JP2541371B2 - 高速度回転真空ポンプの磁気軸受構造 - Google Patents

高速度回転真空ポンプの磁気軸受構造

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高速度回転真空ポンプ
の磁気軸受構造、詳しくは、静止側部材2の内周側にロ
ータシャフト3を、外周側に前記シャフト3に固定する
ポンプロータ6をそれぞれ備えた高速度回転真空ポンプ
の磁気軸受構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種高速度回転真空ポンプの磁
気軸受構造は、特開平1−118190号公報に示され
ている。このものは、図7に示すように、上部にポンプ
ロータAを、また、下部にモータ部Bをもった駆動軸C
を静止側部材Dに磁気浮上支持するようにしており、こ
の浮上支持構造は、前記駆動軸Cの上下部にヨークE、
Eaを、また、中間部にラジアル方向に突出した鍔部F
を設けると共に、前記静止側部材Dには、上下部にラジ
アル軸受電磁石G、Gaを、また中間部には前記鍔部F
を上下に挟装するスラスト軸受電磁石Hを設けて、前記
静止側部材Dの上下に配置したラジアルセンサーI、I
aにより前記駆動軸Cのラジアル方向の偏心量を検出し
ながら、ラジアル軸受電磁石G、Gaの作動により前記
駆動軸Cのラジアル方向の偏心移動を抑制してラジアル
方向の荷重を支持している。また、前記駆動軸Cの下方
に配置したスラストセンサーJにより駆動軸Cの軸方向
の変位量を検出しながら、スラスト軸受電磁石Hの作動
により前記駆動軸Cを常時所定位置の一定高さに維持し
てスラスト荷重を支持するようにしている。
【0003】即ち、二つの能動的ラジアル軸受電磁石
G、Gaにより半径方向の2自由度と、軸迥りの回転2
自由度とを制御すると共に、一つの能動的スラスト軸受
電磁石Hにより軸方向の1自由度を制御するようにし
て、5自由度を制御し、前記駆動軸Cを前記静止側部材
Dに磁気軸受するようにしているのである。尚、Kは前
記モータ部Bのステータ、Lはタッチダウンベアリング
である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、以上の磁気
軸受構造では、三つの電磁石G、Ga、Hと、各電磁石
G、Ga、Hに対応するセンサーI、Ia、Jを用いた
三つの能動的磁気軸受により構成しているため、複数の
電磁石や各電磁石を個別に制御するために複数の制御回
路が必要となる。従って、部品点数が増大して、装置全
体構造が複雑になり製造コストが高くなると共に、各制
御回路を収容する制御ユニットの寸法が大きくなり、空
間利用上不利になったりする問題があったし、磁気浮上
支持のための電力が必要となり、電気エネルギー面でも
不利となる問題があった。
【0005】尚、電磁石をもった一つの能動的磁気軸受
と永久磁石を用いた受動的磁気軸受とを併用し、制御系
の数を減少させ、磁気浮上に要する電力を少なくすると
共に、制御系を簡単にするもの(例えば特開平2−72
216号公報参照)が知られているが、この構成では、
半径方向の振動を抑制する複雑な構成の減衰装置を併用
する必要があるため全体の構造の簡易化は望めないし、
また、半径方向の軸受剛性が十分でない問題が生じるの
である。従って、この構成では、前記ロータとして軽量
なポンプに限られることになり、多軸制御方式と同等の
機能をもち、かつ、構造が簡単な磁気軸受装置を得るこ
とができなかったのである。
【0006】本発明は以上の問題を解決するために発明
したもので、その目的は、2つの制御系でありながら5
自由度を拘束でき、部品点数が少なくて構造簡単にで
き、しかも、半径方向剛性の大きくできる高速度回転真
空ポンプの磁気軸受装置を提供しようとする点にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、静止側部材2の内周側にロータシャフ
ト3を、外周側に前記シャフト3に固定するポンプロー
タ6をそれぞれ備えた高速度回転真空ポンプの磁気軸受
構造であって、前記ロータ6の半径方向の変位を検出す
るセンサー8と、このセンサー8からの検出結果に応動
する電磁石40をもち、前記ロータ6の半径方向におけ
る2自由度を拘束する能動的磁気軸受4と、永久磁石5
1をもち、前記ロータ6の軸方向における1自由度と前
