JPH1027960A - 多層プリント配線板の製造方法 - Google Patents

多層プリント配線板の製造方法

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JPH1027960A
JPH1027960A JP19694196A JP19694196A JPH1027960A JP H1027960 A JPH1027960 A JP H1027960A JP 19694196 A JP19694196 A JP 19694196A JP 19694196 A JP19694196 A JP 19694196A JP H1027960 A JPH1027960 A JP H1027960A
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resin
copper
circuit
via hole
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Tetsuro Sato
哲朗 佐藤
Hiroaki Tsuyoshi
裕昭 津吉
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Mitsui Mining and Smelting Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来技術の有する問題点を解決し、レーザー
光線の照射により微小なビアホールを容易に形成でき、
製造工程を簡略化した多層プリント配線板の製造方法を
提供する。 【解決手段】 多層プリント配線板の製造方法であっ
て、以下の工程 (a)片面に離型処理が施された銅箔の該離型処理面に
樹脂を塗布してなる樹脂付き銅箔と片面または両面に回
路が形成された内層回路材とを積層して多層銅張り積層
板を形成する工程、(b)前記銅箔を引き剥がした後に
露出した樹脂面にレーザー光線を照射して微小なビアホ
ールを形成する工程、及び(c)前記ビアホールが形成
された樹脂面およびビアホール内面にメッキ処理を施し
て導電性の回路を形成する工程、からなることを特徴と
する前記製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は多層プリント配線板
の製造方法に関し、さらに詳しくはレーザー光線の照射
により微小なビアホールを容易に形成できる多層プリン
ト配線板の製造方法において製造工程を簡略化した多層
プリント配線板の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の電子部品の高密度化に伴い、多層
プリント配線板の製造方法として、特に高い表面実装密
度を達成させるための手段として、レーザー光線により
表面に微少なビアホールを形成する技術が提案されてい
る。この方法では図2(a)、(b)、(c)及び
(d)に示されるように、予め銅張り積層板の表面の所
望部分の銅箔をエッチングなどで除去した後(b)、レ
ーザー光線の出力を銅には影響を与えず、選択的に樹脂
層のみを除去するように調整することにより、回路に微
小なビアホールを形成し(c)、該ビアホール内部のメ
ッキ処理を施すことにより上部銅箔と下部銅箔を導通さ
せて、表面に非貫通孔を形成することが可能である
(d)。
【0003】また一方で、図2(a)、(b’)、
(c’)及び(d)に示されるように、樹脂付き銅箔や
銅箔およびプリプレグを内層回路に積層し(a)、最外
層の積層銅箔を全てエッチングにより除去するかもしく
は内層板の銅箔の表面に絶縁樹脂を塗布し、硬化させた
後に(b’)、レーザー光線を照射してビアホールを形
成し(c’)、その後にビアホールが形成された樹脂面
及びビアホール内面にメッキ処理を行い導電性の回路を
形成するか、または樹脂面全体に銅メッキを施した後に
エッチングにより導電性の回路を形成する(d)方法も
知られている。
【0004】しかしながら、上記従来の多層プリント配
線板の製造方法には以下のような問題点がある。すなわ
ち、図2(a)、(b)、(c)及び(d)に示された
方法においては、レーザー光線を照射する前に銅箔表面
の一部をエッチングなどの方法により除去する必要があ
り、工程が増える点や、銅箔の表面をビアホール径に合
