JPH10280827A - 引き戸の隙間閉塞装置 - Google Patents

引き戸の隙間閉塞装置

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Publication number
JPH10280827A
JPH10280827A JP10264497A JP10264497A JPH10280827A JP H10280827 A JPH10280827 A JP H10280827A JP 10264497 A JP10264497 A JP 10264497A JP 10264497 A JP10264497 A JP 10264497A JP H10280827 A JPH10280827 A JP H10280827A
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JP
Japan
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sliding door
closing
gap
moving body
door
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Application number
JP10264497A
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English (en)
Inventor
Yoshifusa Ota
吉英 太田
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Nakao Seisakusho Co Ltd
Original Assignee
Nakao Seisakusho Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 上吊り式の引き戸の下端と床面との間に生じ
る隙間を、当該引き戸が閉じたときに自動的に閉塞する
引き戸の隙間閉塞装置を提供すること。 【解決手段】 隙間閉塞用昇降体8と、駆動用横動体9
と、当該両者を連動連結する連動手段10と、引き戸周
囲の固定側に設けられた被当接部23aと、第一係止手
段18と、第二係止手段22とを備え、第一係止手段1
8は、隙間閉塞用昇降体8を上昇限位置に自動係止する
とともに、駆動用横動体9に戸開き方向Oへの一定以上
の力が作用したときに係止作用が解除し、駆動用横動体
9は、引き戸1が閉じ位置に到達する前に前記固定側被
当接部23aに当接する当接部24aを備え、第二係止
手段22は、駆動用横動体9の当接部24aと前記固定
側被当接部23aとが当接した状態で駆動用横動体9を
固定側に自動係止するとともに、駆動用横動体9に戸開
き方向Oへの一定以上の力が作用したときに係止作用が
解除する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、上吊り式の引き戸
の下端と床面との間に生じる隙間を、当該引き戸が閉じ
たときに自動的に閉塞する引き戸の隙間閉塞装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】上吊り式の引き戸は、床面側にガイドレ
ールを敷設しないで済むので、少なくとも当該引き戸が
開閉される通路部分の床面を平坦に構成しなければなら
ない場合に活用されるものであるが、閉じ位置にある引
き戸の下端と床面との間に隙間が生じて、光や音が漏れ
たり、隙間風を伴う欠点がある。
【0003】このような問題点を解決するために、上吊
り式引き戸の下端に昇降可能な隙間閉塞用昇降体を装着
し、引き戸を閉じたときに自動的に隙間閉塞用昇降体を
下降させて床面との間の隙間を閉塞し、引き戸の開き始
めに隙間閉塞用昇降体を自動的に上昇させるようにした
引き戸の隙間閉塞装置が必要となり、例えば、引き戸の
前端などから突出するピンを設け、当該ピンが引き戸の
前端に対面する柱の表面などで押し込まれることにより
前記隙間閉塞用昇降体をスプリングの吊り上げ力に抗し
て下降させ、引き戸の開動により前記ピンが柱の表面な
どから離れて隙間閉塞用昇降体がスプリングの付勢力で
上昇するように構成した装置などが考えられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
ようにスプリングの付勢力で隙間閉塞用昇降体を上昇限
位置に保持する構成の装置では、そのスプリングの付勢
