JPH10280845A - 開閉体の障害物感知装置 - Google Patents

開閉体の障害物感知装置

Info

Publication number
JPH10280845A
JPH10280845A JP8811597A JP8811597A JPH10280845A JP H10280845 A JPH10280845 A JP H10280845A JP 8811597 A JP8811597 A JP 8811597A JP 8811597 A JP8811597 A JP 8811597A JP H10280845 A JPH10280845 A JP H10280845A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piece
frame
opening
sensing
obstacle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8811597A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoshi Sato
聡 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bunka Shutter Co Ltd
Original Assignee
Bunka Shutter Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bunka Shutter Co Ltd filed Critical Bunka Shutter Co Ltd
Priority to JP8811597A priority Critical patent/JPH10280845A/ja
Publication of JPH10280845A publication Critical patent/JPH10280845A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Operating, Guiding And Securing Of Roll- Type Closing Members (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シャッターの閉鎖動作時に障害物がある場合
にこの障害物を感知する。 【解決手段】 スラットカーテン4の移動端における建
物開口2の幅方向に全通する溝開口14が設けられた枠
体10と、枠体10の溝開口14と同幅で、溝開口14
を閉塞し、溝開口14に対して出入り自在となる感知片
20と、枠体10に並列して軸支され、互いに噛合する
歯車部32aを備えるとともに、相反方向に揺動自在と
なる一対の連動片30aと、連動片30aに対向する感
知片20に並列して軸支され、互いに噛合する歯車部3
2bを備えるとともに、相反方向に揺動自在となる一対
の回動片30bとを備え、各連動片30aと各回動片3
0bのそれぞれの先端が、互いに連結されて屈曲自在と
され、枠体10と感知片20との間において伸縮自在と
される作動片30と、感知片20が枠体10に対して進
入した際の作動片30の縮退を検知する検知手段40と
を具備している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動シャッターな
どの建物の開口に付設される開閉体の安全機構として用
いられる開閉体の障害物感知装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】建物の開口に付設される電動シャッター
などは、シャッターを構成するスラットカーテンが開口
の閉鎖のために上方より降下するが、その際、スラット
カーテンの真下に物品あるいは人などがある場合に、こ
れら物品や人がスラットカーテンに対する障害物となっ
てスラットカーテンと床面との間に挟まれることがない
ように、この電動シャッターには障害物感知装置が備え
られている。
【0003】この障害物感知装置は、例えば実開平4−
95996号公報に開示されているようなシャッターの
障害物感知装置があり、スラットカーテンの最下端の水
切りとなる座板部分に、底面が開口する化粧カバーと、
この化粧カバーの開口一側縁に一方の縁部が枢着され他
方の縁部が揺動端となっている片持ち状の可動底板と、
化粧カバーの内部に形成された湾曲凹溝状の受板上面に
摺動自在に配設され、外周面の一部に作動片が突設され
た中空丸パイプ形状の回転体と、この回転体の作動片に
当接するマイクロスイッチとが構成されているものであ
る。
【0004】この障害物感知装置によれば、スラットカ
ーテンが閉鎖動作中に障害物に接触すると、可動底板が
枢着部分を中心に回動して揺動端を上方に揺動させ、同
時に回転体の作動片を上方向に押し上げて回転体を受板
