JPH10281093A - ターボ分子ポンプ用磁気軸受装置の組立方法 - Google Patents

ターボ分子ポンプ用磁気軸受装置の組立方法

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JPH10281093A
JPH10281093A JP10057049A JP5704998A JPH10281093A JP H10281093 A JPH10281093 A JP H10281093A JP 10057049 A JP10057049 A JP 10057049A JP 5704998 A JP5704998 A JP 5704998A JP H10281093 A JPH10281093 A JP H10281093A
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Juichi Kawaguchi
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秀人 西川
Yasutaka Furuichi
靖孝 古市
Hirotomo Kiyoutani
拓知 京谷
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    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C2360/00Engines or pumps
    • F16C2360/44Centrifugal pumps
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Abstract

(57)【要約】 【課題】組立分解が簡便で回転軸系の動バランスの調整
も容易な磁気軸受装置の組立方法を提供する。 【解決手段】ハウジングHの機械室M内に、2軸能動形
ラジアル磁気軸受7、8と、ラジアル制御センサ10、
11とを取付け、次に、この機械室M内に、ロータ1を
固着したロータシャフト4を反ロータ側部位を下にし
て、ロータ室R側から機械室M内に挿入し、その後、シ
ャフト4の反ロータ側端部にスラスト軸支部12を繋着
して組立てるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロ−タを回転駆動
するロ−タシャフトを非接触で5軸制御可能に軸支する
タ−ボ分子ポンプ用磁気軸受装置の組立方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、タ−ボ分子ポンプ(以下、TMP
と略称する)のシャフトに適用されている軸受構造とし
ては、ロ−タ(動翼)をロ−タ室内で一体に高速回転す
るロ−タシャフトを、該シャフトに回転動力を与える機
械室内においてオイルベアリングにより軸支するように
するのが最も一般的である。ところで、この種ロ−タ等
の回転部材を超高速回転する回転機構においては、一般
に軸受構造として摩擦抵抗の少ない安定した軸承状態の
下でシャフトに円滑な高速回転が保証され、さらに軸受
寿命が長くトラブルを発生し難いメインテナンスフリ−
のものが要求されると同時に、特にTMPの場合では炭
化水素等による雰囲気の汚染がないクリ−ンな真空を得
べく油潤滑を必要としないで済むものが希求されてい
る。
【0003】かかる点より、最近ではTMP用の軸受装
置として、従来使用されてきた接触形のボ−ルベアリン
グ等に代えて、非接触形のもの特に磁気軸受を利用して
シャフトを浮上軸支するようにしたものも案出されてき
ている。しかして、現状においてTMPに用いられてい
るこの種の磁気軸受装置の概要について述べると、以下
のような種類のものが列挙される。まず、従来のTMP
と駆動方式を共通するロ−タをロ−タシャフトで直接回