力に抗して隙間閉塞用昇降体を下降させているとき、反
力が引き戸を開動させる方向に作用しており、当該反力
で引き戸が閉じ位置で安定しなくなるのを避けるため、
隙間閉塞用昇降体を上昇限位置に保持するスプリング力
をできる限り小さくしなければならず、隙間閉塞用昇降
体と引き戸側との間の摩擦の増大やスプリングの劣化な
どにより、引き戸が開いているときに隙間閉塞用昇降体
を常に確実に上昇限位置に保持することができなくなる
恐れがあった。
【0005】また、引き戸の前端などから突出するピン
は、単に物が引っ掛かる恐れのある邪魔な存在であるだ
けでなく、引き戸の意匠的価値を低下させることにもな
っていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記のような従
来の問題点を解消し得る引き戸の隙間閉塞装置を提供す
ることを目的とするものであって、その手段を後述する
実施形態の参照符号を付して示すと、上吊り式引き戸1
の下端部に昇降可能に装着された隙間閉塞用昇降体8
と、前記引き戸1の下端部に戸開閉方向に移動可能に支
持された駆動用横動体9と、連動手段10と、引き戸周
囲の固定側に設けられた被当接部23aと、第一係止手
段18と、第二係止手段22とを備え、連動手段10
は、駆動用横動体9が引き戸1に対し戸開き方向Oへ移
動するときに隙間閉塞用昇降体8を下降させるとともに
駆動用横動体9が引き戸1に対し戸閉じ方向Cへ移動す
るときに隙間閉塞用昇降体8を上昇させるように両者を
連動連結し、第一係止手段18は、隙間閉塞用昇降体8
を上昇限位置に自動係止するとともに、駆動用横動体9
に戸開き方向Oへの一定以上の力が作用したときに係止
作用が解除し、駆動用横動体9は、引き戸1が閉じ位置
に到達する前に前記固定側被当接部23aに当接する当
接部24aを備え、第二係止手段22は、駆動用横動体
9の当接部24aと前記固定側被当接部23aとが当接
した状態で駆動用横動体9を固定側に自動係止するとと
もに、駆動用横動体9に戸開き方向Oへの一定以上の力
が作用したときに係止作用が解除する構成となってい
る。
【0007】上記本発明装置を実施するに際しては、前
記固定側被当接部23aとして、引き戸1の下端に戸開
閉方向に沿って設けられた溝部4に嵌合するように床面
上に突設された引き戸振れ止め用突起16を採用するこ
とができる。この場合、引き戸1が閉じ位置にあると
き、引き戸振れ止め用突起16が前記溝部4の引き戸後
端近傍位置に嵌合するように構成すれば良い。
【0008】また、上記のように引き戸振れ止め用突起
16を利用する場合、前記隙間閉塞用昇降体8は、前記
引き戸振れ止め用突起16に嵌合する断面門形のものと
し、前記引き戸下端の溝部4内に昇降可能に内装するこ
とができる。
【0009】前記連動手段10は、前記駆動用横動体9
の移動方向複数箇所に配設され且つ両端が前記駆動用横
動体9と隙間閉塞用昇降体8とに結合された可撓帯状体
11a,11bと、引き戸1側に取り付けられて各可撓
帯状体11a,11bを駆動用横動体9の移動方向に沿
った姿勢から隙間閉塞用昇降体8を吊り下げる垂下姿勢
に転向させる案内具12a,12bとから構成すること
ができる。
【0010】さらに、前記第一係止手段18や第二係止
手段22は、永久磁石利用の吸着具20,23と当該吸
着具20,23に吸着される磁性体21,24との組み
合わせから構成することができる。また、前記駆動用横
動体9の当接部24aは、当該駆動用横動体9の移動方
向に位置調整可能に構成するのが望ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に本発明の好適実施形態を添
付図に基づいて説明すると、図1及び図2において、1
は通路などに使用される開口部2を開閉する上吊り式の
引き戸であって、開口部2を閉じたときに当該開口部2
を構成する壁3に後端部が重なり得る程度の長さを有す
る。4は引き戸1の下端に全長にわたって形成された溝
部であって、引き戸1の下端に埋設された断面門形の溝
枠5により構成されている。この溝枠5は、その両端に
取り付けられた取り付け板6a,6bを、図3及び図4
に示すように引き戸1の前後両端面に面一に埋没させた
状態で木ねじ7などにより引き戸1に固着することによ
り取り付けられている。
【0012】8は前記溝部4(溝枠5)内に昇降可能に
嵌め込まれた隙間閉塞用昇降体であって、開口部2の幅
よりも若干長い全長を有し、図9に示すように断面門形