上面にて摺動回転させて、この作動片がマイクロスイッ
チのアクチュエーターを押圧することで、感知するよう
になっている。
【0005】ところが、この障害物感知装置では、障害
物の有無を感知する可動底板が、片持ち状に一方の縁部
が枢着されている構造であることから、軸支されていな
い揺動端である他方の縁部に障害物が当接した場合は可
動底板が昇動しその障害物を感知できるが、軸支されて
いる一方の縁部にのみ障害物が当接された場合には可動
底板は昇動せず、そのため障害物を感知することができ
ないおそれがあり、すなわち死角が生じてしまうという
不具合があった。
【0006】また、回転体の回転動作が受板の上面を摺
動することによって行われている構造であることから、
回転体の回転には、過大な負荷がかかり、これによって
回転体に設けられた作動片がマイクロスイッチを作動さ
せる程度に上昇させるには、可動底板に過大な押し上げ
力が加えられる必要があるので、より高精度の障害物感
知が行えないおそれがあった。そしてこのように、より
高精度の障害物感知が行えない場合には、障害物として
物品や人が挟まれた際に、それらに対して過大な荷重を
かけてしまうおそれがあった。
【0007】そこで、図4に示すように、スラットカー
テン51の最下端の座板部分に、下面が開口するととも
に、該開口幅を狭める一対の支持条片53,53が設け
られた枠体52と、この枠体52の開口を閉塞するとと
もに、支持条片53,53に掛かって、上下動自在に懸
垂された感知片54と、枠体52内に軸支され、該枠体
52内にて揺動自在とされる作動片57と、枠体52内
に設けられ、感知片54が枠体52に対して進入した際
の作動片57の揺動を検知するマイクロスイッチ58と
で構成されている障害物感知装置50が案出されてい
る。
【0008】この障害物感知装置50によれば、スラッ
トカーテン51が閉鎖動作中に障害物に接触すると、感
知片54が上昇して枠体52内に進入し始め、それによ
って感知片54の上端縁と当接する作動片57が枢着部
分を中心に上方へ揺動を開始し、マイクロスイッチ58
の作動子を押し上げることで、感知するようになってい
る。従って、図5にも示すように、感知片54の底板5
6の一方の縁部に障害物Aが当接した場合でも、当該障
害物Aの感知を行うことができる。
【0009】そして、この感知信号は、送受信機を介
し、シャッター制御部に送られ、スラットカーテン51
の下降を停止、または駆動モータを逆転させ再び上昇さ
せるようになっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のシャッターの障害物感知装置50では、枠体5
2内部に進入する感知片54の摺動側板55,55間の
幅を支持条片53,53によって狭められた枠体52の
開口幅より小さく狭幅に形成する必要があるとともに、
感知片54の感知すべき面である底板56を拡幅に形成
しなければならない。そのため、枠体52の前後(図
4,5中の左右)幅と感知片54の摺動側板55,55
間における各幅の寸法に差が生じることとなり、すなわ
ち、感知片54に枠体52との段差による凹溝状の部分
が形成されてしまい、意匠的に見栄えが悪くなるという
欠点があった。
【0011】また、枠体52と感知片54との寸法差に
よる凹溝状部分により、スラットカーテン51の閉鎖動
作中においては、該凹溝部分に物などを挟むおそれがあ
った。
【0012】そこで本発明は、上記問題点を解消するた
めに、シャッターなどの開閉体の閉鎖動作時に障害物が
ある場合、この障害物を確実により精度良く感知でき、
かつ、より安全で、外観の見栄えの良い開閉体の障害物
感知装置を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】次に、上記課題を解決す
るための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して
説明する。この発明の開閉体の障害物感知装置1は、建
物開口2に配設される開閉体4の移動端における前記建
物開口2の縁部2aと対向する端面に、前記建物開口2
の幅方向となる長手方向に全通して溝開口14が設けら
れた枠体10と、前記枠体10の溝開口14と略同幅に
形成され、該枠体10の溝開口14を閉塞するととも
に、前記溝開口14に対して出入り自在となる感知片2
0と、前記枠体10に並列して軸支され、互いに噛合す
る歯車部32aを備えるとともに、該歯車部32aの軸
線方向と直交する方向に延設され、互いに相反する方向
に揺動自在となる一対の連動片30a,30aと、該連
動片30a,30aに対向する前記感知片20に並列し
て軸支され、互いに噛合する歯車部32bを備えるとと
もに、該歯車部32bの軸線方向と直交する方向に延設
され、互いに相反する方向に揺動自在となる一対の回動
片30b,30bと、を備え、前記各連動片30a,3
0aと前記各回動片30b,30bのそれぞれの先端