転せしめるようにしたタイプのTMPに関しては、不完
全磁気軸受ではあるが最も構造簡易なものとして、ラジ
アル方向は従来と同じくボ−ルベアリングで軸支させる
一方、アキシャル方向のみロ−タシャフトを軸端のスラ
スト磁気軸受(スラスト制御センサを備えた能動形スラ
スト磁気軸受または永久磁石)で磁気浮上させるように
した1軸制御可能なものがある。また、より高級なもの
としては、ロ−タシャフトを完全に浮上させてこれをラ
ジアル方向の2軸とアキシャル方向の1軸で3軸制御可
能に軸支するようにしたものも既に提案されている。す
なわち、このものはロ−タシャフトを支承するラジアル
制御センサを備えた1個の2軸能動形ラジアル磁気軸受
と軸端におけるスラスト磁気軸受(この場合永久磁石を
使用するのが通例である)とにより、ロ−タシャフトを
これら3軸方向から制御可能に軸支するようにしたもの
である。次に又、従来の一般的なTMPと駆動方式を異
にし、その固定シャフトの外周に別体の外輪ロ−タを配
置し、この外輪ロ−タを固定シャフトの軸心まわりに非
接触で回転させるようにしたいわゆる外輪回転形タイプ
のTMPに関しては、その外輪ロ−タを固定シャフトに
対し非接触に保持して軸支するために、さらに高級な5
軸制御可能な磁気軸受装置を使用している例もある。す
なわち、この場合にはその外輪ロ−タの軸受部を、各ラ
ジアル制御センサを備えた2個の2軸能動形ラジアル磁
気軸受とスラスト制御センサを備えた1個の能動形スラ
スト磁気軸受とによって、ラジアル方向の4軸とアキシ
ャル方向の1軸の計5軸の方向から制御し、より完全な
軸受制御をなし得るものとしている。
【0004】TMPに利用されている既知の磁気軸受装
置には以上のようなものがあるが、しかし、これらのも
のでは次のような点で改善すべき問題点ないしは不都合
がある。まず、前者に掲げた汎用タイプのTMPにおけ
る磁気軸受装置については、1軸制御系のものは勿論の
こと、3軸制御系のものでもロ−タシャフトを位置決め
する制御精度が不完全であり、このためシャフトの超高
速化を企図する上では未だ十分信頼性に欠けるという問
題があることである。一方、後者に掲げた外輪回転形タ
イプのTMPで適用されている5軸制御系のものについ
ては、コスト的には高くついても、磁気軸受装置自体と
しては優秀な軸受性能を発揮できる特徴がある。しか
し、この種外輪回転形タイプのものでは、構造上その外
輪ロ−タを固定シャフトに対してオ−バ−ハングさせな
ければならない制約等からポンプサイズや内部構造の面
で大型複雑化を免れないし、また外輪ロ−タの動バラン
スの設定が難かしくなり、ポンプ全体の組立ても非常に
面倒なものとなるなどの克服しがたい不都合を内在して
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このように
一長一短ある従来技術を基に、TMPに適用すべきより
現実的でしかもそのコスト増に見合うより多くの利点を
有する磁気軸受装置を新たに提供する目的でなされたも
のである。すなわち、本発明は基本的には、TMPに既
述の外輪回転形タイプのものがもつ諸欠点を蒙らないと
ころのロ−タをロ−タシャフトで直接回転する駆動方式
を踏襲しているとともに、このタイプのTMPのロ−タ
シャフトをより完全な位置決め精度を可能にする5軸制
御可能な磁気軸受により浮上軸支させるようにし、さら
に併せてこの磁気軸受を組込んだTMPの機械室内の構
成を改良工夫して、その組立、分解の便や一層の制御精
度の向上が図れるようにした優秀な軸受性能と組立分解
等の簡便性の双方に資する磁気軸受装置の組立方法を提
供せんとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような目
的を達成するために、ロ−タ室内でロ−タシャフトにロ
−タを固着している一方、このロ−タシャフトを回転駆
