JPH10280980A - スロットルバルブの制御装置 - Google Patents

スロットルバルブの制御装置

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JPH10280980A
JPH10280980A JP8919597A JP8919597A JPH10280980A JP H10280980 A JPH10280980 A JP H10280980A JP 8919597 A JP8919597 A JP 8919597A JP 8919597 A JP8919597 A JP 8919597A JP H10280980 A JPH10280980 A JP H10280980A
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JP
Japan
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relay
throttle valve
voltage
battery
control device
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Application number
JP8919597A
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English (en)
Inventor
Toshiya Nozawa
俊哉 野澤
Koichi Ono
浩一 小野
Mitsuru Watabe
満 渡部
Tsugio Tomita
次男 富田
Shuichi Nakano
秀一 仲野
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Hitachi Ltd
Hitachi Automotive Systems Engineering Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Car Engineering Co Ltd
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  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Electrically Driven Valve-Operating Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 駆動電源としてのバッテリーの電圧が、スタ
ーターモーター等の他の機器の使用によって定格電圧以
下に低下しても、制御装置の機器としてのリレーが正常
に作動する内燃機関の電子制御式のスロットルバルブ制
御装置を提供する。 【解決手段】 内燃機関のスロットルバルブをバッテリ
ーからの通電によってアクチュエーターで駆動すると共
に、該アクチュエーターへの通電回路内にバッテリー逆
接保護用リレーを備え、該リレーが、電流調整回路を介
してリレー駆動回路によって制御され、前記電流調整回
路は、電流制限抵抗体と該電流制限抵抗体に並列に配置
された電流を短絡するバイパス回路とを備えてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関のスロッ
トルバルブの制御装置に係り、特に、内燃機関のシリン
ダへ吸入される吸入空気量をアクセルペダルの踏み込み
量や内燃機関の運転状態に応じて制御するものであっ
て、バッテリーの電圧で駆動されるスロットルバルブの
制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、内燃機関のスロットルバルブ
の開度の制御を電動アクチュエータにより操作するよう
にした電子制御式のスロットルバルブが開発されてお
り、前記電動アクチュエータは、スターターモータや内
燃機関の制御装置を駆動するための電源として使用され
るバッテリーからの電力によって駆動されている。
【0003】そして、前記の如き電子制御式のスロット
ルバルブは、スロットルバルブが直接機械的にアクセル
ペタルに連結されていないので、例えば、該スロットル
バルブの駆動系もしくは制御系で故障・断線等の異常が
発生すると、運転者等の意に反してスロットルバルブが
勝手に作動し、自動車が急発信したり、暴走したりする
虞がある。このため、通常、前記スロットルバルブの駆
動系もしくは制御系に前記異常発生に対処するためのフ
ェイルセーフ機能が備えられている。
【0004】前記フエイルセーフ機能の一つとして、前
記電源としてのバッテリーから前記電動アクチュエータ
への駆動回路の途中にリレーを介在させることが提案さ
れている(例えば、特開平3−237228号公報参
照)。該提案のリレーは、リレー接点とリレーコイルと
