JPH10279486A - 免疫賦活組成物 - Google Patents

免疫賦活組成物

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JPH10279486A
JPH10279486A JP9100966A JP10096697A JPH10279486A JP H10279486 A JPH10279486 A JP H10279486A JP 9100966 A JP9100966 A JP 9100966A JP 10096697 A JP10096697 A JP 10096697A JP H10279486 A JPH10279486 A JP H10279486A
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polysaccharide
product
degradation product
immunostimulatory composition
gum
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JP9100966A
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Yukiko Nagato
有希子 長戸
Nobuyuki Aoi
暢之 青井
Yoshibumi Yamazaki
義文 山崎
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Taiyo Kagaku KK
Original Assignee
Taiyo Kagaku KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 人を含む哺乳動物、鳥類及び魚類の免疫機能
を促進し、感染症の予防に有効な食品または飼料に使用
しうる免疫賦活組成物の提供することを目的とする。 【解決手段】 多糖類の分解物を必須成分として含有さ
せることで上記課題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は人を含む哺乳動物、
鳥類及び魚類の免疫機能を促進する免疫賦活組成物に関
するもので、食品、食品添加物、飼料、飼料添加物に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】人を含む哺乳動物、鳥類及び魚類の疾患
または感染症は、免疫機能の低下または免疫機能の不全
が主要な原因の一つと考えられる。例えば人の場合、ス
トレス、栄養障害、高齢化、妊娠等による免疫機能の低
下または不全が原因で、呼吸器感染症、敗血症、尿路感
染症等の各種感染症を誘発する。また、近年の水畜産業
では、コストダウンをはかるため大規模経営、過密飼育
が行われる結果、ストレスによる各種感染症が発症しや
すくなっている。従来、感染症の対症療法として各種抗
生物質の投与が行われているが、抗生物質の継続的投与
は耐性菌出現の問題や動物の抗生物質残留の問題等があ
り、未だこれを解決する有効な手段は見い出されていな
い。
【0003】一方、感染症予防の手段としては、宿主の
免疫機能を高める方法が種々提案され、例えば免疫賦活
物質として、活性乳酸菌、β−カロチン、ビタミンE等
の使用が試みられている。しかし、これら免疫賦活物質
の単独投与は消化器官での安定性、吸収性等の面で問題
がある。また、安定性を解決するための方法として、ビ
タミンEを硫酸エステル化剤で処理し水溶化、安定化し
たビタミンE硫酸エステルを製造する方法(特公昭61
−41358号)が提示されているが、免疫賦活の効果
については記載されていない。また、哺乳動物の赤血球
膜をグルタールアルデヒドで変性させた、水溶性ないし
易水分散性の蛋白質、脂質及び多糖類を主成分とする免
疫賦活剤(特開平4−187639号)が開示されてい
るが、哺乳動物の赤血球から製造されるため大量製造が
困難である。また、食品等の経口投与でその効果を出す
には、多量の投与が必要となり、経済性にも問題があ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
状況下、人を含む哺乳動物、鳥類及び魚類の免疫機能を
促進し、感染症の予防に有効な食品または飼料に使用し
うる免疫賦活組成物の提供を課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決すべく鋭意研究した結果、多糖類の分解物が哺乳動