動する機械室内において、該シャフトの長手方向に間隔
をおいたシャフトまわりに配置され各々該シャフトをラ
ジアル方向に浮上する2個の2軸能動形ラジアル磁気軸
受と、この各2軸能動形ラジアル磁気軸受近傍の前記シ
ャフトまわりに配置されて該シャフトの軸心のラジアル
変位を検出するとともにこの変位量に応じてそれぞれ前
記2軸能動形ラジアル磁気軸受の磁気浮力を可変するラ
ジアル制御センサと、前記シャフトの反ロ−タ側端部に
着脱可能に繋着されるスラスト軸支部を挟んで配置され
該シャフトをアキシャル方向に浮上する能動形スラスト
磁気軸受と、前記シャフトのスラスト軸支部における反
ロ−タ側端に対面して配置され該シャフトのアキシャル
変位を検出するとともにこの変位量に応じて前記能動形
スラスト磁気軸受の磁気浮力を可変するスラスト制御セ
ンサとを設けて、前記ロ−タシャフトを5軸制御で軸支
させるとともに、このロ−タシャフトの外径を反ロ−タ
側部位に至る程径小なものに形成したターボ分子ポンプ
用磁気軸受装置の組立方法を提供するものであり、前記
ハウジングの機械室内に、前記2軸能動形ラジアル磁気
軸受と、前記ラジアル制御センサとを取付け、次に、こ
の機械室内に、前記ロータを固着した前記ロータシャフ
トを反ロータ側部位を下にして、ロータ室側から機械室
内に挿入し、その後、前記シャフトの反ロータ側端部に
スラスト軸支部を繋着して組立てたことを特徴とする。
【0007】このような磁気軸受装置の組立方法であれ
ば、ロ−タシャフトのスラスト軸支部を離脱した状態で
は、ロ−タシャフトがロ−タと一体に機械室内に挿脱可
能であるから、その組立分解作業が非常に簡便なものと
され、さらに、ロ−タシャフトとロ−タと一体にして動
バランスを調整修正した後、この回転軸系をそのまま組
込んで組み立てることも容易であるから、TMP回転軸
系に動バランスをとることが簡単確実になし得るという
利点をもっている。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。第1図は、本発明に係る磁気軸受装置を備えた
TMPの構成例を示し、図において、上方の外枠ケ−ス
C内にロ−タ室(真空室)Rを、下方のモ−タハウジン
グH内に機械室Mを設けている。しかして、まずロ−タ
室R内では、ロ−タ1の外周から突設されるロ−タ翼
(動翼)2とケ−スC内周から突設されるステ−タ翼
(静翼)3とを交互に配置して所要のタ−ビン翼列を構
成しているとともに、機械室Mからロ−タ室R内に延出
されているロ−タシャフト4の上端部4Aに締着ボルト
5aで該ロ−タ1を一体回転可能に固着している。一
方、このロ−タシャフト4を所定の軸心まわりに回転駆
動する機械室Mの内部には、該ロ−タシャフト4に回転
動力を与えるビルドインモ−タ6と、各制御センサを具
備してロ−タシャフト4をラジアル方向とアキシャル方
向の5軸で非接触でかつ位置制御可能に軸支する能動形
磁気軸受(2個のラジアル磁気軸受7、8と1個のスラ
スト磁気軸受9)と、さらにロ−タシャフト4を直接軸
支し得るタッチベアリング14、15とを設けている。
この機械室M内部の構成を詳説すると、まず機械室Mを
その軸心方向に貫通しているロ−タシャフト4の長手方
向中途部におけるシャフト4まわりにビルドインモ−タ
6を配設している。このモ−タ6は、ハウジングHの内
面に固定されたモ−タステ−タ6aとロ−タシャフト4
の外面に固定され該シャフト4と一体回転するモ−タロ
−タ6bとからなる。この駆動用モ−タ6を上下に挟む
ロ−タシャフト4の長手方向に間隔をおいたシャフト4
まわりに、その近傍に各ラジアル制御センサ10、11
を付帯してシャフト4をラジアル方向に浮上する上下一
組の2軸能動形ラジアル磁気軸受7、8を配置してい
る。この2軸能動形ラジアル磁気軸受7、8は、第3図
