JPH10279503A - アリールカルボン酸の安定化方法、その安定化剤および安定化されたアリールカルボン酸からなる水性液剤 - Google Patents

アリールカルボン酸の安定化方法、その安定化剤および安定化されたアリールカルボン酸からなる水性液剤

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JPH10279503A
JPH10279503A JP10022363A JP2236398A JPH10279503A JP H10279503 A JPH10279503 A JP H10279503A JP 10022363 A JP10022363 A JP 10022363A JP 2236398 A JP2236398 A JP 2236398A JP H10279503 A JPH10279503 A JP H10279503A
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Shiro Sawa
嗣郎 澤
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 アリールカルボン酸またはその薬理学的
に許容される塩に、複素環式塩基を配合することを特徴
とするアリールカルボン酸の安定化方法、その安定化剤
および安定化されたアリールカルボン酸からなる水性液
剤 【効果】 本発明の安定化方法によれば、すべての温度
領域、特に低温におけるアリールカルボン酸またはその
薬理学的に許容される塩、なかでもプラノプロフェンの
安定性を得ることができ、主として点眼用、点鼻用およ
び点耳用などに適用される水性液剤を調製することがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、酸性化合物であっ
て抗炎症作用を有するアリールカルボン酸またはその薬
理学上許容される塩の安定化方法、その安定化剤および
安定化されたアリールカルボン酸からなる水性液剤に関
する。
【0002】
【従来の技術】アリールカルボン酸またはその薬理学的
に許容される塩は、極めて優れた抗炎症剤として知られ
ている。しかし、該アリールカルボン酸、特にプラノプ
ロフェン、ジクロフェナックおよびブロムフェナックは
水溶液中において不安定になるという問題がある。
【0003】従来、水溶液中でアリールカルボン酸また
はその薬理学的に許容される塩を安定化させるために、
例えば、抗酸化剤の添加、pH、濃度およびイオン強度
の調整、遮光することなどが知られているが、これらの
安定化方法では、低温において充分な安定性を確保する
ことができないという問題がある。したがって、未だす
べての温度領域、特に低温での充分な安定性を有するア
リールカルボン酸またはその薬理学的に許容される塩、
なかでもプラノプロフェン、ジクロフェナックおよびブ
ロムフェナックからなる水性液剤ができていないのが現
状である。なお、特開平8−291065号公報には有
機アミンを配合したプラノプロフェンが開示されている
が、本発明で用いられる複素環式塩基は具体的に例示さ
れていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、アリ
ールカルボン酸またはその薬理学的に許容される塩の安
定化方法を提供することにある。また本発明の他の目的
は、複素環式塩基を有効成分とするアリールカルボン酸
またはその薬理学的に許容される塩の安定化剤を提供す
ることにある。また本発明のさらに他の目的は、安定化
されたアリールカルボン酸に複素環式塩基を配合するこ
とにより得られる水性液剤を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記目的を
達成すべく鋭意研究を重ねた結果、アリールカルボン酸
またはその薬理学的に許容される塩に複素環式塩基を配
合することにより、すべての温度領域、特に低温におい
てアリールカルボン酸またはその薬理学的に許容される
塩、なかでもプラノプロフェンが安定性を有することを
見出し、本発明を完成するに到った。
【0006】即ち、本発明の要旨およびその好ましい態
様は次の通りである。 (1)一般式(I):
【0007】
【化20】
【0008】(式中、L1 は炭素数14以下の置換され
てもよい複素環基またはアリール基を、R1 は炭素数4
以下の置換されてもよいアルキル基または単結合を意味
する)で表されるアリールカルボン酸またはその薬理学
的に許容される塩に一般式(II):
【0009】
【化21】
【0010】(式中、AおよびA’は炭素原子または窒
素原子を、Xは炭素原子または窒素原子を意味し、Yお
よびZはそれぞれ炭素原子を意味するか、またはYとZ
がいっしょになってCHを形成してもよい。R2
3 、R4 、R5 、R6 、R7 およびR8 は、同一また
は異なっていてもよく、それぞれ水素原子、ハロゲン、
カルボキシル基、置換されてもよい低級アルキル基、置
換されてもよいシクロアルキル基、置換されてもよいア
シル基、置換されてもよいアリール基または置換されて
もよい複素環基を意味し、またR4 およびR5 は隣接す
る窒素原子およびXを介して4〜6員環の複素環基を形
成し、R6 およびR7 は隣接するYおよびZを介して4
〜6員環の複素環基を形成してもよい。ただし、Xが窒
素原子の場合、置換基R5 は有さない。
【0011】
【化22】
【0012】は単結合または二重結合を意味する。ただ
し、Aが炭素原子の場合、YおよびZはそれぞれCHで
あり、
【0013】
【化23】
【0014】は二重結合である。また、Aが窒素原子の
場合、YとZはいっしょになってCHを形成し、
【0015】
【化24】
【0016】は単結合である)で表される複素環式塩基
を配合することを特徴とするアリールカルボン酸または
その薬理学的に許容される塩の安定化方法。 (2)複素環式塩基が一般式(III):
【0017】
【化25】
【0018】(式中、R9 、R10およびR11は、同一ま
たは異なっていてもよく、それぞれ水素原子または置換
されてもよいアルキル基を意味する)で表されるプリン
塩基またはその薬理学的に許容される塩である上記
(1)記載のアリールカルボン酸の安定化方法。 (3)プリン塩基が、カフェイン、テオブロミンおよび
テオフィリンからなる群より選ばれる少なくとも1種の
化合物である上記(2)記載のアリールカルボン酸の安
定化方法。 (4)複素環式塩基が一般式(IV):
【0019】
【化26】
【0020】(式中、Xは前記と同義であり、R12、R
13、R14およびR15は、同一または異なっていてもよ
く、それぞれ水素原子、ハロゲン、カルボキシル基、置