記ロータシャフト3の回転方向まわりの2自由度とを拘
束する受動的磁気軸受5とを備え、前記各磁気軸受4、
5を前記静止側部材2の内外にそれぞれ分離配置し、か
つ、これら2つの磁気軸受4,5を前記ポンプロータ6
の重心と同一平面又はその近くに配置していると共に、
前記電磁石40の中心軸を前記シャフト3に垂直に配置
していることを特徴とするものである。
【0008】
【作用】前記センサー8からの検出結果に電磁石40が
発生する磁力を応動させ、能動的磁気軸受4によりロー
タ6の半径方向における2自由度を拘束すると共に、受
動的磁気軸受5の永久磁石51の作用により前記ロータ
6の軸方向における1自由度と前記ロータシャフト3の
回転方向まわりの2自由度とを拘束することができる。
従って、前記能動的磁気軸受4の電磁石40を2つの制
御系で、前記ロータシャフト3を静止側部材2に対して
非接触状で所定位置に浮上支持機能を低減することなく
磁気軸受することができる。この結果、2つの制御系で
磁気軸受できるから真空ポンプ構造を簡単にでき、部品
点数が少なくなり製作コストを低減することができる。
【0009】また、ロータ6の半径方向における2自由
度は電磁石40が発生する磁力により拘束することがで
きるから、この電磁石40への通電量を多くすることに
より前記電磁石40の磁力を強くでき、ロータ6の半径
方向剛性を大きくすることできる。
【0010】更に、2つの磁気軸受4、5を、前記ポン
プロータ6の重心と同一平面又はその近くに配置してい
るから、図7に示す従来のものに比較して、各磁気軸受
4、5の軸方向寸法精度は要求されなく、それだけロー
タ6及びロータシャフト3の組付けが容易に行うことが
できるし、また、前記ロータ6に不要な回転モーメント
が生じないから、ロータ6の半径方向における2自由度
と、該ロータ6の軸方向における1自由度及び前記ロー
タシャフト3の回転方向まわりの2自由度とを効率よく
拘束することができるのである。
【0011】その上、能動的磁気軸受4と受動的磁気軸
受5を、静止側部材2の内周側及び外周側に分離・独立
して設けているから、受動的磁気軸受5の軸受剛性を高
め得るし、又、このような2種の磁気軸受4,5の分離
・独立構成と相俟って、能動的磁気軸受4の電磁石40
の中心軸を、ロータシャフト3の軸心に対して垂直に配
置しているから、うず電流を低減する積層鋼板構造の採
用が簡易になり、発熱対策も容易に講じることができる
のである。
【0012】
【実施例】図1に示した高速度回転真空ポンプは、概略
円筒形状に形成したケーシング1の下部側にベース部材
11を設けると共に、前記ケーシング1の上部側には、
高真空にするチャンバー(図示しない)を接続するため
のフランジ12を設けて、該フランジ12の内側にポン
プ吸気口13を設けている。
【0013】また、前記ケーシング1の内部には、前記
ベース部材11に静止側部材を構成するステータ(以下
静止側部材という)を固定して、この静止側部材2にロ
ータシャフト3を挿通し、該ロータシャフト3を後記す
る能動的磁気軸受4と受動的磁気軸受5を介して磁気浮
上支持すると共に、このロータシャフト3の上端部に、
下端部が前記ベース部材11近くまで延びて前記ケーシ
ング1の下部一側に設けた排気口14に臨むポンプロー
タ6を固定している。
【0014】また、前記ロータシャフト3の長さ方向中
央部近くにはモータ7を配置しているのであって、該モ
ータ7のステータ71を前記静止側部材2に固定すると
共に、ロータ72を前記ロータシャフト3に固定し、前
記モータ7の駆動でロータシャフト3と共に前記ポンプ
ロータ6を高速度回転させ、このポンプロータ6の高速
度回転により前記吸気口13から吸引する気体を、前記
ポンプロータ6とケーシング1の内周面との間を介して
前記排気口14へ排気することにより、前記吸気口13
に接続するチャンバー内を高真空にできるようにしてい
る。
【0015】次に、以上の如く構成する高速度回転真空
ポンプに用いる本発明磁気軸受構造の実施例を説明す
る。
【0016】図1に示したものは、能動的磁気軸受4と
受動的磁気軸受5とを、ポンプロータ6の重心と同一平
面に配置すると共に、前記能動的磁気軸受4の下方位置
で、かつ、前記静止側部材2の内周面には、該静止側部
材2からロータシャフト3近くまで延びるセンサー8を