に示すように、各々ロ−タシャフト4を垂直に切る平面
上でその軸心Oと交叉しかつ互いに直交する2軸
(x 12、y12)、(x34、y34)の方向に2対の電磁コ
イルを対向状に配置して構成されるもので、これらのコ
イルに通電される高周波電流に応じてロ−タシャフト4
に対する磁気浮力を可変することができ、ロ−タシャフ
ト4の軸心Oを前記2軸の方向から自在に調整できるよ
うになっている。そして、このラジアル磁気軸受7、8
は、ロ−タシャフト4の対面するラジアル軸支部4c、
4dとの間にある微小な隙間(例えば片側0.1mm 程度)
を設定してハウジングH側に位置決め固定されている。
また、この上下の2軸能動形ラジアル磁気軸受7、8近
傍のロ−タシャフト4まわりに、これら両ラジアル磁気
軸受7、8を間に挟むようにして前記ラジアル制御セン
サ10、11を配置している。このラジアル制御センサ
10、11は、それぞれの位置におけるロ−タシャフト
4の軸心Oの前記2軸(x 12、y12)、(x34、y34
方向におけるラジアル変位を検出するとともに、この検
出変位信号をTMPの電源ユニット(図示せず)に内蔵
されている前記ラジアル磁気軸受7、8の各電磁コイル
に対する給電手段にフィ−ドバックし、それぞれ対応す
る前記ラジアル磁気軸受7、8の2軸方向の磁気浮力を
その検出変位量に応じて可変してロ−タシャフト4の軸
心を制御するためのものである。より具体的には、前記
ラジアル磁気軸受7、8の各電磁コイルと対応する位相
位置に、各々シャフト4の対面するラジアルセンシング
部4b、4eとの近接容量変化で前記2軸(x12
12)、(x34、y34)方向の各ラジアル変位を感知す
る渦電流式センサ等を配置してなるものである。さら
に、この機械室Mに挿通するロ−タシャフト4の反ロ−
タ側端部に、このシャフト4と別体に形成され該シャフ
ト4に着脱可能に繋着されるスラスト軸支部12を設け
ているとともに、このスラスト軸支部12を上下から近
接挟持するようにしてシャフト4をアキシャル方向に浮
上するための能動形スラスト磁気軸受(電磁コイル)
9、9を配置している。すなわち、前記スラスト軸支部
12は中心に軸貫通孔を穿った鍔状部材からなり、この
鍔状部材をロ−タシャフト4の下端の小径軸端部4Bに
嵌挿しさらにキャップナット5bを螺着してロ−タシャ
フト4の下端部から直立状に突設され、前記ナット5b
を介してロ−タシャフト4の軸端部4Bに着脱可能に繋
着されている。そして、前記スラスト磁気軸受9は、こ
のスラスト軸支部12を組立状態の下でその上下円周部
においてある微小な隙間(例えば片側0.30mm程度)を設
定して上下一対に近接配置されている。この能動形スラ
スト磁気軸受9は、やはりロ−タシャフト4の前記スラ
スト軸支部12を挟んで対設される電磁コイルに通電し
その電流変化によってロ−タシャフト4に対する磁気浮
力を可変することができ、第3図に示すように、ロ−タ
シャフト4をアキシャル方向の1軸(z)方向に自在に
位置調整できるようになっている。また、この能動形ス
ラスト磁気軸受9には、該スラスト磁気軸受9の磁気浮
力をロ−タシャフト4のアキシャル変位に応じて可変す
べくスラスト制御センサ13を付帯して設けている。こ
のスラスト制御センサ13は、ロ−タシャフト4に繋着
されている前記スラスト軸支部9の反ロ−タ側端、即ち
前記キャップナット5bの下端と対面するモ−タハウジ
ングHの底蓋部内面上で該ナット下端面に近接配置され
る。このスラスト制御センサ13には、前記ラジアル制
御センサ7、8と同様の渦電流式センサ等が利用される
とともに、該センサ13は前記スラスト軸支部12を挟
んだ状態で前記スラスト磁気軸受9を内蔵している軸受
ブロックBの下端に固設されたホルダ16の上に位置決
め保持されている。そして、このスラスト制御センサ1
3は、ロ−タシャフト4の前記1軸(z)方向における