が、前記各歯車部32a,32bと同方向の軸線方向と
なって互いに連結されて屈曲自在とされ、前記枠体10
と前記感知片20との間において伸縮自在とされる作動
片30と、前記枠体10内に設けられ、前記感知片20
が枠体10に対して進入した際の前記作動片30の縮退
を検知する検知手段40と、を具備することを特徴とし
ている。
【0014】なお、前記作動片30を構成する各連動片
30a,30a及び各回動片30b,30bの揺動範囲
を所定角度以内に規制するとともに、該作動片30の伸
縮距離を規制する規制手段を備える構成としてもよい。
【0015】また、前記検知手段40は、前記枠体10
内に配設され、作動子42の進退により検知を行うスイ
ッチ機構とされる構成としてもよく、さらに、この検知
手段40の作動子42は、常に作動片30に対して当接
状態とされている構成としてもよい。
【0016】このような構成により、開閉体4が建物開
口2の縁部2aに向かって閉鎖移動する際に、その移動
軌跡上に障害物Bがある場合、その障害物Bに感知片2
0が当接して枠体10内に進入し、この感知片20の進
入により作動片30は枠体10の内方へ縮退する。そし
て、この作動片30の縮退を検知手段40が検知し、こ
の検知信号によって開閉体4の移動を停止若しくは反転
動作させる。
【0017】なお、前記作動片30は、各歯車部32
a,32bによって連動片30aと回動片30bとが対
称に、かつ枠体10と感知片20とを平行に保ちながら
縮退する。従って、感知片20は、障害物Bにどちらか
の縁部21b,21bと当接した場合であっても、枠体
10に対して傾くことなく常に真直に進入する。
【0018】これらのことから、本発明による開閉体の
障害物感知装置1は、開閉体4の移動軌道上、すなわち
枠体10と建物開口2の縁部2aとの間にある障害物B
に対して、死角を作ることなく確実に感知することがで
きるとともに、感知片20及び作動片30は、微少な力
によって作動することになり、障害物Bに対する感知を
精度よく行うことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は、本発明による開閉体の障
害物感知装置が配設されるシャッターの概略正面図、図
2は、本発明による開閉体の障害物感知装置の実施の形
態を示す側断面図、図3は、同障害物感知装置による障
害物の感知状態を示す側断面図である。
【0020】この開閉体の障害物感知装置1は、図1に
示すように、建物開口2に配設される電動シャッター3
などに設けられる。この電動シャッター3は、開閉体と
してスラットカーテン4より構成される軽量シャッター
や、開閉体としてパネル板より構成されるパネルシャッ
ター(図示せず)などで、開閉体(スラットカーテン)
の移動端となる最下端である水切部分に、本発明の障害
物感知装置1が配設される。
【0021】この障害物感知装置1は、枠体10と、感
知片20と、作動片30と、検知手段40とで大略構成
されている。
【0022】まず、枠体10は、図2に示すように、ス
ラットカーテン4と係合される垂直な係合片11を有し
た上板12と、上板12の両端縁より垂直下方に延出す
るとともに、互いに対向する一対の側板13,13とを
有し、下方(床面)となる建物開口2の縁部2aに向か
うとともに、建物開口2の幅方向を長手方向として連続
する溝開口14が形成された断面略コ字状に形成されて
いる。
【0023】この枠体10の上板12の下面となる内面
12aの略中央には、下方に向かって延出形成され、そ
の先端が枠体10の内方向に対向する略L字状の一対の
上板片部15,15が、枠体10の長手方向に並列する
ように連続して設けられている。また、これらの上板片
部15,15の先端には、断面円形の枠体軸16,16
が所定間隔をあけて並列するように対向して膨出形成さ
れている。
【0024】次に、感知片20は、図2に示すように、
前記枠体10の溝開口14を閉塞可能となり、この溝開
口14よりやや狭幅な平板状の基板21と、基板21の
両端縁より垂直上方に延出するとともに、互いに対向す
る一対の摺動側板22,22とを有し、上方となる溝開
口14に向かうとともに、枠体10の長手方向に沿って
形成された断面略コ字状に形成されている。
【0025】この感知片20の基板21の上面となる内
面21aの略中央には、上方に向かって延出形成され、
その先端が感知片20の内方向に対向する略L字状の一
対の基板片部23,23が、感知片20の長手方向に並
列するように連続して設けられている。これらの基板片
部23,23の先端には、断面円形の感知片軸24,2
4が所定間隔をあけて並列するように対向して膨出形成
されている。
【0026】次に、作動片30は、前記感知片20と同
様に枠体10の長手方向に全通する長尺な略短冊板状の
部材で、図2に示すように、一対の連動片30a,30
aと一対の回動片30b,30bとにより大略構成され
