JPH10280992A - 空燃比センサの異常検出装置 - Google Patents

空燃比センサの異常検出装置

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JPH10280992A
JPH10280992A JP9637597A JP9637597A JPH10280992A JP H10280992 A JPH10280992 A JP H10280992A JP 9637597 A JP9637597 A JP 9637597A JP 9637597 A JP9637597 A JP 9637597A JP H10280992 A JPH10280992 A JP H10280992A
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浩一 斎木
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    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/02Circuit arrangements for generating control signals
    • F02D41/14Introducing closed-loop corrections
    • F02D41/1438Introducing closed-loop corrections using means for determining characteristics of the combustion gases; Sensors therefor
    • F02D41/1444Introducing closed-loop corrections using means for determining characteristics of the combustion gases; Sensors therefor characterised by the characteristics of the combustion gases
    • F02D41/1454Introducing closed-loop corrections using means for determining characteristics of the combustion gases; Sensors therefor characterised by the characteristics of the combustion gases the characteristics being an oxygen content or concentration or the air-fuel ratio
    • F02D41/1456Introducing closed-loop corrections using means for determining characteristics of the combustion gases; Sensors therefor characterised by the characteristics of the combustion gases the characteristics being an oxygen content or concentration or the air-fuel ratio with sensor output signal being linear or quasi-linear with the concentration of oxygen

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  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 広域型空燃比センサの異常を精度良く検出す
ることができる異常検出装置を提供する。 【解決手段】 排気ガス浄化装置の内部に理論空燃比の
前後において出力が急激に変化する特性を持つO2セン
サを設ける。排気ガス浄化装置上流側の広域型空燃比セ
ンサ(LAFセンサ)の傾き劣化判定を実行する際に
は、燃料の空燃比をO2センサ出力に基づいてフィード
バック制御し、その操作量としての空燃比補正係数の振
幅(KAF(n)−KAF(n−1))およびLAFセ
ンサ出力による検出当量比の振幅(KACT(n)−K
ACT(n−1))を共に通常のLAFセンサ出力に基
づく空燃比フィードバック制御時よりも大きくする。こ
れら2つの振幅から算出される傾き度合い係数K61C
(S504)が所定上限値と下限値(K61CH,K6
1CL)の範囲にないときにLAFセンサが傾き劣化し
ていると判定する(S505,510)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の排気中
の酸素濃度に比例した信号を出力する空燃比センサの異
常、特にセンサ素子の経年劣化による異常を検知するた
めの空燃比センサの異常検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、酸素濃度に比例した信号を出力す
る広域型の空燃比センサの異常、特に、センサ素子のク
ラックの発生等に起因して、図12に示すように、排気
中の酸素濃度と空燃比センサ出力との相関を示す空燃比
センサ出力特性曲線の傾き(以下、空燃比センサの出力
勾配と云う)が、初期状態から大側(敏感側)又は小側
(鈍感側)にずれるような形態の劣化を検知する空燃比
センサの異常検出装置が、例えば特開平8−28580
8号公報に開示されている。この空燃比センサの異常検
出装置は、所定の異常診断条件が成立し且つ内燃機関が
定常運転状態にあるときに、上記広域型の空燃比センサ
によって検出された空燃比と目標空燃比との偏差に応じ
て設定される空燃比補正係数の振幅と、上記空燃比セン
サによって検出された空燃比の振幅とを比較し、該比較
結果に基づいて、上記空燃比センサの出力勾配に関する
劣化を検出するように構成されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の空燃比センサの異常検出装置においては、上記異常
検出中の空燃比補正係数の変動幅が小さく、このため、
空燃比補正係数の振幅及び上記空燃比センサによって検