アキシャル変位を検出するとともに、前記ラジアル制御
センサ7、8と同じくその検出変位信号をTMPの電源
ユニットに内蔵されたスラスト磁気軸受9の各電磁コイ
ルに対する給電手段にフィ−ドバックし、そのアキシャ
ル(z)方向の磁気浮力をその検出変位量に応じて可変
してロ−タシャフト4のスラストを制御できるようにし
ている。
【0009】したがって、これら2個のラジアル磁気軸
受7、8とスラスト磁気軸受9とにより、ロ−タシャフ
ト4は、第3図のように、間隔をおいた2平面における
ラジアル方向の各2軸(x12、y12)、(x34、y34
と、アキシャル方向の1軸(z)計5軸で制御可能に軸
支されている。また、前記タッチベアリング14、15
は、停電などの緊急時やロ−タシャフト4を磁気浮上す
る必要のない運転停止時などにシャフト4を軸支させる
ためのものであって、前記モ−タ6、前記ラジアル磁気
軸受7、8および前記ラジアル制御センサ10、11を
間に挟むロ−タ側と反ロ−タ側とで、各ロ−タシャフト
4の所定のベアリング支承部4a、4fに対面して配設
されている。そして、上方ロ−タ側のタッチベアリング
14は、前記モ−タハウジングH側に固定されてシャフ
ト4をラジアル方向に支承し、下方反ロ−タ側のタッチ
ベアリング15は前記軸受ブロックBに固持されてシャ
フト4をラジアル方向とアキシャル方向に支承する役割
を担っている。なお、これらタッチベアリング14、1
5とロ−タシャフト4との間の間隙は、前記ラジアル磁
気軸受7、8および前記スラスト磁気軸受9の各設定間
隙よりも小さく設定され、TMPの停止時などでは該タ
ッチベアリング14、15がロ−タシャフト4を直接軸
支するようになっている。
【0010】しかして、かかる構成要素からなる磁気軸
受装置では、図示の如く、その機械室M内でロ−タシャ
フト4まわりに上方ロ−タ側から、順に、前記タッチベ
アリング14、前記ラジアル制御センサ10、前記ラジ
アル磁気軸受7、前記モ−タステ−タ6a、前記ラジア
ル磁気軸受8、前記ラジアル制御センサ11および前記
タッチベアリング15が配置され、さらにロ−タシャフ
ト4の下方反ロ−タ側端部に繋着された前記スラスト軸
支部12に前記スラスト磁気軸受9と前記スラスト制御
センサ13が配置されている。そして、この磁気軸受装
置を設けた機械室M内をその軸心方向に挿通しているロ
−タシャフト4には、前記ベアリング支承部4a,4
f、前記ラジアルセンシング部4b,4eおよび前記ラ
ジアル軸支部4c,4dにそれぞれ該シャフト4と別体
のリング部材を一体回転可能に外嵌固定してこれら各部
に所要の隙間寸法を与えているとともに、第2図に示す
ように、ロ−タシャフト4に固設されるこれらのリング
部材および前記モ−タロ−タ6bの外径寸法に、D1>
D2≧D3≧D4≧D5≧D6>D7なる関係を与える
ようにしている。すなわち、ロ−タシャフト4の長手方
向各部における外径をロ−タ側から反ロ−タ側に至る程
径小なものに形成している(機械室M内のシャフト挿通
空間も上広下狭になっている)。そして、このロ−タシ
ャフト4は、その下端部に繋着される鍔状の前記スラス
ト軸支部12を前記ナット5bの螺合を解除して離脱し
た状態では、前記ロ−タ1を取り付けたままで該ロ−タ
1と一体にロ−タ室R側から機械室M内に挿脱できるよ
うにようになっている。
【0011】さらに、このような組立条件を満たすこと
を前提として、前記ラジアル制御センサ10、11はロ
−タシャフト4の軸心Oからできるだけ離れて円周位置
に配置するようにされており、このため前記ラジアルセ
ンシング部4b,4eは前述のように、別体のリング部
材を嵌着してそれら各部位の外径寸法が径大(D2、D
6)なものになるように工夫している。
【0012】なお、第1図において、17と18はこの