る。
【0027】ここで、連動片30a,30aと回動片3
0b,30bとは、略同等の長さに形成されているとと
もに、略同形状に形成されている。すなわち、連動片3
0a,30a及び回動片30b,30bは、図2に示す
ように、平板状に形成されており、その一方の端縁に
は、一部が切欠された断面略C字状の軸受部33a,3
3a,33b,33bが形成され、その外周面に部分歯
車よりなる歯車部32a,32a,32b,32bが形
成されている。すなわち、歯車部32a,32a,32
b,32bに対して、その軸線方向と直交する方向に連
動片30a,回動片30bが延出するように形成され、
各片30a,30bの板面が、各歯車部32a,32
a,32b,32bの軸線に沿うようになっている。
【0028】また、連動片30a,30aの他方の端縁
は、一部が切欠された断面略C字状の回転軸受部34,
34を形成している。なお、これら回転軸受部34,3
4の切欠部分は、前記軸受部33a,33aの切欠部分
とは、逆向きになるように形成されている。
【0029】一方、回動片30b,30bの他方の端縁
は、断面円形状に膨出形成された回転軸部35,35が
形成されている。
【0030】そして、各連動片30a,30aは、その
軸受部33a,33aが、前記枠体10の上板内面12
aに突設された各枠体軸16,16に嵌合されて軸支さ
れることにより、吊下状態で揺動自在に枠体10と係合
される。また、各回動片30b,30bは、その軸受部
33b,33bが、前記感知片20の基板内面21aに
突設された各感知片軸24,24に嵌合されて軸支され
ることにより、揺動自在に感知片20と係合される。こ
の係合状態において、各連動片31a,31aの各歯車
部32a,32a同士、及び回動片30b,30bの各
歯車部32b,32b同士が、それぞれ枠体軸16,1
6間及び感知片軸24,24間にて噛合する。
【0031】そして、枠体10と係合連結された各連動
片30a,30aと、感知片20と係合連結された回動
片30b,30bとは、連動片30a,30aの回転軸
受部34,34と、回動片30b,30bの回転軸部3
5,35とが嵌合され軸支されることにより連結され、
この連結部分にて屈曲自在となる作動片30を構成す
る。
【0032】この作動片30は、略菱形状(パンタグラ
フ状)になるように枠体10及び感知片20に取り付け
られると共に、この菱形状の各辺を構成する連動片30
a,回動片30bは略同等の長さに形成され、しかもそ
れぞれの両端が軸支されているために、作動辺30は平
行運動を行うパンタグラフ機構を有することになり、上
下方向に伸縮自在となる。すなわち、作動片30は、図
2,3にも示すように、枠体10及び感知片20の内面
に形成された空間内において、枠体10と感知片20と
が平行を保ったまま伸縮自在となるように形成される。
【0033】このように、枠体10と感知片20とは、
作動片30を介して懸垂状態となる。この時、感知片2
0の摺動側板22,22の先端である上縁22a,22
aは、枠体10の内部に位置すると共に、枠体10の溝
開口14に対して出入り自在、すなわち枠体10の側板
13,13間を感知片20の両摺動側板22,22が上
下動自在となるように設けられている。そして、枠体1
0の各枠体軸16,16と感知片20の各感知片軸2
4,24とが互いに対向し、かつそれぞれの軸線方向が
平行となっている。
【0034】また、本実施の形態においては、連動片3
0a,30aと回動片30b,30bとに形成された軸
受部33a,33a,33b,33b、及び連動片30
a,30aに形成された回転軸受部34,34が、それ
ぞれ一部を切欠形成した断面略C字状に形成され、これ
ら切欠部分が、各連動片30a,30a、各回動片30
b,30bの規制手段とされている。すなわち、各軸受
部33a,33b,34の切欠部分が、これに軸着され
る各軸部16,24,35に嵌合するようになっている
とともに、各切欠部分に、枠体軸16では上板片部1
5、感知片軸24では基板片部23、回転軸部35では
回動片30bの端縁、のそれぞれが当接するようになっ
ており、切欠部分の開口範囲、別言するとこの開口角度
が各片部15,23,30bの揺動範囲となっている。
そして、この規制手段により、通常時の作動片30は、
図2に示すように、各連動片30aと各回動片30bと
が略く字状に屈曲状態となっている。
【0035】次に検知手段40は、進退自在な作動子4
2が下向きに突出して配設されるマイクロスイッチより
なり、図2に示すように、枠体10内の上板12の内面
12aに固定されている断面略ヘ字形状のブラケット4
3を介して所定の角度に傾けて設けられている。
【0036】そして、マイクロスイッチ40は、作動子
42が、作動片30の一辺、この実施の形態では、一方
の連動片30aと対向し、この連動片30aと常に当接
状態となるように枠体10内に設けられる。
