JPH10281259A - 減速機用歯車 - Google Patents

減速機用歯車

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JPH10281259A
JPH10281259A JP9073597A JP9073597A JPH10281259A JP H10281259 A JPH10281259 A JP H10281259A JP 9073597 A JP9073597 A JP 9073597A JP 9073597 A JP9073597 A JP 9073597A JP H10281259 A JPH10281259 A JP H10281259A
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JP
Japan
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rim
gear
web
elastic support
weight
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JP9073597A
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English (en)
Inventor
Akira Shimoyama
晃 下山
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IHI Corp
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IHI Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウェブ、リムの振動を抑制可能な減速機用歯
車を提供する。 【解決手段】 軸部19の外側部分に連なって周方向に
延びるウェブ20と、ウェブ20の外縁部分に連なって
周方向に延び且つ外周部に所定数の歯22が設けられた
リム21と、リム21の前端周縁部及び後端周縁部に周
方向に等間隔に設けられ且つリム軸線方向に突出する弾
性支持部24と、弾性支持部24に支持された重錘部2
5とを備え、重錘部25を弾性支持部24を介してリム
21に支持する振動系の固有振動数が、特定回転数域に
おいてリム21に作用する励振力の角振動数に等しくな
るように、弾性支持部24のばね定数及び重錘部25の
質量を設定して、特定回転数域におけるウェブ20、リ
ム21の振動を抑制し、ウェブ20、リム21の破損を
防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は減速機用歯車に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】図4は航空機ターボプロップエンジンに
適用される減速機の一例を示すもので、この減速機は、
入力軸1に一体的に形成されたピニオンギヤ2と、入力
軸1の両側方に配置したそれぞれの中間軸3に一体的に
形成され且つピニオンギヤ2に噛合する入力側アイドラ
ギヤ4と、それぞれの中間軸3に一体的に形成された出
力側アイドラギヤ5と、入力軸1の前方に配置した出力
軸6に一体的に形成され且つそれぞれの出力側アイドラ
ギヤ5に噛合するドライブギヤ7とを備えている。
【0003】入力軸1、中間軸3、出力軸6は、ピニオ
ンギヤ2、入力側アイドラギヤ4、出力側アイドラギヤ
5、ドライブギヤ7を内装するケーシング8に軸受9,
10,11を介して枢支され、入力側アイドラギヤ4の
歯数は、ピニオンギヤ2の歯数よりも多く、出力側アイ
ドラギヤ5の歯数は、ドライブギヤ7の歯数よりも少な
くなっている。
【0004】入力軸1には、パワータービンの駆動軸
(図示せず)が連結され、出力軸6には、プロペラの回
転軸(図示せず)が連結されており、パワータービンの
駆動軸の回転力、入力軸1、ピニオンギヤ2、入力側ア
イドラギヤ4、中間軸3、出力側アイドラギヤ5、ドラ
イブギヤ7、出力軸6を経て、プロペラに伝達されるよ
うになっている。
【0005】入力側アイドラギヤ4、ドライブギヤ7に
用いられる減速機用歯車は、図5から図7に示すよう
に、中空状の軸部12と、該軸部12の外側部分に連な
って周方向に延びる薄肉円盤状のウェブ13と、該ウェ
ブ13の外縁部分に連なって周方向に延びる薄肉環状の
リム14とを一体的に形成し、該リム14の外縁部分に
所要数の歯15を周方向に等間隔に設け、ウェブ13に
軸線方向に貫通する複数の孔16を穿設することによ
り、軽量化を図っている。
【0006】このように、ウェブ13、リム14を薄肉
化すると、ウェブ13、リム14の剛性が低下して、図