出された空燃比の振幅が共に小さくなり、このためこれ
ら振幅を比較することにより空燃比センサの出力勾配に
関する劣化を検出しようとしても、これら振幅に空燃比
センサの状態を充分に反映させることができず、このた
め、空燃比センサの異常を精度良く検出できないと云う
不都合があった。
【0004】本発明は上記問題点を解決すためになされ
たもので、広域型の空燃比センサの異常を精度良く検出
することができる空燃比センサの異常検出装置を提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、内燃機関の排気系に設けら
れた排気ガス浄化手段の上流側に設けられ、排気中の酸
素濃度に比例する値を出力する第1の空燃比センサと、
前記排気ガス浄化手段の下流側又は内部に設けられ、排
気中の酸素濃度に応じてリッチまたはリーンの値を出力
する第2の空燃比センサと、前記第1の空燃比センサ及
び前記第2の空燃比センサの少なくとも1方の出力に基
づいて変化される係数を用いて前記内燃機関に供給され
る燃料の空燃比を制御する空燃比制御手段とを具備する
内燃機関の空燃比制御装置のための空燃比センサの異常
検出装置において、前記第2の空燃比センサの出力が前
記リーンの値である期間は前記係数を前記燃料の空燃比
がリッチ化される方向に継続して変化させると共に、前
記第2の空燃比センサの出力が前記リッチの値である期
間は前記係数を前記空燃比がリーン化される方向に継続
して変化させるモニタ空燃比制御を実行するモニタ空燃
比制御手段と、該モニタ空燃比制御手段によって前記係
数が変化されるときに、該変化される係数の振幅と当該
係数の変化に伴う前記第1の空燃比センサの出力の振幅
とに基づいて、前記第1の空燃比センサの異常を検出す
る異常検出手段とを備えたことを特徴とする。
【0006】この構成によって、異常検出手段が第1の
空燃比センサの異常を検出する際には、第2の空燃比セ
ンサの出力がリッチの値とリーンの値との間で反転する
程度に上記係数が変化され、上記係数の振幅・周期およ
び第1の空燃比センサの出力の変化の振幅・周期が第1
の空燃比センサ出力に基づく通常の空燃比フィードバッ
ク制御実行中よりも大きくなるので、上記2つの振幅の
相関関係に第1の空燃比センサの状態が充分に反映さ
れ、このため、これら2つの振幅に基づいて、第1の空
燃比センサが異常か否かが精確に判定できる。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載の空
燃比センサの異常検出装置において、前記異常検出手段
は、前記モニタ空燃比制御手段によって前記係数が変化
されるときの前記係数の振幅と該係数の変化に伴う前記
第1の空燃比センサの出力の振幅との比を演算し、該演
算された比を予め設定された値と比較して前記第1の空
燃比センサの異常を検出することを特徴とする。
【0008】この構成によって、第1の空燃比センサの
出力勾配の初期状態からの変化がエミッションの基準を
クリアできる程度であるか否かを判断できるように、上
記比の値に対して上限値及び下限値の少なくとも一方を
設定し、該設定された上限値及び下限値の少なくとも一
方と、上記比とを比較することにより、第1の空燃比セ
ンサの異常が検出される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面を
参照して説明する。
【0010】図1は、本発明の実施の一形態に係る内燃
機関(以下「エンジン」という)及びその制御装置の構
成を示す図である。同図中、1は各気筒に吸気弁及び排
気弁(図示せず)を各1対ずつ設けたDOHC直列4気
筒のエンジンである。
【0011】エンジン1の吸気管2は分岐部(吸気マニ
ホルド)11を介してエンジン1の各気筒の燃焼室に連
通する。吸気管2の途中にはスロットル弁3が配されて
いる。スロットル弁3にはスロットル弁開度(θTH)
センサ4が連結されており、スロットル弁開度θTHに
応じた電気信号を出力して電子コントロールユニット
(以下「ECU」という)5に供給する。本実施の形態
では、ECU5が、空燃比制御手段、モニタ空燃比制御
手段、及び異常検出手段を構成する。
【0012】吸気管2には、スロットル弁3をバイパス
する補助空気通路6が設けられており、該通路6の途中
には補助空気量制御弁7が配されている。補助空気量制
御弁7は、ECU5に接続されており、ECU5により
その開度が制御される。
【0013】吸気管2のスロットル弁3の上流側には吸
気温(TA)センサ8が装着されており、その検出信号
がECU5に供給される。吸気管2のスロットル弁3と
吸気マニホルド11の間には、チャンバ9が設けられて
おり、チャンバ9には吸気管内絶対圧(PBA)センサ
10が取り付けられている。PBAセンサ10の検出信
号はECU5に供給される。
【0014】エンジン1の本体にはエンジン水温(T
W)センサ13が装着されており、その検出信号がEC
U5に供給される。ECU5には、エンジン1のクラン
ク軸(図示せず)の回転角度を検出するクランク角度位
置センサ14が接続されており、クランク軸の回転角度
に応じた信号がECU5に供給される。クランク角度位
置センサ14は、エンジン1の特定の気筒の所定クラン
ク角度位置で信号パルス(以下「CYL信号パルス」と
いう)を出力する気筒判別センサ、各気筒の吸入行程開
始時の上死点(TDC)に関し所定クランク角度毎のク
ランク角度位置で(4気筒エンジンではクランク角18
0度毎に)TDC信号パルスを出力するTDCセンサ及
びTDC信号パルスより短い一定クランク角周期(例え
ば30度周期)で1パルス(以下「CRK信号パルス」
という)を発生するCRKセンサから成り、CYL信号
パルス、TDC信号パルス及びCRK信号パルスがEC
U5に供給される。これらの信号パルスは、燃料噴射時
期、点火時期等の各種タイミング制御及びエンジン回転
数NEの検出に使用される。
【0015】また、車輪には車速(VPLS)センサ2
4が取り付けられ、該VPLSセンサ24により検出さ
れた車速VPLSは電気信号に変換され、ECU5に供
給される。
【0016】吸気マニホルド11の吸気弁の少し上流側
には、各気筒毎に燃料噴射弁12が設けられており、各
噴射弁は図示しない燃料ポンプに接続されているととも
にECU5に電気的に接続されて、ECU5からの信号
により燃料噴射時期及び燃料噴射時間(開弁時間)が制