物や鳥類及び魚類の免疫機能を促進する効果を見いだ
し、さらにこれら多糖類の分解物とタンニン類を組み合
わせた場合、多糖類の分解物とビタミン類を組み合わせ
た場合、多糖類の分解物とサポニン類を組み合わせた場
合、または多糖類の分解物と生菌剤を組み合わせた場合
により優れた免疫賦活効果のあることを見いだし本発明
を完成するに至った。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の必須成分である多糖類の
分解物とは、グアーガム、ローカストビーンガム、タマ
リンドガム、ペクチン、キサンタンガム、プルラン等植
物由来の多糖類を酵素または酸によって分解したものを
指す。具体的には、グアーガム、ローカストビーンガム
についてはアスペルギルス属やリゾープス属等の糸状菌
に由来する酵素であるガラクトマンナナーゼによる分解
が好ましく、ペクチンについてはアスペルギルス属糸状
菌の生産する酵素であるペクチナーゼによる分解が好ま
しい。タマリンドガム及びキサンタンガムについては種
々の微生物由来のセルラーゼやキシラナーゼによる分解
が好ましく、プルランについてはプルラナーゼによる分
解が好ましい。
【0007】また本発明の多糖類の分解物は酵素の反応
時間又は酸分解の反応時間を変えることにより任意の分
子量にすることができる。多糖類の分解物の好ましい鎖
長は多糖類の種類により異なり、特に限定するものでは
ないが、例えば、グアーガムの加水分解物ではマンノー
ス直鎖の鎖長の範囲が好ましくは5〜200単位、より
好ましくは5〜29単位の範囲内に80%以上分布して
いることがよい。グアーガムの加水分解物の鎖長とは、
本分解物の主鎖であるマンノースの結合している数を指
す。それらの測定法は特に限定するものではないが、例
えば分解されたグアーガムを水に溶解し、803D型
(東ソー(株)製)の高速液体クロマトグラフィーを用
い、水を移動相にしてG3000PW(東ソー(株)
製)のカラムにてゲル濾過を行い、示差屈折計にて検出
することにより測定できる。
【0008】本発明で多糖類の分解物と共に使用するタ
ンニン類は起源、製造等を特に限定するものではない
が、緑茶、ウーロン茶または紅茶の水もしくはアルコー
ル抽出物の限外濾過および逆浸透膜処理、または酢酸可
溶画分より得られるタンニン類または、柿しぶやりんご
のタンニン類または化学合成品等が適宜選択できる。タ
ンニン類をより具体的に例示すると、(+)−カテキ
ン、(+)−ガロカテキン、(−)−ガロカテキンガレ
ート、(−)−エピカテキン、(−)−エピカテキンガ
レート、(−)−エピガロカテキン、(−)−エピガロ
カテキンガレート、遊離型テアフラビン、テアフラビン
モノガレートA、テアフラビンモノガレートBおよびテ
アフラビンジガレートが挙げられる。これらのタンニン
類は、単独もしくは二種以上の混合物で使用できる。
【0009】本発明で多糖類の分解物と共に使用するビ
タミン類は特に限定されるものではないが、好ましくは
抗酸化性のあるビタミン類であり、ビタミンE、ビタミ
ンC、ビタミンB2 、β−カロチン等が挙げられる。こ
れらのビタミン類は、単独もしくは二種以上の混合物で
使用できる。本発明で多糖類の分解物と共に使用するサ
ポニン類は、キラヤサポニン、ユッカサポニン、ビート
サポニン、大豆サポニン、茶サポニン、杜中サポニン、
オタネニンジンサポニン、サイコサポニン等の植物配糖
体であり、これらサポニン類は単独または二種以上の混
合物で使用できる。本発明で多糖類の分解物と共に使用
する生菌剤は、例示するならば乳酸菌、ユーグレナ菌、
酵母、麹菌等であり、単独または二種以上の混合物で使
用できる。
【0010】本発明の多糖類の分解物の有効量は、哺乳
動物、鳥類に対して1日当たり0.01〜10g/体重
kg、好ましくは0.05〜5g/体重kg、また多糖
類の分解物と合わせて用いることのできるタンニン類の
有効量は1日当たり0.0001〜1.0g/体重k
g、好ましくは0.001〜0.5g/体重kg、多糖
類の分解物とタンニン類の混合比は、6:1〜100
0:1、好ましくは10:1〜50:1である。多糖類
の分解物と合わせて用いることのできるビタミン類の有
効量は1日当たり0.001〜50mg/体重kg、好
ましくは0.005〜5mg/体重kg、多糖類の分解
物とビタミン類の混合比は2:1〜1000000:
1、好ましくは5:1〜100:1である。多糖類の分
解物と合わせて用いることのできるサポニン類の有効量
は0.0001〜1.0g/体重kg、好ましくは0.