5から図7に示す減速機用歯車と他の減速機用歯車(図
示せず)の歯との噛み合い力(励振力)により、図7に
示す如く、ウェブ(図7においては図示されていな
い)、リム14が、周方向への位相を変えながら軸部1
2に対して傾動する首振り運動を呈しながら振動し、こ
の振動の振幅が過大になるとウェブ13、リム14に破
損が生じる場合がある。
【0007】一方、ウェブ13、リム14を厚肉にして
剛性を向上させると、減速機用歯車の軽量化が達成でき
なくなる。
【0008】そこで、リム14の前寄り内側部及び後寄
り内側部に周方向に延びる嵌合溝17を設け、径方向外
方へ突出し且つ周方向に延びる凸条部を有するC形止め
輪のような切り欠き環状のダンパーリング18を、該ダ
ンパーリング18が径方向へ拡大しようとする弾性力に
よって凸条部が嵌合溝17に嵌着するように、リム14
の前寄り内側部及び後寄り内側部に装着している。
【0009】また、嵌合溝17及びダンパーリング18
の断面形状は、ダンパーリング18のリム軸線方向前後
への微動を許容するように設定されている。
【0010】このダンパーリング18は、軸部12に対
してウェブ13、リム14が首振り運動を呈しながら振
動しようとする際にリム軸線方向前後へ微動し、ダンパ
ーリング18とリム14との間に生じる摩擦力によっ
て、ウェブ13、リム14の振動が抑制される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図5から図
7に示す減速機用歯車が特定回転数域に達して、該減速
機用歯車と他の減速機用歯車(図示せず)との噛み合い
力(励振力)の周波数が所定値になると、ダンパーリン
グ18がリム14に対して周方向へ相対的に滑動するこ
とがある。
【0012】すなわち、長時間にわたってダンパーリン
グ18が滑動した場合には、ダンパーリング18の摩耗
による金属粉や金属片が減速機の油潤滑系のフィルター
を閉塞させたり、あるいは、減速機用歯車の歯15など
が摩耗片を噛み込んだりすることが懸念され、更に、ダ
ンパーリング18の摩耗が進行すると、リム14からダ
ンパーリング18が脱落することになる。
【0013】本発明は上述した実情に鑑みてなしたもの
で、ウェブ、リムの振動を抑制可能な減速機用歯車を提
供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1に記載した減速機用歯車では、軸
部の外側部分に連なって周方向に延びる円盤状のウェブ
と、該ウェブの外縁部分に連なって周方向に延び且つ外
周部に所定数の歯が周方向に等間隔に設けられた環状の
リムと、該リムの前端周縁部及び後端周縁部のそれぞれ
に周方向に等間隔に設けられ且つリム軸線方向に突出す
る弾性支持部と、該弾性支持部のそれぞれに別箇に支持
された重錘部とを備え、重錘部を弾性支持部を介してリ
ムに支持する振動系の固有振動数が、特定回転数域にお
いてリムに作用する励振力の角振動数に等しくなるよう
に、弾性支持部のばね定数及び重錘部の質量を設定して
いる。
【0015】本発明の請求項2に記載した減速機用歯車
では、上述した本発明の請求項1に記載の減速機用歯車
の構成に加えて、弾性支持部及び重錘部をリムに対して
一体的に形成している。
【0016】本発明の請求項1及び請求項2に記載した
減速機用歯車のいずれにおいても、弾性支持部のばね定
数及び重錘部の質量によって定まる振動系の固有振動数
を、特定回転数域においてリムに作用する励振力の角振
動数に等しくなるようにして、特定回転数域におけるウ
ェブ、リムの振動を抑制する。
【0017】本発明の請求項2に記載した減速機用歯車
においては、リムに対して弾性支持部及び重錘部を一体
的に形成し、部材の脱落を確実に防止する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0019】図1から図3は本発明の減速機用歯車の実
施の形態の一例を示すものであり、この歯車は、中空状
の軸部19と、該軸部19の外側部分に連なって周方向
に延びる薄肉円盤状のウェブ20と、該ウェブ20の外
縁部分に連なって周方向に延びる薄肉環状のリム21と
を一体的に形成し、該リム21の外縁部分に所要数の歯
22を周方向に等間隔に設け、ウェブ20に軸線方向に
貫通する複数の孔23を穿設することにより、軽量化を
図っている。
【0020】リム21の前端周縁部及び後端周縁部に
は、それぞれリム軸線方向に突出する弾性支持部24を
介して重錘部25が周方向に等間隔に設けられている。
【0021】これらの弾性支持部24及び重錘部25
は、リム21に対して一体的に形成されている。
【0022】すなわち、上述したウェブ20及びリム2
1は、図1から図3に示す減速機用歯車と他の減速機用
