JPH10299772A - 軸受装置 - Google Patents

軸受装置

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JPH10299772A
JPH10299772A JP9108745A JP10874597A JPH10299772A JP H10299772 A JPH10299772 A JP H10299772A JP 9108745 A JP9108745 A JP 9108745A JP 10874597 A JP10874597 A JP 10874597A JP H10299772 A JPH10299772 A JP H10299772A
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JP
Japan
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rotating body
magnetic
radial
axial
axial direction
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JP9108745A
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English (en)
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Yasuhiro Yukitake
康博 行竹
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Koyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
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Publication date
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C32/00Bearings not otherwise provided for
    • F16C32/04Bearings not otherwise provided for using magnetic or electric supporting means
    • F16C32/0406Magnetic bearings
    • F16C32/044Active magnetic bearings
    • F16C32/0474Active magnetic bearings for rotary movement
    • F16C32/0485Active magnetic bearings for rotary movement with active support of three degrees of freedom
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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    • F16C32/04Bearings not otherwise provided for using magnetic or electric supporting means
    • F16C32/0406Magnetic bearings
    • F16C32/0408Passive magnetic bearings
    • F16C32/0423Passive magnetic bearings with permanent magnets on both parts repelling each other
    • F16C32/0429Passive magnetic bearings with permanent magnets on both parts repelling each other for both radial and axial load, e.g. conical magnets
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置の簡素化、小型化、軽量化および回転体
の高速化ならびに消費電力および回転損失の低減が可能
な軸受装置を提供する。 【解決手段】 軸受装置は、鉛直状の回転体1をハウジ
ング7に対して非接触状態に支持するものであり、複数
の電磁石4xを用いて回転体1の軸方向の1箇所を径方向
に非接触支持する1組の制御型ラジアル磁気軸受4と、
複数の永久磁石10、11、12および1個の電磁石13を用い
