の40m長の配管を、また室外機3と
20mの距離がある3台の室内機1a,1b,1cとの
接続には、3×{2×20m}の120m長の配管を必
要としていた。
の室外機3で複数台の、この場合は5台の室内機1a,
1b,1c、1d,1eを運転する場合、室外機と室内
機とを個々に往路と復路の2本ずつの合計10本もの冷
媒配管16a〜16eで配管接続するという煩雑な配管
路であった。しかもその配管長さも、室外機3と10m
の距離がある2台の室内機1d,1eとの接続に合計2
×{2×10m}の40m長の配管を、また室外機3と
20mの距離がある3台の室内機1a,1b,1cとの
接続には、3×{2×20m}の120m長の配管を必
要としていた。
【0020】これに対して、3台の室内機1a,1b,
1cとの配管を、室外機3から15mの距離の場所に配
した冷媒分流装置10を用いて分岐配管して、冷媒供給
するようにした図6の(a)図に示す本発明のシステム
とすると、この3台の室内機1a,1b,1cとは、室
外機3との間を1経路の冷媒管17で済むという簡易な
ものになり、かつ、配管長さは、冷媒分流装置10から
各室内機1a,1b,1cへの連絡に3×{2×5m}
の30mを、また室外機3と冷媒分流装置10との間が
{2×15m}の30mと、合計60mの配管長とな
り、従来の120mの半分で施工することができるよう
になって、コストや施工の面で改善できる。
1cとの配管を、室外機3から15mの距離の場所に配
した冷媒分流装置10を用いて分岐配管して、冷媒供給
するようにした図6の(a)図に示す本発明のシステム
とすると、この3台の室内機1a,1b,1cとは、室
外機3との間を1経路の冷媒管17で済むという簡易な
ものになり、かつ、配管長さは、冷媒分流装置10から
各室内機1a,1b,1cへの連絡に3×{2×5m}
の30mを、また室外機3と冷媒分流装置10との間が
{2×15m}の30mと、合計60mの配管長とな
り、従来の120mの半分で施工することができるよう
になって、コストや施工の面で改善できる。
【0021】なお、この場合に、この冷媒分流装置10
をこの3台の室内機1a,1b,1cにより近く、かつ
ほぼ等距離の位置に設置するようにすることが望まし
い。こうすると、冷媒分流装置10と3台の各室内機1
a,1b,1cとの間に必要とする配管長がより短くな
り、施工性の向上および全体の配管長さ短縮効果等はよ
り大きく得られるようになる。
をこの3台の室内機1a,1b,1cにより近く、かつ
ほぼ等距離の位置に設置するようにすることが望まし
い。こうすると、冷媒分流装置10と3台の各室内機1
a,1b,1cとの間に必要とする配管長がより短くな
り、施工性の向上および全体の配管長さ短縮効果等はよ
り大きく得られるようになる。
【0022】また、冷媒分流装置10を配設する場合
に、室外機3から引出した分配冷媒管5aが建物6の外
壁6bに沿うように上下行し、冷媒の流通に重力の影響
を受けて圧損が高くなる垂直管路部5Vを避け、屋根裏
など屋内に入って水平に配設される水平管路部5Hに設
けることで、冷媒流通が容易になり、室外機として能力
の小さいものが使用できるなど有利となる。
に、室外機3から引出した分配冷媒管5aが建物6の外
壁6bに沿うように上下行し、冷媒の流通に重力の影響
を受けて圧損が高くなる垂直管路部5Vを避け、屋根裏
など屋内に入って水平に配設される水平管路部5Hに設
けることで、冷媒流通が容易になり、室外機として能力
の小さいものが使用できるなど有利となる。
【0023】さて、上述の冷媒分流装置10を用いた空
気調和システムの冷凍サイクルは、図7に示す如きであ
る。
気調和システムの冷凍サイクルは、図7に示す如きであ
る。
【0024】すなわち、この空気調和システムは、冷媒
を圧縮する圧縮機18と、外気と冷煤との熱交換を行う
熱源側熱交換器19と、減圧装置としての電動膨張弁2
1と、空気調和する各部屋に送風する空気と冷媒との熱
交換を行う複数台の利用側熱交換器即ち室内機1a,1
b,1c,1d,1e(以下、室内機を利用側熱交換器
として説明する)と、冷房時及び暖房時の冷媒の循環方
向を切換える四方切換弁22と、前記電動膨張弁21を
経由する3経路の分配冷媒管5a〜5cの内の1経路5
aに介設される冷媒分流装置10とを、前記分配冷媒管
5a〜5cおよび前記分流装置10にて分岐した冷媒が
流通する3台の室内機1a,1b,1cと接続する冷媒
分流管13a,13b,13cとで順次接続し、1階と
2部屋の空調を行う冷凍サイクルを構成している。な
