JPH10281556A - 凍結破損防止装置 - Google Patents

凍結破損防止装置

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JPH10281556A
JPH10281556A JP10663497A JP10663497A JPH10281556A JP H10281556 A JPH10281556 A JP H10281556A JP 10663497 A JP10663497 A JP 10663497A JP 10663497 A JP10663497 A JP 10663497A JP H10281556 A JPH10281556 A JP H10281556A
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JP
Japan
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water
freezing
sponge
diaphragm
damage
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Pending
Application number
JP10663497A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuo Kuriyama
辰夫 栗山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Paloma Kogyo KK
Original Assignee
Paloma Kogyo KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 凍結破損防止装置の耐久性を向上すると共
に、安価な凍結破損防止装置を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 ガス流路を開閉する水圧応動弁23を、
通水による差圧により押動する水圧応動装置10が設け
られ、この水圧応動装置10内に差圧力を発生するダイ
アフラム12を設け、ダイアフラム12で仕切る一次室
16と二次室21のいずれかに独立気泡からなるスポン
ジ7を設け、水の凍結による膨張体積を吸収して水圧応
動装置10の凍結破損を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は凍結破損防止装置に関
し、詳しくは湯沸器に組込まれる水側部位における凍結
破損防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】冬期、寒冷地などでは、凍結による湯沸
器の破損を防止するために、就寝前などに水抜き栓を開
き、器体内の水を抜いている。しかし、水抜きを忘れた
り、外出中あるいは就寝中に予想しない低温にみまわれ
たり、あるいはヒータを設けた湯沸器であっても停電時
にはヒータが働かなかったりして破損してしまう場合が
ある。そこで、凍結による破損を防止するために種々の
提案が行われている。例えば、特開昭63−21716
4号公報(図2)に示されるものは、水側部に空気を封
入した変形可能な円環状の空気袋30を設け、水の凍結
による膨張した体積を空気袋30内の空気が圧縮される
ことにより吸収し、破損を防止している。この空気袋
は、耐水性のある樹脂やゴムなどの柔らかい材料で作製
され、0℃以上になって、氷が解けて水になると空気の
圧縮力により最初の形状に復元する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この空
気袋30は、解凍する過程で氷の角(エッジ)に引っ掛
かったり、水側部の内壁と摺れ合ったり、解凍が部分的
に行われて引っ張られたり、材料が劣化したりして破れ
て穴が開いてしまう場合には、空気が洩れて機能しなく
なるという問題があった。そのために、空気袋30の袋
材の厚みを増したり、材料の強度を増したりして、空気
袋が高価なものとなっていた。そこで、本発明の凍結破
損防止装置は上記課題を解決し、少々劣化しても凍結防
止機能を損なわないように耐久性を向上すると共に、安
価な凍結破損防止装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の請求項1記載の凍結破損防止装置は、空気を内包す
る多数の独立気泡からなるスポンジを水が通る水側部に
設け、上記スポンジは、水の凍結による膨張力により圧
縮されて、水の凍結による膨張体積を吸収し、上記水側
部の凍結破損を防止することを要旨とする。
【0005】また、本発明の請求項2記載の凍結破損防
止装置は、請求項1記載の凍結破損防止装置において、
燃料ガスを燃焼するバーナと、上記バーナへのガス流路
を開閉する水圧応動弁と、通水による差圧により上記水
圧応動弁を開閉する水圧応動装置と、上記水圧応動装置
内に設けられて通水による差圧力を発生するダイアフラ
ムとを備えた湯沸器に設けられ、上記ダイアフラムで仕
切る一次室と二次室のいずれかに、上記スポンジを設け
たことを要旨とする。
【0006】上記構成を有する本発明の請求項1記載の
凍結破損防止装置は、空気を内包する多数の独立気泡か
らなるスポンジが、水の凍結による膨張力により圧縮さ
れて、膨張体積を吸収し、水側部の凍結破損を防止す
る。また、スポンジは多数の独立気泡から形成されるた
め、凍結破損防止機能を損ねるほど空気がもれることは
なく、耐久性が向上する。更に、凍結破損防止装置がス
ポンジなので安価に作製できる。また、通水圧力の急激
な変動がある場合には、スポンジがその変動を吸収する
ので、ウォーターハンマ音を防止できる。
【0007】また、上記構成を有する本発明の請求項2
記載の凍結破損防止装置は、ダイアフラムで仕切られた
一次室と二次室のいずれかに設けたスポンジが水の凍結
による膨張体積を吸収し、水圧応動装置の凍結破損を防
止する。従って、湯沸器に適用して同様の効果を得るこ
とができる。
【0008】
【発明の実施形態】以上説明した本発明の構成・作用を
一層明らかにするために、以下本発明の凍結破損防止装
置の好適な実施例について説明する。図1は、一実施例
としてのガス湯沸器の概略図である。水入口からの給水
経路3には、流路を開閉する水栓24が設けられ、その
下流には水圧応動装置10が設けられる。水圧応動装置