【0037】ここで、マイクロスイッチ40の傾き角度
は、作動片30の縮退の際、作動子42が当接する前記
一方の連動片30aの枠体軸16を中心とする揺動(回
動)の移動軌跡の接線方向と略同方向になるように設定
されるのが好ましく、すなわちこのマイクロスイッチ4
0の作動子42の真直な進退方向が前記接線方向となる
ように設定され、このマイクロスイッチ40が配設され
ている。
【0038】なお、このマイクロスイッチ40は、作動
片30の縮退を検知するものであるが、枠体10の長手
方向の一端近傍に1か所のみ配設され、図1に示すよう
に、枠体10の上板12の上面に配設された送信機6と
電気的に結線されている。
【0039】この送信機6は、図1に示すように、建物
開口2の上縁に配設されるスラットカーテン4の収納部
3a底面に設けられた受信機5と対向して配設されてい
る。そして、この受信機5は図示しない制御装置に接続
され、スラットカーテン4の昇降の制御が行われる。
【0040】次に、上記のような構成による障害物感知
装置1の動作について説明する。まず、スラットカーテ
ン4が閉鎖動作で降下する際に、その下方に障害物Bが
ある場合、感知片20の基板21がその障害物Bに当接
する。
【0041】感知片20は、この障害物Bにより、枠体
10に対して上昇し、この感知片20の上縁22a,2
2a側が枠体10の内方向へと進入を始める。
【0042】これにより、この感知片20と連結された
作動片30が、図3に示すように、その各連動片30
a,30aと各回動片30b,30bによるパンタグラ
フ機構を介して縮退を開始する。すなわち、作動片30
の各連動片30a,30aと各回動片30b,30bと
の軸支部分が、回動しながら相反する外方に向かって移
動し始めるとともに、連動片30a,30aが枠体10
の軸支部分(枠体軸16)を中心にして上方へ揺動(回
動)を開始し、上板12の内面12aに近づき始め、ま
た回動片30b,30bが感知片20との軸支部分(感
知片軸24)を中心にして下方へ揺動(回動)を開始
し、基板21の内面21aに近づき始め、また、各連動
片30a,30aと各回動片30b,30bの歯車部3
2a,32bによりそれぞれが同時に揺動(回動)を行
い、これにより感知片20が枠体10に対して平行を保
って上昇移動を行う。
【0043】同時に、作動片30の一方の上面が、図3
に示すように、マイクロスイッチ40の作動子42を押
し上げ、これにより、マイクロスイッチ40が検出信号
を出力し、送信機6を介して受信機5へとこの信号を例
えば赤外線などの無線にて送出する。
【0044】受信機5側では、この検出信号を図示しな
い制御装置へ送り、これにより、図1に示す駆動モータ
Mの停止、あるいはこの駆動モータMの反転駆動を行
い、スラットカーテン4の下降を停止、あるいは反転上
昇の動作が行われる。
【0045】なお、作動片30の縮退は、規制手段によ
り、各連動片30a,30aと回動片30b,30bと
が、図3に示すように、各軸受部33a,33b,34
の切欠部分により揺動が規制され、停止する。そして、
この規制手段によって、この作動片30の縮退範囲は制
限されることとなり、マイクロスイッチ40を作動子4
2とともに破損させることはない。
【0046】そして、スラットカーテン4が上昇し、感
知片20が障害物Bから離脱すると、作動片30は、そ
れ自体及び感知片20の自重の他、マイクロスイッチ本
体41内に設けられた図示しない圧縮コイルバネなどの
付勢手段による作動子42の微小な復元力等によって伸
張し、初期の状態に戻るとともに、それにつれて感知片
20も初期の状態に戻る(図2参照)。
【0047】また、前記スラットカーテン4の下降時に
おいて、障害物Bがスラットカーテン4に対する前また
は後の位置(図3中左あるいは右寄り)に偏ってある場
合、感知片20は、その基板21の一方の縁部に障害物
Bを当接させるが、作動片30の歯車部32a,32
a,32b,32bがそれぞれ噛合していることによ
り、回動片30aと連動片31bとの一方の組み合わせ
が縮退し始めると、歯車機構によって伝達され、他方の
組み合わせも連動して縮退し始める。すなわち、図3に
示すように、作動片30は左右対称に縮退する。従っ
て、作動片30と係合された感知片20は、一方に傾く
ことなく垂直に平行を保って上昇する。
【0048】これにより、この作動片30の縮退をマイ
クロスイッチ40が検知し、上記同様にスラットカーテ
ンの下降停止、あるいは反転上昇となる。
【0049】従ってこのように構成された開閉体の障害
物感知装置1では、障害物Bに当接し、上昇する感知片
20が、枠体10の溝開口14を覆うように、作動片3
0を介して枠体10の底面を構成するように吊下状態に
設けられることから、電動シャッター3のスラットカー
テン4の移動軌道上、すなわち建物開口2の下部にある
障害物Bに対し、死角を作ることなく感知することが可