お、各分配冷媒管5a〜5cにも電動膨張弁20a〜2
0cが設けられている。
を圧縮する圧縮機18と、外気と冷煤との熱交換を行う
熱源側熱交換器19と、減圧装置としての電動膨張弁2
1と、空気調和する各部屋に送風する空気と冷媒との熱
交換を行う複数台の利用側熱交換器即ち室内機1a,1
b,1c,1d,1e(以下、室内機を利用側熱交換器
として説明する)と、冷房時及び暖房時の冷媒の循環方
向を切換える四方切換弁22と、前記電動膨張弁21を
経由する3経路の分配冷媒管5a〜5cの内の1経路5
aに介設される冷媒分流装置10とを、前記分配冷媒管
5a〜5cおよび前記分流装置10にて分岐した冷媒が
流通する3台の室内機1a,1b,1cと接続する冷媒
分流管13a,13b,13cとで順次接続し、1階と
2部屋の空調を行う冷凍サイクルを構成している。な
お、各分配冷媒管5a〜5cにも電動膨張弁20a〜2
0cが設けられている。
【0025】また当該冷凍サイクルにはストレーナ7
1、マフラー72a,72b,72c等も設けられられ
ると共に、除霜弁73とレシーバタンク74とが介挿さ
れて除霜時に熱源側熱交換器19および利用側熱交換器
1a〜1eに高温冷媒ガスを流通させようにする除霜回
路75等をも設けた構成となっている。なお、熱源側熱
交換器および利用側熱交換器との配管接続は、サービス
バルブ76,76で行われるようになっている。
1、マフラー72a,72b,72c等も設けられられ
ると共に、除霜弁73とレシーバタンク74とが介挿さ
れて除霜時に熱源側熱交換器19および利用側熱交換器
1a〜1eに高温冷媒ガスを流通させようにする除霜回
路75等をも設けた構成となっている。なお、熱源側熱
交換器および利用側熱交換器との配管接続は、サービス
バルブ76,76で行われるようになっている。
【0026】そして、上記冷凍サイクルで、四方切換弁
22を切り換えることにより、冷房時においては実線矢
印の方向に冷媒が循環し、暖房時においては点線矢印の
方向に冷媒が循環する。なお、中央に丸印しを付した矢
印は、除霜時の高温ガスの流れを示す。
22を切り換えることにより、冷房時においては実線矢
印の方向に冷媒が循環し、暖房時においては点線矢印の
方向に冷媒が循環する。なお、中央に丸印しを付した矢
印は、除霜時の高温ガスの流れを示す。
【0027】ここで、前記冷媒分流装置10には、3台
の利用側熱交換器1a〜1cに冷媒を分流させるように
3分岐させる分流器11と、この3分した分流路12
a,12b,12cに流れる冷媒の流量を調整してそれ
ぞれの利用側熱交換器1a〜1cに流すようにする電動
膨張弁15とが設けられている。
の利用側熱交換器1a〜1cに冷媒を分流させるように
3分岐させる分流器11と、この3分した分流路12
a,12b,12cに流れる冷媒の流量を調整してそれ
ぞれの利用側熱交換器1a〜1cに流すようにする電動
膨張弁15とが設けられている。
【0028】次にこの冷媒分流装置10の構造について
説明すると、図8乃至図17等に示ように、冷媒分流装
置10は、板金で直方体状に形成した本体ケース36を
有し、この金属製本体ケース36内に、分岐経路5aと
の接続用となる細径と太径の2本の接続管30と、液冷
媒が流通する前記細径の方の接続管30につながる分流
器11と、この分流器11から3つに分岐して蛇行する
ように設けられ、外部の各利用側熱交換器1a〜1cと
接続されて冷媒を流通させるように設けた同じく細径と
太径の2本ずつの配管からなる3系統の分流管路12a
〜12cと、この分流管路12a〜12cにそれぞれ配
設された電動膨張弁15などの部品体より形成された冷
凍回路部品31が収納された構成となっている。
説明すると、図8乃至図17等に示ように、冷媒分流装
置10は、板金で直方体状に形成した本体ケース36を
有し、この金属製本体ケース36内に、分岐経路5aと
の接続用となる細径と太径の2本の接続管30と、液冷
媒が流通する前記細径の方の接続管30につながる分流
器11と、この分流器11から3つに分岐して蛇行する
ように設けられ、外部の各利用側熱交換器1a〜1cと
接続されて冷媒を流通させるように設けた同じく細径と
太径の2本ずつの配管からなる3系統の分流管路12a
〜12cと、この分流管路12a〜12cにそれぞれ配
設された電動膨張弁15などの部品体より形成された冷
凍回路部品31が収納された構成となっている。
【0029】また、各分流管路12a〜12cの根元部
位置には、熱利用側熱交換器1a〜1cに流入、流出す