御される。エンジン1の点火プラグ(図示せず)もEC
U5に電気的に接続されており、ECU5により点火時
期θIGが制御される。
【0017】排気管16は分岐部(排気マニホルド)1
5を介してエンジン1の燃焼室に接続されている。排気
管16には分岐部15が集合する部分の直ぐ下流側に、
第1の空燃比センサとしての広域空燃比センサ(以下
「LAFセンサ」という)17が設けられている。さら
にLAFセンサ17の下流側には、排気ガス中のHC,
CO,NOx等の浄化を行う直下三元触媒19及び床下
三元触媒20が配されている。本実施の形態では、直下
三元触媒19及び床下三元触媒20が、特許請求の範囲
に記載した排気ガス浄化手段を構成する。
【0018】また上記三元触媒19および20の間には
第2の空燃センサとしての酸素濃度センサ(以下「O2
センサ」という)18が装着されている。
【0019】LAFセンサ17は、ローパスフィルタ2
2を介してECU5に接続されており、排気ガス中の酸
素濃度(空燃比)に略比例した電気信号を出力し、その
電気信号をECU5に供給する。O2センサ18は、そ
の出力が理論空燃比の前後において急激に変化する特性
を有し、その出力は理論空燃比よりリッチ側で高レベル
(リッチ側の値)となり、リーン側で低レベル(リーン
側の値)となる。O2センサ18は、ローパスフィルタ
23を介してECU5に接続されており、その検出信号
はECU5に供給される。
【0020】排気還流機構30は、吸気管2のチャンバ
9と排気管16とを接続する排気還流路31と、排気還
流路31の途中に設けられ、排気還流量を制御する排気
還流弁(EGR弁)32と、EGR弁32の弁開度を検
出し、その検出信号をECU5に供給するリフトセンサ
33とから成る。EGR弁32は、ソレノイドを有する
電磁弁であり、ソレノイドはECU5に接続され、その
弁開度がECU5からの制御信号によりリニアに変化さ
せることができるように構成されている。
【0021】蒸発燃料処理装置40では、燃料タンク4
1は通路42を介してキャニスタ45に連通し、キャニ
スタ45はパージ通路43を介して吸気管2のチャンバ
9に連通している。キャニスタ45は、燃料タンク41
内で発生する蒸発燃料を吸着する吸着剤を内蔵し、外気
取込口を有する。通路42の途中には、正圧バルブ及び
負圧バルブから成る2ウェイバルブ46が配設され、パ
ージ通路43の途中にはデューティ制御型の電磁弁であ
るパージ制御弁44が設けられている。パージ制御弁4
4は、ECU5に接続されており、ECU5からの信号
に応じて制御される。
【0022】また、ECU5には、大気圧を検出する大
気圧(PA)センサ21が接続されており、その検出信
号がECU5に供給される。
【0023】ECU5は、上述した各種センサからの入
力信号波形を整形して電圧レベルを所定レベルに修正
し、アナログ信号値をデジタル信号値に変化する等の機
能を有する入力回路と、中央処理回路(CPU)と、該
CPUで実行される各種演算プログラムや後述する各種
マップ及び演算結果等を記憶するROM及びRAMから
なる記憶回路と、燃料噴射弁12等の各種電磁弁や点火
プラグに駆動信号を出力する出力回路とを備えている。
【0024】ECU5は、上述の各種エンジン運転パラ
メータ信号に基づいて、LAFセンサ17及びO2セン
サ18の出力に応じたフィードバック制御運転領域やオ
ープン制御運転領域等の種々のエンジン運転状態を判別
するとともに、エンジン運転状態に応じ、下記式により
燃料噴射弁12の燃料噴射時間TOUTを演算し、この
演算結果に基づいて燃料噴射弁12を駆動する信号を出
力する。
【0025】TOUT(N)=TIMF×KTOTAL
×KCMDM×KAF ここでNは、気筒番号を表し、これを付したパラメータ
は気筒毎に算出される。なお、本実施の形態ではエンジ
ンへの燃料供給量は燃料噴射時間として算出されるが、
これは噴射される燃料量に対応するので、TOUTを燃
料噴射量若しくは燃料量とも呼んでいる。
【0026】また、TIMFは、吸入空気量に対応した
基本燃料量であり、この基本燃料量TIMFは、基本的
にはエンジン回転数NE及び吸気管内絶対圧PBAに応
じて設定されるが、スロットル弁3からエンジン1の燃
焼室に至る吸気系をモデル化し、その吸気系モデルに基
づいて吸入空気の遅れを考慮した補正を行うことが望ま
しい。その場合には、検出パラメータとしてスロットル
開度TH及び大気圧PAをさらに用いる。
【0027】KTOTALは、エンジン水温TWに応じ
て設定されるエンジン水温補正係数KTW,排気還流実
行中に排気還流量に応じて設定されるEGR補正係数K
EGR,蒸発燃料処理装置40によるパージ実行時にパ
ージ燃料量に応じて設定されるパージ補正係数KPUG
等のフィードフォワード系補正係数をすべて乗算するこ
とにより算出される補正係数である。
【0028】KCMDMは、エンジン回転数NE、吸気
管内絶対圧PBA等に応じて決定される目標空燃比係数
KCMD値に応じて燃料冷却補正を行って算出される最
終目標空燃比係数である。目標空燃比係数KCMDは、
空燃比A/Fの逆数、すなわち燃空比F/Aに比例し、
理論空燃比のとき値1.0をとるので、目標当量比とも
いう。KAFは、検出空燃比に基づいて適応制御(Self
Turning Regulation)により算出された適応補正係数
KSTRに応じて算出される空燃比補正係数である。
【0029】本実施の形態では、上述した燃料噴射時間
TOUT(N)の算出等の機能は、ECU5のCPUに
よる演算処理により実現されるので、この処理のフロー
チャートを参照して処理の内容を具体的に説明する。
【0030】図2および図3は、エンジン1に供給され
る燃料の空燃比が各種エンジン運転状態に応じた最適な
値となるように、LAFセンサ17の出力に基づいて、
空燃比補正係数KAFを算出するためのLAFフィード
バック制御のメインルーチンを示すフローチャートであ
る。本処理はTDC信号パルスの発生毎に実行される。
【0031】ステップS100では、θTHセンサ4,
TAセンサ8,PBAセンサ10等の各センサが異常で
あるか否かを判別し、異常である場合は、空燃比のフィ
ードバック制御を実行することを「1」で示すフィード
バック制御実行フラグFLAFFBを「0」に設定して
オープンループ制御とし(ステップS101)、適応制
御を実行することを「1」で示す適応制御実行フラグF