設けて、該センサー8によりロータシャフト3、即ち、
前記ロータ6の半径方向の変位量を検出できるようにし
たものである。
【0017】更に詳記すると、前記ロータシャフト3に
おけるポンプロータ6の重心30位置外周には、積層鋼
板から成る電磁石シャフトヨーク41を設ける一方、前
記静止側部材2の内側に、積層鋼板から成る電磁石ステ
ータヨーク42を設けて、各ヨーク41、42を同心状
に位置するように配置し、シャフトヨーク41の外周面
とステータヨーク42の内周面とを半径方向に対向させ
る。
【0018】また、前記ステータヨーク42に、図2に
示したように、複数の電磁石40を円を描くように間隔
を置き、かつ、各電磁石40の上端及び下端部が前記ス
テータヨーク42より軸方向両側に延出るように配置し
て、各電磁石40への通電時、これら電磁石40が発生
する磁力がシャフトヨーク41とステータヨーク42と
の対向面間に作用するようにして、前記した能動的磁気
軸受4を、前記ポンプロータ6と、該ポンプロータ6に
対し半径方向に対向する前記静止側部材2との間に形成
するのである。尚、図2から明らかなように、電磁石4
0の中心軸、つまり該電磁石40を受け入れさせている
ステータヨーク42の突起は、ロータシャフト3の軸心
に対して垂直に配置している。
【0019】しかして、前記センサー8からの検出結果
に前記電磁石40を応動させ、各ヨーク41、42間に
作用する磁力により前記ロータ6の半径方向における2
自由度を拘束するのである。
【0020】尚、各電磁石40は図2に示したように配
置して、これら電磁石40の発生磁界が非軸対称になる
ようにすると共に、各ヨーク41、42を積層鋼板から
形成しているため、ロータ6の回転によりシャフトヨー
ク41に発生する渦電流の発生は十分に抑制され、前記
ロータシャフト3のスムーズな回転が得られるようにし
ている。
【0021】更に、前記静止側部材2の外周面で、前記
電磁石ステータヨーク42の反対側に、上下にステータ
ヨーク52、53をもった永久磁石51を周設する一
方、これらステータヨーク52、53に対向するロータ
ヨーク54を前記ポンプロータ6の内周面に周設して、
前記した受動的磁気軸受5を、前記ポンプロータ6と、
該ポンプロータ6に対し半径方向に対向する前記静止側
部材2との間に形成するのであって、前記ステータヨー
ク52、53とロータヨーク54間に作用する磁力によ
り前記ロータ6の軸方向における1自由度と前記ロータ
シャフト3の傾き方向の2自由度とを拘束するのであ
る。
【0022】尚、図1に示した実施例は、前記ステータ
ヨーク52、53にのみ永久磁石51を設けたが、図3
に示すように、前記ポンプロータ6の内周面に永久磁石
55と二つのロータヨーク56、57とを設けて、各ス
テータヨーク52、53と各ロータヨーク56、57と
を対向させてもよく、また、図4に示したように、前記
各ヨークを用いることなく、前記永久磁石51と55と
のみを半径方向に対向させて、これら永久磁石51、5
5間に磁力を作用させるようにしてもよい、更に、図5
に示したように、前記静止側部材2の外周面に一つのス
テータヨーク59を設けてこのヨーク59に電磁石58
を保持させると共に、前記ヨーク59を前記ロータ6の
内周面に設けた前記ロータヨーク54に対向させるよう
にしてもよい。この場合、電流を前記電磁石58へ供給
することにより前記ロータ6の軸方向における1自由度
と前記ロータシャフト3の回転方向まわりの2自由度と
を強く拘束することができる。
【0023】尚、31、32は前記ロータシャフト3が
磁気浮上支持されないとき、該ロータシャフト3に接触
する保護ベアリングである。
【0024】以上のように図1に示した実施例によれ
ば、前記センサー8からの検出結果により前記電磁石4
0が応動して前記各ヨーク41、42間に磁力を発生さ
せるのであって、この能動的磁気軸受4の作動により前
記ロータ6の半径方向における2自由度を拘束するので
ある。また、受動的磁気軸受5のステータヨーク52、
53とロータヨーク54間に作用する磁力により前記ロ
ータ6の軸方向における1自由度と前記ロータ6の回転
方向まわりの2自由度とを拘束することができ、2つの
制御系で、即ち、前記能動的磁気軸受4に設けた前記電
磁石40の磁力を制御することにより、前記受動的磁気