であり、前端は引き戸前端側の取り付け板6aに隣接し
ている。9は前記溝枠5内の上端部に戸開閉方向(溝枠
5の長さ方向)に移動可能に内装された帯板状の駆動用
横動体である。
【0013】10は隙間閉塞用昇降体8と駆動用横動体
9とを連動連結する連動手段であって、2つの可撓帯状
体11a,11bと、2つの案内具12a,12bとか
ら構成されている。即ち、図3、図4及び図7に示すよ
うに、2つの可撓帯状体11a,11bはナイロン樹脂
などの成形品であって、一端に一体成形された取り付け
座13a,13bが駆動用横動体9の移動方向前後2箇
所の底面に取り付けられ、当該取り付け座13a,13
bから駆動用横動体9の底面に沿って後方(戸開き方
向)へ延びる可撓帯状体11a,11bが、溝枠5の両
側板部間に固着された案内具12a,12bの案内溝1
4a,14b内を経由して下向きに転向され、そして他
端に一体成形された取り付け座15a,15bが隙間閉
塞用昇降体8の天板部8a上の前後2箇所に取り付けら
れている。従って、駆動用横動体9を戸閉じ方向Cに移
動させたとき隙間閉塞用昇降体8が可撓帯状体11a,
11bに吊り上げられて上昇し、駆動用横動体9を戸開
き方向Oに移動させたとき隙間閉塞用昇降体8が下降す
ることになる。
【0014】16は引き戸振れ止め用突起であって、開
口部2を構成する壁3に隣接する床面17上に、隙間閉
塞用昇降体8の両側板部8b間に嵌合するように取り付
けられている。
【0015】18は第一係止手段であって、図3及び図
7に示すように永久磁石利用の吸着具20と当該吸着具
20に吸着される磁性体21との組み合わせから成り、
吸着具20は、駆動用横動体9の前端部を支持するよう
に溝枠5の両側板部間に固着された支持部材19に埋設
されて当該支持部材19の後端側に露出し、磁性体21
は、駆動用横動体9の底面に固着されたアングル形磁性
板から構成されている。
【0016】22は第二係止手段であって、図4及び図
7に示すように永久磁石利用の吸着具23と当該吸着具
23に吸着される磁性体24との組み合わせから成り、
吸着具23は、前記引き戸振れ止め用突起16に埋設さ
れて当該突起16の後端側に露出して被当接部23aを
構成し、磁性体24は、駆動用横動体9の後端部底面に
固着された部材25に戸開閉方向前後に移動可能に螺合
貫通させた調整ねじ26の前端に取り付けられて当接部
24aを構成し、当該調整ねじ26の後端には回転操作
用角孔26aが設けられ、当該回転操作用角孔26aを
操作するための操作用窓27が引き戸後端側の溝枠取り
付け板6bに設けられている。
【0017】前記吸着具20,23は、磁性板から成る
2枚のヨークで永久磁石を挟んだ構造のものが一般的で
ある。また、第一係止手段18及び第二係止手段22の
何れにおいても、吸着具20,23と磁性体21,24
の取り付け位置を逆にしても良い。
【0018】駆動用横動体9は、溝枠5内に取り付けら
れた支持部材19と前後2つの案内具12a,12bと
によって略水平に戸開閉方向に移動可能に支持されてお
り、引き戸1が開かれているときは、図1、図3及び図
4に示すように、第一係止手段18の磁性体21が支持
部材19の吸着具20に吸着される前進限位置にあっ
て、隙間閉塞用昇降体8を連動手段10の可撓帯状体1
1a,11bを介して吊り上げ、当該昇降体8の下端が
引き戸1の下端と略同一レベルとなる上昇限位置に保持
している。即ち、第一係止手段18は、隙間閉塞用昇降
体8の自重に打ち勝って当該昇降体8を上昇限位置に保
持し得るだけの吸着保持力を有するものである。
【0019】また、引き戸振れ止め用突起16は隙間閉
塞用昇降体8の内側に嵌合しており(図8参照)、引き
戸1が戸開閉方向に対し直交する左右横方向に揺動する
のを阻止している。さらに、第二係止手段22の吸着具
23(引き戸振れ止め用突起16)と磁性体24とは離
間している。
【0020】開口部2を閉じるために引き戸1を戸閉じ
方向Cに移動させたとき、第一係止手段18により上昇
限位置に保持されている隙間閉塞用昇降体8は、引き戸
振れ止め用突起16に外嵌した状態で当該突起16に対
し引き戸1と一体に前方へ移動することになり、同様に
引き戸1と一体に移動する駆動用横動体9側の第二係止
手段22の磁性体24(当接部24a)が引き戸振れ止
め用突起16側の吸着具23(被当接部23a)に後方
から接近することになる。
【0021】引き戸1が開口部2を完全に閉じる閉じ限
位置に達する少し前に、引き戸1と一体に移動している