STRFBを「0」に設定し(ステップS102)、次
いでフィードバックの目標となる目標当量比KCMDを
算出し(ステップS103)、さらに、空燃比補正係数
KAFを1.0に設定して(ステップS104)、本処
理を終了する。
【0032】ステップS100で、各センサが異常でな
い場合は、続くステップS105から107の各判別を
行う。すなわち、エンジン水温TWがフィードバック開
始水温TW02以下か否かを判別し(ステップS10
5)、スロットル弁3が全開であるか否かを判別し(ス
テップS106)、エンジン回転数NEが所定高回転N
HOP以上又は所定低回転NLOP以下であるか否かを
判別する(ステップS107)。以上の判別の結果、ス
テップS105からS107のいずれかの答が肯定(Y
ES)のときは、エンジン1が過渡運転中であるとし
て、ステップS101からS104の処理を行い、本処
理を終了する。
【0033】ステップS105からS107のすべての
答が否定(NO)のときは、ステップS108に進み、
燃料カット(F/C)処理実行中であるか否かを判別
し、燃料カット処理実行中であるときは、ダウンカウン
トタイマtmAFFBDを所定時間TMAFFBDにセ
ットしてスタートさせ(ステップS109)、前記ステ
ップS101からS104の処理を実行して、本処理を
終了する。
【0034】ステップS108で、燃料カット処理実行
中でないときは、ステップS110及びS111の各判
別を行う。即ち、LAFセンサ17が活性であるか否か
を判別し(ステップS110)、ステップS109でス
タートさせたタイマtmAFFBDの値が「0」である
か否かを判別する(ステップS111)。
【0035】ステップS110及びS111のいずれか
が否定(NO)であるときは、前記フィードバック制御
実行フラグFLAFFBを「0」に設定してオープンル
ープ制御とし(ステップS112)、前記適応制御実行
フラグFSTRFBを「0」に設定し(ステップS11
3)、次いで目標当量比KCMDを算出し(ステップS
114)、空燃比補正係数KAFを平均値KREFに設
定し(ステップS115)、本処理を終了する。
【0036】ステップS110及びS111の答が双方
肯定(YES)のときは、前記フィードバック制御実行
フラグFLAFFBを「1」に設定してフィードバック
制御とし(ステップS116)、次いで目標当量比KC
MDを算出し(ステップS117)、更に、後述する図
4及び図5の処理により空燃比補正係数KAFを算出し
て(ステップS118)、本処理を終了する。
【0037】図2及び図3の処理においては、エンジン
運転状態が安定しているときは(ステップS105〜S
108の各答えがNOで、S110及びS111の各答
がYES)、LAFセンサ17の出力に基づいて、空燃
比補正係数KAFを算出し(ステップS118)、空燃
比をフィードバック制御(ステップS116)する。
【0038】次に、図4を参照して、図3のステップS
118の空燃比補正係数KAFの算出処理を説明する。
図4は、図3のステップS118の空燃比補正係数KA
Fの算出処理において、空燃比が各種エンジン運転状態
に応じた最適な値となるように、空燃比補正係数KAF
を算出するKAF算出処理のメインルーチンを示すフロ
ーチャートである。この処理は図2及び図3の処理と同
期してTDC周期で実行される。
【0039】先ず、LAFセンサ17の劣化を検出する
LAFストイキ劣化モニタ処理の実施条件の成立を
「1」で示すLAFストイキ劣化モニタ実施フラグFL
FSTMが「1」であるか否かを判別する(ステップS
201)。このLAFストイキ劣化モニタ処理は、排気
中の酸素濃度とLAFセンサ17の出力との相関を示す
特性曲線が垂直又は水平方向に平行移動するストイキず
れ劣化を検出するストイキずれ劣化モニタ処理、及び上
記特性曲線の傾きが変化する傾き劣化を検出する傾き劣
化モニタ処理を含む。
【0040】ここで、FLFSTM=1であれば、LA
Fストイキ劣化モニタ処理の実施条件が成立しているも
のとして、ステップS203以降の処理に進む。すなわ
ち、適応制御実行中であることをことを「1」で示す適
応制御実行フラグFSTRFBを「0」に設定し(ステ
ップS203)、LAFストイキ劣化モニタ処理を実行
する際の空燃比補正係数KAFの算出処理であるLAF
ストイキ劣化モニタKAF算出処理(ステップS20
4)を実行した後、該算出されたKAF値の変化を所定
幅に抑えるためのKAFリミットチェック処理(ステッ
プS205)を行い、本処理を終了する。
【0041】また、ステップS201において、FLF
STM=1でなければ、更にLAFセンサ17の応答性
劣化を判定するLAF応答性劣化モニタ処理の実施条件
の成立を「1」で示すLAF応答性劣化モニタ実施フラ
グFLFRPMSが「1」であるか否かを判別する(ス
テップS206)。
【0042】ここで、FLFRPMS=1であれば、L
AF応答性劣化モニタ処理の実施条件が成立しているも
のとして、上記適応制御実行フラグFSTRFBを
「0」に設定し(ステップS207)、LAF応答性劣
化モニタ処理を実行する際の空燃比補正係数KAFの算
出処理であるLAF応答性劣化モニタKAF算出処理を
実行(ステップS208)した後、該算出されたKAF
値の変化を所定幅に抑えるためのKAFリミットチェッ
ク処理(ステップS209)を行い、本処理を終了す
る。
【0043】また、ステップS206においてFLFR
PMS=1でなければ、LAF応答性劣化モニタ処理の
実施条件が成立していないものとして、適応制御実行フ
ラグFSTRFBを「1」に設定し(ステップS21
0)、適応制御手法による空燃比補正係数KSTRの算
出処理を行い(ステップS211)、該算出されたKS
TR値をKAF値として設定し(ステップS212)、
該KAF値に対して上記KAFリミットチェック処理
(ステップS213)を行った後、空燃比のオープンル
ープ制御実行時に使用される空燃比補正係数の平均値K
REFの算出処理(ステップS214)を行い、本処理
を終了する。
【0044】次に、図5〜図7を参照して、上記ステッ
プS204において実行されるLAFストイキ劣化モニ
タKAF算出処理を説明する。図5はLAFストイキ劣
化モニタKAF算出処理のプログラムを示すフローチャ
ートである。このLAFストイキ劣化モニタKAF算出
処理は上記図4の処理と同期してTDC周期で実行され