換されてもよい低級アルキル基、置換されてもよいシク
ロアルキル基、置換されてもよいアシル基、置換されて
もよいアリール基または置換されてもよい複素環基を意
味し、またR12およびR13は隣接する窒素原子およびX
を介して4〜6員環の複素環基を形成し、R14およびR
15は隣接する炭素原子を介して4〜6員環の複素環基を
形成してもよい。ただし、Xが窒素原子の場合、置換基
13は有さない)で表されるピリドンカルボン酸または
その薬理学的に許容される塩である上記(1)記載のア
リールカルボン酸の安定化方法。 (5)ピリドンカルボン酸がロメフロキサシン、ノルフ
ロキサシン、オフロキサシン、エノキサシン、シプロフ
ロキサシンおよびトスフロキサシンからなる群より選ば
れる少なくとも1種の化合物である上記(4)記載のア
リールカルボン酸の安定化方法。 (6)アリールカルボン酸がイブプロフェン、ジクロフ
ェナック、2−ナフトエ酸、2−ナフチル酢酸、2−ナ
フトキシ酢酸、ブロムフェナック、プラノプロフェン、
サリチル酸、アスピリン、フルフェニサール、イブフェ
ナック、アルクロフェナック、フルルビプロフェン、ケ
トプロフェン、ナプロキセン、メフェナム酸、ニフルム
酸、メチアジン酸、プロチジン酸、クロニキシン、イン
ドメサシンおよびフェンクロズ酸からなる群より選ばれ
る少なくとも1種の化合物である上記(1)記載のアリ
ールカルボン酸の安定化方法。 (7)アリールカルボン酸100重量部に対し複素環式
塩基を0.001〜5重量部配合することを特徴とする
上記(1)記載のアリールカルボン酸の安定化方法。 (8)一般式(II):
【0021】
【化27】
【0022】(式中、AおよびA’は炭素原子または窒
素原子を、Xは炭素原子または窒素原子を意味し、Yお
よびZはそれぞれ炭素原子を意味するか、またはYとZ
がいっしょになってCHを形成してもよい。R2
3 、R4 、R5 、R6 、R7 およびR8 は、同一また
は異なっていてもよく、それぞれ水素原子、ハロゲン、
カルボキシル基、置換されてもよい低級アルキル基、置
換されてもよいシクロアルキル基、置換されてもよいア
シル基、置換されてもよいアリール基または置換されて
もよい複素環基を意味し、またR4 およびR5 は隣接す
る窒素原子およびXを介して4〜6員環の複素環基を形
成し、R6 およびR7 は隣接するYおよびZを介して4
〜6員環の複素環基を形成してもよい。ただし、Xが窒
素原子の場合、置換基R5 は有さない。
【0023】
【化28】
【0024】は単結合または二重結合を意味する。ただ
し、Aが炭素原子の場合、YおよびZはそれぞれCHで
あり、
【0025】
【化29】
【0026】は二重結合である。また、Aが窒素原子の
場合、YとZはいっしょになってCHを形成し、
【0027】
【化30】
【0028】は単結合である)で表される複素環式塩基
を有効成分とするアリールカルボン酸またはその薬理学
的に許容される塩の安定化剤。 (9)複素環式塩基が一般式(III):
【0029】
【化31】
【0030】(式中、R9 、R10およびR11は、同一ま
たは異なっていてもよく、それぞれ水素原子または置換
されてもよいアルキル基を意味する)で表されるプリン
塩基またはその薬理学的に許容される塩である上記
(8)記載の安定化剤。 (10)プリン塩基が、カフェイン、テオブロミンおよ
びテオフィリンからなる群より選ばれる少なくとも1種
の化合物である上記(9)記載の安定化剤。 (11)複素環式塩基が一般式(IV):
【0031】
【化32】
【0032】(式中、Xは前記と同義であり、R12、R
13、R14およびR15は、同一または異なっていてもよ
く、それぞれ水素原子、ハロゲン、カルボキシル基、置
換されてもよい低級アルキル基、置換されてもよいシク
ロアルキル基、置換されてもよいアシル基、置換されて
もよいアリール基または置換されてもよい複素環基を意
味し、またR12およびR13は隣接する窒素原子およびX
を介して4〜6員環の複素環基を形成し、R14およびR
15は隣接する炭素原子を介して4〜6員環の複素環基を
形成してもよい。ただし、Xが窒素原子の場合、置換基
13は有さない)で表されるピリドンカルボン酸または
その薬理学的に許容される塩である上記(8)記載の安
定化剤。 (12)ピリドンカルボン酸がロメフロキサシン、ノル
フロキサシン、オフロキサシン、エノキサシン、シプロ
フロキサシンおよびトスフロキサシンからなる群より選
ばれる少なくとも1種の化合物である上記(11)記載
の安定化剤。 (13)アリールカルボン酸がイブプロフェン、ジクロ
フェナック、2−ナフトエ酸、2−ナフチル酢酸、2−
ナフトキシ酢酸、ブロムフェナック、プラノプロフェ
ン、サリチル酸、アスピリン、フルフェニサール、イブ
フェナック、アルクロフェナック、フルルビプロフェ
ン、ケトプロフェン、ナプロキセン、メフェナム酸、ニ
フルム酸、メチアジン酸、プロチジン酸、クロニキシ
ン、インドメサシンおよびフェンクロズ酸からなる群よ
り選ばれる少なくとも1種の化合物である上記(8)記
載の安定化剤。 (14)アリールカルボン酸100重量部に対し複素環
式塩基を0.001〜5重量部配合することを特徴とす
る上記(8)記載の安定化剤。 (15)上記(1)記載の安定化方法により得られる安
定化されたアリールカルボン酸またはその薬理学的に許
容される塩および一般式(II):
【0033】
【化33】
【0034】(式中、AおよびA’は炭素原子または窒
素原子を、Xは炭素原子または窒素原子を意味し、Yお
よびZはそれぞれ炭素原子を意味するか、またはYとZ
がいっしょになってCHを形成してもよい。R2
3 、R4 、R5 、R6 、R7 およびR8 は、同一また
は異なっていてもよく、それぞれ水素原子、ハロゲン、
カルボキシル基、置換されてもよい低級アルキル基、置
換されてもよいシクロアルキル基、置換されてもよいア
シル基、置換されてもよいアリール基または置換されて
もよい複素環基を意味し、またR4 およびR5 は隣接す
る窒素原子およびXを介して4〜6員環の複素環基を形
成し、R6 およびR7 は隣接するYおよびZを介して4
〜6員環の複素環基を形成してもよい。ただし、Xが窒
素原子の場合、置換基R5 は有さない。
【0035】
【化34】
【0036】は単結合または二重結合を意味する。ただ
し、Aが炭素原子の場合、YおよびZはそれぞれCHで
あり、
【0037】
【化35】
【0038】は二重結合である。また、Aが窒素原子の
場合、YとZはいっしょになってCHを形成し、
【0039】
【化36】
【0040】は単結合である)で表される複素環式塩基
からなる水性液剤。 (16)複素環式塩基が一般式(III):