駆動用横動体9側の第二係止手段22の磁性体24(当
接部24a)が引き戸振れ止め用突起16側の吸着具2
3(被当接部23a)に当接する。この後は、駆動用横
動体9が引き戸1と一体に戸閉じ方向Cへ移動すること
ができないので、引き戸1の強制閉動に伴って相対的に
駆動用横動体9に戸開き方向Oへの一定以上の力が作用
し、第一係止手段18の駆動用横動体9側の磁性体21
が吸着具20から引き離される。この結果、引き戸1の
閉動に伴って駆動用横動体9が引き戸1に対し後方(戸
開き方向O)へ相対的に移動して連動手段10の可撓帯
状体11a,11bが繰り出され、隙間閉塞用昇降体9
が下降する。そして、図2、図5、図6及び図9に示す
ように引き戸1が開口部3を完全に閉じたとき、隙間閉
塞用昇降体8はその下端が床面17上に当接する下降限
位置に達している。換言すれば、引き戸1が開口部3を
完全に閉じたとき、または引き戸1が開口部3を完全に
閉じる直前に、隙間閉塞用昇降体8が床面17に当接す
る位置まで下降するように、第二係止手段22の磁性体
24(当接部24a)の位置を調整ねじ26の正逆回転
操作により駆動用横動体9に対し戸開閉方向に前後調整
しておくのである。
【0022】上記作用により、開口部3を引き戸1が閉
じたとき、当該引き戸1の下端と床面17との間の隙間
は、引き戸1から下降した隙間閉塞用昇降体9によって
閉ざされる。なお、隙間閉塞用昇降体8の下降運動が引
き戸振れ止め用突起16によって阻止されないように、
駆動用横動体9側の磁性体24(当接部24a)が引き
戸振れ止め用突起16側の吸着具23(被当接部23
a)に当接するときには、図4に示すように引き戸振れ
止め用突起16の上方に隙間閉塞用昇降体8の天板部8
aが存在しないように当該天板部8aを短くしている
が、隙間閉塞用昇降体8の長さを長くするときは、当該
隙間閉塞用昇降体8の下降時に引き戸振れ止め用突起1
6が天板部8aの上方へ突出し得る開口部を天板部8a
に形成しても良い。
【0023】勿論、駆動用横動体9側の磁性体24(当
接部24a)が引き戸振れ止め用突起16側の吸着具2
3(被当接部23a)に当接するときには、隙間閉塞用
昇降体8の後端から引き戸振れ止め用突起16が後方へ
外れているように構成しても良いが、前記のように構成
するときは、隙間閉塞用昇降体8の両側板部8aで常に
引き戸振れ止め用突起16を挟ませておくことができる
ので、引き戸1を閉じ限位置から開動させるとき、隙間
閉塞用昇降体8の後端と引き戸振れ止め用突起16とを
引っ掛からせることなく円滑に引き戸1を開動させるこ
とができる。また、隙間閉塞用昇降体8の全長を長くし
て、引き戸1と床面17との間の隙間を効果的に閉塞さ
せることができる。
【0024】なお、引き戸1の下端に形成する溝部4の
深さ(溝枠5の高さ)を大きくして、隙間閉塞用昇降体
8の高さを高くすることが可能であるならば、隙間閉塞
用昇降体8の天板部8aの下側に引き戸振れ止め用突起
16が嵌合している状態で隙間閉塞用昇降体8を下降限
まで下降させることもできる。
【0025】閉じ限位置にある引き戸1を戸開き方向O
に開動させると、第二係止手段22の吸着具23と磁性
体24との吸着作用により、駆動用横動体9は吸着具2
3(被当接部23a)と磁性体24(当接部24a)と
が当接する位置に残ることになるので、当該駆動用横動
体9は引き戸1に対し戸閉じ方向Cに相対的に移動する
ことになる。この結果、駆動用横動体9は連動手段10
の可撓帯状体11a,11bを介して隙間閉塞用昇降体
9を引き戸1の開動に伴って引き上げることになる。
【0026】隙間閉塞用昇降体9が上昇限位置まで引き
上げられたとき、図1、図3及び図7に示すように第一
係止手段18の駆動用横動体9側の磁性体21が吸着具
20に当接吸着され、引き戸1に対する駆動用横動体9
の戸閉じ方向Cへの相対移動が阻止されるので、引き戸
1の強制開動により第二係止手段22の駆動用横動体9
側の磁性体24(当接部24a)が引き戸振れ止め用突
起16側の吸着具23(被当接部23a)から引き離さ
れる。この後は、第一係止手段18により上昇限位置に
吸着保持された隙間閉塞用昇降体8と駆動用横動体9と
が引き戸1と一体に戸開き方向Oへ移動することにな
る。
【0027】なお、第一係止手段18及び第二係止手段
22として、永久磁石利用の吸着具20,23と磁性体
21,24との組み合わせから成るものを利用したが、
一般にスプリングキャッチと呼称されるような、弾性挟