る冷媒の温度を測定しその検出値から適切な冷媒流量を
流すように前記各電動膨張弁15を制御するためのサー
ミスタなどの温度センサ33が、図13に示すように挿
入装着されている。また、電動膨張弁15の液管部15
dには、図10に示すようなラバーなどの遮音部材43
を巻いて、液冷媒の通流に伴う不快な雑音を低減させて
いる。
位置には、熱利用側熱交換器1a〜1cに流入、流出す
る冷媒の温度を測定しその検出値から適切な冷媒流量を
流すように前記各電動膨張弁15を制御するためのサー
ミスタなどの温度センサ33が、図13に示すように挿
入装着されている。また、電動膨張弁15の液管部15
dには、図10に示すようなラバーなどの遮音部材43
を巻いて、液冷媒の通流に伴う不快な雑音を低減させて
いる。
【0030】また、アース線34がアース端子金具34
Kに接続されると共に、本体の一端側から突出する前記
2本の接続管30と本体の他端側に突出する各分流管路
12a,12b,12cには、ラバー材等より形成の被
覆部材35a、35bが被されて保護されている。ま
た、冷凍回路部品31全体を、図9に示すように振動吸
収用のゴム部材79で被覆して保護している。
Kに接続されると共に、本体の一端側から突出する前記
2本の接続管30と本体の他端側に突出する各分流管路
12a,12b,12cには、ラバー材等より形成の被
覆部材35a、35bが被されて保護されている。ま
た、冷凍回路部品31全体を、図9に示すように振動吸
収用のゴム部材79で被覆して保護している。
【0031】さて、上述した部品体からなる冷媒分流装
置10の冷凍回路部品31は、上下、前後、左右の計6
枚の板金を組んで、ビス止めして直方体形状に形成した
本体ケース36に収納固定して、ユニット構造の冷媒分
流装置10が形成される。
置10の冷凍回路部品31は、上下、前後、左右の計6
枚の板金を組んで、ビス止めして直方体形状に形成した
本体ケース36に収納固定して、ユニット構造の冷媒分
流装置10が形成される。
【0032】ここで、冷媒分流装置10は屋根裏などに
設置されるため、その低温の金属製本体ケース36に結
露が生じ、屋内に水漏れするなどの問題を招くので、屋
内にドレンパンやドレン配管等の付帯設備を考えねばな
らないが、これは、施工コストや施工期間などが余計に
かかり得策でないので、このような措置を取らずしても
良いように、冷凍回路部品31を断熱材でモールドして
本体ケース36内に収納して断熱させる構造とすること
で、結露を生じないようにした。
設置されるため、その低温の金属製本体ケース36に結
露が生じ、屋内に水漏れするなどの問題を招くので、屋
内にドレンパンやドレン配管等の付帯設備を考えねばな
らないが、これは、施工コストや施工期間などが余計に
かかり得策でないので、このような措置を取らずしても
良いように、冷凍回路部品31を断熱材でモールドして
本体ケース36内に収納して断熱させる構造とすること
で、結露を生じないようにした。
【0033】次に、その断熱材による冷凍回路部品のモ
ールド収納固定方法を説明すると、板金製の本体ケース
36は、互いにビスで組立結合固定される上板40と底
板41(図12等も参照)、前後に立設する側板62、
62及び左右の側板63、63とより成る。なお、前記
左右の側板63、63は、上下に2分割され、合わせる
と接続管30や冷媒分流管12a〜12cの挿通孔42
Aが形成される円弧状の切欠き42、42を有する図1
4に示すような左右の上下一対の分割側板63a、63
bから形成されている。37、37はその固定用のビス
を示す。
ールド収納固定方法を説明すると、板金製の本体ケース
36は、互いにビスで組立結合固定される上板40と底
板41(図12等も参照)、前後に立設する側板62、
62及び左右の側板63、63とより成る。なお、前記
左右の側板63、63は、上下に2分割され、合わせる
と接続管30や冷媒分流管12a〜12cの挿通孔42
Aが形成される円弧状の切欠き42、42を有する図1
4に示すような左右の上下一対の分割側板63a、63
bから形成されている。37、37はその固定用のビス
を示す。
【0034】そして、図12に示すように上板40を外
された本体ケース36内に、冷凍回路部品31を収納す
る。収納後に上板40を取付けて、その上面開口を塞
ぐ。この上板40を塞ぐ時、その一辺に設けた切欠き部
44より、アース線34を通し引き出させる。
された本体ケース36内に、冷凍回路部品31を収納す
る。収納後に上板40を取付けて、その上面開口を塞