【0041】
【化37】
【0042】(式中、R9 、R10およびR11は、同一ま
たは異なっていてもよく、それぞれ水素原子または置換
されてもよいアルキル基を意味する)で表されるプリン
塩基またはその薬理学的に許容される塩である上記(1
5)記載の水性液剤。 (17)プリン塩基が、カフェイン、テオブロミンおよ
びテオフィリンからなる群より選ばれる少なくとも1種
の化合物である上記(16)記載の水性液剤。 (18)複素環式塩基が一般式(IV):
【0043】
【化38】
【0044】(式中、Xは前記と同義であり、R12、R
13、R14およびR15は、同一または異なっていてもよ
く、それぞれ水素原子、ハロゲン、カルボキシル基、置
換されてもよい低級アルキル基、置換されてもよいシク
ロアルキル基、置換されてもよいアシル基、置換されて
もよいアリール基または置換されてもよい複素環基を意
味し、またR12およびR13は隣接する窒素原子およびX
を介して4〜6員環の複素環基を形成し、R14およびR
15は隣接する炭素原子を介して4〜6員環の複素環基を
形成してもよい。ただし、Xが窒素原子の場合、置換基
13は有さない)で表されるピリドンカルボン酸または
その薬理学的に許容される塩である上記(15)記載の
水性液剤。 (19)ピリドンカルボン酸がロメフロキサシン、ノル
フロキサシン、オフロキサシン、エノキサシン、シプロ
フロキサシンおよびトスフロキサシンからなる群より選
ばれる少なくとも1種の化合物である上記(18)記載
の水性液剤。 (20)アリールカルボン酸がイブプロフェン、ジクロ
フェナック、2−ナフトエ酸、2−ナフチル酢酸、2−
ナフトキシ酢酸、ブロムフェナック、プラノプロフェ
ン、サリチル酸、アスピリン、フルフェニサール、イブ
フェナック、アルクロフェナック、フルルビプロフェ
ン、ケトプロフェン、ナプロキセン、メフェナム酸、ニ
フルム酸、メチアジン酸、プロチジン酸、クロニキシ
ン、インドメサシンおよびフェンクロズ酸からなる群よ
り選ばれる少なくとも1種の化合物である上記(15)
記載の水性液剤。 (21)点眼剤である上記(15)〜(20)のいずれ
かに記載の水性液剤。 (22)点鼻剤である上記(15)〜(20)のいずれ
かに記載の水性液剤。 (23)点耳剤である上記(15)〜(20)のいずれ
かに記載の水性液剤。
【0045】
【発明の実施の形態】本発明の安定化方法は、酸性化合
物であって抗炎症作用を有するアリールカルボン酸また
はその薬理学的に許容される塩に、複素環式塩基を有効
成分とする安定化剤を配合することによって行われる。
その態様としては、例えばアリールカルボン酸またはそ
の薬理学的に許容される塩に複素環式塩基を添加するこ
となどによって行われる。
【0046】複素環式塩基の添加は、例えばアリールカ
ルボン酸および複素環式塩基とを水に溶解し、pHをホ
ウ酸、酢酸、リン酸などにより調整し、場合によっては
該溶液を凍結乾燥することにより実施できる。調整すべ
きpH値は、アリールカルボン酸の種類によって変わる
が、5〜9、好ましくは6〜8程度である。
【0047】該複素環式塩基は、下記一般式(II)
【0048】
【化39】
【0049】(式中、AおよびA’は炭素原子または窒
素原子を、Xは炭素原子または窒素原子を意味し、Yお
よびZはそれぞれ炭素原子を意味するか、またはYとZ
がいっしょになってCHを形成してもよい。R2
3 、R4 、R5 、R6 、R7 およびR8 は、同一また
は異なっていてもよく、それぞれ水素原子、ハロゲン、
カルボキシル基、置換されてもよい低級アルキル基、置
換されてもよいシクロアルキル基、置換されてもよいア
シル基、置換されてもよいアリール基または置換されて
もよい複素環基を意味し、またR4 およびR5 は隣接す
る窒素原子およびXを介して4〜6員環の複素環基を形
成し、R6 およびR7 は隣接するYおよびZを介して4
〜6員環の複素環基を形成してもよい。ただし、Xが窒
素原子の場合、置換基R5 は有さない。
【0050】
【化40】
【0051】は単結合または二重結合を意味する。ただ
し、Aが炭素原子の場合、YおよびZはそれぞれCHで
あり、
【0052】
【化41】
【0053】は二重結合であり、Aが窒素原子の場合、
YとZはいっしょになってCHを形成し、
【0054】
【化42】
【0055】は単結合である)で表される化合物であれ
ば、特に制限なく使用できる。
【0056】「置換されてもよい低級アルキル基」なる
表現中の低級アルキル部分としては、炭素数1〜6個の
アルキル基であり、例えばメチル、エチル、プロピル、
イソプロピル、ブチル、イソブチル、tert−ブチ
ル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、tert
−ペンチル、ヘキシル、イソヘキシル、ネオヘキシルな
どの直鎖状または分枝鎖状のものが挙げられる。「置換
されてもよいシクロアルキル基」なる表現中のシクロア
ルキル部分としては、炭素数3〜9個のアルキル基であ
り、例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペン
チル、シクロヘキシル、シクロヘプチルなどが挙げられ
る。上記低級アルキル基およびシクロアルキル基の置換
基としては、低級アルキル基、ハロゲンなどが挙げられ
る。
【0057】「置換されてもよい低級アシル基」なる表
現中の低級アシル部分としては、ホルミル基、アセチル
基、プロピオニル基、ブチリル基、イソブチリル基、バ
レリル基、ベンゾイル基、ナフトイル基、トルオイル
基、サリチロイル基などが挙げられる。
【0058】上記のアシル部分は、同一または異なる適
当な置換基、例えば、低級アルキル(メチル、エチル、
プロピルなど);低級アルコキシ(メトキシ、エトキ
シ、プロポキシなど);低級アルキルチオ(メチルチ
オ、エチルチオなど);低級アルキルアミノ(メチルア
ミノ、エチルアミノ、プロピルアミノなど);シクロ低
級アルキル、例えば、シクロ (C3 〜C6 ) アルキル
(シクロペンル、シクロヘキシルなど);シクロ低級ア
ルケニル、例えば、シクロ (C3 〜C6)アルケニル(シ
クロキセニル、シクロヘキサジエニルなど);ハロゲン
(フッ素、塩素、臭素、ヨウ素);アミノ;アミノ保護
基;ヒドロキシ;保護されたヒドロキシ;シアノ;ニト
ロ;カルボキシ;保護されたカルボキシ;スルホ;スル
ファモイル;イミノ;オキソ;アミノ低級アルキル(ア
ミノメチル、アミノエチルなど);カルバモイルオキ
シ;ヒドロキシ低級アルキル(ヒドロキシメチル、1−
または2−ヒドロキシエチル、1−または2−または3
−ヒドロキシプロピルなど)などで置換されていてもよ