001〜0.5g/体重kgであり、多糖類の分解物と
サポニン類との混合比は6:1〜700:1、好ましく
は15:1〜70:1である。多糖類の分解物と合わせ
て用いることのできる生菌剤の有効量は1日当たり1×
103 〜1×1010個/体重kg、好ましくは1×10
4 〜1×108 個/体重kgである。
【0011】本発明の必須成分である多糖類の分解物に
上記タンニン類、ビタミン類、サポニン類、生菌剤を併
用することで、免疫賦活効果を相乗的に高めることがで
きる。本発明の免疫賦活組成物は、食品または飼料製造
工程中に液状、粉末状、もしくは顆粒状の多糖類の分解
物、タンニン類、ビタミン類、サポニン類、生菌剤を添
加、混合して、粉末状、スラリー状、ペレット状、もし
くはタブレット状等、適宜の形態の製品に加工するか、
または食品、飼料に直接添加、混合することによって製
造することができる。本発明品の有効成分である多糖類
の分解物、タンニン類、ビタミン類、サポニン類、生菌
剤の食品または飼料への添加量は上述の有効添加量とな
るように適宜添加すればよい。また、通常食品、飼料と
して用いられる素材を混合使用する場合の制限はない。
【0012】本発明における免疫賦活とは、ヒト及び動
物本来の免疫機能を高めることを意味する。本発明の動
物とは、牛、馬、羊、山羊、豚、犬、猫等の哺乳動物お
よび鶏、あひる、うずら等の鳥類である。以下、本発明
を実施例により詳細に説明するが、これにより特に限定
されるものではない。
【0013】
【実施例】
実施例1 水900部にクエン酸を加えてpHを3に調整した。こ
れにアスペルギルス由来のガラクトマンナナーゼ0.2
部とグア−ガム粉末100部を添加混合して40〜45
℃で24時間酵素反応を行った。反応後90℃、15分
間加熱して酵素を失活させた。濾過により不純物を除去
し得られた透明な溶液を減圧濃縮した後、噴霧乾燥し本
発明品のグアーガム分解物65部が得られた。高速液体
クロマトグラフィーで測定した結果、該ガラクトマンナ
ンの糖鎖の80%以上はマンノースの鎖長が50〜15
0単位の範囲内に包含されていた。
【0014】実施例2 同様の方法で、反応時間のみを48時間とすることによ
り、マンノース直鎖の短い本発明品のグアーガム分解物
(マンノース鎖長の80%以上が5〜25単位の範囲内
に包含される)68部が得られた。 実施例3 水900部にクエン酸を加えてpHを3に調整した。こ
れにアスペルギルス由来のガラクトマンナナーゼ0.2
部とローカストビーンガム粉末100部を添加混合して
40〜45℃で6時間酵素を作用させた。反応後、95
℃、15分間加熱して酵素を失活させた。そして濾過に
より不純物を除き、得られた溶液を凍結乾燥し、ローカ
ストビーンガム分解物64部を得た。
【0015】実施例4 実施例1で得られたグアーガム分解物と、タンニン類と
して緑茶の熱水抽出物の限外濾過膜処理画分を凍結乾燥
した粉末を用いて、重量比で19:1となるように混合
し本発明品を得た。 実施例5 実施例2で得られたグアーガム分解物と、タンニン類と
して緑茶の熱水抽出物の酢酸エチル可溶画分を凍結乾燥
した粉末を用いて、重量比で19:1となるように混合
し本発明品を得た。
【0016】実施例6 実施例2で得られたグアーガム分解物と、タンニン類と
して緑茶のエタノール抽出物の酢酸エチル可溶画分から
さらにカラムクロマトグラフィーを用いて精製した
(−)−エピガカテキンガレートを凍結乾燥した粉末を
用いて、重量比で19:1となるように混合し本発明品
を得た。 実施例7 実施例1で得られたグアーガム分解物と、ビタミンEを
用いて、重量比75:1となるように混合し本発明品を
得た。
【0017】実施例8 実施例2で得られたグアーガム分解物と、β−カロチン
を用いて、重量比19:1となるように混合し本発明品
を得た。 実施例9 実施例2で得られたグアーガム分解物と、キラヤサポニ
ン(部分加水分解サポニンとして約10%)を用いて、
重量比19:1となるように混合し本発明品を得た。
【0018】実施例10 実施例2で得られたグアーガム分解物と、ユッカサポニ
ン(部分加水分解サポニンとして約60%)を用いて、
重量比19:1となるように混合し本発明品を得た。 実施例11 実施例1で得られたグアーガム分解物と、乳酸菌である
ストレプトコッカス菌末(108 個/g含有)を用い
て、重量比10:1となるように混合し本発明を得た。