能となる。
【0050】また、枠体10及び感知片20内に配設さ
れた作動片30は、そのパンタグラフ機構により、その
縮退がスムーズに行われることから、電動シャッター3
のスラットカーテン4の移動軌道上、すなわち、建物開
口2の下部にある障害物Bに対する感知を精度よく行う
ことが可能となる。
【0051】さらに、作動片30は、歯車部32a,3
2a,32b,32bとが互いに噛合しているので前後
(図2、3中の左右)対称となって縮退する。従って、
感知片20は、障害物Bとどちらかの縁部21b,21
bで当接した場合であっても、枠体10に対し常に真直
に平行を保って進入し、図5に示す従来例の感知片54
のように傾きながら作動片57を押し上げるようなこと
はない。そのため、従来例に比べ、感知片20及び作動
片30は、偏心した無理な力とならずに押し上げられる
ことになり、障害物Bに対し荷重をかけることなく検知
を行うことが可能となる。
【0052】また、枠体10と感知片20とは、作動片
30を介して吊下状態とされるとともに、溝開口14を
狭める構造ではないことから、感知片20の前後(図
2、3中の左右)幅を枠体10の前後(図2、3中の左
右)の幅と略同等に形成することが可能となり、その結
果、感知片20の前後幅と枠体10の前後幅の段差が微
小なものとなり、凹溝が生じないことから、見栄えが良
好となり、シャッター装置としての意匠性が向上する。
【0053】さらに、枠体10と感知片20との段差が
ごく微小となることから、スラットカーテン4の閉鎖動
作中において、枠体10と感知片20との間に物などが
挟まることがなく、枠体に対する感知片の作動の不具合
がなくなるとともに、安全性が向上する。
【0054】また、上述した実施の形態においては、マ
イクロスイッチ(検出手段)40の配設位置が傾いて設
けられており、その傾きの角度である作動子42の進退
方向を作動片30の一方の連動片30aの揺動(回動)
方向の接線方向とされ、かつ作動子42が作動片30に
常に当接状態とされて構成されていることから、作動片
30の縮退に対しての検知を短い距離で行うことが可能
となり、すなわち、障害物Bに対する反応が速く、精度
のよい検知を行うことが可能となる。
【0055】また、上記のように作動子42が作動片3
0に常に当接状態とされ、作動片30の縮退に対しての
検知を短い距離で行うことが可能であり、かつ作動子4
2の進退方向と作動片30の一方の連動片30aの揺動
(回動)方向の接線方向が同方向とされていることか
ら、作動片30の縮退方向と作動子42の進退方向との
作動方向が分散されず、枠体10及び感知片20内にコ
ンパクトに収容でき、このことから、枠体10及び感知
片20を小型に形成させることが可能となり、障害物感
知装置1としての小型化を図ることが可能となる。
【0056】なお、上述した実施の形態では、枠体10
の枠体軸16,16及び感知片20の感知片軸24,2
4の形状を断面円形とし、それと軸支される作動片30
の軸受部33a,33a,33b,33bの形状を切欠
された断面略C字状としたが、これらの形状は特に限定
されることはなく、作動片30が枠体10及び感知片2
0と軸着する構成であれば、上述した効果と同様の効果
を得ることができる。
【0057】また、上述した実施の形態では、作動片3
0を構成する連動片30a,30aと回動片30b,3
0bとを、断面略C字状の軸受と軸との連結で構成した
例について述べたが、これに限定されることはなく、例
えば蝶番などのようなピン結合による連結構造として
も、上述した効果と同様の効果を得ることができる。
【0058】さらに、上述した実施の形態では、検知手
段40をマイクロスイッチにて構成し、このマイクロス
イッチを枠体10内に傾けて配設させる例について述べ
たが、作動片30は、上下対称に縮退するので、感知片
20に配設されてもよい。また、作動片30は、前後
(図2、3中の左右)対称にも縮退するので、枠体10
あるいは感知片20内における前後(図2、3中の左
右)位置のいずれに配設されてもよい。
【0059】また、上述した実施の形態では、検知手段
40の構成をマイクロスイッチよりなる構成としたが、
これに限定されることはなく、各種センサなどにて構成
してもよい。
【0060】さらに、上述した各実施の形態では、マイ
クロスイッチ40の検知後に作動片30及び感知片20
が初期状態へ復帰する際、それら自体の自重とともに、
マイクロスイッチ本体41内に設けられた図示しない圧
縮コイルバネなどの付勢手段による作動子42の微小な
復元力とによってそれぞれが初期の位置に戻るようにな
っているが、各々、若しくはいずれか一つに強制的に元
の位置に戻るための付勢手段、例えば、圧縮コイルバネ
や、引張コイルバネ、捻りコイルバネ、板バネなどを設
ける構成としてもよい。そして、このような付勢手段を
設ける構成とすれば、この障害物感知装置1を備えた装