TMPの吸気口と排気口であり、19は機械室M内への
電源導入部を示す。以上の構成を具備してなる磁気軸受
装置の組立て方法について説明する。まず、ロータハウ
ジングH内の機械室Mに、モータステータ6a、ラジア
ル磁気軸受7、8、ラジアル制御センサ10、11、タ
ッチベアリング14、15、スラスト磁気軸受9を取付
けておく。また、ロータシャフト4に、ベアリング支承
部4a、4f、ラジアルセンシング部4b、4eおよび
ラジアル軸支部4c、4dを構成する別体のリング部材
を一体回転可能に外嵌固定し、ロータシャフト4の上端
部4Aに締着ボルト5aでロータ1を一体回転可能に固
着しておく。次に、ロータシャフト4を軸端部4Bを下
にして、ロータハウジングHのロータ室R側から機械室
Mに挿入する。そして、スラスト軸支部12をロータシ
ャフト4の下端の小径軸端部4Bに嵌挿しさらにキャッ
プナット5bを螺着して一体回転可能に取付ける。続い
て、ロータハウジングHの反ロータ室R側に、スラスト
磁気軸受9を内蔵している軸受ブロックB、ホルダ1
6、スラスト制御センサ13を取付ける。そして最後
に、外枠ケースCをロータハウジングHに取付けて、組
立てが完了する。
【0013】以上の構成を具備してなる磁気軸受装置の
作用、効果について説明すると、まず第1にこの軸受装
置では、その磁気軸受7、8および9の磁気浮力で軸支
されるロ−タシャフト4の位置決め制御精度が非常に高
く、シャフト4を常に最適の非接触状態で軸承できるの
が特徴である。すなわち、このものではロ−タシャフト
4の長手方向に間隔をおいた2個所に配設された2軸能
動形ラジアル磁気軸受7、8とシャフト4の軸端1個所
に配設された能動形スラスト磁気軸受9とで、前述のよ
うに各ラジアル方向の2軸(x12、y12)、(x34、y
34)とアキシャル方向の1軸(z)、計5軸の方向から
それぞれシャフト4の変位を検出し該シャフト4をフィ
−ドバック制御するようにしているから、ロ−タシャフ
ト4のラジアル方向とアキシャル方向の変位並びにその
傾動を的確に修正して該シャフト4を絶えず所定の軸心
位置に収束保持することが可能であり、既存の3軸以下
の制御系のものに比べるとそれだけで制御精度が飛躍的
に改善されるものとなる。そして又、この5軸制御装置
においては、特にそのラジアル制御センサ10、11を
ロ−タシャフト4の軸心Oから外遠方位置に設けるよう
にしているので、シャフト4の傾動に伴なう微小なラジ
アル変位に対しても各ラジアル制御センサ10、11が
鋭敏に感知することができ、このセンシング性能向上に
よりシャフト4の振動などに対する制御精度の一層の向
上を可能ならしめている。
【0014】また、このものでは第2に、TMP全体と
しての組立、分解が非常に簡便なものとなり、さらにロ
−タ1を含む回転系の動バランスの調整修正が容易化さ
れるのが特徴である。すなわち、ロ−タシャフト4はそ
の下端のスラスト軸支部13を離脱した状態ではロ−タ
1と一体に機械室M内に挿脱可能なものであるので、組
立時にはロ−タ取付状態でロ−タシャフト4をその収容
空間に挿入するだけでセットできるし、分解時には逆に
軸受装置を組み外すことなく、ロ−タ1ごとシャフト4
を機械室Mから抜き取るようにすれば足り、いずれも作
業がきわめて簡単になし得る。そして、このようにロ−
タシャフト4とロ−タ1とが一体に組立分解できるもの
であるから、前記スラスト軸支部13を除いた回転軸系
の殆どを一体に組立てた状態で、まずその動バランスを
動バランス機で調整修正し、その後この動バランスをと
った組立品をそのまま組込むことができ、TMP回転軸
系の動バランスを確保する上で非常に好都合なものとな
る利点がある。
【0015】本発明は、好適には上記実施例に示したよ
うに実施されるものであるが、ロ−タ室Rや機械室Mの
具体的な内部構成は、5軸制御可能な磁気軸受装置を具