て回転体1の軸方向の他の1箇所を径方向および軸方向
に非接触支持する永久磁石併用の制御型ラジアル・アキ
シアル磁気軸受5とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、フライホイール
式電力貯蔵装置などに使用される軸受装置に関する。
【0002】
【従来の技術】フライホイール式電力貯蔵装置は余剰電
力をフライホイールの回転運動エネルギに変換して貯蔵
するものであり、フライホイールを有する鉛直状の回転
体が発電兼用電動機により高速回転させられるようにな
っている。回転体は、高速回転時の軸受損失を低減する
ために、磁気軸受などを用いた非接触型の軸受装置で支
持されることが多い。
【0003】磁気軸受を用いた非接触型の軸受装置とし
て、いわゆる5軸制御型磁気軸受装置が知られている。
この軸受装置は、回転体の軸方向(アキシアル方向)の
2箇所を径方向(ラジアル方向)に非接触支持する上下
2組のラジアル磁気軸受と、上記2箇所以外の箇所にお
いて回転体を軸方向に非接触支持する1組のラジアル磁
気軸受とを備えている。各ラジアル磁気軸受は、2対
(4個)の電磁石により互いに直交する径方向2軸の制
御を行うものである。アキシアル磁気軸受は、1対(2
個)の電磁石により軸方向1軸の制御を行うものであ
り、アキシアル磁気軸受により回転体の重量が支持され
る。そして、軸受装置全体で、10個の電磁石が使用さ
れ、5軸の制御が行われる。
【0004】フライホイール式電力貯蔵装置の用途とし
て、たとえば電気自動車やハイブリッド型電気自動車な
どに搭載することが考えられる。そのような場合、装置
の小型化、軽量化を図り、回転体を高速で回転させ、し
かも消費電力を低減することが望ましいが、上記のよう
な従来の軸受装置を用いたものでは、次に説明するよう
に、それが困難である。
【0005】まず、従来の軸受装置では、上記のよう
に、回転体の軸方向の3箇所に磁気軸受が設けられるた
め、回転体が長くなり、その分、装置が大型化し、重量
も大きくなる。そして、回転体が長くなるため、その固
有振動数が低下し、高速回転が困難になる。また、アキ
シアル磁気軸受により回転体の重量を支持する必要があ
るため、アキシアル磁気軸受の電磁石が大型になり、軸
受装置全体で10個の電磁石が使用され、それと同数の
電力増幅器と5軸分の制御回路が必要であるため、部品
点数が多くて、重量も大きくなり、構成および制御が複
雑で、全体の消費電力も大きい。さらに、回転体を制御
型(能動型)磁気軸受で支持するため、電磁石の部分に
おける鉄損による回転損失も大きい。
【0006】ラジアル磁気軸受には、3個の電磁石より
構成されるものもあるが、その場合でも、軸受装置全体
で8個の電磁石が必要であり、やはり上記と同様の問題
がある。
【0007】電磁石の数を少なくした軸受装置として、
回転体の軸方向の2箇所に軸方向に関して互いに反対側
を向くテーパ面が形成され、これら各テーパ面の周囲
に、回転体をテーパ面と直交する方向に吸引する4個あ
るいは3個の電磁石を有するアキシアル・ラジアル兼用
磁気軸受が設けられたものが提案されている。
【0008】この軸受装置の場合、全体の電磁石の数は
8個あるいは6個ですむ。しかし、精度の高いテーパ面
を形成する必要があるため、回転体に格別の加工が必要
になり、制御回路も複雑になる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】この発明の目的は、上
記の問題を解決し、装置の簡素化、小型化、軽量化およ
び回転体の高速化ならびに消費電力および回転損失の低
減が可能な軸受装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段および発明の効果】この発
明による軸受装置は、鉛直状の回転体を固定部分に対し
て非接触状態に支持するための軸受装置であって、複数
の電磁石を用いて前記回転体の軸方向の1箇所を径方向
に非接触支持する1組の制御型ラジアル磁気軸受と、複
数の永久磁石および1個の電磁石を用いて前記回転体の
軸方向の他の1箇所を径方向および軸方向に非接触支持
する制御型ラジアル・アキシアル磁気軸受とを備えてい
ることを特徴とするものである。
【0011】ラジアル磁気軸受は、複数(通常は4個)
の電磁石により、回転体の1箇所を径方向に非接触支持
するとともに、互いに直交する径方向2軸の制御を行
い、ラジアル・アキシアル磁気軸受は、複数の永久磁石
と1個の電磁石により、回転体の1箇所を径方向および
軸方向に非接触支持するとともに、軸方向1軸の制御を
行う。そして、このように2組の磁気軸受を用いて3軸
の制御を行うことにより、回転体全体が径方向および軸
方向に非接触支持される。