い。
【0059】「置換されてもよいアリール基」なる表現
中のアリール部分としては、フェニル、ナフチルなどが
挙げられ、これらのうちで好ましいのはナフチルであ
る。「置換されてもよい複素環基」なる表現中の複素環
部分としては、環を構成する原子として炭素原子以外
に、窒素原子、硫黄原子および酸素原子のうちから選ば
れる少なくとも1個のヘテロ原子を含有するものであっ
てよく、飽和または不飽和の単環式または多環式複素環
基を包含する。好ましい複素環基としては、以下のもの
が挙げられる。1〜4個の窒素原子を含有する3〜6員
不飽和複素単環基、例えばピロリル、ピロリニル、イミ
ダゾリル、ピラゾリル、ピリジル、ピリミジニル、ピラ
ジニル、ピリダジニル、トリアゾリル(例えば4H−
1,2,4−トリアゾリル、1H−1,2,3−トリア
ゾリル、2H−1,2,3−トリアゾリルなど)、テト
ラゾリル(例えば1H−テトラゾリル、2H−テトラゾ
リルなど)、トリアジニル(例えば、1,2,4−トリ
アジニルなど)など;1〜4個の窒素原子を含有する3
〜7員飽和複素単環基、例えばピロリジニル、イミダゾ
リジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ホモピペラジ
ニルなど;1〜4個の窒素原子を含有する飽和複素多環
基、例えばキヌクリジニルなど;1〜5個の窒素原子を
含有する不飽和複素多環基、例えばインドリル、イソイ
ンドリル、3H−インドリル、インドリジニル、ベンゾ
イミダゾリル、キノリル、イソキノリル、インダゾリ
ル、フタラジニル、ナフチリジニル、キノキサリニル、
キナゾリニル、シンノリニル、ベンゾトリアゾリル、テ
トラゾロピリダジニル(例えばテトラゾロ[1,5−
b]ピリダジニルなど)、プテリジニル、カルバゾリ
ル、フェナントリニジル、アクリジニル、ペリミジルな
ど;1〜3個の窒素原子と1〜2個の酸素原子を含有す
る3〜6員不飽和複素単環基、例えばオキサゾリル、イ
ソオキサゾリル、オキサジアゾリル(例えば1,2,4
−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、
1,2,5−オキサジアゾリルなど)など;1〜3個の
窒素原子と1〜2個の酸素原子とを含有する3〜6員飽
和複素単環基、例えばモルホリニル、シドノリルなど;
1〜3個の窒素原子と1〜2個の酸素原子とを含有する
不飽和縮合複素環基、例えばベンゾフラザニル、ベンゾ
オキサゾリル、ベンゾオキサジニル、ベンゾオキサジア
ゾリルなど;1〜3個の窒素原子と1〜2個の硫黄原子
とを含有する3〜6員不飽和縮合複素環基、例えばチア
ゾリル、イソチアゾリル、チアジアゾリル(例えば1,
2,4−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリ
ル、1,2,5−チアジアゾリルなど)など;1〜3個
の窒素原子と1〜2個の硫黄原子とを含有する3〜6員
飽和複素単環基(例えばチアゾリジニルなど);1〜3
個の窒素原子と1〜2個の硫黄原子とを含有する不飽和
縮合複素環基(例えばベンゾチアゾリル、ベンゾチアジ
アゾリルなど);1個の酸素原子を含有する3〜6員不
飽和複素単環基、例えばフリル、ピラニルなど;1〜2
個の硫黄原子を含有する3〜6員不飽和複素単環基、例
えばチエニル、ジヒドロチエニルなど;1〜2個の硫黄
原子を含有する不飽和縮合複素環基(例えばベンゾチエ
ニルなど)など。
【0060】「アリール基」および「複素環基」は、水
酸基、ハロゲン原子、ハロゲン原子で置換されてもよい
脂肪族アルキル基、芳香族アルキル基、脂肪族カルボン
酸基、芳香族カルボン酸基、脂肪族カルボン酸エステル
基、芳香族カルボン酸エステル基、脂肪族エーテル基、
芳香族エーテル基、脂肪族アルコール基、芳香族アルコ
ール基、脂肪族アルデヒド基、芳香族アルデヒド基、脂
肪族アミノ基、芳香族アミノ基よりなる群から選ばれた
置換基の1種または2種以上で置換されてもよい。
【0061】R4 およびR5 が隣接する窒素原子および
Xを介して形成する4〜6員環、ならびにR6 およびR
7 が隣接するYおよびZを介して形成する4〜6員環の
複素環基としては、例えばチエニル基、フリル基、ピロ
リル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、チアゾリル
基、イソチアゾリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾ
リル基、オキサジアゾリル基、チアジアゾリル基、トリ
アゾリル基、ピリジル基、ピラジニル基、ピリミジニル
基、ピリダジニル基、トリアジニル基、ジチアゾリル
基、ジオキソラニル基(例えば、1,3−ジオキソラニ
ル基など)、ジチオリル基、ピロリジニル基、チアジア
ジニル基、ジチアジアジニル基、モルホリニル基、オキ
サジニル基、チアジニル基、ピペラジニル基、ピペリジ
ニル基、ピラニル基、チオピラニル基などが挙げられ
る。
【0062】前記複素環式塩基として、具体的にはプリ
ン骨格を有するプリン塩基、およびピリジン骨格または
ピリダジン骨格を有するピリドンカルボン酸などが例示
される。プリン塩基は、一般式(II)において、Aが
窒素原子であり、YとZはいっしょになってCHを形成
し、
【0063】
【化43】
【0064】は単結合である場合であり、下記一般式
(III)
【0065】
【化44】
【0066】(式中、R9 、R10およびR11は、同一ま
たは異なっていてもよく、それぞれ水素原子または置換
されてもよいアルキル基を意味する)で表され、例え
ば、カフェイン、テオブロミン、テオフィリンおよびそ
れらの塩などが挙げられる。
【0067】ピリドンカルボン酸は、一般式(II)に
おいて、Aが炭素原子であり、YおよびZはそれぞれC
Hであり、
【0068】
【化45】
【0069】は二重結合である場合であり、下記一般式
(IV)
【0070】
【化46】
【0071】(式中、Xは前記と同義であり、R12、R
13、R14およびR15は、同一または異なっていてもよ
く、それぞれ水素原子、ハロゲン、カルボキシル基、置
換されてもよい低級アルキル基、置換されてもよいシク
ロアルキル基、置換されてもよいアシル基、置換されて
もよいアリール基または置換されてもよい複素環基を意
味し、またR12およびR13は隣接する窒素原子およびX
を介して4〜6員環の複素環基を形成し、R14およびR
15は隣接する炭素原子を介して4〜6員環の複素環基を
形成してもよい。ただし、Xが窒素原子の場合、置換基
13は有さない)で表される。
【0072】ピリドンカルボン酸としては、例えば、ノ
ルフロキサシン〔1−エチル−6−フルオロ−1,4−