ぐ。この上板40を塞ぐ時、その一辺に設けた切欠き部
44より、アース線34を通し引き出させる。
【0035】この後、本体ケース36を発泡治具(図示
せず)にセットし、かつ発泡治具を昇温し、発泡を良好
とする所要温度に本体ケース36を保ちながら、ウレタ
ン発泡を行う。こうすることで、注入した発泡ウレタン
が良好な反応速度で発泡し、本体ケース内の隙間をすべ
て充填するような発泡を行わせることが可能になる。
せず)にセットし、かつ発泡治具を昇温し、発泡を良好
とする所要温度に本体ケース36を保ちながら、ウレタ
ン発泡を行う。こうすることで、注入した発泡ウレタン
が良好な反応速度で発泡し、本体ケース内の隙間をすべ
て充填するような発泡を行わせることが可能になる。
【0036】この際、発泡の注入口は、本体ケース36
の任意の側面とすることが可能であるが、本発明では、
図12に一点鎖線Pで示すごとく底板41の箇所とし
た。従って発泡治具には、底板41側を上方にして本体
ケース36をセットし、ウレタンを矢印方向Xより注入
する。
の任意の側面とすることが可能であるが、本発明では、
図12に一点鎖線Pで示すごとく底板41の箇所とし
た。従って発泡治具には、底板41側を上方にして本体
ケース36をセットし、ウレタンを矢印方向Xより注入
する。
【0037】注入したウレタン50は、下になっている
本体ケース36の上板40内面上に落ち、自然発泡によ
り本体ケース36の内空間を時間をかけて、矢印Yに示
すように、上板40側から下板41側に向かって発泡す
る。発泡による内部の空気は、本体ケース36の周面の
適所に設けた空気逃がし孔より逃げる。
本体ケース36の上板40内面上に落ち、自然発泡によ
り本体ケース36の内空間を時間をかけて、矢印Yに示
すように、上板40側から下板41側に向かって発泡す
る。発泡による内部の空気は、本体ケース36の周面の
適所に設けた空気逃がし孔より逃げる。
【0038】この際、発泡が進む矢印Y方向の向きは、
ステッピングモータを用いた電動膨張弁15の弁駆動用
コイル15Cの固定を強固とするのに好都合となる。
ステッピングモータを用いた電動膨張弁15の弁駆動用
コイル15Cの固定を強固とするのに好都合となる。
【0039】その理由は、すなわち電動膨張弁15は、
流路中に出入りして流通口面積を調整するための弁体を
内装している円筒状の金属製ケースの弁本体部15A
と、この弁本体部15Aに嵌着した弁駆動用コイル15
Cから成るものであり、そのため、矢印Yで示すウレタ
ン50の発泡方向と、矢印Zで示しているこの弁駆動用
コイル15Cを弁本体部15Aに嵌め込んでいるその嵌
め込み方向とが一致することとなり、これにより、発泡
圧で弁駆動用コイル15Cを押圧状態とすることがで
き、弁駆動用コイル15Cの固定を安定ならしめからで
ある。
流路中に出入りして流通口面積を調整するための弁体を
内装している円筒状の金属製ケースの弁本体部15A
と、この弁本体部15Aに嵌着した弁駆動用コイル15
Cから成るものであり、そのため、矢印Yで示すウレタ
ン50の発泡方向と、矢印Zで示しているこの弁駆動用
コイル15Cを弁本体部15Aに嵌め込んでいるその嵌
め込み方向とが一致することとなり、これにより、発泡
圧で弁駆動用コイル15Cを押圧状態とすることがで
き、弁駆動用コイル15Cの固定を安定ならしめからで
ある。
【0040】なお、発泡ウレタン材50としては、冷媒
分流装置10が屋内に設置される関係上、火災時などに
延焼を広げないように難燃性であって、また取付け設置
後に断熱材が水分を吸収して膨張し、本体ケース36を
破損するような2次発泡などを起こし難い性質のウレタ
ン材を使用するようにする。
分流装置10が屋内に設置される関係上、火災時などに
延焼を広げないように難燃性であって、また取付け設置
後に断熱材が水分を吸収して膨張し、本体ケース36を
破損するような2次発泡などを起こし難い性質のウレタ
ン材を使用するようにする。
【0041】さて、発泡を終了したら、リモコン器によ
る操作指令で圧縮機を運転、停止したり、電動膨張弁の
絞り制御など、この空調システム全体の運転制御を実行
させるための電装部61を、本体ケース36の一側面
(取付け面)46を取付け部として利用して装着する。
る操作指令で圧縮機を運転、停止したり、電動膨張弁の
絞り制御など、この空調システム全体の運転制御を実行
させるための電装部61を、本体ケース36の一側面
(取付け面)46を取付け部として利用して装着する。
【0042】この電装部61は、図1に示すように、マ