わせて微小にエッチングすることの困難性が指摘されて
いる。
【0005】また、図2(a)、(b’)、(c’)及
び(d)に示されるように、樹脂付き銅箔や銅箔および
プリプレグを内層回路に積層し、最外層の積層銅箔を全
てエッチングにより除去する方法では、銅箔を大量にエ
ッチングする必要があり手間がかかる点や、エッチング
により発生する銅イオンを含む廃液が大量に発生するの
でその処理が問題となる。
【0006】さらに、内層板の銅箔に絶縁樹脂を塗布す
る方法においては、塗布される樹脂厚さの均一精度の問
題や、単に樹脂を銅箔の表面に塗布しただけでは、表面
が平滑に仕上がりやすく、密着に適した表面粗度が得ら
れず、銅メッキ処理により形成される銅回路の密着性が
問題となる。このときに硬化後の樹脂面を研磨機により
粗化する方法がとられる場合があるが、工程が煩雑とな
るので一般的ではない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来技術の問題点を解決し、レーザー光線の照射により
微小なビアホールを容易に形成でき、製造工程を簡略化
した多層プリント配線板の製造方法を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記従来技
術の問題点について鋭意研究を重ねた結果、銅箔の片面
に離型処理を施し、該離型処理面に樹脂を塗布して形成
した樹脂付き銅箔に、片面または両面に回路が形成され
た内層回路材とを積層して多層銅張り積層板を形成し、
前記銅箔を引き剥がした後に露出した樹脂面にレーザー
光線を照射して微小なビアホールを形成し、該ビアホー
ルが形成された樹脂面およびビアホール内面にメッキ処
理を施し、導電性の回路を形成することにより、上記従
来技術の問題点を解決し、製造工程を簡略化できる本発
明を完成するに至った。
【0009】すなわち、本発明の多層プリント配線板の
製造方法は、以下の工程 (a)片面に離型処理が施された銅箔の該離型処理面に
樹脂を塗布してなる樹脂付き銅箔と片面または両面に回
路が形成された内層回路材とを積層して多層銅張り積層
板を形成する工程、(b)前記銅箔を引き剥がした後に
露出した樹脂面にレーザー光線を照射して微小なビアホ
ールを形成する工程、及び(c)前記ビアホールが形成
された樹脂面およびビアホール内面にメッキ処理を施し
て導電性の回路を形成する工程からなることを特徴とす
るものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の多層プリント配
線板の製造方法について図面を用いてさらに詳しく説明
する。
【0011】図1は、本発明の多層プリント配線板の構
造及び製造工程を示す。図1中、1は絶縁層、2は銅
箔、3は内層回路、4は内層材、5は剥離処理層、6は
非貫通ビアホール、7は無電解または電解メッキ層(ラ
ンド部を有する外層回路)及び8は外層回路をそれぞれ
示す。
【0012】本発明の多層プリント配線板の製造方法で
は、まず、銅箔2の片面に離型処理を施し、剥離処理層
5を形成する。すなわち、銅箔の片面に銅箔と塗布され
る樹脂またはプリプレグとの密着性を阻害し、剥離性を
向上させる処理を施すことが必要である。例示すると銅
箔の片面にポリビニルアルコール等の樹脂を塗布する方
法、樹脂との密着が悪い金属成分をメッキする方法、銅
表面を不活性化する薬剤、例えばベンゾトリアゾール等
を塗布する方法がとられる。このときに銅箔の厚さは特
に限定されないが、銅箔自体の取り扱い性を考慮する
と、12μm〜70μmとすることが望ましい。また銅
箔は電解銅箔、圧延銅箔のいずれも使用できる。このと
きに、離型処理される銅箔面は、表面粗さ(Rz)が、
2μm以上10μm以下であることが望ましい。電解銅
箔を用いる場合には、離型処理が銅箔の粗面側上に施さ
れることが望ましい。これにより、銅箔表面の凹凸が組
み合わされる樹脂やプリプレグの表面に転写されること
から、密着に適した表面粗度が得られ、後工程である銅
メッキ処理の際に、形成される銅回路と樹脂やプリプレ
グとの密着性が向上する。表面粗さが、2μm以下であ
れば密着効果が発現しない場合がある。10μm以上で
は、樹脂面の凹凸が大きすぎて、後工程での回路形成に
悪影響を及ぼして好ましくない。
【0013】この銅箔の粗面側上に離型処理が施された
面に絶縁樹脂1を塗布することにより樹脂付き銅箔が製