ジヒドロ−4−オキソ−7−(1−ピペラジニル)−3
−キノリンカルボン酸〕、オフロキサシン〔(±)−9
−フルオロ−2,3−ジヒドロ−3−メチル−10−
(4−メチル−1−ピペラジニル)−7−オキソ−7H
−[1,2,3−de]−1,4−ベンゾオキサジン−
6−カルボン酸〕、エノキサシン〔1−エチル−6−フ
ルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−7−(1−ピ
ペラジニル)−1,8−ナフチリジン−3−カルボン
酸〕、シノキサシン〔1−エチル−1,4−ジヒドロ−
4−オキソ−[1,3]−ジオキソロ[4,5−g]シ
ノリン−3−カルボン酸〕、シプロフロキサシン〔1−
シクロプロピル−6−フルオロ−1,4−ジヒドロ−4
−オキソ−7−(1−ピペラジニル)−3−キノリンカ
ルボン酸〕、スパルフロキサシン〔5−アミノ−1−シ
クロプロピル−7−(cis−3,5−ジメチル−1−
ピペラジニル)−6,8−ジフルオロ−1,4−ジヒド
ロ−4−オキソキノリン−3−カルボン酸〕、トスフロ
キサシン〔(±)−7−(3−アミノ−1−ピロリジニ
ル)−1−(2,4−ジフルオロフェニル)−6−フル
オロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−1−ナフチリジ
ン−3−カルボン酸〕、フレロキサシン〔6,8−ジフ
ルオロ−1−(2−フルオロエチル)−1,4−ジヒド
ロ−7−(4−メチル−1−ピペラジニル)−4−オキ
ソ−3−キノリンカルボン酸〕、レボフロキサシン
〔(−)−(S)−9−フルオロ−2,3−ジヒドロ−
3−メチル−10−(4−メチル−1−ピペラジニル)
−7−オキソ−7H−ピリド[1,2,3−de]
[1,4]ベンゾオキサジン−6−カルボン酸〕、ロメ
フロキサシン〔1−エチル−6,8−ジフルオロ−1,
4−ジヒドロ−7−(3−メチル−1−ピペラジニル)
−4−オキソ−3−キノリンカルボン酸〕、5,8−ジ
ヒドロ−8−エチル−2−(1−ピペラジニル)−5−
オキソピリド〔2,3−d〕ピリミジンカルボン酸、7
−(3−アミノ−1−ピロリジニル)−1−エチル−6
−フルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−1,8−
ナフチリジン−3−カルボン酸、7−(3−アミノ−1
−ピロリジニル)−1−シクロプロピル−6−フルオロ
−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−1,8−ナフチリジ
ン−3−カルボン酸、1−シクロプロピル−6−フルオ
ロ−7−(3−メチルアミノ−1−ピロリジニル)−
1,4−ジヒドロ−4−オキソ−1,8−ナフチリジン
−3−カルボン酸、7−(3−アミノ−3−メチル−1
−ピロリジニル)−1−シクロプロピル−6−フルオロ
−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−1,8−ナフチリジ
ン−3−カルボン酸などの化合物およびそれらの塩など
が挙げられる。
【0073】プリン塩基またはピリドンカルボン酸の薬
理学的に許容される塩としては、塩酸、硫酸、リン酸な
どの無機酸、酢酸、乳酸、コハク酸、メタンスルホン
酸、マレイン酸、マロン酸、グルコン酸などの有機酸、
アスパラギン酸、グルタミン酸などのアミノ酸などの酸
から形成される酸付加塩やナトリウム塩やカリウム塩な
どの金属塩などが挙げられる。
【0074】本発明の安定化方法に用いられるアリール
カルボン酸としては、下記一般式(I)
【0075】
【化47】
【0076】(式中、L1 は炭素数14以下の置換され
てもよい複素環基またはアリール基を、R1 は炭素数4
以下の置換されてもよいアルキル基または単結合を意味
する)で表される化合物であれば、特に制限なく使用で
きる。
【0077】「炭素数14以下の置換されてもよい複素
環基」なる表現中の複素環基としては、前記例示したも
のが挙げられ、該複素環基の置換基も前記例示したもの
が挙げられる。
【0078】「炭素数14以下の置換されてもよいアリ
ール基」なる表現中のアリール部分としては、前記例示
したものが挙げられ、該アリール基の置換基も前記例示
したものが挙げられる。
【0079】「炭素数4以下の置換されてもよいアルキ
ル基」なる表現中のアルキル部分としては、メチル、エ
チル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、
tert−ブチルなどの直鎖状または分枝鎖状のものが
挙げられる。
【0080】アリールカルボン酸としては、例えばナフ
トエ酸関連化合物、サリチル酸関連化合物、フェニル酢
酸関連化合物、ピラゾロン関連化合物、アントラニール
酸関連化合物、インドール酢酸関連化合物、フェンクロ
ズ酸関連化合物およびそれらの塩などが挙げられる。
【0081】ナフトエ酸関連化合物としては、2−ナフ
トエ酸、2−ナフチル酢酸および2−ナフトキシ酢酸な
どが挙げられる。
【0082】サリチル酸関連化合物としては、サリチル
酸、アスピリン、フルフェニサール、エテンザミドおよ
びベノリレイトなどが挙げられる。
【0083】フェニル酢酸関連化合物としては、イブフ
ェナック、アルクロフェナック、フルビプロフェン、ケ
トプロフェン、ナプロキセン、イブプロフェン、ブロム
フェナック、プラノプロフェン、ナモキシレートおよび
フェノプロフェンなどが挙げられる。
【0084】ピラゾロン関連化合物としては、アミノピ
リン、フェニルブタゾン、アザプロパゾン、シノペンタ
ゾンなどが挙げられる。
【0085】アントラニール酸関連化合物としては、メ
フェナム酸、ニフルム酸、ジクロフェナック、メチアジ
ン酸、プロチジン酸、クロニキシン、フルフェナム酸お
よびケトプロフェンなどが挙げられる。
【0086】インドール酢酸関連化合物としては、イン
ドメサシンおよびイントラゾールなどが挙げられる。
【0087】アリールカルボン酸またはその薬理学的に
許容される塩に添加させる複素環式塩基の量としては、
アリールカルボン酸またはその薬理学的に許容される塩
100重量部に対し、好ましくは0.001〜5重量部
程度が例示される。
【0088】アリールカルボン酸またはその薬理学的に
許容される塩の安定化剤は、複素環式塩基を有効成分と
するものであり、その添加量は前記記載したものと同程
度が例示される。
【0089】本発明の水性液剤に使用される溶媒として
は、精製水、特に注射用蒸留水が挙げられる。該水性液
剤の有効成分であるアリールカルボン酸の濃度は、複素
環式塩基によって著しく高められ、好ましくは0.1〜
10(w/v)%となる。
【0090】本発明の水性液剤に使用される複素環式塩