る。本実施の形態では、モニタ空燃比制御はLAFスト
イキ劣化モニタKAF算出処理により構成され、モニタ
空燃比制御手段は該LAFストイキ劣化モニタKAF算
出処理のプログラム及びECU5により構成される。
【0045】先ず、空燃比フィードバック制御における
比例項PSP、積分項ISP、およびリッチ・リーン反
転判別用のストイキ相当値SVO2OBDをそれぞれL
AFストイキ劣化モニタ用の所定値PSPLAF、IS
PLAF、およびSVO2LAFに設定する(ステップ
S301)。
【0046】次に、上記ステップS301において所定
値SVO2LAFに設定されたリッチ・リーン反転判別
用のストイキ相当値SVO2OBDに対して、O2セン
サ18の出力値SVO2が反転したか否かを判別する
(ステップS302)。反転していれば、該SVO2値
がSVO2OBD値を越えているか否かを判別する(ス
テップS303)。
【0047】ここで、SVO2>SVO2OBDであれ
ば、SVO2値がリーンからリッチ側の値に変化したも
のとして、上記所定値PSPLAFに設定された比例項
PSPをKAFの前回算出値から減算して(ステップS
304)、本処理を終了する一方、SVO2≦SVRE
Fであれば、SVO2値がリッチからリーン側の値に変
化したものとして、PSP値をKAF値の前回算出値に
加算し(ステップS305)、本処理を終了する。
【0048】また、上記ステップS302においてSV
O2値が反転していなければ、更にSVO2値がSVO
2OBD値よりも大きいか否かを判定する(ステップS
306)。SVO2>SVO2OBDであれば、SVO
2値がリッチ側の値である状態が継続しているものとし
て、上記所定値ISPLAFに設定された積分項ISP
をKAFの前回算出値から減算し(ステップS30
4)、本処理を終了する一方、SVO2≦SVO2OB
Dであれば、SVO2値がリーン側の値である状態が継
続しているものとして、ISP値をKAFの前回算出値
に加算し(ステップS305)、本処理を終了する。
【0049】図6はLAFストイキ劣化モニタ処理を実
行する際の空燃比補正係数KAFおよびO2センサ出力
SVO2の変化の様子を示すグラフ図である。
【0050】図6において、時刻t11にLAFストイ
キ劣化モニタ処理が開始されると、KAF値は、時刻t
12にO2センサ18の出力SVO2がストイキ相当値
SVO2OBDを越えるまで、上記図4のステップS3
05の処理が繰り返し実行されることにより、継続して
増加していく。時刻t12にSVO2値がストイキ相当
値SVO2OBDを越えると、上記ステップS311の
処理によりKAF値はPSP値だけ減少される。
【0051】また、時刻t12から時刻t13までは、
該時刻t13にSVO2値がストイキ相当値SVO2O
BDよりも小さくなり、上記ステップS312の処理が
実行されるまで、上記ステップS305の処理が繰り返
し実行されることによって、KAF値は継続して減少し
ていく。このように、KAF値は、LAFストイキ劣化
モニタ実行中は、O2センサ18の出力SVO2がスト
イキ相当値SVO2OBDに対して反転する毎に所定値
に設定された比例項PSPだけ増減されると共に、SV
O2値の反転から反転までの期間は、継続して増加又は
減少されるので、KAF値は通常の空燃比フィードバッ
ク制御実行中よりも大きな変動幅(振幅)及び周期で変
化する。
【0052】次に、図7を参照して、LAFストイキ劣
化モニタ処理及びLAF応答性劣化モニタ処理の実施条
件の成否を判定するモニタ条件判定処理を説明する。図
7は、モニタ条件判定処理のプログラムを示すフローチ
ャートであり、本処理は優先度の高い処理が実行されて
いない所謂バックグラウンドで実行される。
【0053】先ず、FDONERP=1であるか否か、
すなわち上記LAFセンサ応答性劣化モニタ処理が終了
したか否かを判別し(ステップS801)、O2センサ
18が活性状態にあるかを否かを判別し(ステップS8
02)、O2センサ18が正常であるか否かを判別する
(ステップS803)。
【0054】次いで、エンジン1及びエンジン1を搭載
した車両の運転状態を示す各パラメータが所定の領域に
あるか否かを判別する(ステップS804)ことによ
り、エンジン1及びエンジン1を搭載した車両の運転状
態が、LAFセンサの異常を精確に検出できる所定の運
転状態にあるか否かを判定する。即ち、エンジン水温T
Wが所定上下限値TWLAFMH,TWLAFMLの範
囲内にあるか否か、吸気温TAが所定上下限値TALA
FMH,TALAFMLの範囲内にあるか否か、エンジ
ン回転数NEが所定上下限値NELAFMH,NELA
FMLの範囲内にあるか否か、吸気管内絶対圧PBAが
所定上下限値PBLAFMH,PBLAFMLの範囲内
にあるか否か及び車速VPLSが所定上下限値VLAF
MH,VLAFMLの範囲内にあるか否かを判別し、す
べての判別の答が肯定(YES)のとき、エンジン1及
びエンジン1を搭載した車両の運転状態がLAFセンサ
の異常を精確に検出できる安定した所定の運転状態にあ
るものと判定する。
【0055】ここで、上記各パラメータが所定の領域に
あれば、更に上記空燃比フィードバックフラグFLAF
FBが「1」であるか否かを判別し(ステップS80
5)、KAF値がリミットアウトしているか否かを判別
する(ステップS806)。
【0056】以上の判別の結果、FDONERP=1で
LAFセンサ応答性劣化判定が終了したとき(ステップ
S801でNO)、O2センサ18が活性状態でないと
き(ステップS802でNO)、O2センサ18が正常
でないとき(ステップS803でNO)、エンジン1及
びエンジン1を搭載した車両の運転状態が上記所定の運
転状態にないとき(ステップS804でNO)、空燃比
のフィードバック制御実行中でないとき(ステップS8
05でNO)、KAF値がリミットアウトしているとき
(ステップS806でYES)は、モニタ条件不成立と
判定して、ステップS807に進み、ダウンカウントタ
イマtmLFMCHKに所定時間TMLFCHKをセッ
トしてスタートさせ、LAFストイキ劣化モニタの実行
を許可する条件が成立していることを「1」で示すLA
Fストイキ劣化モニタ実行許可フラグFLFMCHKを
「0」に設定し(ステップS808)、LAF応答性劣
化モニタ処理を開始することを「1」で示す応答性劣化
