JPH10280432A - ユニット式建物の基礎および基礎打設方法 - Google Patents

ユニット式建物の基礎および基礎打設方法

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JPH10280432A
JPH10280432A JP9068297A JP9068297A JPH10280432A JP H10280432 A JPH10280432 A JP H10280432A JP 9068297 A JP9068297 A JP 9068297A JP 9068297 A JP9068297 A JP 9068297A JP H10280432 A JPH10280432 A JP H10280432A
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JP
Japan
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foundation
concrete
unit
building
hollow portion
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JP9068297A
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English (en)
Inventor
Takami Mukoyama
孝美 向山
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Misawa Homes Co Ltd
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基礎の打設作業を短時間でできるユニット式
建物の基礎の提供。 【解決手段】 コンクリート10製の立ち上がり部31
と、フーチング部33とで中基礎3を形成する。立ち上
がり部31内に鋼製の角パイプ35を埋設して、中空部
32を形成し、角パイプ35の周囲に筒状部38を形成
する。中基礎3の内部に中空部32が形成されることに
よって、中空部32の分だけコンクリート10の使用量
を少なくすることができ、つまり、コンクリート10の
使用量を筒状部38とフーチング部33の分だけにでき
るので、中基礎3の打設作業を短時間で行うことができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ユニット式建物の
基礎および基礎打設方法に関するものである。
【0002】
【背景技術】従来より、工場で製造した箱状の建物ユニ
ットを、建築現場で複数組み合わせることにより建築さ
れるユニット式建物が利用されている。このようなユニ
ット式建物によれば、建築現場での作業が軽減され、建
築工期を著しく短縮できるというメリットが得られる。
ここで、建物ユニットは、直方体状に形成されており、
その下面の短辺に沿った端縁が基礎に支持されるもので
ある。
【0003】図7には、一階と二階に建物ユニット71
を備えるユニット式建物70が示されている。この建物
ユニット71の一階建物ユニット72は、長辺方向に2
個、短辺方向に2個ずつの合計4個配置されている。一
階建物ユニット72を載置する基礎1は、図8に示すよ
うに、建物70の周縁に沿った外周基礎2と、並設され
た一階建物ユニット72の互いに隣接する短辺72Aに
沿って配置される中基礎3とで構成されている。中基礎
3は、図9にも示すように、並設された建物ユニット7
2の隣接する短辺72Aを並べて載置できるように、基
礎3の幅W2が外周基礎2の幅W1よりも大きく(通常
は2倍以上に)形成されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の中基
礎は、基礎の幅が外周基礎よりも大きいため、その分コ
ンクリートが大量に必要となり、基礎の打設作業に時間
がかかるという問題があった。また、基礎としては、現
場打ちの他にプレキャストコンクリートで形成する場合
もあるが、工場で製造されるプレキャストコンクリート
とした場合には、重量が重いので、輸送や現場での設置
等の取扱いが不便で設置作業が煩雑になるという問題も
あった。
【0005】本発明の目的は、基礎の打設作業を短時間
でできるユニット式建物の基礎および基礎打設方法を提