基としては、前記と同様のものが使用される。
【0091】該水性液剤にはさらに緩衝剤、等張化剤、
溶解補助剤、防腐剤、粘稠剤、キレート剤、芳香剤など
の各種添加剤を適宜添加してもよい。
【0092】緩衝剤としては、例えばリン酸塩緩衝剤、
ホウ酸緩衝剤、クエン酸緩衝剤、酒石酸緩衝剤、酢酸塩
緩衝剤、アミノ酸などが挙げられる。
【0093】等張化剤としては、例えばソルビトール、
グルコース、マンニトールなどの糖類、グリセリン、プ
ロピレングリコールなどの多価アルコール類、塩化ナト
リウムなどの塩類などが挙げられる。
【0094】溶解補助剤としては、例えばポリオキシエ
チレンソルビタンモノオレート、ポリオキシエチレンオ
キシステアリン酸トリグリセリド、ポリエチレングリコ
ール、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油などの非イオン
界面活性剤などが挙げられる。
【0095】防腐剤としては、例えば塩化ベンザルコニ
ウム、塩化ベンゼトニウム、塩化セチルピリジニウムな
どの第四級アンモニウム塩類、パラオキシ安息香酸メチ
ル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プ
ロピル、パラオキシ安息香酸ブチルなどのパラオキシ安
息香酸エステル類、ベンジルアルコール、フェネチルア
ルコール、ソルビン酸およびそれらの塩、チメロサー
ル、クロロブタノール、デヒドロ酢酸ナトリウムなどが
挙げられる。
【0096】粘稠剤としては、例えばポリビニルピロリ
ドン、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピ
ルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピル
メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースおよび
それらの塩などが挙げられる。
【0097】キレート剤としては、エデト酸ナトリウ
ム、クエン酸などが挙げられる。芳香剤としては、1−
メントール、ボルネオール、カンフル、ユーカリ油など
が挙げられる。
【0098】本発明の水性液剤は、点眼剤、点鼻剤、点
耳剤として使用される。点眼剤として用いる場合、pH
は通常約3.5〜8.5、好ましくは約6〜7に、点鼻
剤として用いる場合、pHは通常約3.5〜8.5、好
ましくは約6〜7に、点耳剤として用いる場合、pHは
通常約3.5〜8.5、好ましくは約6〜7に調整す
る。
【0099】本発明の水性液剤の製造方法は、液剤の種
類によって異なるが、各液剤について自体公知の手段を
採用できる。
【0100】本発明の水性液剤の投与量は、例えば点眼
剤の態様で用いる場合、眼炎症を有効に消炎させるに充
分な量であればよく、症状、炎症の種類、該液剤を適用
するヒトまたは動物などによって変動しうるが、一般に
20〜200μL/1回、好ましくは50〜100μL
/1回を1日1〜12回の範囲で適宜選択しうる。
【0101】
【実施例】以下に実験例、実施例を挙げて、本発明をさ
らに詳細に説明する。
【0102】実験例1 〔プラノプロフェンの安定性試験(その1)〕プラノプ
ロフェン0.5w/v%溶液〔下記実施例1〜3〕を、
5ml容量の無色ガラスアンプルに各々充填し、80℃
にて1週間および2週間、60℃にて1週間および2週
間、4℃にて1週間放置した。放置後のアンプル中のプ
ラノプロフェンの残存率を高速液体クロマトグラフ法に
より測定した。その結果を表1に示す。尚、表中の数値
は調製時のプラノプロフェン量を100とした時の値で
ある。
【0103】
【表1】
【0104】実験例2 〔プラノプロフェンの安定性試験(その2)〕プラノプ
ロフェン0.5w/v%溶液〔ホウ酸(1.6w/v
%)、カフェイン(0.3w/v%)、滅菌精製水(適
量)〕(実施例4)を、5ml容量の無色ガラスアンプ
ルに充填し、80℃にて2週間、60℃にて1週間、2
週間および4週間、4℃にて1週間および1ヵ月放置し
た。放置後のアンプル中のプラノプロフェンの残存率を
高速液体クロマトグラフ法により測定した。その結果を
表2に示す。尚、表中の数値は調製時のプラノプロフェ
ン量を100とした時の値である。
【0105】
【表2】
【0106】表1および表2に示した結果から明らかな
ように、プラノプロフェンの熱に対する安定性に対し、
オフロキサシン、エノキサシンおよびカフェインで顕著
な効果が認められた。また、低温で起こるプラノプロフ
ェンの分解をノルフロキサシン、オフロキサシン、エノ
キサシンおよびカフェインは顕著に抑制した。
【0107】実施例1 下記の処方に従い、点眼剤を調製した。 プラノプロフェン 1.0g ノルフロキサシン 0.6g ホウ酸 3.2g 水酸化ナトリウム 適量 滅菌精製水 適量 全量 200ml(pH7)
【0108】実施例2 下記の処方に従い、点耳剤を調製した。 プラノプロフェン 1.0g オフロキサシン 0.6g ホウ酸 3.2g 水酸化ナトリウム 適量 滅菌精製水 適量 全量 200ml(pH7)
【0109】実施例3 下記の処方に従い、点鼻剤を調製した。 プラノプロフェン 1.0g エノキサシン 0.6g リン酸 0.1g 水酸化ナトリウム 適量 滅菌精製水 適量 全量 200ml(pH7)
【0110】実施例4 下記の処方に従い、点眼剤を調製した。 プラノプロフェン 0.5g カフェイン 0.3g ホウ酸 1.6g 滅菌精製水 適量 全量 100ml(pH7)
【0111】実施例5 下記の処方に従い、点眼剤を調製した。 プラノプロフェン 0.1g オフロキサシン 0.3g ホウ酸 1.8g ソルビン酸 0.1g 滅菌精製水 適量 全量 100ml(pH7)
【0112】実施例6 下記の処方に従い、点眼剤を調製した。 プラノプロフェン 0.1g エノキサシン 0.3g ホウ酸 1.8g 塩化ベンザルコニウム 0.002g クエン酸ナトリウム 0.1g 滅菌精製水 適量 全量 100ml(pH7)
【0113】実施例7 下記の処方に従い、点眼剤を調製した。 プラノプロフェン 0.1g カフェイン 0.3g ホウ酸 1.8g 塩化ベンザルコニウム 0.002g 滅菌精製水 適量 全量 100ml(pH7)
【0114】実施例8 下記の処方に従い、点耳剤を調製した。 プラノプロフェン 1.0g オフロキサシン 0.6g リン酸 0.1g 水酸化ナトリウム 適量 滅菌精製水 適量 全量 200ml(pH7)
【0115】
【発明の効果】本発明の安定化方法によれば、すべての
温度領域、特に低温におけるアリールカルボン酸または
その薬理学的に許容される塩、なかでもプラノプロフェ