【0012】回転体の軸方向の2箇所だけに磁気軸受を
設ければよいので、回転体が短くなり、重量が減少す
る。そして、回転体が短くなることにより、その固有振
動数が高くなり、高速回転が可能になる。また、軸受装
置全体で必要な電磁石の数は、ラジアル磁気軸受が4個
の電磁石を備えている場合は5個、ラジアル磁気軸受が
3個の電磁石を備えている場合で4個であり、いずれの
場合も、従来よりかなり少なくなる。電磁石の数の減少
に伴って、電力増幅器の数も減少し、鉄損による回転損
失も低減する。しかも、全体で3軸を制御するだけでよ
いので、制御回路も簡素化する。したがって、部品点数
が減少して、重量が小さくなり、構造が簡素化し、全体
の消費電力も低減する。さらに、回転体に格別の加工を
必要とせず、従来仕様の回転体を用いてその軸長のみ短
くすることができ、制御が複雑になることもない。
【0013】このように、この発明によれば、装置の簡
素化、小型化、軽量化および回転体の高速化ならびに消
費電力および回転損失の低減が可能である。
【0014】たとえば、前記ラジアル・アキシアル磁気
軸受が、前記固定部分側と前記回転体側に設けられた永
久磁石同志の磁気反発力により、前記回転体を持ち上げ
るとともに、前記回転体の軸方向の1箇所を径方向に保
持し、前記固定部分側に設けられた1個の電磁石によ
り、前記回転体を下向きに吸引して、前記回転体の軸方
向の1箇所を径方向に保持するとともに、前記回転体の
軸方向の位置を制御するものである。
【0015】この場合、回転体の重量は永久磁石によっ
て支持され、電磁石は回転体を下向きに吸引してその軸
方向の位置を制御するだけのものでよい。したがって、
従来のようにアキシアル磁気軸受の電磁石だけで回転体
の重量を支持する必要がなく、電磁石を小型で消費電力
の小さいものにすることができる。
【0016】たとえば、前記固定部分側の上向きの部分
と前記回転体側の下向きの部分のいずれか一方に2個の
環状の永久磁石が径方向に間隔をおいて前記回転体と同
心状に配置され、同他方に1個の環状の永久磁石が前記
回転体と同心状に配置されており、前記他方の1個の永
久磁石が、径方向について、前記一方の2個の永久磁石
の中間に配置され、前記各永久磁石が軸方向の両端に磁
極を有し、かつ相対する側の磁極が同極性となるように
配置されており、前記固定部分側の上向きの部分に、前
記回転体側の磁性体よりなる部分に対向するように前記
1個の電磁石が配置されている。
【0017】このようにすれば、3個の永久磁石だけで
回転体の重量を支持するとともに、回転体の1箇所を径
方向に保持することができ、1個の電磁石だけで回転体
を下向きに吸引するとともに、回転体の1箇所を径方向
に保持することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
をフライホイール式電力貯蔵装置に適用した実施形態に
ついて説明する。
【0019】図1は、電力貯蔵装置における軸受装置の
主要部の構成を概略的に示している。
【0020】軸受装置は、鉛直軸状の回転体(1) を径方
向および軸方向に非接触支持するものであって、径方向
変位検出ユニット(2) 、軸方向変位検出ユニット(3) 、
上側の制御型ラジアル磁気軸受(上部磁気軸受)(4) 、
下側の永久磁石併用の制御型ラジアル・アキシアル磁気
軸受(下部磁気軸受)(5) 、および発電兼用の永久磁石
型同期電動機(6) を備えており、これらが固定部分を構
成するハウジング(7)の内部に配置されている。ハウジ
ング(7) は、実際は、複数の部品を結合することにより
一体化され、鉛直な段付円筒状に形成されているが、図
面には、その内面だけを概略的に示している。ハウジン
グ(7) の中間上寄りの部分の内径はその上下の部分に比
べてかなり大きく、下端部の内径はその上側の部分に比
べて少し大きくなっている。また、ハウジング(7) の内
部は、風損を防ぐため、図示しない適当な手段によりた
とえば10-1〜10-3Torr程度の真空状態に保持される
ようになっている。
【0021】なお、以下の説明において、軸方向の軸
(鉛直軸)をZ軸、Z軸と直交するとともに互いに直交
する2つの径方向の軸(水平軸)をX軸およびY軸とす
る。
【0022】回転体(1) は、ハウジング(7) 内の中心に
同心状に配置されている。回転体(1) の中間上寄りの部
分に、ハウジング(7) の中間上寄りの大径部内に位置す
るフライホイール(8) が固定されている。フライホイー
ル(8) は、余剰電力を回転運動エネルギとして貯えてお
くためのものである。また、ハウジング(7) の下端部内
に位置する回転体(1) の下端に、非磁性体よりなるフラ
ンジ(9) が固定されている。
【0023】上部磁気軸受(4) は、フライホイール(8)