モニタ開始フラグFLFRPMSを「0」に設定して
(ステップS809)、本処理を終了する。
【0057】また、ステップS802〜S806の答が
すべて上記判定結果と反対の場合は、前記S807でス
タートしたタイマtmFLFMCHKの値が「0」であ
るか否かを判別する(ステップS810)。最初は、t
mLFMCHK>0であるので上記ステップS808に
進み、tmLFMCHK=0になれば、応答性劣化モニ
タの実行許可条件成立と判定して、LAFストイキ劣化
モニタ実行許可フラグFLFMCHKを「1」に設定
(ステップS811)した後、LAFストイキ劣化モニ
タ処理が終了したことを「1」で示すLAFストイキ劣
化モニタ終了フラグFDONESTMが「1」であるか
否かを判別する(ステップS812)。
【0058】ここで、FDONESTM=1であれば、
LAFストイキ劣化モニタ処理が終了したものとして、
LAF応答性劣化モニタ処理を実行すべく、LAF応答
性劣化モニタ実行フラグFLFRPMSを「1」に設定
し(ステップS813)、本処理を終了する一方、FD
ONESTM=1でなければ、LAFストイキ劣化モニ
タ処理が終了していないものとして、LAF応答性劣化
モニタ実行フラグFLFRPMSを「0」に設定して
(ステップS830)、本処理を終了する。
【0059】図7の処理においては、ステップS801
〜S806に所定の判定条件が成立したと判断されてか
ら所定時間TMLFMCHK経過後に、LAFストイキ
劣化モニタ実施許可フラグFLFCHKを「1」とし
て、LAFストイキ劣化モニタ処理を開始し、また、開
始されたLAFストイキ劣化モニタ処理が終了したとき
にLAF応答性劣化判定開始フラグFLFPMSを
「1」に設定して、LAF応答性劣化モニタ処理を開始
する。
【0060】次に、図8及び図9を参照してLAFスト
イキ劣化モニタ処理を説明する。図8,図9は、LAF
ストイキずれ劣化モニタ処理及び後述するLAF傾き劣
化モニタ処理を含むLAFストイキ劣化モニタ処理のメ
インルーチンを示すフローチャートである。図8,図9
の処理は、図4,図5の処理と同期してTDC周期で実
行される。
【0061】先ず、LAFストイキ劣化モニタ実行許可
フラグFLFMCHKが「1」であるか否かを判別する
(ステップS401)。ここで、FLFMCHK=1で
なければ、LAFストイキ劣化モニタ実施フラグFLF
STMを「0」に設定し(ステップS402)、所定時
間TMLFSTMをLAFストイキ劣化モニタ強制終了
タイマtmLFSTMにセットし(ステップS40
3)、LAFストイキ劣化モニタ実行中のSVO2値の
反転回数を積算する反転数積算カウンタNKACTを
「0」にリセットし(ステップS404)、SVO2値
反転時のKACTの積算値である検出当量比積算値KA
CTTを「0」にリセットし(ステップS405)、本
処理を終了する。尚、上記所定時間TMLFSTMは、
LAFストイキ劣化モニタ中にO2センサ出力SVO2
がリッチの値とリーンの値との間で一定時間反転しない
場合にLAFストイキ劣化モニタ処理を強制的に終了さ
せるために設定される時間である。
【0062】上記ステップS401において、FLFM
CHK=1であれば、更に吸気管内負圧の変動量|DP
BACYL|が所定変動量DPBLFMより小さい値で
あるか否かを判別する(ステップS406)。
【0063】ここで、|DPBACYL|≧DPBLF
Mであれば、|DPBACYL|値がLAFストイキ劣
化判定処理が実施可能な領域にないものとして、上記ス
テップS402以降の処理に進み、|DPBACYL|
<DPBLFMであれば、上記LAFストイキ劣化モニ
タ実行中フラグFLFSTMを「1」に設定(ステップ
S407)した後、O2センサ18の出力SVO2が上
記ステップS301で所定値SVO2LAFに設定され
たSVO2OBD値に対して反転したか否かを判別する
(ステップS408)。
【0064】ここで、SVO2値が反転していなけれ
ば、更に上記ステップS403にて所定時間TMLFS
TMにセットされたLAFストイキ劣化モニタ強制終了
タイマtmLFSTMが「0」であるか否かを判別する
(ステップS409)。
【0065】ここで、タイマtmLFSTMが「0」で
なければ、本処理を終了する一方、タイマtmLFST
Mが「0」であれば、LAFストイキ劣化モニタ開始後
上記所定時間TMLFSTMに亘ってO2センサ18の
出力が反転していないので、LAFセンサストイキ劣化
モニタ処理を強制的に終了させると共に、LAFストイ
キ劣化モニタ処理の終了を「1」で示すLAFストイキ
劣化モニタ終了フラグFDONESTMを「1」に設定
し、上記LAFストイキ劣化モニタ実行中フラグFLF
STMを「0」に設定し、(ステップS410)、本処
理を終了する。
【0066】また、ステップS408においてSVO2
値が上記SVO2OBD値に対して反転していれば、上
記所定時間TMLFSTMをLAFストイキ劣化モニタ
強制終了タイマにセットしてスタートさせ(ステップS
411)、上記反転数積算カウンタNKACTが「0」
であるか否かを判別する(ステップS412)。ここ
で、NKACT=0でなければ、KACTの今回検出値
を上記KACTT値に加算し(ステップS413)、後
述するLAF傾き劣化モニタ処理を実行(ステップS4
14)した後、カウンタNKACTを1だけインクリメ
ント(ステップS415)する。ステップS412でN
KACT=0であれば、今回ルーチンにおいては、上記
ステップS413,S414の処理を実行することなく
上記ステップS415の処理を実行する。
【0067】次に、上記反転数積算カウンタNKACT
が所定値NKACTC(例えば、5)以上の値であるか
否かを判別する(ステップS416)。ここで、NKA
CT<NKACTCであれば、本処理を終了する一方、
NKACT≧NKACTCであれば、下記式により平均
検出当量比KACTAVを算出する(ステップS41
7)。
【0068】 KACTAV=KACTT/(NKACT−1) これにより、LAFストイキ劣化モニタ開始後最初のS
VO2反転時を除く例えば4回分のSVO2反転時のK
ACT値の平均値が算出される。
【0069】次に、上記ステップS417において算出
されたKACTAV値がストイキずれ劣化判定のために
設定される所定下限値KACTAVL以上の値であるか
否かを判別する(ステップS418)。ここで、KAC