イコンチップ60Mや種々の回路部品60を多数取り付
けた電気基板45と、トランス49やターミナル板51
や配線押さえなど、取付け面46の周辺に設置される電
気部品などから構成されている。
イコンチップ60Mや種々の回路部品60を多数取り付
けた電気基板45と、トランス49やターミナル板51
や配線押さえなど、取付け面46の周辺に設置される電
気部品などから構成されている。
【0043】さて、ここで電気基板45の取付けに当っ
て、従来は、電気基板45の裏の配線部が本体ケース3
6の取付け面46である金属部と接触して短絡事故を起
こし、制御動作が不能とならないように、絶縁シート4
7を図4に示すように本体ケースの取付け面46に装着
している。
て、従来は、電気基板45の裏の配線部が本体ケース3
6の取付け面46である金属部と接触して短絡事故を起
こし、制御動作が不能とならないように、絶縁シート4
7を図4に示すように本体ケースの取付け面46に装着
している。
【0044】そして、このように絶縁シート47を敷い
た上で、電気基板45を、四隅の4カ所に立てたプラス
チックなどで形成した樹脂製の取付け脚80、80で、
金属部の取付け面46から浮かして一定の距離(絶縁距
離)を置いて、浮かした状態で取付け固定していた。
た上で、電気基板45を、四隅の4カ所に立てたプラス
チックなどで形成した樹脂製の取付け脚80、80で、
金属部の取付け面46から浮かして一定の距離(絶縁距
離)を置いて、浮かした状態で取付け固定していた。
【0045】しかし、このような取付け方であると、絶
縁シート47、複数の取付け脚80など部品点数が多
く、取付け作業も大変であるとともに、取り付けた電気
基板45の絶縁距離が不揃いのものが出たり、電気基板
45の取付け脚80、80への嵌め込みが不充分になっ
たりすることもあり、制御の信頼性や構造の面で問題に
なることが予想される。
縁シート47、複数の取付け脚80など部品点数が多
く、取付け作業も大変であるとともに、取り付けた電気
基板45の絶縁距離が不揃いのものが出たり、電気基板
45の取付け脚80、80への嵌め込みが不充分になっ
たりすることもあり、制御の信頼性や構造の面で問題に
なることが予想される。
【0046】そこで、本発明では次に述べるような方策
でこの問題点を解消し、電装部を作業性良く、確実に絶
縁性を十分にした固定ができるように図り、作動の信頼
性がの高い冷媒分流装置を得られるようにした。
でこの問題点を解消し、電装部を作業性良く、確実に絶
縁性を十分にした固定ができるように図り、作動の信頼
性がの高い冷媒分流装置を得られるようにした。
【0047】その改良案を述べると、板金で形成した本
体ケース36の電装部61を装着させる箇所であるその
取付け面46のうち、電気基板45の取付け部に当る面
部分では、断熱材の発泡ウレタンを充填した後で、この
発泡ウレタンが表出するような構造に形成する。そのた
めに、図2に示すように、本体ケース36の取付け面4
6に電気基板45と同一寸法の大きさで切欠く等して開
口部81を設け、この開口部81を覆うように、前記電
気基板45と同形状の長方形をした別の金属板(板金)
82を、ネジ83…により取付け固定して、本体ケース
36の取付け面46を形成する。
体ケース36の電装部61を装着させる箇所であるその
取付け面46のうち、電気基板45の取付け部に当る面
部分では、断熱材の発泡ウレタンを充填した後で、この
発泡ウレタンが表出するような構造に形成する。そのた
めに、図2に示すように、本体ケース36の取付け面4
6に電気基板45と同一寸法の大きさで切欠く等して開
口部81を設け、この開口部81を覆うように、前記電
気基板45と同形状の長方形をした別の金属板(板金)
82を、ネジ83…により取付け固定して、本体ケース
36の取付け面46を形成する。
【0048】こうした構造とした本体ケース36に冷凍
回路部品31を収納し、本体ケース36内にウレタン発
泡を行う。発泡後一定時間経って冷え、常温となった
ら、ネジ83を外してこの板金82を取り外す。する
と、板金82でカバーしていたその部分の開口部81が
電気基板45に相当する面積の窓部となってあらわれた
め、そこに図3に示すように発泡ウレタン50の面部5
0Mが露出する。
回路部品31を収納し、本体ケース36内にウレタン発
泡を行う。発泡後一定時間経って冷え、常温となった
ら、ネジ83を外してこの板金82を取り外す。する
と、板金82でカバーしていたその部分の開口部81が