造される。樹脂成分は特に限定されないが、通常のプリ
ント配線板に使用されるエポキシ樹脂、ポリイミド樹脂
等の熱硬化性樹脂が単一または混合して使用できる。こ
のときに樹脂付き銅箔製造の際に樹脂を部分的に硬化さ
せることにより樹脂流れや内層回路埋め込み性を調節す
ることができる。片面に離型処理が施された銅箔とプリ
プレグを組み合わせる場合は、電気絶縁材料用に市販さ
れているガラスクロス、ガラス不織布等にエポキシ樹脂
等の熱硬化性樹脂を含浸させたプリプレグを使用するこ
とができる。
【0014】この離型処理された樹脂付き銅箔または片
面に離型処理が施された銅箔とプリプレグを片面または
両面に回路3が形成された内層回路材に熱プレスやロー
ルラミネートにより積層、樹脂層の硬化を行うことによ
り多層銅張り積層板が製造される(図1(a))。内層
回路材としては、ガラス−エポキシ銅張り積層板や紙−
フェノール銅張り積層板が好ましく使用できる。積層板
の厚さや内層回路銅箔の厚さは特に限定されない。また
このときに、内層材に所定の回路形成後に黒化処理と呼
ばれる粗化処理を行い、積層される樹脂層との密着性向
上を図ってもよい。また絶縁層の厚さを増すためや、内
層回路の埋め込み性を改良するために予め内層回路に絶
縁樹脂を塗布した後に、樹脂付き銅箔を積層してもよ
い。
【0015】次に、上記銅箔を引き剥がした後に、露出
した樹脂面にレーザー光線を照射して微少なビアホール
6を形成する(図1(b))。このときのビアホールの
直径は50〜300μmである。ここで用いるレーザー
光線の種類としては、炭酸ガスレーザー、エキシマレー
ザー、YAGレーザーのいずれでもよい。このときにレ
ーザーを照射する位置を内層回路として銅が存在する位
置に合わせ、かつ銅には影響を与えず、樹脂のみを選択
的に除去する出力にレーザー光線の出力を調整すること
によりビアホール6が形成される。さらにこのときに最
上部の回路と最下部の回路との導通を確保するためにド
リルによる貫通ビアホール(不図示)を形成してもよ
い。
【0016】次に、このように貫通スルーホールが形成
された多層銅張り積層板に、必要に応じて水洗いなどに
より、離型成分を除去した後に、一般的なデスミア処
理、メッキ処理により銅回路が形成される(図1
(c))。この回路の形成方法は、回路のみを形成させ
るパターンメッキ法もしくは全面にパネルメッキを施し
た後にエッチングにより回路を形成する方法のいずれ
か、もしくは両者の組み合わせでもよい。
【0017】
【本発明の効果】本発明の多層プリント配線板の製造方
法により、レーザー光線による微少ビアホールを容易に
形成できる。また銅箔の除去は単に引き剥がすだけです
み、エッチングによる銅箔の除去や、樹脂表面の研磨な
どが不要となり、製造工程が簡略化される。さらに引き
剥がした銅箔は銅として回収されるので、廃液としてで
はなく、有価物として回収できる。またメッキにより形
成された回路は、樹脂表面が銅箔表面の凹凸を転写して
密着に適した表面粗度となっていることから、絶縁樹脂
層への密着性にも優れる。
【0018】(本発明の応用例)本発明に示した方法を
繰り返すことにより、さらに多層化されたプリント配線
板も製造できる。
【0019】
【実施例】以下、実施例及び比較例に基づき本発明をさ
らに具体的に説明する。実施例1 市販の35μm厚の電解銅箔2の粗化面(表面粗度Rz
=5.6μm)に離型処理剤5として5%ポリビニルア
ルコール溶液を塗布して乾燥した。このときの塗布量は
12g/m2 であった。
【0020】次に、エポキシ樹脂(住友化学製、スミエ
ポキシESCN−195XL)及びエピコート#100
1(油化シェルエポキシ製)およびエポキシ樹脂硬化剤
(四国化成製、キュアゾール2E4MZ)を重量比1
5:85:5の割合で混合し、これにメチルエチルケト
ンを加えて固形分70%のエポキシ樹脂ワニスを調製し
た。このエポキシ樹脂ワニスを上記銅箔のポリビニルア
ルコールが塗布された側に塗布し(図1(a)の1)、
風乾後150℃にて6分間加熱して樹脂付き銅箔を得
た。
【0021】次に、市販の0.3mm厚のガラス−エポ
キシ銅張り積層板(銅箔厚さ35μm)の両面にエッチ
ングにより回路を形成し、脱脂、黒化処理を行った後に
上記樹脂付き銅箔の樹脂面が接するように重ね、熱プレ