TAV<KACTAVLであれば、LAFセンサ17の
ストイキずれ劣化されたことを「1」で示すストイキず
れ劣化検出フラグFFSDSTMを「1」に設定し(ス
テップS419)、LAFセンサがストイキ劣化してい
ないことを「1」で示すLAFストイキ劣化OKフラグ
FOKSTMを「0」に設定(ステップS420)した
後、上記ステップS410に進む。
【0070】上記ステップS418においてKACTA
V≧KACTAVLであれば、更に該KACTAV値が
ストイキずれ劣化判定のために設定される所定上限値K
ACTAVH以下の値であるか否かを判別する(ステッ
プS421)。
【0071】ここで、KACTAV>KACTAVHで
あれば、LAFセンサ17のストイキずれ劣化が検出さ
れたものとして、上記ステップS419以降の処理に進
み、KACTAV≦KACTAVHであれば、ストイキ
ずれ劣化が検出されなかったものとして、上記LAFス
トイキずれ劣化OKフラグFOKSTMを「1」に設定
し(ステップS422)、上記ステップS410の処理
に進む。
【0072】次に、図10および図11を参照して上記
ステップS414にて実行されるLAF傾き劣化モニタ
処理を説明する。このLAF傾き劣化モニタ処理は、L
AFセンサ17が劣化してLAFセンサ17の出力勾配
が初期状態から変化するLAF傾き劣化を検出するため
の処理である。
【0073】図10はLAF傾き劣化モニタ処理のメイ
ンルーチンを示すフローチャートである。本実施の形態
では、LAF傾き劣化モニタ処理のプログラム及びEC
U5が、異常検出手段を構成する。
【0074】先ず、LAF傾き劣化モニタ処理の終了を
「1」で示すLAF傾き劣化判定終了フラグFEND6
1Cが「1」であるか否かを判別する(ステップS50
1)。ここで、FEND61C=1であれば、本処理を
終了する一方、FEND61C=1でなければ、更に上
記反転数積算カウンタNKACTが1以下の値であるか
否かを判別する(ステップS502)。NKACT≦1
であれば、今回のSVO2値反転時の検出当量比KAC
T(n)及び空燃比補正係数KAF(n)をそれぞれK
ACT(n−1)及びKAF(n−1)として設定し
(ステップS503)、本処理を終了する。
【0075】NKACT>1であれば、LAFセンサの
出力の振幅としての今回のSVO2値反転時の検出当量
比KACT(n)と前回反転時の検出当量比KACT
(n−1)との偏差(KACT(n)−KACT(n−
1))と、空燃比補正係数の振幅としての今回のSVO
2値反転時の空燃比補正係数KAF(n)と前回反転時
の空燃比補正係数KAF(n−1)との偏差(KAF
(n)−KAF(n−1))とから傾き度合係数K61
Cの今回値K61C(n)を下記式により算出する(ス
テップS504)。
【0076】K61C(n)={(KACT(n)−K
ACT(n−1))/(KAF(n)−KAF(n−
1))}×C (Cは定数、例えばC=64) この傾き度合係数K61Cは、O2センサ18の出力S
VO2がリーンの値とリッチの値との間で反転するよう
に空燃比補正係数KAFを変化させたときに、隣接する
2回のSVO2値反転時の検出当量比KACTの変化量
と、空燃比補正係数KAFの変化量との比から算出され
る係数であり、該傾き度合係数K61Cの所定期間内の
平均値が所定範囲にあるか否かを判断することによっ
て、LAFセンサ17が傾き劣化したか否かが判断され
る。
【0077】すなわち、上記反転数積算カウンタNKA
CTが5以上であるか否かを判別する(ステップS50
5)。ここで、NKACT<5であれば、LAFストイ
キ劣化モニタ開始後のSVO2値の反転回数がLAFセ
ンサ17の傾き劣化が検出可能な所定回数(5は、一例
である)に達していないものとして、傾き度合係数K6
1Cの今回値K61C(n)を前回値K61C(n−
1)とし、前回値K61C(n−1)を2回前値K61
C(n−2)とし、2回前値K61C(n−2)を3回
前値K61C(n−3)として(ステップS506)、
上記ステップS503に進む。ステップS505におい
て、NKACT≧5であれば、傾き度合係数K61Cの
平均値K61CAVを下記式により算出する(ステップ
S507)。
【0078】K61CAV={K61C(n)+K61
C(n−1)+K61C(n−2)+K61C(n−
3)}/4 このようにして算出された、K61CAV値は、LAF
ストイキ劣化モニタ開始後の最初の反転時(後述する図
11の時刻t22)を除いて、SVO2値の2回目の反
転(t23)から6回目の反転(t27)までの間(K
AF値の変化周期の1.5周期に相当する)に算出され
たK61Cの平均値である。
【0079】次に、上記K61CAV値がLAFセンサ
17の傾き劣化を判定するために設定される所定下限値
K61CL以上の値であるか否かを判別する(ステップ
S508)。ここで、K61CAV<K61CLであれ
ば、LAFセンサ17の鈍感側(小側)への傾き劣化が
検出されたものとして、LAFセンサ17が傾き劣化が
検出されたことを「1」で示すLAF傾き劣化フラグF
FSD61Cを「1」に設定すると共に(ステップS5
09)、LAF傾き劣化が検出されなかったことを
「1」で示すLAF傾き劣化OKフラグFHOK61C
を「0」に設定し(ステップS510)、上記LAF傾
き劣化判定終了フラグFEND61Cを「1」に設定し
(ステップS511)、上記ステップS503に進む。
【0080】また、ステップS508においてK61C
AV≧K61CLであれば、更にK61CAV値がLA
Fセンサ17の傾き劣化を判定するために設定される所
定上限値K61CH以下の値であるか否かを判別する
(ステップS512)。ここで、K61C>K61CH
であれば、LAFセンサ17の敏感側(大側)への傾き
劣化が検出されたものとして、上記ステップS511以
降の処理に進む一方、K61CAV≦K61CHであれ
ば、上記LAF傾き劣化判定終了フラグFEND61C
を「1」に設定し、上記ステップS503の処理に進
む。
【0081】図11はLAF傾き劣化モニタ処理実行中
のSVO2値、KAF値、およびKACT値の変化の様
子を示すグラフ図である。
【0082】図11において、時刻t21にLAF傾き
劣化モニタ処理が開始され、時刻t22にモニタ処理開
始後最初にSVO2値がSVO2OBDに対して反転し
たときの反転数積算カウンタNKACTのカウント値を