軸受5との共動作用で前記ロータシャフト3を静止側部
材2に対して非接触状で所定位置に浮上機能を低減する
ことなく磁気軸受することができる。
【0025】また、前記ロータ6の半径方向における2
自由度を前記電磁石40が発生する磁力により拘束する
ことができるから、前記ロータ6の半径方向剛性を大き
くすることできる。従って、真空ポンプ全体を横置きに
して前記ロータシャフト3及びポンプロータ6の半径方
向に重力が作用しても、前記ロータ6の半径方向剛性が
大きく、しかも、重心位置に配置しているから、前記ロ
ータ6を半径方向に偏心することなく復心させて磁気軸
受することができるのである。
【0026】また、電磁石シャフトヨーク41と電磁石
ステータヨーク42とを、また、ステータヨーク52、
53とロータヨーク54とをそれぞれ半径方向に対向さ
せているから、この場合の軸方向寸法精度は、図7に示
す従来のものに比較してその軸方向寸法精度が要求され
ることはなく、それだけロータ6及びロータシャフト3
の組付けが容易に行うことができるのであって、前記モ
ータ7、保護ベアリング31、32及び後記する渦ダン
パ9の軸方向寸法精度を厳密に管理するだけでよいか
ら、ロータ6及びロータシャフト3の前記静止側部材2
への組付けが容易に行えるのである。
【0027】また、各磁気軸受4、5をポンプロータ6
の重心30に配置しているから、これら各磁気軸受4、
5により前記ロータ6の半径方向における2自由度や前
記ロータ6の軸方向における1自由度と前記ロータ6の
回転方向まわりの2自由度とを拘束する場合、前記ポン
プロータ6における重心30を含む半径方向面から軸方
向に離反した位置に設ける場合に比較して、離反した距
離に比例して不要な回転モーメントが前記ポンプロータ
6に生ずることはなく、5自由度の拘束がバランスよく
行うことができるのである。即ち、前記各磁気軸受4、
5をポンプロータ6の重心30と同一平面又はその近く
に配置しているから、不要な回転モーメントが生じない
のであって、各磁気軸受4、5により5自由度を効率よ
く拘束することができる。
【0028】又、図1に示した実施例では、前記モータ
7の下方には、前記ロータシャフト3に下部シャフトヨ
ーク91を設けて、このヨーク91に1対の永久磁石9
2、93を軸方向に対向するように周設すると共に、前
記静止側部材2の内周面に、主として銅製の環状板から
成る環状円板94を取付けて、この円板94の内周部を
前記永久磁石92、93の対向間に突入させ、前記永久
磁石92、93とにより渦電流ダンパ9を形成し、振動
を抑制できるようにしている。
【0029】尚、図6に示したように、前記ロータシャ
フト3に一対のロータヨーク95、96を固定して、こ
れらヨーク95、96間に永久磁石97を固定し、各ヨ
ーク95、96間に前記円板94を介入させて前記渦電
流ダンパ9を形成するようにしてもよい。
【0030】しかして、以上のように前記永久磁石9
2、93或は97の磁力線が前記円板94を通過するよ
うにすることにより、前記ロータシャフト3が半径方向
に振動するとき、この振動により渦電流が前記ダンパ9
に流れ、前記振動を熱エネルギーに変換して振動の抑制
を行うのである。
【0031】従って、本実施例では、このように、前記
モータ7の下方に前記渦電流ダンパ9を設けて、前記ロ
ータシャフト3の振動を抑制することができるから、前
記ロータ6の高速度回転へ到達する途中における危険速
度通過時の振動は十分抑制され、また、各磁気軸受4、
5の非接触軸受と相俟って高速度回転領域でも安定した
回転が得られるのである。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、ロータ
シャフト3をもつポンプロータ6と、静止側部材2に支
持され、前記ロータ6を駆動するモータ7とを備えた高
速度回転真空ポンプの磁気軸受構造であって、前記ロー
タ6の半径方向の変位を検出するセンサー8と、このセ
ンサー8からの検出結果に応動する電磁石40をもち、
前記ロータ6の半径方向における2自由度を拘束する能
動的磁気軸受4と、永久磁石51をもち、前記ロータ6
の軸方向における1自由度と前記ロータシャフト3の回
転方向まわりの2自由度とを拘束する受動的磁気軸受5
とを備え、前記各磁気軸受4、5を、前記ポンプロータ
6と、該ポンプロータ6に対し半径方向に対向する前記