備かつ叙述のような特定の配置組立条件を満足するもの
であれば、必ずしも図示例のものに限らないことは勿論
である。
【0016】
【発明の効果】本発明は、以上に述べたように、ロ−タ
をロ−タシャフトで直接回転する駆動方式のTMPに適
用される磁気軸受装置として、特にそのロ−タシャフト
の制御精度に優れ、しかもその組立分解が簡便で回転軸
系の動バランスの調整も容易となる特徴を兼備したもの
を提供することができたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るTMP磁気軸受装置の
断面図。
【図2】この磁気軸受装置の機械室内おける構成部材の
配置と寸法関係を説明するための概略図。
【図3】本発明に係る5軸制御の概要を示す説明図。
【符号の説明】
C…外枠ケース R…ロータ室 H…モータハウジング M…機械室 1…ロータ 4…ロータシャフト 4a、4b、4c、6b、4d、4e、4f…ロータシ
ャフトの長手方向部位 6…ビルドインモータ 7、8…2軸能動形ラジアル磁気軸受 9…能動形スラスト磁気軸受 10、11…ラジアル制御センサ 12…スラスト軸支部 13…スラスト制御センサ 14、15…タッチベアリング
フロントページの続き (72)発明者 西川 秀人 京都市右京区西院追分町25番地 株式会社 島津製作所五条工場内 (72)発明者 古市 靖孝 京都市右京区西院追分町25番地 株式会社 島津製作所五条工場内 (72)発明者 京谷 拓知 大阪市中央区南船場三丁目5番8号 光洋 精工 株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ロ−タ室内でロ−タシャフトにロ−タを固
    着している一方、このロ−タシャフトを回転駆動する機
    械室内において、該シャフトの長手方向に間隔をおいた
    シャフトまわりに配置され各々該シャフトをラジアル方
    向に浮上する2個の2軸能動形ラジアル磁気軸受と、こ
    の各2軸能動形ラジアル磁気軸受近傍の前記シャフトま
    わりに配置されて該シャフトの軸心のラジアル変位を検
    出するとともにこの変位量に応じてそれぞれ前記2軸能
    動形ラジアル磁気軸受の磁気浮力を可変するラジアル制
    御センサと、前記シャフトの反ロ−タ側端部に着脱可能
    に繋着されるスラスト軸支部を挟んで配置され該シャフ
    トをアキシャル方向に浮上する能動形スラスト磁気軸受
    と、前記シャフトのスラスト軸支部における反ロ−タ側
    端に対面して配置され該シャフトのアキシャル変位を検
    出するとともにこの変位量に応じて前記能動形スラスト
    磁気軸受の磁気浮力を可変するスラスト制御センサとを
    設けて、前記ロ−タシャフトを5軸制御で軸支させると
    ともに、このロ−タシャフトの外径を反ロ−タ側部位に
    至る程径小なものに形成したターボ分子ポンプ用磁気軸
    受装置の組立方法であって、 前記ハウジングの機械室内に、前記2軸能動形ラジアル
    磁気軸受と、前記ラジアル制御センサとを取付け、次
    に、この機械室内に、前記ロータを固着した前記ロータ
    シャフトを反ロータ側部位を下にして、ロータ室側から
    機械室内に挿入し、その後、前記シャフトの反ロータ側
    端部にスラスト軸支部を繋着して組立てたことを特徴と
    するターボ分子ポンプ用磁気軸受装置の組立方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101287057B1 (ko) * 2011-04-07 2013-07-17 한국기계연구원 자기베어링이 구비된 터보기기

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