ンの安定性を得ることができ、主として点眼用、点鼻用
および点耳用などに適用される水性液剤を調製すること
ができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 31/54 A61K 31/54 31/60 31/60

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I): 【化1】 (式中、L1 は炭素数14以下の置換されてもよい複素
    環基またはアリール基を、R1 は炭素数4以下の置換さ
    れてもよいアルキル基または単結合を意味する)で表さ
    れるアリールカルボン酸またはその薬理学的に許容され
    る塩に一般式(II): 【化2】 (式中、AおよびA’は炭素原子または窒素原子を、X
    は炭素原子または窒素原子を意味し、YおよびZはそれ
    ぞれ炭素原子を意味するか、またはYとZがいっしょに
    なってCHを形成してもよい。R2 、R3 、R4
    5 、R6 、R7 およびR8 は、同一または異なってい
    てもよく、それぞれ水素原子、ハロゲン、カルボキシル
    基、置換されてもよい低級アルキル基、置換されてもよ
    いシクロアルキル基、置換されてもよいアシル基、置換
    されてもよいアリール基または置換されてもよい複素環
    基を意味し、またR4 およびR5 は隣接する窒素原子お
    よびXを介して4〜6員環の複素環基を形成し、R6
    よびR7 は隣接するYおよびZを介して4〜6員環の複
    素環基を形成してもよい。ただし、Xが窒素原子の場
    合、置換基R5 は有さない。 【化3】 は単結合または二重結合を意味する。ただし、Aが炭素
    原子の場合、YおよびZはそれぞれCHであり、 【化4】 は二重結合である。また、Aが窒素原子の場合、YとZ
    はいっしょになってCHを形成し、 【化5】 は単結合である。)で表される複素環式塩基を配合する
    ことを特徴とするアリールカルボン酸またはその薬理学
    的に許容される塩の安定化方法。
  2. 【請求項2】 複素環式塩基が一般式(III): 【化6】 (式中、R9 、R10およびR11は、同一または異なって
    いてもよく、それぞれ水素原子または置換されてもよい
    アルキル基を意味する)で表されるプリン塩基およびそ
    の薬理学的に許容される塩である請求項1記載のアリー
    ルカルボン酸の安定化方法。
  3. 【請求項3】 プリン塩基が、カフェイン、テオブロミ
    ンおよびテオフィリンからなる群より選ばれる少なくと
    も1種の化合物である請求項2記載のアリールカルボン
    酸の安定化方法。
  4. 【請求項4】 複素環式塩基が一般式(IV): 【化7】 (式中、Xは炭素原子または窒素原子を意味し、R12
    13、R14およびR15は、同一または異なっていてもよ
    く、それぞれ水素原子、ハロゲン、カルボキシル基、置
    換されてもよい低級アルキル基、置換されてもよいシク
    ロアルキル基、置換されてもよいアシル基、置換されて
    もよいアリール基または置換されてもよい複素環基を意
    味し、またR12およびR13は隣接する窒素原子およびX
    を介して4〜6員環の複素環基を形成し、R14およびR
    15は隣接する炭素原子を介して4〜6員環の複素環基を
    形成してもよい。ただし、Xが窒素原子の場合、置換基
    13は有さない)で表されるピリドンカルボン酸および
    その薬理学的に許容される塩である請求項1記載のアリ
    ールカルボン酸の安定化方法。
  5. 【請求項5】 ピリドンカルボン酸がロメフロキサシ
    ン、ノルフロキサシン、オフロキサシン、エノキサシ
    ン、シプロフロキサシンおよびトスフロキサシンからな
    る群より選ばれる少なくとも1種の化合物である請求項
    4記載のアリールカルボン酸の安定化方法。
  6. 【請求項6】 アリールカルボン酸がイブプロフェン、
    ジクロフェナック、2−ナフトエ酸、2−ナフチル酢
    酸、2−ナフトキシ酢酸、ブロムフェナック、プラノプ
    ロフェン、サリチル酸、アスピリン、フルフェニサー
    ル、イブフェナック、アルクロフェナック、フルルビプ
    ロフェン、ケトプロフェン、ナプロキセン、メフェナム
    酸、ニフルム酸、メチアジン酸、プロチジン酸、クロニ
    キシン、インドメサシンおよびフェンクロズ酸からなる
    群より選ばれる少なくとも1種の化合物である請求項1
    記載のアリールカルボン酸の安定化方法。
  7. 【請求項7】 アリールカルボン酸100重量部に対し
    複素環式塩基を0.001〜5重量部配合することを特
    徴とする請求項1記載のアリールカルボン酸の安定化方
    法。
  8. 【請求項8】 一般式(II): 【化8】 (式中、AおよびA’は炭素原子または窒素原子を、X
    は炭素原子または窒素原子を意味し、YおよびZはそれ
    ぞれ炭素原子を意味するか、またはYとZがいっしょに
    なってCHを形成してもよい。R2 、R3 、R4
    5 、R6 、R7 およびR8 は、同一または異なってい
    てもよく、それぞれ水素原子、ハロゲン、カルボキシル
    基、置換されてもよい低級アルキル基、置換されてもよ
    いシクロアルキル基、置換されてもよいアシル基、置換
    されてもよいアリール基または置換されてもよい複素環
    基を意味し、またR4 およびR5 は隣接する窒素原子お
    よびXを介して4〜6員環の複素環基を形成し、R6
    よびR7 は隣接するYおよびZを介して4〜6員環の複
    素環基を形成してもよい。ただし、Xが窒素原子の場
    合、置換基R5 は有さない。 【化9】 は単結合または二重結合を意味する。ただし、Aが炭素
    原子の場合、YおよびZはそれぞれCHであり、 【化10】 は二重結合である。また、Aが窒素原子の場合、YとZ
    はいっしょになってCHを形成し、 【化11】 は単結合である)で表される複素環式塩基を有効成分と
    するアリールカルボン酸またはその薬理学的に許容され
    る塩の安定化剤。
  9. 【請求項9】 複素環式塩基が一般式(III): 【化12】 (式中、R9 、R10およびR11は、同一または異なって
    いてもよく、それぞれ水素原子または置換されてもよい
    アルキル基を意味する)で表されるプリン塩基およびそ
    の薬理学的に許容される塩である請求項8記載の安定化