供することにある。これに加えて本発明の目的は、プレ
キャストコンクリートで形成しても取扱いを容易にでき
るユニット式建物の基礎および基礎打設方法を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の第1発明は、図
面を参照して説明すると、複数の建物ユニット71を組
み合わせて形成されるユニット式建物70の基礎1であ
って、平面視でその中心線に沿った中空部32が内部に
形成されるとともに、前記中空部32の周囲には、コン
クリート10で形成された筒状部38が一体成形されて
いることを特徴とする。
【0007】基礎1の内部に中空部32が形成されるこ
とによって、中空部32の分だけコンクリート10の使
用量を少なくすることができるので、その分基礎1の打
設作業を短時間で行うことができる。
【0008】さらに、前記基礎1は、並設された建物ユ
ニット72の互いに隣接する短辺72Aが並んで載置さ
れている中基礎3であることが好ましい。中空部32が
形成された基礎1を中基礎3として用いれば、基礎1の
幅が外周基礎2より大きくても、中空部32の分だけコ
ンクリート10の使用量を少なくすることができるの
で、コンクリート10を大量に使用する従来よりも基礎
1の打設作業を短時間で行うことができる。
【0009】また、前記基礎1は、工場で所定の形状に
成形されるプレキャストコンクリート10A製でもよ
い。所定の形状とは、例えば、断面凸形状や断面四角形
状である。
【0010】予め工場で製造したプレキャストコンクリ
ート10Aで基礎1を形成すれば、現場でコンクリート
10を型枠54内に流し込んで基礎1を形成する必要が
なく、工場で成形したプレキャストコンクリート10A
を設置するだけで基礎1を形成することができるので、
基礎1の打設作業を容易に行うことができる。中空部3
2を形成することによって、プレキャストコンクリート
10Aの重量を従来に比べて軽量にすることができるの
で、工場で製造して建築現場に輸送する場合や、現場で
プレキャストコンクリート10Aを設置する場合に、プ
レキャストコンクリート10Aを容易に取り扱うことが
できる。
【0011】本発明の第2発明は、複数の建物ユニット
71を組み合わせて形成されるユニット式建物70の基
礎1であって、平面視でその中心線に沿った合成樹脂発
泡体36が内蔵されていることを特徴とする。基礎1に
合成樹脂発泡体36が内蔵されることによって、合成樹
脂発泡体36の分だけコンクリート10の使用量を少な
くすることができるので、その分基礎1の打設作業を短
時間で行うことができる。その上、合成樹脂発泡体36
が基礎1に内蔵されることによって、基礎1に中空部3
2を形成するよりも、潰れにくくなり、基礎1の強度を
高めることができる。
【0012】また、前記基礎1は、並設された建物ユニ
ット72の互いに隣接する短辺72Aが並んで載置され
ている中基礎3であることが好ましい。合成樹脂発泡体
36が内蔵された基礎1を中基礎3として用いれば、合
成樹脂発泡体36が内蔵された分だけコンクリート10
の使用量を少なくすることができ、基礎1の打設作業を
短時間で行うことができる。
【0013】さらに、前記基礎1は、工場で所定の形状
に成形されるプレキャストコンクリート10A製でもよ
い。合成樹脂発泡体36が内蔵されたプレキャストコン
クリート10Aで基礎1を形成すれば、現場では、工場
で成形したプレキャストコンクリート10Aを設置する
だけでよいので、基礎1の打設作業を容易に行うことが
できる上、従来に比べて軽量にできるので、プレキャス
トコンクリート10Aの輸送時や現場でプレキャストコ
ンクリート10Aを設置する場合に、プレキャストコン
クリート10Aを容易に取り扱うことができる。
【0014】本発明の第3発明は、基礎1用の型枠54
内に中子34を配置し、前記型枠54内にコンクリート
10を流し込んで打設した後、前記中子34を取り除い
て基礎1内に中空部32を形成することを特徴とする。
基礎1の内部に中空部32が形成されることによって、
中空部32の分だけコンクリート10の使用量を少なく
することができるので、その分基礎1の打設作業を短時
間で行うことができる。その上、コンクリート10を流
し込んで打設した後に型枠54内に配置した中子34を
取り除くことによって、その取り除いた中子34を別の