より少し上側の回転体(1) の部分を径方向に非接触支持
して、X軸およびY軸方向の位置を制御するものであ
る。磁気軸受(4) は、回転体(1) をX軸方向の両側から
挟むようにハウジング(7) 内に固定されて回転体(1) を
X軸方向の両側(外側)に吸引する1対のX軸方向電磁
石(4x)と、回転体(1) をY軸方向の両側から挟むように
ハウジング(7) 内に固定されて回転体(1) をY軸方向の
両側に吸引する1対のY軸方向電磁石(図示略)とを備
えている。
【0024】下部磁気軸受(5) は、回転体(1) を持ち上
げて、そのフランジ(9) の部分を径方向および軸方向に
非接触支持するものであり、ハウジング(7) の底壁とフ
ランジ(9) の間に設けられている。磁気軸受(5) は、ハ
ウジング(7) 側の2個の環状永久磁石(固定永久磁石)
(10)(11)、回転体(1) 側の1個の環状永久磁石(可動永
久磁石)(12)、ハウジング(7) 側の1個の電磁石(13)お
よび回転体(1) 側の1個の環状磁性部材(14)とを備えて
いる。
【0025】2個の固定永久磁石(10)(11)は、径方向に
間隔をおいて、回転体(1) と同心になるようにハウジン
グ(7) の底壁に埋込み状に固定され、これらの上部が底
壁上面から上方に突出している。可動永久磁石(12)は、
回転体(1) と同心になるようにフランジ(9) の下部外周
にはめ止められている。可動永久磁石(12)の径方向の厚
さは比較的薄くて、その厚さの中間の直径は2個の固定
永久磁石(10)(11)の厚さの中間の直径の平均にほぼ等し
く、可動永久磁石(12)は2個の固定永久磁石(10)(11)の
径方向の中間位置の上方に位置している。3個の永久磁
石(10)(11)(12)は軸方向の両端に磁極を有し、相対する
磁極が同極性となるように配置されている。たとえば、
相対する2個の固定永久磁石(10)(11)の上端の磁極と可
動永久磁石(12)の下端の磁極は、N極となっている。
【0026】内側の固定永久磁石(10)の内側のハウジン
グ(7) の底壁に、軟磁性体よりなる断面U状のヨーク部
材(13a) が回転体(1) と同心になるように埋込み状に固
定されており、ヨーク部材(13a) の環状みぞに電磁石コ
イル(13b) がはめ止められて、電磁石コイル(13b) の下
端面および内外両周面がヨーク部材(13a) で覆われてい
る。電磁石コイル(13b) およびヨーク部材(13a) の上端
面はハウジング(7) の底壁上面とほぼ面一であり、ヨー
ク部材(13a) の上端面に、複数の環状の上方突出部(15
a) が同心状に形成されている。磁性部材(14)は、たと
えば軟磁性体よりなり、電磁石コイル(13b) およびヨー
ク部材(13a) の上端面に対向するように、フランジ(9)
の下端面に同心状にかつ埋込み状に固定されている。磁
性部材(14)の下端面はフランジ(9) の下端面とほぼ面一
であり、磁性部材(14)の下端面に、複数の環状の下方突
出部(14a) がヨーク部材(13a) の上方突出部(15a) に対
向するように同心状に形成されている。ヨーク部材(13
a) と電磁石コイル(13b) により、電磁石(13)が構成さ
れている。
【0027】径方向変位検出ユニット(2) は、上部磁気
軸受(4) の近傍に設けられ、この部分の回転体(1) のX
軸方向およびY軸方向の変位を検出する径方向変位検出
手段を構成している。検出ユニット(2) は、回転体(1)
をX軸方向の両側から挟むようにハウジング(7) 内に固
定されて回転体(1) との間のX軸方向の空隙の大きさを
検出する1対のX軸方向変位センサ(X軸センサ)(2x)
と、回転体(1) をY軸方向の両側から挟むようにハウジ
ング(7) 内に固定されて回転体(1) との間のY軸方向の
空隙の大きさを検出する1対のY軸方向変位センサ(Y
軸センサ)(図示略)とを備えている。そして、検出ユ
ニット(2) は、1対のX軸センサ(2x)の出力に基づいて
上部磁気軸受(4) の近傍の回転体(1) の部分のX軸方向
の変位を求め、1対のY軸センサの出力に基づいて同部
分のY軸方向の変位を求める。
【0028】軸方向変位検出ユニット(3) は、回転体
(1) のZ軸方向の変位を検出する軸方向変位検出手段を
構成しており、ハウジング(7) 内の適当箇所に設けられ
て回転体(1) の端面部分との間の空隙の大きさを検出す
る1個のZ軸方向変位センサ(Z軸センサ)(16)を備え
ている。Z軸センサ(16)は、たとえば、ハウジング(7)
の頂壁に設けられて、回転体(1) の上端面との間の空隙
の大きさを検出する。そして、検出ユニット(3) は、Z
軸センサ(16)の出力に基づいて回転体(1) のZ軸方向の
変位を求める。
【0029】検出ユニット(2)(3)および磁気軸受(4)(5)