からなり、通常、該リレーコイルは、制御装置内のトラ
ンジスタにより通電励磁されていて、前記リレー接点を
オン状態としているが、何らかの原因によって、前記ス
ロットルバルブの駆動系もしくは制御系に異常が発生す
ると、前記トランジスタの通電をやめ、リレーコイルの
励磁をなくし、前記リレー接点がオフ状態となって、前
記電動アクチュエータへのバッテリーからの電力の供給
を不可能にして、前記スロットルバルブが誤動作をしな
いように、フエイルセーフ機能を働かせている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記の如
く、内燃機関のスロットルバルブの開度の制御を電動ア
クチュエータにより操作するようにした電子制御式のス
ロットルバルブは、前記電動アクチュエータの駆動系に
配置されるリレーが、12V或いは24Vの定格電圧の
バッテリーによって動作するように構成されている。
【0006】そして、前記12V或いは24Vの定格電
圧のバッテリーは、例えば、内燃機関の始動時、即ち、
スターターモーターが駆動されると、そのバッテリーの
出力電圧が定格電圧の60%程度まで低下してしまう現
象が生じる。この為、スターターモーターが駆動されて
いる期間は、前記バッテリーの電力で駆動されるリレー
も前記電圧低下に基づいてリレーが動作しないという不
具合が発生する場合があった。前記の如くスターターモ
ーターが駆動される期間では、電子制御式のスロットル
バルブの制御装置は動作しないことになるが、内燃機関
の運転状態によっては、前記の如き期間であっても、ス
ロットルバルブを電動アクチュエーターによって制御す
る必要が生じる場合があり(例えば、従来のメカスロッ
トルシステムにおいては、スロットルバルブは、内燃機
関のアイドル時に全閉位置にあり、内燃機関の始動に必
要な空気量は、アイドルスピードコントロールISCバ
ルブによるバイパス通路から供給されるのに対し、電制
スロットルシステムにおいては、ISCバルブを統合し
た場合、内燃機関の始動時のアイドル回転速度制御もま
かなう必要がある)、問題となっていた。
【0007】また、前記問題を解消するために、スター
ターモーターが駆動される期間においても、前記リレー
が適切に作動するべく、予め定格電圧の高いバッテリー
を使用することも考えられるが、その場合は、スタータ
ーモーターが駆動されない期間は常時、高い電圧が前記
リレーのリレーコイルに供給されることになり、前記リ
レーコイルが必要以上に発熱することになり、機器を損
傷する等の不具合が発生する虞があり、好ましいことで
はない。
【0008】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであって、その目的とするところは、駆動電源と
してのバッテリーの電圧が、スターターモーター等の他
の機器の使用によって定格電圧以下に低下しても、制御
装置の機器としてのリレーが正常に作動する内燃機関の
電子制御式のスロットルバルブの制御装置を提供するこ
とにあり、かつ、前記リレー及びリレー駆動回路が不必
要な発熱をせず、制御回路が誤動作をしないスロットル
バルブの制御装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成すべく、
本発明のスロットルバルブ制御装置は、基本的には、内
燃機関のスロットルバルブをバッテリーからの通電によ
ってアクチュエーターで駆動すると共に、該アクチュエ
ーターへの通電回路内にバッテリー逆接保護用低電圧動
作型リレーを備え、該リレーが、電流調整回路を介して
リレー駆動回路によって制御されることを特徴とし、前
記電流調整回路は、電流制限抵抗体と該電流制限抵抗体
に並列に配置された電流を短絡するバイパス回路とを備
えたことを特徴としている。
【0010】そして、本発明の具体的態様としては、前
記電流制限抵抗体が、複数個が並列に接続されているも
のであり、前記バイパス回路が、該バイパス回路をオン
・オフするスイッチ素子を備え、該スイッチ素子は、所
定の電圧においてコンパレーター、もしくは、コンピュ
ータによってオン・オフ制御されることを特徴としてい
る。
【0011】また、本発明の他の態様としては、前記電
流調整回路が、電流制限抵抗体と該電流制限抵抗体に並
列に配置されたコンデンサとを備え、前記コンデンサに
より瞬間的に前記リレーを駆動することを特徴としてい
る。
【0012】前述の如く構成された本発明に係るスロッ
トルバルブ制御装置は、アクチュエーターへの通電回路
内に配置したバッテリー逆接保護用低電圧動作型リレー
を、電流制限抵抗体と該電流制限抵抗体に並列に配置さ
れた電流を短絡するバイパス回路とを備えた電流調整回
路を介してリレー駆動回路によって制御すべく構成した
ので、前記リレーは、通常、前記電流調整回路の電流制