歯車(図示せず)との噛い合い力(励振力)Pcosω
tが付与される質量m1のリム21を、ばね定数k1のウ
ェブ20を介して軸部19に支持する主振動系を形成
し、また、弾性支持部24及び重錘部25は、質量m2
の重錘部25を、ばね定数k2の弾性支持部24を介し
てリム21に支持する副振動系を形成し、これら主振動
系と副振動系とによって2自由度振動系を構成してい
る。
【0023】また、副振動系をなす弾性支持部24のば
ね定数k2、重錘部25の質量m2は、副振動系の固有振
動数ν2(ν2=k2/m2)が、減速機用歯車が特定回転
数域に達した際に質量m1のリム21に作用する励振力
Pcosωtの角振動数ωtに等しくなるように設定
し、副振動系に主振動系のリム21の振動を抑制する動
吸振器の機能を具備させている。
【0024】図1から図3に示す減速機用歯車では、減
速機用歯車が特定回転数域に達すると、リム21に作用
する励振力Pcosωtの角振動数が、弾性支持部24
のばね定数k2、重錘部25の質量m2によって定まる副
振動系の固有振動数ν2に等しくなる。
【0025】これにより、主振動系におけるウェブ2
0、リム21の運動が静止し、副振動系における弾性支
持部24、重錘部25のみが運動する状態になり、ウェ
ブ20、リム21の振動が抑制される。
【0026】このように、図1から図3に示す減速機用
歯車においては、弾性支持部24、重錘部25によっ
て、減速機用歯車が特定回転数域に達した際のウェブ2
0、リム21の振動を抑制するので、ウェブ20、リム
21に損傷が生じることがなく、部材相互の摺動に起因
した摩耗も生じない。
【0027】また、弾性支持部24、重錘部25をリム
21に対して一体的に形成しているので、部材の脱落を
確実に防止することができる。
【0028】なお、本発明の減速機用歯車は上述した実
施の形態のみに限定されるものではなく、本発明の要旨
を逸脱しない範囲において種々の変更を加え得ることは
勿論である。
【0029】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の減速機用歯
車では、下記のような種々の優れた効果を奏し得る。
【0030】(1)本発明の請求項1及び請求項2に記
載した減速機用歯車のいずれにおいても、弾性支持部の
ばね定数及び重錘部の質量によって定まる振動系の固有
振動数を、特定回転数域においてリムに作用する励振力
の角振動数に等しくなるようにして、特定回転数域にお
けるウェブ、リムの振動を抑制するので、ウェブ、リム
に損傷が生じることがなく、部材相互の摺動に起因した
摩耗も生じない。
【0031】(2)本発明の請求項2に記載した減速機
用歯車においては、リムに対して弾性支持部及び重錘部
を一体的に形成しているので、部材の脱落を確実に防止
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の減速機用歯車の実施の形態の一例を示
す断面図である。
【図2】図1のII−II矢視図である。
【図3】本発明の減速機用歯車の各部により構成される
2自由度振動系を示す概念図である。
【図4】航空機ターボプロップエンジンに適用される減
速機の一例を示す概念図である。
【図5】従来の減速機用歯車の一例を示す断面図であ
る。
【図6】図5のVI−VI矢視図である。
【図7】従来の減速機用歯車におけるリムの振動状態を
示す側面図である。
【符号の説明】 19 軸部 20 ウェブ 21 リム 22 歯 24 弾性支持部 25 重錘部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸部の外側部分に連なって周方向に延び
    る円盤状のウェブと、該ウェブの外縁部分に連なって周
    方向に延び且つ外周部に所定数の歯が周方向に等間隔に
    設けられた環状のリムと、該リムの前端周縁部及び後端
    周縁部のそれぞれに周方向に等間隔に設けられ且つリム
    軸線方向に突出する弾性支持部と、該弾性支持部のそれ
    ぞれに別箇に支持された重錘部とを備え、重錘部を弾性
    支持部を介してリムに支持する振動系の固有振動数が、
    特定回転数域においてリムに作用する励振力の角振動数
    に等しくなるように、弾性支持部のばね定数及び重錘部
    の質量を設定したことを特徴とする減速機用歯車。
  2. 【請求項2】 弾性支持部及び重錘部をリムに対して一
    体的に形成した請求項1に記載の減速機用歯車。
JP9073597A 1997-04-09 1997-04-09 減速機用歯車 Pending JPH10281259A (ja)

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