スにより180℃、35kgf/cm2 にて90分間加
温、加圧し銅張り積層板を作成した(図1(a))。こ
のように作成した銅張り積層板の外層銅箔を引き剥がし
た。このときに引き剥がし強度は0.2kgf/cmで
あり、引き剥がしは容易であった。露出した樹脂面に炭
酸ガスレーザーを照射した。このときに照射する位置を
内層回路として銅が存在する位置に合わせ、かつレーザ
ー光線の出力を銅には影響を与えず、樹脂のみを選択的
に除去する出力に調整することにより、表面から内層回
路までの樹脂が除去されてビアホールが形成された(図
1(b))。このときのビアホールの直径は150μm
であった。
【0022】上記ビアホールが形成された積層板を水洗
し、ポリビニルアルコールを除去した後にデスミア処
理、パネルメッキ、エッチングによる回路形成を行っ
た。これにより表面にビアホールを有し、4層の銅層を
有するプリント配線板を得た。このときの銅メッキの厚
さは20μmであり、引き剥がし強さは1.0kgf/
cmであった。
【0023】比較例1 実施例1と同様の市販の35μm厚の電解銅箔2の平滑
面(表面粗度Rz=1.8μm)に離型処理剤5として
5%ポリビニルアルコール溶液を塗布して乾燥した。こ
のときの塗布量は12g/m2 であった。
【0024】次に、実施例1とまったく同様にしてエポ
キシ樹脂ワニスを調製し、上記銅箔のポリビニルアルコ
ールが塗布された側に塗布し(図1(a)の1)、風乾
後150℃にて6分間加熱して樹脂付き銅箔を得た。
【0025】次に、実施例1とまったく同様にして市販
の0.3mm厚のガラス−エポキシ銅張り積層板(銅箔
厚さ35μm)の両面にエッチングにより回路を形成
し、脱脂、黒化処理を行った後に上記樹脂付き銅箔の樹
脂面が接するように重ね、熱プレスにより180℃、3
5kgf/cm2 にて90分間加温、加圧し銅張り積層
板を作成した(図1(a))。
【0026】このように作成した銅張り積層板の外層銅
箔を引き剥がした。このときの引き剥がし強度は0.1
kgf/cmであり、引き剥がしは容易であった。露出
した樹脂面に炭酸ガスレーザーを照射した。このときに
照射する位置を内層回路として銅が存在する位置に合わ
せ、かつレーザー光線の出力を銅には影響を与えず、樹
脂のみを選択的に除去する出力に調整することにより、
表面から内層回路までの樹脂が除去されてビアホールが
形成された(図1(b))。このときのビアホールの直
径は150μmであった。
【0027】実施例1とまったく同様にして上記ビアホ
ールが形成された積層板を水洗し、ポリビニルアルコー
ルを除去した後にデスミア処理、パネルメッキ、エッチ
ングによる回路形成を行った。これにより表面にビアホ
ールを有し、4層の銅層を有するプリント配線板を得
た。このときの銅メッキの厚さは20μmであり、引き
剥がし強さは0.6kgf/cmであった。
【0028】このように本比較例1の方法では、単に樹
脂を銅箔の平滑面に塗布しただけでは、樹脂の表面が平
滑に仕上がりやすいので、銅メッキ処理により形成され
る銅回路の引き剥がし強さが低く、密着性が問題となっ
た。
【0029】比較例2 樹脂付き銅箔MR−508T−35(三井金属鉱業製、
樹脂厚さ80μm、銅箔厚さ35μm)を用意し、実施
例1と同様に、市販の0.3mm厚のガラス−エポキシ
銅張り積層板(銅箔厚さ35μm)の両面にエッチング
により回路を形成し、脱脂、黒化処理を行った後に上記
樹脂付き銅箔の樹脂面が接するように重ね、熱プレスに
より180℃、35kgf/cm2 にて90分間加温、
加圧し銅張り積層板を作成した(図2(a))。
【0030】次に、この銅張り積層板の表面のビアホー
ルを形成する所望部分の銅箔をエッチングで除去した
(b)。このときのビアホールの直径は150μmであ
った。このように銅箔がエッチングで除去された部分に
レーザー光線の出力を銅には影響を与えず、選択的に樹
脂層のみを除去するように調整することにより、回路に
微小なビアホールを形成した(c)。
【0031】次に、このようにビアホールが形成された
銅張り積層板を水洗した後にデスミア処理し、ビアホー
ル内部のメッキ処理を施すことにより上部銅箔と下部銅
箔を導通させて、表面に非貫通孔を形成するとともに、
エッチングによる外部回路形成を行った。これにより表
面にビアホールを有し、4層の銅層を有するプリント配