は、図示しない磁気軸受制御装置に接続されている。磁
気軸受制御装置は、検出ユニット(2)(3)の出力に基づい
て、各磁気軸受(4)(5)の電磁石(4x)(13)に供給する励磁
電流を制御する。磁気軸受制御装置から各電磁石(4x)(1
3)に励磁電流が供給されることにより、回転体(1) が所
定の運転位置に非接触支持され、磁気軸受制御装置が検
出ユニット(2)(3)の出力に基づいて各電磁石(4x)(13)の
励磁電流を制御することにより、回転体(1) のX軸、Y
軸およびZ軸方向の位置が制御される。
【0030】下部磁気軸受(5) において、2個の固定永
久磁石(10)(11)と可動永久磁石(12)の相対する磁極が同
極性であるため、可動永久磁石(12)は固定永久磁石(10)
(11)から上向きの磁気反発力を受け、これにより、回転
体(1) が持ち上げられる。また、可動永久磁石(12)は、
2個の固定永久磁石(10)(11)の径方向の中間位置の上方
に位置しているため、固定永久磁石(10)(11)からの磁気
反発力の径方向成分により、径方向に2個の固定永久磁
石(10)(11)の中間に保持され、回転体(1) が径方向にハ
ウジング(7) のほぼ中心の運転位置に保持される。電磁
石(13)に通電されていない状態では、回転体(1) は、固
定永久磁石(10)(11)からの磁気反発力により、軸方向に
運転位置より少し上方まで持ち上げられる。電磁石(13)
(のコイル(13b) )に通電されることにより、ヨーク部
材(13a) の上方突出部(15a) と磁性部材(14)の下方突出
部(14a) の間に磁気吸引力が発生し、これにより、回転
体(1) が下向きに吸引され、回転体(1) は、軸方向につ
いて、回転体(1) の重量と電磁石(13)の磁気吸引力を合
わせた下向きの力と、固定永久磁石(10)(11)からの磁気
反発力による上向きの力とが釣合う運転位置に保持され
る。そして、軸方向変位検出ユニット(3) の出力に基づ
いて、電磁石(13)の励磁電流が制御されることにより、
回転体(1) のZ軸方向の位置が制御される。一方、上部
磁気軸受(4)において、2対の電磁石(4x)の磁気吸引力
により、径方向について、回転体(1)がハウジング(7)
のほぼ中心の運転位置に保持され、電磁石(4x)の励磁電
流が制御されることにより、回転体(1) のX軸およびY
軸方向の位置が制御される。その結果、2組の磁気軸受
(4)(5)により、回転体(1) 全体が径方向および軸方向に
所定の運転位置に非接触支持される。
【0031】電動機(6) は、電力貯蔵時に電動機として
電力取出し時に発電機として機能するものであり、フラ
イホイール(8) とフランジ(9) の間のハウジング(7) 内
に設けられている。電動機(6) は、回転体(1) の外周に
設けられたロータ(17)と、その周囲のハウジング(7) 内
に固定されたステータ(18)とから構成されている。そし
て、回転体(1) は、電力貯蔵時に、上記のように磁気軸
受(4)(5)で運転位置に非接触支持された状態で、電動機
(6) によって高速回転させられる。
【0032】上記の軸受装置では、軸方向の2箇所に磁
気軸受(4)(5)を設けるだけでよい。しかも、ラジアル・
アキシアル磁気軸受(5) は、従来のアキシアル磁気軸受
のように回転体のフランジの部分を軸方向の両側から挟
むように配置された1対の電磁石を備えたものでなく、
フランジ(9) に対向するハウジング(7) の部分に1個の
電磁石(13)が設けられただけのものであるから、この磁
気軸受(5) による回転体(1) の長さの増加は小さい。し
たがって、従来のものに比べて、回転体(1) がかなり短
くなる。このため、回転体(1) の重量が減少するととも
に、固有振動数が高くなり、高速回転が可能になる。ま
た、軸受装置全体で必要な電磁石の数は5個であり、従
来よりかなり少なくなる。電磁石の数の減少に伴って、
電力増幅器の数も減少し、全体で3軸を制御するだけで
よいので、磁気軸受制御装置の制御回路も簡素化する。
したがって、部品点数が減少して、重量が小さくなり、
構造が簡素化し、全体の消費電力も低減する。また、能
動型磁気軸受が支持する軸数(支持点)が減少し、能動
型磁気軸受が発生する支持力が少なくてすみ、鉄損によ
る回転損失も減少する。回転体にテーパ面などの格別の
加工を必要とせず、従来仕様の回転体を用いてその軸長
のみ短くすることができ、制御が複雑になることもな
い。
【0033】上記実施形態では、ラジアル・アキシアル
磁気軸受(5) で支持されるフランジ(9) が回転体(1) の
下端に設けられているが、フランジ(9) は回転体(1) の
高さの中間部あるいは上端に設けられてもよい。固定永