置において、開閉体の移動方向が、上述した実施の形態
のような上方から下降するシャッター装置3でなくても
適応でき、例えば、左右方向に開閉体が移動する横引き
シャッター装置や、建物開口の下縁から開閉体(スラッ
トカーテン)が上昇するシャッター装置、パネル板で構
成されるパネルシャッターなど種々の開閉体を備える装
置に用いることができ、かつ上記のような効果を得るこ
とが可能となる。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように本発明による開閉体
の障害物感知装置では、障害物に当接し、枠体に対して
進入する感知片が、枠体の溝開口を覆うように、作動片
を介して枠体の端面を構成するように設けられることか
ら、開閉体の移動軌道上、すなわち建物開口の縁部にあ
る障害物に対し、死角を作ることなく感知することがで
きるという効果がある。
【0062】また、枠体及び感知片内に配設された作動
片は、一対の連動片と一対の回動片とでパンタグラフ機
構を構成することとなり、これにより、その縮退がスム
ーズに行われることから、開閉体の移動軌道上、すなわ
ち、建物開口の縁部にある障害物に対する感知を精度よ
く素早く行うことができるという効果がある。
【0063】さらに、作動片は、その一対の連動片及び
一対の回動片に設けられた歯車部により互いに噛合して
いるのでそれぞれが対称な動きとなり、感知片と枠体と
を平行に保ち、縮退することとなる。従って、感知片
は、建物開口の縁部にある障害物と当接した場合、枠体
に対し常に真直に平行を保って進入するため、感知片及
び作動片は、偏心した無理な力がかからずに進入するこ
とになり、障害物に対し荷重をかけることなく検知を行
うできるという効果がある。
【0064】また、枠体と感知片とは、作動片を介して
連結され、枠体の溝開口を狭めることなく感知片が設け
られる構成とされ、感知片の幅を枠体の幅と略同等に形
成されているので、感知片の幅と枠体の幅の段差が小さ
く形成され、これにより見栄えが良好となり、シャッタ
ー装置としての意匠性が向上するという効果がある。こ
のことから、枠体と感知片との段差はごく微小となり、
凹溝などが生じないことから、開閉体の閉鎖動作中にお
いて、枠体と感知片との間に物などが挟まることがな
く、枠体に対する感知片の作動に不具合がなくなるとと
もに、安全性が向上するという効果がある。
【0065】さらに、検出手段をスイッチ機構とし、作
動子が作動片に常に当接状態とさせて構成させたことに
より、作動片の縮退に対しての検知を短い距離で行うこ
とが可能となり、またこれにより、障害物に対する反応
が速く、精度のよい検知を行うことができるという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による開閉体の障害物感知装置が配設さ
れるシャッターの概略正面図
【図2】開閉体の障害物感知装置の実施の形態を示す側
断面図
【図3】同障害物感知装置による障害物の感知状態を示
す側断面図
【図4】従来の障害物感知装置の実施の形態を示す側断
面図
【図5】同障害物感知装置による障害物の感知状態を示
す側断面図
【符号の説明】
1…障害物感知装置 2…建物開口 2a…縁部 4…開閉体(スラットカーテン) 10…枠体 14…溝開口 20…感知片 30…作動片 30a…連動片 30b…回動片 32a,32b…歯車部 40…検知手段(マイクロスイッチ)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物開口に配設される開閉体の移動端に
    おける前記建物開口の縁部と対向する端面に、前記建物
    開口の幅方向となる長手方向に全通して溝開口が設けら
    れた枠体と、 前記枠体の溝開口と略同幅に形成され、該枠体の溝開口
    を閉塞するとともに、前記溝開口に対して出入り自在と
    なる感知片と、 前記枠体に並列して軸支され、互いに噛合する歯車部を
    備えるとともに、該歯車部の軸線方向と直交する方向に
    延設され、互いに相反する方向に揺動自在となる一対の
    連動片と、該連動片に対向する前記感知片に並列して軸
    支され、互いに噛合する歯車部を備えるとともに、該歯
    車部の軸線方向と直交する方向に延設され、互いに相反
    する方向に揺動自在となる一対の回動片と、を備え、前
    記各連動片と前記各回動片のそれぞれの先端が、前記各
    歯車部と同方向の軸線方向となって互いに連結されて屈
    曲自在とされ、前記枠体と前記感知片との間において伸
    縮自在とされる作動片と、 前記枠体内に設けられ、前記感知片が枠体に対して進入
    した際の前記作動片の縮退を検知する検知手段と、 を具備することを特徴とする開閉体の障害物感知装置。
  2. 【請求項2】 前記作動片を構成する各連動片及び各回