基礎1を成形する型枠54内に配置することができるの
で、中子34を再利用することができ、各型枠53に対
応して中子34を用意する必要がなく、コストを低減す
ることができる。
【0015】本発明の第4発明は、基礎1用の型枠54
内に筒状の芯材(鋼製の角パイプ35)を配置した後、
前記型枠54内にコンクリート10を流し込んで打設
し、基礎1内に埋設された前記芯材の内側に中空部32
をすることを特徴とする。基礎1の内部に中空部32が
形成されることによって、中空部32の分だけコンクリ
ート10の使用量を少なくすることができるので、その
分基礎1の打設作業を短時間で行うことができる。その
上、鋼製の角パイプ35を配置して中空部32を形成す
ることで、中空部32に何も配置しないよりも基礎1の
強度を高めることができる。
【0016】本発明の第5発明は、基礎1用の型枠54
内に合成樹脂発泡体36を配置した後、前記型枠54内
にコンクリート10を流し込んで打設することを特徴と
する。基礎1に合成樹脂発泡体36が内蔵されることに
よって、合成樹脂発泡体36の分だけコンクリート10
の使用量を少なくすることができるので、その分基礎1
の打設作業を短時間で行うことができる。その上、基礎
1に合成樹脂発泡体36を配置することによって、基礎
1に中空部32を形成するよりも、潰れにくくなり、基
礎1の強度をより高めることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。なお、以下の説明では、既に説明
した部材と同じ部材には同一符号を付し、その説明を省
略若しくは簡略にする。図1には、本発明の第1実施形
態に係るユニット式建物70の中基礎3の断面図が示さ
れている。この中基礎3は、従来と同様の幅寸法W2を
有する断面四角形状の立ち上がり部31と、断面四角形
状のフーチング部33とを含んで断面凸形状にコンクリ
ート10で形成されている。
【0018】立ち上がり部31には、筒状の芯材である
鋼製の角パイプ35が埋設されている。つまり、鋼製の
角パイプ35の内側に平面視で中基礎3の中心線に沿っ
た断面四角形状の中空部32が形成されている。鋼製の
角パイプ35の周囲、すなわち、中空部32の周囲には
コンクリートで形成された筒状部38が一体成形されて
いる。従って、中空部32と鋼製の角パイプ35と筒状
部38とから立ち上がり部31が形成されている。
【0019】このような中基礎3には、並設された一階
建物ユニット72の互いに隣接する短辺72Aが並んで
載置されている。
【0020】次に中基礎3の打設作業について説明す
る。まず、図2(A)に示すように、中基礎3を形成す
る場所の根切り作業を行い、根切りした地盤に栗石51
を敷き込んで捨てコンクリート52を打つ。そして、捨
てコンクリート52上にコンクリート10を打設してフ
ーチング部33を形成した後、図2(B)に示すよう
に、中基礎3の立ち上がり部31を成形するための型枠
54を設置する。この際、型枠54の内面には、後述す
る鋼製の角パイプ35を支持する支持部材54Aが型枠
54内に一定間隔で取り外し可能に取り付けられてい
る。中基礎3の立ち上がり部31用の型枠54を設置し
た後、型枠54内の支持部材54A上に鋼製の角パイプ
35を配置して、鋼製の角パイプ35の内側に中空部を
形成する。
【0021】次に、型枠54内にコンクリート10を流
し込んで打設し、コンクリート10が固まったら、型枠
54を取り外す(図2(C))。この後、根切り作業で
生じた土53を埋め戻して中基礎3が形成される。
【0022】このような本実施形態によれば、次のよう
な効果が得られる。 中基礎3の内部に中空部32が形成されることによっ
て、中空部32の分だけコンクリート10の使用量を少
なくすることができるので、その分中基礎3の打設作業
を短時間で行うことができる。これにより、外周基礎2
に比べて幅寸法が大きく、打設作業に時間がかかる中基
礎3を用いても、基礎1の施工作業時間を短縮すること
ができる。
【0023】さらに、鋼製の角パイプ35を配置して
中空部32を形成したので、中空部32に何も配置しな
いよりも中基礎3の強度を高めることができる。
【0024】また、鋼製の角パイプ35がそのまま中
基礎3内に残されることによって、鋼製の角パイプ35
を抜く必要がないため、中空部32を容易に形成するこ
とができる。
【0025】また、中空部32と筒状部38とで形成