    剤。
  10. 【請求項10】 プリン塩基が、カフェイン、テオブロ
    ミンおよびテオフィリンからなる群より選ばれる少なく
    とも1種の化合物である請求項9記載の安定化剤。
  11. 【請求項11】 複素環式塩基が一般式(IV): 【化13】 (式中、Xは炭素原子または窒素原子を意味し、R12
    13、R14およびR15は、同一または異なっていてもよ
    く、それぞれ水素原子、ハロゲン、カルボキシル基、置
    換されてもよい低級アルキル基、置換されてもよいシク
    ロアルキル基、置換されてもよいアシル基、置換されて
    もよいアリール基または置換されてもよい複素環基を意
    味し、またR12およびR13は隣接する窒素原子およびX
    を介して4〜6員環の複素環基を形成し、R14およびR
    15は隣接する炭素原子を介して4〜6員環の複素環基を
    形成してもよい。ただし、Xが窒素原子の場合、置換基
    13は有さない)で表されるピリドンカルボン酸および
    その薬理学的に許容される塩である請求項8記載の安定
    化剤。
  12. 【請求項12】 ピリドンカルボン酸がロメフロキサシ
    ン、ノルフロキサシン、オフロキサシン、エノキサシ
    ン、シプロフロキサシンおよびトスフロキサシンからな
    る群より選ばれる少なくとも1種の化合物である請求項
    11記載の安定化剤。
  13. 【請求項13】 アリールカルボン酸がイブプロフェ
    ン、ジクロフェナック、2−ナフトエ酸、2−ナフチル
    酢酸、2−ナフトキシ酢酸、ブロムフェナック、プラノ
    プロフェン、サリチル酸、アスピリン、フルフェニサー
    ル、イブフェナック、アルクロフェナック、フルルビプ
    ロフェン、ケトプロフェン、ナプロキセン、メフェナム
    酸、ニフルム酸、メチアジン酸、プロチジン酸、クロニ
    キシン、インドメサシンおよびフェンクロズ酸からなる
    群より選ばれる少なくとも1種の化合物である請求項8
    記載の安定化剤。
  14. 【請求項14】 アリールカルボン酸100重量部に対
    し複素環式塩基を0.001〜5重量部配合することを
    特徴とする請求項8記載の安定化剤。
  15. 【請求項15】 請求項1記載の安定化方法により得ら
    れる安定化されたアリールカルボン酸またはその薬理学
    的に許容される塩および一般式(II): 【化14】 (式中、AおよびA’は炭素原子または窒素原子を、X
    は炭素原子または窒素原子を意味し、YおよびZはそれ
    ぞれ炭素原子を意味するか、またはYとZがいっしょに
    なってCHを形成してもよい。R2 、R3 、R4
    5 、R6 、R7 およびR8 は、同一または異なってい
    てもよく、それぞれ水素原子、ハロゲン、カルボキシル
    基、置換されてもよい低級アルキル基、置換されてもよ
    いシクロアルキル基、置換されてもよいアシル基、置換
    されてもよいアリール基または置換されてもよい複素環
    基を意味し、またR4 およびR5 は隣接する窒素原子お
    よびXを介して4〜6員環の複素環基を形成し、R6
    よびR7 は隣接するYおよびZを介して4〜6員環の複
    素環基を形成してもよい。ただし、Xが窒素原子の場
    合、置換基R5 は有さない。 【化15】 は単結合または二重結合を意味する。ただし、Aが炭素
    原子の場合、YおよびZはそれぞれCHであり、 【化16】 は二重結合である。また、Aが窒素原子の場合、YとZ
    はいっしょになってCHを形成し、 【化17】 は単結合である)で表される複素環式塩基からなる水性
    液剤。
  16. 【請求項16】 複素環式塩基が一般式(III): 【化18】 (式中、R9 、R10およびR11は、同一または異なって
    いてもよく、それぞれ水素原子または置換されてもよい
    アルキル基を意味する)で表されるプリン塩基およびそ
    の薬理学的に許容される塩である請求項15記載の水性
    液剤。
  17. 【請求項17】 プリン塩基が、カフェイン、テオブロ
    ミンおよびテオフィリンからなる群より選ばれる少なく
    とも1種の化合物である請求項16記載の水性液剤。
  18. 【請求項18】 複素環式塩基が一般式(IV): 【化19】 (式中、Xは炭素原子または窒素原子を意味し、R12
    13、R14およびR15は、同一または異なっていてもよ
    く、それぞれ水素原子、ハロゲン、カルボキシル基、置
    換されてもよい低級アルキル基、置換されてもよいシク
    ロアルキル基、置換されてもよいアシル基、置換されて
    もよいアリール基または置換されてもよい複素環基を意
    味し、またR12およびR13は隣接する窒素原子およびX
    を介して4〜6員環の複素環基を形成し、R14およびR
    15は隣接する炭素原子を介して4〜6員環の複素環基を
    形成してもよい。ただし、Xが窒素原子の場合、置換基
    13は有さない)で表されるピリドンカルボン酸および
    その薬理学的に許容される塩である請求項15記載の水
    性液剤。
  19. 【請求項19】 ピリドンカルボン酸がロメフロキサシ
    ン、ノルフロキサシン、オフロキサシン、エノキサシ
    ン、シプロフロキサシンおよびトスフロキサシンからな
    る群より選ばれる少なくとも1種の化合物である請求項
    18記載の水性液剤。
  20. 【請求項20】 アリールカルボン酸がイブプロフェ
    ン、ジクロフェナック、2−ナフトエ酸、2−ナフチル
    酢酸、2−ナフトキシ酢酸、ブロムフェナック、プラノ
    プロフェン、サリチル酸、アスピリン、フルフェニサー
    ル、イブフェナック、アルクロフェナック、フルルビプ
    ロフェン、ケトプロフェン、ナプロキセン、メフェナム
    酸、ニフルム酸、メチアジン酸、プロチジン酸、クロニ
    キシン、インドメサシンおよびフェンクロズ酸からなる
    群より選ばれる少なくとも1種の化合物である請求項1
    5記載の水性液剤。
  21. 【請求項21】 点眼剤である請求項15〜20のいず
    れかに記載の水性液剤。
  22. 【請求項22】 点鼻剤である請求項15〜20のいず
    れかに記載の水性液剤。
  23. 【請求項23】 点耳剤である請求項15〜20のいず
    れかに記載の水性液剤。
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