電気基板45に相当する面積の窓部となってあらわれた
め、そこに図3に示すように発泡ウレタン50の面部5
0Mが露出する。
【0049】そこで、この露出した発泡ウレタンの面5
0M上に、図1に示すように、電気基板45を直に設置
し、その周辺部を複数本のネジ84によってネジ止め
し、完全に取付け固定する。
0M上に、図1に示すように、電気基板45を直に設置
し、その周辺部を複数本のネジ84によってネジ止め
し、完全に取付け固定する。
【0050】こうした取付け構造とすることにより、従
来、取り付面の板金と電気基板との間に置くようにした
絶縁シート47や、電気基板45を取付け面から一定の
距離を置いて支持するための樹脂製の取付け脚80など
が不要となり、部品点数を減らせる。
来、取り付面の板金と電気基板との間に置くようにした
絶縁シート47や、電気基板45を取付け面から一定の
距離を置いて支持するための樹脂製の取付け脚80など
が不要となり、部品点数を減らせる。
【0051】また電気基板45を取付け面46に直付け
できるので、取付け作業なども簡単になるとともに、電
気基板と取付け面との絶縁距離が短縮されて、全体の高
さを低くし、コンパクト化を果たせるようになる。
できるので、取付け作業なども簡単になるとともに、電
気基板と取付け面との絶縁距離が短縮されて、全体の高
さを低くし、コンパクト化を果たせるようになる。
【0052】こうして、本体ケースの一面46に電装部
61を装備させたら、最後に電気基板45およびその他
の電気部品49、51等を保護するように、図16に示
す数枚のカバー板54を組み合わせて形成した電装カバ
ー54を被せ、本体ケース36にビス止めして、回路部
を防塵し、またねずみなどによる被覆線の損傷を防止す
るように形成する。また電装カバー54の表面には、分
岐回路の説明板55などが添付されている。
61を装備させたら、最後に電気基板45およびその他
の電気部品49、51等を保護するように、図16に示
す数枚のカバー板54を組み合わせて形成した電装カバ
ー54を被せ、本体ケース36にビス止めして、回路部
を防塵し、またねずみなどによる被覆線の損傷を防止す
るように形成する。また電装カバー54の表面には、分
岐回路の説明板55などが添付されている。
【0053】こうして、板金製の本体ケース36に、冷
媒を分流させるための構造を有する冷凍回路部品31を
収容し、内部の空間をウレタン材50で発泡充填して、
モールド固定した直方体の形をした冷媒分流装置10が
完成する。
媒を分流させるための構造を有する冷凍回路部品31を
収容し、内部の空間をウレタン材50で発泡充填して、
モールド固定した直方体の形をした冷媒分流装置10が
完成する。
【0054】そして、この完成した冷媒分流装置10
は、図1および図17に示すように本体ケース36の一
側面に取付け用の固定孔58、58や引掛け孔59、5
9を持つので、分流しようとする複数台の熱利用側熱交
換器のどれともできるだけ等距離となるような箇所を選
んで、屋根裏8などに設置し、桟や梁など適宜な取付け
部に、前記固定孔58、58や、引掛け孔59、59を
利用してボルト締め固定等すれば、容易に冷媒配管の施
工が行えるようになる。
は、図1および図17に示すように本体ケース36の一
側面に取付け用の固定孔58、58や引掛け孔59、5
9を持つので、分流しようとする複数台の熱利用側熱交
換器のどれともできるだけ等距離となるような箇所を選
んで、屋根裏8などに設置し、桟や梁など適宜な取付け
部に、前記固定孔58、58や、引掛け孔59、59を
利用してボルト締め固定等すれば、容易に冷媒配管の施
工が行えるようになる。
【0055】取り付けた冷媒分流装置10は、本体ケー
ス36内を埋めたウレタンなど発泡断熱材50で、断熱
構造とされているので、本体ケース36への結露は無
く、屋根裏8にドレン水の排水路を形成するなどの措置
が不要になり、空調装置の施工を容易にすることができ
る。
ス36内を埋めたウレタンなど発泡断熱材50で、断熱
構造とされているので、本体ケース36への結露は無
く、屋根裏8にドレン水の排水路を形成するなどの措置
が不要になり、空調装置の施工を容易にすることができ
る。
【0056】尚、以上の実施例では、発泡が終了した後
に、本体ケースの一部を取り外しているが、これは発泡
が本体ケース外におよばなくするための構成であり、本
体ケースと金型の密着が充分に保たれる構成として、発
泡が本体ケース外におよばないようにすれば本体ケース
の一部取外しが必要ない。