持片で相手方の被挟持部を挟持するものなど、自動係止
作用を有するとともに一定以上の力が逆向きに作用した
ときに係止作用が解除されるようなものであれば、如何
なる構成のものであっても良い。
【0028】また、第二係止手段22の構成によって
は、駆動用横動体9側の当接部と引き戸周囲の固定側に
設けられる被当接部とを第二係止手段22の構成部材で
兼用させないで、別の位置にこれら当接部と被当接部と
を配設することもできる。さらに、引き戸周囲の固定側
に設けられる被当接部として引き戸振れ止め用突起16
を利用したが、当該引き戸振れ止め用突起16とは別の
被当接部を配設することもできるし、場合によっては、
引き戸の前端から突出するピンを駆動用横動体9から連
設し、このピンを引き戸1の前端に対向する柱などの表
面(被当接部)に当接させて駆動用横動体9を駆動する
ように構成することも可能である。
【0029】駆動用横動体9と隙間閉塞用昇降体8の支
持構造や連動手段10も上記実施形態のものに限定され
ない。例えば、隙間閉塞用昇降体8は平行リンクや昇降
ガイドレールなどにより昇降可能に支持することもでき
るし、連動手段10もリンク機構やギヤ機構を利用して
構成することができる。
【0030】さらに上記実施形態では、第一係止手段1
8は、駆動用横動体9を係止して隙間閉塞用昇降体8を
上昇限位置に保持しているが、上昇限位置にある隙間閉
塞用昇降体8を直接係止するものであっても良い。
【0031】
【発明の効果】以上のように本発明の引き戸の隙間閉塞
装置によれば、引き戸が閉じ限位置より一定距離手前の
位置まで閉じられて駆動用横動体の当接部と固定側被当
接部とが当接するまでは、隙間閉塞用昇降体は第一係止
手段により上昇限位置に確実に保持されており、前記駆
動用横動体の当接部と固定側被当接部との当接後の引き
戸の戸閉じ方向への強制移動により前記第一係止手段の
係止作用を解除させて、引き戸に対し駆動用横動体を戸
開き方向へ移動させ、以て、隙間閉塞用昇降体を下降さ
せて引き戸下端と床面との間の隙間を閉塞させ、係る状
態を第二係止手段により保持させるのであるから、隙間
閉塞用昇降体を上昇方向に付勢するスプリングを使用し
ないで構成することができ、引き戸を閉じている状態で
引き戸に戸開き方向への反力が作用することもない。
【0032】従って、引き戸を開閉しているときに隙間
閉塞用昇降体が上下に揺れ動いて床面に摺接する恐れも
ないし、閉じ限位置にある引き戸が自然に開くような恐
れもない。
【0033】なお、請求項2に記載の構成によれば、上
吊り式引き戸に必須の引き戸振れ止め用突起を利用して
駆動用横動体を駆動することができ、別の専用部材を設
ける場合と比較して構成が簡単になるとともに、引き戸
の前端に対向する柱などを利用して駆動用横動体を駆動
する場合のように引き戸の前端から突出するピンなどを
設ける必要がない。
【0034】また、請求項3に記載の構成によれば、隙
間閉塞用昇降体を断面門形のしっかりしたものに構成す
ることができるにもかかわらず、当該隙間閉塞用昇降体
と引き戸振れ止め用突起とを並列させる場合と比較し
て、装置全体の厚みを薄く構成することができ、厚みの
薄い引き戸にも容易に適用することができる。
【0035】請求項4に記載の構成によれば、駆動用横
動体と隙間閉塞用昇降体とを連動させる手段にリンク機
構やギヤ機構を利用する場合と比較して、支点部がな
く、構成がシンプルで安価に実施することができるとと
もに、装置全体をコンパクトに構成することができる。
【0036】また、請求項5や請求項6に記載の構成に
よれば、スプリングキャッチ機構などを係止手段として
利用する場合よりも構成が極めてシンプルになり、安価
に且つコンパクトに構成することができる。
【0037】さらに請求項7に記載の構成によれば、引
き戸が丁度閉じ限位置に達したときに隙間閉塞用昇降体
が床面に当接するように調整することが可能になり、隙
間閉塞用昇降体が床面に摺接移動する距離を最小限に抑
えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 引き戸が開閉途中の位置にある状態での概略
縦断正面図である。
【図2】 引き戸が閉じ位置にある状態での概略縦断正
面図である。
【図3】 図1の引き戸前端部分の詳細を示す縦断正面
図である。
【図4】 図1の引き戸後端部分の詳細を示す縦断正面
図である。
【図5】 図2の引き戸前端部分の詳細を示す縦断正面
図である。
【図6】 図2の引き戸後端部分の詳細を示す縦断正面