されている立ち上がり部31をコンクリート10で一体
成形することによって、例えば、複数のブロックを組み
合わせて中空部32を有する中基礎3を製造する場合に
比べて、中空部32を容易に形成することができ、これ
により、中基礎3の製造を容易に行うことができる。
【0026】図3には、本発明の第2実施形態に係るユ
ニット式建物70の中基礎3が示されている。なお、前
記第1実施形態と同一もしくは相当構成部品には符号を
付し、説明を省略もしくは簡略する。本実施形態は、前
記実施形態の中空部32が形成された中基礎3の代わり
に合成樹脂発泡体36が内蔵されている中基礎3を用い
たものである。
【0027】詳しくは、合成樹脂発泡体36は、平面視
でその中心線に沿って中基礎3つまり立ち上がり部31
に内蔵されている。また、中基礎3の内部には、垂直方
向および水平方向に図示しない格子状の鉄筋が配筋され
ている。図3の断面図には、内蔵された合成樹脂発泡体
36を囲むように配筋された6本の鉄筋37と、フーチ
ング部33に配筋された左右に2本ずつの鉄筋37が露
出している。詳しくは、フーチング部33に配筋された
4本の鉄筋37は、中基礎3の長手方向に沿って延出さ
れており、この4本の鉄筋37は、各鉄筋37に直交す
る鉄筋37によって接合され、一体に形成されている。
また、立ち上がり部31に配筋されている6本の鉄筋3
7も中基礎3の長手方向に沿って延出されている。そし
て、この6本の鉄筋37を連結し、かつ合成樹脂発泡体
36を囲むように配置された鉄筋37が中基礎3の長手
方向に沿って所定間隔あけて取り付けられている。この
鉄筋37によって、中基礎3の強度をより強くしてい
る。
【0028】次に中基礎3の打設作業について説明す
る。まず、図4(A)に示すように、中基礎3を形成す
る場所の根切り作業を行い、根切りした地盤に栗石51
を敷き込んで捨てコンクリート52を打つ。そして、図
4(B)に示すように、中基礎3の骨組みとなる格子状
の鉄筋を配筋し、捨てコンクリート52上にコンクリー
ト10を打設してフーチング部33を形成する。さら
に、中基礎3の立ち上がり部31を成形する型枠54を
設置し、この型枠54内に合成樹脂発泡体36を配置す
る。この際、合成樹脂発泡体36は、その上部が鉄筋3
7に針金等で取り付けられて吊り下がっている。
【0029】次に、型枠54内にコンクリート10を流
し込んで打設し、コンクリート10が固まったら、型枠
54を取り外す(図4(C))。この後、根切り作業で
生じた土53を埋め戻して中基礎3が形成される。
【0030】このような本実施形態によれば、次のよう
な効果が得られる。中基礎3に合成樹脂発泡体36が内
蔵されることによって、合成樹脂発泡体36の分だけコ
ンクリート10の使用量を少なくすることができるの
で、その分中基礎3の打設作業を短時間で行うことがで
きる。これにより、外周基礎2に比べて幅寸法が大き
く、打設作業に時間がかかる中基礎3を用いても、建物
全体の施工作業時間を短縮することができる。
【0031】その上、合成樹脂発泡体36が中基礎3に
内蔵されることによって、中基礎3に中空部32を形成
するよりも、潰れにくくなり、中基礎3の強度をより高
めることができる。
【0032】さらに、中基礎3の内部に鉄筋37を配筋
することによって、中基礎3の強度をより強くすること
ができる。
【0033】本発明の第3実施形態は、断面四角形状に
成形したプレキャストコンクリート10A製の立ち上が
り部31を用いて中基礎3を形成したものである。な
お、前記第1、2実施形態と同一もしくは相当構成部品
には符号を付し、説明を省略もしくは簡略する。
【0034】プレキャストコンクリート10Aを用いた
中基礎3は以下のように形成する。まず、工場におい
て、図5(A)に示すように、中基礎3の立ち上がり部
31を成形する型枠54内に中空部32を形成する中子
34を配置する。この際、図示しない両側面の型枠に中
子34を支持させる。そして、その型枠54内にコンク
リート10を流し込んで打設した後、図5(B)に示す
ように、中子34を取り除く。この後、図5(C)に示
すように、型枠54を取り外して立ち上がり部31とな
るプレキャストコンクリート10Aを形成する。そし
て、プレキャストコンクリート10A製の立ち上がり部
31を現場に輸送する。
【0035】次に、現場において、図6(A)に示すよ