10には、前後に移動自在なダイアフラム12が設けら
れ、このダイアフラム12で仕切って一次室16と二次
室21とが形成される。また、水圧応動装置10の一次
室16への入路には、ダイアフラム12と同軸上に、給
水圧の変動が生じても流量を一定に保つ水ガバナ14が
設けられる。また、一次室16から続く流路には、湯温
調節部11が設けられる。そして、湯温調節部11から
ベンチュリー2を経由して熱交換器1に通じ、熱交換器
1からの出湯経路5が出湯口へ通じる。
【0009】給水経路3に設けられるベンチュリー2
は、流路を絞ると共に、流路と直角方向に横孔が設けら
れ水圧応動装置10の二次室21に通じている。そし
て、ベンチュリー2へ通水されると、ベンチュリー効果
による横孔の水圧低下に応じて二次室21の圧力が低下
する。従って、一次室16と二次室21間に差圧が生じ
て、前後に変位自在なダイアフラム12に変位力を(図
の左方向への)発生させる。また、ダイアフラム12に
は、変位を伝える押軸22および図示しないスピンドル
が同一軸線上に当接して設けられ、このスピンドルの他
端に水圧応動弁23が設けられる。水圧応動弁23は、
通水されることによってダイアフラム12の変位力によ
りガス流路を開く。
【0010】水圧応動弁23より上流のバーナ27への
ガス供給経路4には、ガス通路を開閉する器具栓26お
よびメイン弁25が設けられる。また、バーナ27には
放電によりガスへ着火する電極(図略)が設けられる。
【0011】水圧応動弁23の閉弁状態から流水圧が上
昇すると、水圧応動装置10が働き、押軸22が前進
(図左方向へ)移動する。次に、この状態から水栓24
を閉じて出湯を停止すると、給水経路3を熱交換器1に
向けて流れていた水が止り、水圧応動装置10は、ダイ
アフラム12の一次室16と二次室21間の差圧がなく
なり、スピンドルを停止位置(図右方向)に後退させ
る。
【0012】ダイアフラム12の一次室16と二次室2
1の下部には、凍結防止のために手動で水抜き操作がで
きる排水栓19が設けられ、器体外へ導かれる排水路1
8に通じている。
【0013】水圧応動装置10の二次室21には、押軸
22が挿通する孔17と押軸22をシールするOリング
28とを備えた押軸保持部15が設けられ、二次室21
の外へ変位を伝える押軸22がこの孔17を挿通し、前
後に摺動自在に設けられる。また、押軸保持部15に固
定される係止板8に二次室21を仕切る円盤状の仕切板
6が係止されて設けられ、二次室21内壁と仕切板6間
には円柱状のスポンジ7が押軸保持部15と同軸上に装
着される。このスポンジ7は、空気をとじ込めた多数の
独立気泡から形成され、スポンジ7の容積は給水経路3
および水圧応動装置10内の水が氷になったときの体積
膨張分を吸収できる大きさに設けられる。
【0014】次に、水圧応動装置10に設けたスポンジ
7の働きについて説明する。通水中に、二次室21内
は、1000mmAq程度の負圧または正圧となってい
る。この程度の圧力では、負圧でスポンジ7が僅かに膨
張し、正圧で僅かに収縮するだけで、スポンジ7に大き
な変化はない。水栓24を閉じて出湯が停止されると、
ダイアフラム12の二次室21は湯出口に通じて大気圧
に開放される。しかしながら、この状態で水抜きを忘
れ、気温が低下して0℃以下になると、まず、通水路中
の水から凍結が始まり、熱容量の大きな水圧応動装置1
0は最後に凍結し、水圧応動装置10内の水が閉じ込め
られる。すると、スポンジ7(独立気泡)は、閉じ込め
られた水が氷となって体積が約1.1倍となる膨張力に
より圧縮される。そして、気温が上昇して凍結した氷が
溶けて水になると、スポンジ7に対する圧縮力が開放さ
れ、スポンジ7は元の形状に復帰する。
【0015】従って、水抜きを忘れて、水が凍結するよ
うな事態になったとしても、給水経路3および水圧応動
装置10を変形破損することがなくなると共に、独立気
泡内の空気が失われることがないので繰り返して使用で
きる(耐久性が向上する)。また、凍結破損防止機能を
果たすスポンジ7を安価に作製できる。
【0016】また、従来の湯沸器では、水栓24の開閉
時、特に高水圧時には、ウォーターハンマ音が発生する
場合があった。これは、水圧応動装置10内の急激な圧
力変動によって、瞬間的な気泡の発生と消滅が起こるた
めに発生する。そこで、本実施例におけるスポンジ7を
設けた場合には、スポンジ7が急激な圧力変動を吸収す
るので、ウォーターハンマ音の発生を防止することがで
きる。
【0017】以上、本発明の実施例について説明した
が、本発明はこうした実施例に何等限定されるものでは
なく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々な
る態様で実施し得ることは勿論である。例えば、本実施
例では、水圧応動装置10の二次室21にスポンジ7を
設ける構成としたが、一次室16に設ける構成としても
良い。また、この場合に、スポンジ7は水圧の高い一次
室16に設けられるので、水栓24を開いている場合
に、通水圧によってスポンジ7の体積が収縮すると共
に、水栓24を閉じた場合に、圧縮力が開放されてスポ
ンジ7の体積が膨張して水を押し出し、残水量を少なく
する効果も得られる。そして、凍結の場合には、圧縮さ
れて膨張体積を吸収し、凍結による破損を防止できる。
【0018】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の凍結破損
防止装置によれば、万が一、水抜きを忘れて凍結する事
態になったとしても、凍結による破損を防止できるとい
う優れた効果を奏する。また、水栓の開閉に伴うウォー
ターハンマ音の発生を防止することができる。更に、水
圧応動装置のケーシングに銅合金に代る樹脂材料を用い
る場合には、強度の低下による凍結破損を懸念するが、
本発明は特に有効な凍結破損防止策となって強度の低下
を補うことができる。その結果、樹脂化を達成できるこ
ととなって水圧応動装置を安価に作製できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る凍結破損防止装置を備え
た湯沸器の概略構成図である。
【図2】従来の凍結破損防止装置を備えた湯沸器の概略
構成図である。
【符号の説明】
3 給水経路 6 仕切板 7 スポンジ 8 係止板 10 水圧応動装置 12 ダイアフラム 15 押軸保持部 16 一次室 17 孔 21 二次室 22 押軸 23 水圧応動弁