「0」とし、以後、各時刻t23,t24,t25,t
26,t27にSVO2値がSVO2OBDに対して反
転する毎に、上記反転数積算カウンタNKACTのカウ
ント値が「1」ずつインクリメントされていく。
【0083】同図においては、時刻t23におけるKA
F値と時刻t24におけるKAF値との偏差(振幅)が
ΔKAFとして示され、この時刻t23から時刻t24
までのKAF値の変化に対応する検出当量比KACTの
変化量(振幅)がΔKACTとして示されている。
【0084】以上詳述したように、本実施の形態の空燃
比センサの異常検出装置によれば、LAFセンサ17の
傾き劣化を検出するLAF傾き劣化モニタ処理を行うと
きに、空燃比制御をLAFセンサ17の出力に基づく通
常のフィードバック制御からO2センサ18の出力に基
づくモニタ用のフィードバック制御に切り換えて、空燃
比補正係数KAFの振幅ΔKAFおよびLAFセンサ1
7による検出当量比KACTの振幅ΔKACTが共に大
きくなるようにしたので、これら2つの振幅から算出さ
れる傾き度合係数K61CにLAFセンサ17の出力勾
配の経年変化を充分に反映させることができ、このた
め、上記傾き度合係数K61Cに基づいてLAFセンサ
17の傾き劣化を精度良く検出できる。
【0085】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の空燃比センサの
異常検出装置によれば、空燃比のフィードバック制御に
おける操作量として用いられる係数の振幅と第1の空燃
比センサの出力の振幅とに基づいて、第1の空燃比セン
サの異常を検出する場合に、第2の空燃比センサの出力
がリッチの値とリーンの値との間で反転する程度に上記
係数が変化され、該係数の振幅と第1の空燃比センサの
出力の振幅とが第1の空燃比センサの出力による通常の
空燃比フィードバック制御実行時と比較して大きくなる
ので、第1の空燃比センサの劣化状態が充分に上記係数
の振幅と第1の空燃比センサの出力の振幅との相関関係
に反映され、このためこれら2つの振幅に基づいて、第
1の空燃比センサの異常を精度良く検出できる。
【0086】また、請求項2記載の空燃比センサの異常
検出装置によれば、例えば第1の空燃比センサの出力勾
配が酸素濃度変化に対して敏感側(大側)に変化したと
きの劣化、及び第1の空燃比センサの出力勾配が酸素濃
度変化に対して鈍感側(小側)に変化したときの劣化の
少なくとも一方が精度良く検出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る内燃機関及びその
制御装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】LAFフィードバック制御のメインルーチンを
示すフローチャートである。
【図3】LAFフィードバック制御のメインルーチンを
示すフローチャートである。
【図4】空燃比補正係数KAFの算出処理のメインルー
チンを示すフローチャートである。
【図5】LAFセンサ劣化モニタKAF算出処理のプロ
グラムを示すフローチャートである。
【図6】LAF劣化モニタ処理実行中のKAF値および
SVO2値の変化の様子を示すグラフ図である。
【図7】モニタ条件判定処理のプログラムを示すフロー
チャートである。
【図8】LAFストイキ劣化モニタ処理のプログラムを
示すフローチャートである。
【図9】LAFストイキ劣化モニタ処理のプログラムを
示すフローチャートである。
【図10】LAF傾き劣化モニタ処理のプログラムを示
すフローチャートである。
【図11】LAF傾き劣化モニタ処理実行中のKAF
値、KACT値及びSVO2値の変化の様子を示すグラ
フ図である。
【図12】LAFセンサの傾き劣化を説明するグラフ図
である。
【符号の説明】 1 エンジン(内燃機関) 5 ECU(空燃比制御手段、モニタ空燃比制御手段、
異常検出手段) 8 TAセンサ 10 PBAセンサ 13 TWセンサ 14 クランク角度位置センサ 24 VPLSセンサ 17 LAFセンサ(第1の空燃比センサ) 18 O2センサ(第2の空燃比センサ) 19 直下三元触媒(排気ガス浄化手段) 20 床下三元触媒(排気ガス浄化手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野田 幸男 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の排気系に設けられた排気ガス
    浄化手段の上流側に設けられ、排気中の酸素濃度に比例
    する値を出力する第1の空燃比センサと、前記排気ガス
    浄化手段の下流側又は内部に設けられ、排気中の酸素濃
    度に応じてリッチまたはリーンの値を出力する第2の空
    燃比センサと、前記第2の空燃比センサの出力に基づい
    て変化される空燃比補正係数を用いて前記内燃機関に供
    給される燃料の空燃比を制御する空燃比制御手段とを具
    備する内燃機関の空燃比制御装置のための空燃比センサ
    の異常検出装置において、前記第2の空燃比センサの出
    力が前記リーンの値である期間は前記係数を前記燃料の
    空燃比がリッチ化される方向に継続して変化させると共
    に、前記第2の空燃比センサの出力が前記リッチの値で
    ある期間は前記係数を前記空燃比がリーン化される方向
    に継続して変化させるモニタ空燃比制御を実行するモニ
    タ空燃比制御手段と、該モニタ空燃比制御手段によって
    前記係数が変化されるときに、該変化される係数の振幅
    と当該係数の変化に伴う前記第1の空燃比センサの出力
    の振幅とに基づいて、前記第1の空燃比センサの異常を
    検出する異常検出手段とを備えたことを特徴とする空燃
    比センサの異常検出装置。
  2. 【請求項2】 前記異常検出手段は、前記モニタ空燃比
    制御手段によって前記係数が変化されるときの前記係数
    の振幅と該係数の変化に伴う前記第1の空燃比センサの
    出力の振幅との比を演算し、該演算された比を予め設定
    された値と比較して前記第1の空燃比センサの異常を検
    出することを特徴とする請求項1記載の空燃比センサの
    異常検出装置。
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