うに、中基礎3を形成する場所の根切り作業を行い、根
切りした地盤に栗石51を敷き込んで捨てコンクリート
52を打つ。そして、図6(B)に示すように、捨てコ
ンクリート52上にプレキャストコンクリート10A製
の立ち上がり部31を設置する。この後、図6(C)に
示すように、立ち上がり部31の両側にコンクリート1
0を打設して、フーチング部33を形成する。そして、
根切り作業で生じた土53を埋め戻して中基礎3が形成
される。
【0036】このような本実施形態によれば、前記第1
実施形態の、と同一の効果が得られる上、次のよう
な効果が得られる。このように、予め工場で製造したプ
レキャストコンクリート10Aで中基礎3の立ち上がり
部31を形成することによって、現場で型枠54内にコ
ンクリート10を流し込んで中基礎3の立ち上がり部3
1を成形して中基礎3を形成する必要がなく、工場で成
形したプレキャストコンクリート10Aを設置するだけ
で中基礎3を形成することができるので、中基礎3の現
場での施工作業を容易に行うことができる。
【0037】また、中空部32を形成することによっ
て、プレキャストコンクリート10Aの重量を従来に比
べて軽量にすることができるので、工場で製造して建築
現場に輸送する場合や、現場でプレキャストコンクリー
ト10Aを設置する場合に、プレキャストコンクリート
10Aを容易に取り扱うことができる。
【0038】さらに、中子34は繰り返し利用できるの
で、コストを低減することができる。
【0039】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等
を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
例えば、前記第1実施形態の筒状の芯材としては、角パ
イプに限らず、丸パイプ等でもよい。要するに、中空部
32を形成可能な部材であればよい。
【0040】さらに、前記第1実施形態の筒状の芯材と
しては、鋼製に限らず、プラスチック製や木製等でもよ
く、要するに、コンクリート10を流し込む際に、その
コンクリート10の重さに耐えるような部材であればよ
い。
【0041】また、プレキャストコンクリート10A製
の中基礎3としては、中空部32が形成される場合に限
らず、例えば、合成樹脂発泡体36が内蔵されていても
よい。このように、中基礎3に合成樹脂発泡体36を配
置することによって、中基礎3に中空部32を形成する
よりも、潰れにくくなり、中基礎3の強度をより高める
ことができる。また、合成樹脂発泡体36が内蔵された
プレキャストコンクリート10Aで中基礎3を形成する
ことによって、現場では、工場で成形したプレキャスト
コンクリート10Aを設置するだけでよいので、中基礎
3の打設作業を容易に行うことができる上、従来に比べ
て軽量にできるので、プレキャストコンクリート10A
の輸送時や現場でプレキャストコンクリート10Aを設
置する場合に、プレキャストコンクリート10Aを容易
に取り扱うことができる。
【0042】さらに、プレキャストコンクリート10A
製の中基礎3において、中空部32を形成する場合に
は、中子34を用いる場合に限らず、鋼製の角パイプ3
5を埋め込んで形成してもよい。
【0043】また、プレキャストコンクリート10A製
の中基礎3としては、断面四角形状の立ち上がり部31
だけを成形したが、これに限らず、立ち上がり部31に
フーチング部33も含んだ断面凸形状に成形してもよ
い。
【0044】さらに、前記第1実施形態では、型枠54
の内面に取り外し可能に取り付けられた支持部材54A
に鋼製の角パイプ35を配置していたが、これに限ら
ず、例えば、支持部材54Aを用いずに、図示しない中
基礎3内の配筋された鉄筋に係止してもよい。
【0045】また、本発明としては、中基礎3に限ら
ず、例えば、外周基礎2にも適用することができる。さ
らに、本発明としては、基礎の形状は、断面凸形状に限
らず、例えば、断面四角形状やその他の基礎の形状にも
適用することができる。
【0046】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明のユニット
式建物の基礎および基礎打設方法によれば、基礎の内部
に中空部が形成されたり、合成樹脂発泡体が内蔵される
ことによって、中空部または合成樹脂発泡体の分だけコ