静止側部材2との間で、かつ、前記ポンプロータ6の重
心と同一平面又はその近くに配置しているから、一つの
能動的磁気軸受4によりロータ6の半径方向における2
自由度を拘束すると共に、受動的磁気軸受5の永久磁石
51の作用により前記ロータ6の軸方向における1自由
度と前記ロータシャフト3の回転方向まわりの2自由度
とを拘束することができるのであって、前記能動的磁気
軸受4の電磁石40を制御する2つの制御系で、前記ロ
ータシャフト3を静止側部材2に対して非接触状で所定
位置に浮上支持機能を低減することなく5自由度を拘束
して磁気軸受することができ、従って、構造簡単にで
き、イニシャルコスト、ランニングコストの低減が可能
となるのである。
【0033】しかも、ロータ6の半径方向における2自
由度を電磁石40が発生する磁力により拘束することが
できるから、前記ロータ6の半径方向剛性を大きくする
ことでき、従って、重心と同一平面又はその近くに配置
することと相俟って、真空ポンプを横置きにして前記ロ
ータシャフト3及びポンプロータ6の半径方向に重力が
作用しても、前記ロータ6を半径方向に偏心することな
く非接触状態で磁気軸受することができるのである。
【0034】また、2つの磁気軸受4、5は、前記ポン
プロータ6の重心と同一平面又はその近くに配置してい
るから、図7に示した従来のものに比較して、各磁気軸
受4、5の軸方向寸法精度は要求されなく、それだけロ
ータ6及びロータシャフト3の組付けが容易に行うこと
ができるし、また、前記ロータ6に不要な回転モーメン
トが生じないから、ロータ6の半径方向における2自由
度と、該ロータ6の軸方向における1自由度及び前記ロ
ータシャフト3の回転方向まわりの2自由度とを効率よ
く拘束することができるのである。
【0035】その上、能動的磁気軸受4と受動的磁気軸
受5を、静止側部材2の内周側及び外周側に分離・独立
して設けているから、受動的磁気軸受5の軸受剛性を高
め得るし、又、このような2種の磁気軸受4,5の分離
・独立構成と相俟って、能動的磁気軸受4の電磁石40
の中心軸を、ロータシャフト3の軸心に対して垂直に
置しているから、うず電流を低減する積層鋼板構造の採
用が簡易になり、発熱対策も容易に講じることができる
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気軸受構造を備える高速度回転真空
ポンプの概略断面図である。
【図2】能動的磁気軸受の横断面図である。
【図3】受動的磁気軸受の第2の実施例を示す部分断面
図である。
【図4】受動的磁気軸受の第3の実施例を示す部分断面
図である。
【図5】受動的磁気軸受の第4の実施例を示す部分断面
図である。
【図6】渦電流ダンパ部の他の実施例を示す部分断面図
である。
【図7】従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ケーシング 2 静止側部材 3 ロータシャフト 4 能動的磁気軸受 5 受動的磁気軸受 6 ポンプロータ 7 モータ 8 センサー 40 電磁石

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静止側部材2の内周側にロータシャフト
    3を、外周側に前記シャフト3に固定するポンプロータ
    6をそれぞれ備えた高速度回転真空ポンプの磁気軸受構
    造であって、前記ロータ6の半径方向の変位を検出する
    センサー8と、このセンサー8からの検出結果に応動す
    る電磁石40をもち、前記ロータ6の半径方向における
    2自由度を拘束する能動的磁気軸受4と、永久磁石51
    をもち、前記ロータ6の軸方向における1自由度と前記
    ロータシャフト3の回転方向まわりの2自由度とを拘束
    する受動的磁気軸受5とを備え、前記各磁気軸受4、5
    を前記静止側部材2の内外にそれぞれ分離配置し、か
    つ、これら2つの磁気軸受4,5を前記ポンプロータ6
    の重心と同一平面又はその近くに配置していると共に、
    前記電磁石40の中心軸を前記シャフト3に垂直に配置
    していることを特徴とする高速度回転真空ポンプの磁気
    軸受構造。
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