に、本体ケースの一部を取り外しているが、これは発泡
が本体ケース外におよばなくするための構成であり、本
体ケースと金型の密着が充分に保たれる構成として、発
泡が本体ケース外におよばないようにすれば本体ケース
の一部取外しが必要ない。
【0057】
【発明の効果】以上のように、本発明の冷媒分流装置に
よれば、冷媒を再分流させる冷凍回路部品が発泡断熱材
でモールドして収まった金属製本体ケースの一面に、電
気基板および配線接続用の部品を取付け電装部を形成す
るに際し、発泡後に本体ケース面の前記電気基板の下部
に相当する面部の発泡断熱材を表出させる構成にしたの
で、この表出した断熱材の面上に電気基板を取付けれ
ば、絶縁を確実とした装着が行え、従来のように電気基
板の下に盤絶縁シートを配したり、樹脂製の取付け脚で
絶縁距離を保って取付けなくてもよくなり、部品が削減
し、また効率的に取付け作業が行えるようになって、生
産性等を上げることができる。
よれば、冷媒を再分流させる冷凍回路部品が発泡断熱材
でモールドして収まった金属製本体ケースの一面に、電
気基板および配線接続用の部品を取付け電装部を形成す
るに際し、発泡後に本体ケース面の前記電気基板の下部
に相当する面部の発泡断熱材を表出させる構成にしたの
で、この表出した断熱材の面上に電気基板を取付けれ
ば、絶縁を確実とした装着が行え、従来のように電気基
板の下に盤絶縁シートを配したり、樹脂製の取付け脚で
絶縁距離を保って取付けなくてもよくなり、部品が削減
し、また効率的に取付け作業が行えるようになって、生
産性等を上げることができる。
【0058】電気基板の取付け面への直付けにより、絶
縁距離の短縮化が図られ、全体高さを小さくでき、冷媒
分流装置をコンパクト構造にすることが期待できるよう
にもなる。
縁距離の短縮化が図られ、全体高さを小さくでき、冷媒
分流装置をコンパクト構造にすることが期待できるよう
にもなる。
【図1】本発明による本体ケース面の一部に露出する断
熱材の上に電気基板を直付けした様相を示す冷媒分流装
置の外観斜視図である。
熱材の上に電気基板を直付けした様相を示す冷媒分流装
置の外観斜視図である。
【図2】発泡断熱材の一部露出を可能とさせるように本
体ケース面の一部を取外し可能な金属板で形成している
構造を説明する冷媒分流装置の外観斜視図である。
体ケース面の一部を取外し可能な金属板で形成している
構造を説明する冷媒分流装置の外観斜視図である。
【図3】金属板を取り外して、断熱材が露出する様子を
示す冷媒分流装置の外観斜視図である。
示す冷媒分流装置の外観斜視図である。
【図4】本発明の改良前に係る電気基板を絶縁シート及
び樹脂製の取付け脚で絶縁距離を取って装着させている
電装部の様子を示す冷媒分流装置の外観斜視図である。
び樹脂製の取付け脚で絶縁距離を取って装着させている
電装部の様子を示す冷媒分流装置の外観斜視図である。
【図5】本発明の冷媒分流装置による冷媒分配供給をし
て、屋内の空気調和を行う空気調和装置の説明図であ
る。
て、屋内の空気調和を行う空気調和装置の説明図であ
る。
【図6】本発明の冷媒分流システムによる空気調和装置
の有利性を、従来システムの空気調和装置と比較して説
明した説明図で(a)図は本発明の配管路図、(b)図
は従来の配管路図である。
の有利性を、従来システムの空気調和装置と比較して説
明した説明図で(a)図は本発明の配管路図、(b)図
は従来の配管路図である。
【図7】本発明の空気調和装置の冷凍サイクル図であ
る。
る。
【図8】本発明の空気調和装置に用いる冷媒分流装置の
主体部である冷凍回路部品の正面構造図である。
主体部である冷凍回路部品の正面構造図である。
【図9】上記冷凍回路部品の上面図である。
【図10】冷凍回路部品の一部構成部品で電動膨張弁の
正面図である。
正面図である。
【図11】本体ケースに組み入れる前の冷凍回路部品の
正面図である。
正面図である。
【図12】冷凍回路部品が本体ケースに収容され、上板
で蓋され、内部に発泡断熱材が重点される前の様相及び
断熱材発泡の様相を併せて示した冷媒分流装置の構造図
である。
で蓋され、内部に発泡断熱材が重点される前の様相及び
断熱材発泡の様相を併せて示した冷媒分流装置の構造図
である。
【図13】電動膨張弁制御のための冷媒温度検出用温度
センサーを冷媒管に取付ける様相を示している説明図で
ある。
センサーを冷媒管に取付ける様相を示している説明図で
ある。
【図14】制御用の電気基板を装着してほぼ完成品とな
った冷媒分流装置の側面図である。
った冷媒分流装置の側面図である。