限抵抗体の存在によって所定の定格電圧より低い電圧で
作動されると共に、駆動電源としてのバッテリーの電圧
が、定格電圧以下の所定電圧に低下した場合には、前記
電流調整回路のバイパス回路の短絡によって、前記制御
回路から実質的に前記電流制限抵抗体を切り放し、該電
流制限抵抗体による電圧降下を受けずに、その時のバッ
テリーの出力電圧によって作動される。
【0013】このために、スターターモーターの起動時
等の他の機器の使用によってバッテリー電圧が低下する
ような状態にあっても、前記リレーを使用することによ
り正常に作動することができると共に、バッテリーが定
格電圧を出力している状態であっても、前記リレーのリ
レーコイル等に過度の発熱を発生させない。また、本発
明は、前記リレーに直列に接続された複数個の電流制限
抵抗で構成したことによって電流制限抵抗体での発熱を
防止することができる。
【0014】更に、本発明は、前記バイパス回路をMO
SFET等のスイッチ素子で動作する様に構成して、回
路に定格電圧が印加された時に、制御回路が誤動作する
のを防止することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面により本発明のエンジ
ンのスロットルバルブ制御装置の実施形態について詳細
に説明する。図1は、本発明の一実施形態のスロットル
バルブ制御装置の全体構成を示したものである。スロッ
トルバルブ10は、駆動アクチュエーター11によって
回動駆動されて、その開度が調節されるが、該駆動アク
チュエーター11は、バッテリー2からの電力で作動さ
れ、リレー1がオンした状態で、モータードライバー5
で駆動される。
【0016】前記リレー1は、前記バッテリー2とモー
タードライバー5との間に介在され、前記リレー1は、
リレー接点1aとリレーコイル1bとから成っている。
該リレーコイル1bは、その一端が前記バッテりー2に
接続されていると共に、他端が電流調整回路15を介し
てリレー駆動回路9に接続され、該リレー駆動回路9
は、コンピュータ6からの出力信号に基づき駆動され
る。
【0017】また、前記バッテリー2には、イグニッシ
ョンスイッチ3が接続され、該イグニッションスイッチ
3からコンピュータ6に直接及び定電圧電源回路4を介
して電力が供給されている。前記イグニッションスイッ
チ3から直接供給される電力は、電圧検出用に供され、
前記定電圧電源回路4を介して供給される電力は、コン
ピュータ6の電源用に供されるものである。
【0018】前記電流調整回路15と前記リレー駆動回
路9との間には、逆接保護用のダイオード14が接続さ
れており、該電流調整回路15は、電圧制限抵抗体7と
該抵抗体7と並列に接続されたバイパス回路8とを備え
ている。該バイパス回路8にはMOSFET等のスィツ
チ素子が組み込まれており、該素子がコンピュータ6か
らの信号に基づいてオン・オフしてバイパス回路8を断
続する。
【0019】スロットル装置(スロットルバルブ10)
の制御は、駆動アクチュエーター11をモータドライバ
ー5で駆動するものであるが、その具体的な駆動機構に
ついてはその説明を省略する。スロットルバルブ10を
駆動するモータードライバー5のバッテリー2からの経
路には、直列にバッテリー2の逆接続時の破壊防止保護
装置としてのリレー1が配置され、スロットルバルブ1
0等の異状時は、リレー1の励磁側に通電され、その接
点1aが開放されることで、前記モータードライバー5
が、電源側、つまりバッテリー2から遮断されて異常を
抑えることが可能なように構成されている。
【0020】そして、例えば、エンジンの始動時に、ス
ターターモーターが駆動されることで、バッテリー2
は、その電圧が定格電圧の60%程度まで減少する。こ
の為に、スターターモーターが駆動されている期間で
は、リレー1のリレーコイル1bは通電励時されても、
電圧が低いために動作しないことがある。即ち、前記の
如くスラーターモーターが駆動される様な期間では、前
記スロットルバルブ10は動作しないことになる。
【0021】しかし、エンジンの運転状態の如何によっ
ては、前記の様な期間であっても、スロットルバルブ1
0を駆動アクチュエーター11によって制御する必要が
生じる場合もある。
【0022】そこで、バッテリー2の定格電圧より低い
所定の低電圧でも動作するリレー1を用いることで、前
記の様な状態でも正常に動作させることができるが、低
電圧動作のリレー1では、一般に定格消費電力が小さ
く、巻線温度の上昇が大きいので、スタータモーターが
駆動され、オルタネータが作動すると、前記リレー1に
必要以上に高い電圧が付与されるために、前記リレーコ
イル1bが発熱してしまう等の不具合を生じる。
【0023】そこで、前記リレー1に直列に電流制限抵
抗体7を接続して定格電圧が印加された時のリレーコイ
ル1bの発熱を防止し、更に、電流制限抵抗体7を複数