【0019】実施例12 実施例3で得られたローカストビーンガム分解物と、タ
ンニン類として緑茶の熱水抽出物の酢酸エチル可溶画分
を凍結乾燥した粉末を用いて、重量比で19:1となる
ように混合し本発明品を得た。 実施例13 水溶性食物繊維のプルランをプルラナーゼで処理したプ
ルラン分解物と、キラヤサポニン(部分加水分解サポニ
ンとして約10%)を用いて、重量比19:1となるよ
うに混合し本発明品を得た。
【0020】実施例14 実施例2で得られたグアーガム分解物と、緑茶の熱水抽
出物の酢酸エチル可溶画分を凍結乾燥した粉末およびキ
ラヤサポニン(部分加水分解サポニンとして約10%)
を用いて、重量比で18:1:1となるように混合し本
発明品を得た。 実施例15 実施例2で得られたグアーガム分解物と、緑茶の熱水抽
出物の酢酸エチル可溶画分を凍結乾燥した粉末およびβ
−カロチンを用いて、重量比で18:1:1となるよう
に混合し本発明品を得た。
【0021】実施例16 実施例2で得られたグアーガム分解物と、緑茶の熱水抽
出物の酢酸エチル可溶画分を凍結乾燥した粉末およびス
トレプトコッカス菌末(108 /g含有)を用いて、重
量比で17:1:2となるように混合し本発明品を得
た。 実施例17 実施例2で得られたグアーガム分解物と、キラヤサポニ
ン(部分加水分解サポニンとして約10%)およびβ−
カロチンを用いて、重量比で18:1:1となるように
混合し本発明品を得た。
【0022】試験例1 6週齢のICR系雄のマウス(8匹/群)に実施例1〜
17で得た本発明品を1g/kg体重、緑茶の熱水抽出
物を0.01g/kg体重、ビタミンEを0.01g/
kg体重、キラヤサポニンを0.05g/kg体重、ス
トレプトコッカス菌末(108 個/g含有)を0.01
g/kg体重となるよう、蒸留水0.5mlに溶解、また
は懸濁してマウスに1日1回、7日間経口ゾンデで投与
した。また、無投与群を対照とした。実験開始7日目に
マウスを屠殺し、腹腔内マクロファージ機能を測定し
た。マクロファージはマウスの腹腔内に一定量の細胞培
養用培地を注入し、腹腔をよく洗浄し腹腔内細胞を回収
して、各群のマクロファージ数を血球計算板を用いて数
えた。計算したマクロファージを培養プレートに1時
間、37℃で培養した後、マクロファージを回収した。
マクロファージ遊走能は、Boydenチャンバー法で
測定した。試験群は各群6匹のマウスを使用した。結果
を表1〜表2に示す。
【0023】
【表1】
【0024】
【表2】
【0025】表1〜表2より、本発明を添加した群では
対照群に比べマクロファージ数及びマクロファージ遊走
活性が高値を示した。また、多糖類分解物とタンニン
類、ビタミン類、サポニン類、生菌剤を併用することに
より、マクロファージ機能の活性効果は顕著であった。 試験例2 ICR系雄のマウスに実施例1〜17で得た本発明品を
1g/kg体重、緑茶の熱水抽出物を0.01g/kg
体重、ビタミンEを0.01g/kg体重、キラヤサポ
ニンを0.05g/kg体重、ストレプトコッカス菌末
(108 個/g含有)を0.01g/kg体重となるよ
う、蒸留水0.5mlに溶解又は懸濁してマウスに1日
1回ずつ7日間経口ゾンデで投与した。実験開始7日目
にマウスの皮下に腫瘍細胞(Sarcoma 180)
を3×106 個移植した。腫瘍細胞移植後、2週間で腫
瘍重量を測定し、投与群/対象群%を求め、抑制率を算
出した。結果を表3に示す。
【0026】
【表3】
【0027】表3より本発明品を添加した全ての群から
抑制効果が見られ、また、多糖類分解物にタンニン類、
ビタミン類、サポニン類、生菌剤を併用した群ではより
効果があった。従って本発明品による免疫賦活による抗
腫瘍作用が明らかとなった。
【0028】本発明の実施態様ならびに目的生成物を挙
げれば以下の通りである。 (1)多糖類の分解物を含有する免疫賦活組成物。 (2)多糖類がグアーガムである前記(1)記載の免疫
賦活組成物。 (3)多糖類がローカストビーンガムである前記(1)
記載の免疫賦活組成物。 (4)多糖類がキサンタンガムである前記(1)記載の
免疫賦活組成物。 (5)多糖類がペクチンである前記(1)記載の免疫賦
活組成物。 (6)多糖類がプルランである前記(1)記載の免疫賦
活組成物。
【0029】(7)多糖類の分解物が酵素による分解物