    動片の揺動範囲を所定角度以内に規制するとともに、該
    作動片の伸縮距離を規制する規制手段を備えたことを特
    徴とする請求項1記載の開閉体の障害物感知装置。
  3. 【請求項3】 前記検知手段は、前記枠体内に配設さ
    れ、作動子の進退により検知を行うスイッチ機構とされ
    ることを特徴とする請求項1または2記載の開閉体の障
    害物感知装置。
  4. 【請求項4】 前記検知手段の作動子は、常に作動片に
    対して当接状態とされていることを特徴とする請求項3
    記載の開閉体の障害物感知装置。
JP8811597A 1997-04-07 1997-04-07 開閉体の障害物感知装置 Pending JPH10280845A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8811597A JPH10280845A (ja) 1997-04-07 1997-04-07 開閉体の障害物感知装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8811597A JPH10280845A (ja) 1997-04-07 1997-04-07 開閉体の障害物感知装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10280845A true JPH10280845A (ja) 1998-10-20

Family

ID=13933902

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8811597A Pending JPH10280845A (ja) 1997-04-07 1997-04-07 開閉体の障害物感知装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10280845A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100523698B1 (ko) * 1998-11-18 2005-10-24 산와 샷타 고교 가부시키가이샤 건축용 전동개폐장치

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100523698B1 (ko) * 1998-11-18 2005-10-24 산와 샷타 고교 가부시키가이샤 건축용 전동개폐장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5161501B2 (ja) 自動車用風防壁とそのような風防壁を備える自動車
KR101558371B1 (ko) 차량의 슬라이딩 도어 지지장치 및 이를 이용한 차량용 슬라이딩 도어장치
US11857048B2 (en) Mechanism for opening/closing an opening leaf with respect to a frame
EP1486640B1 (fr) Dispositif de store a lames orientables
US5762123A (en) Door system
JPS6147268B2 (ja)
JP6266114B2 (ja) 扉開閉装置
JPH10280845A (ja) 開閉体の障害物感知装置
CN109641510B (zh) 用于机动车的玻璃的遮荫装置
JP2996180B2 (ja) 開閉体の障害物感知装置
KR102573888B1 (ko) 하이브리드 밸런싱 도어장치
CN114165142B (zh) 智控全自动多扇折叠门
JP2638509B2 (ja) 開閉体の障害物感知装置
JP7204097B2 (ja) 引戸の初動アシスト装置
BE1017221A3 (nl) Verbeterde oprolbare luifel.
JP3228158B2 (ja)
JP4749859B2 (ja) 自動ゲート装置
JP2638485B2 (ja) 開閉体の障害物感知装置
JP2007261336A (ja) サンシェード装置
JP3796838B2 (ja) 開閉体の障害物感知装置
JPH075197Y2 (ja) たたみ込みシャッターのスラット回動装置
JP4502259B2 (ja) 回動スライドドア
JP3061786B1 (ja) 折れ戸装置
JP3659199B2 (ja) 扉開閉構造
JPH05163864A (ja) 折れ戸

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050930

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051011

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060307