ンクリートの使用量を少なくすることができ、基礎の打
設作業を短時間で行うことができる。また、プレキャス
トコンクリートで基礎を成形しても、中空部を形成した
り、合成樹脂発泡体を内蔵することによって、基礎の重
量を従来に比べて軽量にすることができ、基礎の取扱い
を容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態における中基礎を示す断
面図である。
【図2】本発明の第1実施形態における中基礎の打設方
法を示す断面図である。
【図3】本発明の第2実施形態における中基礎を示す断
面図である。
【図4】本発明の第2実施形態における中基礎の打設方
法を示す断面図である。
【図5】本発明の第3実施形態における中基礎の立ち上
がり部の打設方法を示す斜視である。
【図6】本発明の第3実施形態における中基礎の打設方
法を示す断面図である。
【図7】ユニット式建物を示す斜視図である。
【図8】図6における基礎を示す平面図である。
【図9】従来の中基礎を示す断面図である。
【符号の説明】
1 基礎 2 外周基礎 3 中基礎 10 コンクリート 10A プレキャストコンクリート 31 立ち上がり部 32 中空部 33 フーチング部 34 中子 35 筒状の芯材である鋼製の角パイプ 36 合成樹脂発泡体 37 鉄筋 54 型枠 54A 支持部材 70 ユニット式建物 72 一階建物ユニット

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の建物ユニットを組み合わせて形成
    されるユニット式建物の基礎であって、平面視でその中
    心線に沿った中空部が内部に形成されるとともに、前記
    中空部の周囲には、コンクリートで形成された筒状部が
    一体成形されていることを特徴とするユニット式建物の
    基礎。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のユニット式建物の基礎
    において、前記基礎は、並設された建物ユニットの互い
    に隣接する短辺が並んで載置されている中基礎であるこ
    とを特徴とするユニット式建物の基礎。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のユニット式建
    物の基礎において、前記基礎は、工場で所定の形状に成
    形されるプレキャストコンクリート製であることを特徴
    とするユニット式建物の基礎。
  4. 【請求項4】 複数の建物ユニットを組み合わせて形成
    されるユニット式建物の基礎であって、平面視でその中
    心線に沿った合成樹脂発泡体が内蔵されていることを特
    徴とするユニット式建物の基礎。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のユニット式建物の基礎
    において、前記基礎は、並設された建物ユニットの互い
    に隣接する短辺が並んで載置されている中基礎であるこ
    とを特徴とするユニット式建物の基礎。
  6. 【請求項6】 請求項4または5に記載のユニット式建
    物の基礎において、前記基礎は、工場で所定の形状に成
    形されるプレキャストコンクリート製であることを特徴
    とするユニット式建物の基礎。
  7. 【請求項7】 基礎用の型枠内に中子を配置し、前記型
    枠内にコンクリートを流し込んで打設した後、前記中子
    を取り除いて基礎内に中空部を形成することを特徴とす
    るユニット式建物の基礎打設方法。
  8. 【請求項8】 基礎用の型枠内に筒状の芯材を配置した
    後、前記型枠内にコンクリートを流し込んで打設し、基
    礎内に埋設された前記芯材の内側に中空部を形成するこ
    とを特徴とするユニット式建物の基礎打設方法。
  9. 【請求項9】 基礎用の型枠内に合成樹脂発泡体を配置
    した後、前記型枠内にコンクリートを流し込んで打設す
    ることを特徴とするユニット式建物の基礎打設方法。
JP9068297A 1997-04-09 1997-04-09 ユニット式建物の基礎および基礎打設方法 Pending JPH10280432A (ja)

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