である前記(1)〜(6)いずれか記載の免疫賦活組成
物。 (8)多糖類の分解物が酸による分解物である前記
(1)〜(6)いずれか記載の免疫賦活組成物。 (9)多糖類の分解物とタンニン類を併用することを特
徴とする免疫賦活組成物。 (10)タンニン類が緑茶の熱水抽出物である前記
(9)記載の免疫賦活組成物。 (11)タンニン類が緑茶の酢酸エチル可溶画分である
前記(9)記載の免疫賦活組成物。
【0030】(12)タンニン類が(+)−カテキン、
(+)−ガロカテキン、(−)−ガロカテキンガレー
ト、(−)−エピカテキン、(−)−エピカテキンガレ
−ト、(−)−エピガロカテキン、(−)−エピガロカ
テキンガレート、遊離型テアフラビン、テアフラビンモ
ノガレートA、テアフラビンモノガレートB及びテアフ
ラビジンガレートからなる化合物群より選ばれる一種ま
たは二種以上の化合物である前記(9)記載の免疫賦活
組成物。 (13)タンニン類が(−)−エピガロカテキンガレー
トである前記(9)記載の免疫賦活組成物。 (14)多糖類の分解物とビタミン類と併用することを
特徴とする免疫賦活組成物。 (15)ビタミン類が、ビタミンE、ビタミンC、ビタ
ミンB2 、β−カロチンより選ばれる一種または二種以
上のビタミンである前記(14)記載の免疫賦活組成
物。
【0031】(16)多糖類の分解物とサポニン類と併
用することを特徴とする免疫賦活組成物。 (17)サポニン類がキラヤサポニン、ユッカサポニ
ン、ビートサポニン、大豆サポニン、茶サポニン、杜中
茶サポニンより選ばれる一種または二種以上のサポニン
である前記(16)記載の免疫賦活組成物。 (18)多糖類の分解物と生菌剤とを併用することを特
徴とする特徴とする免疫賦活組成物。 (19)生菌剤が乳酸菌、ユーグレナ菌、麹菌、酵母よ
り選ばれる一種または二種以上の生菌剤である前記(1
8)記載の免疫賦活組成物。 (20)多糖類の分解物とタンニン類とビタミン類とを
併用することを特徴とする免疫賦活組成物。 (21)多糖類の分解物とタンニン類とサポニン類とを
併用することを特徴とする免疫賦活組成物。 (22)多糖類の分解物とタンニン類と生菌剤とを併用
することを特徴とする免疫賦活組成物。
【0032】
【発明の効果】本発明の免疫賦活組成物は人を含む哺乳
動物、鳥類及び魚類に与えることにより免疫機能を促進
する。しかも本発明品の有効成分が食品工業で多用され
ている多糖類の分解物であることからその安全性は極め
て高い。また、タンニン類、ビタミン類、サポニン類、
生菌剤を多糖類の分解物と併用することによりその免疫
賦活効果は極めて高くなり産業上有効である。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多糖類の分解物を必須成分として含有す
    ることを特徴とする免疫賦活組成物。
  2. 【請求項2】 多糖類の分解物とタンニン類を併用する
    ことを特徴とする免疫賦活組成物。
  3. 【請求項3】 タンニン類が(+)−カテキン、(+)
    −ガロカテキン、(−)−ガロカテキンガレート、
    (−)−エピカテキン、(−)−エピカテキンガレー
    ト、(−)−エピガロカテキン、(−)−エピガロカテ
    キンガレート、遊離型テアフラビン、テアフラビンモノ
    ガレートA、テアフラビンモノガレートBおよびテアフ
    ラビンジガレートからなる群より選ばれる一種または二
    種以上の化合物である請求項2記載の免疫賦活組成物。
  4. 【請求項4】 多糖類の分解物とビタミンを併用するこ
    とを特徴とする免疫賦活組成物。
  5. 【請求項5】 多糖類の分解物とサポニン類を併用する
    ことを特徴とする免疫賦活組成物。
  6. 【請求項6】 多糖類の分解物と生菌剤を併用すること
    を特徴とする免疫賦活組成物。
  7. 【請求項7】 多糖類がグアーガム、ローカストビーン
    ガム、タマリンドガム、ペクチン、キサンタンガム、プ
    ルランの群より選ばれる一種または二種以上であること
    を特徴とする請求項1〜6いずれか記載の免疫賦活組成
    物。
  8. 【請求項8】 多糖類がグアーガムであることを特徴と
    する請求項1〜6いずれか記載の免疫賦活組成物。
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