個で構成することで該電流制限抵抗7での発熱を防止し
た。しかし、このように、バッテリー2からの電圧を、
リレーコイル1bと電流制限抵抗体7とのそれぞれで分
割して負担できるように設定してしまうと、例えば、バ
ッテリー電圧が6Vの定格電力時、リレーコイル1bに
3V、電流制限抵抗体7に3V電圧が掛かることにな
る。しかし、前記リレー1の動作の電圧保証が3V以上
の場合に、スターターモーター等が駆動されると、前記
リレーコイル1bに必要な高さの電圧が付加されない状
態となって、リレー1が動作できなくなる可能性があ
る。
【0024】そこで、前記のような場合に、前記電流制
限抵抗体7に並列に配置したバイパス回路8を介して電
力が短絡通電されるように、前記バッテリー2の電圧を
検出して前記コンピュータ6からの出力信号に基づいて
前記バイパス回路8のスイッチ素子をオン状態とする。
即ち、スターターモーター起動時には、実質的には、電
流制限抵抗7を切り離すように作動させ、前記バイパス
回路8を経由してリレー駆動回路9に接続して、リレー
1の動作を確実にしている。
【0025】また、前記イグニッションスイッチ3が切
れてもある一定時間、前記リレー1によってコンピュー
タ6に電力を供給できるようにすることで、アクセルペ
ダル位置を検出するためのアクセルペダル指示部に設け
たアクセルペダルセンサの出力値を、前記イグニッショ
ンスイッチ3が切れた時においても読み取ることが可能
となる。
【0026】図2は、一般的な自動車に搭載しているス
ターターモーター起動時のバッテリー電圧をモニタした
例を示したものである。図示のように、前記スターター
モーターが起動(オン)すると、その出力電圧は定格電
圧の60%程度まで低下し、7V程度までバッテリー電
圧が減少する。
【0027】さらに、寒冷状態など、バッテリー2が著
しく劣化したときや、バッテリー能力が低下していると
きなどは、前記バッテリー電圧は、さらに低下すると考
えられる。この為、スターターモーターが駆動されてい
る期間では、リレー1が動作しないことになり、この様
な期間では、通常、スロットルバルブの制御装置は、動
作しないことになる。
【0028】ところで、スターターモーターが起動し、
定格電圧の60%程度まで減少するまでの数msecの
時間に、リレー1が起動してしまえば、問題ないと考え
られる。
【0029】しかしながら、リレー1が駆動するまでの
時間TA は、リレー駆動回路9の時定数TS 、ソフトラ
ンニング時間(ROM、RAMチェック)TSO、マイコ
ンパワーオンリセット時間TRES 、及び、リレーオン時
間TB の合計時間からなり、最悪条件を考えると、リレ
ー1が駆動するために必要な時間が無い可能性がある。
そのため、本実施形態の如く、前記リレー1をバッテリ
ー2の定格電圧より低い所定の低電圧で動作できるもの
を使用する必要がある。
【0030】図3(a)は、二つの異なる仕様のリレー
1の例、即ち、巻線定格電圧がDC12VとDC6Vの
リレー2を示したものである。図3において、DC12
Vリレーの場合、巻線抵抗は240Ωであり、DC6V
リレーの場合、巻線抵抗は60Ωである。リレーの消費
電力は、巻線の定格電圧の2乗を巻線抵抗で割ったもの
であるので、DC6VリレーはDC12Vリレーの4倍
の発熱となる。従来のDC12Vリレーでの温度上昇
は、25℃程度であり、リレーには常時2A程度の電流
が流れる。これから考慮すると、DC6Vリレーを使用
した場合は、発熱により誤動作、又は故障する確立が高
くなる。そこで、前記本実施形態の如く、リレーコイル
1bに直列に電流制限抵抗体7を挿入すれば、バッテリ
ー電圧が上昇しても、その発熱が抑えることができる。
更に、同じ消費電力が加わるなら複数の電流制限抵抗体
7として分散した方が放熱効率が上がる。
【0031】図3(b)は、実際の装置での温度上昇を
計測した結果を示したものであり、前記スロットルバル
ブ10の駆動速度を一定とし、周囲温度25℃、バッテ
リー14V、及び、操作時間1.5時間で、従来の定格
電源用リレーを使用した装置の場合には、24.4℃の
温度上昇が認められたが、本実施形態の低電圧リレーを
使用した装置ではリレーコイル1bの巻線抵抗の大きさ
にもかかわらずリレー1の場合の温度は、23.2℃と
なり、従来の装置より温度低下が認められ、複数の電流
制限抵抗体7に満遍なく温度が分散された事が理解され
る。
【0032】図4は、図1の実施形態のスロットルバル
ブ制御装置を具体化したリレー回路部分を示したもので
ある。リレー1は、フライホイールダイオード13を備
え、前記電流調整回路15の電流制限抵抗体は複数の電
流制限抵抗体7a、7b,7c,7dで構成されいると
共に、バイパス回路8はスイッチ素子としてMOSFE
T81を備えている。
【0033】リレー駆動回路9は、トランジスタ90