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気を内包する多数の独立気泡からなる
    スポンジを水が通る水側部に設け、上記スポンジは、水
    の凍結による膨張力により圧縮されて、水の凍結による
    膨張体積を吸収し、上記水側部の凍結破損を防止するこ
    とを特徴とする凍結破損防止装置。
  2. 【請求項2】 燃料ガスを燃焼するバーナと、 上記バーナへのガス流路を開閉する水圧応動弁と、 通水による差圧により上記水圧応動弁を開閉する水圧応
    動装置と、 上記水圧応動装置内に設けられて通水による差圧力を発
    生するダイアフラムとを備えた湯沸器に設けられ、 上記ダイアフラムで仕切る一次室と二次室のいずれか
    に、上記スポンジを設けたことを特徴とする請求項1記
    載の凍結破損防止装置。
JP10663497A 1997-04-08 1997-04-08 凍結破損防止装置 Pending JPH10281556A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100408760B1 (ko) * 2001-02-06 2003-12-11 린나이코리아 주식회사 급탕장치
CN100339428C (zh) * 2001-08-30 2007-09-26 林内株式会社 膨胀吸收材料和冻裂防止装置及冻裂防止方法
JP2008202730A (ja) * 2007-02-21 2008-09-04 Rinnai Corp バルブ装置
KR101959442B1 (ko) * 2017-11-03 2019-03-18 이시훈 파이프 어셈블리

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100408760B1 (ko) * 2001-02-06 2003-12-11 린나이코리아 주식회사 급탕장치
CN100339428C (zh) * 2001-08-30 2007-09-26 林内株式会社 膨胀吸收材料和冻裂防止装置及冻裂防止方法
JP2008202730A (ja) * 2007-02-21 2008-09-04 Rinnai Corp バルブ装置
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Effective date: 20060124

A02 Decision of refusal

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Effective date: 20060530