久磁石(10)(11)および電磁石(13)は環状のものであるか
ら、回転体(1) の高さの中間部あるいは上端に設けられ
たフランジを回転体(1) と干渉することなく下から支持
することができる。したがって、ラジアル・アキシアル
磁気軸受(5) を上側に、ラジアル磁気軸受(4)を下側に
配置することもできる。
【0034】ラジアル磁気軸受(4) およびラジアル・ア
キシアル磁気軸受(5) の具体的な構成は、上記実施形態
のものに限らず、適宜変更可能である。たとえば、ラジ
アル磁気軸受(4) は、3個の電磁石を備えたものであっ
てもよい。また、ラジアル磁気軸受(4) を、回転体の位
置制御機能の他に回転体を回転駆動する電動駆動機能を
有するものにして、電動機(6) をなくすこともできる。
電動駆動機能を有する制御型ラジアル磁気軸受は、浮上
回転モータあるいはベアリングレス・モータなどとして
知られている。
【0035】電力貯蔵装置の具体的な構成構成も、上記
実施形態のものに限らず、適宜変更可能である。
【0036】この発明は、フライホイール式電力貯蔵装
置以外の軸受装置にも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明をフライホイール式電力貯蔵
装置に適用した実施形態を示す磁気軸受装置の縦断面図
である。
【符号の説明】
(1) 回転体 (4) 制御型ラジアル磁気軸受 (4x) X軸方向電磁石 (5) 永久磁石併用の制御型ラジアル・ア
キシアル磁気軸受 (7) ハウジング(固定部分) (10)(11) 固定永久磁石 (12) 可動永久磁石 (13) 電磁石 (14) 磁性部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鉛直状の回転体を固定部分に対して非接触
    状態に支持するための軸受装置であって、複数の電磁石
    を用いて前記回転体の軸方向の1箇所を径方向に非接触
    支持する1組の制御型ラジアル磁気軸受と、複数の永久
    磁石および1個の電磁石を用いて前記回転体の軸方向の
    他の1箇所を径方向および軸方向に非接触支持する永久
    磁石併用の制御型ラジアル・アキシアル磁気軸受とを備
    えていることを特徴とする軸受装置。
  2. 【請求項2】前記ラジアル・アキシアル磁気軸受が、前
    記固定部分側と前記回転体側に設けられた永久磁石同志
    の磁気反発力により、前記回転体を持ち上げるととも
    に、前記回転体の軸方向の1箇所を径方向に保持し、前
    記固定部分側に設けられた1個の電磁石により、前記回
    転体を下向きに吸引して、前記回転体の軸方向の1箇所
    を径方向に保持するとともに、前記回転体の軸方向の位
    置を制御するものであることを特徴とする請求項1の軸
    受装置。
  3. 【請求項3】前記固定部分側の上向きの部分と前記回転
    体側の下向きの部分のいずれか一方に2個の環状の永久
    磁石が径方向に間隔をおいて前記回転体と同心状に配置
    され、同他方に1個の環状の永久磁石が前記回転体と同
    心状に配置されており、前記他方の1個の永久磁石が、
    径方向について、前記一方の2個の永久磁石の中間に配
    置され、前記各永久磁石が軸方向の両端に磁極を有し、
    かつ相対する側の磁極が同極性となるように配置されて
    おり、前記固定部分側の上向きの部分に、前記回転体側
    の磁性体よりなる部分に対向するように前記1個の電磁
    石が配置されていることを特徴とする請求項2の軸受装
    置。
JP9108745A 1997-04-25 1997-04-25 軸受装置 Withdrawn JPH10299772A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102454701A (zh) * 2010-10-21 2012-05-16 吴小平 (多极化取向)互厄及层叠式永磁悬浮轴承
JP2014149080A (ja) * 2013-01-31 2014-08-21 Eskaef Manutic Mechatronic 磁気軸受上の高速フライホイール
CN105024479A (zh) * 2015-07-23 2015-11-04 江苏大学 一种飞轮储能装置
CN105612361A (zh) * 2013-10-25 2016-05-25 埃地沃兹日本有限公司 保护轴承、轴承装置及真空泵
CN108194506A (zh) * 2018-01-26 2018-06-22 北京航空航天大学 一种低功耗磁悬浮控制力矩陀螺高速转子系统

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