と、制御装置6からの電圧を分圧する抵抗94、95と
電源ノイズ除去及びMPU誤動作防止のためのコンデン
サ93とを接続しており、トランジスタ90は、内部に
寄生ダイオード91、92を持っている。前記MOSF
ET81は、バイパス駆動回路12からの信号により制
御される。
【0034】特に、バイパス回路8は、前記MOSFE
T81で動作する様に構成して回路に定格電圧が印加さ
れた時に、該バイパス回路8をオフとして、制御回路が
誤動作するのを防止したものであるが、この場合、リレ
ーコイル1bの電源遮断時の逆起電力による素子の破壊
防止のためにフライホイールダイオード13を追加して
いる。
【0035】前記バイパス回路8のスイッチ素子である
MOSFET81を、リレー駆動回路9に使用している
トランジスタ90と同じトランジスタに変えた場合、内
蔵している寄生ダイオード91、92があるためフライ
ホイールダイオード13を追加する必要はないが、トラ
ンジスタに内蔵しているベースコレクタ間のツェナーダ
イオード91のリーク電流が大きくなると、バイパス駆
動回路12に電流の流れる経路ができ、リレー1が切れ
なくなり制御回路が誤動作する恐れがあるが、しかしリ
ーク電流が流れなければトランジスタ90を用いること
も可能である。
【0036】前記バイパス駆動回路12は、コンパレー
ター120を備えているので、該コンパレータ120に
よって、その時々の入力電圧と基準電圧の電圧差を比較
し、該比較結果に基づき前記電圧調整装置15のバイパ
ス回路8のMOSFET18への出力が決定される。そ
れぞれの電圧は、抵抗121〜124により分圧され、
抵抗127によりヒステリシスを持つように構成されて
いる。コンデンサ125は、高周波のノイズ除去用であ
り、該コンデンサ126は、電源ノイズ除去用である。
入力電圧V2 をよりも基準電圧V1 が大きい時は、コン
パレーター120がオープンコレクタよりHiレベルの
信号が出力し、前記MOSFET81がオンし、MOS
FET81を介しリレー駆動回路9が作動するため、リ
レー1が作動する。
【0037】基準電圧V1 より入力電圧V2 が大きい時
は、コンパレーター120からLoレベルの信号が出力
し、MOSFET81がオンしないため、電流制限抵抗
体7a、7b、7c、7dを介してリレー駆動回路9が
作動され、前記電流制限抵抗体7a、7b、7c、7d
で分配した電圧が前記リレー1のリレーコイル1bに作
用してリレー1を駆動する。
【0038】図5は、コンパレーター120による基準
電圧と入力電圧との比較に基づくリレーコイル1bに印
加される電圧の切り替わり特性を示したものである。図
5において、12Vのバッテリー2の電圧がその定格電
圧の60%まで低下した場合は、約5Vになる。5Vか
ら電圧を上昇していくと、リレー駆動回路9が、前記電
流制限抵抗7を実質的に切り離して、バイパス回路8を
経由して前記リレーコイル1bに接続されるために、リ
レーコイル1bに掛かるリレーコイル両端電圧13は、
上昇していくが、電圧切り替わり点を境に、コンパレー
ター120により前記バイパス回路8がオフされること
で、電流制限抵抗7を経由して、リレーコイル1bに掛
かる電圧は、分割される。これにより電流制限抵抗体7
に掛かる電流制限抵抗電圧は、上昇するが、リレーコイ
ル1bに掛かるリレーコイル両端電圧13は、12Vの
バッテリー2の出力電圧よりも低電圧に抑えられ、発熱
が低下する。
【0039】図6は、本発明の他の実施形態(第二の実
施形態)を示したものである。前記実施形態(第1実施
形態)のバイパス駆動回路12としてコンパレーター1
20の変わりにコンピュータ6自体で行うものであり、
該コンピュータ6によってMOSFET81を動作させ
るものである。制御装置6は、バッテリー電圧をモニタ
しているA/D変換器61を持ち、出力値を選択し、M
OSFET81を駆動する信号として出力し、ある一定
のバッテリー電圧において、電流制限抵抗体7、もしく
は、MOSFET81を経由してリレー1を動作するも
のである。
【0040】図7は、本発明の第三の実施形態を示した
ものである。バイパス回路8としてMOSFET81の
変わりに、コンデンサ82を電流制限抵抗体7と並列に
配置し、定格電圧以下の時は、該コンデンサ82により
瞬間的に電流が流れてリレー1を動作するものである。
しかし、該コンデンサ82が放電する前に、スターター
モーターを起動させた場合には、リレー1を動作するの
に十分な電流が流れず、制御回路が誤動作する可能性が
あり、放電時間の短いコンデンサ82を用いることが必
要となる。
【0041】以上、本発明の三つの実施形態について詳
述したが、本発明は、前記実施形態に限定されるもので
はなく、特許請求の範囲に記載された本発明の精神を逸
脱することなく設計において種々の変更ができるもので
ある。
【0042】