【図15】電気基板以外の回路部品を取付けた状況の本
体ケースの取付け面の様相図である。
体ケースの取付け面の様相図である。
【図16】電気基板等を保護する電装カバーの平面図お
よび左右側面図である。
よび左右側面図である。
【図17】組立ての完成した冷媒分流装置の外形をそれ
ぞれ示すその正面図、平面図および右側面図である。
ぞれ示すその正面図、平面図および右側面図である。
1a〜1e 室内機 3 室外機 5a〜5c 分配冷媒管 12a〜12c 分流路 13a〜13c 冷媒分流管 10 冷媒分流装置 11 分流器 15 電動膨張弁 31 冷凍回路部品 36 本体ケース 45 電気基板 50 断熱材 50M 露出断熱材面 61 電装部 46 取付け面 81 開口部 82 金属板
Claims (1)
- 【請求項1】 圧縮機および熱源側熱交換器を搭載した
室外機から、分配冷媒管で、複数の部屋に個々に設置し
た室内機の利用側熱交換器に冷媒を供給して空気調和を
行うマルチ方式の空気調和装置において、 任意の分配冷媒管に介挿可能とされ、流れる冷媒を更に
分岐しかつ流量調整して複数の室内機に供給させる冷凍
回路部品を、箱型をした金属製の本体ケース内に収容
し、該ケース内空間を発泡断熱材で埋めた構造の冷媒分
流装置を有し、この冷媒分流装置に電気基板および配線
接続用の部品等を取り付けて電装部を装備させるように
した本体ケースのその取付け面のうち、前記電気基板の
装着面に該当する面部の発泡断熱材を表出させ、この面
上に前記電気基板を取付け固定したことを特徴とする空
気調和装置の冷媒分流装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9094471A JPH10281594A (ja) | 1997-03-31 | 1997-03-31 | 空気調和装置の冷媒分流装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9094471A JPH10281594A (ja) | 1997-03-31 | 1997-03-31 | 空気調和装置の冷媒分流装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10281594A true JPH10281594A (ja) | 1998-10-23 |
Family
ID=14111206
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9094471A Pending JPH10281594A (ja) | 1997-03-31 | 1997-03-31 | 空気調和装置の冷媒分流装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10281594A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002029332A1 (en) * | 2000-10-04 | 2002-04-11 | Sharp Kabushiki Kaisha | Air conditioner and temperature detector |
JP2007139283A (ja) * | 2005-11-17 | 2007-06-07 | Mitsubishi Electric Building Techno Service Co Ltd | 着脱式空調機及び着脱式空調機システム |
JP2011126523A (ja) * | 2009-12-17 | 2011-06-30 | Valeo Systemes Thermiques | 空調回路の内部を循環する冷媒の分配ユニット、およびそのような分配ユニットを備えている空調回路 |
CN105004125A (zh) * | 2015-07-31 | 2015-10-28 | 合肥美的电冰箱有限公司 | 一种冷凝连接管道的保温结构及安装方法 |
JP2021055935A (ja) * | 2019-09-30 | 2021-04-08 | 株式会社富士通ゼネラル | 切替ユニット |
-
1997
- 1997-03-31 JP JP9094471A patent/JPH10281594A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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