線板を得た(図2(d))。
【0032】このように本比較例2の方法では、レーザ
ー光線を照射する前に銅箔表面の一部をエッチングによ
り除去する必要があり、工程が増える点や、銅箔の表面
をビアホール径に合わせて微小にエッチングすることの
困難性を伴った。
【0033】比較例3 比較例2と同様に、樹脂付き銅箔MR−508T−35
(三井金属鉱業製、樹脂厚さ80μm、銅箔厚さ35μ
m)を用意し、実施例1と同様に、市販の0.3mm厚
のガラス−エポキシ銅張り積層板(銅箔厚さ35μm)
の両面にエッチングにより回路を形成し、脱脂、黒化処
理を行った後に上記樹脂付き銅箔の樹脂面が接するよう
に重ね、熱プレスにより180℃、35kgf/cm2
にて90分間加温、加圧し銅張り積層板を作成した(図
2(a))。
【0034】次に、この銅張り積層板の表面の積層銅箔
を全てエッチングにより除去した後(b’)、比較例2
と同様にレーザー光線の出力を銅には影響を与えず、選
択的に樹脂層のみを除去するように調整することによ
り、回路に微小なビアホールを形成した(c’)。この
ときのビアホールの直径は150μmであった。
【0035】このようにビアホールが形成された銅張り
積層板を水洗した後にデスミア処理し、パネルメッキ処
理を施すことによりビアホール内部の上部銅箔と下部銅
箔を導通させて、表面に非貫通孔を形成するとともに、
エッチングによる外部回路形成を行った。これにより表
面にビアホールを有し、4層の銅層を有するプリント配
線板を得た(図2(d))。
【0036】この比較例3のように、樹脂付き銅箔や銅
箔およびプリプレグを内層回路に積層し、積層銅箔を全
てエッチングにより除去する方法では、銅箔を大量にエ
ッチングする必要があり手間がかかる点や、エッチング
により発生する銅イオンを含む廃液が大量に発生し、そ
の処理が問題となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の多層プリント配線板の構造及び製造
工程を示す。
【図2】 従来技術の多層プリント配線板の構造及び製
造工程を示す。
【符号の説明】
1:絶縁層、2:銅箔、3:内層回路、4:内層材、
5:剥離処理層、6:非貫通ビアホール、7:無電解ま
たは電解メッキ層(ランド部を有する外層回路)、8:
外層回路。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多層プリント配線板の製造方法であっ
    て、以下の工程 (a)片面に離型処理が施された銅箔の該離型処理面に
    樹脂を塗布してなる樹脂付き銅箔と片面または両面に回
    路が形成された内層回路材とを積層して多層銅張り積層
    板を形成する工程、 (b)前記銅箔を引き剥がした後に露出した樹脂面にレ
    ーザー光線を照射して微小なビアホールを形成する工
    程、及び (c)前記ビアホールが形成された樹脂面およびビアホ
    ール内面にメッキ処理を施して導電性の回路を形成する
    工程、からなることを特徴とする前記製造方法。
  2. 【請求項2】 前記(c)工程において、前記ビアホー
    ルが形成された樹脂面全体に銅メッキを施した後にエッ
    チングにより導電性の回路を形成することを特徴とする
    請求項1に記載の多層プリント配線板の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記樹脂がガラスクロス、ガラス不織布
    を熱硬化性樹脂に含浸させたプリプレグであることを特
    徴とする請求項1または2に記載の多層プリント配線板
    の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記離型処理が銅箔の粗面側上に施され
    ることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載
    の多層プリント配線板の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記銅箔の粗面側の粗度が2〜10μm
    であることを特徴とする請求項4に記載の多層プリント
    配線板の製造方法。
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