図である。
【図7】 A図は図1の引き戸前端部分の詳細を示す横
断平面図であり、B図は図1の引き戸後端部分の詳細を
示す横断平面図である。
【図8】 図1の引き戸後端部分の詳細を示す縦断側面
図である。
【図9】 図2の引き戸前端部分の詳細を示す縦断側面
図である。
【符号の説明】
1 引き戸 2 開口部 3 壁 4 引き戸下端の溝部 5 溝枠 8 隙間閉塞用昇降体 9 駆動用横動体 10 連動手段 11a 可撓帯状体 11b 可撓帯状体 12a 案内具 12b 案内具 16 引き戸振れ止め用突起 18 第一係止手段 20 永久磁石利用の吸着具 21 磁性体 22 第二係止手段 23 永久磁石利用の吸着具 23a 引き戸周囲の固定側被当接部 24 磁性体 24a 駆動用横動体側当接部 26 当接部調整ねじ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年5月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図8】
【図9】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上吊り式引き戸の下端部に昇降可能に装着
    された隙間閉塞用昇降体と、前記引き戸の下端部に戸開
    閉方向に移動可能に支持された駆動用横動体と、連動手
    段と、引き戸周囲の固定側に設けられた被当接部と、第
    一係止手段と、第二係止手段とを備え、 連動手段は、駆動用横動体が引き戸に対し戸開き方向へ
    移動するときに隙間閉塞用昇降体を下降させるとともに
    駆動用横動体が引き戸に対し戸閉じ方向へ移動するとき
    に隙間閉塞用昇降体を上昇させるように両者を連動連結
    し、 第一係止手段は、隙間閉塞用昇降体を上昇限位置に自動
    係止するとともに、駆動用横動体に戸開き方向への一定
    以上の力が作用したときに係止作用が解除し、 駆動用横動体は、引き戸が閉じ位置に到達する前に前記
    固定側被当接部に当接する当接部を備え、 第二係止手段は、駆動用横動体の当接部と前記固定側被
    当接部とが当接した状態で駆動用横動体を固定側に自動
    係止するとともに、駆動用横動体に戸開き方向への一定
    以上の力が作用したときに係止作用が解除する引き戸の
    隙間閉塞装置。
  2. 【請求項2】前記固定側被当接部は、引き戸の下端に戸
    開閉方向に沿って設けられた溝部に嵌合するように床面
    上に突設された引き戸振れ止め用突起から成る請求項1
    に記載の引き戸の隙間閉塞装置。
  3. 【請求項3】前記隙間閉塞用昇降体は、前記引き戸振れ
    止め用突起に嵌合する断面門形であって、前記引き戸下
    端の溝部内に昇降可能に内装されている請求項2に記載
    の引き戸の隙間閉塞装置。
  4. 【請求項4】前記連動手段は、前記駆動用横動体の移動
    方向複数箇所に配設され且つ両端が前記駆動用横動体と
    隙間閉塞用昇降体とに結合された可撓帯状体と、引き戸
    側に取り付けられて各可撓帯状体を駆動用横動体の移動
    方向に沿った姿勢から隙間閉塞用昇降体を吊り下げる垂
    下姿勢に転向させる案内具とから成る請求項1〜3の何
    れかに記載の引き戸の隙間閉塞装置。
  5. 【請求項5】前記第一係止手段は、永久磁石利用の吸着
    具と当該吸着具に吸着される磁性体との組み合わせから
    成る請求項1〜4の何れかに記載の引き戸の隙間閉塞装
    置。
  6. 【請求項6】前記第二係止手段は、永久磁石利用の吸着
    具と当該吸着具に吸着される磁性体との組み合わせから
    成る請求項1〜5の何れかに記載の引き戸の隙間閉塞装
    置。
  7. 【請求項7】前記駆動用横動体の当接部は、当該駆動用
    横動体の移動方向に位置調整可能である請求項1〜6の
    何れかに記載の引き戸の隙間閉塞装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2018128824A1 (en) * 2017-01-05 2018-07-12 Aurora Systems Inc. Top-hanging sliding door including bottom guide and seal
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