【発明の効果】以上の説明から理解できるように、本発
明のスロットルバルブ制御装置は、スターターモーター
の起動時等の他の機器の使用によってバッテリー電圧が
低下するような状態にあっても、前記リレーを正常に作
動することができると共に、バッテリーが定格電力を出
力している状態であっても、前記リレーのリレーコイル
等の過度の発熱を発生させない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態のスロットルバルブ制
御装置の全体構成図。
【図2】図1のスロットルバルブ制御装置のスターター
起動時のバッテリー電圧を示す図。
【図3】図1のスロットルバルブ制御装置のリレーの説
明図であって、(a)はリレーの仕様、(b)はリレー
と電流制限抵抗体との使用温度状態を示す図。
【図4】図1のスロットルバルブ制御装置の詳細な全体
構成図。
【図5】図1のリレーのリレーコイルに印加された電圧
の切り替え特性を示す図。
【図6】本発明の第二の実施形態のスロットルバルブ制
御装置の構成図。
【図7】本発明の第三の実施形態のスロットルバルブ制
御装置の構成図。
【符号の説明】
1…リレー、2…バッテリー、3…イグニッションS
W、4…定電圧電源回路、5…モータードライバー、6
…コンピュータ、7…電流制限抵抗体、8…バイパス回
路、9…リレー駆動回路、10…スロットルバルブ、1
1…駆動アクチュエーター、12…バイパス駆動回路、
14…逆接保護用ダイオード、15…電流調整回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡部 満 茨城県ひたちなか市大字高場2520番地 株 式会社日立製作所自動車機器事業部内 (72)発明者 富田 次男 茨城県ひたちなか市大字高場2520番地 株 式会社日立製作所自動車機器事業部内 (72)発明者 仲野 秀一 茨城県ひたちなか市大字高場2520番地 株 式会社日立製作所自動車機器事業部内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関のスロットルバルブをバッテリ
    ーからの通電によってアクチュエーターで駆動すると共
    に、該アクチュエーターへの通電回路内にバッテリー逆
    接保護用リレーを設けたスロットルバルブの制御装置に
    おいて、 前記リレーが、電流調整回路を介してリレー駆動回路に
    よって制御されることを特徴とするスロットルバルブの
    制御装置。
  2. 【請求項2】 前記電流調整回路は、電流制限抵抗体と
    該電流制限抵抗体に並列に配置された電流を短絡するバ
    イパス回路とを備えたことを特徴とする請求項1に記載
    のスロットルバルブの制御装置。
  3. 【請求項3】 前記電流制限抵抗体は、複数個が並列に
    接続されているものであることを特徴とする請求項2に
    記載のスロットルバルブの制御装置。
  4. 【請求項4】 前記バイパス回路は、該バイパス回路を
    オン・オフするスイッチ素子を備え、該スイッチ素子
    は、所定電圧においてコンパレーター、もしくは、コン
    ピュータによってオン・オフ制御されることを特徴とす
    る請求項2に記載のスロットルバルブの制御装置。
  5. 【請求項5】 前記スイッチ素子は、MOSFETであ
    ることを特徴とする請求項4に記載のスロットルバルブ
    の制御装置。
  6. 【請求項6】 前記電流調整回路は、電流制限抵抗体と
    該電流制限抵抗体に並列に配置されたコンデンサとを備
    え、前記コンデンサにより瞬間的に前記リレーを駆動す
    ることを特徴とする請求項1に記載のスロットルバルブ
    の制御装置。
  7. 【請求項7】 前記リレーの駆動電圧は、内燃機関始動
    用のスターターモーターが駆動中のバッテリー電圧に設
    定したことを特徴とする請求項4に記載のスロットルバ
    ルブの制御装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004507994A (ja) * 2000-08-25 2004-03-11 タイコ・エレクトロ・エレクトロニーカ・リミテーダ 保護リレー
CN100422535C (zh) * 2005-05-27 2008-10-01 本田技研工业株式会社 用于通用型内燃机的电子调速装置
CN102969693A (zh) * 2012-05-31 2013-03-13 南京浦镇海泰制动设备有限公司 轨道车辆电控阀驱动保护电路
CN105650323A (zh) * 2014-11-30 2016-06-08 中国科学院沈阳自动化研究所 一种水下液压阀箱控制装置及其控制方法

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